JP2015174596A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015174596A JP2015174596A JP2014053906A JP2014053906A JP2015174596A JP 2015174596 A JP2015174596 A JP 2015174596A JP 2014053906 A JP2014053906 A JP 2014053906A JP 2014053906 A JP2014053906 A JP 2014053906A JP 2015174596 A JP2015174596 A JP 2015174596A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tire
- core
- wire
- rim
- respect
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
【課題】締付力を損なうことなく、リムへの嵌合が容易な空気入りタイヤ24の提供。
【解決手段】このタイヤ24は、その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれが上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、それぞれが上記サイドウォールよりも半径方向内側に位置する一対のビード34と、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビード34と他方のビード34との間に架け渡されたカーカス36とを備えている。上記ビード34は、リング状のコア56と、このコア56から半径方向外向きに延びるエイペックス58とを備えている。上記コア56は巻回されたワイヤー70を含んでいる。上記ワイヤー70の幅はその高さよりも大きい。上記コア56の断面において、上記ワイヤー70の幅を規定する基準軸LAはこのタイヤ24の軸方向に対して傾斜している。
【選択図】図2
【解決手段】このタイヤ24は、その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれが上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、それぞれが上記サイドウォールよりも半径方向内側に位置する一対のビード34と、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビード34と他方のビード34との間に架け渡されたカーカス36とを備えている。上記ビード34は、リング状のコア56と、このコア56から半径方向外向きに延びるエイペックス58とを備えている。上記コア56は巻回されたワイヤー70を含んでいる。上記ワイヤー70の幅はその高さよりも大きい。上記コア56の断面において、上記ワイヤー70の幅を規定する基準軸LAはこのタイヤ24の軸方向に対して傾斜している。
【選択図】図2
Description
本発明は、空気入りタイヤに関する。
図9には、従来のタイヤ2のビード4の部分(ビード部6)が示されている。ビード4は、リング状のコア8を備えている。コア8は、非伸縮性のワイヤー10を含んでいる。コア8は、ワイヤー10を多数回巻回すことにより得られる。ワイヤー10の断面形状は通常、円形である。
図10には、リム12が示されている。リム12は、ウェル14、スロープ16、ハンプ18、シート20及びフランジ22を備えている。タイヤ2は、リム12に嵌め合わされて使用される。
タイヤ2は、次のようにしてリム12に嵌め合わされる。ビード部6がウェル14に落とし込まれる。タイヤ2の内部に気体が充填される。これにより、ビード部6がスロープ16に沿って軸方向外側に移動していく。ビード部6はハンプ18を乗り越える。ビード部6はさらに、シート20に沿って軸方向外側に移動していく。ビード部6はフランジ22に接触する。これにより、タイヤ2のリム12への嵌め合わせは完了する。ビード部6がフランジ22に接触したときの圧力は、嵌合圧と称される。
リム12に嵌め合わされたタイヤ2では、コア8はリム12の締め付けに寄与する。タイヤ2がリム12を締め付けるので、タイヤ2はリム12に固定される。タイヤ2がリム12を締め付ける力は、締付力と称される。
ビード4のコア8は、タイヤ2のリム12への嵌め合わせ、及び、タイヤ2によるコア8の締め付けに寄与する。コア8をなすワイヤー10の材質はスチールであるため、コア8はタイヤ2の質量にも影響する。このため、コア8に関し様々な検討がなされている。この検討の一例が、特開平09−066712号公報に開示されている。
特開平09−066712号公報に記載のタイヤでは、コアの軽量化及び耐破壊性の向上の観点から、タイヤ軸方向寸法よりもタイヤ半径方向寸法の方が小さい横長形の横断面を有するワイヤーがコアの形成のために採用されている。
大きな締付力の観点から、高い剛性を有するコア8をタイヤ2に採用することがある。このタイヤ2は、リム12に対してずれにくい。このタイヤ2は、リム12から外れにくい。
前述したように、タイヤ2をリム12に嵌め合わすとき、ビード部6がリム12のウェル14に落とし込まれる。リム12は、ウェル14の軸方向外側にフランジ22を備えている。図10に示されているように、フランジ22はシート20から半径方向外側に突出している。ウェル14はこのシート20よりも半径方向内側に位置している。このため、ビード部6はフランジ22を乗り越えてウェル14に落とし込まれる。このとき、コア8は変形させられる。高い剛性を有するコア8は変形しにくい。このため、このコア8を有するタイヤ2はリム12に嵌めにくい。しかもこのタイヤ2の嵌合圧は高くなる傾向にある。このタイヤ2をリム12に嵌め合わせる作業は危険を伴う。
リム12への嵌めやすさを考慮して、大きな内径を有するコア8を採用することがある。しかしこの場合、締付力の低下が懸念される。小さな締付力を有するタイヤ2は、リム12に対してずれやすい。このタイヤ2は、リム12から外れやすい。
リム12に嵌めやすく、しかも、リム12に嵌め合わせた後は、リム12に対してずれにくい、又は、リム12から外れにくい、タイヤ2を得るのは難しい。
本発明の目的は、締付力を損なうことなく、リムへの嵌合が容易な空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれが上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、それぞれが上記サイドウォールよりも半径方向内側に位置する一対のビードと、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスとを備えている。上記ビードは、リング状のコアと、このコアから半径方向外向きに延びるエイペックスとを備えている。上記コアは巻回されたワイヤーを含んでいる。上記ワイヤーの幅はその高さよりも大きい。上記コアの断面において、上記ワイヤーの幅を規定する基準軸はこのタイヤの軸方向に対して傾斜している。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記基準軸がこのタイヤの軸方向に対してなす角度の絶対値は40°以上70°以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記基準軸の軸方向内端は半径方向においてその軸方向外端よりも外側に位置している。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記コアの断面において、このコアの底辺はこのタイヤの軸方向に対して傾斜している。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記ワイヤーの扁平率は60%以上80%以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記ワイヤーの断面の面積は0.75mm2以上2.5mm2以下である。
本発明に係る空気入りタイヤでは、ビードのコアに含まれるワイヤーは小さな高さを有している。小さな高さは、コアの変形を促す。このタイヤは、リムに嵌めやすい。
このタイヤでは、ワイヤーは大きな幅を有している。大きな幅は、タイヤの締付力に寄与する。しかもこのタイヤでは、コアの断面において、ワイヤーは、その幅を規定する基準軸がこのタイヤの軸方向に対して傾斜するように配置されている。言い換えれば、ワイヤーは、その基準軸の一端がその他端よりも半径方向外側に位置するように配置されている。この配置は、ワイヤーに対して、その基準軸の一端側を半径方向内向きに動かすように作用する。この作用は、タイヤの締付力に寄与する。このタイヤでは、扁平ワイヤーを採用するとともに、ワイヤーをその基準軸がこのタイヤの軸方向に対して傾斜するように配置することで、締付力の一層の向上が図られている。このタイヤは、リムに対してずれにくい。このタイヤは、リムから外れにくい。前述したように、このタイヤはリムに嵌めやすい。本発明によれば、締付力を損なうことなく、リムへの嵌合が容易な空気入りタイヤが得られる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ24が示されている。詳細には、この図1には、このタイヤ24の、周方向に対して垂直な断面が示されている。図1において、上下方向がタイヤ24の半径方向であり、左右方向がタイヤ24の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ24の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ24の赤道面を表わす。このタイヤ24の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。
このタイヤ24は、トレッド26、サイドウォール28、ウィング30、クリンチ32、ビード34、カーカス36、ベルト38、バンド40、エッジバンド42、インナーライナー44及びチェーファー46を備えている。このタイヤ24は、チューブレスタイプである。このタイヤ24は、乗用車に装着される。
トレッド26は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド26は、路面と接地するトレッド面48を形成する。トレッド26には、溝50が刻まれている。この溝50により、トレッドパターンが形成されている。トレッド26は、ベース層52とキャップ層54とを有している。キャップ層54は、ベース層52の半径方向外側に位置している。キャップ層54は、ベース層52に積層されている。ベース層52は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層52の典型的な基材ゴムは、天然ゴムである。キャップ層54は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。
サイドウォール28は、トレッド26の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール28の半径方向外側端は、トレッド26と接合されている。このサイドウォール28の半径方向内側端は、クリンチ32と接合されている。このサイドウォール28は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。このサイドウォール28は、カーカス36の損傷を防止する。
ウィング30は、トレッド26とサイドウォール28との間に位置している。ウィング30は、トレッド26及びサイドウォール28のそれぞれと接合している。ウィング30は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。
クリンチ32は、サイドウォール28よりも半径方向略内側に位置している。クリンチ32は、軸方向において、ビード34及びカーカス36よりも外側に位置している。クリンチ32は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。クリンチ32は、リムのフランジと当接する。
ビード34は、クリンチ32の軸方向内側に位置している。ビード34は、コア56と、このコア56から半径方向外向きに延びるエイペックス58とを備えている。コア56はリング状である。コア56は周方向に延在している。エイペックス58は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス58は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス36は、カーカスプライ60からなる。カーカスプライ60は、両側のビード34の間に架け渡されている。カーカスプライ60は、トレッド26及びサイドウォール28の内側に沿っている。カーカスプライ60は、コア56の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、カーカスプライ60には、主部62と折り返し部64とが形成されている。
カーカスプライ60は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス36はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。カーカス36が、2枚以上のカーカスプライ60から形成されてもよい。
ベルト38は、トレッド26の半径方向内側に位置している。ベルト38は、カーカス36と積層されている。ベルト38は、カーカス36を補強する。ベルト38は、内側層66及び外側層68からなる。図1から明らかなように、軸方向において、内側層66の幅は外側層68の幅よりも若干大きい。図示されていないが、内側層66及び外側層68のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の一般的な絶対値は、10°以上35°以下である。内側層66のコードの赤道面に対する傾斜方向は、外側層68のコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。ベルト38の軸方向幅は、タイヤ24の最大幅の0.7倍以上が好ましい。ベルト38が、3以上の層を備えてもよい。
バンド40は、ベルト38の半径方向外側に位置している。軸方向において、バンド40の幅はベルト38の幅よりも大きい。図示されていないが、このバンド40は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。このバンド40は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このコードによりベルト38が拘束されるので、ベルト38のリフティングが抑制される。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト38及びバンド40は、補強層を構成している。ベルト38のみから、補強層が構成されてもよい。バンド40のみから、補強層が構成されてもよい。
エッジバンド42は、ベルト38の半径方向外側であって、かつベルト38の端の近傍に位置している。図示されていないが、このエッジバンド42は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。このバンド40は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このコードによりベルト38の端が拘束されるので、ベルト38のリフティングが抑制される。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
インナーライナー44は、カーカス36の内側に位置している。インナーライナー44は、カーカス36の内面に接合されている。インナーライナー44は、架橋ゴムからなる。インナーライナー44には、空気遮蔽性に優れたゴムが用いられている。インナーライナー44の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー44は、タイヤ24の内圧を保持する。
チェーファー46は、ビード34の近傍に位置している。タイヤ24がリムに組み込まれると、このチェーファー46がリムと当接する。この当接により、ビード34の近傍が保護される。この実施形態では、チェーファー46は布とこの布に含浸したゴムとからなる。このチェーファー46が、クリンチ32と一体とされてもよい。この場合、チェーファー46の材質はクリンチ32の材質と同じである。
図2には、図1のタイヤ24のビード34の部分が示されている。図2において、上下方向がタイヤ24の半径方向であり、左右方向がタイヤ24の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ24の周方向である。
ビード34のコア56は、巻回されたワイヤー70を含む。ワイヤー70は、非伸縮性である。ワイヤー70の典型的な材質は、スチールである。
コア56は、ワイヤー70を略周方向に多数回巻回すことにより得られる。ワイヤー70を1回巻回すことで、ループ72が1つ形成される。このコア56は、多数のループ72で構成されたループ束である。このタイヤ24では、コア56は12のループ72を含んでいる。図示されているように、このコア56では、略軸方向にループ72が4つ並んでいる。略半径方向に、ループ72は3つ並んでいる。このコア56は、略軸方向に並ぶ4つのループ72からなるユニット74が半径方向に3段積層された構成を有している。ユニット74に含まれるループ72の数、及び、積層するユニット74の段数は、タイヤ24の仕様に応じて適宜調整される。
図3には、コア56のためのワイヤー70が示されている。図3において、左右方向はワイヤー70の幅方向であり、上下方向はワイヤー70の高さ方向である。紙面に対して垂直な方向は、このワイヤー70の長さ方向である。この図3には、ワイヤー70の、長さ方向に対して垂直な断面が示されている。このワイヤー70の断面は、前述の、ループ72の断面でもある。
図3において、両矢印Wはワイヤー70の幅を表している。二点鎖線LAは、ワイヤー70の幅方向に延びる仮想直線である。このワイヤー70は、仮想直線LAの位置で最大幅を示す。換言すれば、仮想直線LAの長さはワイヤー70の幅Wである。仮想直線LAは、ワイヤー70の幅Wを規定する。この図3において、両矢印Hはワイヤー70の高さを表している。二点鎖線SAは、ワイヤー70の高さ方向に延びる仮想直線である。このワイヤー70は、仮想直線SAの位置で最大高さを示す。換言すれば、仮想直線SAの長さはワイヤー70の高さHがである。仮想直線SAは、ワイヤー70の高さHを規定する。
図から明らかなように、ワイヤー70の断面において、ワイヤー70の幅Wはこのワイヤー70の高さHよりも大きい。このワイヤー70は、大きな幅Wと小さな高さHとを有している。このワイヤー70は、扁平である。
このタイヤ24では、ワイヤー70の断面形状は長円形である。この断面形状が、長方形とされてもよい。断面形状に長方形を採用し、この長方形の角が丸められてもよい。
このタイヤ24では、ワイヤー70の幅Wはこのワイヤー70の高さHよりも大きいので、幅Wを規定する仮想直線LAはこのワイヤー70の長軸である。ワイヤー70の高さHはこのワイヤー70の幅Wよりも小さいので、高さHを規定する仮想直線SAはこのワイヤー70の短軸である。
本願においては、仮想直線LAがコア56におけるワイヤー70(ループ72)の向きを規定するための基準軸である。この基準軸LAは、ワイヤー70(ループ72)の幅方向に延びる。
図2に示されているように、コア56の断面において、ループ72の基準軸LAはこのタイヤ24の軸方向に対して傾斜している。このタイヤ24では、コア56における各ループ72の基準軸LAの向きは一致している。各ループ72の基準軸LAが軸方向に対してなす角度(図2中の角度α)は、略一致している。本願においては、コア56における傾斜角度αの最大値とその最小値との差が2°以下である場合が、「略一致」として表される。
本願においては、基準軸LAがその軸方向内側端76がその軸方向外側端78よりも半径方向外側に位置するように傾斜している場合には、傾斜角度αは正の数で表される。基準軸LAがその軸方向外側端78がその軸方向内側端76よりも半径方向外側に位置するように傾斜している場合には、傾斜角度αは負の数で表される。図2に示されたコア56では、ループ72の基準軸LAの軸方向内側端76はその軸方向外側端78よりも半径方向外側に位置しているので、この基準軸LAの傾斜角度αは正の数で表される。
図2において、コア56の半径方向内側に位置するユニット74aをなす各ループ72の半径方向内側部分と接する直線が二点鎖線LBで表されている。本願において、この直線LBはコア56の底辺である。このタイヤ24では、この底辺LBに対する基準軸LAの傾きと、このタイヤ24の軸方向に対するこの底辺LBの傾きとの調節により、前述の基準軸LAの傾斜角度αは調整される。
このタイヤ24では、コア56をなす各ループ72は小さな高さHを有している。小さな高さHは、コア56の変形を促す。このタイヤ24は、リムに嵌めやすい。このタイヤ24のリムへの嵌合は、滑らかである。
このタイヤ24では、コア56をなす各ループ72は大きな幅Wを有している。大きな幅Wは、タイヤ24の締付力に寄与する。このタイヤ24は、リムに対してずれにくい。このタイヤ24は、リムから外れにくい。
このタイヤ24では、コア56の断面において、各ループ72は、その基準軸LAがこのタイヤ24の軸方向に対して傾斜するように配置されている。言い換えれば、ループ72は、その基準軸LAの一端80がその他端82よりも半径方向外側に位置するように配置されている。この配置は、それぞれのループ72に対して、その基準軸LAの一端80の部分を半径方向内向きに動かすように作用する。この作用は、タイヤ24の締付力に寄与する。しかもこのタイヤ24では、ループ72は扁平であり、例えば、一のループ72aの一端80の部分はこの一のループ72aの隣に位置する他のループ72bの他端82の部分に積層されている。このループ72同士の積層は、締付力の一層の向上に寄与する。このタイヤ24は、リムに対してずれにくい。このタイヤ24は、リムから外れにくい。
このタイヤ24では、扁平ワイヤー70を採用するとともに、ワイヤー70をその基準軸LAがこのタイヤ24の軸方向に対して傾斜するように配置することで、締付力の一層の向上が図られている。このタイヤ24は、リムに対してずれにくい。このタイヤ24は、リムから外れにくい。前述したように、このタイヤ24はリムに嵌めやすい。本発明によれば、締付力を損なうことなく、リムへの嵌合が容易な空気入りタイヤ24が得られる。
旋回のとき、タイヤ24には、遠心力が作用する。特に高速で旋回しているときの遠心力は大きい。このタイヤ24では、ループ72は、その基準軸LAの軸方向内側端76がその軸方向外側端78よりも半径方向外側に位置するように配置されている。この配置は、それぞれのループ72に対して、その基準軸の軸方向内側端76の部分を半径方向内向きに動かすように作用する。この配置は、タイヤ24のトゥ84がリムから浮き上がることを防止する。しかもこのタイヤ24では、ループ72は扁平であり、例えば、一のループ72aの軸方向内側端76の部分はこの一のループ72aの隣に位置する他のループ72bの軸方向外側端78の部分に積層されている。このループ72同士の積層は、トゥ84の浮き上がり防止に一層寄与しうる。したがって、旋回時に大きな遠心力がタイヤ24に作用しても、このタイヤ24はリムに対してずれにくい。このタイヤ24は、リムから外れにくい。このタイヤ24は、操縦安定性に優れる。
このタイヤ24では、コア56の底辺LBは軸方向に対して傾斜している。言い換えれば、このコア56は、その底辺LBの一方側86がその他方側88よりも半径方向外側に位置するように配置されている。この配置は、コア56に対して、その底辺LBの一方側86を半径方向内向きに動かすように作用する。このタイヤ24では、コア56全体がタイヤ24の締付力に寄与する。このタイヤ24は、リムに対してずれにくい。このタイヤ24は、リムから外れにくい。
このタイヤ24では、コア56は、その底辺LBの軸方向内側部分90がその外側部分92よりも半径方向外側に位置するように配置されている。この配置は、コア56に対して、その底辺LBの軸方向内側部分90を半径方向内向きに動かすように作用する。この配置は、トゥ84の浮き上がり防止に寄与しうる。したがって、旋回時に大きな遠心力がタイヤ24に作用しても、このタイヤ24はリムに対してずれにくい。このタイヤ24は、リムから外れにくい。このタイヤ24は、操縦安定性に優れる。
このタイヤ24では、コア56をなすループ72の基準軸LAの傾斜角度αの絶対値は、40°以上70°以下が好ましい。この傾斜角度αの絶対値が40°以上に設定されることにより、ループ72がタイヤ24の締付力に効果的に寄与しうる。このタイヤ24は、リムに対してずれにくい。このタイヤ24は、リムから外れにくい。この観点から、この傾斜角度αの絶対値は45°以上がより好ましい。この傾斜角度αの絶対値が70°以下に設定されることにより、ループ72の小さな高さがコア56の変形に効果的に寄与する。コア56が変形しやすいので、このタイヤ24はリムに嵌めやすい。この観点から、この傾斜角度の絶対値αは65°以下がより好ましい。
本願においては、ループ72、言い換えれば、ワイヤー70の扁平率は、ワイヤー70の幅Wに対するワイヤー70の高さHの比率で表される。したがって、この扁平率が小さいほど、ワイヤー70はより扁平である。
このタイヤ24では、ワイヤー70の扁平率は60%以上80%以下が好ましい。この扁平率が60%以上に設定されることにより、ワイヤー70は適度な剛性を有する。このタイヤ24では、締付力が適切に維持される。このタイヤ24は、リムに対してずれにくい。このタイヤ24は、リムから外れにくい。この観点から、扁平率は65%以上がより好ましい。この扁平率が80%以下に設定されることにより、ワイヤー70がコア56の変形に効果的に寄与する。コア56が変形しやすいので、このタイヤ24はリムに嵌めやすい。しかも扁平なワイヤー70は、前述された、ループ72同士の積層による締付力の向上に寄与する。この観点から、扁平率は75%以下がより好ましい。
このタイヤ24では、ループ72、言い換えれば、ワイヤー70の断面の面積は0.75mm2以上2.5mm2以下が好ましい。この面積が0.75mm2以上に設定されることにより、ワイヤー70が適度な剛性を有する。このタイヤ24では、締付力が適切に維持される。このタイヤ24は、リムに対してずれにくい。このタイヤ24は、リムから外れにくい。この観点から、この面積は0.95mm2以上がより好ましい。この面積が2.5mm2以下に設定されることにより、ワイヤー70がコア56の変形に効果的に寄与する。コア56が変形しやすいので、このタイヤ24はリムに嵌めやすい。しかもこのワイヤー70によるタイヤ24の質量への影響が抑えられる。この観点から、この面積は1.5mm2以下がより好ましい。
本発明では、タイヤ24の各部材の寸法及び角度は、タイヤ24が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ24に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ24には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ24が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ24が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。乗用車用タイヤ24の場合は、内圧が180kPaの状態で、寸法及び角度が測定される。後述するタイヤも同様である。
図4は、本発明の他の実施形態に係る空気入りタイヤ94の一部が示された断面図である。図4において、上下方向がタイヤ94の半径方向であり、左右方向がタイヤ94の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ94の周方向である。
この図4には、このタイヤ94のビード96の部分が示されている。このビード96は、コア98とエイペックス100とを備えている。このタイヤ94では、ビード96のコア98以外は、図1に示されたタイヤ24と同等の構成を有している。この図4には、カーカス102、クリンチ104、インナーライナー106及びチェーファー108が示されている。図示されていないが、このタイヤ94は、カーカス102、クリンチ104、インナーライナー106及びチェーファー108以外に、トレッド、サイドウォール、ウィング、ベルト、バンド及びエッジバンドを備えている。
このタイヤ94では、ビード96のコア98は、図1に示されたタイヤ24のコア56と同じように、巻回されたワイヤー110を含む。ワイヤー110は、非伸縮性である。ワイヤー110の典型的な材質は、スチールである。このワイヤー110は、図3に示されたワイヤー70と同じである。したがって、このワイヤー110は、大きな幅Wと小さな高さHとを有している。このワイヤー110は、扁平である。
コア98は、ワイヤー110を略周方向に多数回巻回すことにより得られる。このコア98は、11のループ112で構成されたループ束である。このコア98は、略軸方向に並ぶ複数のループ112からなるユニット114が半径方向に3段積層された構成を有している。半径方向内側に位置する内側ユニット114uは、3のループ112を含んでいる。半径方向外側に位置する外側ユニット114sは、4のループ112を含んでいる。半径方向において、内側ユニット114uと外側ユニット114sとの間に位置する中間ユニット114nは、4のループ112を含んでいる。
図示されているように、コア98の断面において、ループ112の基準軸LAはこのタイヤ94の軸方向に対して傾斜している。このタイヤ94では、コア98における各ループ112の基準軸LAの向きは一致している。基準軸LAの傾斜角度αは、略一致している。この図4において、二点鎖線LBはコア98の底辺である。
このタイヤ94では、コア98をなす各ループ112は小さな高さHを有している。小さな高さHは、コア98の変形を促す。このタイヤ94は、リムに嵌めやすい。このタイヤ94のリムへの嵌合は、滑らかである。
このタイヤ94では、コア98をなす各ループ112は大きな幅Wを有している。大きな幅Wは、タイヤ94の締付力に寄与する。このタイヤ94は、リムに対してずれにくい。このタイヤ94は、リムから外れにくい。
このタイヤ94では、コア98の断面において、各ループ112は、その基準軸LAがこのタイヤ94の軸方向に対して傾斜するように配置されている。言い換えれば、ループ112は、その基準軸LAの一端116(軸方向外側端118)が、その他端120(軸方向内側端122)よりも半径方向外側に位置するように配置されている。この配置は、それぞれのループ112に対して、その基準軸LAの一端116の部分を半径方向内向きに動かすように作用する。この作用は、タイヤ94の締付力に寄与する。しかもこのタイヤ94では、ループ112は扁平であり、一のループ112aの一端116の部分はこの一のループ112aの隣に位置する他のループ112bの他端120の部分に積層されている。このループ112同士の積層は、締付力の一層の向上に寄与する。このタイヤ94は、リムに対してずれにくい。このタイヤ94は、リムから外れにくい。
このタイヤ94では、扁平ワイヤー110を採用するとともに、ワイヤー110をその基準軸LAがこのタイヤ94の軸方向に対して傾斜するように配置することで、締付力の一層の向上が図られている。このタイヤ94は、リムに対してずれにくい。このタイヤ94は、リムから外れにくい。前述したように、このタイヤ94はリムに嵌めやすい。本発明によれば、締付力を損なうことなく、リムへの嵌合が容易な空気入りタイヤ94が得られる。
このタイヤ94では、コア98の底辺LBは軸方向に対して傾斜している。言い換えれば、このコア98は、その底辺LBの一方側124(軸方向外側部分126)が、その他方側128(軸方向内側部分130)よりも半径方向外側に位置するように配置されている。この配置は、コア98に対して、その底辺LBの一方側124を半径方向内向きに動かすように作用する。このタイヤ94では、コア98全体がタイヤ94の締付力に寄与する。このタイヤ94は、リムに対してずれにくい。このタイヤ94は、リムから外れにくい。
図5は、本発明のさらに他の実施形態に係る空気入りタイヤ132の一部が示された断面図である。図5において、上下方向がタイヤ132の半径方向であり、左右方向がタイヤ132の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ132の周方向である。
この図5には、このタイヤ132のビード134の部分が示されている。このビード134は、コア136とエイペックス138とを備えている。このタイヤ132では、ビード134のコア136以外は、図1に示されたタイヤ24と同等の構成を有している。この図5には、カーカス140、クリンチ142、インナーライナー144及びチェーファー146が示されている。図示されていないが、このタイヤ132は、カーカス140、クリンチ142、インナーライナー144及びチェーファー146以外に、トレッド、サイドウォール、ウィング、ベルト、バンド及びエッジバンドを備えている。
このタイヤ132では、ビード134のコア136は、図1に示されたタイヤ24のコア56と同じように、巻回されたワイヤー148を含む。ワイヤー148は、非伸縮性である。ワイヤー148の典型的な材質は、スチールである。このワイヤー148は、図3に示されたワイヤー70と同じである。したがって、このワイヤー148は、大きな幅Wと小さな高さHとを有している。このワイヤー148は、扁平である。
コア136は、ワイヤー148を略周方向に多数回巻回すことにより得られる。このコア136は、12のループ150で構成されたループ束である。このコア136は、略軸方向に並ぶ4のループ150からなるユニット152が半径方向に3段積層された構成を有している。
図示されているように、コア136の断面において、ループ150の基準軸LAはこのタイヤ132の軸方向に対して傾斜している。このタイヤ132では、コア136における各ループ150の基準軸LAの向きは一致している。基準軸LAの傾斜角度αは、略一致している。なお、この図5において、二点鎖線LBはコア136の底辺である。このタイヤ132では、底辺LBは軸方向に延在している。
このタイヤ132では、コア136をなす各ループ150は小さな高さHを有している。小さな高さHは、コア136の変形を促す。このタイヤ132は、リムに嵌めやすい。このタイヤ132のリムへの嵌合は、滑らかである。
このタイヤ132では、コア136をなす各ループ150は大きな幅Wを有している。大きな幅Wは、タイヤ132の締付力に寄与する。このタイヤ132は、リムに対してずれにくい。このタイヤ132は、リムから外れにくい。
このタイヤ132では、コア136の断面において、各ループ150は、その基準軸LAがこのタイヤ132の軸方向に対して傾斜するように配置されている。言い換えれば、ループ150は、その基準軸LAの一端154がその他端156よりも半径方向外側に位置するように配置されている。この配置は、それぞれのループ150に対して、その基準軸LAの一端154の部分を半径方向内向きに動かすように作用する。この作用は、タイヤ132の締付力に寄与する。しかもこのタイヤ132では、ループ150は扁平であり、一のループ150aの一端154の部分はこの一のループ150aの隣に位置する他のループ150bの他端156の部分に積層されている。このループ150同士の積層は、締付力の一層の向上に寄与する。このタイヤ132は、リムに対してずれにくい。このタイヤ132は、リムから外れにくい。
このタイヤ132では、扁平ワイヤー148を採用するとともに、ワイヤー148をその基準軸LAがこのタイヤ132の軸方向に対して傾斜するように配置することで、締付力の一層の向上が図られている。このタイヤ132は、リムに対してずれにくい。このタイヤ132は、リムから外れにくい。前述したように、このタイヤ132はリムに嵌めやすい。本発明によれば、締付力を損なうことなく、リムへの嵌合が容易な空気入りタイヤ132が得られる。
このタイヤ132では、ループ150は、その基準軸LAの軸方向内側端158がその軸方向外側端160よりも半径方向外側に位置するように配置されている。この配置は、それぞれのループ150に対して、その基準軸の軸方向内側端158の部分を半径方向内向きに動かすように作用する。この配置は、タイヤ132のトゥ162の浮き上がり防止に寄与しうる。しかもこのタイヤ132では、ループ150は扁平であり、一のループ150aの軸方向内側端158の部分はこの一のループ150aの隣に位置する他のループ150bの軸方向外側端160の部分に積層されている。このループ150同士の積層は、トゥ162の浮き上がり防止に一層寄与しうる。したがって、旋回時に大きな遠心力がタイヤ132に作用しても、このタイヤ132はリムに対してずれにくい。このタイヤ132は、リムから外れにくい。このタイヤ132は、操縦安定性に優れる。
図6は、本発明のさらに他の実施形態に係る空気入りタイヤ164の一部が示された断面図である。図6において、上下方向がタイヤ164の半径方向であり、左右方向がタイヤ164の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ164の周方向である。
この図6には、このタイヤ164のビード166の部分が示されている。このビード166は、コア168とエイペックス170とを備えている。このタイヤ164では、ビード166のコア168以外は、図1に示されたタイヤ24と同等の構成を有している。この図6には、カーカス172、クリンチ174、インナーライナー176及びチェーファー178が示されている。図示されていないが、このタイヤ164は、カーカス172、クリンチ174、インナーライナー176及びチェーファー178以外に、トレッド、サイドウォール、ウィング、ベルト、バンド及びエッジバンドを備えている。
このタイヤ164では、ビード166のコア168は、図1に示されたタイヤ24のコア56と同じように、巻回されたワイヤー180を含む。ワイヤー180は、非伸縮性である。ワイヤー180の典型的な材質は、スチールである。このワイヤー180は、図3に示されたワイヤー70と同じである。したがって、このワイヤー180は、大きな幅Wと小さな高さHとを有している。このワイヤー180は、扁平である。
コア168は、ワイヤー180を略周方向に多数回巻回すことにより得られる。このコア168は、12のループ182で構成されたループ束である。このコア168は、略軸方向に並ぶ4のループ182からなるユニット184が半径方向に3段積層された構成を有している。
図示されているように、コア168の断面において、ループ182の基準軸LAはこのタイヤ164の軸方向に対して傾斜している。このタイヤ164では、コア168における各ループ182の基準軸LAの向きは一致している。各ループ182の傾斜角度αは、略一致している。なお、この図6において、二点鎖線LBはコア168の底辺である。このタイヤ164では、底辺LBは軸方向に延在している。
このタイヤ164では、コア168をなす各ループ182は小さな高さHを有している。小さな高さHは、コア168の変形を促す。このタイヤ164は、リムに嵌めやすい。このタイヤ164のリムへの嵌合は、滑らかである。
このタイヤ164では、コア168をなす各ループ182は大きな幅Wを有している。大きな幅Wは、タイヤ164の締付力に寄与する。このタイヤ164は、リムに対してずれにくい。このタイヤ164は、リムから外れにくい。
このタイヤ164では、コア168の断面において、各ループ182は、その基準軸LAがこのタイヤ164の軸方向に対して傾斜するように配置されている。言い換えれば、ループ182は、その基準軸LAの一端186(軸方向外側端188)が、その他端190(軸方向内側端192)よりも半径方向外側に位置するように配置されている。この配置は、それぞれのループ182に対して、その基準軸LAの一端186の部分を半径方向内向きに動かすように作用する。この作用は、タイヤ164の締付力に寄与する。しかもこのタイヤ164では、ループ182は扁平であり、一のループ182aの一端186の部分はこの一のループ182aの隣に位置する他のループ182bの他端190の部分に積層されている。このループ182同士の積層は、締付力の一層の向上に寄与する。このタイヤ164は、リムに対してずれにくい。このタイヤ164は、リムから外れにくい。
このタイヤ164では、扁平ワイヤー180を採用するとともに、ワイヤー180をその基準軸LAがこのタイヤ164の軸方向に対して傾斜するように配置することで、締付力の一層の向上が図られている。このタイヤ164は、リムに対してずれにくい。このタイヤ164は、リムから外れにくい。前述したように、このタイヤ164はリムに嵌めやすい。本発明によれば、締付力を損なうことなく、リムへの嵌合が容易な空気入りタイヤ164が得られる。
図7は、本発明のさらに他の実施形態に係る空気入りタイヤ194の一部が示された断面図である。図7において、上下方向がタイヤ194の半径方向であり、左右方向がタイヤ194の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ194の周方向である。
この図7には、このタイヤ194のビード196の部分が示されている。このビード196は、コア198とエイペックス200とを備えている。このタイヤ194では、ビード196のコア198以外は、図1に示されたタイヤ24と同等の構成を有している。この図7には、カーカス202、クリンチ204、インナーライナー206及びチェーファー208が示されている。図示されていないが、このタイヤ194は、カーカス202、クリンチ204、インナーライナー206及びチェーファー208以外に、トレッド、サイドウォール、ウィング、ベルト、バンド及びエッジバンドを備えている。
このタイヤ194では、ビード196のコア198は、図1に示されたタイヤ24のコア56と同じように、巻回されたワイヤー210を含む。ワイヤー210は、非伸縮性である。ワイヤー210の典型的な材質は、スチールである。このワイヤー210は、図3に示されたワイヤー70と同じである。したがって、このワイヤー210は、大きな幅Wと小さな高さHとを有している。このワイヤー210は、扁平である。
コア198は、ワイヤー210を略周方向に多数回巻回すことにより得られる。このコア198は、12のループ212で構成されたループ束である。このコア198は、略軸方向に並ぶ4のループ212からなるユニット214が半径方向に4段積層された構成を有している。
図示されているように、コア198の断面において、ループ212の基準軸LAはこのタイヤ194の軸方向に対して傾斜している。このタイヤ194では、コア198における各ループ212の基準軸LAの向きは一致している。各ループ212の傾斜角度αは、略一致している。なお、この図7において、二点鎖線LBはコア198の底辺である。
このタイヤ194では、コア198をなす各ループ212は小さな高さHを有している。小さな高さHは、コア198の変形を促す。このタイヤ194は、リムに嵌めやすい。このタイヤ194のリムへの嵌合は、滑らかである。
このタイヤ194では、コア198をなす各ループ212は大きな幅Wを有している。大きな幅Wは、タイヤ194の締付力に寄与する。このタイヤ194は、リムに対してずれにくい。このタイヤ194は、リムから外れにくい。
このタイヤ194では、コア198の断面において、各ループ212は、その基準軸LAがこのタイヤ194の軸方向に対して傾斜するように配置されている。言い換えれば、ループ212は、その基準軸LAの一端216がその他端218よりも半径方向外側に位置するように配置されている。この配置は、それぞれのループ212に対して、その基準軸LAの一端216の部分を半径方向内向きに動かすように作用する。この作用は、タイヤ194の締付力に寄与する。このタイヤ194は、リムに対してずれにくい。このタイヤ194は、リムから外れにくい。
このタイヤ194では、扁平ワイヤー210を採用するとともに、ワイヤー210をその基準軸LAがこのタイヤ194の軸方向に対して傾斜するように配置することで、締付力の一層の向上が図られている。このタイヤ194は、リムに対してずれにくい。このタイヤ194は、リムから外れにくい。前述したように、このタイヤ194はリムに嵌めやすい。本発明によれば、締付力を損なうことなく、リムへの嵌合が容易な空気入りタイヤ194が得られる。
旋回のとき、タイヤ194には、遠心力が作用する。特に高速で旋回しているときの遠心力は大きい。このタイヤ194では、ループ212は、その基準軸LAの軸方向内側端220がその軸方向外側端222よりも半径方向外側に位置するように配置されている。この配置は、それぞれのループ212に対して、その基準軸LAの軸方向内側端220の部分を半径方向内向きに動かすように作用する。この配置は、タイヤ194のトゥ224の浮き上がり防止に寄与しうる。したがって、旋回時に大きな遠心力がタイヤ194に作用しても、このタイヤ194はリムに対してずれにくい。このタイヤ194は、リムから外れにくい。このタイヤ194は、操縦安定性に優れる。
このタイヤ194では、コア198の底辺LBは軸方向に対して傾斜している。言い換えれば、このコア198は、その底辺LBの一方側226がその他方側228よりも半径方向外側に位置するように配置されている。この配置は、コア198に対して、その底辺LBの一方側226を半径方向内向きに動かすように作用する。このタイヤ194では、コア198全体がタイヤ194の締付力に寄与する。このタイヤ194は、リムに対してずれにくい。このタイヤ194は、リムから外れにくい。
このタイヤ194では、コア198は、その底辺LBの軸方向内側部分230がその外側部分232よりも半径方向外側に位置するように配置されている。この配置は、コア198に対して、その底辺LBの軸方向内側部分230を半径方向内向きに動かすように作用する。この配置は、トゥ224の浮き上がり防止に寄与しうる。したがって、旋回時に大きな遠心力がタイヤ194に作用しても、このタイヤ194はリムに対してずれにくい。このタイヤ194は、リムから外れにくい。このタイヤ194は、操縦安定性に優れる。
図8は、本発明のさらに他の実施形態に係る空気入りタイヤ234の一部が示された断面図である。図8において、上下方向がタイヤ234の半径方向であり、左右方向がタイヤ234の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ234の周方向である。
この図8には、このタイヤ234のビード236の部分が示されている。このビード236は、コア238とエイペックス240とを備えている。このタイヤ234では、ビード236のコア238以外は、図1に示されたタイヤ24と同等の構成を有している。この図8には、カーカス242、クリンチ244、インナーライナー246及びチェーファー248が示されている。図示されていないが、このタイヤ234は、カーカス242、クリンチ244、インナーライナー246及びチェーファー248以外に、トレッド、サイドウォール、ウィング、ベルト、バンド及びエッジバンドを備えている。
このタイヤ234では、ビード236のコア238は、図1に示されたタイヤ24のコア56と同じように、巻回されたワイヤー250を含む。ワイヤー250は、非伸縮性である。ワイヤー250の典型的な材質は、スチールである。このワイヤー250は、図3に示されたワイヤー70と同じである。したがって、このワイヤー250は、大きな幅Wと小さな高さHとを有している。このワイヤー250は、扁平である。
コア238は、ワイヤー250を略周方向に多数回巻回すことにより得られる。このコア238は、12のループ252で構成されたループ束である。このコア238は、略軸方向に並ぶ4のループ252からなるユニット254が半径方向に4段積層された構成を有している。
図示されているように、コア238の断面において、ループ252の基準軸LAはこのタイヤ234の軸方向に対して傾斜している。このタイヤ234では、コア238における各ループ252の基準軸LAの向きは一致している。各ループ252の傾斜角度αは、略一致している。なお、この図8において、二点鎖線LBはコア238の底辺である。
このタイヤ234では、コア238をなす各ループ252は小さな高さHを有している。小さな高さHは、コア238の変形を促す。このタイヤ234は、リムに嵌めやすい。このタイヤ234のリムへの嵌合は、滑らかである。
このタイヤ234では、コア238をなす各ループ252は大きな幅Wを有している。大きな幅Wは、タイヤ234の締付力に寄与する。このタイヤ234は、リムに対してずれにくい。このタイヤ234は、リムから外れにくい。
このタイヤ234では、コア238の断面において、各ループ252は、その基準軸LAがこのタイヤ234の軸方向に対して傾斜するように配置されている。言い換えれば、ループ252は、その基準軸LAの一端256(軸方向外側端258)が、その他端260(軸方向内側端262)よりも半径方向外側に位置するように配置されている。この配置は、それぞれのループ252に対して、その基準軸LAの一端256の部分を半径方向内向きに動かすように作用する。この作用は、タイヤ234の締付力に寄与する。このタイヤ234は、リムに対してずれにくい。このタイヤ234は、リムから外れにくい。
このタイヤ234では、扁平ワイヤー250を採用するとともに、ワイヤー250をその基準軸LAがこのタイヤ234の軸方向に対して傾斜するように配置することで、締付力の一層の向上が図られている。このタイヤ234は、リムに対してずれにくい。このタイヤ234は、リムから外れにくい。前述したように、このタイヤ234はリムに嵌めやすい。本発明によれば、締付力を損なうことなく、リムへの嵌合が容易な空気入りタイヤ234が得られる。
このタイヤ234では、コア238の底辺LBは軸方向に対して傾斜している。言い換えれば、このコア238は、その底辺LBの一方側264(軸方向外側部分266)が、その他方側268(軸方向内側部分270)よりも半径方向外側に位置するように配置されている。この配置は、コア238に対して、その底辺LBの一方側264を半径方向内向きに動かすように作用する。このタイヤ234では、コア238全体がタイヤ234の締付力に寄与する。このタイヤ234は、リムに対してずれにくい。このタイヤ234は、リムから外れにくい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1に示された基本構成を備え、下記の表1に示された仕様を備えた実施例1の空気入りタイヤ(サイズ=195/65R15)を得た。このタイヤのビードのコアは、図2に示された構成を備えている。このコアにおいて、各ループの基準軸LAの傾斜角度αは、65°とされた。コアの形成に用いたワイヤーの扁平率は、70%とされた。このワイヤの断面の面積は、1.1mm2とされた。
図1に示された基本構成を備え、下記の表1に示された仕様を備えた実施例1の空気入りタイヤ(サイズ=195/65R15)を得た。このタイヤのビードのコアは、図2に示された構成を備えている。このコアにおいて、各ループの基準軸LAの傾斜角度αは、65°とされた。コアの形成に用いたワイヤーの扁平率は、70%とされた。このワイヤの断面の面積は、1.1mm2とされた。
[実施例2−6]
コアの構成及び基準軸LAの傾斜角度αを下記の表1に示された通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−6のタイヤを得た。
コアの構成及び基準軸LAの傾斜角度αを下記の表1に示された通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−6のタイヤを得た。
[比較例1]
比較例1は、従来の空気入りタイヤである。この比較例1のビードのコアは、図9に示された構成を備えている。
比較例1は、従来の空気入りタイヤである。この比較例1のビードのコアは、図9に示された構成を備えている。
[実施例7−12]
傾斜角度αを下記の表2の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例7−12のタイヤを得た。
傾斜角度αを下記の表2の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例7−12のタイヤを得た。
[実施例13−14及び参考例1−2]
ワイヤーの扁平率を下記の表3の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例13−14及び参考例1−2のタイヤを得た。
ワイヤーの扁平率を下記の表3の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例13−14及び参考例1−2のタイヤを得た。
[実施例15−18及び参考例3−4]
ワイヤー断面の面積を下記の表4の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例15−18及び参考例3−4のタイヤを得た。
ワイヤー断面の面積を下記の表4の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例15−18及び参考例3−4のタイヤを得た。
[嵌合圧]
試作タイヤを正規リム(サイズ=15×6J)に嵌め合わせ、嵌合圧を計測した。この結果が、比較例1を100とした指数で下記の表1から4に表されている。数値が小さいほど嵌合圧は低く、タイヤはリムに嵌めやすい。数値が70以上120以下の範囲にある場合が、合格である。
試作タイヤを正規リム(サイズ=15×6J)に嵌め合わせ、嵌合圧を計測した。この結果が、比較例1を100とした指数で下記の表1から4に表されている。数値が小さいほど嵌合圧は低く、タイヤはリムに嵌めやすい。数値が70以上120以下の範囲にある場合が、合格である。
[締付力]
ホフマンコンプレッションテスターによって、試作タイヤの締付力を計測した。この結果が、比較例1を100とした指数で下記の表1から4に表されている。数値が大きいほど締付力は高く、タイヤはリムに対してずれにくい。数値が80以上である場合が、合格である。
ホフマンコンプレッションテスターによって、試作タイヤの締付力を計測した。この結果が、比較例1を100とした指数で下記の表1から4に表されている。数値が大きいほど締付力は高く、タイヤはリムに対してずれにくい。数値が80以上である場合が、合格である。
締付力は、次のようにして計測された。円弧状のセグメントと、セグメントを移動させるための油圧装置と、セグメントの位置を計測するためのリニアポテンションメーターと、ロードセルとを備えたテスターが準備された。8個のセグメントを配置して、リングが形成された。このとき、リングの外径がリム径の規格値よりも3mm小さくなるように調整された。リング(セグメント)の外側にビード部の底が位置するように、試作タイヤが置かれた。8このセグメントを径方向に徐々に移動させた。これにより、リングの外径がが拡大された。拡大速度は、10mm/minに設定された。セグメントの移動に伴い、セグメントにかかる荷重が、ロードセルで測定された。リングの外径がリム径の規格値よりも3mm大きくなった段階で、荷重の測定が終了された。この測定で得られた荷重−変位曲線から、リングの外径がリム径の規格値にあるときの、各セグメントの荷重が決定された。8つのセグメントに関して決定された荷重の平均値が、締付力として表された。この測定は、室温で行われた。
[操縦安定性]
タイヤを15×6Jのリムに組み込み、このタイヤに内圧が230kPaとなるように空気を充填した。このタイヤを、排気量が4300ccである乗用車に装着した。ドライバーに、この乗用車をレーシングサーキットで運転させて、操縦安定性を評価させた。この結果が、比較例1を100とした指数で下記の表1から4に表されている。数値が大きいほど好ましい。つまり、タイヤのトゥが浮き上がりにくい。
タイヤを15×6Jのリムに組み込み、このタイヤに内圧が230kPaとなるように空気を充填した。このタイヤを、排気量が4300ccである乗用車に装着した。ドライバーに、この乗用車をレーシングサーキットで運転させて、操縦安定性を評価させた。この結果が、比較例1を100とした指数で下記の表1から4に表されている。数値が大きいほど好ましい。つまり、タイヤのトゥが浮き上がりにくい。
表1から4に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された空気入りタイヤは、種々の車輌にも適用されうる。
2、24、94、132、164、194、234・・・タイヤ
4、34、96、134、166、196、236・・・ビード
6・・・ビード部
8、56、98、136、168、198、238・・・コア
10、70、110、148、180、210、250・・・ワイヤー
12・・・リム
14・・・ウェル
16・・・スロープ
18・・・ハンプ
20・・・シート
22・・・フランジ
26・・・トレッド
28・・・サイドウォール
36、102、140、172、202、242・・・カーカス
48・・・トレッド面
58、100、138、170、200、240・・・エイペックス
76、122、158、192、220、262・・・基準軸LAの内側端
78、118、160、188、222、258・・・基準軸LAの外側端
80、116、154、186、216、256・・・基準軸LAの一端
82、120、156、190、218、260・・・基準軸LAの他端
84、162、224・・・トゥ
86、124、226、264・・・底辺LBの一方側
88、128、228、268・・・底辺LBの他方側
90、130、230、270・・・底辺LBの軸方向内側部分
92、126、232、266・・・底辺LBの軸方向外側部分
4、34、96、134、166、196、236・・・ビード
6・・・ビード部
8、56、98、136、168、198、238・・・コア
10、70、110、148、180、210、250・・・ワイヤー
12・・・リム
14・・・ウェル
16・・・スロープ
18・・・ハンプ
20・・・シート
22・・・フランジ
26・・・トレッド
28・・・サイドウォール
36、102、140、172、202、242・・・カーカス
48・・・トレッド面
58、100、138、170、200、240・・・エイペックス
76、122、158、192、220、262・・・基準軸LAの内側端
78、118、160、188、222、258・・・基準軸LAの外側端
80、116、154、186、216、256・・・基準軸LAの一端
82、120、156、190、218、260・・・基準軸LAの他端
84、162、224・・・トゥ
86、124、226、264・・・底辺LBの一方側
88、128、228、268・・・底辺LBの他方側
90、130、230、270・・・底辺LBの軸方向内側部分
92、126、232、266・・・底辺LBの軸方向外側部分
Claims (6)
- その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれが上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、それぞれが上記サイドウォールよりも半径方向内側に位置する一対のビードと、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスとを備えており、
上記ビードが、リング状のコアと、このコアから半径方向外向きに延びるエイペックスとを備えており、
上記コアが巻回されたワイヤーを含んでおり、
上記ワイヤーの幅がその高さよりも大きく、
上記コアの断面において、上記ワイヤーの幅を規定する基準軸がこのタイヤの軸方向に対して傾斜している、空気入りタイヤ。 - 上記基準軸がこのタイヤの軸方向に対してなす角度の絶対値が40°以上70°以下である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 上記基準軸の軸方向内端が半径方向においてその軸方向外端よりも外側に位置している、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
- 上記コアの断面において、このコアの底辺がこのタイヤの軸方向に対して傾斜している、請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 上記ワイヤーの扁平率が60%以上80%以下である、請求項1から4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 上記ワイヤーの断面の面積が、0.75mm2以上2.5mm2以下である、請求項1から5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014053906A JP2015174596A (ja) | 2014-03-17 | 2014-03-17 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014053906A JP2015174596A (ja) | 2014-03-17 | 2014-03-17 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015174596A true JP2015174596A (ja) | 2015-10-05 |
Family
ID=54254153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014053906A Pending JP2015174596A (ja) | 2014-03-17 | 2014-03-17 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015174596A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107953728A (zh) * | 2017-11-27 | 2018-04-24 | 江苏兴达钢帘线股份有限公司 | 一种缆型胎圈及轮胎 |
-
2014
- 2014-03-17 JP JP2014053906A patent/JP2015174596A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107953728A (zh) * | 2017-11-27 | 2018-04-24 | 江苏兴达钢帘线股份有限公司 | 一种缆型胎圈及轮胎 |
CN107953728B (zh) * | 2017-11-27 | 2020-02-11 | 江苏兴达钢帘线股份有限公司 | 一种缆型胎圈及轮胎 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10040322B2 (en) | Pneumatic tire | |
JP6271258B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
US10632798B2 (en) | Pneumatic tire | |
JP6445870B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6209036B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6389426B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6763188B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4938830B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6363904B2 (ja) | 二輪自動車用タイヤ | |
JP6292710B2 (ja) | 重荷重用空気入りタイヤ | |
JP2010006322A (ja) | 空気入りタイヤ | |
US11400767B2 (en) | Heavy duty pneumatic tire | |
JP6607045B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6610147B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2015174596A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6457735B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP7172215B2 (ja) | 重荷重用空気入りタイヤ | |
JP2020015401A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP7187969B2 (ja) | タイヤ | |
JP5944700B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2013067256A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2017213944A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2017056791A (ja) | 空気入りタイヤ | |
US10744826B2 (en) | Pneumatic tire | |
JP2018020601A (ja) | 空気入りタイヤ |