JP6004228B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
図1に示すように、本実施例の空気調和機は、室外機1と、複数台(例えば2台)の室内機91,92を有し、室外機1と複数台の室内機91,92が閉回路に配管接続されて冷媒が封入されている多室空気調和機Sとする。
室外機1には、周波数可変の圧縮機2と室外熱交換器3及び室外電子膨張弁8が配管接続され、室外熱交換器3に送風する室外ファン4が備わっている。
なお、複数台(例えば2台)の室内機91,92が配設される多室空気調和機Sに限定されるものではなく、1台の室内機91が配設される空気調和機であってもよい。
なお、本実施例のオンラインシステム同定器47が多室空気調和機Sを同定(システム同定)する原理、および制御演算装置32が多室空気調和機Sを制御する技術は、前記した特許文献1に記載される技術を利用するものとし、以下に簡単に説明する。
オンラインシステム同定器47は、パラメータa,bの推定値をa”(k),b”(k)と表し、ベクトルを用いて、a”(k),b”(k)を要素とする推定ベクトル(パラメータ推定値信号ベクトル)θ”(k)を次式(3)のように定義する。
つまり、観測ベクトルZ(k)は、検知信号y(k)と操作量u(k)を要素とするベクトルである。
オンラインシステム同定器47が最適解を求めるとき、式(7)に含まれる利用部161,162の室内温度を制御量x(k)として、同定されたパラメータa,bを含む多室空気調和機Sの時系列モデル(式(1))が利用される。
これは、熱通過係数などの特性が異なる利用部161,162に対して同じ能力を圧縮機2に要求することによって生じるものである。つまり、熱通過係数などの特性が異なる利用部161,162に対して同じ値を式(7)に示す規範の係数nに設定することによって生じる。
なお、式(7)で示される規範の係数mは、係数nほど室内温度の調節に大きな影響を与える値ではなく、例えば「1」などの定数に設定されればよい。
よって、図3に示すように、利用部161,162の熱通過係数が大きいほど式(7)で示される規範の係数nが小さくなることが好ましい。
つまり、規範の係数nが大きいほど熱通過係数が小さくなり、圧縮機2に要求される能力が小さくなる。よって、規範の係数nが大きいほど圧縮機2の駆動周波数が小さくなるような構成が好ましい。
さらにオンラインシステム同定器47は、演算した熱通過係数に基づいて図3に示すマップを参照し、式(7)で示す規範の係数nを決定する。
したがって、制御演算装置32(フィードバック演算器44)による多室空気調和機Sのフィードバック制御も利用部161,162の熱通過係数の影響が考慮されたものになり、利用部161,162の熱環境の変化(外気による利用部室内温度の変化など)に好適に対応して多室空気調和機Sを制御できる。
制御演算装置32は多室空気調和機Sの制御を開始すると、利用部室内温度検知器261,262の計測値に基づいて利用部161,162の室内温度を取得する(ステップS1)。
さらに、制御演算装置32のオンラインシステム同定器47は取得した室内温度に基づいて、式(1)で示す時系列モデルのパラメータa,bを同定する(ステップS2)。さらに制御演算装置32のオンラインシステム同定器47は、同定したパラメータa,bに基づいて利用部161,162の熱通過係数を演算し(ステップS3)、演算した熱通過係数に対する、規範の係数nを決定する(ステップS4)。
また、制御演算装置32のフィードバック演算器44は、オンラインシステム同定器47が求めたフィードバックゲインを含んだ、式(9)で示される出力信号ベクトルu0(k)を演算し、出力信号ベクトルu0(k)に基づいて多室空気調和機Sを制御する。例えば、制御演算装置32は、出力信号ベクトルu0(k)の要素として演算される駆動周波数で圧縮機2を駆動する(ステップS6)。
このことによって、例えば、圧縮機2(図1参照)の駆動周波数が、利用部161,162の熱通過係数の影響が考慮されて演算される。したがって、制御演算装置32は、利用部161,162の熱環境の大きな変化に対して圧縮機2を効果的に制御することができ、利用部161,162の室内温度を好適に調節できる。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
しかしながら、利用部161,162の熱容量も圧縮機2の運転能力に影響を与える。
つまり、熱容量の小さな利用部ほど室内温度に対する外乱が大きくなる。例えば、多室空気調和機Sが暖房運転される場合には、熱容量の小さな利用部ほど気温の低い外気の影響を受けやすく利用部室内温度の低下が激しいため圧縮機2に要求される能力が大きくなる。
したがって、式(7)に示す規範の係数nが、利用部の熱容量が小さいほど小さくなるように補正される構成としてもよい。
したがって、制御演算装置32による多室空気調和機Sの制御も利用部161,162の熱容量の影響が考慮されたものになり、利用部161,162の熱環境の変化(外気による利用部室内温度の変化)をより効果的に吸収した多室空気調和機Sの制御が可能になる。
この構成に限定されず、多室空気調和機Sが高次遅れ系、多入力多出力系、むだ時間を有するシステムであってもよいし、他の同定法、他の制御規範であってもよい。
例えば、本実施例の制御演算装置32(図1参照)は、オンラインシステム同定器47(図1参照)が推定するパラメータa,bに基づいて演算される利用部161,162(図1参照)の熱通過係数と、図3に示すマップから、式(7)で示す規範の係数nを決定する構成であるが、熱通過係数と規範の係数nの関係を示す関数から係数nを決定する構成であってもよい。
また、パラメータa,bと、規範の係数nと、の関係を示すマップや関数が制御演算装置32に備わる構成であってもよい。
2 圧縮機
3 室外熱交換器
4 室外ファン
8 室外電子膨張弁
17 室外温度検知器(検知手段)
18 圧縮機冷媒吐出過熱度検知器(検知手段)
19 圧縮機冷媒吸入圧力検知器(検知手段)
20 圧縮機冷媒吐出圧力検知器(検知手段)
21 圧縮機電力検知器(検知手段)
22 インバータ圧縮機操作器(操作手段)
23 室外側送風能力操作器(操作手段)
24 室外ファン電力検知器(検知手段)
25 室外電子膨張弁開度操作器(操作手段)
44 フィードバック演算器
47 オンラインシステム同定器
91,92 室内機
101,102 室内熱交換器
111,112 室内ファン
121,122 室内電子膨張弁
161,162 利用部(部屋)
261,262 利用部室内温度検知器(検知手段)
271,272 利用部吹き出し温度検知器(検知手段)
281,282 室内側送風能力操作器(操作手段)
291,292 室内ファン電力検知器(検知手段)
301,302 室内電子膨張弁開度操作器(操作手段)
311,312 設定器(設定手段)
S 多室空気調和機
n 規範の係数
Claims (3)
- 室外機と、1台または複数台の室内機と、を設け、前記室外機と前記室内機とを配管接続して閉回路をなし、前記閉回路の中に冷媒を封入し、
前記室外機においては、周波数可変の圧縮機と室外熱交換器及び室外電子膨張弁を配管するとともに前記室外熱交換器に送風する室外ファンを備え、
前記室内機においては、室内空気と熱交換を行う室内熱交換器と前記室内熱交換器の冷媒の流量を調節する室内電子膨張弁を順次配管するとともに前記室内熱交換器に送風する室内ファンを備えて形成される空気調和機において、
前記室内機が配置される利用部の熱容量並びに熱通過係数を少なくとも要因とする利用部熱環境の状態と、前記圧縮機の駆動周波数と当該空気調和機の能力の関係と、を表すパラメータを、複数の所定の観測量を元に時々刻々同定していくオンラインシステム同定器と、
フィードバック演算器と、
室外温度、圧縮機冷媒吐出過熱度、圧縮機冷媒吸入圧力、圧縮機冷媒吐出圧力、圧縮機消費電力、室内温度、室内吹き出し温度を少なくとも含む各制御量を検知する検知手段と、
前記圧縮機の駆動周波数、室外ファン回転速度、室外電子膨張弁開度、室内ファン回転速度、室内電子膨張弁開度を少なくとも含む各操作量を操作する操作手段と、
少なくとも室内温度を含む設定値を設定する設定手段と
を有し、
前記オンラインシステム同定器は、前記各操作量についての信号を要素とする操作量信号ベクトルと、前記検知手段が検知した各検知信号を要素とする検知信号ベクトルと、を入力して、当該空気調和機と前記利用部の動特性を表すパラメータ推定値信号ベクトルを最小二乗の意味で同定出力する最小二乗オンラインシステム同定器であり、
前記フィードバック演算器は、前記パラメータ推定値信号ベクトルと、前記検知信号ベクトルと、前記設定手段で設定された設定値を要素とする設定値信号ベクトルと、を入力して、入力した各ベクトルに対してCOPを最大化する出力信号ベクトルを出力するフィードバック操作量演算器であり、
前記オンラインシステム同定器は、前記出力信号ベクトルを演算するための規範の係数を前記パラメータに基づいて決定することを特徴とする空気調和機。 - 前記オンラインシステム同定器は、
同定した前記パラメータに基づいて、少なくとも前記利用部の熱通過係数を演算し、
さらに、演算した熱通過係数が大きくなるほど前記規範の係数を小さな値に設定することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。 - 前記規範の係数が大きいほど、前記出力信号ベクトルの要素として演算される前記圧縮機の駆動周波数が小さいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和機。
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