JP6034037B2 - 重質炭酸カルシウムを填料として含有する印刷用紙 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は、BET比表面積が1〜10m2/gであり、平均粒子径が2〜10μmであり、粒度分布曲線の90重量%の粒子径と粒度分布曲線の50重量%の粒子径の比(D90/D50)が1.0〜3.0である重質炭酸カルシウムを填料として原紙に含有することを特徴とする印刷用紙である。本発明の印刷用紙を得るためには、填料である重質炭酸カルシウムの物性調整のみであり、他の内添薬品の効果にも影響は及ぼさず、抄紙工程に変更はなく、簡便で低コストな、印刷用紙の強度向上対策となる。
本発明の印刷用紙は、上記の通り重質炭酸カルシウムの性質をすべて満たすことにより、優れた曲げ剛度、引張り強度、層間強度などの強度特性を示すものである。
本発明の印刷用紙の坪量は、特に制限されないが、30〜200g/m2程度とすることができる。本発明の印刷用紙は、剛度が高いため、80g/m2以下の低坪量の印刷用紙に用いるとより効果を発揮しやすい。
[評価方法]
(1)顔料の平均粒子径:レーザー回折/散乱式粒度分布測定器(マルバーン(株)製、機器名:マスターサイザー2000)を用いて、体積累積分布の50%点を平均粒子径とした。
(2)坪量:JIS P 8124に準じて測定した。
(3)紙厚:JIS P 8118に準じて測定した。
(4)密度:JIS P 8118に準じて坪量と紙厚から求めた。
(5)引張り強さ:JIS P 8113に準じて測定した。
(6)曲げこわさ:ISO−2493に準じて、L&W Bending Tester(Lorentzen&Wettre社製)で、曲げ角度が15度の曲げこわさを測定した。
(7)層間強度:ISO−15754/TAPPI T551に準じて、L&W ZD Tensile Tester (Lorentzen&Wettre社製)で測定した。
(8)灰分の測定は、JIS−P8128に従い、灰化温度は525℃とした。
原料パルプとして、ろ水度500mlのLBKP(広葉樹晒クラフトパルプ)100部のスラリーを用いた。内添薬品として硫酸バンドを対パルプ重量2.0%添加し攪拌した。ここで市販の重質炭酸カルシウム(エスカロン800:三晶製粉(株)社製)を対パルプ重量15%添加して撹拌した。その後、歩留り向上剤(R−101:ソマール(株)社製)を0.01重量%となるように添加した。以上のように、準備したスラリーを用いてJIS P 8222に従い、手抄き紙を作成した。
実施例1−2
実施例1−1において、重質炭酸カルシウムの添加量を対パルプ重量30%とした以外は実施例1と同様にして、手抄き紙を作成した。
実施例1−3
実施例1−1において、重質炭酸カルシウムの添加量を対パルプ重量65%とした以外は実施例1と同様にして、手抄き紙を作成した。
実施例1−1において、重質炭酸カルシウムをエスカロン200(三晶製粉(株)社製)とし、重質炭酸カルシウムの添加量を対パルプ重量15%とした以外は、実施例1−1と同様にして、手抄き紙を作成した。
実施例2−2
実施例2−1において、重質炭酸カルシウムの添加量を対パルプ重量30%とした以外は実施例2−1と同様にして、手抄き紙を作成した。
実施例2−3
実施例2−1において、重質炭酸カルシウムの添加量を対パルプ重量65%とした以外は実施例2−1と同様にして、手抄き紙を作成した。
実施例1−1において、重質炭酸カルシウムを自製軽質炭酸カルシウムとし、軽質炭酸カルシウムの添加量を対パルプ重量20%とした以外は、実施例1−1と同様にして、手抄き紙を作成した。
比較例1−2
比較例1−1において、自製軽質炭酸カルシウムの添加量を対パルプ重量40%とした以外は比較例1−1と同様にして、手抄き紙を作成した。
比較例1−3
比較例1−1において、自製軽質炭酸カルシウムの添加量を対パルプ重量70%とした以外は比較例1−1と同様にして、手抄き紙を作成した。
実施例1−1において、重質炭酸カルシウムを、FMT−MAT(325mesh)(ファイマッテック(株)社製)とし、重質炭酸カルシウムの添加量を対パルプ重量40%とした以外は、実施例1−1と同様にして、手抄き紙を作成した。
比較例2−2
比較例2−1において、重質炭酸カルシウムの添加量を対パルプ重量100%とした以外は比較例2−1と同様にして、手抄き紙を作成した。
比較例2−3
比較例2−1において、重質炭酸カルシウムの添加量を対パルプ重量200%とした以外は比較例2−1と同様にして、手抄き紙を作成した。
実施例1−1において、重質炭酸カルシウムを、クレーであるセラフィル(ラックミネラルズ社製)とし、クレーの添加量を対パルプ重量10%とした以外は、実施例1−1と同様にして、手抄き紙を作成した。
比較例3−2
比較例3−1において、クレーの添加量を対パルプ重量30%とした以外は比較例3−1と同様にして、手抄き紙を作成した。
比較例3−3
比較例3−1において、クレーの添加量を対パルプ重量60%とした以外は比較例3−1と同様にして、手抄き紙を作成した。
Claims (4)
- 下記の(1)〜(3):
(1)BET比表面積が1.5〜10m2/g
(2)平均粒子径が2〜10μm
(3)粒度分布曲線の90重量%の粒子径と粒度分布曲線の50重量%の粒子径の比(D90/D50)が1.0〜3.0
を満たす重質炭酸カルシウムを抄紙用填料として含有する、紙中灰分率が20〜40重量%である印刷用紙であって、
顔料塗工層が設けられていない、坪量が80g/m2以下の印刷用紙。 - 内添紙力剤を含有しない、請求項1に記載の印刷用紙。
- 原料パルプとして広葉樹晒クラフトパルプのみを用いる、請求項1または2に記載の印刷用紙。
- 前記印刷用紙が、電子写真用転写紙である、請求項1〜3のいずれかに記載の印刷用紙。
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JP2012076964A JP6034037B2 (ja) | 2012-03-29 | 2012-03-29 | 重質炭酸カルシウムを填料として含有する印刷用紙 |
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