JP2015166302A - アルカリ土類金属および第4族元素を含むペロブスカイト構造を有する酸化物粉末の製造方法 - Google Patents
アルカリ土類金属および第4族元素を含むペロブスカイト構造を有する酸化物粉末の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】クエン酸を含むアルカリ土類金属炭酸塩粉末と第4族元素酸化物粉末とを含む出発原料と共に、炭素原子主鎖とカルボキシル基対とを有する有機酸Aと、有機酸Aの無水物である有機酸Bと、有機酸Aおよび有機酸Bのうち少なくとも1種類を含む重合体または共重合体である有機酸Cとの中から選ばれる少なくとも1種類の有機酸である第1の添加物を準備し、アルカリ土類金属炭酸塩粉末を含む第1の水系スラリー中のアルカリ土類金属の溶出モル数を測定し、出発原料と、アルカリ土類金属の溶出モル数に対する水中でのカルボキシル基の数の比が2〜10となるように添加された第1の添加物とを含む、第2の水系スラリーを作製し、それを乾燥して得た出発原料の混合粉末を仮焼する。
【選択図】なし
Description
以下にこの発明の実施形態を示して、この発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。
この発明に係るアルカリ土類金属および第4族元素を含むペロブスカイト構造を有する酸化物粉末の製造方法は、以下の第1〜第5の工程を含む。各工程について、工程順に説明する。
第1の工程は、ペロブスカイト構造を有する酸化物粉末の、クエン酸を含む出発原料と共に、出発原料の水系スラリー中におけるアルカリ土類金属炭酸塩の不均質な再析出および凝集による偏析を抑制する第1の添加物を準備する工程である。
第2の工程は、クエン酸を含むアルカリ土類金属炭酸塩粉末を水系スラリーとした場合に、どの程度のアルカリ土類金属が水系スラリー中に溶出するのかを、事前に測定する工程である。
第3の工程は、出発原料の混合粉末を得るための水系スラリーを作製する工程である。
第4の工程は、第3の工程で作製した第2の水系スラリーを乾燥し、出発原料の混合粉末を得る工程である。
第5の工程は、第4の工程で得た出発原料の混合粉末を仮焼し、アルカリ土類金属および第4族元素を含むペロブスカイト構造を有する酸化物粉末を得る工程である。
次に、この発明を実験例に基づいて、より具体的に説明する。これらの実験例は、この発明に係るペロブスカイト構造を有する酸化物粉末の製造方法の条件を規定する根拠を与えるためのものでもある。
前述の特許文献2に記載されているような、クエン酸を含む微粒のアルカリ土類金属炭酸塩粉末として、BaCO3粉末、CaCO3粉末、およびSrCO3粉末を準備した。それぞれの比表面積は、30m2/gであった。
上記で得られた試料1〜11のうち、試料1および8を用いて、以下の方法により図2に示すような積層セラミックコンデンサ1を作製した。
上記のようにして作製した試料1および8に係る積層セラミックコンデンサを、それぞれ100個ずつ準備した。
2 コンデンサ本体
3 誘電体セラミック層
4、5 内部電極
6、7 コンデンサ本体の両端面
8、9 外部電極
Claims (1)
- クエン酸を含むアルカリ土類金属炭酸塩粉末、および第4族元素酸化物粉末を含む出発原料を準備すると共に、炭素原子主鎖と偶数個のカルボキシル基とを有し、かつ全てのカルボキシル基が、カルボキシル基対となっている有機酸Aと、前記有機酸Aの無水物である有機酸Bと、前記有機酸Aおよび前記有機酸Bのうち少なくとも1種類を含む重合体または共重合体である有機酸Cとの中から選ばれる少なくとも1種類の有機酸である第1の添加物とを準備する第1の工程と、
前記アルカリ土類金属炭酸塩粉末を含む第1の水系スラリーを作製し、前記第1の水系スラリー中における、アルカリ土類金属の溶出モル数を測定する第2の工程と、
前記第1の工程で準備した前記出発原料と、前記第2の工程において測定されたアルカリ土類金属の溶出モル数に対する、水中におけるカルボキシル基の数の比が2〜10となるように添加された前記第1の添加物とを含む、第2の水系スラリーを作製する第3の工程と、
前記第3の工程で作製した前記第2の水系スラリーを乾燥し、前記出発原料の混合粉末を得る第4の工程と、
前記第4の工程で得た前記出発原料の混合粉末を仮焼し、アルカリ土類金属および第4族元素を含むペロブスカイト構造を有する酸化物粉末を得る第5の工程と、
を備えることを特徴とする、アルカリ土類金属および第4族元素を含むペロブスカイト構造を有する酸化物粉末の製造方法。
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- 2014-05-20 JP JP2014104058A patent/JP6248802B2/ja active Active
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