JP2015162097A - 空調制御システム及び空調制御方法 - Google Patents

空調制御システム及び空調制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】空調制御システム及び空調制御方法において、省エネルギ化を実現すること。
【解決手段】電子機器14の排気面14yからでた冷却風Cを電子機器14の吸気面14xに戻す流路24と、流路24に設けられたダンパ17と、冷却風Cの実温度Tcaを測定する温度測定部33と、冷却風Cの実湿度Hcaを測定する湿度測定部32と、実温度Tcaと実湿度Hcaに応じて目標温度r1と目標湿度r2を変更する目標値変更部34と、実温度Tcaと実湿度Hcaの各々の将来の予測値y1、y2とを予測することにより、予測温度y1が目標温度r1に近づき、かつ予測湿度y2が目標湿度r2に近づくようにダンパ17の開度uを制御する制御部30とを有し、目標値変更部34が、実温度Tcaと実湿度Hcaとが互いに逆の方向に増減するように、目標温度r1と目標湿度r2とを設定する空調制御システムによる。
【選択図】図4

Description

本発明は、空調制御システム及び空調制御方法に関する。
データセンタにおいては、サーバ等の複数の電子機器にジョブが分配され、各電子機器においてジョブが実行される。電子機器にはCPU(Central Processing Unit)等の発熱部品が設けられているが、大量のジョブを処理するとCPU温度も上昇し、電子機器が故障したりその性能が低下したりする。
このようなCPU温度の上昇を防止するために、データセンタには電子機器を冷却するための機構が設けられる。なかでも冷却風として外気を取り込むモジュール型データセンタは、外気を冷却するための熱交換器がないため、省エネルギ化に有効である。
モジュール型データセンタにおいては、電子機器の排気面から排気された暖かな冷却風を再び電子機器の吸気面側に戻すことで、冬季等において電子機器が過剰冷却になるのを防止することができる。また、このように電子機器の吸気面に暖かな冷却風を供給することで、吸気面側の湿度も調整することができる。
但し、モジュール型データセンタには、省エネルギ化を更に推し進めるという点で改善の余地がある。
特開2013−92298号公報
空調制御システム及び空調制御方法において、省エネルギ化を実現することを目的とする。
以下の開示の一観点によれば、冷却風を吸気する吸気面と、前記冷却風を排気する排気面とを備えた電子機器と、前記排気面から排気された前記冷却風を前記吸気面に戻す流路と、前記流路に設けられ、開度が調節可能なダンパと、前記吸気面における前記冷却風の実温度を測定する温度測定部と、前記吸気面における前記冷却風の実湿度を測定する湿度測定部と、前記実温度の値に応じて該実温度の目標温度を変更し、かつ、前記実湿度の値に応じて該実湿度の目標湿度を変更する目標値変更部と、前記実温度の将来の予測温度と、前記実湿度の将来の予測湿度とを予測することにより、前記予測温度が前記目標温度に近づき、かつ前記予測湿度が前記目標湿度に近づくように、前記ダンパの前記開度を制御する制御部とを有し、前記目標値変更部が、前記実温度と前記実湿度とが互いに逆の方向に増減するように、前記目標温度と前記目標湿度とを設定する空調制御システムが提供される。
また、その開示の別の観点によれば、温度測定部が、電子機器の吸気面から吸気される冷却風の実温度を測定する処理と、湿度測定部が、前記冷却風の実湿度を測定する処理と、目標値変更部が、前記実温度の値に応じて該実温度の目標温度を変更し、かつ、前記実湿度の値に応じて該実湿度の目標湿度を変更する処理と、制御部が、前記実温度の将来の予測温度と、前記実湿度の将来の予測湿度とを予測することにより、前記予測温度が前記目標温度に近づき、かつ前記予測湿度が前記目標湿度に近づくように、前記電子機器の排気面から排気された前記冷却風を前記吸気面に戻す流路に設けられたダンパの開度を調節する処理とを有し、前記目標温度と前記目標湿度とを変更する処理において、前記目標値変更部が、前記実温度と前記実湿度とが互いに逆の方向に増減するように、前記目標温度と前記目標湿度とを設定する空調制御方法が提供される。
以下の開示によれば、電子機器の排気で冷却風の実温度と実湿度を変更するときに、実温度と実湿度の増減方向が逆になるように目標温度と目標湿度を設定するため、排気用のダンパの開度を調節するのが容易となり、ダンパのハンチング現象を防止できる。その結果、ダンパの駆動電力を低減でき、省エネルギ化を実現できる。
図1は、検討に使用したデータセンタの模式上面図である。 図2は、検討に使用したデータセンタの模式側面図である。 図3(a)は、図1のデータセンタにおいて、ダンパの制御を開始してからの経過時間と実湿度との関係を調査して得られたグラフであり、図3(b)は、図1のデータセンタにおいて、ダンパの制御を開始してからの経過時間と、ダンパの開度との関係を調査して得られたグラフである。 図4は、本実施形態に係る空調制御システムの機能ブロック図である。 図5は、本実施形態に係る空調制御方法について示すフローチャートである。 図6(a)は、制御を開始してからの経過時間とダンパの開度との関係を示す本実施形態に係るグラフであり、図6(b)は、経過時間と吸気面における冷却風の実温度との関係を示す本実施形態に係るグラフであり、図6(c)は、経過時間と吸気面における冷却風の実湿度との関係を示す本実施形態に係るグラフである。 図7は、本実施形態に係る目標値変更部における目標温度と目標湿度の変更方法について示すフローチャート(その1)である。 図8は、本実施形態に係る目標値変更部における目標温度と目標湿度の変更方法について示すフローチャート(その2)である。 図9は、本実施形態に係る目標値変更部における目標温度と目標湿度の変更方法について示すフローチャート(その3)である。 図10(a)は、本実施形態においてダンパの制御を開始してからの経過時間と吸気面における冷却風の実温度との関係を調査して得られたグラフであり、図10(b)は、本実施形態において経過時間と吸気面における冷却風の実湿度との関係を調査して得られたグラフであり、図10(c)は、本実施形態において経過時間とダンパの開度との関係を調査して得られたグラフである。 図11(a)は、本実施形態においてダンパの制御を開始してからの経過時間と、吸気面における冷却風の実湿度との関係を調査して得られたグラフであり、図11(b)は、経過時間とダンパの開度との関係を調査して得られたグラフである。
本実施形態の説明に先立ち、本願発明者が検討した事項について説明する。
図1は、その検討に使用したデータセンタの模式上面図である。
このデータセンタ1は、冷却風として外気を取り込むモジュール型データセンタであって、直方体形状のコンテナ10を有する。
そのコンテナ10内には、ファンユニット12と、サーバ等の電子機器14を収容した複数のラック13とが設けられている。
コンテナ10の相互に対向する二つの面のうちの一方には吸気口10aが設けられており、他方には排気口10bが設けられている。
ファンユニット12は複数のファン12aを備えており、各ファン12aが回転することにより、吸気口10aからコンテナ10内に外気が取り込まれ、その外気から冷却風Cが生成される。
冷却風Cは、各電子機器14を冷却した後、前述の排気口10bから排出される。
更に、ファンユニット12と吸気口10aとの間には、気化式冷却装置16が設けられる。
気化式冷却装置16は、水分を含んだ不図示のエレメントに外気を当てることで外気よりも温度が低いエアーDを生成し、そのエアーDをファンユニット12に供給する。また、エレメントの水分によってエアーDの湿度は外気よりも高められる。
このように温度と湿度とが外気のそれらとは異なるエアーDを用いることで、冷却風Cの温度と湿度の調節の幅を広げることができる。
なお、場合によっては気化式冷却装置16は省いてもよい。
図2は、このデータセンタ1の模式側面図である。
なお、図2において、図1で説明したのと同じ要素には図1におけるのと同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
図2に示すように、各電子機器14は吸気面14xと排気面14yとを有する。冷却風Cは、吸気面14xから各電子機器14に吸気された後、排気面14yから排気される。
また、冷却ユニット12とラック13との間の空間はコールドアイル22として供せられ、ラック13と排気口10bとの間の空間はホットアイル23として供せられる。
前述のコールドアイル22の上には仕切り板15が設けられている。そして、この仕切り板15と、ラック13の上面と、コンテナ10の天井面とにより流路24が画定される。
これにより、各電子機器14から排出された暖かな冷却風Cの一部が流路24を通って各電子機器14の吸気面14yに戻ることになる。
その流路24の端部には、開度が調節可能なダンパ17が設けられる。開度の定義は特に限定されない。以下では、鉛直方向からのダンパ17の傾斜角θがとり得る範囲を0°〜θmaxとし、この範囲を0%〜100%に対応させることで、傾斜角θを開度uに対応させる。
そして、ダンパ17の開度uを調節することにより、流路24を通る暖かな冷却風Cの流量を調節して、吸気面14xに供給される冷却風Cの温度と湿度とを調節することができる。
例えば、ダンパ17の開度uを大きくすれば、流路24から吸気面14xにより多くの暖かな冷却風Cが供給されるので、吸気面14xにおける冷却風Cの温度を上昇させることができる。
また、温度と湿度とは負の相関を持つため、これにより吸気面14xにおける冷却風Cの湿度を下降させることもできる。
一方、吸気面14xにおける冷却風Cの温度を下降させたり、その冷却風Cの湿度を上昇させたりするには、上記とは逆にダンパ17の開度uを小さくすればよい。
次に、ダンパ17の開度uの調節方法について考える。
電子機器14には、吸気面14xから吸気される冷却風Cの実温度Tcaと実湿度Hcaについて許容範囲が定められていることがある。
以下では、その許容範囲における温度の上限と下限をそれぞれTmax0、Tmin0と表す。また、その許容範囲における湿度の上限と下限をそれぞれHmax0、Hmin0と表す。
実温度Tcaと実湿度Hcaを上記の許容範囲内に収めるには、Tmin0<Tca<Tmax0、Hmin0<Hca<Hmax0となるように、ダンパ17の開度uを調節すればよいことになる。
そして、この例では、実温度Tcaのみを制御する温度制御モードと、実湿度Hcaのみを制御する湿度制御モードの二つを切り替えることにより、ダンパ17の開度uを調節する。
ここで、温度制御モードは、実温度TcaがTmin0<Tca<Tmax0となるようにダンパ17の開度uを調節するモードである。このモードでは、実温度Tcaが目標温度になるようにPIDコントローラがダンパ17の開度uを制御し、PIDコントローラは実湿度Hcaの制御を行わない。
一方、湿度制御モードは、実湿度HcaがHmin0<Hca<Hmax0となるようにダンパ17の開度uを調節するモードである。このモードでは、実湿度Hcaが目標湿度になるようにPIDコントローラがダンパ17の開度uを制御し、PIDコントローラは実温度Tcaの制御を行わない。
これら二つのモードのどちらを選択するかは、実温度Tcaと実湿度Hcaに基づいて決められる。例えば、実温度Tcaが許容範囲から外れそうになった場合には、実温度Tcaの制御を優先するために、前述の温度制御モードが選択される。また、実湿度Hcaが許容範囲から外れそうになった場合には、実湿度Hcaの制御を優先するために、前述の湿度制御モードが選択される。
このように温度制御モードと湿度制御モードとを選択することで、実温度Tcaと実湿度Hcaを前述の許容範囲内に収めることは可能となる。
しかし、本願発明者の調査によれば、この方法では以下のような不都合が生じることが明らかとなった。
図3(a)は、ダンパ17の制御を開始してからの経過時間と、吸気面14xにおける冷却風Cの実湿度Hcaとの関係を調査して得られたグラフである。
また、図3(b)は、ダンパ17の制御を開始してからの経過時間と、ダンパ17の開度uとの関係を調査して得られたグラフである。
図3(b)に示すように、この制御方法ではダンパ17の開度uが大きく変動してしまっている。そして、これが原因で図3(a)に示すように実湿度Hcaが大きく振動するハンチング現象が起きている。
このハンチング現象が生じた原因は、前述の温度制御モードと湿度制御モードとを切り替えることにより開度uを調節したためと考えられる。
ハンチング現象によってこのようにダンパ17の開度uが大きく変化したのでは、ダンパ17を駆動する電力が無駄に消費されてしまい、データセンタ1の省エネルギ化を実現するのが難しくなってしまう。
(第1実施形態)
本実施形態では、図1及び図2に示したデータセンタ1を以下のようにして制御する。
図4は、データセンタ1の空調を制御するための本実施形態に係る空調制御システムの機能ブロック図である。
なお、図4において、図1や図2で説明したのと同じ要素にはこれらの図におけるのと同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
図4に示すように、空調制御システム100は、パラメータ設定部31、湿度測定部32、温度測定部33、及び制御部30を有する。
パラメータ設定部31は、ダンパ17の開度を制御するときに用いる各種の制御パラメータを記憶する。
湿度測定部32は、電子機器14の吸気面14x(図2参照)における冷却風Cの実湿度Hcaを測定し、その測定結果を制御部30に伝送する。
そして、温度測定部33は、電子機器14の吸気面14xにおける冷却風Cの実温度Tcaを測定し、その測定結果を制御部30に伝送する。
湿度測定部32の個数は特に限定されない。複数の湿度測定部32により測定された湿度の最大値を実湿度Hcaとして制御部30に伝送してもよい。同様に、複数の温度測定部33により測定された温度の最大値を実温度Tcaとして制御部30に伝送してもよい。
一方、制御部30は、例えばマイクロコンピュータ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、及びPLC(Programmable Logic Controller)のいずれかであり、目標値変更部34とモデル予測部35とを有する。
なお、ラック13の特定の電子機器14に専用プログラムを読み込ませることにより、その電子機器14を制御部30として使用してもよい。
目標値変更部34は、吸気面14xにおける冷却風Cの目標温度r1と目標湿度r2を設定すると共に、実温度Tcaと実湿度Hcaのそれぞれの値に応じて目標温度r1と目標湿度r2を変更し、これらの値r1、r2をモデル予測部45に出力する。目標温度r1と目標湿度r2の変更の仕方については後述する。
なお、以下では、目標温度r1と目標湿度r2を以下の式(1)のようにベクトル表記することもある。
Figure 2015162097
また、モデル予測部35は、予測モデル44、補正部45、コスト関数46、最適化部47、及び操作量記憶部48を有する。
これらのうち、予測モデル44は、ダンパ17の開度uに基づいて、実温度Tcaの将来の予測温度
Figure 2015162097
と、実湿度Hcaの予測温度
Figure 2015162097
とを予測する。
なお、以下では、上記の予測温度と予測湿度とを次の式(2)のようにベクトル表記することもある。
Figure 2015162097
また、補正部45は、この予測値
Figure 2015162097
を補正することにより、この予測値が吸気面14xにおける冷却風Cの実際の温度と湿度に近づくようにする。
そして、コスト関数46は、予測値
Figure 2015162097
と目標値rとの差分を重み付けしてなる関数であり、その形については後述する。
更に、最適化部47は、現在から将来にわたる所定の時間範囲について、後述の制約条件を満たし、かつコスト関数46の値Jを最小とするダンパ17の開度の操作量Δuを算出し、この操作量Δuを制御信号記憶部48とダンパ17に出力する。
そして、操作量記憶部48は、ダンパ17の開度の過去の操作量Δuを記憶し、その操作量Δuを予測モデル44に出力する。
次に、本実施形態に係る空調制御方法について説明する。
図5は、本実施形態に係る空調制御方法について示すフローチャートである。
このフローチャートは、制御部30により所定の制御周期Δtで実行される。制御周期Δtは、このフローチャートを実行する周期を表す整数であって、例えば1秒である。
まず、ステップS11において、吸気面14xにおける冷却風Cの実温度Tcaと実湿度Hcaとを制御部30が取得する。これらのうち、実温度Tcaは、前述の温度測定部33から制御部30が取得する。そして、実湿度Hcaは、前述の湿度測定部32から制御部30が取得する。
次いで、ステップS12に移り、制御部30がパラメータ設定部31から各種の制御パラメータを取得する。
その制御パラメータには、例えば、実温度Tcaと実湿度Hcaの各々の許容範囲が含まれる。許容範囲は特に限定されないが、以下では実温度Tcaの下限温度Tmin0を10℃とし、上限温度Tmax0を35℃とする。また、実湿度Hcaの下限湿度Hmin0を10%とし、上限湿度Hmax0を85%とする。
次に、ステップS13に移り、目標値変更部34が、実温度Tcaと実湿度Hcaのそれぞれの値に応じて目標温度r1と目標湿度r2を変更する。変更の仕方については後で詳述する。
その後、ステップS14に移る。
ステップS14においては、モデル予測部35が、実温度Tcaの将来の予測温度
Figure 2015162097
と実湿度Hcaの将来の予測湿度
Figure 2015162097
とを予測することにより、実温度Tcaが前述の目標温度r1に近づき、かつ実湿度Hcaが目標湿度r2に近づくようにダンパ17の開度を制御する。この制御は、以下のように予測モデルを用いて行われる。
この予測モデルの一般式は、次の式(3)、(4)で表される。
Figure 2015162097
Figure 2015162097
式(3)が温度の予測モデルであり、式(4)が湿度の予測モデルであって、いずれの予測モデルにも時点kが含まれる。時点kは、制御部30が図5のフローチャートを実行するのが何回目であるのかを示す整数である。よって、式(3)、(4)は、時点kにおけるダンパの開度u(k)に基づいて、将来のk+1時点の温度y1や湿度y2を求める式ということになる。
なお、式(3)と式(4)とをまとめてベクトル表記すると次の式(5)のようになる。
Figure 2015162097
更に、関数f1、f2を関数fとしてまとめると、式(5)は次の式(6)のようにも書ける。
Figure 2015162097
本実施形態では、式(6)の一般式を次の式(7)、(8)のように具体化する。
Figure 2015162097
Figure 2015162097
式(7)、(8)におけるx(k)は、k時点における状態変数であり、n次元(nは自然数)のベクトルである。また、Aはn×nの行列、Buはn次元ベクトル、Cはn次元ベクトルである。
なお、A、Bu、Cの各々の成分の値は、将来の冷却風Cの実温度と実湿度の予測値
Figure 2015162097
を最も良く近似するように、実験データによりシステム同定により求め得る。システム同定の方法としては、例えば、予測誤差法や部分空間同定法がある。
また、冷却風Cの実温度と実湿度の動的特性を表現する物理モデルの微分方程式が導出できる場合は、その微分方程式をテーラー展開して線形化することによってもA、Bu、Cの各々の成分の値を求め得る。
更に、nは、温度の予測モデルの次数nd1と、むだ時間dt1、dt2と、湿度の予測モデルの次数nd2とで定まり、n=nd1+dt1+nd2+dt2なることが知られている。この理由については、後述の参考例において説明する。
なお、むだ時間dt1は、ダンパ17の開度に対する吸気面14xにおける冷却風Cの温度のむだ時間である。そして、むだ時間dt2は、ダンパ17の開度に対する吸気面14xにおける冷却風Cの湿度のむだ時間である。本実施形態では、むだ時間dt1、dt2の各々を四捨五入して整数値とし、それらの値を1秒とする。
また、上記では状態空間モデルを用いたが、モデルの表現方法は、重回帰式モデルであってもよいし、マップ関数のようなデータであってもよい。
次に、補正部45が、次の式(9)に基づいて、k+1時点における温度と湿度の予測値
Figure 2015162097
を補正し、補正後の予測値y(k+1|k)を算出する。
Figure 2015162097
但し、
Figure 2015162097
であり、y1は補正後の温度を示し、y2は補正後の湿度を示す。
更に、
Figure 2015162097
であって、Tca(k)とHca(k)はそれぞれステップS11で取得したk時点における温度と湿度である。
式(9)とこれ以降の式では、p時点の変数αをq時点の情報で算出する場合にα(p|q)と書く。
式(9)の右辺第1項の
Figure 2015162097
は、補正前の冷却風Cの温度と湿度のk+1時点での予測値である。
そして、式(9)の右辺第2項は補正項である。その補正項におけるy(k|k-1)は、k時点における吸気面14xでの冷却風Cの温度と湿度の予測値である。
k時点においては実際の値がyreal(k)−y(k|k-1)だけ予測値から乖離していたので、yreal(k)−y(k|k-1)を式(9)の右辺に加えることで、k+1時点において予測値が実際の値から乖離するのを防止できる。
なお、場合によってはこのような補正を省略してもよい。
ここで、将来区間pを導入する。将来区間pとは、現在から冷却風Cの温度と湿度とを予測する将来までの時間を表す整数である。以下では将来区間pを例えば100とする。
そして、ダンパ17の開度の変化量Δuを次の式(12)で定義する。
Figure 2015162097
式(12)において、iは、将来区間pをp個に等分するインデックスである。
式(12)から理解されるように、変化量Δu(k+i|k)は、k+i時点におけるダンパ17の開度u(k+i|k)と、k+iよりも一つ前のk+i-1時点におけるダンパ17の開度u(k+i-1|k)で定義される。
また、式(12)における各開度u(k)としては、操作量記憶部48に記憶されているものを使用し得る。
なお、ダンパ17の開度は制御部30が操作するものであるため、以下では変化量Δuのことを操作量Δuと呼ぶ場合もある。
式(12)のインデックスiを用いると、前述の式(7)〜(9)は、それぞれ次の式(13)〜(15)のように表現できる。
Figure 2015162097
Figure 2015162097
Figure 2015162097
次に、各パラメータの許容範囲を以下の式(16)〜(19)のように定義する。
Figure 2015162097
Figure 2015162097
Figure 2015162097
Figure 2015162097
式(16)は、吸気面14xにおける冷却風Cの温度y1の許容範囲を定めたものである。
同様に、式(17)は、吸気面14xにおける冷却風Cの温度y2の許容範囲を定めたものである。
式(18)は、ダンパ17の操作量Δuの許容範囲を定めたものである。その許容範囲の最小値Δuminと最大値Δumaxは、一回の操作でダンパ17の開度を変化させ得る限界値である。
そして、式(19)は、ダンパ17の開度uそのものの許容範囲を定めたものであり、uminはその許容範囲の下限値を示し、umaxはその上限値を示す。
各パラメータy1、y2、Δu、uは、それぞれ式(16)〜(19)の制約条件を受けることになる。
また、上記の制約条件の他に、本実施形態では操作量Δuに対して更に次の式(20)の制約条件を課す。
Figure 2015162097
式(20)は、k+m時点以降において操作量Δuが0になることを示す。これは、将来区間の終点において初めて操作量Δuが0になるのではなく、終点に向かって徐々に操作量Δuを0に近づけていくべきとの考えによる。
また、mの値は特に限定されないが、この例ではmは1とする。
次に、最適化部47が、次の式(21)で表されるコスト関数46を呼び出す。
Figure 2015162097
式(21)において、Qは、重みを表す2×2の行列である。また、RΔu、Ruは重みを示すスカラである。
式(21)の右辺第一項は、予測温度y1と目標温度r1との差(y1−r1)と、予測湿度y2と目標湿度r2との差(y2−r2)とを重み付けしてなる。当該第一項は、制御対象である温度y1と湿度y2をそれらの目標値r1、r2に近づける操作であり、行列Qはその操作の重み、すなわち目標値追従パラメータである。
式(21)の右辺第二項は、操作量uの変化量Δuを0に近づける操作であり、RΔuはその操作の重み、すなわち操作量低減パラメータである。RΔuが小さいと操作量Δuは大きく、RΔuが大きいと操作量Δuは小さくなる。
式(21)の右辺第三項は、ダンパ17の開度uを目標の開度utargetに近づける操作である。本実施形態ではutargetを0とする。Ruは開度を目標の開度utargetに近づける操作の重み、すなわち操作量変動幅パラメータである。
これらの制御パラメータQ、RΔu、Ruは、前述のパラメータ設定部31に格納されており、前述のステップS12において予めモデル予測部35が取得している。
そして、最適化部47が、次の式(22)に基づいて、このコスト関数46の値Jを最小にする操作量Δuの入力列を算出する。
Figure 2015162097
次に、式(22)で求まった最適入力列
Figure 2015162097
の先頭要素Δuopt(k|k)を最適化部47が抽出する。
更に、最適化部47は、k時点におけるダンパ17の開度u(k)を次の式(23)から算出する。
Figure 2015162097
コスト関数46を最小にする最適化ソルバーは、遺伝的アルゴリズム(GA: Genetic Algorithm)や粒子群最適化(PSO: Particle Swarm Optimization:)等の近似解を探索するメタヒューリスティックな数値解法を用いることもできる。但し、この例では2次計画問題を解くための逐次2次計画法(SQP: Sequential Quadratic Programming)を用いた。
以上でステップS14を終了する。
この後は、ステップS15に移り、制御部30がダンパ17の開度を制御するための制御信号を生成し、ダンパ17の開度を式(23)のu(k)にする。
以上により、本実施形態に係る空調制御方法の基本ステップを終了する。
図6(a)〜(c)は、このような空調制御方法でデータセンタ1を制御したときの結果の一例を示すグラフである。
図6(a)は、制御を開始してからの経過時間とダンパ17の開度との関係を示すグラフである。
また、図6(b)は、経過時間と吸気面14xにおける冷却風の実温度Tcaとの関係を示すグラフである。
そして、図6(c)は、経過時間と吸気面14xにおける冷却風の実湿度Hcaとの関係を示すグラフである。
図6(b)、(c)に示すように、実温度Tcaと実湿度Hcaは、それらの予測値と略一致している。
次に、目標値変更部34における目標温度r1と目標湿度r2の変更方法について説明する。
本実施形態では、目標温度r1と目標湿度r2を一定の値に固定するのではなく、実温度Tcaと実湿度Hcaのそれぞれの値に応じて以下のように動的に変更する。
図7〜図9は、目標値変更部34における目標温度r1と目標湿度r2の変更方法について示すフローチャートである。
なお、この例で使用する記号の意味を以下に再掲する。
r1:目標温度
r2:目標湿度
Tmax0:上限温度
Tmin0:下限温度
Hmax0:上限湿度
Hmin0:下限湿度
また、実温度が各限界値Tmax0、Tmin0に近づきすぎると、実温度がこれらの限界値を超えてしまうおそれがあるので、この例では以下のように限界値Tmax0、Tmin0にマージンを持たせたものを新たな限界値Tmax、Tminとして採用する。
Tmax=Tmax0−mT
Tmin=Tmin0+mT
但し、mTはマージンを見込んだ正の値であり、この例ではmT=1とする。
湿度についてもこれと同じ理由で次の新たな限界値Hmax、Hminを採用する。
Hmax=Hmax0−mH
Hmin=Hmin0+mH
ここで、mHはマージンを見込んだ正の値であり、この例ではmH=1とする。
また、目標値変更部34における目標温度r1の変更の最小単位をdTとし、目標温度r1をdTずつ増減させる。
同様に、目標値変更部34における目標湿度r2の変更の最小単位をdHとし、目標湿度r2をdHずつ増減させる。
この例ではdT=dH=5とする。
まず、図7のステップS21において、実温度Tcaが上限温度Tmaxよりも高いか否かを判断する。
ここで、実温度Tcaは上限温度Tmaxよりも高い(YES)と判断された場合には、ステップS22に移り実温度Tcaを下降させる。
実温度Tcaを下降させるには、実温度Tcaよりも低い温度に目標温度r1を変更すればよく、この例ではr1=Tmaxとする。
また、このように実温度Tcaを下降させるのとは逆に、実湿度Hcaが上昇するように目標湿度r2を変更する。この例では、r2=Hca+dHとすることで実湿度Hcaを上昇させる。
実温度Tcaと実湿度Hcaとは負の相関関係を有する。よって、このように実温度Tcaを下降させたいときに逆に目標湿度r2を上昇させることで、実温度Tcaの下降と共に実湿度Hcaが目標湿度r2に自動的に近づく。これにより、ダンパ17の開度の調節により実温度Tcaと実湿度Hcaの各々を目標温度r1と目標湿度r2に近づけるのが容易となる。
次に、ステップS23に移り、ステップS22で変更した目標湿度r2が許容範囲内にあることを確認するため、目標湿度r2が上限湿度Hmaxよりも大きいかどうかを判断する。
ここで、目標湿度r2は上限湿度Hmaxよりも大きい(YES)と判断された場合にはステップS24に移る。
ステップS24においてはr2=Hmaxとすることで、目標湿度r2を許容範囲内に収める。
一方、ステップS23において、目標湿度r2は上限湿度Hmaxよりも大きくない(NO)と判断された場合には処理を終了する。
次に、前述のステップS21でNOと判断された場合について説明する。
この場合はステップS25に移り、実温度Tcaが下限温度Tminよりも低いか否かを判断する。
ここで、実温度Tcaは下限温度Tminよりも低い(YES)と判断された場合には、ステップS26に移り実温度Tcaを上昇させる。
実温度Tcaを上昇させるには、実温度Tcaよりも高い温度に目標温度r1を変更すればよく、この例ではr1=Tminとする。
また、このように実温度Tcaを上昇させるのとは逆に、実湿度Hcaが下降するように目標湿度r2を変更する。この例では、r2=Hca−dHとすることで実湿度Hcaを下降させる。
このように実温度Tcaと実湿度Hcaとを互いに逆の方向に増減させることで、前述のステップS22と同様の理由により、ダンパ17の開度の調節により実温度Tcaと実湿度Hcaの各々を目標温度r1と目標湿度r2に近づけるのが容易となる。
次に、ステップS27に移り、ステップS26で変更した目標湿度r2が許容範囲内にあることを確認するため、目標湿度r2が下限湿度Hminよりも小さいかどうかを判断する。
ここで、目標湿度r2は下限湿度Hminよりも小さい(YES)と判断された場合にはステップS28に移る。
ステップS28においてはr2=Hminとすることで、目標湿度r2を許容範囲内に収める。
一方、ステップS27において、目標湿度r2は上限湿度Hminよりも小さくない(NO)と判断された場合には処理を終了する。
次に、ステップS25においてNOと判断された場合について説明する。
この場合はステップS29のサブルーチンAに移る。
図8は、サブルーチンAにおける処理内容を示すフローチャートである。
まず、ステップS31において、実湿度Hcaが上限湿度Hmaxよりも高いか否かを判断する。
ここで、実湿度Hcaは上限湿度Hmaxよりも高い(YES)と判断された場合には、ステップS32に移り実湿度Hcaを下降させる。
実湿度Hcaを下降させるには、実湿度Hcaよりも低い湿度に目標湿度r2を変更すればよく、この例ではr2=Hmaxとする。
また、このように実湿度Hcaを下降させるのとは逆に、実温度Tcaが上昇するように目標温度r1を変更する。この例では、r1=Tca+dTとすることで実温度Tcaを上昇させる。
前述のように実温度Tcaと実湿度Hcaとは負の相関関係を有する。よって、このように実湿度Hcaを下降させたいときに逆に目標温度r1を上昇させることで、実湿度Hcaの下降と共に実温度Tcaが目標温度r1に自動的に近づく。これにより、ダンパ17の開度の調節によって実温度Tcaと実湿度Hcaの各々を目標温度r1と目標湿度r2に近づけるのが容易となる。
次に、ステップS33に移り、ステップS32で変更した目標温度r1が許容範囲内にあることを確認するため、目標温度r1が上限温度Tmaxよりも大きいかどうかを判断する。
ここで、目標温度r1は上限温度Tmaxよりも大きい(YES)と判断された場合にはステップS34に移る。
ステップS34においてはr1=Tmaxとすることで、目標温度r1を許容範囲内に収める。
一方、ステップS33において、目標温度r1は上限温度Tmaxよりも大きくない(NO)と判断された場合には処理を終了する。
次に、前述のステップS31でNOと判断された場合について説明する。
この場合はステップS35に移り、実湿度Hcaが下限湿度Hminよりも低いか否かを判断する。
ここで、実湿度Hcaは下限湿度Hminよりも低い(YES)と判断された場合には、ステップS36に移り実湿度Hcaを上昇させる。
実湿度Hcaを上昇させるには、実湿度Hcaよりも高い湿度に目標湿度r2を変更すればよく、この例ではr2=Hminとする。
また、このように実湿度Hcaを上昇させるのとは逆に、実温度Tcaが下降するように目標温度r1を変更する。この例では、r1=Tca−dTとすることで実温度Tcaを下降させる。
このように実温度Tcaと実湿度Hcaとを互いに逆の方向に増減させることで、前述のステップS32と同様に、ダンパ17の開度の調節により実温度Tcaと実湿度Hcaの各々を目標温度r1と目標湿度r2に近づけるのが容易となる。
次に、ステップS37に移り、ステップS36で変更した目標温度r1が許容範囲内にあることを確認するため、目標温度r1が下限温度Tminよりも小さいかどうかを判断する。
ここで、目標温度r1は下限温度Tminよりも小さい(YES)と判断された場合にはステップS38に移る。
ステップS38においてはr1=Tminとすることで、目標温度r1を許容範囲内に収める。
一方、ステップS37において、目標温度r1は上限温度Tminよりも小さくない(NO)と判断された場合には処理を終了する。
次に、ステップS35においてNOと判断された場合について説明する。
この場合はステップS39のサブルーチンBに移る。
図9は、サブルーチンBにおける処理内容を示すフローチャートである。
サブルーチンBにおいては、以下のようにして許容範囲内において目標温度r1をなるべく下降させる。
まず、ステップS41において、許容範囲内において更に実温度Tcaを下降させる余地があるかどうかを判断する。
温度下降の最小単位は前述のようにdTである。よって、本ステップでは、Tca−dTが下限温度Tminよりも大きいか否かを判断することで、実温度Tcaを下降させる余地があるかどうかの判断をする。
ここで、Tca−dTは下限温度Tminよりも大きい(YES)と判断された場合には、実温度Tcaを下降させる余地があると判断し、ステップS42に移る。
そのステップS42では、目標温度r1をTca−dTに変更することで、目標温度r1を下降させる。
次に、ステップS43に移り、許容範囲内において更に実湿度Hcaを上昇させる余地があるかどうかを判断する。
湿度上昇の最小単位は前述のようにdHである。よって、本ステップでは、Hca+dHが上限湿度Hmaxよりも小さいか否かを判断することで、実湿度Hcaを上昇させる余地があるかどうかの判断をする。
ここで、Hca+dHは上限湿度Hmaxよりも小さい(YES)と判断された場合には、実湿度Hcaを上昇させる余地があると判断し、ステップS44に移る。
そのステップS44では、目標湿度r2をHca+dHに変更する。
一方、ステップS43においてHca+dHは上限湿度Hmaxよりも小さくない(NO)と判断された場合には、実湿度Hcaを上昇させる余地がない。
よって、この場合にはステップS45に移り、許容範囲内でなるべく湿度を高めるべく、目標湿度r2を上限湿度Hmaxに設定する。
更に、ステップS41においてTca−dTは下限温度Tminよりも大きくない(NO)と判断された場合にはステップS46に移る。
この場合は、実温度Tcaを下降させる余地がないということなので、実温度Tcaと実湿度Hcaの各々を現状の値に維持すべく、r1=Tca、r2=Hcaとする。
以上により、目標値変更部34における目標温度r1と目標湿度r2の変更方法の基本ステップを終了する。
この後は、図7〜図9のフローチャートを所定の制御周期で繰り返す。これにより、図9のステップS42を実行するたびに目標温度r1がdTずつ低下していき、上限温度Tmaxよりも下限温度Tminに近い温度に目標温度r1が変更される。
このように下限温度Tminよりも低くならない範囲内において目標温度r1をなるべく下降させることで、下限温度Tminに近い低い実温度Tcaの冷却風Cによって電子機器14を効率的に冷却することができる。
本願発明者は、冷却風Cの実温度Tcaが下限温度Tminの近傍に維持できていることを確認するための調査を行い、図10(a)〜(c)のグラフを得た。
図10(a)は、ダンパ17の制御を開始してからの経過時間と、吸気面14xにおける冷却風Cの実温度Tcaとの関係を調査して得られたグラフである。
また、図10(b)は、ダンパ17の制御を開始してからの経過時間と、吸気面14xにおける冷却風Cの実湿度Hcaとの関係を調査して得られたグラフである。
そして、図10(c)は、ダンパ17の制御を開始してからの経過時間と、ダンパ17の開度との関係を調査して得られたグラフである。
この調査では、各パラメータを以下のように設定した。
・Tmax0=35℃
・Tmin0=10℃
・Hmax0=85%
・Hmin0=10%
・dT=dH=1
・Tmax=Tmax0−dT=34℃
・Tmin=Tmin0+dT=11℃
・Hmax=Hmax0−dH=84%
・Hmin=Hmin0+dH=11%
図10(a)に示すように、実温度Tcaは下限温度Tmin(11℃)に維持されている。このことから、図9のフローチャートに従うことで、冷却風Cの実温度Tcaを下限温度Tminの近傍に維持できることが確認できた。
また、前述のステップS42とステップS44では、目標温度r1と目標湿度r2の各々を互いに逆の増減方向に変更している。温度と湿度には負の相関関係があるので、このように各目標値r1、r2を逆の方向に増減させることで、実温度Tcaと実湿度Hcaの両方を目標値に近づけるのが容易となる。
以上説明した本実施形態によれば、図7のステップS22において、目標値変更部34が、実温度Tcaと実湿度Hcaとが互いに逆の方向に増減するように目標温度r1と目標湿度r2とを設定する。これについては、ステップS26、ステップS32、及びステップS36でも同様である。
これにより前述のように実温度Tcaと実湿度Hcaの両方を目標値に近づけるのが容易となる。
次に、本願発明者は、このように実温度Tcaと実湿度Hcaとが互いに逆の方向に増減するように目標温度r1と目標湿度r2とを設定することで得られる効果について調査を行い、図11(a)、(b)のグラフを得た。
図11(a)は、ダンパ17の制御を開始してからの経過時間と、吸気面14xにおける冷却風Cの実湿度Hcaとの関係を調査して得られたグラフである。
また、図11(b)は、ダンパ17の制御を開始してからの経過時間と、ダンパ17の開度との関係を調査して得られたグラフである。
図11(a)に示すように、実湿度Hcaは安定して推移しており、図3(a)のように大きく変動していない。
また、図11(b)に示すように、ダンパ17の開度にも大きな変動は見られず、図3(b)のような目立ったハンチング現象は起きていない。
このことから、本実施形態のように実温度Tcaと実湿度Hcaとが互いに逆の方向に増減するように目標温度r1と目標湿度r2とを設定することがハンチング現象の抑制に有効であることが確認できた。
これは、図3(a)、(b)の例のように温度制御モードと湿度制御モードを切り替えるようなことはせず、目標温度r1と目標湿度r2とを一体にして変更すると共に、実温度と実湿度の負の相関に合わせて両者を逆の増減方向に増減させたためと考えられる。
このようにダンパ17のハンチング現象を抑制できるため、ダンパ17の消費電力を削減でき、ひいてはデータセンタ1の省エネルギ化を実現することができる。
以上、本実施形態について詳細に説明したが、本実施形態は上記に限定されない。
例えば、上記ではデータセンタ1における空調制御方法について説明したが、発熱部を含む施設の空調に本実施形態を適用してもよい。
(参考例)
上記した本実施形態のステップS14(図5参照)においては、状態変数x(k)の次元n、予測モデルの次数nd1、むだ時間dt1、dt2、及び湿度の予測モデルの次数nd2が、n=nd1+dt1+nd2+dt2なる関係を満たすことを説明した。以下に、その理由について説明する。
まず、次の式(24)のような離散時間の1入力1出力、モデル次数1の状態空間モデルを考える。
Figure 2015162097
ここで、入力uのむだ時間が1秒、kの周期が1秒であるとき、次の式(25)のように入力uの値を状態変数の2つ目の要素に記憶し、次の周期に1行目にシフトするように表現できる。
Figure 2015162097
式(25)の例では、状態変数の次数は、モデルの次数1とむだ時間を考慮するための1を足し合わせた2となる。
また、入力uのむだ時間が2秒のときは、上記と同様に、次の式(26)のように、状態変数の2つ目の要素、3つ目の要素、及び入力uの値をシフトさせて表現できる。
Figure 2015162097
式(26)の例では、状態変数の次数は、モデルの次数1とむだ時間を考慮するための2を足し合わせた3となる。
入力uのむだ時間が3秒であるときは、上記と同様に、次の式(27)のように、状態変数の2つ目の要素、3つ目の要素、4つ目の要素、及び入力uの値をシフトさせて表現できる。
Figure 2015162097
式(27)の例では、状態変数の次数は、モデルの次数1とむだ時間を考慮するための3を足し合わせた4となる。
次に、以下の式(28)のような離散時間の1入力1出力、モデル次数2の状態空間モデルを考える。
Figure 2015162097
ここで、入力uのむだ時間が1秒、kの周期が1秒であるとき、次の式(29)のように入力uの値を状態変数の3つ目の要素に記憶し、次の周期に1行目と2行目にシフトするように表現できる。
Figure 2015162097
よって、状態変数の次数は、モデルの次数2とむだ時間を考慮するための次数1を足し合わせた3となる.
また、入力uのむだ時間が2秒でkの周期が1秒のときは、次の式(31)のように入力uの値を状態変数の3つ目の要素に記憶し、更に次の周期に4つ目の要素に記憶し、次に1行目と2行目にシフトするように表現できる。
Figure 2015162097
式(31)の例では、状態変数の次数は、モデルの次数2とむだ時間を考慮するための次数2を足し合わせた4となる。
以上の議論の類推から、本実施形態においてn=nd1+dt1+nd2+dt2なる関係が満たされることが分かる。
以上説明した各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 冷却風を吸気する吸気面と、前記冷却風を排気する排気面とを備えた電子機器と、
前記排気面から排気された前記冷却風を前記吸気面に戻す流路と、
前記流路に設けられ、開度が調節可能なダンパと、
前記吸気面における前記冷却風の実温度を測定する温度測定部と、
前記吸気面における前記冷却風の実湿度を測定する湿度測定部と、
前記実温度の値に応じて該実温度の目標温度を変更し、かつ、前記実湿度の値に応じて該実湿度の目標湿度を変更する目標値変更部と、
前記実温度の将来の予測温度と、前記実湿度の将来の予測湿度とを予測することにより、前記予測温度が前記目標温度に近づき、かつ前記予測湿度が前記目標湿度に近づくように、前記ダンパの前記開度を制御する制御部とを有し、
前記目標値変更部が、前記実温度と前記実湿度とが互いに逆の方向に増減するように、前記目標温度と前記目標湿度とを設定することを特徴とする空調制御システム。
(付記2) 前記目標値変更部は、前記目標温度と前記目標湿度の各々を互いに逆の増減方向に変更することを特徴とする付記1に記載の空調制御システム。
(付記3) 前記目標値変更部は、
予め設定された下限温度よりも前記実温度が低い場合には、前記目標温度を前記下限温度に変更し、
予め設定された上限温度よりも前記実温度が高い場合には、前記目標温度を前記上限温度に変更し、
予め設定された下限湿度よりも前記実湿度が低い場合には、前記目標湿度を前記下限湿度に変更し、
予め設定された上限湿度よりも前記実湿度が高い場合には、前記目標湿度を前記上限湿度に変更することを特徴とする付記1又は付記2に記載の空調制御システム。
(付記4) 前記目標値変更部は、
予め設定された下限温度と上限温度との間に前記実温度がある場合には、前記上限温度よりも前記下限温度に近い温度に前記目標温度を変更することを特徴とする付記1乃至付記3のいずれかに記載の空調制御システム。
(付記5) 前記ダンパの前記開度に基づいて、前記予測温度と前記予測湿度とを予測する予測部を更に有することを特徴とする付記1乃至付記4のいずれかに記載の空調制御システム。
(付記6) 前記予測部は、
前記ダンパの前記開度に基づいて前記予測温度と前記予測湿度とを予測する予測モデルと、
前記実温度と前記実湿度とに基づいて、前記予測温度と前記予測湿度とを補正する補正部と、
補正後の前記予測温度と前記目標温度との差と、補正後の前記予測湿度と前記目標湿度との差とを重み付けしてコストを算出するコスト関数と、
現在から将来にわたる所定の範囲について、予め設定した制約条件を満たし、かつ前記コストを最小にする操作量を算出する最適化部とを有することを特徴とする付記5に記載の空調制御システム。
(付記7) 温度測定部が、電子機器の吸気面から吸気される冷却風の実温度を測定する処理と、
湿度測定部が、前記冷却風の実湿度を測定する処理と、
目標値変更部が、前記実温度の値に応じて該実温度の目標温度を変更し、かつ、前記実湿度の値に応じて該実湿度の目標湿度を変更する処理と、
制御部が、前記実温度の将来の予測温度と、前記実湿度の将来の予測湿度とを予測することにより、前記予測温度が前記目標温度に近づき、かつ前記予測湿度が前記目標湿度に近づくように、前記電子機器の排気面から排気された前記冷却風を前記吸気面に戻す流路に設けられたダンパの開度を調節する処理とを有し、
前記目標温度と前記目標湿度とを変更する処理において、前記目標値変更部が、前記実温度と前記実湿度とが互いに逆の方向に増減するように、前記目標温度と前記目標湿度とを設定することを特徴とする空調制御方法。
(付記8) 前記目標温度と前記目標湿度とを変更する処理において、前記目標値変更部は、前記目標温度と前記目標湿度の各々を互いに逆の増減方向に変更することを特徴とする付記7に記載の空調制御方法。
(付記9) 前記目標温度と前記目標湿度とを変更する処理において、前記目標値変更部は、
予め設定された下限温度よりも前記実温度が低い場合には、前記目標温度を前記下限温度に変更し、
予め設定された上限温度よりも前記実温度が高い場合には、前記目標温度を前記上限温度に変更し、
予め設定された下限湿度よりも前記実湿度が低い場合には、前記目標湿度を前記下限湿度に変更し、
予め設定された上限湿度よりも前記実湿度が高い場合には、前記目標湿度を前記上限湿度に変更することを特徴とする付記7又は付記8に記載の空調制御方法。
(付記10) 前記目標温度と前記目標湿度とを変更する処理において、前記目標値変更部は、予め設定された下限温度と上限温度との間に前記実温度がある場合には、前記上限温度よりも前記下限温度に近い温度に前記目標温度を変更することを特徴とする付記7乃至付記9のいずれかに記載の空調制御方法。
(付記11) 前記ダンパの前記開度を調節する処理において、予測部が、前記ダンパの前記開度に基づいて、前記予測温度と前記予測湿度とを予測することを特徴とする付記7乃至付記10のいずれかに記載の空調制御方法。
1…データセンタ、10…コンテナ、10a…吸気口、10b…排気口、12…ファンユニット、12a…ファン、13…ラック、14…電子機器、14x…吸気面、14y…排気面、15…仕切り板、16…気化式冷却装置、17…ダンパ、22…コールドアイル、23…ホットアイル、24…流路、30…制御部、31…パラメータ設定部、32…湿度測定部、33…温度測定部、34…目標値変更部、35…モデル予測部、44…予測モデル、45…補正部、46…コスト関数、47…最適化部、48…操作量記憶部。

Claims (5)

  1. 冷却風を吸気する吸気面と、前記冷却風を排気する排気面とを備えた電子機器と、
    前記排気面から排気された前記冷却風を前記吸気面に戻す流路と、
    前記流路に設けられ、開度が調節可能なダンパと、
    前記吸気面における前記冷却風の実温度を測定する温度測定部と、
    前記吸気面における前記冷却風の実湿度を測定する湿度測定部と、
    前記実温度の値に応じて該実温度の目標温度を変更し、かつ、前記実湿度の値に応じて該実湿度の目標湿度を変更する目標値変更部と、
    前記実温度の将来の予測温度と、前記実湿度の将来の予測湿度とを予測することにより、前記予測温度が前記目標温度に近づき、かつ前記予測湿度が前記目標湿度に近づくように、前記ダンパの前記開度を制御する制御部とを有し、
    前記目標値変更部が、前記実温度と前記実湿度とが互いに逆の方向に増減するように、前記目標温度と前記目標湿度とを設定することを特徴とする空調制御システム。
  2. 前記目標値変更部は、前記目標温度と前記目標湿度の各々を互いに逆の増減方向に変更することを特徴とする請求項1に記載の空調制御システム。
  3. 前記目標値変更部は、
    予め設定された下限温度よりも前記実温度が低い場合には、前記目標温度を前記下限温度に変更し、
    予め設定された上限温度よりも前記実温度が高い場合には、前記目標温度を前記上限温度に変更し、
    予め設定された下限湿度よりも前記実湿度が低い場合には、前記目標湿度を前記下限湿度に変更し、
    予め設定された上限湿度よりも前記実湿度が高い場合には、前記目標湿度を前記上限湿度に変更することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空調制御システム。
  4. 前記目標値変更部は、
    予め設定された下限温度と上限温度との間に前記実温度がある場合には、前記上限温度よりも前記下限温度に近い温度に前記目標温度を変更することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の空調制御システム。
  5. 温度測定部が、電子機器の吸気面から吸気される冷却風の実温度を測定する処理と、
    湿度測定部が、前記冷却風の実湿度を測定する処理と、
    目標値変更部が、前記実温度の値に応じて該実温度の目標温度を変更し、かつ、前記実湿度の値に応じて該実湿度の目標湿度を変更する処理と、
    制御部が、前記実温度の将来の予測温度と、前記実湿度の将来の予測湿度とを予測することにより、前記予測温度が前記目標温度に近づき、かつ前記予測湿度が前記目標湿度に近づくように、前記電子機器の排気面から排気された前記冷却風を前記吸気面に戻す流路に設けられたダンパの開度を調節する処理とを有し、
    前記目標温度と前記目標湿度とを変更する処理において、前記目標値変更部が、前記実温度と前記実湿度とが互いに逆の方向に増減するように、前記目標温度と前記目標湿度とを設定することを特徴とする空調制御方法。
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