JP2015173823A - 吸排水装置 - Google Patents

吸排水装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015173823A
JP2015173823A JP2014052387A JP2014052387A JP2015173823A JP 2015173823 A JP2015173823 A JP 2015173823A JP 2014052387 A JP2014052387 A JP 2014052387A JP 2014052387 A JP2014052387 A JP 2014052387A JP 2015173823 A JP2015173823 A JP 2015173823A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
downstream
storage tank
upstream
water storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014052387A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6358820B2 (ja
Inventor
知恵子 安藝
Chieko Aki
知恵子 安藝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arimitsu Industry Co Ltd
Original Assignee
Arimitsu Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Arimitsu Industry Co Ltd filed Critical Arimitsu Industry Co Ltd
Priority to JP2014052387A priority Critical patent/JP6358820B2/ja
Publication of JP2015173823A publication Critical patent/JP2015173823A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6358820B2 publication Critical patent/JP6358820B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sewage (AREA)
  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

【課題】小型化と吸排水作業の効率化とを両立させることができる吸排水装置を提供する。【解決手段】下流側排水口31が密閉され、上流側排水口21が開放されている場合、上流側貯水槽2へ吸入された汚水は下流側貯水槽3に貯留される。一方、上流側排水口21が密閉され、下流側排水口31が開放されている場合、上流側貯水槽2へ吸入された汚水は上流側貯水槽2に貯留され、これと同時的に、下流側貯水槽3から下流側排水口31を通して排水される。この結果、吸排水装置1は、下流側貯水槽3から自然排水することができる。故に、排水用のポンプは不要である。また、下流側貯水槽3からの排水中は上流側貯水槽2に貯水するため、上流側貯水槽2への吸水と下流側貯水槽3から排水とを同時的に行なうことができる。このため、下流側貯水槽3から頻繁に排水しても特段の問題はない。故に、小型の下流側貯水槽3を用いて吸排水装置1を構成することができる。【選択図】図4

Description

本発明は、貯水槽の内部が負圧となることによって外部から吸入された水を、一旦貯留した後で外部へ排出する吸排水装置に関する。
従来、床面の洗浄機能と汚水の回収機能とを有する床面洗浄装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の床面洗浄装置は、床面を洗浄することによって生じた汚水を床面から吸引する。このために床面洗浄装置は、ブロワ(文中「ブロアー」)、汚水回収室、及び吸引ホースを備えている。吸引ホースは汚水回収室の上部に接続されている。ブロワが吸気することによって汚水回収室の内部が負圧になると、汚水回収室に接続されている吸引ホースを通して、汚水が汚水回収室へ吸入される。
更に床面洗浄装置は、一時貯留タンク、排水ポンプ、及び排水パイプを備えている。汚水回収室へ吸入された汚水は、汚水回収室の下部に連通している一時貯留タンクへ落下して貯留される。貯留された汚水は、一時貯留タンクの汚水量が所定のレベルに達した場合に、排水ポンプが汲水することによって一時貯留タンクから汲み出され、排水パイプを通して、外部(具体的には、床面に設けられている排水溝)へ排出される。
従来の床面洗浄装置には、排水ポンプに替えて、一時貯留タンクの内部に配された水中ポンプを備えているものがある。
特開2002−143064号公報
一時貯留タンクの内部に水中ポンプが配されている床面洗浄装置の場合、水中ポンプが存在する分、一時貯留タンクの内部の清掃が煩雑になる。また、水中ポンプが存在する分、一時貯留タンクの貯水可能量が少ないため、水中ポンプによる排水を頻繁に行なう必要がある。従って、水中ポンプに起因する騒音が頻繁に発生する。
特許文献1に記載の床面洗浄装置の場合、排水ポンプは一時貯留タンクの外部に配されているため、一時貯留タンクの内部の清掃に関する不都合は生じない。しかしながら、床面洗浄装置の小型化を図るために一時貯留タンクを小型化すると、一時貯留タンクの貯水可能量が減少するため、排水ポンプに起因する騒音が頻繁に発生する。
そこで、床面洗浄装置から排水ポンプ及び水中ポンプ等を省略し、排水パイプの中途に電磁弁を設けることが考えられる。
このような構成の床面洗浄装置は、一時貯留タンクの汚水量が所定のレベルに達した場合に、ブロワを停止させ、更に電磁弁を開いて、排水パイプを通した自然排水を行なう。従って、排水ポンプ又は水中ポンプによる強制排水を行なう床面洗浄装置よりも静音性が高い。
しかしながら、汚水を排出する都度、ブロワを停止させる(即ち吸水を停止させる)必要があるため、汚水の回収作業が滞る。
かといって、ブロワを作動させたまま電磁弁を開けば、排水パイプから外気が逆流してくる虞がある。逆流してきた外気によって一時貯留タンクの内部が外気圧に等しくなれば、一時貯留タンクに連通している汚水回収室の内部も外気圧になるため、吸水が阻害されてしまう。
以上のことから、排水ポンプ又は水中ポンプ等を用いることなく、小型の一時貯留タンクを用いて吸水と排水とを同時的に行なうことができる床面洗浄装置が望まれている。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、小型化と吸排水作業の効率化とを両立させることができる吸排水装置を提供することにある。
本発明に係る吸排水装置は、水を吸入するための吸水口が設けられており、該吸水口の配置位置よりも低位置に、水を排出するための上流側排水口が設けられている上流側貯水槽と、該上流側貯水槽の内部から空気を吸引する吸気部とを備え、前記上流側貯水槽の内部が負圧となることによって前記吸水口を通して外部から吸入された水を、一旦貯留した後で外部へ排出する吸排水装置において、前記上流側排水口を通して排出された水を貯留し、貯留した水を排出するための下流側排水口が設けられており、前記上流側排水口を通して内部から吸気される下流側貯水槽を備え、前記吸気部が吸気している場合、前記下流側排水口を通して排水しないとき、前記下流側排水口を密閉し、前記上流側排水口を非密閉にするようにしてあり、前記下流側排水口を通して排水するとき、前記上流側排水口を密閉し、前記下流側排水口を非密閉にするようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る吸排水装置は、前記下流側貯水槽には、外気が通流する第1通気口、及び、前記上流側貯水槽と通気する第2通気口が設けられており、前記下流側貯水槽の内部が負圧である場合、前記下流側排水口を密閉し、前記下流側貯水槽の内部が負圧でない場合、前記下流側排水口を開閉可能に覆うか、又は開放する密閉部と、前記下流側貯水槽の水位が前記下流側排水口の配置位置より高位置の上側水位以上になるまでは、前記上流側排水口を開放し、前記下流側貯水槽の水位が前記上側水位以上になった場合に、前記上流側排水口を密閉し、次に、前記密閉部によって前記下流側排水口が非密閉から密閉に切り替えられた後で、前記上流側排水口を再び開放する開閉部と、前記下流側貯水槽の内部を負圧にする場合に、前記第1通気口を通した前記下流側貯水槽の内外の通気を遮断し、前記開閉部によって前記上流側排水口が密閉された場合に前記第1通気口を通して前記下流側貯水槽の内外を通気させ、次いで、前記下流側貯水槽の水位が前記上側水位より低い下側水位未満であるときに、前記第1通気口を通した前記下流側貯水槽の内外の通気を再び遮断する第1通気弁と、遅くとも前記第1通気弁が前記下流側貯水槽及び外部を通気させる前までに、前記第2通気口を通した前記上流側貯水槽及び下流側貯水槽の通気を遮断し、次に、前記第1通気弁が前記下流側貯水槽の内外の通気を遮断した後で、前記第2通気口を通して前記上流側貯水槽及び下流側貯水槽を通気させる第2通気弁とを備えることを特徴とする。
本発明に係る吸排水装置は、前記上流側排水口は、前記上流側貯水槽の下部且つ前記下流側貯水槽の上部に開設してあり、前記開閉部は、前記下流側貯水槽の水位が前記上側水位以上である場合に、前記下流側貯水槽に貯留されている水から受ける浮力によって、前記下流側貯水槽の内部側から前記上流側排水口を開閉可能に覆い、該上流側排水口を覆ったときに、前記上流側貯水槽の内部の負圧によって前記上流側排水口を密閉し、該上流側排水口の密閉後、前記上流側貯水槽及び下流側貯水槽夫々の内部の気圧差によって、前記上流側排水口を密閉し続ける蓋状になしてあることを特徴とする。
本発明に係る吸排水装置は、前記開閉部は、前記下流側貯水槽に貯留される水よりも密度が小さい開閉蓋本体と、前記上流側貯水槽の下部に支持されており、前記開閉蓋本体を
ヒンジ蓋状に揺動可能に支持する軸部とを有することを特徴とする。
本発明に係る吸排水装置は、前記下流側排水口は、前記下流側貯水槽の下部に開設してあり、前記密閉部は、前記下流側貯水槽の内部が負圧でない場合、前記下流側貯水槽の内部に貯留されている水の重みによって前記下流側排水口を開放し、前記下流側貯水槽の内部に水が貯留されていないときは、前記下流側貯水槽の外部側から前記下流側排水口を開閉可能に覆うよう前記下流側排水口の側へ付勢され、前記下流側貯水槽の内部の負圧によって前記下流側排水口を密閉し、該下流側排水口の密閉後、前記下流側貯水槽の内外の気圧差によって、前記下流側排水口を密閉し続ける蓋状になしてあることを特徴とする。
本発明に係る吸排水装置は、前記密閉部は、密閉蓋本体と、該密閉蓋本体を前記下流側排水口の側へ付勢するための錘部と、前記下流側貯水槽の下部に支持されており、前記密閉蓋本体と前記錘部とをシーソー状に揺動可能に支持する支持軸部とを有することを特徴とする。
本発明に係る吸排水装置は、前記下流側貯水槽の水位が前記上側水位以上/前記下側水位未満であることを検出する上側水位検出部/下側水位検出部と、前記第1通気弁及び第2通気弁夫々の開閉を制御する制御部とを更に備え、該制御部は、前記上側水位検出部が、前記上流側貯水槽の水位が前記上側水位以上であることを検出した場合に、前記第1通気弁を開く第1制御手段と、該第1制御手段による制御後、前記下側水位検出部が、前記下流側貯水槽の水位が前記下側水位未満であることを検出した場合に、前記第1通気弁を閉じる第2制御手段と、該第2制御手段による制御後、前記第2通気弁を開く第3制御手段と、遅くとも前記第1制御手段による制御を行なう前までに、前記第2通気弁を閉じる第4制御手段とを有することを特徴とする。
本発明に係る吸排水装置は、前記第2通気口の内径は30mm以上であり、前記上流側貯水槽には、内径30mm以上の第3通気口が設けられており、該第3通気口を通して前記上流側貯水槽に連通している呼び径30A 以上の第1管状部と、前記第2通気口を通して前記下流側貯水槽に連通している呼び径30A 以上の第2管状部とを更に備え、前記第2通気弁は、前記第1管状部及び第2管状部夫々に連通している弁箱と、オリフィス径が30mm以上であり、前記弁箱及び前記第2管状部の通気を継断するための弾性弁座と、該弾性弁座から離隔/該弾性弁座に接触することによって、前記弁箱及び前記第2管状部の通気を継/断する弾性弁体と、該弾性弁体を前記弾性弁座に対して接離させるアクチュエータとを有することを特徴とする。
本発明に係る吸排水装置は、排出すべき水を外部へ導く排水ホースが接続可能な排水部が下部に設けてあり、前記下流側排水口を通して排出された水を受ける水受けを更に備えることを特徴とする。
本発明にあっては、吸気部が上流側貯水槽の内部から吸気している場合に、下流側排水口を通して排水しないときと、下流側排水口を通して排水するときとがある。
下流側排水口を通して排水しないときには、下流側排水口が密閉され、上流側排水口が非密閉にされる。このため、上流側排水口を通して、下流側貯水槽の内部から吸気される。従って、上流側貯水槽及び下流側貯水槽夫々の内部が両方とも負圧になる。故に、吸水口を通した水の吸入は特段の問題なく行なわれる。吸水口を通して上流側貯水槽へ吸入された水は、上流側貯水槽から上流側排水口を通して下流側貯水槽へ自然に排出され、下流側貯水槽に貯留される。
つまり、下流側排水口を通して排水しないときには、上流側貯水槽への吸水と、上流側貯水槽から下流側貯水槽への自然排水と、下流側貯水槽における貯水とが同時的に行なわ
れる。
一方、下流側排水口を通して排水するときには、上流側排水口が密閉され、下流側排水口が非密閉にされる。上流側排水口が密閉されることによって、上流側貯水槽の内部は負圧に保たれる。故に、吸水口を通した水の吸入は特段の問題なく行なわれる。吸水口を通して上流側貯水槽へ吸入された水は、上流側貯水槽に貯留される。また、下流側排水口が非密閉にされることによって、下流側貯水槽に貯留されていた水が、下流側貯水槽から下流側排水口を通して外部へ自然に排出される。
つまり、下流側排水口を通して排水するときには、上流側貯水槽への吸水と、上流側貯水槽における貯水と、下流側貯水槽からの自然排水とが同時的に行なわれる。
本発明にあっては、下流側貯水槽からの排水の開始/終了が、下流側貯水槽の水位に応じて切り替えられる。
吸気部が上流側貯水槽の内部から吸気している場合、吸水によって下流側貯水槽の水位が上側水位以上になるまでは、下流側排水口は密閉されており、上流側排水口は開放されている。このとき、上流側貯水槽への吸水と、上流側貯水槽から下流側貯水槽への排水と、下流側貯水槽における貯水とが同時的に行なわれている。また、上流側貯水槽及び下流側貯水槽夫々の内部は共に負圧である。
吸水によって下流側貯水槽の水位が上側水位以上になると、上流側排水口が密閉され、下流側排水口が非密閉にされる。
この後、排水によって下流側貯水槽の水位が下側水位未満になるまでは、上流側貯水槽への吸水と、上流側貯水槽における貯水と、下流側貯水槽からの排水とが同時的に行なわれている。また、上流側貯水槽の内部は負圧であり、下流側貯水槽の内部は負圧でない(非負圧である)。
排水によって下流側貯水槽の水位が下側水位未満になると、下流側排水口が密閉され、上流側排水口が開放される。
この後、吸水によって下流側貯水槽の水位が上側水位以上になるまでは、上流側貯水槽への吸水と、上流側貯水槽から下流側貯水槽への排水と、下流側貯水槽における貯水とが同時的に行なわれている。
第1通気弁は、下流側貯水槽の内部を負圧から非負圧に切り替える場合に開く。下流側貯水槽の内部が非負圧であれば、密閉から非密閉に切り替えられた下流側排水口を通して、下流側貯水槽から外部へ特段の問題なく自然排水される。
第2通気弁は、負圧から非負圧に切り替えられた下流側貯水槽の内部を再び負圧に切り替える場合に開く。下流側貯水槽の内部が負圧であれば、密閉から非密閉に切り替えられた上流側排水口を通して、上流側貯水槽から下流側貯水槽へ特段の問題なく自然排水される。
吸気部が上流側貯水槽の内部から吸気していない場合、上流側排水口は開放されており、下流側排水口は非密閉にされている。また、上流側貯水槽及び下流側貯水槽夫々の内部は共に非負圧である。
本発明にあっては、下流側貯水槽に貯留されている上側水位以上の水と、上流側貯水槽の内部の負圧とによって、上流側排水口が自然に密閉される。また、上流側貯水槽及び下流側貯水槽夫々の内部の気圧差によって、上流側排水口の密閉状態が自然に維持される。
故に、下流側貯水槽の水位が上側水位未満であり、上流側貯水槽及び下流側貯水槽の内部の気圧差がなければ、自重又は上流側貯水槽に貯留されている水の重みで、開閉部は自然に上流側排水口を開放する。
以上の結果、吸排水装置は、上流側排水口を強制的に開閉する電磁弁のような部品を必
要としない。
本発明にあっては、開閉部の開閉蓋本体が、軸部を中心にヒンジ蓋状に揺動する。
開閉蓋本体は、下流側貯水槽に貯留された水に浮く。このため、下流側貯水槽に上側水位以上の水が貯留されれば、開閉蓋本体は水から受ける浮力に支えられるかたちで自然に上流側排水口を覆う。このとき、上流側貯水槽の内部の負圧によって、開閉蓋本体は自然に上流側排水口を密閉する。
一方、下流側貯水槽の水位が上側水位未満であり、上流側貯水槽及び下流側貯水槽の内部の気圧差がなければ、開閉蓋本体は、自重又は上流側貯水槽に貯留されている水の重みで、自然に上流側排水口を開放する。
このような開閉部は、簡易な構成である。
本発明にあっては、下流側貯水槽の内部の負圧によって下流側排水口が自然に密閉される。また、下流側貯水槽の内外の気圧差によって、下流側排水口の密閉状態が自然に維持される。
そして、下流側貯水槽の内外の気圧差がなければ、下流側貯水槽に貯留されている水の重みで密閉部が自然に下流側排水口を開放する。
ただし、下流側貯水槽に水が貯留されていなければ、密閉部は下流側排水口を開閉可能に覆う。このため、下流側貯水槽の内部が非負圧から負圧になった場合に密閉部が遅滞なく下流側排水口を密閉する。
以上の結果、吸排水装置は、下流側排水口を強制的に開閉する電磁弁のような部品を必要としない。
本発明にあっては、密閉部の密閉蓋本体と錘部とが、支持軸部を中心にシーソー状に揺動する。
密閉蓋本体は、通常、錘部の重みによって下流側排水口の側へ付勢される。この結果、密閉蓋本体は下流側排水口を開閉可能に覆う。このとき、上流側貯水槽の内部が負圧であると、密閉蓋本体は負圧によって下流側排水口を密閉する。
上流側貯水槽及び下流側貯水槽の内部の気圧差がない場合、下流側貯水槽に貯留されている水の重みによって、下流側排水口を覆っていた密閉蓋本体は、下流側排水口を開放する方向へ揺動する。
この後、下流側貯水槽に貯留されていた水が下流側排水口を通して排出されてしまうと、下流側排水口を開放していた密閉蓋本体は、下流側排水口を覆う方向へ揺動する。
以上のような密閉部は簡易な構成である。
本発明にあっては、上側水位検出部及び下側水位検出部夫々の検出結果に応じて、制御部が第1通気弁及び第2通気弁夫々の開閉を制御する。
上側水位検出部は、リミットスイッチ又はフロートスイッチ等を用いて簡易に構成することが可能である。下側水位検出部は、フロートスイッチ又は水位計等を用いて簡易に構成することが可能である。
制御部は、汎用コンピュータ又は専用コンピュータ等を用いて簡易に構成することができる。この場合、制御部には上側水位検出部及び下側水位検出部夫々の検出結果が入力される。
第1通気弁及び第2通気弁夫々は、例えば、制御部によるオンオフ制御が可能な電磁弁を用いて簡易に構成することができる。
本発明にあっては、第2通気弁の弾性弁体が弾性弁座から離隔することは、第2通気弁が開くことを意味する。第2通気弁が開いている場合、弾性弁座の内部を通して弁箱と第
2管状部とが通気する。このため、上流側貯水槽と下流側貯水槽とは、第3通気口、第1管状部、第2通気弁、第2管状部、及び第2通気口を通して通気する。
第2通気弁の弾性弁体が弾性弁座に接触することは、第2通気弁が閉じることを意味する。第2通気弁が閉じている場合、弾性弁座の内部を通した弁箱と第2管状部との通気が遮断される。このため、上流側貯水槽と下流側貯水槽との通気が遮断される。
上流側貯水槽の内部が負圧であり、下流側貯水槽の内部が非負圧である場合に、第2通気弁が閉じていると、気圧差によって、弾性弁体には開弁方向の外力が働く。しかしながら、弾性弁体と弾性弁座との密着性は高い。このため、弾性弁体と弾性弁座との密着が気圧差によって無用に解除されることが抑制される。
また、上流側貯水槽の内部が負圧であり、下流側貯水槽の内部が非負圧である場合に、アクチュエータが弾性弁体を弾性弁座から離隔させるとき、弾性弁体に働いている開弁方向の外力に助成されて、弾性弁体は速やかに弾性弁座から離隔する。換言すれば、閉じていた第2通気弁が速やかに開く。しかも、第1管状部及び第2管状部夫々は、呼び径30A 以上(更に好ましくは呼び径32A 以上)の大径のものである。また、第2通気口及び第3通気口夫々の内径、並びにオリフィス径は、何れも30mm以上の大径である。このため、第2通気口、第2管状部、第2通気弁、第1管状部、及び第3通気口を通して、下流側貯水槽の内部から上流側貯水槽の内部へ速やかに空気が吸引される。上流側貯水槽の内部へ吸引された空気は、吸気部によって速やかに吸引される。
負圧である上流側貯水槽と非負圧である下流側貯水槽が連通すると、上流側貯水槽の内部の気圧は一時的に上昇する。しかしながら、上流側貯水槽及び下流側貯水槽の内部は、何れも速やかに負圧になる。従って、上流側貯水槽の内部における気圧の上昇が抑えられる。故に、吸水口を通した吸水が阻害されることはない。
本発明にあっては、下流側排水口を通して排出された水が、一旦、水受けに受け止められてから、排水ホースを通して外部へ排出される。このため、下流側排水口の直下に、外部の排水設備(下水道又は排水溝等)が位置している必要がない。従って、吸排水装置の設置位置の自由度が向上する。
ところで、下流側排水口が大きければ大きいほど、下流側貯水槽からの排水は短時間で終了する。下流側貯水槽からの排水中は上流側貯水槽に貯水されるが、下流側貯水槽からの排水が短時間で終了すれば、下流側貯水槽における貯水を短時間で再開することができる。従って、上流側貯水槽の貯水可能量を低減することができる。換言すれば、上流側貯水槽を小型化することができる。
ただし、下流側排水口が大きければ大きいほど、下流側貯水槽からの単位時間当たりの排水量は多い。従って、仮に、水受けが存在しない場合、外部の排水設備が大量の排水を受け止めきれない虞がある。
一方、本発明の係る吸排水装置においては、水受けが下流側貯水槽からの大量の排水を受け止める。そして、水受けが受け止めた水は、排水ホースを通して適量ずつ排出される。このため、外部の排水設備に負担を強いることがない。
本発明の吸排水装置による場合、上流側貯水槽への吸水及び上流側貯水槽における貯水と下流側貯水槽からの排水とを同時的に行なうことができる。このため、頻繁に排水しても、吸水作業が滞ることはない。換言すれば、吸排水作業を効率よく行なうことができる。従って、頻回排水を要する小型の貯水槽を用いて、吸排水装置を構成することができる。
以上の結果、吸排水装置の小型化と、吸排水作業の効率化とを両立させることができる。
また、上流側貯水槽から下流側貯水槽へ、及び、下流側貯水槽から外部へ、自然排水することができる。故に、排水ポンプ又は水中ポンプ等を用いて強制排水する必要がない。従って、排水ポンプ又は水中ポンプ等に起因する騒音が発生しない。つまり、静音性を高めることができる。
本発明の実施の形態1に係る吸排水装置の外観を示す正面図である。 吸排水装置の外観を示す側面図である。 吸排水装置が備える第2通気弁の構成を示す背面図である。 吸排水装置の構成を示す模式図である。 吸排水装置の制御系の構成を示すブロック図である。 吸排水装置で実行される吸排水処理の手順を示すフローチャートである。 吸排水装置で実行される吸排水処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る吸排水装置の構成を示す模式図である。 吸排水装置の制御系の構成を示すブロック図である。 吸排水装置で実行される吸排水処理の手順を示すフローチャートである。 吸排水装置で実行される吸排水処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。以下の説明では、図において矢符で示す上下、前後、及び左右を使用する。
実施の形態 1.
図1及び図2は、本発明の実施の形態1に係る吸排水装置1の外観を示す正面図及び側面図である。図1の手前側/奥側は前側/後ろ側であり、図2の手前側/奥側は右側/左側である。
図3は、吸排水装置1が備える第2通気弁16の構成を示す背面図である。図2の手前側/奥側は後ろ側/前側である。
図4は、吸排水装置1の構成を示す模式図である。
図5は、吸排水装置1の制御系の構成を示すブロック図である。
吸排水装置1は、床面の洗浄機能と汚水の回収機能とを有する床面洗浄装置として構成される。吸排水装置1は、洗浄水を床面へ噴射することによって床面を洗浄する。また、吸排水装置1は、床面上の砂埃又はゴミ等を含んだ洗浄水(即ち、汚水)を回収する。以下では、吸排水装置1における汚水の回収機能に関する構成について説明する。
吸排水装置1は、装置本体100と、吸水ノズル171、吸水ホース172、及び排水ホース411を備えている。
まず、図1、図2、及び図4を参照しつつ吸水ノズル171、吸水ホース172、及び排水ホース411について説明する。
吸水ノズル171は吸水ホース172の先端部に接続されている。吸水ノズル171は床面に向けて配される。
吸水ホース172の基端部は装置本体100に接続されている。
排水ホース411の基端部は装置本体100に接続されている。排水ホース411の先端部は下水溝に向けて配される。
次に、図1〜図5を参照しつつ装置本体100について説明する。
装置本体100は、図示しない台車に設置されている。台車の移動に伴い、装置本体100は床面を容易に移動する。
装置本体100は、上流側貯水槽2、下流側貯水槽3、水受け4、及び吸気部14を備えている。
水受け4は、台車に固定されている。水受け4は槽状になしてある。
水受け4の底壁外面(水受け4の下部)には管状の排水部41が突設してある。排水部41には、排水ホース411の基端部が接続されている。水受け4の内部は、排水部41の内部を通して、排水ホース411の内部に連通している。水受け4の天壁には開口が設けられている。水受け4に貯留可能な最大水量は、下流側貯水槽3に貯留可能な最大水量よりも多い。
水受け4の上方には、下流側貯水槽3が配されている。
下流側貯水槽3の底壁(下流側貯水槽3の下部)には、下流側排水口31が開設されている。下流側排水口31は、水受け4の底壁内面に対面している。下流側排水口31を通して排出された汚水は、水受け4の上部開口を通して水受け4に受け止められる。下流側排水口31は広ければ広いほどよい。
下流側貯水槽3の底壁外面には、密閉底蓋(密閉部)51が配されている。密閉底蓋51は下流側排水口31を密閉/非密閉にする。下流側排水口31が密閉されている場合、下流側貯水槽3は、最大で所定の上側水位まで貯水可能である。上側水位は、後述する第1通気口33及び第2通気口34夫々の開口位置よりも下側に設定されている。下流側排水口31が開放されている場合、下流側排水口31を通して汚水が排出されるため、下流側貯水槽3は貯水不可能である。また、開放されている下流側排水口31を通して、下流側貯水槽3の内外が通気する。
密閉底蓋51は、密閉蓋本体511、支持軸部512、及び錘部513を有する。
密閉蓋本体511は、下流側排水口31を密閉可能な板状をなす。密閉蓋本体511及び/又は下流側排水口31の開口周縁部には、パッキンが配されている。
錘部513は、密閉蓋本体511の重さ以上の重さを有する錘本体と、錘本体を支持する錘支持板とを有する。
支持軸部512は、下流側貯水槽3の底壁外面における下流側排水口31の開口周縁部に支持されている。支持軸部512は、密閉蓋本体511と錘部513とをシーソー状に揺動可能に支持する。
このために、支持軸部512は、例えば、下流側貯水槽3の底壁外面に支持されている円柱部と、この円柱部を中心に回転可能に設けられている回転部とを有する。この回転部の一部分には、密閉蓋本体511が突設してある。回転部の他部分には、錘部513の錘支持板が突設してある。密閉蓋本体511の突設位置と錘部513の突設位置とは円柱部の周方向に適長離隔している。密閉蓋本体511の突設方向と錘部513の突設方向とがなす角度は90°より大きく180 °より小さい。錘部513の錘本体は、錘支持板の回転部から最も離隔した位置に配されている。
密閉蓋本体511には、密閉蓋本体511が下流側排水口31に接近する方向へ密閉蓋本体511を揺動させる付勢力(以下、接近付勢力)と、密閉蓋本体511が下流側排水口31から離隔する方向へ密閉蓋本体511を揺動させる付勢力(以下、離隔付勢力)というが作用する。密閉蓋本体511の自重は、離隔付勢力として働く。錘部513の重みは、接近付勢力として働く。下流側貯水槽3に汚水が貯留されると、密閉蓋本体511に加わる汚水の重みは離隔付勢力として働く。下流側貯水槽3の内部が負圧である場合、負圧は接近付勢力として働く。
下流側貯水槽3に汚水が貯留されていない(即ち、下流側貯水槽3が空である)場合、密閉蓋本体511は下流側排水口31に接近して、下流側排水口31を開閉可能に覆う。
何故ならば、錘部513による接近付勢力は、密閉蓋本体511の自重による離隔付勢力を上回るからである。密閉蓋本体511が下流側排水口31を覆っているときに、下流側貯水槽3の内部が負圧であれば、負圧によって密閉蓋本体511が下流側排水口31の開口周縁部に吸着する。このため、密閉蓋本体511は下流側排水口31を密閉する。
下流側貯水槽3の外部は非負圧(具体的には外気圧)である。このため、下流側貯水槽3の内部が負圧であれば、下流側貯水槽3の内外の気圧差は大きい。この気圧差が接近付勢力として働くため、下流側貯水槽3の水位が上昇することによって離隔付勢力が増大しても、接近付勢力は離隔付勢力を上回る。故に、密閉蓋本体511は下流側排水口31を密閉し続ける。
一方、下流側貯水槽3の内部が非負圧である場合、下流側貯水槽3の内外に気圧差がない。従って、下流側貯水槽3の水位が上昇することによって離隔付勢力が増大すれば、離隔付勢力が接近付勢力を上回る。故に、密閉蓋本体511は下流側排水口31を開放する。
なお、密閉底蓋51は、錘部513によって密閉蓋本体511に接近付勢力を与える構成に限定されず、例えばバネを用いて密閉蓋本体511に接近付勢力を与える構成でもよい。
下流側貯水槽3の右側壁外面における天壁近傍には、管状の通気部330と接続通気管340とが突設してある。なお、通気部330夫々接続通気管340夫々の突設位置は、下流側貯水槽3の上部であれば、右側壁外面における天壁近傍に限定されるものではない。
通気部330の内部は、第1通気口33として機能する。下流側貯水槽3の内外は、第1通気口33を通して通気する。
第1通気口33は、第1通気弁15によって開閉される。つまり、第1通気弁15は、下流側貯水槽3の内外の通気を継断する。
第1通気弁15は、通気部330の先端部開口の周縁部に密着することによって第1通気口33を密閉する弁体と、この弁体を通気部330の先端部開口の周縁部に対して接離させるアクチュエータ等とを有する。なお、第1通気弁15は、例えばソレノイドアクチュエータを有する市販の電磁弁を用いてなる構成でもよい。
接続通気管340は、呼び径30A 以上(好ましくは呼び径32A 以上)である。接続通気管340には、後述する第2管状部32が接続してある。この結果、接続通気管340の内部は、上流側貯水槽2と通気する第2通気口34として機能する。第2通気口34の内径は30mm以上(具体的には38mm)である。
下流側貯水槽3の内部には、フロートスイッチ(下側水位検出部)13が配されている。フロートスイッチ13は、下流側貯水槽3に所定の下側水位以上貯水されている場合にオンになる。また、フロートスイッチ13は、下流側貯水槽3に下側水位未満貯水されているか、又は下流側貯水槽3が空である場合にオフになる。下側水位は、上側水位よりも低い。
下流側貯水槽3に貯留可能な最大水量は、上流側貯水槽2に貯留可能な最大水量よりも多い。
下流側貯水槽3の後ろ側には、吸気部14が配されている。吸気部14には吸気ホース141の一端部が接続されている。吸気部14は、ブロワモータ140を有するブロワを用いてなる。ブロワモータ140が作動すると、ブロワの送風機能により、吸気部14は吸気ホース141を通して吸気する。
下流側貯水槽3の上部には、上流側貯水槽2が一体的に設けられている。上流側貯水槽2の底壁は、下流側貯水槽3の天壁の一部として機能する。
上流側貯水槽2の底壁(上流側貯水槽2の下部且つ下流側貯水槽3の上部)には、上流側排水口21が開設されている。上流側排水口21は、下流側貯水槽3の底壁内面に対面している。上流側排水口21を通して排出された汚水は、下流側貯水槽3に受け止められる。
上流側貯水槽2の底壁外面には、開閉底蓋(開閉部)52が配されている。開閉底蓋52は上流側排水口21を密閉/非密閉にする。上流側排水口21が密閉されている場合、上流側貯水槽2は、所定の最大水位まで貯水可能である。最大水位は、各後述する吸水口20、吸気口23、及び第3通気口24夫々の開口位置よりも下側に設定されている。
上流側排水口21が開放されている場合、上流側排水口21を通して汚水が排出されるため、上流側貯水槽2は貯水不可能である。また、開放されている上流側排水口21を通して、上流側貯水槽2の内部と下流側貯水槽3の内部とが通気する。
開閉底蓋52は、開閉蓋本体521及び軸部522を有する。
開閉蓋本体521は、上流側排水口21を密閉可能な板状をなす。開閉蓋本体521及び/又は上流側排水口21の開口周縁部には、パッキンが配されている。開閉蓋本体521の密度は、汚水の密度より小さい。開閉蓋本体521が上流側排水口21を覆っている場合、開閉蓋本体521の下面の配置位置は、上側水位に等しい。
軸部522は、上流側貯水槽2の底壁外面における上流側排水口21の開口周縁部に支持されている。軸部522は、開閉蓋本体521をヒンジ蓋状に揺動可能に支持する。
上流側貯水槽2の内部と下流側貯水槽3の内部とに気圧差がない場合、下流側貯水槽3の水位が上側水位未満であれば、開閉蓋本体521は上流側排水口21を開放する。何故ならば、開閉蓋本体521は自重によって上流側排水口21から離隔する方向へ揺動するからである。
開閉蓋本体521は、下流側貯水槽3に貯留されている汚水に浮かぶ。従って、下流側貯水槽3の水位の上昇に伴い、開閉蓋本体521は上流側排水口21に接近する方向へ徐々に揺動する。そして、下流側貯水槽3に上側水位以上の汚水が貯留されている場合、開閉蓋本体521は汚水から受ける浮力に支えられるかたちで上流側排水口21を覆う。開閉蓋本体521が上流側排水口21を覆っているときに、上流側貯水槽2の内部が負圧であれば、負圧によって開閉蓋本体521が上流側排水口21の開口周縁部に吸着する。このため、開閉蓋本体521は上流側排水口21を密閉する。
上流側貯水槽2の内部が負圧であり、且つ、下流側貯水槽3の内部が非負圧である場合、上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3夫々の内部の気圧差が大きい。この気圧差によって、開閉蓋本体521に対して上流側排水口21を密閉する方向の外力が働く。この場合、上流側貯水槽2に貯留された水によって、開閉蓋本体521に対して上流側排水口21を開放する方向の外力が働いたとしても、開閉蓋本体521は上流側排水口21を密閉し続ける。
本実施の形態における開閉底蓋52は、軸部522を介して開閉蓋本体521が上流側貯水槽2に一体的に配された構成であるが、これに限定されるものではない。例えば、開閉底蓋52は、汚水より密度が小さい蓋本体と、水位上昇時に蓋本体を上流側排水口21へ案内するガイドとを有する構成でもよい。この場合、下流側貯水槽3の水位が上側水位以上に上昇すると、ガイドに案内された蓋本体が上流側排水口21を覆う。一方、水位が低いときには蓋本体は上流側貯水槽2から離隔して配される。
開閉底蓋52は、下流側貯水槽3の内部にて上流側排水口21を開閉する。このため、
上流側排水口21を開放している状態の開閉蓋本体521が、吸排水装置1の周囲へ突出することはない。
開閉底蓋52の開閉蓋本体521には、リミットスイッチ(上側水位検出部)12が配されている。開閉蓋本体521が上流側排水口21を覆った場合、リミットスイッチ12は上流側貯水槽2の底壁外面に接触する。開閉蓋本体521が上流側排水口21を開放した場合、リミットスイッチ12は上流側貯水槽2の底壁外面から離隔する。リミットスイッチ12が上流側貯水槽2に対して接/離すると、リミットスイッチ12はオン/オフになる。
開閉蓋本体521が上流側排水口21を覆っている場合とは、下流側貯水槽3に上側水位以上貯水されている場合である。この場合、リミットスイッチ12はオンである。
一方、開閉蓋本体521が上流側排水口21を開放している場合とは、下流側貯水槽3が空である場合か、又は、下流側貯水槽3に上側水位未満貯水されている場合である。この場合、リミットスイッチ12はオフである。
上流側貯水槽2の左側壁外面における天壁近傍には、吸水管200が突設してある。吸水管200には、吸水ホース172の基端部が接続されている。吸水管200の内部は、吸水口20として機能する。なお、吸水管200の突設位置は、上流側貯水槽2の上部であれば、左側壁外面における天壁近傍に限定されるものではない。
上流側貯水槽2の右側壁外面における天壁近傍には、吸気管230と接続通気管240とが突設してある。なお、吸気管230及び接続通気管240夫々の突設位置は、上流側貯水槽2の上部であれば、右側壁外面における天壁近傍に限定されるものではない。
吸気管230には、吸気ホース141の他端部が接続されている。吸気管230の内部は、吸気口23として機能する。上流側貯水槽2の内部の空気は、吸気口23及び吸気ホース141を通して、吸気部14に吸引される。
接続通気管240は、呼び径30A 以上(好ましくは呼び径32A 以上)である。接続通気管240には、後述する第1管状部22が接続してある。接続通気管240の内部は、下流側貯水槽3と通気する第3通気口24として機能する。第3通気口24の内径は30mm以上(具体的には38mm)である。
第1管状部22と第2管状部32とは、第2通気弁16を介して接続されている。
第1管状部22は、通気ホース221及び通気管222を有する。通気ホース221及び通気管222は、何れも呼び径32A 以上(具体的には、内径38mm)である。
通気ホース221の一端部は接続通気管240に接続されている。通気ホース221の他端部は通気管222の一端部に接続されている。通気管222の他端部は、第2通気弁16の後述する弁箱61に接続されている。
上流側貯水槽2と第2通気弁16とは、第3通気口24と、第1管状部22の通気ホース221及び通気管222とを通して、連通している。
第2管状部32は、通気ホース321、通気管322、及び管継手323を有する。通気ホース321及び通気管322は、何れも呼び径32A 以上(具体的には、内径38mm)である。管継手323は、呼び径32A 以上のストリートエルボを用いてなる。
通気ホース321の一端部は接続通気管340に接続されている。通気ホース321の他端部は通気管322の一端部に接続されている。通気管322の他端部は、管継手323の一端部に接続されている。管継手323の他端部は、第2通気弁16の弁箱61に接続されている。
下流側貯水槽3と第2通気弁16とは、第2通気口34と、第2管状部32の通気ホース321、通気管322、及び管継手323を通して、連通している。
第2通気弁16は、弁箱61、弾性弁座62、弾性弁体63、アクチュエータ64、及び弁棒65を有する。
アクチュエータ64はソレノイドアクチュエータを用いてなる。アクチュエータ64は、柱状の弁棒65を上下方向に往復直動させる。弁棒65の先端部には円盤状の弾性弁体63が取り付けられている。
弾性弁座62及び弾性弁体63は、何れも弁箱61の内部に配されている。ただし、弾性弁座62は、弾性弁体63に対面して弾性弁体63の上側に配されている。弾性弁座62は円環状になしてある。弾性弁座62のオリフィス径は38mmである。弁棒65の往復直動に伴い、弾性弁体63は、弾性弁座62に対して上下方向に接離する。
弾性弁体63が弾性弁座62に接触している場合、弾性弁座62の中央部開口は弾性弁体63によって閉鎖されている。このとき、第2通気弁16は閉じている。一方、弾性弁体63が弾性弁座62から離隔している場合、弾性弁座62の中央部開口は開放されている。このとき、第2通気弁16は開いている。
弾性弁体63が弾性弁座62に接触している場合、弾性弁体63にはアクチュエータ64から下向きの外力が加えられる。つまり、弾性弁体63は、弾性弁座62に上側から押し付けられる。このため、弾性によって、弾性弁体63と弾性弁座62との密着性が高まる。故に、第2通気弁16が閉じている場合に、弾性弁体63に対して第2通気弁16を開かせる方向の外力(即ち、上向きの外力)が働いても、弾性弁体63が弾性弁座62から無用に離隔することが抑制される。
第2通気弁16が開いている場合、弾性弁座62を通して弁箱61と第2管状部32とが通気する。このとき、上流側貯水槽2と下流側貯水槽3とは、第1管状部22、第2通気弁16、及び第2管状部32を通して通気する。
第2通気弁16が閉じている場合、弾性弁座62を通した弁箱61と第2管状部32との通気が遮断される。このとき、上流側貯水槽2と下流側貯水槽3との通気が切断される。
なお、第2通気弁16は、例えばソレノイドアクチュエータを有する市販の電磁弁を用いて構成することも不可能ではない。ただし、この電磁弁のオリフィス径は、第1管状部22及び第2管状部32夫々の内径に等しいことが望ましい。本実施の形態では、第1管状部22及び第2管状部32夫々の内径は38mmである。このため、第2通気弁16を構成すべき市販の電磁弁は、呼び径40A 以上の大型のものである必要がある。故に、第2通気弁16を市販の電磁弁で置き換えることは実用的ではない。
吸排水装置1は、制御部10及び操作部11を適宜の箇所に備えている。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit )、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び入出力インターフェース等(何れも図示せず)を有する。制御部10のCPUは、RAMを作業領域として用い、ROMに記憶されているコンピュータプログラム及びデータに従って、装置各部の動作を制御し、各種処理を実行する。制御部10の入出力インターフェースは、操作部11、リミットスイッチ12、フロートスイッチ13、吸気部14のブロワモータ140、第1通気弁15のアクチュエータ、及び第2通気弁16のアクチュエータ64夫々に電気的に接続してある。
オン状態のリミットスイッチ12及びフロートスイッチ13夫々は、オン信号を出力する。オン信号は、制御部10に入力される。換言すれば、リミットスイッチ12(又はフロートスイッチ13)からのオン信号が制御部10に入力されている場合、リミットスイッチ12(又はフロートスイッチ13)はオンになっている。リミットスイッチ12(又はフロートスイッチ13)からのオン信号が制御部10に入力されていない場合、リミットスイッチ12(又はフロートスイッチ13)はオフになっている。
操作部11は、例えば、使用者によって押圧操作される操作ボタンを用いてなる。操作部11が操作される都度、操作部11から出力された操作信号が、制御部10に入力される。
吸気部14に吸気を開始させる場合、制御部10は、ブロワモータ140をオンにする。吸気部14に吸気を終了させる場合、制御部10は、ブロワモータ140をオフにする。
第1通気弁15を開/閉する場合、制御部10は、第1通気弁15のアクチュエータをオン/オフにする。
第2通気弁16を開/閉する場合、制御部10は、第2通気弁16のアクチュエータ64をオン/オフにする。
なお、吸排水装置1は、床面の洗浄機能を有していない構成でもよい。また、吸排水装置1は、装置本体100が台車に設置されていない構成でもよい。更に、吸排水装置1は、汚水を濾過する濾過部を備えていてもよい。
図6及び図7は、吸排水装置1で実行される吸排水処理の手順を示すフローチャートである。
使用者は、吸排水装置1の使用を開始する場合に、操作部11を操作する。後述するS14の処理が実行されることによって吸気部14が作動した場合、使用者は吸排水装置1を用いて汚水の回収を行なう。
図6に示すように、制御部10は、自身に操作信号が入力されたか否かを判定することによって、操作部11が操作されたか否かを判定する(S11)。操作部11が操作されていない場合(S11でNO)、制御部10は、S11の処理を再度実行する。
操作部11が操作された場合(S11でYES)、制御部10は、第1通気弁15を閉じ(S12)、第2通気弁16を閉じる(S13)。S13の処理を実行する制御部10は、本発明の実施の形態における第4制御手段として機能する。
S12の処理の結果、第1通気口23を通した下流側貯水槽3の内外の通気が遮断される。S13の処理の結果、第1管状部22及び第2管状部32を通した上流側貯水槽2と下流側貯水槽3との通気が遮断される。
次に、制御部10は、吸気部14による吸気を開始させる(S14)。
S14の処理の結果、上流側貯水槽2の内部から吸気部14へ空気が吸引される。また、下流側貯水槽3の内部から、上流側排水口21及び上流側貯水槽2を通して、吸気部14へ空気が吸引される。この結果、上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3夫々の内部が負圧になる。下流側貯水槽3の負圧によって、密閉底蓋51は下流側排水口31を密閉する。
上流側貯水槽2の内部が負圧になると、吸水ノズル171、吸水ホース172、及び吸水口20を通して、汚水が上流側貯水槽2の内部へ吸入される。上流側貯水槽2の内部へ吸入された汚水は、上流側排水口21を通して、下流側貯水槽3へ排出され、下流側貯水槽3に貯留される。下流側貯水槽3の外部は非負圧であるため、下流側貯水槽3の内外の気圧差により、密閉底蓋51は下流側排水口31を密閉し続ける。
下流側貯水槽3の水位が下側水位以上に上昇することによって、フロートスイッチ13はオフからオンに切り替わる。更に上昇した水位が上側水位以上になると、開閉底蓋52が上流側排水口21を覆う。このとき、上流側貯水槽2の負圧によって、開閉底蓋52は上流側排水口21を密閉する。この結果、上流側貯水槽2の内部へ吸入された汚水は、下流側貯水槽3へ排出されず、上流側貯水槽2に貯留される。また、開閉底蓋52が上流側排水口21を覆うと、リミットスイッチ12がオフからオンに切り替わる。
次いで、制御部10は、リミットスイッチ12がオフからオンに切り替わった(図中「
オフ→オン」)か否かを判定する(S15)。S15における判定は、リミットスイッチ12が、下流側貯水槽3の水位が上側水位以上であることを検出したか否かの判定である。
リミットスイッチ12がオフのままである場合(S15でNO)、制御部10は、S15の処理を再度実行する。
リミットスイッチ12がオフからオンに切り替わった場合(S15でYES)、制御部10は、第1通気弁15を開く(S16)。S16の処理を行なう制御部10は、本発明の実施の形態における第1制御手段として機能する。
S16の処理の結果、吸気口23を通して下流側貯水槽3の内外が通気する。故に、下流側貯水槽3の内部に外気が流入し、下流側貯水槽3の内部は非負圧になる。
下流側貯水槽3の内外の気圧差がなくなったため、下流側貯水槽3に貯留されている汚水の重みによって、密閉底蓋51は下流側排水口31を開放する。このとき、下流側排水口31を通して汚水が排出される。下流側排水口31は広いため、下流側排水口31を通して短時間に大量の汚水が排出される。故に、下流側貯水槽3は短時間で空になる。換言すれば、下流側貯水槽3の水位は、短時間で下側水位未満になる。下流側貯水槽3が空になれば、密閉底蓋51は再び下流側排水口31を覆う。
排出された大量の汚水は水受け4に受け止められ、一時的に貯留される。水受け4に貯留された汚水は、排水部41及び排水ホース411を通して、徐々に下水溝へ排出される。つまり、下水溝へ直接的に大量の汚水が排出されることはない。
密閉底蓋51が下流側排水口31を開放すると、リミットスイッチ12がオンからオフに切り替わる。下流側貯水槽3の水位が下側水位未満になると、フロートスイッチ13がオンからオフに切り替わる。
制御部10は、フロートスイッチ13がオンからオフに切り替わった(図中「オン→オン」)か否かを判定する(S17)。S17における判定は、フロートスイッチ13が、下流側貯水槽3の水位が下側水位未満であることを検出したか否かの判定である。
フロートスイッチ13がオンのままである場合(S17でNO)、制御部10は、S17の処理を再度実行する。
フロートスイッチ13がオンからオフに切り替わった場合(S17でYES)、制御部10は、第1通気弁15を閉じ(S18)、第2通気弁16を開く(S19)。S18の処理を実行する制御部10は、本発明の実施の形態における第2制御手段として機能する。S19の処理を実行する制御部10は、本発明の実施の形態における第3制御手段として機能する。
S18及びS19の処理をこの順に実行した結果、吸気口23を通した下流側貯水槽3の内外の通気が遮断された後で、第1管状部22及び第2管状部32を通して上流側貯水槽2と下流側貯水槽3とが通気する。このとき、下流側貯水槽3の内部が速やかに負圧になる。また、上流側貯水槽2の内部の気圧上昇が抑えられ、上流側貯水槽2の内部の負圧が保たれる。
下流側貯水槽3の内部が負圧になれば、密閉底蓋51は再び下流側排水口31を密閉する。上流側貯水槽2の内部と下流側貯水槽3の内部とが共に負圧になり、気圧差がなくなると、上流側貯水槽2に貯留されている汚水の重みによって、開閉底蓋52は上流側排水口21を開放する。このとき、上流側排水口21を通して汚水が排出される。
S19の処理を実行した制御部10は、図7に示すように、第2通気弁16を開いてからの経過時間の計時を開始する(S31)。S31の処理を行なう場合、制御部10は、経過時間の計時結果を“0”にリセットしてから計時を開始する。また、制御部10は、
図示しないタイマを用いて経過時間を計時してもよく、クロックを計数することによって経過時間を計時してもよい。
次に、制御部10は、第2通気弁16を開いてから所定時間(例えば2秒又は3秒)が経過したか否かを判定する(S32)。この所定時間は、第2通気弁16を通した通気によって下流側貯水槽3の内部が非負圧から負圧になるまでの時間よりも長いが、下流側貯水槽3の内部に上側水位以上貯水されるまでの時間よりも短い。
まだ所定時間が経過していない場合(S32でNO)、制御部10は、S32の処理を再び実行する。
所定時間が経過した場合(S32でYES)、制御部10は、経過時間の計時を終了する処理(不図示)を実行する。また、制御部10は、第2通気弁16を閉じる(S33)。S33の処理を実行する制御部10は、本発明の実施の形態における第4制御手段として機能する。
なお、制御部10は、フロートスイッチ13がオフからオンに切り替わった場合に、第2通気弁16を閉じる構成でもよい。
使用者は、吸排水装置1の使用を終了する場合に、操作部11を再び操作する。
制御部10は、操作部11が再び操作されたか否かを判定する(S34)。操作部11が操作されていない場合(S34でNO)、制御部10は、処理をS15へ移す。
操作部11が再び操作された場合(S34でYES)、制御部10は、吸気部14による吸気を終了させ(S35)、第1通気弁15及び第2通気弁16を開く(S36)。この結果、上流側貯水槽2への吸水が終了し、上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3夫々の内部が非負圧になる。開閉底蓋52は上流側排水口21を開放し、密閉底蓋51は、下流側排水口31を開閉可能に覆う。
S36の処理終了後、操作部11は、処理をS11へ戻す。
なお、S11の処理終了後、S34の処理を実行するまでの間に操作部11が再び操作された場合には、制御部10は、実行中の処理を中断して、処理をS35へ移せばよい。
以上のような吸排水装置1には、従来の床面洗浄装置が備えているような排水ポンプ又は水中ポンプ等が用いられていない。このため、排水ポンプ又は水中ポンプ等に起因する騒音が発生しない。即ち、吸排水装置1は静音性が高い。また、排水ポンプ又は水中ポンプ等が存在しない分、上流側貯水槽2、下流側貯水槽3、及び水受け4の内部の清掃は容易である。
吸排水装置1では、上流側貯水槽2への吸水、上流側貯水槽2から下流側貯水槽3への排水、及び下流側貯水槽3における貯水が同時的に行なわれる場合と、上流側貯水槽2への吸水、上流側貯水槽2における貯水、及び下流側貯水槽3からの排水が同時的に行なわれる場合とが、下流側貯水槽3の水位に応じて切り替えられる。つまり、吸排水装置1における吸水及び貯水は、下流側貯水槽3からの排水を行なっているか否かに関わらず、連続的に行なわれている。従って、下流側貯水槽3からの排水中に吸水作業(即ち汚水の回収作業)が滞ることがない。
下流側貯水槽3が小型である場合、下流側貯水槽3の貯水可能量は小さい。従って、下流側貯水槽3から頻繁に排水を行なう必要がある。しかしながら、吸排水装置1において頻繁に排水が行なわれても、吸排水装置1における吸水及び貯水が阻害される虞はない。
上流側貯水槽2が小型である場合、上流側貯水槽2の貯水可能量は小さい。従って、下流側貯水槽3から排水している時間(即ち、上流側貯水槽2が貯水している時間)を短くする必要がある。このために、広い下流側排水口31が設けられている。下流側排水口31を通した排水は、一時的に水受け4に貯留される。水受け4からの排水は、水受け4が空になるまで連続的に行なわれる。しかしながら、水受け4からの排水が、吸排水装置1
における吸水及び貯水を阻害する虞はない。
以上のことから、小型の上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3を用いて、吸排水装置1を小型化することができる。
第1通気弁15及び第2通気弁16に係る消費電力は、一般に、排水ポンプ又は水中ポンプ等の消費電力よりも小さい。故に、吸排水装置1は省電力に寄与する。
ここで、本実施の形態の吸排水装置1と特許文献1に記載の床面洗浄装置との差異について述べる。
両者を比較した場合、本実施の形態の上流側貯水槽2が特許文献1に記載の汚水回収室に相当し、本実施の形態の下流側貯水槽3が特許文献1に記載の一時貯留タンクに相当するように思えるかもしれない。しかしながら、特許文献1に記載の汚水回収室が、吸入された汚水を貯留することはない。一方、本実施の形態の上流側貯水槽2は、少なくとも上流側排水口21が密閉されている間は、吸入された汚水を貯留する。また、特許文献1に記載の一時貯留タンクは、ブロワによる吸気中は、排水中であっても負圧に保たれるが、本実施の形態の下流側貯水槽3は、吸気部14による吸気中であっても、排水中は非負圧である。
つまり、本実施の形態の吸排水装置1は、特許文献1に記載の床面洗浄装置から単純に排水ポンプを省略しただけのものではない。
実施の形態 2.
図8は、本発明の実施の形態2に係る吸排水装置1の構成を示す模式図である。図9は、吸排水装置1の制御系の構成を示すブロック図である。図8及び図9は、実施の形態1の図4及び図5に対応する。
本実施の形態の吸排水装置1は、実施の形態1の吸排水装置1と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
実施の形態1の吸排水装置1においては、上流側貯水槽2、下流側貯水槽3、及び水受け4が、縦方向に配されており、上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3は一体的に設けられている。一方、本実施の形態1の吸排水装置1においては、別体の上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3が横方向に配されており、水受け4は備えられていない。
上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3には、実施の形態1の上流側排水口21及び下流側排水口31は設けられていない。このため、密閉底蓋51及び開閉底蓋52も備えられていない。
更に、リミットスイッチ12は備えられておらず、上側フロートスイッチ(上側水位検出部)18が備えられている。
まず、上流側貯水槽2について述べる。
実施の形態1においては、上流側貯水槽2に貯留可能な最大水量は、下流側貯水槽3に貯留可能な最大水量よりも少ない。一方、本実施の形態においては、上流側貯水槽2に貯留可能な最大水量は、下流側貯水槽3に貯留可能な最大水量よりも多い。
上流側貯水槽2の下部には、管状の排水接続部250が突設してある。排水接続部250には、通水ホース550の一端部が連結されている。排水接続部250の内部は、上流側排水口25として機能する。通水ホース550の他端部は、後述する通水接続部360に接続されている。
通水ホース550の中途には、上流通水弁(開閉部)55が設けられている。上流通水弁55が開/閉すると、上流側排水口25、通水ホース550、及び後述する通水口36を通した通水が継/断される。
上流通水弁55が閉じている場合、上流側排水口25が密閉される。この場合、上流側貯水槽2は最大水位まで貯水可能である。
上流通水弁55が開いている場合、上流側排水口25が開放される。このため、上流側貯水槽2から上流側排水口25を通して排出された汚水は、通水ホース550及び通水口36を通して、下流側貯水槽3へ通流する。
次に、下流側貯水槽3について述べる。
下流側貯水槽3の下部には、管状の排水接続部350及び通水接続部360が突設してある。排水接続部350及び通水接続部360の内部は、下流側排水口35及び通水口36として機能する。通水口36の開口位置は、上流側排水口25の開口位置以下の高さである。下流側排水口35の開口位置は、通水口36の開口位置以下の高さである。
排水接続部350には、排水ホース411の基端部が接続されている。排水ホース411の中途には、下流通水弁(密閉部)56が設けられている。下流通水弁56が開/閉すると、下流側排水口35及び排水ホース411を通した通水が継/断される。
下流通水弁56が開いている場合、下流側排水口35が開放される。このため、下流側貯水槽3から下流側排水口35を通して排出された汚水は、排水ホース411を通して、下水溝へ排出される。
下流通水弁56が閉じている場合、下流側排水口35が密閉される。このとき、上流通水弁55が開いていれば、上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3夫々の水位が等しくなるように、上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3の両方に汚水が貯留される。
下流側貯水槽3の内部には、上側フロートスイッチ18が配されている。上側フロートスイッチ18は、下流側貯水槽3に上側水位以上貯水されている場合にオンになる。また、上側フロートスイッチ18は、下流側貯水槽3に上側水位未満貯水されているか、又は下流側貯水槽3が空である場合にオフになる。本実施の形態における上側水位は、上流側貯水槽2に係る最大水位よりも低い。
オン状態の上側フロートスイッチ18は、オン信号を出力する。オン信号は、制御部10に入力される。換言すれば、上側フロートスイッチ18からのオン信号が制御部10に入力されている場合、上側フロートスイッチ18はオンになっている。上側フロートスイッチ18からのオン信号が制御部10に入力されていない場合、上側フロートスイッチ18はオフになっている。
次に、制御部10について説明する。
制御部10の入出力インターフェースには、上流通水弁55及び下流通水弁56夫々のアクチュエータが電気的に接続してある。
上流通水弁55(又は下流通水弁56)を開く場合、制御部10は、上流通水弁55(又は下流通水弁56)のアクチュエータをオンにする。上流通水弁55(又は下流通水弁56)を閉じる場合、制御部10は、上流通水弁55(又は下流通水弁56)のアクチュエータをオフにする。
図10及び図11は、吸排水装置1で実行される吸排水処理の手順を示すフローチャートである。
制御部10は、自身に操作信号が入力されたか否かを判定することによって、操作部11が操作されたか否かを判定する(S51)。操作部11が操作されていない場合(S51でNO)、制御部10は、S51の処理を再度実行する。
操作部11が操作された場合(S51でYES)、制御部10は、第1通気弁15を閉じ(S52)、第2通気弁16を開き(S53)、上流通水弁55を開き(S54)、下流通水弁56を閉じる(S55)。
S52の処理の結果、第1通気口23を通した下流側貯水槽3の内外の通気が遮断される。S53の処理の結果、第1管状部22及び第2管状部32を通して上流側貯水槽2と下流側貯水槽3とが通気する。S54及びS55の処理の結果、上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3の両方に貯水可能になる。
次に、制御部10は、吸気部14による吸気を開始させる(S56)。
S56の処理の結果、上流側貯水槽2の内部から吸気部14へ空気が吸引される。また、下流側貯水槽3の内部から、第2通気口34、第2管状部32、第2通気弁16、第1管状部22、及び第3通気口24、及び上流側貯水槽2を通して、吸気部14へ空気が吸引される。この結果、上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3夫々の内部が負圧になる。
上流側貯水槽2の内部が負圧になると、吸水ノズル171、吸水ホース172、及び吸水口20を通して、汚水が上流側貯水槽2の内部へ吸入される。上流側貯水槽2の内部へ吸入された汚水は、上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3に貯留される。
下流側貯水槽3の水位が下側水位以上に上昇することによって、フロートスイッチ13はオフからオンに切り替わる。更に上昇した水位が上側水位以上になると、上側フロートスイッチ18がオフからオンに切り替わる。
次いで、制御部10は、上側フロートスイッチ18がオフからオンに切り替わった(図中「オフ→オン」)か否かを判定する(S57)。S57における判定は、上側フロートスイッチ18が、下流側貯水槽3の水位が上側水位以上であることを検出したか否かの判定である。
上側フロートスイッチ18がオフのままである場合(S57でNO)、制御部10は、S57の処理を再度実行する。
上側フロートスイッチ18がオフからオンに切り替わった場合(S57でYES)、制御部10は、上流通水弁55を閉じ(S58)、第2通気弁16を閉じる(S59)。S59の処理を実行する制御部10は、本発明の実施の形態における第4制御手段として機能する。
S58の処理の結果、上流側貯水槽2の内部へ吸入された汚水は、上流側貯水槽2に貯留される。S59の処理の結果、第1管状部22及び第2管状部32を通した上流側貯水槽2と下流側貯水槽3との通気が遮断される。
次いで、制御部10は、図11に示すように、第1通気弁15を開き(S71)、下流通水弁56を開く(S72)。S71の処理を行なう制御部10は、本発明の実施の形態における第1制御手段として機能する。
S71の処理の結果、第1通気口23を通して下流側貯水槽3の内外が通気する。故に、下流側貯水槽3の内部に外気が流入し、下流側貯水槽3の内部は非負圧になる。S72の処理の結果、下流側貯水槽3に貯留されていた汚水が、下流側排水口35及び排水ホース411を通して、下水溝へ排出される。
下流側貯水槽の水位が上側水位未満になると、上側フロートスイッチ18がオンからオフに切り替わる。下流側貯水槽3の水位が下側水位未満になると、フロートスイッチ13がオンからオフに切り替わる。
制御部10は、フロートスイッチ13がオンからオフに切り替わったか否かを判定する(S73)。S73における判定は、フロートスイッチ13が、下流側貯水槽3の水位が下側水位未満であることを検出したか否かの判定である。
フロートスイッチ13がオンのままである場合(S73でNO)、制御部10は、S73の処理を再度実行する。
フロートスイッチ13がオンからオフに切り替わった場合(S73でYES)、制御部10は、下流通水弁56を閉じ(S74)、第1通気弁15を閉じ(S75)、第2通気弁16を開き(S76)、上流通水弁55を開く(S77)。S74の処理を実行する制
御部10は、本発明の実施の形態における第2制御手段として機能する。S76の処理を実行する制御部10は、本発明の実施の形態における第3制御手段として機能する。
S74〜S76の処理をこの順に実行した結果、吸気口23を通した下流側貯水槽3の内外の通気が遮断された後で、第1管状部22及び第2管状部32を通して上流側貯水槽2と下流側貯水槽3とが通気する。このとき、下流側貯水槽3の内部が速やかに負圧になる。また、上流側貯水槽2の内部の気圧上昇が抑えられ、上流側貯水槽2の内部の負圧が保たれる。そして、S77の処理の結果、上流側貯水槽2に貯留されている汚水が下流側貯水槽3へ流入し、やがて、上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3の水位が等しくなる。
制御部10は、操作部11が再び操作されたか否かを判定する(S78)。操作部11が操作されていない場合(S78でNO)、制御部10は、処理をS57へ移す。
操作部11が再び操作された場合(S78でYES)、制御部10は、吸気部14による吸気を終了させ(S79)、第1通気弁15、第2通気弁16、上流通水弁55、及び下流通水弁56を全て開く(S80)。この結果、上流側貯水槽2への汚水の吸入が終了し、上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3夫々の内部が非負圧になる。上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3に貯留されている汚水は、下水溝へ排出される。
S80の処理終了後、操作部11は、処理をS51へ戻す。
なお、S51の処理終了後、S78の処理を実行するまでの間に操作部11が再び操作された場合には、制御部10は、実行中の処理を中断して、処理をS79へ移せばよい。
以上のような吸排水装置1は、実施の形態1の吸排水装置1と同様に、静音性が高い。また、排水ポンプ又は水中ポンプ等が存在しない分、上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3の内部の清掃は容易である。しかも、水受け4が存在しないため、水受け4の清掃は不要である。更に、吸排水装置1において下流側貯水槽3から頻繁に排水が行なわれても、吸排水装置1における吸水及び貯水が阻害される虞はない。故に、吸排水装置1を小型化することができる。
第1通気弁15、第2通気弁16、上流通水弁55、及び下流通水弁56に係る消費電力は、一般に、排水ポンプ又は水中ポンプ等の消費電力よりも小さい。故に、吸排水装置1は省エネルギに寄与することができる。
更に、上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3夫々の構成に関する設計の自由度が、実施の形態1の上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3の構成に関する設計の自由度よりも高い。
ただし、上流通水弁55及び下流通水弁56が存在する分、吸排水装置1の制御は実施の形態1の吸排水装置1よりも煩雑である。また、吸排水装置1の消費電力は実施の形態1の吸排水装置1よりも大きい。
更にまた、水受け4が存在しない上に、下流側貯水槽3における貯水中/排水中を問わず上流側貯水槽2にて貯水しなければならない。従って、上流側貯水槽2は実施の形態1の上流側貯水槽2よりも大きくする必要がある。
なお、吸排水装置1は、上側フロートスイッチ18及びフロートスイッチ13に替えて、下流側貯水槽3の水位を検出する水位計を備えている構成でもよい。この場合、S57における制御部10は、水位計の検出結果が上側水位以上であるか否かを判定し、S73における制御部10は、水位計の検出結果が下側水位未満であるか否かを判定する。
また、吸排水装置1は、水受け4に相当するものを備えていてもよい。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
また、本発明の効果がある限りにおいて、吸排水装置1に、実施の形態1,2に開示されていない構成要素が含まれていてもよい。
各実施の形態に開示されている構成要件(技術的特徴)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせによって新しい技術的特徴を形成することができる。
1 吸排水装置
10 制御部
12 リミットスイッチ(上側水位検出部)
13 フロートスイッチ(下側水位検出部)
14 吸気部
15 第1通気弁
16 第2通気弁
17 上側フロートスイッチ(上側水位検出部)
2 上流側貯水槽
20 吸水口
21,25 上流側排水口
22 第1管状部
24 第3通気口
3 下流側貯水槽
31,35 下流側排水口
32 第2管状部
33 第1通気口
34 第2通気口
4 水受け
41 排水部
51 密閉底蓋(密閉部)
511 密閉蓋本体
512 支持軸部
513 錘部
52 開閉底蓋(開閉部)
521 開閉蓋本体
522 軸部
55 上流通水弁(開閉部)
56 下流通水弁(密閉部)
61 弁箱
62 弾性弁座
63 弾性弁体
64 アクチュエータ

Claims (9)

  1. 水を吸入するための吸水口が設けられており、該吸水口の配置位置よりも低位置に、水を排出するための上流側排水口が設けられている上流側貯水槽と、
    該上流側貯水槽の内部から空気を吸引する吸気部と
    を備え、
    前記上流側貯水槽の内部が負圧となることによって前記吸水口を通して外部から吸入された水を、一旦貯留した後で外部へ排出する吸排水装置において、
    前記上流側排水口を通して排出された水を貯留し、貯留した水を排出するための下流側排水口が設けられており、前記上流側排水口を通して内部から吸気される下流側貯水槽を備え、
    前記吸気部が吸気している場合、
    前記下流側排水口を通して排水しないとき、前記下流側排水口を密閉し、前記上流側排水口を非密閉にするようにしてあり、
    前記下流側排水口を通して排水するとき、前記上流側排水口を密閉し、前記下流側排水口を非密閉にするようにしてあることを特徴とする吸排水装置。
  2. 前記下流側貯水槽には、外気が通流する第1通気口、及び、前記上流側貯水槽と通気する第2通気口が設けられており、
    前記下流側貯水槽の内部が負圧である場合、前記下流側排水口を密閉し、前記下流側貯水槽の内部が負圧でない場合、前記下流側排水口を開閉可能に覆うか、又は開放する密閉部と、
    前記下流側貯水槽の水位が前記下流側排水口の配置位置より高位置の上側水位以上になるまでは、前記上流側排水口を開放し、前記下流側貯水槽の水位が前記上側水位以上になった場合に、前記上流側排水口を密閉し、次に、前記密閉部によって前記下流側排水口が非密閉から密閉に切り替えられた後で、前記上流側排水口を再び開放する開閉部と、
    前記下流側貯水槽の内部を負圧にする場合に、前記第1通気口を通した前記下流側貯水槽の内外の通気を遮断し、前記開閉部によって前記上流側排水口が密閉された場合に前記第1通気口を通して前記下流側貯水槽の内外を通気させ、次いで、前記下流側貯水槽の水位が前記上側水位より低い下側水位未満であるときに、前記第1通気口を通した前記下流側貯水槽の内外の通気を再び遮断する第1通気弁と、
    遅くとも前記第1通気弁が前記下流側貯水槽及び外部を通気させる前までに、前記第2通気口を通した前記上流側貯水槽及び下流側貯水槽の通気を遮断し、次に、前記第1通気弁が前記下流側貯水槽の内外の通気を遮断した後で、前記第2通気口を通して前記上流側貯水槽及び下流側貯水槽を通気させる第2通気弁と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の吸排水装置。
  3. 前記上流側排水口は、前記上流側貯水槽の下部且つ前記下流側貯水槽の上部に開設してあり、
    前記開閉部は、前記下流側貯水槽の水位が前記上側水位以上である場合に、前記下流側貯水槽に貯留されている水から受ける浮力によって、前記下流側貯水槽の内部側から前記上流側排水口を開閉可能に覆い、該上流側排水口を覆ったときに、前記上流側貯水槽の内部の負圧によって前記上流側排水口を密閉し、該上流側排水口の密閉後、前記上流側貯水槽及び下流側貯水槽夫々の内部の気圧差によって、前記上流側排水口を密閉し続ける蓋状になしてあることを特徴とする請求項2に記載の吸排水装置。
  4. 前記開閉部は、
    前記下流側貯水槽に貯留される水よりも密度が小さい開閉蓋本体と、
    前記上流側貯水槽の下部に支持されており、前記開閉蓋本体をヒンジ蓋状に揺動可能に支持する軸部と
    を有することを特徴とする請求項3に記載の吸排水装置。
  5. 前記下流側排水口は、前記下流側貯水槽の下部に開設してあり、
    前記密閉部は、
    前記下流側貯水槽の内部が負圧でない場合、前記下流側貯水槽の内部に貯留されている水の重みによって前記下流側排水口を開放し、前記下流側貯水槽の内部に水が貯留されていないときは、前記下流側貯水槽の外部側から前記下流側排水口を開閉可能に覆うよう前記下流側排水口の側へ付勢され、
    前記下流側貯水槽の内部の負圧によって前記下流側排水口を密閉し、該下流側排水口の密閉後、前記下流側貯水槽の内外の気圧差によって、前記下流側排水口を密閉し続ける蓋状になしてあることを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載の吸排水装置。
  6. 前記密閉部は、
    密閉蓋本体と、
    該密閉蓋本体を前記下流側排水口の側へ付勢するための錘部と、
    前記下流側貯水槽の下部に支持されており、前記密閉蓋本体と前記錘部とをシーソー状に揺動可能に支持する支持軸部と
    を有することを特徴とする請求項5に記載の吸排水装置。
  7. 前記下流側貯水槽の水位が前記上側水位以上/前記下側水位未満であることを検出する上側水位検出部/下側水位検出部と、
    前記第1通気弁及び第2通気弁夫々の開閉を制御する制御部と
    を更に備え、
    該制御部は、
    前記上側水位検出部が、前記上流側貯水槽の水位が前記上側水位以上であることを検出した場合に、前記第1通気弁を開く第1制御手段と、
    該第1制御手段による制御後、前記下側水位検出部が、前記下流側貯水槽の水位が前記下側水位未満であることを検出した場合に、前記第1通気弁を閉じる第2制御手段と、
    該第2制御手段による制御後、前記第2通気弁を開く第3制御手段と、
    遅くとも前記第1制御手段による制御を行なう前までに、前記第2通気弁を閉じる第4制御手段と
    を有することを特徴とする請求項2乃至6の何れか一項に記載の吸排水装置。
  8. 前記第2通気口の内径は30mm以上であり、
    前記上流側貯水槽には、内径30mm以上の第3通気口が設けられており、
    該第3通気口を通して前記上流側貯水槽に連通している呼び径30A 以上の第1管状部と、
    前記第2通気口を通して前記下流側貯水槽に連通している呼び径30A 以上の第2管状部と
    を更に備え、
    前記第2通気弁は、
    前記第1管状部及び第2管状部夫々に連通している弁箱と、
    オリフィス径が30mm以上であり、前記弁箱及び前記第2管状部の通気を継断するための弾性弁座と、
    該弾性弁座から離隔/該弾性弁座に接触することによって、前記弁箱及び前記第2管状部の通気を継/断する弾性弁体と、
    該弾性弁体を前記弾性弁座に対して接離させるアクチュエータと
    を有することを特徴とする請求項2乃至7の何れか一項に記載の吸排水装置。
  9. 排出すべき水を外部へ導く排水ホースが接続可能な排水部が下部に設けてあり、前記下
    流側排水口を通して排出された水を受ける水受けを更に備えることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の吸排水装置。
JP2014052387A 2014-03-14 2014-03-14 吸排水装置 Active JP6358820B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014052387A JP6358820B2 (ja) 2014-03-14 2014-03-14 吸排水装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014052387A JP6358820B2 (ja) 2014-03-14 2014-03-14 吸排水装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015173823A true JP2015173823A (ja) 2015-10-05
JP6358820B2 JP6358820B2 (ja) 2018-07-18

Family

ID=54253595

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014052387A Active JP6358820B2 (ja) 2014-03-14 2014-03-14 吸排水装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6358820B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112716395A (zh) * 2020-12-14 2021-04-30 杭州三个机器人科技有限公司 一种可自动排污的拖地机器人
CN114232293A (zh) * 2021-12-01 2022-03-25 广东美的白色家电技术创新中心有限公司 一种排污系统和衣物处理设备

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5088856A (ja) * 1973-10-23 1975-07-16
JPS6223549U (ja) * 1985-07-24 1987-02-13
JPH09479A (ja) * 1995-06-20 1997-01-07 Fujitsu General Ltd 床面清掃機
JP2000051129A (ja) * 1998-08-07 2000-02-22 Biicom:Kk 床クリーニング廃液浄化装置
JP2001095738A (ja) * 1999-09-30 2001-04-10 Amano Corp 床面洗浄機用気水分離装置
JP2005349099A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Akamatsu Denki Seisakusho:Kk 掃除機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5088856A (ja) * 1973-10-23 1975-07-16
JPS6223549U (ja) * 1985-07-24 1987-02-13
JPH09479A (ja) * 1995-06-20 1997-01-07 Fujitsu General Ltd 床面清掃機
JP2000051129A (ja) * 1998-08-07 2000-02-22 Biicom:Kk 床クリーニング廃液浄化装置
JP2001095738A (ja) * 1999-09-30 2001-04-10 Amano Corp 床面洗浄機用気水分離装置
JP2005349099A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Akamatsu Denki Seisakusho:Kk 掃除機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112716395A (zh) * 2020-12-14 2021-04-30 杭州三个机器人科技有限公司 一种可自动排污的拖地机器人
CN114232293A (zh) * 2021-12-01 2022-03-25 广东美的白色家电技术创新中心有限公司 一种排污系统和衣物处理设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP6358820B2 (ja) 2018-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101190379B1 (ko) 진공변기시스템의 자동배출장치
JP5663650B2 (ja) バキュームブレーカ、腰掛便器自動吐水システムおよび電子腰掛便器
JP6358820B2 (ja) 吸排水装置
CN206439459U (zh) 重力自闭单向阀
JP2017008967A (ja) フロート式スチームトラップ
KR102130170B1 (ko) 양변기 냄새제거장치
KR200451021Y1 (ko) 막힘 제거 장치가 구비된 좌변기
CN206220206U (zh) 排臭马桶
JP4284270B2 (ja) 消防用ポンプ
JP7062978B2 (ja) ポータブルトイレ装置
CN107401200A (zh) 抽水马桶冲水管负压排臭系统及智控方法
JP4892298B2 (ja) 排水弁
KR200151726Y1 (ko) 진공청소기(버큠펌프)의 오물자동 배출장치
TWI683945B (zh) 具有除臭效果的座便器
JPH10179455A (ja) 掃除機用吸込口体
CN220486380U (zh) 一种水库放空管阀更换辅助装置
KR200469658Y1 (ko) 양변기 악취 제거장치
CN109989468A (zh) 真空防堵塞小便池
CN208406434U (zh) 空气净化水薄膜装置
TW201318592A (zh) 乾濕兩用吸塵裝置
WO2017028468A1 (zh) 一种水洗式坐便器冲洗结构
US20230094069A1 (en) Toilet equipment
KR101368088B1 (ko) 화장실 좌변기 악취제거장치
TWM502108U (zh) 空壓系統之自動排水器
CN208039432U (zh) 一种防臭防虫防返水地漏芯

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180313

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180529

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6358820

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250