JP2015162393A - 収差補正器及びそれを用いた荷電粒子線装置 - Google Patents

収差補正器及びそれを用いた荷電粒子線装置 Download PDF

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Abstract

【課題】多極子の磁場のばらつきを低減し、高分解能な画像が得られる収差補正器及びそれを用いた荷電粒子線装置を提供する。【解決手段】収差補正器において、磁界型の複数の極子101、102、103、104、112と、複数の極子を磁気的に接続させるリング114と、極子とリングとの間に設けられ、極子とリングとの間の間隔を極子毎に調整する調整部材116と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、多極子を備えた収差補正器及びそれを用いた荷電粒子線装置に関する。
荷電粒子ビームを応用した顕微鏡、微細加工装置、半導体製造装置などでビームの偏向器や収差補正器に単段又は多段の多極子(2、4、6、8極子など)を使用している。近年、これらの荷電粒子ビーム応用装置を用いて10ナノメートルオーダーの加工または、サブナノメートルオーダーの観察が行なわれており、サブナノメートルオーダーの精度でビームを制御することが求められている。このような制御を実現するために上述した装置に組み込まれる偏向器や収差補正器では、勿論最終的な調整は電気的に行なうが、その前提として多極子を機械精度よく組み立てることが必要である。これまで、精度よく多極子を形成できる手法としては、多極子製造の際、特許文献1には、光軸上に位置決め用部材をセットし、極子を位置決め用部材に押し当てて固定後、位置決め用部材を引き抜く手法が開示されている。特許文献2には、円筒形ハウジング内側にボール状や円筒状のスペーサを配置し多極子の位置決めを行なう方式が開示されている。特許文献3には、個々の極子をベース板にピンで固定する方式、一体の極子部材を固定後、ワイヤーカッターで切り離す手法が開示されている。特許文献4には、多段連結極子をベースブロックに固定する方式が開示されている。特許文献5は、円筒形型セラミック筒内壁上に設けられた金属層を電極として静電多極子を形成する方式が開示されている。特許文献6には、極子と支柱など支持部材などからなる極子部材を、荷電粒子が通過しうる貫通孔を有する円筒形ハウジングの内側に設けた光軸方向に平行な溝に嵌めこんで固定して多極子を形成する技術が開示されている。特許文献7には、磁路を構成する極子終端と鉄心部材の先端の間にスペーサを介して接触することを開示されている。
特開平11−339709号公報 特開平5−334979号公報 特開2004−241190号公報 特開平2009−43533号公報 特開2006−139958号公報 特開2012−209130号公報 特開平2007−287365号公報
収差補正技術に関し発明者等が検討したところ、サブナノメートルオーダーの精度でのビームの制御のためには、最終的な調整は電気的に行うにしても多極子を機械精度よく組み立てることが必要であること、特に球面収差補正器や色収差補正器ではマイクロメートルオーダーの組立精度が必要になること、また、磁界主体型収差補正器では、極子のみならず磁路を構成する他の部品にも高い組立精度が要求されることが想定された。すなわち、偏向や収差補正のために本来必要とされる多極子場以外に、収差起因のビームのぼけの原因となる寄生多極子場が発生し、それを補正するために新たに補正が必要になったり、個々の極子への独立した微調整が必要になるからである。また、磁界主体型収差補正器では、個々の極子の、磁路を構成する各部品の界面での磁気抵抗のばらつきが、補正時の上記寄生多極子場を増大させるためである。
そこで上記特許文献に開示された従来の多極子部材の組み立て方や構造について検討した。その結果、高精度化と組立て容易性の両立を図る上で従来技術には以下の課題のあることが分かった。
まず特許文献1では、極子先端の凹凸を10マイクロメートル以下に抑えようとすると、位置決め用部材を引き抜くことが困難である。極子先端に傷をつけずに位置決め用部材を引き抜くには、位置決め用部材と極子先端の間にガタがなければならず、特に極子が多いほど、又段数が多いほど、このガタが大きくなければならず、結果的に位置決め精度を10マイクロメートル以内に収めることは実用上困難であるという課題が挙げられる。
特許文献2に記載の構造では、ボールや円筒形スペーサ、ハウジングは精度良く加工できるが、組み立てる部品点数が非常に多くなり組立てに手間がかかるという課題がある。また、複数のスペーサを組み立てる際、ハウジングとの間に間隙がなく同時に組み込む必要があり、その保持ができず、組立が困難である。一方、スペーサを保持しておくためにハウジングの円筒面にネジ穴など非対称的な加工をして保持するなら、その位置決め精度を保てなくなるという課題が生じる。また、輸送に伴う振動でスペーサがずれることが区具される。
特許文献3に記載の個々の極子をベース板にピンで固定する方式では、1つの極子につき、調整する物理量は、光軸と極子先端間の距離と、光軸に垂直な面内での極子の方位角の2つである。それらを少なくとも2本のピンで調整する必要がある。あるいは1本のピンで光軸と極子先端間の距離を調整し、方位角は、ガイドで固定することもできる。いずれもマイクロメートルオーダーで調整するためには、測定とピンの偏心加工が繰り返す必要になり、非常に手間がかかり、組立者の技量に依存して精度が決まる。それゆえ再現性に乏しく、量産には向かないという課題がある。一体型の極子部材をベース板に固定後、ワイヤーカッター加工で切り離す方式では、マイクロメートルオーダーの加工精度があり、切り離しによる極子の磁気特性の変化も軽微にとどまるよう工夫されている。しかし加工後はベース板と極子を分解すると精度を保持できないため、洗浄が困難である。そのため、真空外で使用する磁界型多極子の製造には向いているが、真空中で使用する静電型多極子には適していない。また、この方法で多段の多極子を形成することは困難である。その理由は、多段の場合ではワイヤーが長くなるためワイヤーカッター加工で精度を出すのがより困難になることにある。また、上記した位置決めピン又はガイドによる極子の位置調整は、結果的に極子後端と磁路を形成する円筒形ヨークの貫通穴との間の間隙に影響するが、光軸と極子間の距離調整と、極子の後端とヨークの貫通穴の間の間隙調整は、同時に又は個別で行なうことが困難である。
特許文献4に記載の方法では、極子をワイヤーカッター加工や研削加工で製作するので、簡単にマイクロメートルオーダーの組立精度が得られ、部品点数も少なく、組立も容易である。しかし、ベースブロックにセラミックスを必要とする静電型多段多極子の場合、高精度な溝加工をしたセラミックス製ベースブロックが高価でありコスト面で課題がある。
特許文献5に記載の方法では、機械精度の良い多極子が形成できるが、セラミックス内壁でのチャージアップ、非対称な電圧導入線の電界の影響が出ることと、磁界型多極子ができないことなどの課題がある。
特許文献6に記載の方法では、金属材を用いて構成された極子部材と、円筒形ハウジングとを備え、その円筒形ハウジングの上端と下端の内壁に光軸と平行に、極子の数だけガイド溝を設ける。このガイド溝に、極子部材を光軸方向にスライドさせながら挿入し、止めネジで極子部材を円筒形ハウジングに固定して多極子を形成する。極子部材として複数の極子を光軸方向に支持部材を介して連結した連結極子部材を使い、多段多極子を形成する。この加工方法では、部品点数が少なく、10マイクロメートル以内の組立精度の単段又は多段多極子が得られる。しかし、磁界型の極子を用いた場合、多極子場の対称性の支配要因は、極子先端と光軸間の距離及び極子先端の方位角のみでなく、磁路を形成する極子以外の部材の加工及び組立精度にもある。上記特許文献1‐6では、磁界型極子部材を形成する場合、上記磁路を構成する極子以外の部材の加工および組立に関する記載がない。極子とその他の部材やその他の部材同士の界面の磁気抵抗は、極子先端の多極子場の強度及び分布に影響するため、光軸に垂直する面内の個々の極子の磁路の磁気抵抗にばらつきが大きくなると、形成する多極子場に寄生多極子場の強度も増加し、荷電粒子線のぼけの原因になる。
特許文献7に記載の組立方式では、磁路を構成する極子終端と鉄心部材の先端の間にスペーサを介して接触することで、各極子の磁路部材の界面で形成する磁気抵抗のばらつきを低減する働きがあるが、磁気抵抗の増加による多極子場の形成により大きい励磁が必要となる。また、スペーサに調整機能がないため、磁路の構成部品の加工公差を吸収できず、結果的には寄生多極子場が生じてしまうという課題が生じる。
本発明の目的は、多極子の磁場のばらつきを低減し、高分解能な画像が得られる収差補正器及びそれを用いた荷電粒子線装置を提供することにある。
上記目的を達成するための一実施形態として、磁界型の複数の極子と、
前記複数の極子を磁気的に接続させるリングと、
前記極子と前記リングとの間に設けられ、前記極子と前記リングとの間の間隔を極子毎に調整する調整部材を有することを特徴とする収差補正器とする。
また、試料台と、
前記試料台に載置される試料に照射するための荷電粒子を発生する荷電粒子源と、
前記荷電粒子を粒子線として前記試料に照射する荷電粒子線光学系と、
前記粒子線の収差を補正するための収差補正器であって、磁界型の複数の極子と、前記複数の極子を磁気的に接続させるリングと、前記極子と前記リングとの間に設けられ、前記極子と前記リングとの間の間隔を極子毎に調整する調整部材を有する収差補正器と、を備えたことを特徴とする荷電粒子線装置とする。
本発明によれば、多極子の磁場のばらつきを低減し、高分解能な画像が得られる収差補正器及びそれを用いた荷電粒子線装置を提供することができる。
本発明の第1の実施例に係る収差補正器における4連結極子部材の一例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施例に係る収差補正器における、円筒形ハウジングに組み込まれた12極子4段ユニットの一例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施例に係る収差補正器(色・球面収差補正器)の一例を示す図であり、上図が上面図、下図が部分断面図を示す。 本発明の第1の実施例に係る収差補正器の12極子4段ユニットにおける後段部極子と外磁路リングの対向面間の間隙を調整する機構の一例(例1)を示す断面図である。 本発明の第1の実施例に係る収差補正器の12極子4段ユニットにおける後段部極子と外磁路リングの対向面間の間隙を調整する機構の他の例(例2)を示す断面図である。 本発明の第1の実施例に係る収差補正器の12極子4段ユニットにおける後段部極子と外磁路リングの対向面間の間隙を調整する機構の別の例(例3)を示す断面図である。 本発明の第1の実施例に係る荷電粒子線装置(色・球面収差補正器を搭載した走査型電子顕微鏡)の一例を示す概略構成図(一部断面図)である。 本発明の第2の実施例に係る収差補正器(色・球面収差補正器)の構造の他の例を示す部分断面図である。 本発明の第2の実施例に係る荷電粒子線装置(色・球面収差補正器を搭載した走査型電子顕微鏡)の一例を示す概略構成図(一部断面図)である。 本発明の第3の実施例に係る荷電粒子線装置(色・球面収差補正器を搭載した走査透過型電子顕微鏡)の一例を示す概略構成図(一部断面図)である。
発明者等は、従来の収差補正器について検討した結果、多極子がそれぞれ収納される磁路リングに設けられた溝または穴の部分において、溝または穴の側面と極子の側面との距離がそれぞれの極子でばらつき、磁路リングと極子との間の磁気抵抗がばらついていることを見出した。本発明はこの新たな知見により生まれたものである。
以下、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。なお、実施例においては電子線を用いた装置について説明するが、陽子線を用いる場合にも適用することができる。また、以下の各図では同一部分には同一の符号を付し、その重複説明は必要な場合に限り行なう。
本発明の第1の実施例について図1〜図7を用いて説明する。まず、収差補正器の一例として、12極子4段の色・球面収差補正器の一例を複数の図面を用いて説明する。
図1は本実施例に係る色・球面収差補正器のうち、その中心部分の12極子4段ユニットの要素のひとつである4連結極子部材107を模式的に示したものである。なお、極子は前段部極子と後段部極子とを含むが、ここでは前段部極子或いは後段部極子を単に極子と呼ぶこともある。前段部極子101から前段部極子104の材質は、パーマロイのほか、純鉄、パーメンジュール等の軟磁性金属、若しくは軟磁性金属材と非磁性金属材とを用いて構成することができる。これら4個の極子は、アルミナ材の支柱105、106を介してロウ付けにより一体化されて、4連結極子部材107を形成する。極子先端部の傾斜面108は、4連結極子部材107を形成後に4つの極子を同時加工で仕上げて、角度をそろえる。同一の冶具を使い、同一の加工条件で12個の4連結極子部材を仕上げるので、マイクロメートルで同じ形状の4連結極子部材をつくることが可能である。なお、符号117は極子取付穴、符号119は極子部材固定用ネジ穴を示す。
図2は図1に示した4連結極子部材107を、円筒形ハウジング109内に組み込んだ12極子4段ユニットの外観図である。円筒形ハウジング109の開口両端部の内壁部には12本の角溝110が内周に形成されている。4連結極子部材107の傾斜面108の鋭角部分を光軸129側に向けて、円筒形ハウジング109の角溝110に4連結極子部材107を嵌め込み、光軸129方向にスライドさせて12極子を組み立てる。1段目の極子101と4段目の極子104は極子部材固定用ネジ穴119を有しており、角溝110にあけた孔を通してネジ111で円筒形ハウジング109に固定される。円筒形ハウジング109は非磁性金属製で、円筒形ハウジング109の円形状の上面から下面まで貫通する開口の両端部に形成された角溝110は、4連結極子部材107の1段目の極子101と4段目の極子104が嵌め込まれるように形成されている。2段目の極子102と3段目の極子103は円筒形ハウジング109に接触しないように、2段目の極子102と3段目の極子103が配置される前記円筒形ハウジング側壁の厚みは肉薄になっている。なお、極子部材として単体金属の極子、ハウジングとして極子一段分の厚さのスペーサを使い、単段の多極子を形成することもできる。符号118は後段部極子貫通孔を示す。
図3に、図2で説明した12極子4段ユニットをベースにコイル113や外磁路リング(磁気ヨーク)114をとりつけた色・球面収差補正器の構造を示す。各極子端部には、円筒形ハウジング109の側壁に設けられた貫通孔118を通して、前段部極子101、102、103、104の後段部極子取付穴117にそれぞれ後段部極子112の先端の凸部が嵌めこまれ、取り付けられる。なお、後段部極子112は軟磁性金属材、若しくは軟磁性金属材と非磁性金属材とを用いて構成され、コイル113が巻かれている。外磁路リング114には各後段部極子112を固定するための穴115が開いており、この穴に上記後段部極子112と外磁路リング114を連結して磁路を形成する。このようにして多極子の各段毎に磁路が形成される。上記後段部極子112の側壁と外磁路リングの穴115の内壁間の間隙の距離が上記後段部極子112の側壁の円周方向に均一になるように調整可能な間隔調整機能付き絶縁スリーブ116が取り付けられている。外磁路リング114は接地されており、2段目と3段目の極子には電界も印加するため、2段目と3段目の後段部極子112は外磁路リング114と絶縁されている。電界を印加しない1段目と4段目は外磁路リングから絶縁する必要がないため、間隔調整機能を有する部品とすることもできる。
色収差補正は1、2、3、4段目に磁界4極子場を励起し、同時に2、3段目に磁界4極子場と45°位相のずれた電界4極子場を励起することによりおこなう。球面収差補正は1、2、3、4段目に磁界8極子場を励起することによりおこなう。実際の補正に際しては、各多極子は光軸に対しナノメートルオーダーで機械的に整列させることはできないので、各段に2極子場(偏向器として作用する)を励起し、重畳して各段の4極子場の中心をビームが通るように電気的に調整する。また各段に6極子場を励起して3回非点収差および軸上コマ収差補正をおこなう。
次に、上記後段部極子112の側壁と外磁路リング114の穴115の内壁間の間隙の距離を調整する上記間隔調整機能付き絶縁スリーブ116の詳細及び調整方法について説明する。
図4は後段部極子112と外磁路リング114の穴115の内壁と対向する面の間の間隙を調整する機構の一例である。上記後段部極子112の側壁と外磁路リングの穴115の内壁間の間隙に挟む間隔調整機能付き絶縁スリーブ116にテーパー構造を用意し、加工公差起因の間隙を前記後段部極子112の側壁の周囲に均一に分布するように間隔調整機能付き絶縁スリーブ116を外磁路リング114方向(図4では右方向)に押し付けて固定する。なお、位置調整での締め付けによる後段部極子の変形は、前段部極子先端迄は影響しない。
図5は後段部極子112と外磁路リング114の穴115の内壁と対向する面の間の間隙を調整する機構の他の例である。なお、図5は例えば図4において右側から見たときの断面図に相当する。外磁路リング114に各後段部極子112に対応する穴115の中心に向かって複数のネジ穴(ここでは、極子毎に4個)が作られ、後段部極子が穴115に設置した後、前記ネジ穴に少なくともひとつ以上の調整ネジ127を取り付け、前記後段部極子112の側壁の周囲の前記間隙を均一に分布するように調整ネジ127の位置を調整し固定する。なお、本実施例では外磁路リングに穴115を形成したが、溝とすることもできる。また、本構成の場合ネジ127は絶縁性を有する。また、位置調整での締め付けによる後段部極子の変形は、前段部極子先端迄は影響しない。
図6は後段部極子112と外磁路リング114の穴115の内壁と対向する面の間の間隙を調整する機構の第3の例である。後段部極子112の側壁と穴115の内壁の間に絶縁スリーブ(非磁性体製スペーサ)128を予め挟んで、調整用ネジ127を用いて後段部極子112の側壁と外磁路リング114の穴115の内壁間の間隙を後段部極子112の側壁方向に均一に分布するように調整し固定する。なお、位置調整での締め付けによる後段部極子の変形は、前段部極子先端迄は影響しない。
本実施例では、図4から図6まで述べた調整機構を用いて調整する際、前記したように直接に後段部極子112の側壁方向の間隙の分布を計測しながら調整したが、調整される極子の方に励磁電流を流し単極子磁場を発生させ、磁気特性(多極子内径の磁場強度や方向)を計測しながら調整することもできる。例えば、多極子内径の磁場強度が最小になるように調整機構を調整し後段部極子112と外磁路リング114の穴115との位置関係を決定する。
以上、磁路を構成する円筒形状ヨークにある溝又は貫通穴の間の間隙を調整可能な部材を採用し、10マイクロメートル以内の組立精度が得られる単段又は多段の収差補正器を得ることができた。
次に、本実施例に係る収差補正器を用いた荷電粒子線装置について図7を用いて説明する。図7に、図3の色・球面収差補正器を真空容器に入れて、走査型電子顕微鏡(以下、SEMと称す)に組み込んだ一例を示す。このSEMは電子線を試料上に照射ないし走査させるSEMカラム301、試料ステージが格納される試料室302、SEMカラム301や試料室302の各構成部品を制御するための制御ユニット303等により構成されている。ここではイオンポンプやターボ分子ポンプと真空配管、真空系制御機構についての図示、説明は省略している。制御ユニット303には、更に、所定の情報を格納するためのデータストレージ376や取得画像を表示するモニタ377、装置と装置ユーザとのインタフェースとなる操作卓378が接続されている。操作卓378は、例えば、キーボードやマウスなどの情報入力手段により構成される。
初めに、SEMカラム301内部の構成要素について説明する。電界放出電子源131はタングステンの単結晶先端を電界研磨して尖らせた電子源で、フラッシング電源132により通電加熱して表面を清浄にした後、10−8Pa台の超高真空中にて引き出し電極134との間に+5kV程度の電圧を引き出し電源133で印加することにより、電界放出電子を放出させる。引き出し電極134と第2陽極135との間で形成される静電レンズにより加速、収束された電子は、光軸129に沿って後段の構成要素へ入射する。第1コンデンサーレンズ320で収束され、可動絞り321にてビーム量を制限され、第2コンデンサーレンズ322および2段偏向器323を通り、収差補正器120に入射する。2段偏向器323は、電界放出電子銃310および、コンデンサーレンズ320、322の軸と収差補正器120の軸が一致するように調整される。収差補正器120を出たビームは、2段偏向器334により調整レンズ324、対物レンズ331の光軸に一致するよう調整される。また、第1コンデンサーレンズの設定条件によるが、第2コンデンサーレンズ322は必ずしも必要ではない。
次に、収差補正器の動作について説明する。本実施例の収差補正器120は、4極−8極子系収差補正器であり、色収差と球面収差が補正可能である。収差補正器120の各段で4極子、8極子を形成するが、これに12極の磁極(電極を兼ねてもよい)を用いると、4極子、8極子のほか、2極子、6極子、12極子も重畳して形成可能である。電極、磁極の組み立て誤差、磁極材料の不均一性により生じる寄生収差たとえば軸上コマ収差、3回非点収差、4回非点収差などを補正するためにこれらの多極子場を使用する。
収差補正器120により主に対物レンズ331の色収差、球面収差を相殺するに相当する離軸に応じた角度を調整された電子ビームは、調整レンズ324により一度ExB偏向器327近傍に集束される。ExB偏向器近傍にクロスオーバを形成するのは、ExB偏向器327の収差の影響を小さくするためである。また、調整レンズ324により、色収差、球面収差補正後の4次の色・球面組み合わせ収差や5次球面収差の増大も抑制される。よって、収差補正で高分解能像を得るためには、調整レンズ324が必要である。その後、電子ビームは、対物レンズ331にて試料332上に集束され、走査偏向器329にて試料上を走査される。符号328は対物アライナーである。
試料室302内部には、試料332を載置する試料載置面を備えた試料ステージ333が格納されている。電子線照射により発生する2次荷電粒子(この場合は2次電子または反射電子)は、対物レンズ331を抜けて、反射板325に当たり副次粒子を発生させる。発生した電子は、2次電子検出器326で検出される。ExB偏向器327は、試料から発生する2次電子の軌道を曲げて2次電子検出器326に直接導き、あるいは試料から発生する2次電子が反射板325に当たる位置を調整し検出効率を向上させる。検出された2次電子信号は、走査と同期した輝度信号として制御コンピュータ130に取り込まれる。制御コンピュータ130は、取り込んだ輝度信号情報に対して適当な処理を行い、モニタ377上にSEM画像として表示される。検出器はここでは1つしか図示していないが、反射電子や2次電子のエネルギーや角度分布を選別して画像取得できるように、複数配置することもできる。中心に孔のあいた同軸円板状の2次電子検出器を光軸129上に配置すれば反射板325は必ずしも必要ではない。
制御ユニット303は、フラッシング電源132、引き出し電源133、加速電源136、第1コンデンサーレンズ電源340、第2コンデンサーレンズ電源341、調整レンズ電源351、偏向器電源342、収差補正コイル電源343、収差補正電圧源3431、走査コイル電源344、対物レンズ電源345、リターディング電源346、非点補正コイル電源347、対物アライナー電源348、ExB偏向器電源349、2次電子検出器電源350等により構成され、それぞれSEMカラム内の対応する構成要素と、信号伝送路や電気配線等で接続されている。なお、符号330は非点補正コイル、符号335は偏向器電源を示す。
真空容器352は磁気シールドを兼ねるのでパーマロイなどの軟磁性金属で作るか、非磁性金属で作成し表面にパーマロイの薄板で磁気シールドを形成する。収差補正器120に対して、各段に4極子および8極子を形成するよう、コイル電源が接続される。コイル113には4極子形成用と8極子形成用のコイルを分離して巻くこともできる。この場合は4極子用コイル電源と8極子用コイル電源は独立に用意する。分離巻きしない場合には各極子に1つのコイル電源が対応し、4極子場や8極子場を形成するように制御コンピュータ130が各極子のコイル電源の出力電流を計算して、そのように収差補正コイル電源343に電流を出力させる。また2、3段目極子に印加する電圧も、同様に制御コンピュータ130により計算され、収差補正電圧源3431により出力される。
収差補正器120の収差調整量を決めるには収差補正する以前に、系の収差測定をする必要がある。このためには2段偏向器323でビームを、収差補正器の光軸の周りを一定の方位角(たとえば30°刻みで12分割など)で移動させ、各場合のSEM画像を解析して収差を計測することができる。この複数のSEM画像データは制御コンピュータ130に取り込まれ、収差を計算する。次に制御コンピュータ130は計算された収差を相殺するように収差補正コイル電源343、収差補正電圧源3431の出力を計算し、これらの電源に命令を出して収差を補正する。再び収差を計測して、その値に基づきまた収差補正量を計算して電源に出力させる。このプロセスを何回かマニュアルまたは自動で繰り返して、系のすべての収差量があらかじめ設定したしきい値以下になったら、収差補正が完了する。調整レンズ324の設定条件の一つとして、収差補正器120の4段目の極子主面の像を対物レンズ331の主面に投影すると、5次収差の影響を小さく抑えることができることが知られている。実際にはビーム開き角との兼ね合いで5次収差の影響は大きく変化するので、厳密にその条件で調整レンズ324を動作させる必要はなく、これに近い条件で運用すればよい。
本実施例によれば、多極子の内径の凹凸、極子と外磁路リング間の間隙のばらつき、極子毎の方位角を含む角度など、組立精度10マイクロメートル以内、角度数秒以内の多極子収差補正器を実現することができる。なぜなら、極子、ガイド溝及び外磁路リングとの形状は、ワイヤーカッター加工や研削加工で数マイクロメートルの機械精度で加工することができるので、それらを組み合わせて前述の組立精度を得ることが十分可能となる。
また、組み立てる際に多極子の内径部(極子先端)の磁場強度を計測しながら極子と外磁路リング間の間隙を調整するため、多極子の磁気的な対称性を最大限に実現することができる。
また、多極子を形成するための基本部品は、極子と円筒形ハウジングと止めネジだけで調整箇所がないため、多極子の組み立ての分は、作業者の技能に左右されずに、短期間に、再現性良く、機差もほとんどなく多極子を組み立てることが可能になる。
また、外磁路リングの取り付けで多極子の内径部の磁場特性(磁場の方向、強度)を計測しながら極子との間の上記間隙を調整するため、多極子間の磁気特性のばらつきを確実に最小限に抑制できる収差補正器が提供できる。
また、多極子の構成部品数が少なく、構造的に単純なので、装置の運搬による振動やコイルの発熱などによる極子が緩むこともなく、安定した荷電粒子線装置が提供できる。
また、極子製作時に同一加工条件で予備の極子も製作しておけるので、極子損傷時の極子の入れ替えなどメンテナンス作業が容易に行なえる。
また、構造上、多段の多極子間の方位角のずれも小さく抑えられるので高性能な電子光学装置が提供できる。
以上、本実施例によれば、多極子の磁場のばらつきが低減され微細な荷電粒子線ビーム径を得ることができ、高分解能な画像が得られる収差補正器及びそれを用いた荷電粒子線装置を提供することができる。
本発明の第二の実施例に係る収差補正器の一例について図8、図9を用いて説明する。なお、実施例1に記載され本実施例に未記載の事項は特段の事情が無い限り本実施例にも適用することができる。
図8に、12極子4段の電界4極子を主体とした本実施例に係る色球面収差補正器を示す。この場合は4段の極子がすべて絶縁されている必要があるので、ロウ付け極子部材としては4個の極子の上下に溝110へ固定用の金具121、122を加える。これにより4つの極子はすべて円筒形ハウジング109と絶縁される。1段目の極子101と4段目の極子104は電圧源のみ接続し、2、3段目の極子102、103は電磁界複合型極子であり、磁場発生のためのコイル113が外磁路リング114の内側に配置される。外磁路リング114は、間隔調整機能付き絶縁スリーブ116を介して後段部極子112と連結される。極子をぬけた磁場は外磁路リング114内をまわって磁気回路を形成する。2、3段目の極子は間隔調整機能付き絶縁スリーブ116により外磁路や鏡体、他の極子とも絶縁される。以上のようにして電界4極子を主体とした色球面収差補正器が形成される。
図9に上記図8の収差補正器を搭載した本実施例に係る走査電子顕微鏡の概略全体構成図を示す。ここでは図8の収差補正ユニットのうち、後段部極子112と外磁路リング114を真空容器352の外側に配置した例を示している。これにより大きな磁気シールド(パーマロイシールド)125が必要になるが、発熱源のコイルが自然冷却されて磁極の熱ドリフトが小さくなる。またコイルにアクセスできるので、コイルの断線修理や巻き数変更などメンテナンスが容易になるという特徴がある。図9に示した構成は、図7の構成と共通する部分が多いので、構造の異なる部分のみ説明する。本実施例ではショットキー電子銃140を使用する。ショットキー電子源141はタングステンの単結晶に、酸素とジルコニウムなどを拡散させショットキー効果を利用する電子源で、その近傍にサプレッサー電極142、引き出し電極134が設けられる。ショットキー電子源141を加熱し、引き出し電極134との間に+2kV程度の電圧を印加することにより、ショットキー電子を放出させる。サプレッサー電極142には負電圧が印加されショットキー電子源141の先端以外からの電子放出を抑制する。電界放出電子銃に比べて、エネルギー幅や光源径は大きくなるが、プローブ電流が多くとれ、フラッシングの必要がなく連続運転に適している。なお、符号144は第1陽極、符号146、147は電子銃用電源、符号401は試料準備室、符号402は試料搬送機構、符号403はゲートバルブ、符号404は試料ステージ制御機構を示す。
本実施例の走査電子顕微鏡では半導体ウェハー上のレジストパターンなどを計測することが可能で、試料ダメージの観点から、通常はランディングエネルギーを1keV以下に抑えて使用する。また、ワーキングディスタンスが一定であり、ランディングエネルギーの異なる2、3の観察モードに対応した収差補正器の動作条件やリターディング電圧値等がデータストレージ376に格納されており、オペレータの選択により制御コンピュータ130が選択された動作条件を呼び出して、各電源を条件設定して観察モードを実行する。試料室302にはウェハーを搬入するための試料準備室401が設けられ、ゲートバルブ403を通ってウェハー試料が試料搬送機構402で試料ステージ333にセットされる。あらかじめ入力された計測箇所について制御コンピュータ130は試料ステージ制御機構404を制御してステージ移動をおこない、対物レンズ331でフォーカスをあわせ、非点補正コイル330で非点収差を補正し、走査偏向器329、2次電子検出器326などを制御して、測長、データ記録、画像取得、データ格納などの動作を自動で行う。また、言うまでもなく、図8に示した収差補正器の代わりに図3に示した磁界主体型収差補正器の使用も可能である。また、第1コンデンサーレンズの設定条件によるが、第2コンデンサーレンズ322は必ずしも必要ではない。
本実施例によれば、実施例1と同様の効果を得ることができる。また、収差補正ユニットのうち、後段部極子と外磁路リングを真空容器の外側に配置することにより、発熱源のコイルが自然冷却されて磁極の熱ドリフトが小さな荷電粒子線装置を提供することができる。
本発明の第三の実施例に係る荷電粒子線装置について図10を用いて説明する。なお、実施例1又は2に記載され本実施例に未記載の事項は特段の事情が無い限り本実施例にも適用することができる。
図10に本実施例に係る走査透過電子顕微鏡(STEM)の概略全体構成図を示す。STEM用の荷電粒子光学カラムは、電子ビームを発生し所定の加速電圧で放出する電子銃310、試料上に電子ビームを走査する走査偏向器329、電子ビームを試料上に収束して照射するための対物レンズ331、試料を透過した電子線を検出するためのアニュラー検出器355、軸上検出器357などにより構成される。透過電子を検出する必要があるためSTEM用の試料は薄片化されている必要があり、メッシュなどに固定された状態で、サイドエントリ試料ホールダ336により電子線の光軸上に配置される。
高加速電圧のSTEMでは色収差より球面収差で分解能が主に制限されており、球面収差のみを補正する場合には電磁重畳極子を使う必要がなく、すべて磁界型多極子を使用する。STEM用球面収差補正器は、例えば、電子銃と対物レンズの間に配置される。本実施例の収差補正器120は、上下の6極子(または12極子)とその間にトランスファーレンズ360を2段配置した構成の球面収差補正器である。上下の極子の位置決めを前述のように円筒形ハウジング109の角溝と極子101、102のはめ合いでおこなう。3個のスペーサ361にて2個のトランスファーレンズ360の位置を決める。スペーサ361には円筒形ハウジング109の角溝にはめ込む四角い突起がついており、容易に組立てができる。ここでも、第1コンデンサーレンズの設定条件によるが、第2コンデンサーレンズ322は必ずしも必要ではない。なお、符号353は投射レンズ、符号354は投射レンズ電源、符号356はアニュラー検出器電源、符号358は軸上検出器電源を示す。
本実施例によれば、実施例1と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
101…極子(前段部)、102…極子(前段部)、103…極子(前段部)、104…極子(前段部)、105…アルミナ支柱、106…アルミナ支柱、107…4連結極子部材、108…傾斜面、109…円筒形ハウジング、110…角溝、111…ネジ、112…極子(後段部)、113…コイル、114…外磁路リング(磁気ヨーク)、115…外磁路リングの穴、116…間隔調整機能付絶縁スリーブ、117…極子取付穴、118…後段部極子貫通孔、119…極子部材固定用ネジ穴、120…収差補正器、121…金具、122…金具、125…パーマロイシールド、127…調整ネジ、128…絶縁スリーブ、129…光軸、130…制御コンピュータ、131…電界放出電子源、132…フラッシング電源、133…引き出し電源、134…引き出し電極、135…第2陽極、136…加速電源、140…ショットキー電子銃、141…ショットキー電子源、142…サプレッサー電極、144…第一陽極、146…電子銃用電源、147…電子銃用電源、301…SEMカラム、302…試料室、303…制御ユニット、310…電界放出電子銃、320…第1コンデンサーレンズ、321…可動絞り、322…第2コンデンサーレンズ、323…2段偏向器、324…調整レンズ、325…反射板、326…2次電子検出器、327…ExB偏向器、328…対物アライナー、329…走査偏向器、330…非点補正コイル、331…対物レンズ、332…試料、333…試料ステージ、334…2段偏向器、335…偏向器電源、336…サイドエントリ試料ホールダ、340…第1コンデンサーレンズ電源、341…第2コンデンサーレンズ電源、342…偏向器電源、343…収差補正コイル電源、3431…収差補正電圧源、344…走査コイル電源、345…対物レンズ電源、346…リターディング電源、347…非点補正コイル電源、348…対物アライナー電源、349…ExB偏向器電源、350…2次電子検出器電源、351…調整レンズ電源、352…真空容器、353…投射レンズ、354…投射レンズ電源、355…アニュラー検出器、356…アニュラー検出器電源、357…軸上検出器、358…軸上検出器電源、360…トランスファーレンズ、361…スペーサ、376…データストレージ、377…モニタ、378…操作卓、401…試料準備室、402…試料搬送機構、403…ゲートバルブ、404…試料ステージ制御機構。

Claims (15)

  1. 磁界型の複数の極子と、
    前記複数の極子を磁気的に接続させるリングと、
    前記極子と前記リングとの間に設けられ、前記極子と前記リングとの間の間隔を極子毎に調整する調整部材と、を有することを特徴とする収差補正器。
  2. 請求項1に記載の収差補正器において、
    前記極子と前記リングとの間とは、前記リングに前記極子の端部を収納する溝または穴の側面と前記極子の前記端部の側面との間であることを特徴とする収差補正器。
  3. 請求項1に記載の収差補正器において、
    前記調整部材は、前記極子の前記端部と前記リングとの間にテーパーを設けたスペーサであることを特徴とする収差補正器。
  4. 請求項1に記載の収差補正器において、
    前記調整部材は、前記極子と前記リングとを非磁性体で固定する固定冶具であることを特徴とする収差補正器。
  5. 請求項1に記載の収差補正器において、
    前記調整部材は、前記極子と前記リングとを非磁性体のネジにて複数箇所固定する固定冶具であることを特徴とする収差補正器。
  6. 請求項1に記載の収差補正器において、
    前記極子と前記リングとの間とは、前記リングに前記極子の前記端部を収納する溝または穴の側面と前記極子の前記端部の側面との間であり、
    前記調整部材は、前記間隔が均一になるように、前記極子と前記リングとが対向する側面の間に挟まれるスペーサであることを特徴とする収差補正器。
  7. 請求項1に記載の収差補正器において、
    前記調整部材は、前記各極子先端の磁気特性を前記複数の極子の間にて一致するように、前記極子および前記リング間の間隔を調整することを特徴とする収差補正器。
  8. 請求項1に記載の収差補正器において、
    前記収差補正器は、色または球面収差を補正することを特徴とする収差補正器。
  9. 請求項1に記載の収差補正器において、
    前記複数の極子を支柱に一体化形成した極子部材と、中心部に荷電粒子線を通過させる開口部を有する円筒形ハウジングを備え、
    前記円筒形ハウジングは、前記開口部の内壁の円周上に前記複数の極子を嵌め込み固定する複数の溝を有することを特徴とする収差補正器。
  10. 請求項1に記載の収差補正器において、
    前記極子は軟磁性金属材、若しくは軟磁性金属材と非磁性金属材とを用いて構成されることを特徴とする収差補正器。
  11. 請求項9に記載の収差補正器において、
    前記支柱はアルミナ材であり、
    前記極子の前記支柱への固定方法は、ロウ付けであることを特徴とする収差補正器。
  12. 請求項1に記載の収差補正器において、
    前記収差補正器は4段以上の多段多極子を用いたことを特徴とする収差補正器。
  13. 請求項1に記載の収差補正器を備えた荷電粒子線装置であって、
    前記収差補正器の前記極子の先端部は、真空チャンバ内に収めされていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  14. 請求項1に記載の収差補正器を備えた荷電粒子線装置であって、
    前記収差補正器は、4段以上の多段多極子を有することを特徴とする荷電粒子線装置。
  15. 試料台と、
    前記試料台に載置される試料に照射するための荷電粒子を発生する荷電粒子源と、
    前記荷電粒子を粒子線として前記試料に照射する荷電粒子線光学系と、
    前記粒子線の収差を補正するための収差補正器であって、磁界型の複数の極子と、前記複数の極子を磁気的に接続させるリングと、前記極子と前記リングとの間に設けられ、前記極子と前記リングとの間の間隔を極子毎に調整する調整部材を有する収差補正器と、を備えたことを特徴とする荷電粒子線装置。
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