JP2015174205A - 検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】切削ブレードの外径サイズを正確に検出して、切削ブレードの消耗状態を考慮したセットアップを行う検出方法を提供する。
【解決手段】検出方法は、チャックテーブル3に保持された被加工物を切削する切削ブレード52の外径サイズを検出する方法であり、ダミー保持手段4に保持された一様な厚みの板状のダミー加工物DMを切削ブレードによって切り込み、ダミー保持手段の少なくとも一側面93に表れる切削溝95の断面形状を撮像してダミー加工物の表面91からの切削溝の深さDを測定し、切削溝の形成時のダミー加工物の表面からのスピンドル51の軸心位置までの高さHとダミー加工物の表面からの切削溝の深さとから切削ブレードの外径サイズを算出する構成にした。
【選択図】図3

Description

本発明は、切削ブレードのセットアップのために外径サイズを検出する検出方法に関する。
切削装置の先ダイシング加工やエッジトリミング加工時において、被加工物の表面から精度よく加工を行う場合に、切削ブレードと被加工物の接触位置を原点位置として検出する検出方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の検出方法では、切削ブレードによってダミー加工物の表面から下方に切り込まれ(チョッパーカットされ)、ダミー加工物に形成された切削溝が上方から撮像される。この切削溝の撮像画像からダミー加工物に対する切削ブレードの接触位置(原点位置)が算出され、さらにダミー加工物と被加工物との位置関係に応じて被加工物に対する切削ブレードの接触位置が算出される。
また、切削ブレードでダミー加工物を切削した際に、ダミー加工物の切削溝の断面形状から切削ブレードの刃先の消耗状態を検出する検出方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載の検出方法では、サブチャックテーブル上のダミー加工物が一側面から他側面に向かって切削ブレードで直線状に切削され、ダミー加工物の側面に切削溝の断面形状が表れる。このダミー加工物の側面の切削溝の断面形状が撮像され、切削溝の断面形状の撮像画像から切削ブレードの刃先の偏摩耗等の消耗状態が観察されることで、オペレータに切削ブレードの交換時期が報知される。
特開2002−59365号公報 特開2007−296604号公報
しかしながら、特許文献1に記載の検出方法では、被加工物に対する切削ブレードの接触位置を検出することができるが、切削溝の上面画像を用いるため切削ブレードの刃先の消耗状態までは考慮されていない。このため、高精度にセットアップするためには、切削ブレードの消耗状態の検出用に別途検出機構を設けなければならなかった。また、特許文献2に記載の検出方法では、ダミー加工物の切削溝の断面形状から切削ブレードの刃先の消耗状態を観察することできるが、切削ブレードをセットアップすることはできない。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、切削ブレードの外径サイズを正確に検出して、切削ブレードの消耗状態を考慮したセットアップを行うことができる検出方法を提供することを目的とする。
本発明の検出方法は、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削するための切削ブレードを装着するスピンドルを備える切削手段と、表面及び裏面が平行で平坦な薄板形状のダミー加工物を保持するダミー保持手段と、該ダミー保持手段に保持されたダミー加工物の切削状態を観察するための観察手段と、該切削ブレードと該チャックテーブルとを接触させて電気的導通により該チャックテーブルに対する該切削ブレードの切り込み方向の原点位置を検出する原点位置検出手段と、該チャックテーブルの上面位置及び該ダミー保持手段の上面位置の位置関係情報を記憶する記憶手段と、を備える切削装置において、該切削ブレードの外径サイズを検出する検出方法であって、該原点位置検出手段により検出された該チャックテーブルに対する切削ブレードの切り込み方向の原点位置及び該記憶手段に記憶された該チャックテーブルの上面位置及び該ダミー保持手段の上面位置の位置関係情報に基づき、該ダミー保持手段に保持されたダミー加工物の上方から該切削手段を下降させて所定高さに位置付けて厚み方向途中まで切削ブレードで切り込み、少なくとも該ダミー加工物の片側側面に該所定高さに位置付けた切削溝を形成する切削溝形成ステップと、該切削溝形成ステップを実施した後に、該ダミー加工物の該切削溝が形成された該側面に該観察手段を位置付け、該切削溝全体を撮像して該ダミー加工物表面から該切削溝の溝底までの深さを測定する切削溝測定ステップと、該切削溝測定ステップを実施した後に、該切削溝形成時の該スピンドルの軸心位置及び該切削溝の表面からの該深さとから該切削ブレードの外径サイズを算出する算出ステップと、を備える。
この構成によれば、ダミー加工物の少なくとも片側側面に切削溝の断面形状が表れるようにダミー加工物に切削溝が形成され、ダミー加工物の片側側面の切削溝の断面形状が撮像される。ダミー加工物の表面及び裏面は平坦かつ平行であるため、切削溝の断面形状の撮像画像に基づいてダミー加工物の表面から切削溝の溝底までの深さが精度よく直接的に測定される。また、チャックテーブルの原点位置が検出されることで、切削溝の形成時のスピンドルの軸心位置の高さが、チャックテーブルの上面位置とダミー保持手段の上面位置の位置関係に基づきダミー保持手段の上面を基準にして求められる。そして、ダミー加工物の厚みを考慮してダミー加工物の表面からスピンドルの軸心位置までの高さが求められ、このダミー加工物の表面からのスピンドルの軸心位置の高さとダミー加工物の表面から切削溝の溝底までの深さから、切削ブレードの外径サイズが正確に算出される。よって、前回の切削ブレードの外径サイズの測定結果と今回の切削ブレードの外径サイズの測定結果を比較することによって、切削ブレードの消耗状態を検出することができる。また、切削ブレードの消耗状態を考慮した切削ブレードのセットアップを高精度に実施することができる。
本発明によれば、ダミー加工物の側面側から切削溝の深さを測定することで、切削溝の深さと切削溝形成時のスピンドルの軸心位置の高さから、切削ブレードの外径サイズを精度よく算出することができる。
本実施の形態に係る切削装置の斜視図である。 図1の切削装置のチャックテーブル周辺の拡大図である。 本実施の形態に係る切削ブレードの外径サイズの検出方法の説明図である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態に係る切削装置について説明する。図1は、本実施の形態に係る切削装置の斜視図である。図2は、図1の切削装置のチャックテーブル周辺の拡大図である。なお、本実施の形態に係る切削装置は、図1及び図2に示す構成に限定されない。ここでは、一対の切削ブレードを備えた切削装置を例示するが、この構成に限定されない。本発明は、ダミー加工物を保持するダミー保持手段を備えた切削装置であれば、どのような切削装置にも適用可能である。
図1及び図2に示すように、切削装置1は、チャックテーブル3上の被加工物Wを加工する切削ブレード52の外径サイズの検出処理を、ダミー保持手段4上のダミー加工物DMを用いて実施するように構成されている。被加工物Wは、ダイシングテープ97を介してリングフレーム98に支持された状態で切削装置1に搬入される。なお、被加工物Wは、シリコン、ガリウム砒素等の半導体基板にIC、LSI等のデバイスが形成された半導体ウェーハでもよいし、セラミック、ガラス、サファイア系の無機材料基板にLED等の光デバイスが形成された光デバイスウェーハでもよい。
切削装置1の基台2の上面中央は、X軸方向に延在するように矩形状に開口されており、この開口を覆うように移動板31及び防水カバー32が設けられている。移動板31上には、Z軸回りに回転可能なチャックテーブル3が設けられている。防水カバー32及び移動板31の下方には、チャックテーブル3をX軸方向に移動させる加工送り手段(不図示)が設けられている。チャックテーブル3の上面には被加工物Wを保持する保持面33が形成されている。保持面33の中央領域はポーラス34による吸引領域になっており、吸引領域の周囲は金属枠35が露出した導電領域になっている。
チャックテーブル3の周囲には、被加工物Wの周囲のリングフレーム98を挟持固定する4つのクランプ部36が設けられている。また、移動板31上には、チャックテーブル3の近傍にダミー保持手段4が設けられている。ダミー保持手段4の上面は格子状の浅溝41が形成された保持面42になっており、保持面42にダミー加工物DMが吸引保持されている。ダミー保持手段4は、ダミー加工物DMの表面91を上方に向けた水平姿勢からダミー加工物DMの一側面93を上方に向けた起立姿勢に変更できるように、移動板31上でY軸回りに搖動可能に支持されている。
ダミー加工物DMは、セットアップ(外径サイズの検出処理)用のサンプルとして使用されるものであり、表面91及び裏面92が平行で平坦な薄板状に形成されている。なお、ダミー加工物DMは、被加工物Wと同じ材質で形成されてもよいし、異なる材質で形成されてもよい。基台2の上面には、X軸方向に延在する開口を跨ぐように立設した門型の柱部21が設けられている。門型の柱部21には、チャックテーブル3上の被加工物Wに対して一対の切削手段5を相対的に移動させる割出送り手段6及び切り込み送り手段7が設けられている。
割出送り手段6は、割出送り方向(Y軸方向)に一対の切削手段5を移動させ、切り込み送り手段7は、保持面33に対して垂直な切り込み送り方向(Z軸方向)に一対の切削手段5を移動させる。割出送り手段6は、柱部21の前面に対してY軸方向に平行な一対のガイドレール61と、一対のガイドレール61にスライド可能に設置されたモータ駆動の一対のY軸テーブル62とを有している。また、切り込み送り手段7は、各Y軸テーブル62の前面に配置されたZ軸方向に平行な一対のガイドレール71と、このガイドレール71にスライド可能に設置されたモータ駆動のZ軸テーブル72とを有している。
各Z軸テーブル72の下部には、被加工物Wを切削する切削手段5が設けられている。また、各Y軸テーブル62の背面側には、図示しないナット部が形成され、これらナット部にボールネジ63が螺合されている。また、各Z軸テーブル72の背面側には、図示しないナット部が形成され、これらナット部にボールネジ73が螺合されている。Y軸テーブル62用のボールネジ63、Z軸テーブル72用のボールネジ73の一端部には、それぞれ駆動モータ64、74が連結されている。これら駆動モータ64、74によりボールネジ63、73が回転駆動されることで、一対の切削手段5がガイドレール61、71に沿ってY軸方向及びZ軸方向に移動される。
一対の切削手段5は、スピンドル51に切削ブレード52を装着して構成される。切削ブレード52は、ブレードカバー53によって周囲が覆われており、ブレードカバー53には切削部分に向けて切削水を噴射する噴射ノズルが設けられている。また、スピンドル51には被加工物Wの上面を撮像する撮像手段55が設けられており、撮像手段55の撮像画像に基づいて被加工物Wに対して切削ブレード52がアライメントされる。一対の切削手段5では、複数の噴射ノズルから切削水が噴射されながら、切削ブレード52によって被加工物Wが分割予定ラインに沿って切削されることで、個々のデバイスに分割される。
切削装置1には、装置各部からの各種情報を記憶する記憶手段81と、装置各部を統括制御する制御手段82が設けられている。記憶手段81は、用途に応じてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の一つ又は複数の記憶媒体で構成され、制御手段82は各種処理を実行するプロセッサで構成される。記憶手段81には、切削装置1の各種加工条件だけでなく、例えば、チャックテーブル3の上面位置及びダミー保持手段4の上面位置の高低差を示す位置関係情報や、切削ブレードの原点位置検出用のプログラムや、外径サイズの検出処理用のプログラムが記憶されている。
また、切削装置1には、被加工物Wの加工前に、切削ブレード52の切り込み方向の原点位置を設定する原点位置検出手段11(図3参照)が設けられている。原点位置検出手段11は、いわゆる接触式の原点位置検出手段であり、導電性を有する切削ブレード52をチャックテーブル3の外周部分の金属枠35に接触させて電気的導通を図ることにより、チャックテーブル3に対する切削ブレード52の原点位置(高さ)を検出する。なお、チャックテーブル3に対する切削ブレード52の原点位置が検出されると、上記したチャックテーブル3の上面位置に対するダミー保持手段4の上面位置の位置関係(高低差)から、ダミー保持手段4に対する切削ブレード52の原点位置(高さ)も推定される。
このような切削装置1においては、ダミー加工物DMを切削ブレード52によって切り込むことで、切削ブレード52のセットアップが定期的に実施される。通常、切削ブレード52のセットアップは、ダミー加工物DMに対して切削ブレード52を真下に切り込んで切削溝を形成し、この切削溝の上方からの撮像画像を用いて実施される。しかしながら、切削溝の上面画像では、切削ブレード52の消耗状態が正確に反映されず、セットアップを高精度に実施することができない。そこで、本実施の形態では、ダミー加工物の側面側から切削溝95(図3D参照)の深さを測定することで切削ブレード52の外径サイズを正確に測定して、切削ブレード52の消耗状態を反映した高精度なセットアップを実現している。
以下、本実施の形態に係る切削ブレードの外径サイズの検出方法について詳細に説明する。図3は、本実施の形態に係る切削ブレードの外径サイズの検出方法の説明図である。切削ブレードの外径サイズの検出方法は、事前にチャックテーブルに対する切削ブレードの原点位置検出を実施した後に、切削溝形成ステップ、切削溝測定ステップ、算出ステップを経て切削ブレードの外径サイズを検出する方法である。
なお、図3Aはチャックテーブルに対する切削ブレードの原点位置検出、図3Bは切削溝形成ステップ、図3Cは切削溝測定ステップ、図3Dは算出ステップをそれぞれ示している。なお、チャックテーブルにおいては、金属枠の表面がポーラスの表面と面一で形成されており、金属枠の表面からの切削ブレードの高さが保持面からの切削ブレードの高さとして検出される。
図3Aに示すように、切削ブレードの外径サイズの検出方法の各ステップが実施される前に、原点位置検出手段11による接触式の原点位置検出が実施される。原点位置検出では、チャックテーブル3の金属枠35の上方に切削ブレード52が位置付けられ、切削ブレード52が回転した状態でチャックテーブル3に向けて下降される。そして、切削ブレード52の刃先がチャックテーブル3の金属枠35の表面(保持面33)に接触し、導電性の切削ブレード52とチャックテーブル3との金属枠35とが導通される。このときの切削ブレード52の高さがリニアスケール12等で測定され、原点位置検出手段11によってチャックテーブル3に対する切削ブレード52の切り込み方向の原点位置Zとして検出される。なお、リニアスケール12は、例えば、切り込み送り手段7(図1参照)に設けられている。
以下の切削ブレード52の外径サイズの検出方法では、原点位置検出で検出された原点位置Z及び記憶手段81(図1参照)に記憶された位置関係情報に基づいて、ダミー加工物DMに対する切削ブレード52の切り込み量が調整される。すなわち、記憶手段81には位置関係情報としてチャックテーブル3の上面位置(保持面33)とダミー保持手段4の上面位置(保持面42)の高低差ΔZが記憶されており、上記の原点位置Zと上面位置の高低差ΔZからダミー保持手段4に対する切削ブレード52の原点位置が推定されて、ダミー保持手段4の原点位置を基準に切削ブレード52の動作が制御される。
図3Bに示すように、切削ブレード52の外径サイズの検出方法においては、先ず切削溝形成ステップが実施される。切削溝形成ステップでは、ダミー加工物DMの上方から切削ブレード52が下降されて所定高さに位置付けられて、ダミー加工物DMの表面91から厚み方向の途中まで切削ブレード52で切り込まれる。そして、切削ブレード52がダミー加工物DMの一側面93(図3C参照)に向かってX軸方向(紙面に垂直な方向)に加工送りされることで、ダミー加工物DMの一側面93に、所定高さに位置付けた切削溝95が形成される。このときの切削ブレード52の高さがリニアスケール12等で測定され、切削溝95の形成時におけるスピンドル51の軸心位置Zが検出される。
図3Cに示すように、切削溝形成ステップが実施された後に、切削溝測定ステップが実施される。切削溝測定ステップでは、図3Cの図示左側に示すように、ダミー保持手段4が水平姿勢から起立姿勢に姿勢変更されることで、ダミー加工物DMの一側面93が上方に向けられる。また、ダミー加工物DMの上方にアライメント用の撮像手段55が位置付けられ、ダミー加工物DMの一側面93に現れる切削溝95の断面形状が撮像手段55の撮像範囲に含まれる。そして、撮像手段55によってダミー加工物DMの一側面93の切削溝95の断面形状が撮像され、切削溝95の断面形状の撮像画像から切削溝95の深さが測定される。
この場合、図3Cの図示右側の上面図に示すように、切削溝95の断面形状の撮像画像にエッジ検出処理等の画像処理が施されて、ダミー加工物DMの表面91から切削溝95の溝底96までの深さが測定される。ダミー加工物DMは、表面91及び裏面92が平行で且つ平坦な一様な厚みで形成されているため、切削溝95の断面形状から切削ブレード52の切り込み深さが精度よく直接的に測定される。また、切削溝95の断面形状が撮像されているため、撮像画像から切削ブレード52の偏摩耗等も検出される。このように、本実施の形態においては、アライメント用の撮像手段55がダミー加工物DMの切削状態(切削溝95の断面形状)を観察する観察手段としても機能している。
図3Dに示すように、切削溝測定ステップが実施された後に、算出ステップが実施される。算出ステップでは、切削溝95の形成時のスピンドル51(図3B参照)の軸心位置Zと切削溝95の深さDから切削ブレード52の外径サイズ2Rが算出される。具体的には、上記したように、切削溝95の形成時のスピンドル51の軸心位置Zは、ダミー保持手段4の保持面42(上面)を基準にして求められる。次に、ダミー保持手段4の保持面42上のダミー加工物DMの厚みTを考慮して、ダミー加工物DMの表面91からスピンドル51の軸心位置Zまでの高さHが求められる(H=Z−T)。
次に、このダミー加工物DMの表面91からスピンドル51(図3B参照)の軸心位置までの高さHとダミー加工物DMの表面91から切削溝95の溝底96までの深さDから、切削ブレード52の外径サイズ2Rが正確に算出される(2R=2(H+D))。そして、今回の切削ブレード52の外径サイズ2Rの算出結果と前回の切削ブレード52の外径サイズ2Rの算出結果とが比較されることで切削ブレード52の消耗量が算出され、切削ブレード52の消耗量を考慮したセットアップが実施される。
以上のように、本実施の形態に係る検出方法によれば、ダミー加工物DMの少なくとも片側側面に切削溝95の断面形状が表れるようにダミー加工物DMに切削溝95が形成され、ダミー加工物DMの一側面93の切削溝95の断面形状が撮像される。ダミー加工物DMの表面91及び裏面92は平坦かつ平行であるため、切削溝95の断面形状の撮像画像に基づいてダミー加工物DMの表面91から切削溝95の溝底96までの深さが精度よく直接的に測定される。また、ダミー加工物DMの表面91からスピンドル51の軸心位置までの高さが求められ、このダミー加工物DMの表面91からのスピンドル51の軸心位置の高さとダミー加工物DMの表面91から切削溝95の溝底96までの深さから、切削ブレード52の外径サイズが正確に算出される。よって、前回の切削ブレード52の外径サイズの算出結果と今回の切削ブレード52の外径サイズの算出結果を比較することによって、切削ブレード52の消耗状態を検出することができる。また、切削ブレード52の消耗状態を考慮した切削ブレード52のセットアップを高精度に実施することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記した実施の形態においては、アライメント用の撮像手段55によって、切削溝95の断面形状が撮像される構成にしたが、この構成に限定されない。アライメント用の撮像手段55とは別に、切削溝95の観察用の観察手段が設けられる構成でもよい。
また、上記した実施の形態においては、ダミー保持手段4が水平姿勢から起立姿勢に姿勢変更され、撮像手段55によって上方からダミー加工物DMの一側面93が撮像される構成にしたが、この構成に限定されない。ダミー保持手段4が姿勢変更される代わりに、撮像手段55を姿勢変更させることによってダミー加工物DMの一側面93を側方から撮像する構成にしてもよい。また、撮像手段55とは別に、切削溝95を側方から観察できるように観察手段を設けてもよい。切削溝95を側方から観察(撮像)する際には、ダミー保持手段4を移動させることによって、観察領域(撮像領域)に切削溝95を位置付けるようにする。
また、上記した実施の形態においては、ダミー加工物DMの一側面93に切削溝95の断面形状が表れるように、ダミー加工物DMの一側面93に所定高さに位置付けた切削溝95が形成される構成にしたが、この構成に限定されない。切削溝95は、少なくともダミー加工物DMの片側側面に該所定高さに位置付けて形成されていればよく、ダミー加工物DMの両側面に切削溝95の断面形状が表れるように形成されてもよい。
また、上記した実施の形態においては、ダミー保持手段4はダミー加工物DMを保持するものとして説明したが、この構成に限定されない。ダミー保持手段4は、ダミー加工物DMを保持する保持テーブルとして使用されるだけでなく、ドレッシングボードを保持する保持テーブルとしても使用可能である。
以上説明したように、本発明は、切削ブレードの外径サイズを正確に検出することができるという効果を有し、特に、切削ブレードの消耗状態を考慮したセットアップを行う際に切削ブレードの外径サイズを検出する検出方法に有用である。
1 切削装置
3 チャックテーブル
4 ダミー保持手段
5 切削手段
11 原点位置検出手段
51 スピンドル
52 切削ブレード
55 撮像手段(観察手段)
81 記憶手段
91 ダミー加工物の表面
92 ダミー加工物の裏面
93 ダミー加工物の一側面
95 切削溝
96 溝底
DM ダミー加工物
W 被加工物

Claims (1)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削するための切削ブレードを装着するスピンドルを備える切削手段と、表面及び裏面が平行で平坦な薄板形状のダミー加工物を保持するダミー保持手段と、該ダミー保持手段に保持されたダミー加工物の切削状態を観察するための観察手段と、該切削ブレードと該チャックテーブルとを接触させて電気的導通により該チャックテーブルに対する該切削ブレードの切り込み方向の原点位置を検出する原点位置検出手段と、該チャックテーブルの上面位置及び該ダミー保持手段の上面位置の位置関係情報を記憶する記憶手段と、を備える切削装置において、該切削ブレードの外径サイズを検出する検出方法であって、
    該原点位置検出手段により検出された該チャックテーブルに対する切削ブレードの切り込み方向の原点位置及び該記憶手段に記憶された該チャックテーブルの上面位置及び該ダミー保持手段の上面位置の位置関係情報に基づき、該ダミー保持手段に保持されたダミー加工物の上方から該切削手段を下降させて所定高さに位置付けて厚み方向途中まで切削ブレードで切り込み、少なくとも該ダミー加工物の片側側面に該所定高さに位置付けた切削溝を形成する切削溝形成ステップと、
    該切削溝形成ステップを実施した後に、該ダミー加工物の該切削溝が形成された該側面に該観察手段を位置付け、該切削溝全体を撮像して該ダミー加工物表面から該切削溝の溝底までの深さを測定する切削溝測定ステップと、
    該切削溝測定ステップを実施した後に、該切削溝形成時の該スピンドルの軸心位置及び該切削溝の表面からの該深さとから該切削ブレードの外径サイズを算出する算出ステップと、
    を備える検出方法。
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