JP2007139212A - 空調制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】混合空気に加えるエネルギーを最小限とし省エネルギーを図る。
【解決手段】現在の温湿度の制御状態(冷房、暖房、除湿、加湿など)に基づいて、被制御対象室の目標温度tspに対して定められる温度設定下限値TLおよび温度設定上限値THと目標湿度xspに対して定められる湿度設定下限値XLおよび湿度設定上限値XHとで規定される目標範囲S1の外側の領域に、混合空気の現在の温湿度の状態点があるか否かを推測する。目標範囲の外側の領域にあると推測された場合、その推測された領域(例えば、領域SA)にあろう混合空気の現在の温湿度の状態点P2(T,X)に最も近い目標範囲S1の枠状の状態点P3に、目標温度tspおよび目標湿度xspを遷移させる(tsp→tsp’、xsp→xsp’)。
【選択図】 図10

Description

この発明は、被制御対象室からの還気に外気を取り入れて空調制御を行う空調制御システムに関するものである。
従来より、クリーンルームなどにおいては、室内の空気質を確保するために、被制御対象室からの還気の一部を空調機に戻し、この空調機へ戻す還気に外気を取り入れて還気と外気との混合空気とし、この混合空気を必要に応じて空調機で冷却又は加熱し、或いは加湿し、調和空気として被制御対象室内へ供給するようにしている(例えば、特許文献1、2参照)。
図13に還気に外気を取り入れて空調制御を行う従来の空調制御システムの概略を示す。同図において、1は被制御対象室(クリーンルーム)、2は被制御対象室1に調和空気を供給する空調機、T2は空調機2から吹き出される調和空気の温度(空調機吹出温度)tSAを検出する給気温度センサ、T3は被制御対象室1内の温度(被制御室温度)tpvを検出する室内温度センサ、H3は被制御対象室1内の湿度(被制御室湿度)xpvを検出する室内湿度センサである。
空調機2は、冷却コイル2−1と、加熱コイル2−2と、加湿器2−3と、給気ファン2−4とを備えており、冷却コイル2−1には冷水弁CV1を介して冷水が供給され、加熱コイル2−2には温水弁CV2を介して温水が供給され、加湿器2−3には蒸気弁CV3を介して蒸気が供給される。空調機2に対しては、外気ファンF1と、排気ファンF2と、外気取入ダンパCAV1と、排気ダンパCAV2と、空調機制御装置4とが設けられている。
空調機制御装置4は、湿度コントローラHICと温度コントローラTIC1およびTIC2とを備え、給気温度センサT2が検出する空調機吹出温度tSA、室内温度センサT3が検出する被制御室温度tpvおよび室内湿度センサH3が検出する被制御室湿度xpvに基づいて、冷水弁CV1を介する冷却コイル2−1への冷水の量、温水弁CV2を介する温水コイル2−2への温水の量および蒸気弁CV3を介する加湿器2−3への蒸気の量を制御する。
この空調制御システムにおいて、被制御対象室1からの還気RA0は排気ダンパCAV2へ至り、その一部が排気EAOUT として排出され、残りが還気RA1として空調機2に戻される。また、外気ファンF1を介する外気OAINが外気取入ダンパCAV1へ至り、その全てが外気OA1として空調機2に送られる。これにより、空調機2において、被制御対象室1から戻された還気RA1と外気取入ダンパCAV1からの外気OA1とが混合され、すなわち還気RA1に外気OA1が取り入れられ、混合空気MIX1とされる。
この空調制御システムにおいて、外気取入ダンパCAV1および排気ダンパCAV2は規定の開度(同開度)とされ、外気ファンF1および排気ファンF2は規定の回転数(同回転数)とされる。これにより、混合空気MIX1に含まれる外気の混合比率は、所定値(この例では、20%)とされる。 この混合空気MIX1は、空調機2内の冷却コイル2−1,加熱コイル2−2、加湿器2−3を通り、給気ファン2−4から調和空気(給気)として被制御対象室1へ吹き出される。
この空調制御システムでは、空調機2から吹き出す調和空気の温度の目標値として空調機吹出目標温度tSAsp(例えば、tSAsp=16℃)が定められ、被制御対象室1内の温度(室内温度)の目標値として被制御室目標温度tsp(例えば、tsp=23℃)が定められる。また、空調機2から吹き出す調和空気の湿度の目標値として被制御室目標湿度xsp(例えば、xsp=50%(相対湿度))が定められる。
空調機制御装置4は、被制御室温度tpvが被制御室目標温度tspとなるように、また空調機吹出温度tSAが空調機吹出目標温度tSAspとなるように、冷水弁CV1を介する冷却コイル2−1への冷水の量や温水弁CV2を介する温水コイル2−2への温水の量を制御する。また、被制御室湿度xpvが被制御室目標湿度xspとなるように、蒸気弁CV3を介する加湿器2−3への蒸気の量を制御する。
特開2001−182990号公報 特開2003−083570号公報
しかしながら、上述した従来の空調制御システムでは、被制御室目標温度tspと被制御室目標湿度xspとで定まる温湿度の状態点(図14に示す空気線図上のP1点)を目標温湿度の状態点とし、被制御対象室1内の温湿度をこの唯一つの目標温湿度の状態点に一致させるように、空調機2における混合空気MIX1に対する温湿度(状態点P2)の制御を行うようにしており、この温湿度の制御に過大なエネルギーを必要としていた。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、混合空気に加えるエネルギーを最小限とし、省エネルギーを図ることが可能な空調制御システムを提供することにある。
このような目的を達成するために、第1発明(請求項1に係る発明)は、被制御対象室に調和空気を供給する空調機と、被制御対象室から空調機に戻す還気に外気を取り入れて還気と外気との混合空気とする外気取入手段と、被制御対象室の温度および湿度が目標温度および目標湿度となるように空調機からの調和空気の温湿度を制御する制御手段とを備えた空調制御システムにおいて、目標温度に対して定められる温度設定下限値および温度設定上限値と目標湿度に対して定められる湿度設定下限値および湿度設定上限値とで規定される目標範囲に対する混合空気の現在の温湿度の状態点の在処に基づいて前記目標温度および目標湿度を遷移させる目標温湿度遷移手段を設けたものである。この発明によれば、被制御対象室の温湿度に対して定められる目標範囲に対する混合空気の現在の温湿度の状態点の在処に基づいて、目標温度および目標湿度が遷移される。
第1発明の一態様として、第2発明(請求項2に係る発明)では、還気および外気の温湿度に基づいて混合空気の温湿度を推測する混合空気温湿度推測手段と、目標温度に対して定められる温度設定下限値および温度設定上限値と目標湿度に対して定められる湿度設定下限値および湿度設定上限値とで規定される目標範囲から前記推測された混合空気の温湿度の状態点が外れている場合、その推測された混合空気の温湿度の状態点に最も近い目標範囲の枠状の状態点に目標温度および目標湿度を遷移させる目標温湿度遷移手段とを設ける。
このようにすると、還気と外気との混合空気の温湿度がその還気および外気の温湿度に基づいて推測され、この推測された混合空気の温湿度の状態点が目標範囲から外れている場合、その推測された混合空気の温湿度の状態点に最も近い目標範囲の枠状の状態点に目標温度および目標湿度が遷移される。これにより、推測された混合空気の温湿度の状態点が目標範囲から外れていれば、被制御対象室に対して定められる唯一つの目標温湿度ではなく、その目標温湿度に対して許容される目標範囲の枠状の最も近い状態点に被制御対象室の温湿度が一致するように、混合空気に対する温湿度の制御が行われるようになる。
第1発明の一態様として、第3発明(請求項3に係る発明)では、還気および外気の温湿度に基づいて混合空気の温湿度を推測する混合空気温湿度推測手段と、目標温度に対して定められる温度設定下限値および温度設定上限値と目標湿度に対して定められる湿度設定下限値および湿度設定上限値とで規定される目標範囲に前記推測された混合空気の温湿度の状態点が入っている場合、その推測された混合空気の温湿度の状態点に目標温度および目標湿度を遷移させる目標温湿度遷移手段とを設ける。
このようにすると、還気と外気との混合空気の温湿度がその還気および外気の温湿度に基づいて推測され、この推測された混合空気の温湿度の状態点が目標範囲に入っている場合、その推測された混合空気の温湿度の状態点に目標温度および目標湿度が遷移される。これにより、推測された混合空気の温湿度の状態点が目標範囲に入っていれば、被制御対象室に対して定められる唯一つの目標温湿度ではなく、その推測された混合空気の温湿度の状態点に被制御対象室の温湿度が一致するように、混合空気に対する温湿度の制御が行われるようになる。
第1発明の一態様として、第4発明(請求項4に係る発明)では、制御手段による空調機からの調和空気の現在の温湿度の制御状態に基づいて、目標温度に対して定められる温度設定下限値および温度設定上限値と目標湿度に対して定められる湿度設定下限値および湿度設定上限値とで規定される目標範囲の外側の領域に、混合空気の現在の温湿度の状態点があるか否かを推測する推測手段と、混合空気の現在の温湿度の状態点が目標範囲の外側の領域にあると推測された場合、その推測された領域にあるであろう混合空気の現在の温湿度の状態点に最も近い目標範囲の枠状の状態点に目標温度および目標湿度を遷移させる目標温湿度遷移手段とを設ける。
このようにすると、調和空気の現在の温湿度の制御状態(冷房、暖房、除湿、加湿など)に基づいて混合空気の現在の温湿度の状態点が目標範囲の外側の領域にあるか否かが推測され、混合空気の現在の温湿度の状態点が目標範囲の外側の領域にあると推測されれば、被制御対象室に対して定められる唯一つの目標温湿度ではなく、その目標温湿度に対して許容される目標範囲の枠状の最も近い状態点に被制御対象室の温湿度が一致するように、混合空気に対する温湿度の制御が行われるようになる。
第1発明の一態様として、第5発明(請求項5に係る発明)では、制御手段による空調機からの調和空気の現在の温湿度の制御状態に基づいて、目標温度に対して定められる温度設定下限値および温度設定上限値と目標湿度に対して定められる湿度設定下限値および湿度設定上限値とで規定される目標範囲の内側の領域に、混合空気の現在の温湿度の状態点があるか否かを推測する推測手段と、混合空気の現在の温湿度の状態点が目標範囲の内側の領域にあると推測された場合、空調機に戻す還気の現在の温湿度の状態点に目標温度および目標湿度を遷移させる目標温湿度遷移手段とを設ける。
このようにすると、調和空気の現在の温湿度の制御状態(冷房、暖房、除湿、加湿など)に基づいて混合空気の現在の温湿度の状態点が目標範囲の内側の領域にあるか否かが推測され、混合空気の現在の温湿度の状態点が目標範囲の内側の領域にあると推測されれば、被制御対象室に対して定められる唯一つの目標温湿度ではなく、空調機に戻す還気の現在の温湿度の状態点に被制御対象室の温湿度が一致するように、混合空気に対する温湿度の制御が行われるようになる。
なお、本発明において、水分量を示す指標である「湿度」の概念には、「相対湿度」、「絶対湿度」、「露点温度」などを含むものとする。また、本発明において、外気取入手段は、混合比率を一定として外気を取り入れる場合もあるし、混合比率を可変として外気を取り入れる場合もある。
また、第1〜第5発明において、遷移させる前の目標温度および目標湿度からその目標温度と目標湿度とで定られる温湿度の状態点のエンタルピを求め、遷移させた後の目標温度および目標湿度からその目標温度と目標湿度とで定られる温湿度の状態点のエンタルピを求め、そのエンタルピ差を省エネルギー量として算出する省エネルギー量算出手段を設けるようにしてもよい(請求項6に係る発明(第6発明))。
第1発明によれば、被制御対象室の温湿度に対して定められる目標範囲に対する混合空気の現在の温湿度の状態点の在処に基づいて目標温度および目標湿度を遷移させるようにしたので、被制御対象室に対して定められる唯一つの目標温湿度ではなく、その目標温湿度に対して許容される目標範囲の枠状の最も近い状態点に被制御対象室の温湿度が一致するように混合空気に対する温湿度の制御を行うようにするなどして、混合空気に加えるエネルギーを最小限に抑え、省エネルギーを図ることが可能となる。
第2発明によれば、還気と外気との混合空気の温湿度をその還気および外気の温湿度に基づいて推測し、この推測した混合空気の温湿度の状態点が目標範囲から外れている場合、その推測した混合空気の温湿度の状態点に最も近い目標範囲の枠状の状態点に目標温度および目標湿度を遷移させるようにしたので、推測された混合空気の温湿度の状態点が目標範囲から外れていれば、被制御対象室に対して定められる唯一つの目標温湿度ではなく、その目標温湿度に対して許容される目標範囲の枠状の最も近い状態点に被制御対象室の温湿度が一致するように混合空気に対する温湿度の制御が行われるようになり、混合空気に加えるエネルギーを最小限に抑え、省エネルギーを図ることが可能となる。
第3発明によれば、還気と外気との混合空気の温湿度をその還気および外気の温湿度に基づいて推測し、この推測した混合空気の温湿度の状態点が目標範囲に入っている場合、この推測した混合空気の温湿度の状態点に目標温度および目標湿度を遷移させるようにしたので、推測された混合空気の温湿度の状態点が目標範囲に入っていれば、被制御対象室に対して定められる唯一つの目標温湿度ではなく、その推測された混合空気の温湿度の状態点に被制御対象室の温湿度が一致するように混合空気に対する温湿度の制御が行われるようになり、混合空気に加えるエネルギーを最小限(ほゞ零)に抑え、省エネルギーを図ることが可能となる。
第4発明によれば、調和空気の現在の温湿度の制御状態に基づいて混合空気の現在の温湿度の状態点が目標範囲の外側の領域にあるか否かを推測し、混合空気の現在の温湿度の状態点が目標範囲の外側の領域にあると推測された場合、その推測された領域にあるであろう混合空気の現在の温湿度の状態点に最も近い目標範囲の枠状の状態点に目標温度および目標湿度を遷移させるようにしたので、混合空気の現在の温湿度の状態点が目標範囲の外側の領域にあると推測されれば、被制御対象室に対して定められる唯一つの目標温湿度ではなく、その目標温湿度に対して許容される目標範囲の枠状の最も近い状態点に被制御対象室の温湿度が一致するように、混合空気に対する温湿度の制御が行われるようになり、混合空気に加えるエネルギーを最小限に抑え、省エネルギーを図ることが可能となる。
第5発明によれば、調和空気の現在の温湿度の制御状態に基づいて混合空気の現在の温湿度の状態点が目標範囲の内側の領域にあるか否かを推測し、混合空気の現在の温湿度の状態点が目標範囲の内側の領域にあると推測された場合、空調機に戻す還気の現在の温湿度の状態点に目標温度および目標湿度を遷移させるようにしたので、混合空気の現在の温湿度の状態点が目標範囲の内側の領域にあると推測されれば、被制御対象室に対して定められる唯一つの目標温湿度ではなく、空調機に戻す還気の現在の温湿度の状態点に被制御対象室の温湿度が一致するように、混合空気に対する温湿度の制御が行われるようになり、混合空気に加えるエネルギーを最小限(ほゞ零)に抑え、省エネルギーを図ることが可能となる。
第6発明によれば、第1〜第5発明において、遷移させる前の目標温度および目標湿度からその目標温度と目標湿度とで定られる温湿度の状態点のエンタルピを求め、遷移させた後の目標温度および目標湿度からその目標温度と目標湿度とで定られる温湿度の状態点のエンタルピを求め、そのエンタルピ差を省エネルギー量として算出する省エネルギー量算出手段を設けるようにしたので、この算出した省エネルギー量をディスプレイ上に表示するなどして、目標温湿度を遷移させたことによる効果を知らせることが可能となる。
〔実施の形態1:第1、第2、第3発明〕
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。図1はこの発明に係る空調制御システムの一実施の形態(実施の形態1)の概略を示す図である。同図において、図6と同一符号は図6を参照して説明した構成要素と同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。
この空調制御システムでは、空調機制御装置4に対して目標値遷移演算装置5を設け、この目標値遷移演算装置5に空調機制御装置4への被制御室目標温度tsp(この例では、tsp=23℃)および被制御室目標湿度xsp(この例では、xsp=50%(相対湿度))を与えるようにしている。
なお、被制御室目標温度tspに対しては許容幅(管理幅)として温度設定下限値TLおよび温度設定上限値THが定められており、被制御室目標湿度xspに対しては許容幅(管理幅)として湿度設定下限値XLおよび湿度設定上限値XHが定められており、被制御室目標温度tspおよび被制御室目標湿度xspと合わせてこれらの許容幅も目標値遷移演算装置5に与えるようにしている。この例では、TL=21℃、TH=25℃、XL=40%、XH=60%としている。
また、この空調制御システムでは、外気ファンF1への外気の導入路に、外気の温度toutを検出する外気温度センサT1と、外気の湿度xout(相対湿度)を検出する外気湿度センサH1を設けており、この外気温度センサT1が検出する外気の温度toutおよび外気湿度センサH1が検出する外気の湿度xoutを目標値遷移演算装置5へ与えるようにしている。また、室内温度センサT3が検出する被制御室温度tpvおよび室内湿度センサH3が検出する被制御室湿度xpv(相対湿度)を目標値遷移演算装置5へ与えるようにしている。
目標値遷移演算装置5は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働し演算装置としての各種機能を実現させるプログラムとによって実現され、本実施の形態特有の機能して目標値遷移演算機能を備えている。この目標値遷移演算機能により、目標値遷移演算装置5は、混合空気MIX1に加えるエネルギーを最小限に抑えるように、被制御室目標温度tspおよび被制御室目標湿度xspを遷移させ、遷移目標温度tsp’および遷移目標湿度xsp’として空調機制御装置4へ送る。以下、図2に示すフローチャートに従って、目標値遷移演算装置5が有する目標値遷移演算機能について説明する。
目標値遷移演算装置5は、被制御室目標温度tspとその許容幅(温度設定下限値TL、温度設定上限値TH)、被制御室目標湿度xspとその許容幅(湿度設定下限値XL、湿度設定上限値XH)、外気の温度tout、外気の湿度xout、被制御室温度tpvおよび被制御室湿度xpvを取り込む(ステップ101〜104)。
〔混合空気の温湿度の推測〕
そして、被制御対象室1の温湿度(tpv,xpv)と外気の温湿度(tout,xout)とから、すなわち還気RA1の温湿度(tpv,xpv)と外気OA1の温湿度(tout,xout)とから還気RA1と外気OA1との混合空気MIX1の温度Tおよび湿度Xを推測する(ステップ105)。
〔被制御室目標温度の遷移〕
次に、推測した混合空気MIX1の温度(推測温度)Tについて、被制御室目標温度tspに対して定められた温度設定下限値TLと温度設定上限値THとの間にあるか否かをチェックする(TL≦T≦TH:ステップ106)。ここで、混合空気MIX1の推測温度Tが温度設定下限値TLと温度設定上限値THとの間にあれば(ステップ106のYES)、空調機制御装置4への遷移目標温度tsp’をTとする(ステップ109)。
混合空気MIX1の推測温度Tが温度設定下限値TLと温度設定上限値THとの間になければ(ステップ106のNO)、混合空気MIX1の推測温度Tが温度設定下限値TL以下であるか否かをチェックする(ステップ107)。
ここで、混合空気MIX1の推測温度Tが温度設定下限値TL以下であれば(ステップ107のYES)、空調機制御装置4への遷移目標温度tsp’をTLとする(ステップ110)。混合空気MIX1の推測温度Tが温度設定下限値TL以下でなければ(ステップ107のNO)、空調機制御装置4への遷移目標温度tsp’をTHとする(ステップ108)。
〔被制御室目標湿度の遷移〕
次に、推測した混合空気MIX1の湿度(推測湿度)Xについて、被制御室目標湿度xspに対して定められた湿度設定下限値XLと湿度設定上限値XHとの間にあるか否かをチェックする(XL≦X≦XH:ステップ111)。ここで、混合空気MIX1の推測湿度Xが湿度設定下限値XLと湿度設定上限値XHとの間にあれば(ステップ111のYES)、空調機制御装置4への遷移目標湿度xsp’をXとする(ステップ114)。
混合空気MIX1の推測湿度Xが湿度設定下限値XLと湿度設定上限値XHとの間になければ(ステップ111のNO)、混合空気MIX1の推測湿度Xが湿度設定下限値XL以下であるか否かをチェックする(ステップ112)。
ここで、混合空気MIX1の推測湿度Xが湿度設定下限値XL以下であれば(ステップ112のYES)、空調機制御装置4への遷移目標湿度xsp’をXLとする(ステップ115)。混合空気MIX1の推測湿度Xが湿度設定下限値XL以下でなければ(ステップ112のNO)、空調機制御装置4への遷移目標湿度xsp’をXHとする(ステップ113)。
〔TH<T、XH<Xの場合〕
図2のフローチャートに従えば、例えば、混合空気MIX1の推測温度Tが温度設定上限値THよりも高く(TH<T)、混合空気MIX1の推測湿度Xが湿度設定上限値XHよりも高い場合(XH<X)、空気線図上では図3に示すようにして、遷移目標温度tsp’および遷移目標湿度xsp’が決定される。
図3において、P1は被制御室目標温度tspと被制御室目標湿度xspとで定まる温湿度の状態点、P2は混合空気MIX1の推測温度Tと推測湿度Xとで定まる温湿度の状態点、S1は被制御室目標温度tspに対して定められる温度設定下限値TLおよび温度設定上限値THと被制御室目標湿度xspに対して定められる湿度設定下限値XLおよび湿度設定上限値XHとで規定される目標範囲である。
この例では、混合空気MIX1の温湿度の状態点P2が目標範囲S1から外れており、遷移目標温度tsp’がTHとされ、遷移目標湿度xsp’がXHとされる。すなわち、混合空気MIX1の推測温度Tと推測湿度Xとで定まる温湿度の状態点P2に最も近い目標範囲S1の枠状の状態点P3に被制御室目標温度tspおよび被制御室目標湿度xspが遷移され、空調機制御装置4への遷移目標温度tsp’および遷移目標湿度xsp’とされる。
この遷移目標温度tsp’および遷移目標湿度xsp’を受けて、空調機制御装置4は、被制御対象室1に対して定められる唯一つの目標温湿度(状態点P1)ではなく、その目標温湿度に対して許容される目標範囲S1の枠状の最も近い状態点P3に被制御対象室1の温湿度が一致するように、混合空気MIX1に対する温湿度の制御を行うようになる。これにより、混合空気MIX1に加えるエネルギーを最小限に抑えることが可能となり、省エネルギーが図られる。
〔TH>T、XH>Xの場合〕
図2のフローチャートに従えば、例えば、混合空気MIX1の推測温度Tが温度設定下限値TLよりも低く(TL<T)、混合空気MIX1の推測湿度Xが湿度設定下限値XLよりも低い場合(XL<X)、空気線図上では図4に示すようにして、遷移目標温度tsp’および遷移目標湿度xsp’が決定される。
この例では、混合空気MIX1の温湿度の状態点P2が目標範囲S1から外れており、遷移目標温度tsp’がTLとされ、遷移目標湿度xsp’がXLとされる。すなわち、混合空気MIX1の推測温度Tと推測湿度Xとで定まる温湿度の状態点P2に最も近い目標範囲S1の枠状の状態点P3に被制御室目標温度tspおよび被制御室目標湿度xspが遷移され、空調機制御装置4への遷移目標温度tsp’および遷移目標湿度xsp’とされる。
この遷移目標温度tsp’および遷移目標湿度xsp’を受けて、空調機制御装置4は、被制御対象室1に対して定められる唯一つの目標温湿度(状態点P1)ではなく、その目標温湿度に対して許容される目標範囲S1の枠状の最も近い状態点P3に被制御対象室1の温湿度が一致するように、混合空気MIX1に対する温湿度の制御を行うようになる。これにより、混合空気MIX1に加えるエネルギーを最小限に抑えることが可能となり、省エネルギーが図られる。
〔TL≦T≦TH、XL≦X≦XHの場合〕
図2のフローチャートに従えば、例えば、混合空気MIX1の推測温度Tが温度設定下限値TLと温度設定上限値THとの間にあり(TL≦T≦TH)、混合空気MIX1の推測湿度Xが湿度設定下限値XLと湿度設定上限値XHとの間にある場合(XL≦X≦XH)、空気線図上では図5に示すようにして、遷移目標温度tsp’および遷移目標湿度xsp’が決定される。
この例では、混合空気MIX1の温湿度の状態点P2が目標範囲S1に入っており、遷移目標温度tsp’がTとされ、遷移目標湿度xsp’がXとされる。すなわち、混合空気MIX1の推測温度Tと推測湿度Xとで定まる温湿度の状態点P2に被制御室目標温度tspおよび被制御室目標湿度xspが遷移され、空調機制御装置4への遷移目標温度tsp’および遷移目標湿度xsp’とされる。
この遷移目標温度tsp’および遷移目標湿度xsp’を受けて、空調機制御装置4は、被制御対象室1に対して定められる唯一つの目標温湿度(状態点P1)ではなく、その目標温湿度に対して許容される目標範囲S1内の混合空気MIX1の推測温度Tと推測湿度Xとで定まる温湿度の状態点P3に被制御対象室1の温湿度が一致するように、混合空気MIX1に対する温湿度の制御を行うようになる。これにより、混合空気MIX1に加えるエネルギーを最小限(ほゞ零)に抑えることが可能となり、省エネルギーが図られる。
〔実施の形態2:第1、第4、第5発明〕
図6に本発明に係る空調制御システムの他の実施の形態(実施の形態2)の概略を示す。この実施の形態2では、空調機制御装置4’に対して目標値遷移演算装置5’を設け、この目標値遷移演算装置5’に、被制御室目標温度tspおよび温度設定下限値TL,温度設定上限値TH(この例では、tsp=23℃、TL=21℃、TH=25℃、)、被制御室目標湿度xspおよび湿度設定下限値XL、湿度設定上限値XH(この例では、xsp=50%、XL=40%、XH=60%)、被制御室温度tpv、被制御室湿度xpv、空調機制御装置4’における温度コントローラTIC2からの冷水弁CV1および温水弁CV2への制御出力OP、オペレータより空調機制御装置4’へ手動入力される除湿か加湿かの指示情報、および後述する冷房中・暖房中の判定不感帯の上下の設定幅DEDを与えるようにしている。
なお、この実施の形態2において、制御出力OPは「0」〜「100」の値をとり、図7に示すように、制御出力OPが「0」〜「50」の場合には冷水弁CV1に対して100%〜0%の開度指令として出力され、制御出力OPが「50」〜「100」の場合には温水弁CV2に対して0%〜100%の開度指令として出力されるものとする。
また、オペレータより手動入力される除湿か加湿かの指示情報は湿度コントローラHICへ与えられ、指示情報が除湿である場合には、被制御室湿度xpvが被制御室目標湿度xspを上回った場合に、湿度コントローラHICから冷水弁CV1に開指令が送られ、冷水コイル2−1での結露の量が増大される。指示情報が加湿である場合には、被制御室湿度xpvが被制御室目標湿度xspを下回った場合に、湿度コントローラHICから蒸気弁CV3に開指令が送られる。
また、冷房中・暖房中の判定不感帯の上下の設定幅DEDは、制御出力OPの「50」に対して与えられるものとする。すなわち、この実施の形態2において、冷房中・暖房中の判定不感帯は、図8に示すように、「0」〜「100」の範囲で変化する制御出力OPに対して、50±DED(例えば、DED=5)の範囲Wとされるものとする。
目標値遷移演算装置5’は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働し演算装置としての各種機能を実現させるプログラムとによって実現され、本実施の形態特有の機能して目標値遷移演算機能を備えている。この目標値遷移演算機能により、目標値遷移演算装置5’は、混合空気MIX1に加えるエネルギーを最小限に抑えるように、被制御室目標温度tspおよび被制御室目標湿度xspを遷移させ、遷移目標温度tsp’および遷移目標湿度xsp’として空調機制御装置4’へ送る。以下、図9に示すフローチャートに従って、目標値遷移演算装置5’が有する目標値遷移演算機能について説明する。
目標値遷移演算装置5’は、被制御室目標温度tspとその許容幅(温度設定下限値TL、温度設定上限値TH)、被制御室目標湿度xspとその許容幅(湿度設定下限値XL、湿度設定上限値XH)、被制御室温度tpv、被制御室湿度xpv、制御出力OP、冷房中・暖房中の判定不感帯の上下の設定幅DEDおよび除湿か加湿かの指示情報を取り込む(ステップ201〜206)。
〔被制御室目標温度の遷移〕
次に、取り込んだ制御出力OPについて、冷房中・暖房中の判定不感帯である50±DEDの範囲内にあるか否かをチェックする。
ここで、制御出力OPが50−DEDよりも小さければ(OP<50−DED)、空調機2における現在の制御状態が冷房中であると判断し(ステップ207のYES)、空調機制御装置4’への遷移目標温度tsp’をTHとする(ステップ208)。
制御出力OPが50+DEDよりも大きければ(50+DED<OP)、空調機2における現在の制御状態が暖房中であると判断し(ステップ209のYES)、空調機制御装置4’への遷移目標温度tsp’をTLとする(ステップ211)。
制御出力OPが50±DEDの範囲内にあれば、空調機2における現在の制御状態が冷房中でも暖房中でもないと判断し(ステップ209のNO)、空調機制御装置4’への遷移目標温度tsp’を現在の被制御室温度tpv、すなわち空調機2に戻す還気RA1の現在の温度tpvとする(ステップ210)。
〔被制御室目標湿度の遷移〕
次に、取り込んだ除湿か加湿かの指示情報について、除湿であるのか加湿であるのかをチェックする。
ここで、除湿か加湿かの指示情報が除湿であった場合、空調機2における現在の制御状態が除湿中であると判断し(ステップ212のYES)、空調機制御装置4’への遷移目標湿度xsp’をXHとする(ステップ213)。
除湿か加湿かの指示情報が加湿であった場合、空調機2における現在の制御状態が加湿中であると判断し(ステップ214のYES)、空調機制御装置4’への遷移目標湿度xsp’をXLとする(ステップ216)。
除湿か加湿かの指示情報が与えられていない場合、空調機2における現在の制御状態が除湿中でも加湿中でもないと判断し(ステップ214のNO)、空調機制御装置4’への遷移目標湿度xsp’を現在の被制御室湿度xpv、すなわち空調機2に戻す還気RA1の現在の湿度xpvとする(ステップ215)。
〔冷房中(OP<50−DED)、除湿中(指示情報:除湿)の場合〕
図9のフローチャートに従えば、例えば、OP<50−DEDであり、除湿か加湿かの指示情報が除湿である場合、空気線図上では図10に示すようにして、遷移目標温度tsp’および遷移目標湿度xsp’が決定される。
この例では、混合空気MIX1の現在の温湿度の状態点P2(T,X)が冷房/除湿が必要とされる領域SA(目標範囲S1の外側の領域)にあると推測され、遷移目標温度tsp’がTHとされ、遷移目標湿度xsp’がXHとされる。すなわち、推測された領域SAにあるであろう混合空気MIX1の現在の温湿度の状態点P2(T,X)に最も近い目標範囲S1の枠状の状態点P3に被制御室目標温度tspおよび被制御室目標湿度xspが遷移され、空調機制御装置4’への遷移目標温度tsp’および遷移目標湿度xsp’とされる。
この遷移目標温度tsp’および遷移目標湿度xsp’を受けて、空調機制御装置4’は、被制御対象室1に対して定められる唯一つの目標温湿度(状態点P1)ではなく、その目標温湿度に対して許容される目標範囲S1の枠状の最も近い状態点P3に被制御対象室1の温湿度が一致するように、混合空気MIX1に対する温湿度の制御を行うようになる。これにより、混合空気MIX1に加えるエネルギーを最小限に抑えることが可能となり、省エネルギーが図られる。
なお、除湿か加湿かの指示情報が除湿であっても、実際には除湿制御が行われておらず、混合空気MIX1の現在の温湿度の状態点P2(T,X)が領域SA’やSA”にある場合が考えられる。この場合、状態点P3(tsp’xsp’)に被制御対象室1の温湿度が一致するように、混合空気MIX1に対する温湿度の制御が行われる。
状態点P2(T,X)が領域SA’内のP2’点にある場合、混合空気MIX1が冷却されてその温度がTHとされる。この結果、混合空気MIX1の湿度がXH以上となり、除湿制御が行われて、XHとされる。
状態点P2(T,X)が領域SA”内のP2”点にある場合、混合空気MIX1が冷却されてその温度がTHとされる。この場合、湿度はXH以下となるが、この例では指示情報が「除湿」とされているので、加湿制御は行われない。但し、遷移目標湿度xsp’=XHは有効であり、もし加湿制御を行うものとすれば、混合空気MIX1の湿度はXHとされる。
〔暖房中(50+DED<OP)、加湿中(指示情報:加湿)の場合〕
図9のフローチャートに従えば、例えば、50+DED<OPであり、除湿か加湿かの指示情報が加湿である場合、空気線図上では図11に示すようにして、遷移目標温度tsp’および遷移目標湿度xsp’が決定される。
この例では、混合空気MIX1の現在の温湿度の状態点P2(T,X)が暖房/加湿が必要とされる領域SB(目標範囲S1の外側の領域)にあると推測され、遷移目標温度tsp’がTLとされ、遷移目標湿度xsp’がXLとされる。すなわち、推測された領域SBにあるであろう混合空気MIX1の現在の温湿度の状態点P2(T,X)に最も近い目標範囲S1の枠状の状態点P3に被制御室目標温度tspおよび被制御室目標湿度xspが遷移され、空調機制御装置4’への遷移目標温度tsp’および遷移目標湿度xsp’とされる。
この遷移目標温度tsp’および遷移目標湿度xsp’を受けて、空調機制御装置4’は、被制御対象室1に対して定められる唯一つの目標温湿度(状態点P1)ではなく、その目標温湿度に対して許容される目標範囲S1の枠状の最も近い状態点P3に被制御対象室1の温湿度が一致するように、混合空気MIX1に対する温湿度の制御を行うようになる。これにより、混合空気MIX1に加えるエネルギーを最小限に抑えることが可能となり、省エネルギーが図られる。
なお、除湿か加湿かの指示情報が加湿であっても、実際には加湿制御が行われておらず、混合空気MIX1の現在の温湿度の状態点P2(T,X)が領域SB’やSB”にある場合が考えられる。この場合、状態点P3(tsp’xsp’)に被制御対象室1の温湿度が一致するように、混合空気MIX1に対する温湿度の制御が行われる。
状態点P2(T,X)が領域SB’内のP2’点にある場合、混合空気MIX1が加温されてその温度がTLとされる。この結果、混合空気MIX1の湿度がXL以下となり、加湿制御が行われて、XLとされる。
状態点P2(T,X)が領域SB”内のP2”点にある場合、混合空気MIX1が加温されてその温度がTLとされる。この場合、湿度はXL以上となるが、この例では指示情報が「加湿」とされているので、除湿制御は行われない。但し、遷移目標湿度xsp’=XLは有効であり、もし加湿制御を行うものとすれば、混合空気MIX1の湿度はXLとされる。
〔非暖房・非冷房中(50−DED≦OP≦50+DED)、非除湿・非加湿中(指示情報:なし)の場合〕
図9のフローチャートに従えば、例えば、50−DED≦OP≦50+DEDであり、除湿か加湿かの指示情報が与えられていない場合、すなわち空調機2における現在の温湿度の制御状態が非暖房・非冷房中/非除湿・非加湿中である場合、空気線図上では図12に示すようにして、遷移目標温度tsp’および遷移目標湿度xsp’が決定される。
この例では、混合空気MIX1の現在の温湿度の状態点P2(T,X)が暖房・冷房/加湿・除湿が必要とされない領域SC(目標範囲S1の内側の領域)にあると推測され、遷移目標温度tsp’がtpvとされ、遷移目標湿度xsp’がxpvとされる。すなわち、空調機2に戻す還気RA1の現在の温湿度の状態点P3(tpv,xpv)に被制御室目標温度tspおよび被制御室目標湿度xspが遷移され、空調機制御装置4’への遷移目標温度tsp’および遷移目標湿度xsp’とされる。
この遷移目標温度tsp’および遷移目標湿度xsp’を受けて、空調機制御装置4’は、被制御対象室1に対して定められる唯一つの目標温湿度(状態点P1)ではなく、その目標温湿度に対して許容される目標範囲S1内の還気RA1の現在の温度tpvと湿度xpvとで定まる温湿度の状態点P3に被制御対象室1の温湿度が一致するように、混合空気MIX1に対する温湿度の制御を行うようになる。これにより、混合空気MIX1に加えるエネルギーを最小限(ほゞ零)に抑えることが可能となり、省エネルギーが図られる。
なお、上述した実施の形態1,2では、湿度(水分量を示す指標)として相対湿度を用いるものとしたが、「絶対湿度」、「露点温度」などを用いてもよい。「絶対湿度」や「露点温度」としても、「相対湿度」の場合と同様にして、目標値の遷移演算を行うことが可能である。
また、上述した実施の形態1,2では目標値遷移演算装置5,5’を空調機制御装置4,4’とは別に設けたが、空調機制御装置4,4’に目標値遷移演算装置5,5’の機能を付加するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態1では、混合空気MIX1の温湿度を推測するようにしたが、混合空気MIX1の温湿度を実測して、同様の制御を行うようにしてもよい。
また、上述した実施の形態2では、オペレータからの除湿か加湿かの指示情報を目標遷移演算装置5’に与えるようにしたが、空調機制御装置4’において除湿や加湿を自動的に行うものとし、その時の除湿情報や加湿情報を目標遷移演算装置5’へ与えるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態1,2において、被制御室目標温度tspおよび被制御室目標湿度xsp(遷移前の目標温度および目標湿度)から状態点P1のエンタルピを求め、遷移目標温度tsp’および遷移目標湿度xsp’(遷移後の目標温度および目標湿度)から状態点P3のエンタルピを求め、状態点P1のエンタルピと状態点P3のエンタルピとの差分を省エネルギー量として算出し、その省エネルギー量をディスプレイに表示するようにしてもよい。
参考として、エンタルピhの演算式を下記に示す。
h=(1.00×t+(2.495+1.93×t)×y)/(1+t)・・・(1)
但し、t:乾球温度〔℃〕、y:絶対湿度〔kg/kg〕、h:エンタルピ〔kJ/kg〕。
本発明に係る空調制御システムの一実施の形態(実施の形態1)の概略を示す図である。 実施の形態1の空調制御システムにおける目標値の遷移演算を説明するためのフローチャートである。 TH<T、XH<Xの場合の空気線図上での遷移目標温度および遷移目標湿度の決定状況を説明する図である。 TH>T、XH>Xの場合の空気線図上での遷移目標温度および遷移目標湿度の決定状況を説明する図である。 TL≦T≦TH、XL≦X≦XHの場合の空気線図上での遷移目標温度および遷移目標湿度の決定状況を説明する図である。 本発明に係る空調制御システムの一実施の形態(実施の形態2)の概略を示す図である。 制御出力OPと冷水弁CV1および温水弁CV2に対する開度指令との関係を示す図である。 冷房中・暖房中の判定不感帯を説明する図である。 実施の形態2の空調制御システムにおける目標値の遷移演算を説明するためのフローチャートである。 冷房中(OP<50−DED)、除湿中(指示情報:除湿)の場合の空気線図上での遷移目標温度および遷移目標湿度の決定状況を説明する図である。 暖房中(50+DED<OP)、加湿中(指示情報:加湿)の場合の空気線図上での遷移目標温度および遷移目標湿度の決定状況を説明する図である。 非暖房・非冷房中(50−DED≦OP≦50+DED)、非除湿・非加湿中(指示情報:なし)の場合の空気線図上での遷移目標温度および遷移目標湿度の決定状況を説明する図である。 従来の空調制御システムの概略を示す図である。 従来の空調制御システムにおける混合空気に対する温湿度の制御状況を説明する図である。
符号の説明
1…被制御対象室、2…空調機、2−1…冷却コイル、2−2…加熱コイル、2−3…加湿器、2−4…給気ファン、CV1…冷水弁、CV2…温水弁、CV3…蒸気弁、4,4’…空調機制御装置、5,5’…目標値遷移演算装置、F1…外気ファン、F2…排気ファン、CAV1…外気取入ダンパ、CAV2…排気ダンパ、T1…外気温度センサ、T2…給気温度センサ、T3…室内温度センサ、H1…外気湿度センサ、H3…室内湿度センサ、TL…温度設定下限値、TH…温度設定上限値、XL…湿度設定下限値、XH…湿度設定上限値、S1…目標範囲、tsp…被制御室目標温度、xsp…被制御室目標湿度、tsp’…遷移目標温度、xsp’…遷移目標湿度、SA,SB…目標範囲の外側の領域、SC…目標範囲の内側の領域、W…冷房中・暖房中の判定不感帯。

Claims (6)

  1. 被制御対象室に調和空気を供給する空調機と、前記被制御対象室から前記空調機に戻す還気に外気を取り入れて還気と外気との混合空気とする外気取入手段と、前記被制御対象室の温度および湿度が目標温度および目標湿度となるように前記空調機からの調和空気の温湿度を制御する制御手段とを備えた空調制御システムにおいて、
    前記目標温度に対して定められる温度設定下限値および温度設定上限値と前記目標湿度に対して定められる湿度設定下限値および湿度設定上限値とで規定される目標範囲に対する前記混合空気の現在の温湿度の状態点の在処に基づいて前記目標温度および目標湿度を遷移させる目標温湿度遷移手段
    を備えたことを特徴とする空調制御システム。
  2. 被制御対象室に調和空気を供給する空調機と、前記被制御対象室から前記空調機に戻す還気に外気を取り入れて還気と外気との混合空気とする外気取入手段と、前記被制御対象室の温度および湿度が目標温度および目標湿度となるように前記空調機からの調和空気の温湿度を制御する制御手段とを備えた空調制御システムにおいて、
    前記還気および外気の温湿度に基づいて前記混合空気の温湿度を推測する混合空気温湿度推測手段と、
    前記目標温度に対して定められる温度設定下限値および温度設定上限値と前記目標湿度に対して定められる湿度設定下限値および湿度設定上限値とで規定される目標範囲から前記推測された混合空気の温湿度の状態点が外れている場合、その推測された混合空気の温湿度の状態点に最も近い前記目標範囲の枠状の状態点に前記目標温度および目標湿度を遷移させる目標温湿度遷移手段と
    を備えたことを特徴とする空調制御システム。
  3. 被制御対象室に調和空気を供給する空調機と、前記被制御対象室から前記空調機に戻す還気に外気を取り入れて還気と外気との混合空気とする外気取入手段と、前記被制御対象室の温度および湿度が目標温度および目標湿度となるように前記空調機からの調和空気の温湿度を制御する制御手段とを備えた空調制御システムにおいて、
    前記還気および外気の温湿度に基づいて前記混合空気の温湿度を推測する混合空気温湿度推測手段と、
    前記目標温度に対して定められる温度設定下限値および温度設定上限値と前記目標湿度に対して定められる湿度設定下限値および湿度設定上限値とで規定される目標範囲に前記推測された混合空気の温湿度の状態点が入っている場合、その推測された混合空気の温湿度の状態点に前記目標温度および目標湿度を遷移させる目標温湿度遷移手段と
    を備えたことを特徴とする空調制御システム。
  4. 被制御対象室に調和空気を供給する空調機と、前記被制御対象室から前記空調機に戻す還気に外気を取り入れて還気と外気との混合空気とする外気取入手段と、前記被制御対象室の温度および湿度が目標温度および目標湿度となるように前記空調機からの調和空気の温湿度を制御する制御手段とを備えた空調制御システムにおいて、
    前記制御手段による前記空調機からの調和空気の現在の温湿度の制御状態に基づいて、前記目標温度に対して定められる温度設定下限値および温度設定上限値と前記目標湿度に対して定められる湿度設定下限値および湿度設定上限値とで規定される目標範囲の外側の領域に、前記混合空気の現在の温湿度の状態点があるか否かを推測する推測手段と、
    前記混合空気の現在の温湿度の状態点が前記目標範囲の外側の領域にあると推測された場合、その推測された領域にあるであろう混合空気の現在の温湿度の状態点に最も近い前記目標範囲の枠状の状態点に前記目標温度および目標湿度を遷移させる目標温湿度遷移手段と
    を備えたことを特徴とする空調制御システム。
  5. 被制御対象室に調和空気を供給する空調機と、前記被制御対象室から前記空調機に戻す還気に外気を取り入れて還気と外気との混合空気とする外気取入手段と、前記被制御対象室の温度および湿度が目標温度および目標湿度となるように前記空調機からの調和空気の温湿度を制御する制御手段とを備えた空調制御システムにおいて、
    前記制御手段による前記空調機からの調和空気の現在の温湿度の制御状態に基づいて、前記目標温度に対して定められる温度設定下限値および温度設定上限値と前記目標湿度に対して定められる湿度設定下限値および湿度設定上限値とで規定される目標範囲の内側の領域に、前記混合空気の現在の温湿度の状態点があるか否かを推測する推測手段と、
    前記混合空気の現在の温湿度の状態点が前記目標範囲の内側の領域にあると推測された場合、前記空調機に戻す還気の現在の温湿度の状態点に前記目標温度および目標湿度を遷移させる目標温湿度遷移手段と
    を備えたことを特徴とする空調制御システム。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載された空調制御システムにおいて、
    遷移させる前の前記目標温度および目標湿度からその目標温度と目標湿度とで定られる温湿度の状態点のエンタルピを求め、遷移させた後の前記目標温度および目標湿度からその目標温度と目標湿度とで定られる温湿度の状態点のエンタルピを求め、そのエンタルピ差を省エネルギー量として算出する省エネルギー量算出手段を
    を備えたことを特徴とする空調制御システム。
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