JP2013047603A - 空調システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コントローラ12が、温度センサ10及び湿度センサ11により検出された外気の温度及び湿度に応じて、空調室2a,2bに供給する外気の風量,冷却器4の冷却温度,加温器5の加熱温度,及び加湿器6の加湿割合を制御することにより、空調室2a,2bから排出された外気を混合して設定温度及び設定湿度に調温及び調湿された外気を塗装ブースに供給する。このような空調システムによれば、コントローラ12は、外気が有する顕熱や潜熱を利用して外気の温度及び湿度を設定温度及び設定湿度に制御するので、外気の温湿度制御に必要なエネルギーを削減することができる。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態となる空調システムは、図1に示すように、主空調器2とリサイクル空調器3を主な構成要素として備え、所定の温度及び湿度に調温及び調湿された空気を塗装ブース1の有人ゾーンZ1及び無人ゾーンZ2(例えば外板塗装等の自動化エリア)に供給するものである。主空調器2は、空調室2aと空調室2bを有する。空調室2aは、外気導入路L1を介して取り込まれた外気を冷却する冷却器4を有する。空調室2bは、外気導入路L2を介して取り込まれた外気を加熱する加温器5と、加温器5から排出された外気を加湿する加湿器6とを有する。空調室2a,2bから排出された外気は、混合された後にファンF1及び供給路L3を介して有人ゾーンZ1に供給される。外気導入路L1,L2には流路を開閉するための給排気ダンパーD1,D2がそれぞれ設けられている。
上記空調システムの制御系は、外気の温度を検出する温度センサ10と、外気の湿度を検出する湿度センサ11と、マイクロプロセッサ等のコントローラ12により構成され、コントローラ12が、温度センサ10及び湿度センサ11により検出された外気の温度及び湿度に応じて以下に示す温湿度制御処理を実行することにより、外気の温湿度制御に必要なエネルギーを削減する。具体的には、予め温度及び湿度に応じて空気線図を図2に示す(1)〜(7)の領域にエリア分けしておき、コントローラ12は、温度センサ10及び湿度センサ11により検出された外気の温度及び湿度がエリア(1)〜(7)のうちのどのエリアに属するかによって、冷却器の冷却温度,加温器の加熱温度,加湿器の加湿割合,及び給排気ダンパーD1〜D6の開度を制御する。以下、図3を参照して、(A)主空調器2による温湿度制御と(B)リサイクル空調器3による温湿度制御とに分けてコントローラ12が実行する温湿度制御処理について説明する。
(a)外気の温度及び湿度が所定の範囲内にあるとき(図2に示すエリア(1))
コントローラ12は、給排気ダンパーD1,D2を開状態に制御すると共に冷却器3,加温器5,及び加湿器6をオフ状態にして外気をそのまま有人ゾーンZ1に供給する。
コントローラ12は、給排気ダンパーD1,D2の開度の合計値を1(100%)に制御すると共に加湿器6のみをオン状態に切り換えて加湿器6により加湿された外気と空調室2aから排出された外気とを混合して有人ゾーンZ1に供給する。加湿器6の加湿割合は、給排気ダンパーD1,D2の開度割合を考慮して、加湿器6の排出外気ではなく混合外気の湿度が所定範囲内になるように設定する。
コントローラ12は、給排気ダンパーD1,D2の開度の合計値を1(100%)に制御すると共に冷却器4と加湿器6をオン状態に切り換えて冷却器4により冷却された外気と加湿器6により加湿された外気とを混合して有人ゾーンZ1に供給する。冷却器4の冷却温度や加湿器6の加湿割合は、給排気ダンパーD1,D2の開度割合を考慮して、混合外気の温度及び湿度が所定範囲内になるように設定する。
コントローラ12は、給排気ダンパーD1,D2の開度の合計値を1(100%)に制御すると共に冷却器4のみをオン状態に切り換えて冷却器4により冷却された外気と空調室2bから排出された外気とを混合して有人ゾーンZ1に供給する。冷却器4の冷却温度は、給排気ダンパーD1,D2の開度割合を考慮して、混合外気の温度が所定範囲内になるように設定する。外気の湿度が所定の範囲内から少し外れている場合には、温度を低下させることにより外気の湿度を所定の範囲内に調湿することができる。
コントローラ12は、給排気ダンパーD1,D2の開度の合計値を1(100%)に制御すると共に冷却器4と加温器5をオン状態に切り換えて冷却器4により冷却された外気と空調室2bにおいて加熱された外気とを混合して有人ゾーンZ1に供給する。冷却器4の冷却温度及び加温器5の加熱温度は、給排気ダンパーD1,D2の開度割合を考慮して、混合外気の温度及び湿度が所定範囲内になるように設定する。
コントローラ12は、給排気ダンパーD1,D2の開度の合計値を1(100%)に制御すると共に加温器5のみをオン状態に切り換えて空調室2aから排出された外気と空調室2bにおいて加熱された外気とを混合して有人ゾーンZ1に供給する。加温器5の加熱割合は、給排気ダンパーD1,D2の開度割合を考慮して、加温器5の排出外気ではなく混合外気の温度が所定範囲内になるように設定する。
コントローラ12は、給排気ダンパーD1,D2の開度の合計値を1(100%)に制御すると共に加温器5及び加湿器6をオン状態に切り換えて空調室2aから排出された外気と空調室2bにおいて加熱,加湿された外気とを混合して有人ゾーンZ1に供給する。加温器5の加熱割合及び加湿器6の加湿割合は、給排気ダンパーD1,D2の開度割合を考慮して、空調室2bからの排出外気ではなく混合外気の温度が所定範囲内になるように設定する。
(a)外気の温度及び湿度が所定の範囲内にあるとき(図2に示すエリア(1))
コントローラ12は、給排気ダンパーD3,D5,D6及び給排気ダンパーD4をそれぞれ開状態及び閉状態に制御すると共に冷却器7及び加温器8をオフ状態にして外気のみをそのまま無人ゾーンZ2に供給する。
コントローラ12は、給排気ダンパーD3,D4の開度の合計値を1(100%)に制御すると共に給排気ダンパーD5,D6の開度をそれぞれ0(閉状態)及び給排気ダンパーD3と同じ開度に制御する。そしてコントローラ12は、冷却器7及び加温器8をオフ状態にして有人ゾーンZ1から排出された空気と外気とを混合して無人ゾーンZ2に供給する。
コントローラ12は、給排気ダンパーD3,D4の開度の合計値を1(100%)に制御すると共に給排気ダンパーD5,D6の開度をそれぞれ0(閉状態)及び給排気ダンパーD3と同じ開度に制御する。そしてコントローラ12は、冷却器7のみをオン状態にして有人ゾーンZ1から排出された空気を冷却したものと外気とを混合して無人ゾーンZ2に供給する。冷却器7の冷却温度は、給排気ダンパーD4,D6の開度割合を考慮して、混合外気の温度及び湿度が所定範囲内になるように設定する。
コントローラ12は、給排気ダンパーD3,D4の開度の合計値を1(100%)に制御すると共に給排気ダンパーD5,D6の開度をそれぞれ0(閉状態)及び給排気ダンパーD3と同じ開度に制御する。そしてコントローラ12は、冷却器7のみをオン状態にして有人ゾーンZ1から排出された空気を冷却したものと外気とを混合して無人ゾーンZ2に供給する。冷却器7の冷却温度は、給排気ダンパーD4,D6の開度割合を考慮して、混合外気の温度及び湿度が所定範囲内になるように設定する。
コントローラ12は、給排気ダンパーD3,D4の開度の合計値を1(100%)に制御すると共に給排気ダンパーD5,D6の開度をそれぞれ0(閉状態)及び給排気ダンパーD3と同じ開度に制御する。そしてコントローラ12は、冷却器7と加温器8の双方をオン状態にして有人ゾーンZ1から排出された空気を冷却したものと外気を加熱したものとを混合して無人ゾーンZ2に供給する。冷却器7の冷却温度及び加温器8の加熱温度は、給排気ダンパーD4,D6の開度割合を考慮して、混合外気の温度及び湿度が所定範囲内になるように設定する。
コントローラ12は、給排気ダンパーD3,D4をそれぞれ開状態及び閉状態に制御すると共に給排気ダンパーD5,D6の開度の合計値を1(100%)に制御する。そしてコントローラ12は、加温器8のみをオン状態にして外気を冷却したものと外気を加熱したものとを混合して無人ゾーンZ2に供給する。加熱器8の加熱温度は、給排気ダンパーD5,D6の開度割合を考慮して、混合外気の温度及び湿度が所定範囲内になるように設定する。
コントローラ12は、給排気ダンパーD3,D4の開度の合計値を1(100%)に制御すると共に給排気ダンパーD5,D6の開度をそれぞれ0(閉状態)及び給排気ダンパーD3と同じ開度に制御する。そしてコントローラ12は、加温器8のみをオン状態にして有人ゾーンZ1から排出された空気と外気を加熱したものとを混合して無人ゾーンZ2に供給する。加温器8の加熱温度は、給排気ダンパーD4,D6の開度割合を考慮して、混合外気の温度及び湿度が所定範囲内になるように設定する。
2:主空調器
3:リサイクル空調器
2a,2b,3a,3b:空調室
4,7,20:冷却器
5,8,22:加温器
6,21:加湿器
10:温度センサ
11:湿度センサ
12:コントローラ
D1〜D6:給排気ダンパー
F1〜F3:ファン
L1,L2,L7,L8:外気導入路
L3,L9:供給路
L4,L6:排出路
L5:循環路
Z1:有人ゾーン
Z2:無人ゾーン
Claims (2)
- 外気を所定の温度及び湿度に調温及び調湿して塗装ブースに供給する空調システムであって、
外気を冷却して通過させる冷却エリアと外気を冷却せずにそのまま通過させる非冷却エリアとを有する冷却部と、
前記冷却エリアを通過した外気と前記非冷却エリアを通過した外気とを混合して加湿する加湿部と、
前記加湿部から排出された外気を加熱する加温部と、
前記加温部から排出された外気を前記塗装ブースの第1のエリアに供給する供給部と
を備えることを特徴とする空調システム。 - 請求項1に記載の空調システムにおいて、
前記第1のエリアから排出された空気を冷却する第2の冷却部と、
第3の外気導入路を介して取り込まれた外気を加熱する第2の加温部と、
前記第2の冷却部及び前記第2の加温部から排出された空気を混合して前記塗装ブースの第2のエリアに供給する第2の供給部と
を備えることを特徴とする空調システム。
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- 2012-10-18 JP JP2012230729A patent/JP2013047603A/ja active Pending
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