JP2015173823A - 吸排水装置 - Google Patents
吸排水装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015173823A JP2015173823A JP2014052387A JP2014052387A JP2015173823A JP 2015173823 A JP2015173823 A JP 2015173823A JP 2014052387 A JP2014052387 A JP 2014052387A JP 2014052387 A JP2014052387 A JP 2014052387A JP 2015173823 A JP2015173823 A JP 2015173823A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- downstream
- storage tank
- upstream
- water storage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims abstract description 882
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims abstract description 268
- 238000009423 ventilation Methods 0.000 claims description 110
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims description 51
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 22
- 238000007599 discharging Methods 0.000 claims description 6
- 239000010865 sewage Substances 0.000 abstract description 58
- 238000000034 method Methods 0.000 description 50
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 45
- 230000008569 process Effects 0.000 description 44
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 25
- 230000006870 function Effects 0.000 description 23
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 12
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 12
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 11
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 10
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 8
- 239000002351 wastewater Substances 0.000 description 3
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 2
- 238000013461 design Methods 0.000 description 2
- 238000012856 packing Methods 0.000 description 2
- 241000255777 Lepidoptera Species 0.000 description 1
- 238000007664 blowing Methods 0.000 description 1
- 238000004590 computer program Methods 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000001914 filtration Methods 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 238000005549 size reduction Methods 0.000 description 1
- 238000005507 spraying Methods 0.000 description 1
- 238000005406 washing Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Sewage (AREA)
- Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
Abstract
Description
特許文献1に記載の床面洗浄装置は、床面を洗浄することによって生じた汚水を床面から吸引する。このために床面洗浄装置は、ブロワ(文中「ブロアー」)、汚水回収室、及び吸引ホースを備えている。吸引ホースは汚水回収室の上部に接続されている。ブロワが吸気することによって汚水回収室の内部が負圧になると、汚水回収室に接続されている吸引ホースを通して、汚水が汚水回収室へ吸入される。
このような構成の床面洗浄装置は、一時貯留タンクの汚水量が所定のレベルに達した場合に、ブロワを停止させ、更に電磁弁を開いて、排水パイプを通した自然排水を行なう。従って、排水ポンプ又は水中ポンプによる強制排水を行なう床面洗浄装置よりも静音性が高い。
かといって、ブロワを作動させたまま電磁弁を開けば、排水パイプから外気が逆流してくる虞がある。逆流してきた外気によって一時貯留タンクの内部が外気圧に等しくなれば、一時貯留タンクに連通している汚水回収室の内部も外気圧になるため、吸水が阻害されてしまう。
以上のことから、排水ポンプ又は水中ポンプ等を用いることなく、小型の一時貯留タンクを用いて吸水と排水とを同時的に行なうことができる床面洗浄装置が望まれている。
ヒンジ蓋状に揺動可能に支持する軸部とを有することを特徴とする。
つまり、下流側排水口を通して排水しないときには、上流側貯水槽への吸水と、上流側貯水槽から下流側貯水槽への自然排水と、下流側貯水槽における貯水とが同時的に行なわ
れる。
つまり、下流側排水口を通して排水するときには、上流側貯水槽への吸水と、上流側貯水槽における貯水と、下流側貯水槽からの自然排水とが同時的に行なわれる。
吸気部が上流側貯水槽の内部から吸気している場合、吸水によって下流側貯水槽の水位が上側水位以上になるまでは、下流側排水口は密閉されており、上流側排水口は開放されている。このとき、上流側貯水槽への吸水と、上流側貯水槽から下流側貯水槽への排水と、下流側貯水槽における貯水とが同時的に行なわれている。また、上流側貯水槽及び下流側貯水槽夫々の内部は共に負圧である。
吸水によって下流側貯水槽の水位が上側水位以上になると、上流側排水口が密閉され、下流側排水口が非密閉にされる。
排水によって下流側貯水槽の水位が下側水位未満になると、下流側排水口が密閉され、上流側排水口が開放される。
この後、吸水によって下流側貯水槽の水位が上側水位以上になるまでは、上流側貯水槽への吸水と、上流側貯水槽から下流側貯水槽への排水と、下流側貯水槽における貯水とが同時的に行なわれている。
第2通気弁は、負圧から非負圧に切り替えられた下流側貯水槽の内部を再び負圧に切り替える場合に開く。下流側貯水槽の内部が負圧であれば、密閉から非密閉に切り替えられた上流側排水口を通して、上流側貯水槽から下流側貯水槽へ特段の問題なく自然排水される。
故に、下流側貯水槽の水位が上側水位未満であり、上流側貯水槽及び下流側貯水槽の内部の気圧差がなければ、自重又は上流側貯水槽に貯留されている水の重みで、開閉部は自然に上流側排水口を開放する。
以上の結果、吸排水装置は、上流側排水口を強制的に開閉する電磁弁のような部品を必
要としない。
開閉蓋本体は、下流側貯水槽に貯留された水に浮く。このため、下流側貯水槽に上側水位以上の水が貯留されれば、開閉蓋本体は水から受ける浮力に支えられるかたちで自然に上流側排水口を覆う。このとき、上流側貯水槽の内部の負圧によって、開閉蓋本体は自然に上流側排水口を密閉する。
一方、下流側貯水槽の水位が上側水位未満であり、上流側貯水槽及び下流側貯水槽の内部の気圧差がなければ、開閉蓋本体は、自重又は上流側貯水槽に貯留されている水の重みで、自然に上流側排水口を開放する。
このような開閉部は、簡易な構成である。
そして、下流側貯水槽の内外の気圧差がなければ、下流側貯水槽に貯留されている水の重みで密閉部が自然に下流側排水口を開放する。
ただし、下流側貯水槽に水が貯留されていなければ、密閉部は下流側排水口を開閉可能に覆う。このため、下流側貯水槽の内部が非負圧から負圧になった場合に密閉部が遅滞なく下流側排水口を密閉する。
以上の結果、吸排水装置は、下流側排水口を強制的に開閉する電磁弁のような部品を必要としない。
密閉蓋本体は、通常、錘部の重みによって下流側排水口の側へ付勢される。この結果、密閉蓋本体は下流側排水口を開閉可能に覆う。このとき、上流側貯水槽の内部が負圧であると、密閉蓋本体は負圧によって下流側排水口を密閉する。
この後、下流側貯水槽に貯留されていた水が下流側排水口を通して排出されてしまうと、下流側排水口を開放していた密閉蓋本体は、下流側排水口を覆う方向へ揺動する。
以上のような密閉部は簡易な構成である。
上側水位検出部は、リミットスイッチ又はフロートスイッチ等を用いて簡易に構成することが可能である。下側水位検出部は、フロートスイッチ又は水位計等を用いて簡易に構成することが可能である。
第1通気弁及び第2通気弁夫々は、例えば、制御部によるオンオフ制御が可能な電磁弁を用いて簡易に構成することができる。
2管状部とが通気する。このため、上流側貯水槽と下流側貯水槽とは、第3通気口、第1管状部、第2通気弁、第2管状部、及び第2通気口を通して通気する。
第2通気弁の弾性弁体が弾性弁座に接触することは、第2通気弁が閉じることを意味する。第2通気弁が閉じている場合、弾性弁座の内部を通した弁箱と第2管状部との通気が遮断される。このため、上流側貯水槽と下流側貯水槽との通気が遮断される。
一方、本発明の係る吸排水装置においては、水受けが下流側貯水槽からの大量の排水を受け止める。そして、水受けが受け止めた水は、排水ホースを通して適量ずつ排出される。このため、外部の排水設備に負担を強いることがない。
以上の結果、吸排水装置の小型化と、吸排水作業の効率化とを両立させることができる。
図1及び図2は、本発明の実施の形態1に係る吸排水装置1の外観を示す正面図及び側面図である。図1の手前側/奥側は前側/後ろ側であり、図2の手前側/奥側は右側/左側である。
図3は、吸排水装置1が備える第2通気弁16の構成を示す背面図である。図2の手前側/奥側は後ろ側/前側である。
図4は、吸排水装置1の構成を示す模式図である。
図5は、吸排水装置1の制御系の構成を示すブロック図である。
吸排水装置1は、床面の洗浄機能と汚水の回収機能とを有する床面洗浄装置として構成される。吸排水装置1は、洗浄水を床面へ噴射することによって床面を洗浄する。また、吸排水装置1は、床面上の砂埃又はゴミ等を含んだ洗浄水(即ち、汚水)を回収する。以下では、吸排水装置1における汚水の回収機能に関する構成について説明する。
まず、図1、図2、及び図4を参照しつつ吸水ノズル171、吸水ホース172、及び排水ホース411について説明する。
吸水ノズル171は吸水ホース172の先端部に接続されている。吸水ノズル171は床面に向けて配される。
吸水ホース172の基端部は装置本体100に接続されている。
排水ホース411の基端部は装置本体100に接続されている。排水ホース411の先端部は下水溝に向けて配される。
次に、図1〜図5を参照しつつ装置本体100について説明する。
装置本体100は、図示しない台車に設置されている。台車の移動に伴い、装置本体100は床面を容易に移動する。
装置本体100は、上流側貯水槽2、下流側貯水槽3、水受け4、及び吸気部14を備えている。
水受け4の底壁外面(水受け4の下部)には管状の排水部41が突設してある。排水部41には、排水ホース411の基端部が接続されている。水受け4の内部は、排水部41の内部を通して、排水ホース411の内部に連通している。水受け4の天壁には開口が設けられている。水受け4に貯留可能な最大水量は、下流側貯水槽3に貯留可能な最大水量よりも多い。
下流側貯水槽3の底壁(下流側貯水槽3の下部)には、下流側排水口31が開設されている。下流側排水口31は、水受け4の底壁内面に対面している。下流側排水口31を通して排出された汚水は、水受け4の上部開口を通して水受け4に受け止められる。下流側排水口31は広ければ広いほどよい。
下流側貯水槽3の底壁外面には、密閉底蓋(密閉部)51が配されている。密閉底蓋51は下流側排水口31を密閉/非密閉にする。下流側排水口31が密閉されている場合、下流側貯水槽3は、最大で所定の上側水位まで貯水可能である。上側水位は、後述する第1通気口33及び第2通気口34夫々の開口位置よりも下側に設定されている。下流側排水口31が開放されている場合、下流側排水口31を通して汚水が排出されるため、下流側貯水槽3は貯水不可能である。また、開放されている下流側排水口31を通して、下流側貯水槽3の内外が通気する。
密閉蓋本体511は、下流側排水口31を密閉可能な板状をなす。密閉蓋本体511及び/又は下流側排水口31の開口周縁部には、パッキンが配されている。
錘部513は、密閉蓋本体511の重さ以上の重さを有する錘本体と、錘本体を支持する錘支持板とを有する。
このために、支持軸部512は、例えば、下流側貯水槽3の底壁外面に支持されている円柱部と、この円柱部を中心に回転可能に設けられている回転部とを有する。この回転部の一部分には、密閉蓋本体511が突設してある。回転部の他部分には、錘部513の錘支持板が突設してある。密閉蓋本体511の突設位置と錘部513の突設位置とは円柱部の周方向に適長離隔している。密閉蓋本体511の突設方向と錘部513の突設方向とがなす角度は90°より大きく180 °より小さい。錘部513の錘本体は、錘支持板の回転部から最も離隔した位置に配されている。
何故ならば、錘部513による接近付勢力は、密閉蓋本体511の自重による離隔付勢力を上回るからである。密閉蓋本体511が下流側排水口31を覆っているときに、下流側貯水槽3の内部が負圧であれば、負圧によって密閉蓋本体511が下流側排水口31の開口周縁部に吸着する。このため、密閉蓋本体511は下流側排水口31を密閉する。
一方、下流側貯水槽3の内部が非負圧である場合、下流側貯水槽3の内外に気圧差がない。従って、下流側貯水槽3の水位が上昇することによって離隔付勢力が増大すれば、離隔付勢力が接近付勢力を上回る。故に、密閉蓋本体511は下流側排水口31を開放する。
第1通気口33は、第1通気弁15によって開閉される。つまり、第1通気弁15は、下流側貯水槽3の内外の通気を継断する。
第1通気弁15は、通気部330の先端部開口の周縁部に密着することによって第1通気口33を密閉する弁体と、この弁体を通気部330の先端部開口の周縁部に対して接離させるアクチュエータ等とを有する。なお、第1通気弁15は、例えばソレノイドアクチュエータを有する市販の電磁弁を用いてなる構成でもよい。
下流側貯水槽3に貯留可能な最大水量は、上流側貯水槽2に貯留可能な最大水量よりも多い。
上流側貯水槽2の底壁(上流側貯水槽2の下部且つ下流側貯水槽3の上部)には、上流側排水口21が開設されている。上流側排水口21は、下流側貯水槽3の底壁内面に対面している。上流側排水口21を通して排出された汚水は、下流側貯水槽3に受け止められる。
上流側排水口21が開放されている場合、上流側排水口21を通して汚水が排出されるため、上流側貯水槽2は貯水不可能である。また、開放されている上流側排水口21を通して、上流側貯水槽2の内部と下流側貯水槽3の内部とが通気する。
開閉蓋本体521は、上流側排水口21を密閉可能な板状をなす。開閉蓋本体521及び/又は上流側排水口21の開口周縁部には、パッキンが配されている。開閉蓋本体521の密度は、汚水の密度より小さい。開閉蓋本体521が上流側排水口21を覆っている場合、開閉蓋本体521の下面の配置位置は、上側水位に等しい。
軸部522は、上流側貯水槽2の底壁外面における上流側排水口21の開口周縁部に支持されている。軸部522は、開閉蓋本体521をヒンジ蓋状に揺動可能に支持する。
上流側貯水槽2の内部と下流側貯水槽3の内部とに気圧差がない場合、下流側貯水槽3の水位が上側水位未満であれば、開閉蓋本体521は上流側排水口21を開放する。何故ならば、開閉蓋本体521は自重によって上流側排水口21から離隔する方向へ揺動するからである。
開閉底蓋52は、下流側貯水槽3の内部にて上流側排水口21を開閉する。このため、
上流側排水口21を開放している状態の開閉蓋本体521が、吸排水装置1の周囲へ突出することはない。
開閉蓋本体521が上流側排水口21を覆っている場合とは、下流側貯水槽3に上側水位以上貯水されている場合である。この場合、リミットスイッチ12はオンである。
一方、開閉蓋本体521が上流側排水口21を開放している場合とは、下流側貯水槽3が空である場合か、又は、下流側貯水槽3に上側水位未満貯水されている場合である。この場合、リミットスイッチ12はオフである。
吸気管230には、吸気ホース141の他端部が接続されている。吸気管230の内部は、吸気口23として機能する。上流側貯水槽2の内部の空気は、吸気口23及び吸気ホース141を通して、吸気部14に吸引される。
接続通気管240は、呼び径30A 以上(好ましくは呼び径32A 以上)である。接続通気管240には、後述する第1管状部22が接続してある。接続通気管240の内部は、下流側貯水槽3と通気する第3通気口24として機能する。第3通気口24の内径は30mm以上(具体的には38mm)である。
第1管状部22は、通気ホース221及び通気管222を有する。通気ホース221及び通気管222は、何れも呼び径32A 以上(具体的には、内径38mm)である。
通気ホース221の一端部は接続通気管240に接続されている。通気ホース221の他端部は通気管222の一端部に接続されている。通気管222の他端部は、第2通気弁16の後述する弁箱61に接続されている。
上流側貯水槽2と第2通気弁16とは、第3通気口24と、第1管状部22の通気ホース221及び通気管222とを通して、連通している。
通気ホース321の一端部は接続通気管340に接続されている。通気ホース321の他端部は通気管322の一端部に接続されている。通気管322の他端部は、管継手323の一端部に接続されている。管継手323の他端部は、第2通気弁16の弁箱61に接続されている。
下流側貯水槽3と第2通気弁16とは、第2通気口34と、第2管状部32の通気ホース321、通気管322、及び管継手323を通して、連通している。
アクチュエータ64はソレノイドアクチュエータを用いてなる。アクチュエータ64は、柱状の弁棒65を上下方向に往復直動させる。弁棒65の先端部には円盤状の弾性弁体63が取り付けられている。
弾性弁座62及び弾性弁体63は、何れも弁箱61の内部に配されている。ただし、弾性弁座62は、弾性弁体63に対面して弾性弁体63の上側に配されている。弾性弁座62は円環状になしてある。弾性弁座62のオリフィス径は38mmである。弁棒65の往復直動に伴い、弾性弁体63は、弾性弁座62に対して上下方向に接離する。
弾性弁体63が弾性弁座62に接触している場合、弾性弁座62の中央部開口は弾性弁体63によって閉鎖されている。このとき、第2通気弁16は閉じている。一方、弾性弁体63が弾性弁座62から離隔している場合、弾性弁座62の中央部開口は開放されている。このとき、第2通気弁16は開いている。
第2通気弁16が閉じている場合、弾性弁座62を通した弁箱61と第2管状部32との通気が遮断される。このとき、上流側貯水槽2と下流側貯水槽3との通気が切断される。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit )、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び入出力インターフェース等(何れも図示せず)を有する。制御部10のCPUは、RAMを作業領域として用い、ROMに記憶されているコンピュータプログラム及びデータに従って、装置各部の動作を制御し、各種処理を実行する。制御部10の入出力インターフェースは、操作部11、リミットスイッチ12、フロートスイッチ13、吸気部14のブロワモータ140、第1通気弁15のアクチュエータ、及び第2通気弁16のアクチュエータ64夫々に電気的に接続してある。
操作部11は、例えば、使用者によって押圧操作される操作ボタンを用いてなる。操作部11が操作される都度、操作部11から出力された操作信号が、制御部10に入力される。
第1通気弁15を開/閉する場合、制御部10は、第1通気弁15のアクチュエータをオン/オフにする。
第2通気弁16を開/閉する場合、制御部10は、第2通気弁16のアクチュエータ64をオン/オフにする。
なお、吸排水装置1は、床面の洗浄機能を有していない構成でもよい。また、吸排水装置1は、装置本体100が台車に設置されていない構成でもよい。更に、吸排水装置1は、汚水を濾過する濾過部を備えていてもよい。
使用者は、吸排水装置1の使用を開始する場合に、操作部11を操作する。後述するS14の処理が実行されることによって吸気部14が作動した場合、使用者は吸排水装置1を用いて汚水の回収を行なう。
操作部11が操作された場合(S11でYES)、制御部10は、第1通気弁15を閉じ(S12)、第2通気弁16を閉じる(S13)。S13の処理を実行する制御部10は、本発明の実施の形態における第4制御手段として機能する。
S12の処理の結果、第1通気口23を通した下流側貯水槽3の内外の通気が遮断される。S13の処理の結果、第1管状部22及び第2管状部32を通した上流側貯水槽2と下流側貯水槽3との通気が遮断される。
S14の処理の結果、上流側貯水槽2の内部から吸気部14へ空気が吸引される。また、下流側貯水槽3の内部から、上流側排水口21及び上流側貯水槽2を通して、吸気部14へ空気が吸引される。この結果、上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3夫々の内部が負圧になる。下流側貯水槽3の負圧によって、密閉底蓋51は下流側排水口31を密閉する。
上流側貯水槽2の内部が負圧になると、吸水ノズル171、吸水ホース172、及び吸水口20を通して、汚水が上流側貯水槽2の内部へ吸入される。上流側貯水槽2の内部へ吸入された汚水は、上流側排水口21を通して、下流側貯水槽3へ排出され、下流側貯水槽3に貯留される。下流側貯水槽3の外部は非負圧であるため、下流側貯水槽3の内外の気圧差により、密閉底蓋51は下流側排水口31を密閉し続ける。
オフ→オン」)か否かを判定する(S15)。S15における判定は、リミットスイッチ12が、下流側貯水槽3の水位が上側水位以上であることを検出したか否かの判定である。
リミットスイッチ12がオフのままである場合(S15でNO)、制御部10は、S15の処理を再度実行する。
S16の処理の結果、吸気口23を通して下流側貯水槽3の内外が通気する。故に、下流側貯水槽3の内部に外気が流入し、下流側貯水槽3の内部は非負圧になる。
下流側貯水槽3の内外の気圧差がなくなったため、下流側貯水槽3に貯留されている汚水の重みによって、密閉底蓋51は下流側排水口31を開放する。このとき、下流側排水口31を通して汚水が排出される。下流側排水口31は広いため、下流側排水口31を通して短時間に大量の汚水が排出される。故に、下流側貯水槽3は短時間で空になる。換言すれば、下流側貯水槽3の水位は、短時間で下側水位未満になる。下流側貯水槽3が空になれば、密閉底蓋51は再び下流側排水口31を覆う。
密閉底蓋51が下流側排水口31を開放すると、リミットスイッチ12がオンからオフに切り替わる。下流側貯水槽3の水位が下側水位未満になると、フロートスイッチ13がオンからオフに切り替わる。
フロートスイッチ13がオンのままである場合(S17でNO)、制御部10は、S17の処理を再度実行する。
下流側貯水槽3の内部が負圧になれば、密閉底蓋51は再び下流側排水口31を密閉する。上流側貯水槽2の内部と下流側貯水槽3の内部とが共に負圧になり、気圧差がなくなると、上流側貯水槽2に貯留されている汚水の重みによって、開閉底蓋52は上流側排水口21を開放する。このとき、上流側排水口21を通して汚水が排出される。
図示しないタイマを用いて経過時間を計時してもよく、クロックを計数することによって経過時間を計時してもよい。
次に、制御部10は、第2通気弁16を開いてから所定時間(例えば2秒又は3秒)が経過したか否かを判定する(S32)。この所定時間は、第2通気弁16を通した通気によって下流側貯水槽3の内部が非負圧から負圧になるまでの時間よりも長いが、下流側貯水槽3の内部に上側水位以上貯水されるまでの時間よりも短い。
所定時間が経過した場合(S32でYES)、制御部10は、経過時間の計時を終了する処理(不図示)を実行する。また、制御部10は、第2通気弁16を閉じる(S33)。S33の処理を実行する制御部10は、本発明の実施の形態における第4制御手段として機能する。
なお、制御部10は、フロートスイッチ13がオフからオンに切り替わった場合に、第2通気弁16を閉じる構成でもよい。
制御部10は、操作部11が再び操作されたか否かを判定する(S34)。操作部11が操作されていない場合(S34でNO)、制御部10は、処理をS15へ移す。
操作部11が再び操作された場合(S34でYES)、制御部10は、吸気部14による吸気を終了させ(S35)、第1通気弁15及び第2通気弁16を開く(S36)。この結果、上流側貯水槽2への吸水が終了し、上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3夫々の内部が非負圧になる。開閉底蓋52は上流側排水口21を開放し、密閉底蓋51は、下流側排水口31を開閉可能に覆う。
S36の処理終了後、操作部11は、処理をS11へ戻す。
なお、S11の処理終了後、S34の処理を実行するまでの間に操作部11が再び操作された場合には、制御部10は、実行中の処理を中断して、処理をS35へ移せばよい。
上流側貯水槽2が小型である場合、上流側貯水槽2の貯水可能量は小さい。従って、下流側貯水槽3から排水している時間(即ち、上流側貯水槽2が貯水している時間)を短くする必要がある。このために、広い下流側排水口31が設けられている。下流側排水口31を通した排水は、一時的に水受け4に貯留される。水受け4からの排水は、水受け4が空になるまで連続的に行なわれる。しかしながら、水受け4からの排水が、吸排水装置1
における吸水及び貯水を阻害する虞はない。
以上のことから、小型の上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3を用いて、吸排水装置1を小型化することができる。
両者を比較した場合、本実施の形態の上流側貯水槽2が特許文献1に記載の汚水回収室に相当し、本実施の形態の下流側貯水槽3が特許文献1に記載の一時貯留タンクに相当するように思えるかもしれない。しかしながら、特許文献1に記載の汚水回収室が、吸入された汚水を貯留することはない。一方、本実施の形態の上流側貯水槽2は、少なくとも上流側排水口21が密閉されている間は、吸入された汚水を貯留する。また、特許文献1に記載の一時貯留タンクは、ブロワによる吸気中は、排水中であっても負圧に保たれるが、本実施の形態の下流側貯水槽3は、吸気部14による吸気中であっても、排水中は非負圧である。
つまり、本実施の形態の吸排水装置1は、特許文献1に記載の床面洗浄装置から単純に排水ポンプを省略しただけのものではない。
図8は、本発明の実施の形態2に係る吸排水装置1の構成を示す模式図である。図9は、吸排水装置1の制御系の構成を示すブロック図である。図8及び図9は、実施の形態1の図4及び図5に対応する。
本実施の形態の吸排水装置1は、実施の形態1の吸排水装置1と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3には、実施の形態1の上流側排水口21及び下流側排水口31は設けられていない。このため、密閉底蓋51及び開閉底蓋52も備えられていない。
更に、リミットスイッチ12は備えられておらず、上側フロートスイッチ(上側水位検出部)18が備えられている。
実施の形態1においては、上流側貯水槽2に貯留可能な最大水量は、下流側貯水槽3に貯留可能な最大水量よりも少ない。一方、本実施の形態においては、上流側貯水槽2に貯留可能な最大水量は、下流側貯水槽3に貯留可能な最大水量よりも多い。
上流側貯水槽2の下部には、管状の排水接続部250が突設してある。排水接続部250には、通水ホース550の一端部が連結されている。排水接続部250の内部は、上流側排水口25として機能する。通水ホース550の他端部は、後述する通水接続部360に接続されている。
通水ホース550の中途には、上流通水弁(開閉部)55が設けられている。上流通水弁55が開/閉すると、上流側排水口25、通水ホース550、及び後述する通水口36を通した通水が継/断される。
上流通水弁55が開いている場合、上流側排水口25が開放される。このため、上流側貯水槽2から上流側排水口25を通して排出された汚水は、通水ホース550及び通水口36を通して、下流側貯水槽3へ通流する。
下流側貯水槽3の下部には、管状の排水接続部350及び通水接続部360が突設してある。排水接続部350及び通水接続部360の内部は、下流側排水口35及び通水口36として機能する。通水口36の開口位置は、上流側排水口25の開口位置以下の高さである。下流側排水口35の開口位置は、通水口36の開口位置以下の高さである。
排水接続部350には、排水ホース411の基端部が接続されている。排水ホース411の中途には、下流通水弁(密閉部)56が設けられている。下流通水弁56が開/閉すると、下流側排水口35及び排水ホース411を通した通水が継/断される。
下流通水弁56が閉じている場合、下流側排水口35が密閉される。このとき、上流通水弁55が開いていれば、上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3夫々の水位が等しくなるように、上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3の両方に汚水が貯留される。
オン状態の上側フロートスイッチ18は、オン信号を出力する。オン信号は、制御部10に入力される。換言すれば、上側フロートスイッチ18からのオン信号が制御部10に入力されている場合、上側フロートスイッチ18はオンになっている。上側フロートスイッチ18からのオン信号が制御部10に入力されていない場合、上側フロートスイッチ18はオフになっている。
制御部10の入出力インターフェースには、上流通水弁55及び下流通水弁56夫々のアクチュエータが電気的に接続してある。
上流通水弁55(又は下流通水弁56)を開く場合、制御部10は、上流通水弁55(又は下流通水弁56)のアクチュエータをオンにする。上流通水弁55(又は下流通水弁56)を閉じる場合、制御部10は、上流通水弁55(又は下流通水弁56)のアクチュエータをオフにする。
制御部10は、自身に操作信号が入力されたか否かを判定することによって、操作部11が操作されたか否かを判定する(S51)。操作部11が操作されていない場合(S51でNO)、制御部10は、S51の処理を再度実行する。
操作部11が操作された場合(S51でYES)、制御部10は、第1通気弁15を閉じ(S52)、第2通気弁16を開き(S53)、上流通水弁55を開き(S54)、下流通水弁56を閉じる(S55)。
S52の処理の結果、第1通気口23を通した下流側貯水槽3の内外の通気が遮断される。S53の処理の結果、第1管状部22及び第2管状部32を通して上流側貯水槽2と下流側貯水槽3とが通気する。S54及びS55の処理の結果、上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3の両方に貯水可能になる。
S56の処理の結果、上流側貯水槽2の内部から吸気部14へ空気が吸引される。また、下流側貯水槽3の内部から、第2通気口34、第2管状部32、第2通気弁16、第1管状部22、及び第3通気口24、及び上流側貯水槽2を通して、吸気部14へ空気が吸引される。この結果、上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3夫々の内部が負圧になる。
上流側貯水槽2の内部が負圧になると、吸水ノズル171、吸水ホース172、及び吸水口20を通して、汚水が上流側貯水槽2の内部へ吸入される。上流側貯水槽2の内部へ吸入された汚水は、上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3に貯留される。
下流側貯水槽3の水位が下側水位以上に上昇することによって、フロートスイッチ13はオフからオンに切り替わる。更に上昇した水位が上側水位以上になると、上側フロートスイッチ18がオフからオンに切り替わる。
上側フロートスイッチ18がオフのままである場合(S57でNO)、制御部10は、S57の処理を再度実行する。
上側フロートスイッチ18がオフからオンに切り替わった場合(S57でYES)、制御部10は、上流通水弁55を閉じ(S58)、第2通気弁16を閉じる(S59)。S59の処理を実行する制御部10は、本発明の実施の形態における第4制御手段として機能する。
S58の処理の結果、上流側貯水槽2の内部へ吸入された汚水は、上流側貯水槽2に貯留される。S59の処理の結果、第1管状部22及び第2管状部32を通した上流側貯水槽2と下流側貯水槽3との通気が遮断される。
S71の処理の結果、第1通気口23を通して下流側貯水槽3の内外が通気する。故に、下流側貯水槽3の内部に外気が流入し、下流側貯水槽3の内部は非負圧になる。S72の処理の結果、下流側貯水槽3に貯留されていた汚水が、下流側排水口35及び排水ホース411を通して、下水溝へ排出される。
制御部10は、フロートスイッチ13がオンからオフに切り替わったか否かを判定する(S73)。S73における判定は、フロートスイッチ13が、下流側貯水槽3の水位が下側水位未満であることを検出したか否かの判定である。
フロートスイッチ13がオンのままである場合(S73でNO)、制御部10は、S73の処理を再度実行する。
御部10は、本発明の実施の形態における第2制御手段として機能する。S76の処理を実行する制御部10は、本発明の実施の形態における第3制御手段として機能する。
S74〜S76の処理をこの順に実行した結果、吸気口23を通した下流側貯水槽3の内外の通気が遮断された後で、第1管状部22及び第2管状部32を通して上流側貯水槽2と下流側貯水槽3とが通気する。このとき、下流側貯水槽3の内部が速やかに負圧になる。また、上流側貯水槽2の内部の気圧上昇が抑えられ、上流側貯水槽2の内部の負圧が保たれる。そして、S77の処理の結果、上流側貯水槽2に貯留されている汚水が下流側貯水槽3へ流入し、やがて、上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3の水位が等しくなる。
操作部11が再び操作された場合(S78でYES)、制御部10は、吸気部14による吸気を終了させ(S79)、第1通気弁15、第2通気弁16、上流通水弁55、及び下流通水弁56を全て開く(S80)。この結果、上流側貯水槽2への汚水の吸入が終了し、上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3夫々の内部が非負圧になる。上流側貯水槽2及び下流側貯水槽3に貯留されている汚水は、下水溝へ排出される。
S80の処理終了後、操作部11は、処理をS51へ戻す。
なお、S51の処理終了後、S78の処理を実行するまでの間に操作部11が再び操作された場合には、制御部10は、実行中の処理を中断して、処理をS79へ移せばよい。
第1通気弁15、第2通気弁16、上流通水弁55、及び下流通水弁56に係る消費電力は、一般に、排水ポンプ又は水中ポンプ等の消費電力よりも小さい。故に、吸排水装置1は省エネルギに寄与することができる。
ただし、上流通水弁55及び下流通水弁56が存在する分、吸排水装置1の制御は実施の形態1の吸排水装置1よりも煩雑である。また、吸排水装置1の消費電力は実施の形態1の吸排水装置1よりも大きい。
更にまた、水受け4が存在しない上に、下流側貯水槽3における貯水中/排水中を問わず上流側貯水槽2にて貯水しなければならない。従って、上流側貯水槽2は実施の形態1の上流側貯水槽2よりも大きくする必要がある。
また、吸排水装置1は、水受け4に相当するものを備えていてもよい。
また、本発明の効果がある限りにおいて、吸排水装置1に、実施の形態1,2に開示されていない構成要素が含まれていてもよい。
各実施の形態に開示されている構成要件(技術的特徴)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせによって新しい技術的特徴を形成することができる。
10 制御部
12 リミットスイッチ(上側水位検出部)
13 フロートスイッチ(下側水位検出部)
14 吸気部
15 第1通気弁
16 第2通気弁
17 上側フロートスイッチ(上側水位検出部)
2 上流側貯水槽
20 吸水口
21,25 上流側排水口
22 第1管状部
24 第3通気口
3 下流側貯水槽
31,35 下流側排水口
32 第2管状部
33 第1通気口
34 第2通気口
4 水受け
41 排水部
51 密閉底蓋(密閉部)
511 密閉蓋本体
512 支持軸部
513 錘部
52 開閉底蓋(開閉部)
521 開閉蓋本体
522 軸部
55 上流通水弁(開閉部)
56 下流通水弁(密閉部)
61 弁箱
62 弾性弁座
63 弾性弁体
64 アクチュエータ
Claims (9)
- 水を吸入するための吸水口が設けられており、該吸水口の配置位置よりも低位置に、水を排出するための上流側排水口が設けられている上流側貯水槽と、
該上流側貯水槽の内部から空気を吸引する吸気部と
を備え、
前記上流側貯水槽の内部が負圧となることによって前記吸水口を通して外部から吸入された水を、一旦貯留した後で外部へ排出する吸排水装置において、
前記上流側排水口を通して排出された水を貯留し、貯留した水を排出するための下流側排水口が設けられており、前記上流側排水口を通して内部から吸気される下流側貯水槽を備え、
前記吸気部が吸気している場合、
前記下流側排水口を通して排水しないとき、前記下流側排水口を密閉し、前記上流側排水口を非密閉にするようにしてあり、
前記下流側排水口を通して排水するとき、前記上流側排水口を密閉し、前記下流側排水口を非密閉にするようにしてあることを特徴とする吸排水装置。 - 前記下流側貯水槽には、外気が通流する第1通気口、及び、前記上流側貯水槽と通気する第2通気口が設けられており、
前記下流側貯水槽の内部が負圧である場合、前記下流側排水口を密閉し、前記下流側貯水槽の内部が負圧でない場合、前記下流側排水口を開閉可能に覆うか、又は開放する密閉部と、
前記下流側貯水槽の水位が前記下流側排水口の配置位置より高位置の上側水位以上になるまでは、前記上流側排水口を開放し、前記下流側貯水槽の水位が前記上側水位以上になった場合に、前記上流側排水口を密閉し、次に、前記密閉部によって前記下流側排水口が非密閉から密閉に切り替えられた後で、前記上流側排水口を再び開放する開閉部と、
前記下流側貯水槽の内部を負圧にする場合に、前記第1通気口を通した前記下流側貯水槽の内外の通気を遮断し、前記開閉部によって前記上流側排水口が密閉された場合に前記第1通気口を通して前記下流側貯水槽の内外を通気させ、次いで、前記下流側貯水槽の水位が前記上側水位より低い下側水位未満であるときに、前記第1通気口を通した前記下流側貯水槽の内外の通気を再び遮断する第1通気弁と、
遅くとも前記第1通気弁が前記下流側貯水槽及び外部を通気させる前までに、前記第2通気口を通した前記上流側貯水槽及び下流側貯水槽の通気を遮断し、次に、前記第1通気弁が前記下流側貯水槽の内外の通気を遮断した後で、前記第2通気口を通して前記上流側貯水槽及び下流側貯水槽を通気させる第2通気弁と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の吸排水装置。 - 前記上流側排水口は、前記上流側貯水槽の下部且つ前記下流側貯水槽の上部に開設してあり、
前記開閉部は、前記下流側貯水槽の水位が前記上側水位以上である場合に、前記下流側貯水槽に貯留されている水から受ける浮力によって、前記下流側貯水槽の内部側から前記上流側排水口を開閉可能に覆い、該上流側排水口を覆ったときに、前記上流側貯水槽の内部の負圧によって前記上流側排水口を密閉し、該上流側排水口の密閉後、前記上流側貯水槽及び下流側貯水槽夫々の内部の気圧差によって、前記上流側排水口を密閉し続ける蓋状になしてあることを特徴とする請求項2に記載の吸排水装置。 - 前記開閉部は、
前記下流側貯水槽に貯留される水よりも密度が小さい開閉蓋本体と、
前記上流側貯水槽の下部に支持されており、前記開閉蓋本体をヒンジ蓋状に揺動可能に支持する軸部と
を有することを特徴とする請求項3に記載の吸排水装置。 - 前記下流側排水口は、前記下流側貯水槽の下部に開設してあり、
前記密閉部は、
前記下流側貯水槽の内部が負圧でない場合、前記下流側貯水槽の内部に貯留されている水の重みによって前記下流側排水口を開放し、前記下流側貯水槽の内部に水が貯留されていないときは、前記下流側貯水槽の外部側から前記下流側排水口を開閉可能に覆うよう前記下流側排水口の側へ付勢され、
前記下流側貯水槽の内部の負圧によって前記下流側排水口を密閉し、該下流側排水口の密閉後、前記下流側貯水槽の内外の気圧差によって、前記下流側排水口を密閉し続ける蓋状になしてあることを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載の吸排水装置。 - 前記密閉部は、
密閉蓋本体と、
該密閉蓋本体を前記下流側排水口の側へ付勢するための錘部と、
前記下流側貯水槽の下部に支持されており、前記密閉蓋本体と前記錘部とをシーソー状に揺動可能に支持する支持軸部と
を有することを特徴とする請求項5に記載の吸排水装置。 - 前記下流側貯水槽の水位が前記上側水位以上/前記下側水位未満であることを検出する上側水位検出部/下側水位検出部と、
前記第1通気弁及び第2通気弁夫々の開閉を制御する制御部と
を更に備え、
該制御部は、
前記上側水位検出部が、前記上流側貯水槽の水位が前記上側水位以上であることを検出した場合に、前記第1通気弁を開く第1制御手段と、
該第1制御手段による制御後、前記下側水位検出部が、前記下流側貯水槽の水位が前記下側水位未満であることを検出した場合に、前記第1通気弁を閉じる第2制御手段と、
該第2制御手段による制御後、前記第2通気弁を開く第3制御手段と、
遅くとも前記第1制御手段による制御を行なう前までに、前記第2通気弁を閉じる第4制御手段と
を有することを特徴とする請求項2乃至6の何れか一項に記載の吸排水装置。 - 前記第2通気口の内径は30mm以上であり、
前記上流側貯水槽には、内径30mm以上の第3通気口が設けられており、
該第3通気口を通して前記上流側貯水槽に連通している呼び径30A 以上の第1管状部と、
前記第2通気口を通して前記下流側貯水槽に連通している呼び径30A 以上の第2管状部と
を更に備え、
前記第2通気弁は、
前記第1管状部及び第2管状部夫々に連通している弁箱と、
オリフィス径が30mm以上であり、前記弁箱及び前記第2管状部の通気を継断するための弾性弁座と、
該弾性弁座から離隔/該弾性弁座に接触することによって、前記弁箱及び前記第2管状部の通気を継/断する弾性弁体と、
該弾性弁体を前記弾性弁座に対して接離させるアクチュエータと
を有することを特徴とする請求項2乃至7の何れか一項に記載の吸排水装置。 - 排出すべき水を外部へ導く排水ホースが接続可能な排水部が下部に設けてあり、前記下
流側排水口を通して排出された水を受ける水受けを更に備えることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の吸排水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014052387A JP6358820B2 (ja) | 2014-03-14 | 2014-03-14 | 吸排水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014052387A JP6358820B2 (ja) | 2014-03-14 | 2014-03-14 | 吸排水装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015173823A true JP2015173823A (ja) | 2015-10-05 |
JP6358820B2 JP6358820B2 (ja) | 2018-07-18 |
Family
ID=54253595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014052387A Active JP6358820B2 (ja) | 2014-03-14 | 2014-03-14 | 吸排水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6358820B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112716395A (zh) * | 2020-12-14 | 2021-04-30 | 杭州三个机器人科技有限公司 | 一种可自动排污的拖地机器人 |
CN114232293A (zh) * | 2021-12-01 | 2022-03-25 | 广东美的白色家电技术创新中心有限公司 | 一种排污系统和衣物处理设备 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5088856A (ja) * | 1973-10-23 | 1975-07-16 | ||
JPS6223549U (ja) * | 1985-07-24 | 1987-02-13 | ||
JPH09479A (ja) * | 1995-06-20 | 1997-01-07 | Fujitsu General Ltd | 床面清掃機 |
JP2000051129A (ja) * | 1998-08-07 | 2000-02-22 | Biicom:Kk | 床クリーニング廃液浄化装置 |
JP2001095738A (ja) * | 1999-09-30 | 2001-04-10 | Amano Corp | 床面洗浄機用気水分離装置 |
JP2005349099A (ja) * | 2004-06-14 | 2005-12-22 | Akamatsu Denki Seisakusho:Kk | 掃除機 |
-
2014
- 2014-03-14 JP JP2014052387A patent/JP6358820B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5088856A (ja) * | 1973-10-23 | 1975-07-16 | ||
JPS6223549U (ja) * | 1985-07-24 | 1987-02-13 | ||
JPH09479A (ja) * | 1995-06-20 | 1997-01-07 | Fujitsu General Ltd | 床面清掃機 |
JP2000051129A (ja) * | 1998-08-07 | 2000-02-22 | Biicom:Kk | 床クリーニング廃液浄化装置 |
JP2001095738A (ja) * | 1999-09-30 | 2001-04-10 | Amano Corp | 床面洗浄機用気水分離装置 |
JP2005349099A (ja) * | 2004-06-14 | 2005-12-22 | Akamatsu Denki Seisakusho:Kk | 掃除機 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112716395A (zh) * | 2020-12-14 | 2021-04-30 | 杭州三个机器人科技有限公司 | 一种可自动排污的拖地机器人 |
CN114232293A (zh) * | 2021-12-01 | 2022-03-25 | 广东美的白色家电技术创新中心有限公司 | 一种排污系统和衣物处理设备 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6358820B2 (ja) | 2018-07-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101190379B1 (ko) | 진공변기시스템의 자동배출장치 | |
JP5663650B2 (ja) | バキュームブレーカ、腰掛便器自動吐水システムおよび電子腰掛便器 | |
JP6358820B2 (ja) | 吸排水装置 | |
CN206439459U (zh) | 重力自闭单向阀 | |
JP2017008967A (ja) | フロート式スチームトラップ | |
KR102130170B1 (ko) | 양변기 냄새제거장치 | |
KR200451021Y1 (ko) | 막힘 제거 장치가 구비된 좌변기 | |
CN206220206U (zh) | 排臭马桶 | |
JP4284270B2 (ja) | 消防用ポンプ | |
JP7062978B2 (ja) | ポータブルトイレ装置 | |
CN107401200A (zh) | 抽水马桶冲水管负压排臭系统及智控方法 | |
JP4892298B2 (ja) | 排水弁 | |
KR200151726Y1 (ko) | 진공청소기(버큠펌프)의 오물자동 배출장치 | |
TWI683945B (zh) | 具有除臭效果的座便器 | |
JPH10179455A (ja) | 掃除機用吸込口体 | |
CN220486380U (zh) | 一种水库放空管阀更换辅助装置 | |
KR200469658Y1 (ko) | 양변기 악취 제거장치 | |
CN109989468A (zh) | 真空防堵塞小便池 | |
CN208406434U (zh) | 空气净化水薄膜装置 | |
TW201318592A (zh) | 乾濕兩用吸塵裝置 | |
WO2017028468A1 (zh) | 一种水洗式坐便器冲洗结构 | |
US20230094069A1 (en) | Toilet equipment | |
KR101368088B1 (ko) | 화장실 좌변기 악취제거장치 | |
TWM502108U (zh) | 空壓系統之自動排水器 | |
CN208039432U (zh) | 一种防臭防虫防返水地漏芯 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170123 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180313 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180511 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180529 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180619 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6358820 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |