JP2015168244A - 加飾成形方法と加飾成形装置 - Google Patents

加飾成形方法と加飾成形装置 Download PDF

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Abstract

【課題】成形後の加飾フィルムを破れないように離型させ、かつ、基材シートおよび転写層の破片が、金型表面に付着することを防止できる加飾成形方法を提供することを目的とする。【解決手段】第1金型(1)と第2金型(2)の間に、加飾フィルム(7)を挟んで型締めし、第1金型(1)と第2金型(2)で構成された金型のキャビティ(3)に樹脂を射出し、加飾フィルム(7)の基材シートに設けた転写層によって表面が加飾された樹脂成形品(24)を金型から取り出す際に、キャビティ(3)にエアーブローを行って第1金型(1)と加飾フィルム(7)の間を陽圧とした後に、加飾フィルム(7)と第1金型(1)とで形成されていた空間を開放して陽圧を開放して、キャビティ(3)に生じた不要物を排除する。【選択図】図1

Description

フィルムに絵柄を印刷して、射出成形時に、成形と同時に絵柄を転写する加飾成形方法および装置に関する。
従来の技術における加飾成形法としては、絵柄が印刷された加飾フィルムを使用して、射出成形時に、成形と同時に絵柄を転写する方法がある(例えば、特許文献1を参照)。 図6は、特許文献1の加飾成形装置を示している。
加飾フィルム捲装体6から引き出された帯状の加飾フィルム7は、第1金型1の入口側に設けられたトルクローラ8とピンチローラ9の間を経由し、さらに第1金型1とクランプ治具5の間を通過し、第1金型1の出口側に設けられたトルクローラ10とピンチローラ11の間を通過して、巻き取りリール12に掛け渡されている。
図8(a)は一般的な加飾フィルム7を示す。
加飾フィルム7は、基材シート31と、剥離層32と、剥離層32を介して基材シート31に張り付いている転写層33で構成されている。転写層33は、基材シート31側からハードコート層34、絵柄層35、接着層36で形成されている。
次の手順で成形品が成形加工される。
先ず、第1金型1に加飾フィルム7をクランプ治具5により押し付けて固定する。次ぎに、加飾フィルム7を吸引して第1金型1の金型パート面に吸着させることで、加飾フィルム7を第1金型1の金型パート面に沿って伸ばす。
次に、第2金型2を移動させ、第1金型1と密着し、溶融樹脂を第1金型1と第2金型2の間に射出すると、図8(b)に示したように、金型内では溶融樹脂37と加飾フィルム7が接する。その後、この状態で金型を冷却し、型開きし、前記吸着を解除して成形品を第1金型1から取り出す。このとき、図8(c)に示したように、溶融樹脂37が冷却されて所定の形状になった成形樹脂37aの表面には、基材シート31から剥離された転写層33が転写される。
特許文献2の加飾成形方法を図7に示す。
なお、図7中で、図6と同様の部分には同じ符号を付けて、その説明を省略する。
これは、加飾フィルム7と第1金型1の間に、エアーブロー回路38から吹き出した空気を、真空吸引回路39によって吸引することで、静電気対策として、気流を生成している。
特開平6−55570号公報 特開2006−44014号公報
しかし、特許文献1では、転写層33がついた加飾フィルム7を、金型形状に追従させるために、成形品深絞り形状で、加飾範囲が深さ1mm以上の形状の成形品の場合には、金型内で加飾フィルムの伸びが大きくなり、基材シート31および転写層33が弾性限界を超えて伸ばされ、局所的に薄くなりすぎることがある。この場合、成形品を取り出す際に、基材シート31および転写層33の薄い部分が破れることがある。
成形品形状が深絞り形状でない場合であっても、第1金型1への加飾フィルム7の静電気による密着があるため、成形品を加飾フィルムから剥がすときに、基材シート31および転写層33の薄い部分が破れることがある。
加飾フィルム7に、この様な破れが発生すると、加飾フィルム7の破片が金型内に充満し、金型成形面に付着し、成形品に打痕、傷などの外観不良になるという難点がある。
特許文献2でも、前記破片が金型表面に付着することを十分に回避することができないため、成形品に打痕、傷などの外観不良になるという難点がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、成形後の加飾フィルムを破れないように離型させ、かつ、基材シートおよび転写層33の破片が金型表面へ混入し、付着することを防ぎ、成形品の外観品位を向上させることができる加飾成形方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の加飾成形方法は、第1金型と第2金型の間に、基材シートに転写層を設けた加飾フィルムを挟んで型締めし、前記第1金型と第2金型で構成された金型のキャビティに樹脂を射出し、前記転写層によって表面が加飾された樹脂成形品を前記金型から取り出す際に、前記キャビティにエアーブローを行って前記第1金型と前記加飾フィルムの間の空間を陽圧とした後に、前記空間を開放して前記陽圧を開放することを特徴とする。
また、本発明の加飾成形装置は、第1金型と第2金型の間に、基材シートに転写層を設けた加飾フィルムを挟んで型締めし、前記第1金型と第2金型で構成された金型のキャビティに樹脂を射出し、前記転写層によって表面が加飾された樹脂成形品を前記金型から取り出す加飾成形装置であって、前記加飾フィルムを前記第1金型に吸着させるための吸引回路と、前記キャビティにエアーブローを行って前記第1金型と前記加飾フィルムの間を陽圧にするエアーブロー回路と、射出成形の動作に合わせて、前記キャビティにエアーブローを行って前記第1金型と前記加飾フィルムの間の空間を陽圧とした後に、前記空間を開放して前記陽圧を開放する制御部を設けたことを特徴とする。
この構成によると、射出成形の動作に合わせて、第1金型と加飾フィルムの間を陽圧とした後に、前記陽圧を開放するので、成形後の加飾フィルム破片、および加飾膜の破片などの不要物が生じても、前記陽圧を開放したときに、前記不要物を第1金型のキャビティの外部へ排除することができ、第1金型の表面への前記不要物の付着を防ぎ、成形品の外観品位を向上させることができる。
本発明の加飾成形方法を実行する(a)加飾成形装置の構成図と(b)加飾成形装置の第1金型1の平面図 同実施の形態における加飾成形工程のシーケンス図 同実施の形態におけるエアーブローのシーケンス図 同実施の形態における流体回路の構成図 本発明における実施の形態2における(a)加飾成形装置の要部構成図と(b)第1金型面を示す側面図、(c)第1金型の要部の拡大断面図、(d)第1金型面を示す要部の拡大図 特許文献1に記載された従来の加飾成形方法を示した図 特許文献2に記載された従来の加飾成形方法を示した図 (a)加飾フィルムの拡大断面図と(b)成形中の断面図および(c)成形品の取り出し時の断面図
本発明の加飾成形方法を、具体的な実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1(a)は加飾成形方法を実現する加飾成形装置を示す。
本装置は、キャビティ3が形成されている第1金型1と、キャビティ3に対応して凸部4が形成された第2金型2と、第1金型1と第2金型2の間に配置された枠形状のクランプ治具5を有している。
加飾フィルム捲装体6から引き出された帯状の加飾フィルム7は、第1金型1の入口側に設けられたトルクローラ8とピンチローラ9の間を経由し、さらに第1金型1とクランプ治具5の間を通過し、第1金型1の出口側に設けられたトルクローラ10とピンチローラ11の間を通過して、巻き取りリール12に掛け渡されている。
加飾フィルム7は、トルクローラ8によって所定量移動し、加飾フィルム7の転写層33の所定の絵柄が第1金型1に供給される、トルクローラ8とトルクローラ10の間の加飾フィルム7には、トルクローラ10のトルクによって一定の張力がかかっている。
第1金型1には、図1(b)に示すように、キャビティ3の底部にて開口した複数の第1孔13aと第2孔13b、キャビティ3の周囲で開口した複数の第3孔13cが形成されている。この第1〜第3孔13a,13b,13cは、制御部14を介して真空ポンプ15とエアー供給源16に接続されている。5aはクランプ治具5の緩衝材である。
なお、この制御部14は、第1〜第3孔13a,13b,13cへの回路の切り換えの他に、加飾フィルム7の移送制御、クランプ治具5の開閉制御、第2金型2の型締め/型開制御、第2金型2からの樹脂の射出制御、第1,第2金型1,2の加熱/冷却制御、第2金型2の型開後に実施される成形品の取り出し動作などを併せて実施するように構成されている。
制御部14の構成を、図2に示した工程図と、図3に示すシーケンス図に基づいて説明する。
図2(a)〜(c)は溶融樹脂37を金型内に射出するまでの工程を示す。図2(d)は溶融樹脂37を金型内に射出し、保圧し、冷却して型開までの工程を示す。図2(e)〜(i)は型開して加飾が完了した成形品24を取り出し、次回の成形サイクルを開始する直前までの工程を示している。
図2(a)では、トルクローラ8とピンチローラ9、およびトルクローラ10とピンチローラ11を離間して開放し、更にトルクローラ10の回転をオフにすることにより、加飾フィルム7にかかる張力を開放する。
図2(b)では、クランプ治具5により加飾フィルム7を第1金型1に押さえ付ける。なお、クランプ治具5により第1金型1に加飾フィルム7を押さえ付けてから、加飾フィルム7の張力を前記の手順で開放してもよい。
図2(c)では、第1金型1に形成された第1孔13aより真空吸着する。クランプ治具5により押さえられている加飾フィルム7は、クランプ治具5の枠内で加飾フィルム7が局所的に伸ばされ、第1金型1のキャビティ3に密着させて加飾フィルム7を第1金型1に吸着固定する。
具体的には、制御部14が、図4に示した真空ポンプ15と、第1孔13aに接続されている吸引回路17との間に介装された電磁弁18を制御して、加飾フィルム7をキャビティ3に吸着固定する。この時、クランプ治具5の任意の一部分の押さえ付け力を低下させることにより、吸着時に加飾フィルム7の引き込みを局所的に許容することで加飾フィルム7の破れを防ぐこともできる。
図2(d)では、第2金型2を型締めすると共に、第2金型2から溶融樹脂37を射出することにより成形が行われ、加飾フィルム7の転写層33に印刷されていた絵柄が成形体に同時に転写される。そして、保圧して冷却する。この期間も吸引回路17は真空ポンプ15によって真空引きされている。
加飾フィルム7の張力は、溶融樹脂37を射出したところで、トルクローラ10をオンにし、トルクローラ8とピンチローラ9、およびトルクローラ10とピンチローラ11を押圧させて、加飾フィルム7の張力を元に戻す。
なお、図2(c)の工程から真空引きされている第1孔13aの位置は、成形品の形状に依存するところが多いが、第1金型1のキャビティ3に相当するところで、かつ、または、射出される溶融樹脂37が回り込まないところ、かつ、または、加飾された絵柄のないところが望ましい。
図2(d)において成形終了後の図2(e)では、第2金型2が開き始める時点から、図4に示すエアー供給源16と、第3孔13cに接続された第1エアーブロー回路19aとの間に介装された電磁弁20をオンしてエアーブローを開始する。さらに、その後には、第2孔13bに接続された第2エアーブロー回路19bとの間に介装された電磁弁21をオンしてエアーブローを開始する。22a,22bは流量調整弁である。
これは、クランプ治具5に近いほうの第1エアーブロー回路19aよりエアーブローを開始し、クランプ治具5より離れた位置の第2エアーブロー回路19bよりのエアーブローを、第1エアーブロー回路19aよりのエアーブロー開始のタイミングよりも、図3に示すタイマー時間T27だけ遅らせると、加飾フィルム7が局所的に伸ばされたところから離型することができるため、加飾フィルム7の破れを防ぐことに効果がある。
なお、成形品の形状に応じて、電磁弁20,21を同時にオンにし、クランプ治具5から近い方と遠い方の両方の第1,第2エアーブロー回路19a,19bから同時にエアーブローを開始してもかまわない。
先に説明した図2(d)の工程を完了して、図2(e)の型開を開始する前に、真空引き終了後の吸引回路17を大気開放するが、第1孔13aからのエアーブローは行わない。これは、真空吸引時に吸引回路17に吸い込まれた様々な異物や、元々、真空吸引する流路内に滞留していた異物を第1金型1から、加飾フィルム7の側に噴出させないためである。
流量調整弁22a,22bは、それぞれの流量を計測できる機能を有している。流量調整弁22aの計測値は圧力計23aから出力される。流量調整弁22bの計測値は圧力計22bから出力される。
図4の例では、ドーナツ状の成形品を想定しているが、キャビティ3の底部の中央の第1孔13a,第2孔13bは、成形品の樹脂充填されないところに設置しても構わない。また、成形品が多数個取りの場合でも、同様に、成形品のない部分に設置して構わない。クランプ治具5近傍の第3孔13cは、周囲から異物混入を防ぐ点から第2金型2の型開閉方向に対して斜め方向に流路を形成し、図1(b)に矢印で図示したように、第1金型1の外側に噴出するようにする方が効果的である。
図2(f)では、第2金型2が開ききった時点では、加飾フィルム7がエアーブローにより第1金型1から離型しており、成形品24を第1金型1から離型させる。
さらに図2(g)のように、第1金型1と加飾フィルム7とクランプ治具5で構成された密閉空間25には、エアーブローにより空気が溜まっていき、クランプ治具5の枠の内側の加飾フィルム7が膨れる状態になり、内部が陽圧になる。このとき、加飾フィルム7が破裂しないように、圧力計23a,23bの出力に基づいて制御する。
具体的には、図3に仮想線26a,26bで示すように、エアーブロー実施中に圧力計23a,23bの値が設定値以上、または、流量調整弁22a,22bの流量値が設定値以下になった場合、エアーブローを中止するように制御部14が構成されている。
これにより、加飾フィルム7の破裂を防ぎ、エアーブローが停止した場合でも、第1金型1と加飾フィルム7、クランプ治具5で構成された密閉空間25が陽圧に保持されると同時に、加飾フィルム7の破裂も防ぐことができる。
なお、成形品24を加飾フィルム7より剥がす際に、加飾フィルム7に印刷されている転写層33は成形品24に転写接着されて取り出されるが、成形品24の端部近傍の転写層33は、加飾フィルム7に残らずに転写層33の破片となることがあり、この転写層33の破片が、成形品24を剥がすことで静電気を帯電した加飾フィルム7に再吸着するか、または浮遊することになる。本発明では図2(g)では、クランプ治具5で加飾フィルム7を第1金型1に押さえ続けているため、第1金型1と加飾フィルム7の間に、転写層33の破片が混入しない。
図2(h)では、クランプ治具5を開く。このときには前工程の図2(g)において、加飾フィルム7とキャビティ3とで囲まれた密閉空間25の圧力を陽圧にしてあるため、図2(i)のように加飾フィルム7が第1金型1から離型するときに、加飾フィルム7と成形品24の間に浮遊する加飾フィルム7の破片や、転写層33の破片は、加飾フィルム7の破れたところを通って第1金型1の外部に放出されたり、または、かつ、加飾フィルム7の第1金型1の側の面7rに沿って第1金型1の外部に放出されて第1金型1のキャビティ3の中に残らない。
このように図2(e)から開始されたエアーブローは、次の成形のための転写層33を有している加飾フィルム7が第1金型1とクランプ治具5の間に送られてくるまで継続しているため、このような加飾フィルム7の移動に伴い、転写層33の破片が第1金型1と加飾フィルム7の間の空間に混入することはない。
上記のエアーブローは、除電対策されたエアーであれば、加飾フィルム7と成形品24の間に浮遊する加飾フィルムの破片や、加飾膜の破片の第1金型1と加飾フィルム7の間への混入に対して、より効果的である。
第2金型2が第1金型1から開く直前に発生する型開信号E24を検出すると、エアーブローを開始し、次の成形のための加飾フィルム7が第1金型1とクランプ治具5の間に送られて来たときに発生する加飾フィルム送り動作完了信号E25を受けてエアーブローを停止させたが、溶融樹脂37の注入開始時に発生する射出信号E26を検出した時刻からタイマー時間T28の経過を検出したときが、第2金型2が第1金型1から開く直前であると規定して、エアーブローが開始するように時間設定しても構わない。
また、第2エアーブロー回路19bのエアーブロー開始については、第1エアーブロー回路19aのエアーブロー開始の時刻からタイマー時間T27だけ遅れて開始させたが、成形品の形状によっては、第1,第2エアーブロー回路19a,19bのエアーブロー開始が同時であっても構わない。
図示はしていないが、第2エアーブロー回路19bをオンにするタイミングと同じタイミングで吸着回路17をオンにすると、吸着回路17の近傍、吸着回路17の内部に集まった異物も同時に吸い込み、かつキャビティ3の異物も吸い込めるため、さらなる異物低減も行うことができる。
(実施の形態2)
図5(a)(b)(c)(d)は、成形後に第1金型1から加飾フィルム7を離型させる時のエアーブロー動作の別の例を示している。なお、実施の形態1と同じものには同一の符号を付けて説明する。
図5(a)は加飾成形装置の要部構成図を示す。図5(b)は第1金型面を示す側面図、図5(c)は図5(a)の第1金型1における下部の仮想線Aで示す部分の拡大断面図、図5(d)は第1金型面を示す要部の拡大図である。
この実施の形態2の加飾成形装置は、成形品2個取りの例を示しているが、この限りではない。図5(a)(b)に示すように、第1金型1の上部に第1キャビティ3aが形成され、第1金型1の下部に第2キャビティ3bが形成されている。
図5(b)に図示されているように、第1,第2キャビティ3a,3bの中央では、第2エアーブロー回路19bに接続された第2孔13bが開口している。第2孔13bの両側では、吸引回路17に接続された第1孔13aが開口している。第1,第2キャビティ3a,3bの間には、第2エアーブロー回路19bに接続された第3孔13cが開口している。第1金型1の下部で、第2キャビティ3bよりも下方位置には、第1エアーブロー回路19aに接続された第3孔13cが、配置されている。その他は実施の形態1と同じである。
一般的に樹脂成形の金型は、常温(成形機を設置している部屋の室温)よりも高い一定温度(40〜60℃)に金型温度を制御する。常温よりも金型温度を上げることで、金型表面の空気が温まり図5(a)に示すように上昇気流30となる。この上昇気流30を高めるため、型開き時のみ、第1金型1の温度を昇温させ、成形中に冷却してもかまわない。
上昇気流30が発生しても下方から空気が第2キャビティ3bと第1キャビティ3aに向かって流入しないように、第1金型1の下方に設置した第3孔13cから、図5(c)(d)に示すように、この第3孔13cの出口29の形状が、型開閉方向に対して斜め下向きに形成されている。
本発明は、各種の加飾成形品の品質の向上に寄与する。
1 第1金型
2 第2金型
5 クランプ治具
6 加飾フィルム捲装体
7 加飾フィルム
8 トルクローラ
9 ピンチローラ
10 トルクローラ
11 ピンチローラ
12 巻き取りリール
13a 第1孔
13b 第2孔
13c 第3孔
14 制御部
15 真空ポンプ
16 エアー供給源
17 吸引回路
18 電磁弁
19a 第1エアーブロー回路
19b 第2エアーブロー回路
20 電磁弁
21 電磁弁
22a,22b 流量調整弁
23a,23b 圧力計
E24 型開信号
E25 加飾フィルム送り動作完了信号
E26 射出信号
T28,T27 タイマー時間

Claims (7)

  1. 第1金型と第2金型の間に、基材シートに転写層を設けた加飾フィルムを挟んで型締めし、
    前記第1金型と第2金型で構成された金型のキャビティに樹脂を射出し、
    前記転写層によって表面が加飾された樹脂成形品を前記金型から取り出す際に、前記キャビティにエアーブローを行って前記第1金型と前記加飾フィルムとで形成されていた空間を陽圧とした後に、前記空間を開放して前記陽圧を開放する
    加飾成形方法。
  2. 前記加飾フィルムの前記第1金型に位置決め完了後から、型締め、射出成形を行い、型開きを開始する時点より、前記第1金型よりエアーブローを行って、前記加飾フィルムを膨らませ、前記加飾フィルムを前記第1金型から離型し、加飾成形品を取り出し、前記第1金型と前記第2金型の間に、前記加飾フィルムの次回の成形で使用する転写層が送られるまでの期間に前記エアーブローを実行する
    請求項1記載の加飾成形方法。
  3. 前記第1型からのエアーブローを、
    前記キャビティの中央部の第1位置と、
    前記加飾フィルムを前記第1金型に押さえ付けているクランプ治具の近傍の第2位置とから実施し、
    前記第1位置から先にブローを開始し、遅れて前記第2位置からブローすることで加飾フィルムを離型させる、
    請求項2記載の加飾成形方法。
  4. 前記加飾フィルムを前記第1金型へ吸着させる回路と、前記第1金型からのエアーブローの回路を別の回路とした、
    請求項1または2に記載の加飾成形方法。
  5. 前記加飾フィルムを前記第1金型へ吸着させる回路と、前記第1金型からのエアーブローの回路を、同時に働かせる
    請求項4記載の加飾成形方法。
  6. 前記加飾フィルムの前記第1金型からの離型時に、前記第1金型の型温を常温より高くして前記第1金型の表面に上昇気流を発生させる、
    請求項2記載の加飾成形方法。
  7. 第1金型と第2金型の間に、基材シートに転写層を設けた加飾フィルムを挟んで型締めし、前記第1金型と第2金型で構成された金型のキャビティに樹脂を射出し、前記転写層によって表面が加飾された樹脂成形品を前記金型から取り出す加飾成形装置であって、
    前記加飾フィルムを前記第1金型に吸着させるための吸引回路と、
    前記キャビティにエアーブローを行って前記第1金型と前記加飾フィルムの間を陽圧にするエアーブロー回路と、
    射出成形の動作に合わせて、前記キャビティにエアーブローを行って前記第1金型と前記加飾フィルムの間に形成されていた空間を陽圧とした後に、前記空間を開放して前記陽圧を開放する制御部を設けた
    加飾成形装置。
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