JP2015162474A - 電磁シールド部材 - Google Patents

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武史 清水
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Abstract

【課題】金属の筒体を成し、その筒体の一部に周方向において並ぶ複数の切れ目20が形成された構造を有する電磁シールド部材1において、切れ目20が形成されていない切れ目無し部3の変形を抑制すること。【解決手段】切れ目無し部3には、切れ目20が形成された切れ目形成部2との境界以外の領域に亘りそれぞれ異なる直線に沿う複数の折り目31が形成されている。折り目31各々は、直線に沿う山折り状の折り目または谷折り状の折り目である。【選択図】図1

Description

本発明は、電磁ノイズを遮蔽する電磁シールド部材に関する。
自動車などの車両に搭載されるワイヤハーネスにおいて、シールド対象の電線である主電線の周囲を囲む電磁シールド部材が採用されることがある。従来、電線の変形に応じて変形自在な電磁シールド部材として、特許文献1が示すような筒状の編組線が採用されることが多い。
編組線は、裸導線が筒状に編まれた構造を有する。編組線が採用される場合、通常、電線の先通しが必要となる。電線の先通しは、電線の端末処理が行われる前に、電線をその端部から筒状の電磁シールド部材の中空部に通すことを意味する。
一方、特許文献2が示す電磁シールド部材は、金属の板材が筒状に曲げられた構造の筒体を成し、その筒体の一部に、周方向において並ぶ複数の切れ目(スリット)が形成されている。以下の説明において、特許文献2が示す電磁シールド部材における複数の切れ目が並んだ部分のことを切れ目形成部と称する。また、切れ目形成部に隣接する部分のことを切れ目無し部と称する。
特許文献2が示す電磁シールド部材は、切れ目形成部において曲げやすい。さらに、特許文献2が示す電磁シールド部材は、編組線とは異なり電線の先通しを必要としない。そのため、電磁シールド部材を含むワイヤハーネスの組み立てが容易となる。
特開2006−344398号公報 特開2013−162728号公報
ところで、特許文献2が示す電磁シールド部材は、比較的薄い金属の筒体である。そのため、例えば電磁シールド部材の切れ目形成部が比較的大きな曲率で曲げられる場合などにおいて、変形した切れ目形成部の隣の切れ目無し部が扁平状に変形しないことが望ましい。切れ目無し部が元々の形状よりも扁平状に変形すると、切れ目無し部の内面がその内側の主電線に接触し、主電線に悪影響を及ぼす恐れがあるからである。
本発明は、金属の筒体の一部に周方向において並ぶ複数の切れ目が形成された構造を有する電磁シールド部材において、切れ目が形成されていない部分(切れ目無し部)の変形を抑制することを目的とする。
以下に、上記課題を解決するための態様を示す。第1態様に係る電磁シールド部材は、金属の筒体を成し、切れ目形成部と切れ目無し部とを備える。上記切れ目形成部は、上記筒体の長手方向における一端側から他端側へ向かう方向に沿う複数の切れ目が周方向において並列に並んで形成された部分である。上記切れ目無し部は、上記筒体の長手方向において上記切れ目形成部に隣接する部分である。上記切れ目無し部には、上記切れ目形成部との境界以外の領域に亘りそれぞれ異なる直線に沿う複数の折り目が形成されている。なお、各折り目は、直線に沿う山折り状もしくは谷折り状の折り目である。
第2態様は第1態様の一例である。第2態様に係る電磁シールド部材において、複数の上記折り目は、上記切れ目各々の端から延びて形成され上記切れ目無し部の外周面側において凸状を成す複数の第一折り目を含む。なお、切れ目無し部の外周面側において凸状を成す折り目(第一折り目)は、切れ目無し部の外周面側から見て山折り状の折り目を意味する。
第3態様は第2態様の一例である。第3態様に係る電磁シールド部材において、上記切れ目各々の端から複数の上記第一折り目が延びて形成されている。
第4態様は第1態様から第3態様のいずれか1つの一例である。第4態様に係る電磁シールド部材において、複数の上記折り目は、3つ一組で三角形を形成する複数組の第二折り目群を含む。
第5態様は第1態様から第4態様のいずれか1つの一例である。第5態様に係る電磁シールド部材は、アルミニウムを主成分とする金属部材である。
第6態様は第1態様から第5態様のいずれか1つの一例である。第6態様に係る電磁シールド部材は、金属の板材が筒状に曲げられた構造の上記筒体を成す。
上記の各態様によれば、筒状の電磁シールド部材の切れ目無し部は、複数の折り目が形成されていることによってそれらが形成されていない場合よりも折り曲げに対する強度が増す。そのため、切れ目形成部を曲げるための外力によって切れ目無し部までもが扁平状に変形してしまうことを抑制できる。
また、第2態様において、切れ目形成部の切れ目各々の端からその隣の切れ目無し部へ延びて形成された複数の第一折り目は、より効果的に切れ目無し部の変形を軽減する。その理由は以下の通りである。切れ目形成部を曲げるための外力が筒状の電線シールド部材に加わった場合、切れ目無し部に加わる応力は、その隣の切れ目形成部における切れ目各々の延長線上に集中しやすい。第一折り目各々は、そのように応力が集中しやすい部分に形成されているため、より効果的に切れ目無し部の変形を軽減する。
また、第3態様において、切れ目各々の端から複数の第一折り目が延びて形成されている。この場合、切れ目各々の延長線上に集中しがちな応力が、複数の第一折り目各々に分散して加わる。そのため、より効果的に切れ目無し部の変形を軽減することができる。
また、第4態様において、3つ一組で三角形を形成する複数組の第二折り目群は、切れ目無し部に複数の三角形の平板部を形成する。一般に、三角形の平板部は、他の輪郭形状の板部よりも形状安定性に優れており歪みにくい。そのため、第4態様によれば、より効果的に切れ目無し部の変形を軽減することができる。
また、第5態様によれば、比重の小さなアルミニウムが電磁シールド部材の主な金属材料であるので、電磁シールド部材を軽量化できる。また、アルミニウムは比較的硬度の低い金属材料であるため、折り目が切れ目無し部の強度を高める効果がより顕著となる。
また、第6態様によれば、電線の周囲において金属の板材を筒状に曲げることによって筒体を形成することができる。そのため、第6態様に係る電磁シールド部材は、編組線とは異なり電線の先通しを必要としない。そのため、電磁シールド部材を含むワイヤハーネスの組み立てが容易となる。
第1実施形態に係る電磁シールド部材1の斜視図である。 筒状に曲げられる前の電磁シールド部材1の斜視図である。 第2実施形態に係る電磁シールド部材1Aの主要部の斜視図である。 第3実施形態に係る電磁シールド部材1Bの主要部の斜視図である。 第4実施形態に係る電磁シールド部材1Cの主要部の斜視図である。
以下、添付の図面を参照しながら、実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。以下に示される各実施形態における電磁シールド部材は、自動車などの車両に搭載されるワイヤハーネスに適用される車両用の電磁シールド部材の一例である。
<第1実施形態>
まず、図1,2を参照しつつ、第1実施形態に係る電磁シールド部材1について説明する。電磁シールド部材1は、図2が示す金属の板材が筒状に曲げられた構造の筒体を成している。電磁シールド部材1を備えるワイヤハーネスにおいて、電磁シールド部材1は、電線9の周囲を囲む。なお、図1,2において、電磁シールド部材1が取り囲む電線9が仮想線(二点鎖線)で描かれている。
電磁シールド部材1を構成する金属の板材は、例えば、アルミニウムを主成分とする金属部材である。なお、電磁シールド部材1が、銅を主成分とする基材とその表面に錫などの金属のメッキとを有する板材、またはステンレスを主成分とする金属の板材などで構成されていることも考えられる。
電磁シールド部材1は、切れ目形成部2と切れ目無し部3とを備える。切れ目形成部2は、複数の切れ目20が周方向において並列に並んで形成された部分である。一方、切れ目無し部3は、筒状の電磁シールド部材1(筒体)の長手方向において切れ目形成部2に隣接する筒状の部分である。
例えば、電磁シールド部材1は、その長手方向において間隔を空けて並ぶ複数の切れ目形成部2を有している。図1,2が示す例では、電磁シールド部材1は3箇所の切れ目形成部2を有している。なお、電磁シールド部材1が1つの切れ目形成部2のみを有する場合も考えられる。
切れ目20各々は、筒状の電磁シールド部材1の長手方向における第一端101側から第二端102側へ向かう方向に沿って形成されている。筒状の電磁シールド部材1(筒体)の長手方向は、筒状の電磁シールド部材1の軸心方向でもあり、また、筒状の電磁シールド部材1の周方向に直交する方向でもある。
本実施形態において、切れ目20各々は、筒状の電磁シールド部材1の長手方向に沿って形成されている。なお、切れ目20各々が、筒状の電磁シールド部材1の長手方向に対して斜めの方向に沿って形成されることも考えられる。
また、本実施形態では、切れ目形成部2各々において、複数の切れ目20は周方向において等間隔で形成されている。図1,2が示す例では、切れ目形成部2ごとに5つの切れ目20が等間隔で形成されている。また、切れ目形成部2における周方向の両端面22が対向する状態で、切れ目形成部2は筒状に形成されている。そのため、筒状の切れ目形成部2において、両端面22は実質的に切れ目と言える状態になっている。
図2が示す例では、切れ目形成部2ごとに5つの切れ目20と両端面22が成す1つの切れ目とを併せた6つの切れ目が全周方向を6等分する間隔で形成されている。もちろん、切れ目形成部2ごとに6つ以上の切れ目20が形成される例、または、切れ目形成部2ごとに2つないし4つの切れ目20が形成される例なども考えられる。例えば、Nを2以上の整数として、切れ目形成部2ごとにN個の切れ目20と両端面22が成す1つの切れ目とを併せた(N+1)個の切れ目が全周方向を(N+1)等分する間隔で形成されていることが考えられる。
電磁シールド部材1において、切れ目形成部2各々における切れ目20各々の間の帯状部21各々は、他の部分よりも曲がりやすい。そのため、電磁シールド部材1は、曲げ方向の外力が加わると、一部の帯状部21が外周面側へ突出するように曲がることにより、その曲がった帯状部21を内側にして曲がる。
即ち、電磁シールド部材1は切れ目形成部2で曲げやすい。図1の仮想線(二点鎖線)は、切れ目形成部2各々で折れ曲がった状態の電磁シールド部材1を示す。
さらに、切れ目形成部2が形成する曲げ部の内側において、帯状部21が外周面側へ突出するように曲がるため、その曲げ部は扁平につぶれない。従って、電磁シールド部材1は、切れ目形成部2において扁平につぶれることなく曲がりやすい筒体である。
本実施形態では、切れ目形成部2各々における切れ目20各々の間の帯状部21各々が、予め外周面側へ突出した形状に曲げられている。図1が示す例では、帯状部21各々は、切れ目20の長手方向における中央部分で外周面側へ突出して湾曲した形状に曲げられている。これにより、切れ目20各々が開いた状態になっている。
帯状部21各々は、予め外周面側へ突出した形状に曲げられていることにより、切れ目20の長手方向において伸縮するように変形しやすい。そのため、電磁シールド部材1は、切れ目形成部2においてより曲がりやすい。
切れ目無し部3は、切れ目20が形成されていない筒状の部分である。電磁シールド部材1において、少なくともその第一端101からの一部分と第二端102からの一部分とは、切れ目無し部3である。
電磁シールド部材1における第一端101および第二端102各々からの一部分を成す2つの切れ目無し部3は、例えば不図示のシールドシェル部材に形成された筒状の部分に被せられて固定される。シールドシェル部材は、シールド対象となる電線9の接続相手である電装機器を収容する筐体に接続される金属部材である。
本実施形態における電磁シールド部材1は複数の切れ目形成部2を有しているため、それら切れ目形成部2各々の間の部分も切れ目無し部3である。切れ目無し部3における周方向の両端を成す一対の縁部は、相互に連結されて連結部4を形成している。切れ目無し部3は、連結部4によって筒状に維持されている。
切れ目無し部3における周方向の両端を成す一対の縁部のうちの少なくとも一方は、それに隣接する切れ目形成部2における周方向の端面22の位置から張り出して形成されている。これにより、切れ目形成部2の両端面22が対向する状態で、切れ目無し部3における周方向の両端を成す一対の縁部を重ねて連結することができる。
連結部4は、例えば圧着、ステイプル留め、溶接または接着剤による接着などによって連結された一対の縁部である。図1が示す例では、連結部4は、切れ目無し部3の一対の縁部は圧着または超音波溶接などによって部分的に接合されたスポット接合部40を有している。
切れ目無し部3には、上記切れ目形成部との境界以外の領域に亘りそれぞれ異なる直線に沿う複数の折り目31が形成されている。なお、各折り目は、直線に沿う山折り状もしくは谷折り状の折り目である。
複数の折り目31は、例えば、電磁シールド部材1の元になる金属板、即ち、筒状に曲げられる前の金属板に対するプレス加工によって形成される。
本実施形態における切れ目無し部3各々において、折り目31各々は、隣接する切れ目形成部2における切れ目20各々の端200から延びて形成されている。これら折り目31各々は、切れ目無し部3の外周面側から見て山折りされている折り目(山折り目)である。なお、切れ目無し部3の外周面側から見て山折りされている折り目31は、切れ目無し部3の外周面側において凸状を成す折り目である。折り目31は第一折り目の一例である。
また、本実施形態においては、切れ目20各々の端200から1つの折り目31のみが延びて形成されている。前述したように、これら折り目31各々は、電磁シールド部材1(筒体)の長手方向に沿って形成されている。従って、切れ目無し部3各々には、それぞれ折り目31で区切られた複数の平板部3xが形成されている。本実施形態においては、平板部3x各々は矩形状である。
<効果>
電磁シールド部材1は、編組線とは異なり電線9の先通しを必須としない。そのため、電磁シールド部材1を含むワイヤハーネスの組み立てが容易となる。
筒状の電磁シールド部材1の切れ目無し部3は、複数の折り目31が形成されていることによってそれらが形成されていない場合よりも折り曲げに対する強度が増す。そのため、切れ目形成部2を曲げるための外力によって切れ目無し部3までもが扁平状に変形してしまうことを抑制できる。
ところで、切れ目形成部2を曲げるための外力が筒状の電線シールド部材1に加わった場合、切れ目無し部3に加わる応力は、その隣の切れ目形成部2における切れ目20各々の延長線上に集中しやすい。
電磁シールド部材1において、複数の折り目31(第一折り目)は、切れ目形成部2の切れ目20各々の端200からその隣の切れ目無し部3へ延びて形成されている。このような折り目31各々は、応力が集中しやすい部分に形成されているため、より効果的に切れ目無し部3の変形を軽減する。
また、電磁シールド部材1の軽量化が重要である場合、アルミニウムを主成分とする金属部材が電磁シールド部材1として採用されれば好適である。アルミニウムは比較的硬度の低い金属材料であるため、折り目31が切れ目無し部3の強度を高める効果がより顕著となる。
<第2実施形態>
次に、図3を参照しつつ、第2実施形態に係る電磁シールド部材1Aについて説明する。図3は、電磁シールド部材1Aの主要部の斜視図である。図3は、主として電磁シールド部材1Aの折り目無し部3を示している。図3において、図1,2示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。
電磁シールド部材1Aも、電磁シールド部材1と同様に切れ目形成部2と切れ目無し部3とを有する筒体である。電磁シールド部材1Aが採用される場合も、電磁シールド部材1が採用される場合と同様の効果が得られる。
図3が示す電磁シールド部材1Aは、図1,2が示す電磁シールド部材1と比較して、切れ目無し部3における折り目の構造が異なる。以下、電磁シールド部材1Aにおける電磁シールド部材1と異なる点について説明する。
電磁シールド部材1Aの切れ目無し部3各々において、切れ目20各々の端200から複数の折り目31,32が延びて形成されている。折り目31および折り目32のいずれも、切れ目無し部3の外周面側から見て山折りされている折り目(山折り目)である。なお、折り目31,32は第一折り目の一例である。
電磁シールド部材1Aの切れ目無し部3各々において、複数の折り目32の端が集まる点は、外周面側において凸状の頂点301を成している。
本実施形態において、折り目31は、切れ目20の端200から電磁シールド部材1Aの長手方向に沿って延びて形成されている。一方、折り目32は、切れ目20の端200から電磁シールド部材1Aの長手方向に対し斜め方向に沿って延びて形成されている。図3が示す例では、切れ目20ごとにその端200から1つの折り目31と2つの折り目32とが延びて形成されている。
電磁シールド部材1Aにおいては、切れ目20各々の延長線上に集中しがちな応力が、複数の折り目31,32各々に分散して加わる。そのため、より効果的に切れ目無し部3の変形を軽減することができる。
また、電磁シールド部材1Aの切れ目無し部3には、1つの折り目31および2つの折り目32を併せた3つの折り目を一組として三角形を形成する複数組の折り目群3aが形成されている。そのため、切れ目無し部3各々には、それぞれ折り目群3aで区切られた複数の平板部3yが形成されている。なお、折り目群3aは、第二折り目群の一例である。
即ち、複数組の折り目群3aは、切れ目無し部3に複数の三角形の平板部3yを形成する。一般に、三角形の平板部3yは、他の輪郭形状の板部よりも形状安定性に優れており歪みにくい。そのため、電磁シールド部材1Aが採用されれば、より効果的に切れ目無し部3の変形を軽減することができる。
<第3実施形態>
次に、図4を参照しつつ、第3実施形態に係る電磁シールド部材1Bについて説明する。図4は、電磁シールド部材1Bの主要部の斜視図である。図4は、主として電磁シールド部材1Bの折り目無し部3を示している。図4において、図1〜3に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。
電磁シールド部材1Bも、電磁シールド部材1,1Aと同様に切れ目形成部2と切れ目無し部3とを有する筒体である。電磁シールド部材1Bが採用される場合も、電磁シールド部材1,1Aが採用される場合と同様の効果が得られる。
図4が示す電磁シールド部材1Bは、図1,2が示す電磁シールド部材1と比較して、切れ目無し部3における折り目の構造が異なる。以下、電磁シールド部材1Bにおける電磁シールド部材1と異なる点について説明する。
電磁シールド部材1Bの切れ目無し部3各々において、切れ目20各々の端200から複数の折り目32が延びて形成されている。折り目32は、切れ目無し部3の外周面側から見て山折りされている折り目(山折り目)である。なお、折り目32は第一折り目の一例である。
本実施形態において、切れ目20ごとにその端200から2つの折り目32が電磁シールド部材1Bの長手方向に対しそれぞれ異なる斜め方向に沿って延びて形成されている。
電磁シールド部材1Bの切れ目無し部3各々において、複数の折り目32の端が集まる点は、外周面側において凸状の頂点301を成している。電磁シールド部材1Bにおいて、頂点301の位置での横断面の形状は、切れ目20の端200の位置での横断面の形状を周方向に回転させた形状であり、正多角形状である。
なお、図4が示す例では、頂点301の位置での横断面の形状は、切れ目20の端200の位置での横断面の形状を周方向に30°回転させた形状であり、正六角形状である。
例えば、Nを2以上の整数として、切れ目形成部2ごとにN個の切れ目20と両端面22が成す1つの切れ目とを併せた(N+1)個の切れ目が全周方向を(N+1)等分する間隔で形成されている場合が考えられる。この場合、頂点301の位置での横断面の形状が、正(N+1)角形状であるとともに、切れ目20の端200の位置での横断面の形状を周方向に{180/(N+1)}°回転させた形状であることが考えられる。
電磁シールド部材1Bにおいても、電磁シールド部材1Aの場合と同様に、切れ目20各々の延長線上に集中しがちな応力が、複数の折り目32各々に分散して加わる。そのため、より効果的に切れ目無し部3の変形を軽減することができる。
また、電磁シールド部材1Bの切れ目無し部3には、複数の折り目32が集まる点と他の複数の折り目32が集まる点とを繋ぐ折り目33も形成されている。この折り目33は、電磁シールド部材1の長手方向に対して直角の方向に沿って形成されている。
そして、電磁シールド部材1Bの切れ目無し部3には、2つの折り目32およびその他の1つの折り目33を併せた3つの折り目を一組として三角形を形成する複数組の折り目群3aが形成されている。そのため、切れ目無し部3各々には、それぞれ折り目群3aで区切られた複数の平板部3yが形成されている。
即ち、複数組の折り目群3aは、切れ目無し部3に複数の三角形の平板部3yを形成する。従って、電磁シールド部材1Cが採用されれば、電磁シールド部材1Bが採用される場合と同様に、より効果的に切れ目無し部3の変形を軽減することができる。
<第4実施形態>
次に、図5を参照しつつ、第4実施形態に係る電磁シールド部材1Cについて説明する。図5は、電磁シールド部材1Cの主要部の斜視図である。図5は、主として電磁シールド部材1Cの折り目無し部3を示している。図5において、図1〜4示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。
電磁シールド部材1Cも、電磁シールド部材1と同様に切れ目形成部2と切れ目無し部3とを有する筒体である。電磁シールド部材1Cが採用される場合も、電磁シールド部材1が採用される場合と同様の効果が得られる。
図5が示す電磁シールド部材1Cは、図1,2が示す電磁シールド部材1と比較して、切れ目無し部3における折り目の構造が異なる。以下、電磁シールド部材1Cにおける電磁シールド部材1と異なる点について説明する。
電磁シールド部材1Cの切れ目無し部3各々において、切れ目20各々の端200から複数の折り目31,34が延びて形成されている。折り目31は、切れ目無し部3の外周面側から見て山折りされている折り目(山折り目)である。折り目31は第一折り目の一例である。
一方、折り目34は、切れ目無し部3の外周面側から見て谷折りされている折り目(谷折り目)である。切れ目無し部3の外周面側から見て谷折りされている折り目34は、切れ目無し部3の外周面側において凹状を成す折り目である。便宜上、図5において、山折り目は実線で描かれており、谷折り目は細い一点鎖線で描かれている。
電磁シールド部材1Cの切れ目無し部3各々において、複数の折り目34の端が集まる点は、内周面側において凸状の頂点302を成している。
本実施形態において、折り目31は、切れ目20の端200から電磁シールド部材1Aの長手方向に沿って延びて形成されている。一方、折り目34は、切れ目20の端200から電磁シールド部材1Aの長手方向に対し斜め方向に沿って延びて形成されている。図5が示す例では、切れ目20ごとにその端200から1つの折り目31と2つの折り目34とが延びて形成されている。
また、電磁シールド部材1Cの切れ目無し部3には、1つの折り目31および2つの折り目34を併せた3つの折り目を一組として三角形を形成する複数組の折り目群3bが形成されている。そのため、切れ目無し部3各々には、それぞれ折り目群3bで区切られた複数の平板部3zが形成されている。なお、折り目群3bは、第二折り目群の一例である。
図5が示す電磁シールド部材1Cが採用されれば、電磁シールド部材1A,1Bが採用される場合よりも切れ目無し部3の輪郭形状を小さくすることができる。
<応用例>
電磁シールド部材1,1A,1B,1Cにおいて、切れ目形成部2ごとの複数の切れ目20は、周方向の位置が一致するように並んで形成されている。しかしながら、切れ目無し部3を介して隣り合う2つの切れ目形成部2の一方における複数の切れ目20と他方における複数の切れ目20とが、周方向における異なる位置に形成されていることも考えられる。
また、電磁シールド部材1A,1B,1Cにおいて、図3〜5各々に示される切れ目無し部3ごとの複数の折り目群が、切れ目無し部3ごとに、電磁シールド部材1A,1B,1Cの長手方向において複数並んで形成されていることも考えられる。これにより、平板部3y,3z各々が小さくなってより歪みにくくなり、切れ目無し部3がより変形しにくくなる。
また、電磁シールド部材1A,1B,1Cが、金属の板材が筒状に曲げられた構造を有するのではなく、予め筒状に成形されたシームレスの筒体であることも考えられる。
なお、本発明に係る電磁シールド部材は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された各実施形態および応用例を自由に組み合わせること、或いは各実施形態および応用例を適宜、変形するまたは一部を省略することによって構成されることも可能である。
1,1A,1B,1C 電磁シールド部材
101 第一端
102 第二端
2 切れ目形成部
20 切れ目
200 切れ目の端
21 帯状部
22 切れ目形成部の端面
3 切れ目無し部
301 外周面側において凸状の頂点
302 内周面側において凸状の頂点
31,32 折り目(第一折り目)
33,34 折り目
3a,3b 三角形を形成する折り目群(第二折り目群)
3x,3y,3z 平板部
4 連結部
40 スポット接合部
9 電線

Claims (6)

  1. 金属の筒体を成し、
    前記筒体の長手方向における一端側から他端側へ向かう方向に沿う複数の切れ目が周方向において並列に並んで形成された部分である切れ目形成部と、
    前記筒体の長手方向において前記切れ目形成部に隣接する部分であり、前記切れ目形成部との境界以外の領域に亘りそれぞれ異なる直線に沿う複数の折り目が形成されている切れ目無し部と、を備える電磁シールド部材。
  2. 複数の前記折り目は、前記切れ目各々の端から延びて形成され前記切れ目無し部の外周面側において凸状を成す複数の第一折り目を含む、請求項1に記載の電磁シールド部材。
  3. 前記切れ目各々の端から複数の前記第一折り目が延びて形成されている、請求項2に記載の電磁シールド部材。
  4. 複数の前記折り目は、3つ一組で三角形を形成する複数組の第二折り目群を含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電磁シールド部材。
  5. アルミニウムを主成分とする金属部材である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電磁シールド部材。
  6. 金属の板材が筒状に曲げられた構造の前記筒体を成す、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電磁シールド部材。
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