JP2015175081A - 包装紙 - Google Patents

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前川 巌
Iwao Maekawa
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Abstract

【課題】強度が高く、優れたサイズ性を有し、高不透明度であり、染料汚れを抑制した包装紙を提供する。
【解決手段】パルプ、填料、着色剤および内添サイズ剤を含有する包装紙であって、着色剤が直接染料であり、内添サイズ剤がロジン系サイズ剤であり、包装紙の坪量および灰分量がそれぞれ80g/m以下および2.0質量%以下であることを特徴とする包装紙である。
【選択図】なし

Description

本発明は、食品・飲料等の包装用等として使用する包装紙に関するものであり、さらに詳しくは、強度が高く、優れたサイズ性を有し、高不透明度である包装紙に関するものである。
包装紙は、一般的に、晒しクラフトまたは未晒しクラフトをベース紙として用い、グラビア印刷またはオフセット印刷後に、合成樹脂を薄膜状に塗工するまたは合成樹脂フィルムを貼着して製造される紙である。
しかし近年、環境負荷軽減の観点から、合成樹脂を塗工や貼着されていない包装紙が多く用いられるようになっている。また、薄紙化する傾向にある。これらの要因で、包装紙の強度を得ることが困難になっている。
優れたサイズ性を有するクラフト包装紙として、坪量が50〜120g/mである、JIS P3401で定められたクラフト紙3種の品質規格に準ずる規格を満たすクラフト包装紙であって、全パルプに対して20〜50重量%のクラフトパルプと、古紙パルプ及び機械パルプとからなるパルプ原料に、内添サイズ剤としてアルキルケテンダイマーを対パルプ0.5〜5.0kg/t添加した完成原料を抄紙してなり、乾燥工程の中間において酸化澱粉および/またはポリアクリルアミドからなる表面処理剤がロール転写方式により外添され、乾燥工程の後に1段以上のニップを有するカレンダーにより平坦化処理され、JIS P8140において測定されたコッブサイズ度(g/m)と坪量(g/m)とから計算される(コッブサイズ度/坪量)の値が0.1以上0.25以下であるクラフト包装紙が公知である(例えば、特許文献1参照)。
文書等の情報の包装等に用いられ、機密性の高い文書情報の包装外からの読み取りを防止するための機密保護用紙として、色調が異なる原料パルプを少なくとも3種類配合した構成からなる機密保護用紙であって、JIS P8145に規定された「紙及び板紙のきょう雑物試験方法」における、面積0.1mm以上の夾雑物面積率が、10〜3×10mm/mになるように原料パルプが配合され、もっとも白色度の低い原料パルプの色調が、塩基性染料またはカチオン性直接染料を用いて調整されている機密保護用紙が公知である(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−083488号公報 特開2006−077363号公報
特許文献1のクラフト包装紙は強度および不透明度の点で必ずしも十分ではない。特許文献2の機密保護用紙は、染料を紙料に配合することで高不透明度を得ることができるものの、食品・飲料等の包装に使用するためにサイズ性を向上させるべくサイズ剤を紙料に配合すると、サイズ剤と染料との相溶性が悪化して染料が析出することがある。その結果、染料汚れを発生する場合がある。
本発明の目的は、強度が高く、優れたサイズ性を有し、高不透明度であり、染料汚れを抑制した包装紙を提供することである。
本発明の目的は、パルプ、填料、着色剤および内添サイズ剤を含有する包装紙であって、着色剤が直接染料であり、内添サイズ剤がロジン系サイズ剤であり、包装紙の坪量および灰分量がそれぞれ80g/m以下および2.0質量%以下であることを特徴とする包装紙によって達成される。
本発明を実施することにより、強度が高く、優れたサイズ性を有し、高不透明度であり、染料汚れを抑制した包装紙を得ることができる。
本発明において、包装紙は、坪量が80g/m以下である。坪量が80g/m超となると、包装作業の取り扱い性が悪化する。
本発明において、坪量80g/m以下の包装紙に対して高不透明度とは、被包装物が透けて確認できない程度の不透明度であり、具体的には、不透明度が90%以上を意味する。不透明度は、填料の種類や含有量、着色剤の種類や含有量、パルプの種類や叩解度など製紙分野で従来公知の方法によって調整することができる。
本発明において、包装紙の灰分量は2.0質量%以下である。灰分量が2.0質量%超となると、包装紙として使用することができる高い強度を有することができない。ここで、灰分量とは、包装紙を500℃で1時間燃焼処理を行った後の不燃物の質量と、燃焼処理前の包装紙の絶乾質量に対する比率(質量%)である。灰分量は、原紙中の填料等の含有量によって調整することができる。
本発明は、包装紙が、低灰分量によって高い強度を得て、着色剤によって高不透明度を得て、内添サイズ剤によって優れたサイズ性を得て、着色剤としての直接染料と内添サイズ剤としてのロジン系サイズ剤とを組み合わせることによって相溶性の悪化を抑えることができた結果、染料汚れの抑制を得ることができる、という従来の包装紙から予想できないものである。
本発明において、パルプは、製紙分野で従来公知のものであって、特に限定されない。例えば、LBKP、NBKP、LBSP、NBSPなどの化学パルプ、GP、TMPなどの機械パルプ、DIPなど古紙パルプ、さらに非木材パルプ、合成パルプを挙げることができる。好ましくは、パルプ100質量部に対してLBKPおよび/またはNBKPが70質量部以上である。この理由は、染料汚れがさらに抑制できるからである。
本発明において、填料は、製紙分野で従来公知のものであって、特に制限されない。例えば、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、アルミナ水和物、リトポン、ゼオライト、加水ハロサイト、水酸化マグネシウムなどの無機顔料、また、尿素−ホルマリン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂などの有機顔料を挙げることができる。包装紙の強度の点から、填料は、炭酸カルシウム、タルク、クレーおよびカオリンから選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
本発明において、着色剤は直接染料である。直接染料は、製紙分野で従来公知のものであって、特に限定されない。直接染料は、例えば、クラリアントジャパン社のCartasol、BASFジャパン社よりPERGASOL、日本化薬社よりKAYAFECTなどとして市販されている。
本発明において、内添サイズ剤はロジン系サイズ剤である。ロジン系サイズ剤は、製紙分野で従来公知のものであって、特に限定されない。ロジン系の物質は、例えば、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン等のロジン類をフマル酸、マレイン酸、アクリル酸等のα,β−不飽和カルボン酸あるいはその無水物で変性した強化ロジンや、上記ロジン類をグリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジグリセリン等の多価アルコールを反応させて得られるロジンエステルを挙げることができる。また、本発明において、ロジン系サイズ剤には、これらの単独またはその混合物をエマルジョン化したもの、単独でエマルジョン化した後に混合したものも含まれる。さらに、上記エマルジョン化したものに、サイズ発現性をより向上させるために各種ポリマーを添加したものも含まれる。ロジン系サイズ剤は、星光PMC社や荒川化学工業社から市販されている。
本発明において、包装紙は、パルプ、填料、直接染料およびロジン系サイズ剤以外に、製紙分野で従来公知の各種添加剤を含有することができる。添加剤の例としては、紙力増強剤、定着剤、pH調整剤、歩留向上剤、安定剤、防かび剤、防菌剤、直接染料以外の染料、顔料、ロジン系サイズ剤以外の内添サイズ剤を挙げることができる。
本発明の包装紙は、製紙分野で従来公知の抄紙機を用いて抄造し、製造することができる。抄紙機の例としては、長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、ハイブリッド抄紙機、円網抄紙機、ヤンキー抄紙機、各種のコンビネーション抄紙機などを挙げることができる。
以下に、本発明を実施例によって説明するが、本発明はこれらに限定されない。実施例において、質量部または質量%は、乾燥固形分または実質成分の値を示す。
(実施例1)
<包装紙の作製>
紙料の配合
LBKP(濾水度440mlcsf) 100質量部
硫酸バンド 1.0質量部
軽質炭酸カルシウム(TP121、奥多摩工業社製) 0.8質量部
カチオン化澱粉(ネオタック40T、日本食品加工社製) 0.8質量部
ロジン系サイズ剤(CC1404、星光PMC社製) 0.1質量部
歩留まり剤(ハイモロックNR11LS、ハイモ社製) 0.01質量部
着色剤(KAYAFECTバイオレット、日本化薬社製) 0.0001質量部
上記配合の紙料を長網抄紙機で抄造し、坪量70g/mの抄造紙を得た。これに、マシンカレンダーを用いて温度65℃・処理速度900m/分の条件でカレンダー処理して包装紙を得た。得られた包装紙の灰分量は1.5質量%であった。
(実施例2)
実施例1において、軽質炭酸カルシウムの配合量を1.2質量部にした以外は実施例1と同様にして包装紙を得た。得られた包装紙の灰分量は1.9質量%であった。
(実施例3)
実施例1において、ロジン系サイズ剤(CC1404、星光PMC社製)をロジン系サイズ剤(サイズパインNT−78、荒川化学工業社製)に変更した以外は実施例1と同様にして包装紙を得た。得られた包装紙の灰分量は1.5質量%であった。
(比較例1)
実施例1において、軽質炭酸カルシウムの配合量を3.0質量部にした以外は実施例1と同様にして包装紙を得た。得られた包装紙の灰分量は3.6質量%であった。
(比較例2)
実施例1において、ロジン系サイズ剤(CC1404、星光PMC社製)0.1質量部をアルキルケテンダイマー系サイズ剤(サイズパインK−903、荒川化学工業社製)0.5質量部に変更した以外は実施例1と同様にして包装紙を得た。得られた包装紙の灰分量は1.5質量%であった。
(比較例3)
実施例1において、ロジン系サイズ剤を紙料に配合しないこと以外は実施例1と同様にして包装紙を得た。得られた包装紙の灰分量は1.5質量%であった。
(比較例4)
実施例1において、直接染料の着色剤(KAYAFECTバイオレット、日本化薬社製)を塩基性染料の着色剤(バサゾールバイオレット、BASFジャパン社製)に変更した以外は実施例1と同様にして包装紙を得た。得られた包装紙の灰分量は1.5質量%であった。
(比較例5)
実施例1において、着色剤を紙料に配合しないこと以外は実施例1と同様にして包装紙を得た。得られた包装紙の灰分量は1.5質量%であった。
各実施例および各比較例の包装紙について、下記の項目について評価した。
<強度の評価>
包装紙の強度は紙の引張強度を測定することによって評価した。紙の引張強度は、JIS P8113:2006に準拠して包装紙のMD方向について測定した。評価は下記の基準に従った。本発明において、○の評価であれば包装紙は強度が高いものとする。
○:引張強度が2.3kN/m以上。
×:引張強度が2.3kN/m未満。
<サイズ性の評価>
包装紙のサイズ性は10秒コッブサイズ度を測定することによって評価した。10秒コッブサイズ度は、JIS P8140:1998に準拠して測定した。評価は下記の基準に従った。本発明において、○の評価であれば包装紙は優れたサイズ性を有するものとする。
○:サイズ度が30g/m以下。
×:サイズ度が30g/m超。
<不透明度の評価>
包装紙の不透明度は、JIS P8149:2000に準拠して測定した。評価は下記の基準に従った。本発明において、○の評価であれば包装紙は高不透明度を有するものとする。
○:不透明度が90%以上。
×:不透明度が90%未満。
(染料汚れの評価)
得られた各包装紙について、目視にて染料汚れの発生状態を目視にて観察し、下記の基準により官能評価した。本発明において、○の評価であれば包装紙は染料汚れを抑制できているものとする。
○:包装紙1m×1mサイズを5枚観察し、ほぼ染料汚れが認められない。
×:包装紙1m×1mサイズを5枚観察し、染料汚れが認められる。
評価結果を表1に示す。
Figure 2015175081
表1から、本発明に該当する各実施例の包装紙は、強度が高く、優れたサイズ性を有し、高不透明度であり、染料汚れが抑制されていることが分かる。一方、本発明の構成を満足しない各比較例の包装紙は、これら効果の全てを満足することができないと分かる。

Claims (1)

  1. パルプ、填料、着色剤および内添サイズ剤を含有する包装紙であって、着色剤が直接染料であり、内添サイズ剤がロジン系サイズ剤であり、包装紙の坪量および灰分量がそれぞれ80g/m以下および2.0質量%以下であることを特徴とする包装紙。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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