JP6385446B2 - 空調システムの制御装置および空調システムの制御方法 - Google Patents

空調システムの制御装置および空調システムの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、室温をフィードバック制御する空調システムおよびその制御方法に関し、特にフィードバック制御に用いるパラメータの決定方法に関するものである。
従来の空調システムの制御装置において、所定のプロセスを自動制御するためのフィードバック制御器(PID制御器)を備えたものがある(たとえば、特許文献1参照)。そのPID制御器を備えたPID制御装置は、PID制御器の出力を一定範囲内でステップ状に変化させ、その際の制御対象の出力に基づいてパラメータ(むだ時間、一次遅れ時定数、プロセスゲイン)を同定する。そして、その制御対象のパラメータを用いて、所定の式に基づいてPID制御器のパラメータを決定している。
特開2001−350503号公報(たとえば、[0020]〜[0026]、図1、図2参照)
特許文献1は、制御対象のパラメータを同定する際に、PID制御器の出力をステップ状に変化させる必要があり、空調システムの通常運転とは異なるパラメータ同定専用の運転を行う必要があった。また、パラメータ同定を行う際に、制御対象がPID制御器の出力をステップ状に変化させたときの最終的な増加量の63%まで増加するのに要する時間を用いて制御対象の一次遅れ時定数を算出するため、制御対象がPID制御器の出力をステップ状に変化させたときの最終的な増加量に到達するまで待つ必要がある。そのため、制御対象の熱容量が大きい空調システムでは、パラメータを取得するまで長時間を要してしまい、快適性が損なわれる恐れがあった。
また、制御対象をむだ時間と一次遅れ時定数とで近似しているため、PID制御器の出力をステップ状に変化させる際の初期状態に応じて、同定されるパラメータが大きく異なる恐れもあった。さらに、PID制御器の出力と制御対象の出力のみから制御対象のモデルを同定しているため、外気温など外乱の及ぼす影響のモデル化が行えていないという課題があった。
本発明は、以上のような課題を考慮してなされたもので、パラメータ決定中も快適性を損なわない空調システムの制御装置および空調システムの制御方法を提供することを目的としている。
本発明に係る空調システムの制御装置は、フィードバック制御の制御パラメータおよび室温の目標値と測定された室温との差から状態量指令を生成し、前記状態量指令に基づいて室温を目標値に制御するフィードバック制御手段と、通常運転時に、少なくとも制御対象に供給される熱量に関する状態量または前記状態量指令と前記測定された室温とから、制御対象の熱特性に関するモデルのパラメータを算出する制御対象熱特性モデル算出手段と、制御対象の熱特性に関するモデルを表す式と前記制御対象の熱特性に関するモデルのパラメータとを用いて前記制御パラメータを決定する制御パラメータ決定手段と、を備え、前記制御対象の熱特性に関するモデルとして、熱回路網モデルを用いるものである。
本発明に係る空調システムの制御装置によれば、通常運転時のデータからフィードバック制御手段のパラメータを決定するため、制御対象の室温が設定された目標温度からずれる恐れのある専用運転を行う必要がなく、パラメータ決定中においても継続して室温を目標値に制御できるため、パラメータ決定中も快適性を損なわない効果がある。
本発明の実施の形態1に係る空調システムの制御装置のブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る空調システムの制御装置のフィードバック制御手段のブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る空調システムの制御装置のフィードバック制御手段の状態量制御手段のブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る空調システムの制御装置のフィードバック制御手段の制御パラメータ決定フロー図である。 本発明の実施の形態1に係る熱回路網モデルその1を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る制御対象熱特性モデルの伝達関数表現を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る空調システムの制御装置の制御パラメータ決定手段の内部のシミュレータを示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る空調システムの制御装置の制御パラメータ決定手段の内部のシミュレータ出力の例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る熱回路網モデルその2を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る熱回路網モデルその3を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る空調システムの制御装置のブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る空調システムの制御装置のフィードバック制御手段のパラメータ決定フロー図である。 本発明の実施の形態3に係る空調システムの制御装置の極配置の指定範囲の例を示す図である。 本発明の実施の形態5に係る空調システムの制御装置のフィードバック制御手段の状態量制御手段のブロック図である。 本発明の実施の形態6に係る空調システムの制御装置のフィードバック制御手段の状態量制御手段のブロック図である。 本発明の実施の形態8に係る空調システムの制御装置のブロック図である。 本発明の実施の形態10に係る空調システムの制御装置のブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る空調システムの制御装置100のブロック図である。
本実施の形態1に係る空調システムは制御装置100を備え、その制御装置100によって制御対象5である建物の室温を制御する。
なお、本実施の形態1では制御対象5を住宅とするが、他の建物でもよく、たとえば、ビル、工場、住宅やビルの各部屋などでもよい。
また、住宅の空調を行う方法として、住宅の中の一部の部屋にルームエアコンを取り付ける方法や、住宅に備え付けたヒートポンプなどでお湯を沸かし、その沸かしたお湯を暖房したいところへ送り、ラジエータ、ファンコイルなどの放熱装置を用いて暖房を行う方法もある。また、住宅の各部屋にダクトを通し、ヒートポンプで暖かい空気や冷たい空気を生成し、ヒートポンプで生成した暖かい空気や冷たい空気をダクトから各部屋に届けることで冷暖房を行う方法もある。
本実施の形態1ではヒートポンプでお湯を生成し、暖房を行いたいところへ沸かしたお湯を送り、ラジエータ、ファンコイルなどの放熱装置を用いて暖房を行うシステム(以下、Air to Waterシステム、ATWシステムと略記、また、全館温水暖房システムとも呼ばれる)を例に挙げて説明する。
なお、ATWシステムでは、出湯温度指令に従うように制御して生成されたお湯をラジエータなどの放熱装置に送り、制御対象5である住宅内部の暖房を行う。
空調システムの制御装置100は、制御対象熱特性モデル算出手段1と、制御パラメータ決定手段2と、外部環境計測手段3と、フィードバック制御手段4と、温度指令生成手段6と、を備えている。
制御対象熱特性モデル算出手段1は、制御対象5である住宅に供給される熱量に関する状態量である出湯温度および流量と、住宅内部の室温と、外部環境計測手段3で計測した外乱である外気温および日射量と、が入力される。
なお、ATWシステムにおいて住宅内部で送っているお湯の流量が一定の場合は、住宅に供給される熱量に関する状態量として出湯温度のみでも構わない。
そして、上記の各入力値に基づいて熱輸送方程式パラメータを算出し、そのパラメータを制御パラメータ決定手段2に出力する。なお、熱輸送方程式パラメータについては後述する。また、熱輸送方程式パラメータは、本発明の「制御対象の熱特性に関するモデルのパラメータ」に相当する。
制御パラメータ決定手段2は、制御対象熱特性モデル算出手段1から入力された熱輸送方程式パラメータに基づいて制御パラメータを決定し、そのパラメータをフィードバック制御手段4に出力する。なお、制御パラメータについては後述する。
フィードバック制御手段4は、入力された情報に基づいて制御対象5の室温をフィードバック制御するものである。
温度指令生成手段6は、リモコン、HEMS(Home Energy Management System)、プログラマブルサーモスタッドなどを用いて指定される室温の目標値(温度指令)を、フィードバック制御手段4に出力するものである。
図2は、本発明の実施の形態1に係る空調システムの制御装置100のフィードバック制御手段4のブロック図である。
フィードバック制御手段4は、内部にPID制御手段12と状態量制御手段13とを備え、PID制御手段12は、PID制御を行うためのパラメータ(つまり、PID制御手段12のパラメータ)である上記制御パラメータ、および温度指令(室温の目標値)と測定された室温との差からPID制御を行い、状態量指令を生成し、その生成した状態量指令を状態量制御手段13に出力する。
なお、Pは比例、Iは積分、Dは微分を意味している。また、PID制御として微分のないPI制御を行っている場合は、制御パラメータ決定手段2はPI制御を行うための制御パラメータを決定することとなる。
図3は、本発明の実施の形態1に係る空調システムの制御装置100のフィードバック制御手段4の状態量制御手段13のブロック図である。
状態量制御手段13は、内部にフィードバック制御手段II10と冷凍サイクル11とを備えている。そして、ATWシステムの場合、フィードバック制御手段4の内部の状態量指令の例としては、図3に示すように出湯温度指令となり、出湯温度指令(出湯温度の目標値)に従ったお湯が生成できるよう、フィードバック制御手段II10でヒートポンプの冷凍サイクル11を制御する。
図4は、本発明の実施の形態1に係る空調システムの制御装置100のフィードバック制御手段4の制御パラメータ決定フロー図、図5は、本発明の実施の形態1に係る熱回路網モデルを示す図である。
以下、図4を用いてフィードバック制御手段4の制御パラメータ決定フローについて説明する。
まず、ステップ1の処理を行い、空調システムの通常運転時に、住宅に供給される熱量に関する状態量、室温、外気温、および日射量を制御対象熱特性モデル算出手段1に時々刻々記録する。
なお、制御パラメータ決定手段2でフィードバック制御手段4の制御パラメータを一度も更新していない場合は、初期設定されている制御パラメータでフィードバック制御手段4を動作させる。
次に、ステップ2の処理を行い、指定された一定期間、住宅に供給される熱量に関する状態量、室温、外気温、および日射量を記録したのち、その記録した住宅に供給される熱量に関する状態量、室温、外気温、および日射量から住宅の熱特性に関するモデルのパラメータを算出する。
本実施の形態1では、図5に示す熱回路網モデルを制御対象5である住宅の熱特性に関するモデルとする。なお、機器および人体による発熱は、各住宅の標準的な値としてあらかじめ制御対象熱特性モデル算出手段1の内部に記録しておく。
このとき、住宅の熱特性に関するモデルから導出された式である住宅の熱輸送方程式は、以下の(1)〜(3)式である。
Figure 0006385446
Figure 0006385446
Figure 0006385446
ここで、上添え字のiは部屋番号を示しており、全館空調で住宅を1つの熱特性モデルと考えるATWシステムではi=1のみである。また、Tは外気温、Tは外壁室外側表面温度、Tは外壁室内側表面温度、Tは室内温度、Rは外壁室外側熱抵抗、Rは外壁熱抵抗、Rは外壁室内側熱抵抗、Cは外壁室外側熱容量、Cは外壁室内側熱容量、Cは室内熱容量、Qは日射量、QEQPは機器発熱、QOCCは人体発熱、Q HVACは空調システムから住宅に供給される熱量、αは外壁へ照射する日射量の補正係数、βは室内に透過する日射量の補正係数、γは内部発熱の補正係数、δは空調システムから住宅に供給される熱量の補正係数である。
また、住宅に供給される熱量に関する状態量を出湯温度および流量としている場合はQ HVAC=出湯温度×流量となり、住宅に供給される熱量に関する状態量を出湯温度のみとしている場合はQHVAC=出湯温度となる。
制御対象熱特性モデル算出手段1では、記録した住宅に供給される熱量に関する状態量である出湯温度および流量と、室温、外気温、日射量を用いて、上記(1)〜(3)の熱輸送方程式のパラメータであるR、R、R、C、C、C、α、β、γ、δ、もしくはその組み合わせから構成される熱輸送方程式パラメータを算出する。そして、その算出した熱輸送方程式パラメータは制御パラメータ決定手段2に送られる。
図6は、本発明の実施の形態1に係る制御対象熱特性モデル8の伝達関数表現を示す図、図7は、本発明の実施の形態1に係る空調システムの制御装置100の制御パラメータ決定手段2の内部のシミュレータを示すブロック図、図8は、本発明の実施の形態1に係る空調システムの制御装置100の制御パラメータ決定手段2の内部のシミュレータ出力の例を示す図である。
次に、制御パラメータ決定手段2でステップ3の処理を行う。上記(1)〜(3)の熱輸送方程式と、制御対象熱特性モデル算出手段1で算出した熱輸送方程式パラメータとを用いて、空調システムから住宅に供給される熱量QHVACから室温Tまでの伝達関数F1(S)、および外気温Tから室温Tまでの伝達関数F2(S)を決定する。
なお、制御パラメータ決定手段2の内部には、図6に示す制御対象熱特性モデル8の伝達関数F1(S)、F2(S)を用いた図7に示すシミュレータが内蔵されており、制御対象熱特性モデル8は、状態量を伝達関数F1(S)に入力し、外乱を伝達関数F2(S)に入力することで、室温を出力する。
本シミュレータでは、あらかじめ定められた規則に従ってフィードバック制御手段4の制御パラメータの値を変更しながら、目標指令生成手段7からのステップ状の目標指令と外乱生成手段9からのステップ状の外乱とが作用するシミュレーションを、制御パラメータの組み合わせごとに行う。
そのシミュレーションでは、図8に示すように目標指令がステップ状に変化したときの最初に目標値に到達するまでの時間Tおよび最大オーバーシュート量Kと、ステップ状の外乱が作用したときに規定の誤差範囲に収まるまでの時間Tおよび最大オーバーシュート量Kとを算出する。そして、それらT、K、T、Kの重み付き和が最小となる制御パラメータの組み合わせを候補として選択する。なお、Tの代わりにステップ状に目標指令が変化したときに規定の誤差範囲に収まるまでの時間Tを用いても構わない。
候補として選択された制御パラメータの値はあらかじめ定められた補正係数を乗じてから、フィードバック制御手段4に送られる。フィードバック制御手段4では、制御パラメータの更新がオペレータなどから指定された場合、空調システムの制御装置100の電源をいったん切ってから再投入した際に、制御パラメータ決定手段2から送られる値に更新する。
なお、あらかじめ指定された窓長の移動平均フィルタを用いて上記送られる値に変更する構成にしてもよい。
図9は、本発明の実施の形態1に係る熱回路網モデルその2を示す図、図10は、本発明の実施の形態1に係る熱回路網モデルその3を示す図である。
また、本実施の形態1では機器および人体による発熱を考慮する場合を例に挙げて説明したが、住宅では機器および人体による発熱の比率が小さいことも多く、無視できる場合も多くある。その場合、制御対象熱特性モデル8は図9になり、(1)〜(3)式ではQ EQPおよびQOCCの値は常時0とみなして演算を行う。
また、日射も無視する場合は、制御対象熱特性モデル8は図10になり、(1)〜(3)式ではQEQPおよびQOCCに加えてQも常時0として演算を行う。
以上より、本実施の形態1によれば、空調システムの通常運転時のデータからフィードバック制御手段4の内部のPID制御手段12の制御パラメータを決定するため、制御対象5の室温が設定された目標温度からずれる恐れのある専用運転を行う必要がなく、制御パラメータ決定中においても継続して室温を目標値に制御できるため、制御パラメータ決定中も快適性を損なわない効果がある。
また、熱容量の大きい住宅向けの温水暖房システムにおいても制御パラメータ決定のために長時間待つ必要がない効果がある。また、制御対象5の熱特性を陽に表現したモデルを用いるため、制御パラメータ決定用の動作データを採取する際の状態の影響を受けにくい効果もある。
また、外気温や日射といった外乱の情報と制御対象5の入力および出力とから制御対象5の熱特性を陽に表現したモデルのパラメータを同定するため、温度設定値に対する追従性だけでなく、外気温や日射の影響など外乱の影響を考慮した制御パラメータの決定を行える効果もある。
実施の形態2.
以下、本実施の形態2について説明するが、実施の形態1と重複するものについては省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図11は、本発明の実施の形態2に係る空調システムの制御装置101のブロック図、図12は、本発明の実施の形態2に係る空調システムの制御装置101のフィードバック制御手段4のパラメータ決定フロー図である。
本実施の形態2では、外部環境計測手段3を備えておらず、制御対象熱特性モデル算出手段1のパラメータ算出に、外乱である外気温および日射量を用いない点が実施の形態1と異なっている。
以下、図12を用いてフィードバック制御手段4のパラメータ決定フローについて説明する。
まず、ステップ1の処理を行い、空調システムの通常運転時に、住宅に供給される熱量に関する状態量、室温を制御対象熱特性モデル算出手段1に時々刻々記録する。
次に、ステップ2の処理を行い、その記録した住宅に供給される熱量に関する状態量および測定された室温から、制御対象熱特性モデル算出手段1で制御対象熱特性モデル8のパラメータを算出する。
なお、機器および人体による発熱は、各住宅の標準的な値としてあらかじめ制御対象熱特性モデル算出手段1の内部に記録しておく。また、日射量は0として無視する。
また、外気温に関しては、外気温がステップ2で記録した室温の最初の値に一致していると仮定し、実施の形態1と同様に、R、R、R、C、C、C、α、β、γ、δ、もしくはその組み合わせから構成されるパラメータを算出する。なお、α、βは日射を無視しているので0とする。
次に、制御パラメータ決定手段2でステップ3の処理を行う。まず、上記(1)〜(3)の熱輸送方程式と、制御対象熱特性モデル算出手段1で算出した熱輸送方程式パラメータとを用いて、空調システムから住宅に供給される熱量QHVACから室温Tまでの伝達関数F1(S)を算出する。
なお、制御パラメータ決定手段2の内部には、図6に示す制御対象熱特性モデル8の伝達関数を用いた図7に示すシミュレータが内蔵されており、図7の熱特性モデルとしてF1(S)を用いる。
本シミュレータでは、フィードバック制御手段4の制御パラメータの値をあらかじめ定められた規則に従って変更しながら、図8に示すようなステップ状の目標指令とステップ状の外乱とが作用するシミュレーションを、制御パラメータの組み合わせごとに実施する。
各組み合わせで行うシミュレーションでは、図8に示すように目標指令がステップ状に変化したときの最初に目標値に到達するまでの時間Tおよび最大オーバーシュート量K を算出し、T、Kの重み付き和が最小となる制御パラメータの組み合わせをパラメータの候補として選択する。なお、Tの代わりにステップ状に目標指令が変化したときに規定の誤差範囲に収まるまでの時間Tを用いても構わない。
選択された制御パラメータの値はあらかじめ定められた補正係数を乗じてから、フィードバック制御手段4に送られる。フィードバック制御手段4では、制御パラメータ更新がオペレータなどから指定された場合、空調システムの制御装置101の電源をいったん切ってから再投入した際に制御パラメータ決定手段2から送られる値に更新する。
なお、送られる値へあらかじめ指定された窓長の移動平均フィルタを用いて変更する構成にしてもよい。
以上より、本実施の形態2によれば、外気温や日射の情報を使用しないため、外部の環境情報を測定しなくても制御パラメータの決定を行える効果がある。
実施の形態3.
以下、本実施の形態3について説明するが、実施の形態1と重複するものについては省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図13は、本発明の実施の形態3に係る空調システムの制御装置の極配置の指定範囲の例を示す図である。
本実施の形態3では、制御パラメータ決定手段2での制御パラメータ決定方法のみが実施の形態1と異なっている。
制御パラメータ決定手段2では、熱特性モデルとしてF1(S)を用いた場合の、図7のブロック図で示されるフィードバック制御手段4と制御対象熱特性モデル8とで構成される閉ループの伝達関数をG1(S)とし、フィードバック制御手段4の制御パラメータの値をあらかじめ定められた規則に従って変更しながら、G1(S)の極を算出する。そして、算出したG1(S)の極において、図13に示す指定範囲内で、もっとも原点の近くに位置する極が原点から離れる制御パラメータの値を選択する。その選択された制御パラメータの値はあらかじめ定められた補正係数を乗じてから、フィードバック制御手段4に送られる。
以上より、本実施の形態3によれば、伝達関数の極の位置に基づいてフィードバック制御手段4の制御パラメータを決定するため、制御対象熱特性モデル8のパラメータ算出後にフィードバック制御手段4の制御パラメータを算出するまでの時間を短縮できる効果がある。
実施の形態4.
以下、本実施の形態4について説明するが、実施の形態1と重複するものについては省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
本実施の形態4では、制御パラメータ決定手段2での制御パラメータ決定方法のみが実施の形態1と異なっている。
制御パラメータ決定手段2では、熱特性モデルとしてF1(S)を用いた場合の、図7のブロック図で示されるフィードバック制御手段4と制御対象熱特性モデル8とで構成される閉ループの伝達関数をG1(S)とし、G1(S)の分母多項式の係数があらかじめ定められた比になるように制御パラメータを決定する。
G1(S)の分母多項式が
Figure 0006385446
となるとき、
Figure 0006385446
Figure 0006385446
を、
Figure 0006385446
とし、温度指令がステップ状に変化する場合において、ステップ状に変化した目標値に室温が到達するまでの時間の目標値をTとするとき、τが
Figure 0006385446
となるようにフィードバック制御手段4の制御パラメータを決定する。なお、(7)式、(8)式の値は2.5、2、0.5などに限定されるものではなく、2.3、1.8、0.4など別の値でも構わない。
以上より、本実施の形態4によれば、伝達関数の分母の係数の比からフィードバック制御手段4の制御パラメータを決定するため、制御対象熱特性モデル8のパラメータ算出後にフィードバック制御手段4の制御パラメータを算出するまでの時間を短縮できる効果がある。
実施の形態5.
以下、本実施の形態5について説明するが、実施の形態1と重複するものについては省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図14は、本発明の実施の形態5に係る空調システムの制御装置のフィードバック制御手段4の状態量制御手段13のブロック図である。
実施の形態1では、フィードバック制御手段4の内部の状態量指令の例として出湯温度指令としたが、本実施の形態5では状態量指令として冷凍サイクル11の圧縮機の周波数指令とし、図2のフィードバック制御手段4の内部の状態量制御手段13は、図14に示すように圧縮機の周波数を制御する。本実施の形態5では、住宅に供給される熱量に関する状態量、および空調システムから住宅に供給される熱量QHVACとして、圧縮機の周波数を用いる。
なお、圧縮機の周波数の代わりに圧縮機の周波数指令を用いても構わない。
以上より、本実施の形態5によれば、圧縮機の周波数を用いて制御対象熱特性モデル8のパラメータを算出するため、出湯温度の測定値に誤差がある場合でも制御パラメータを決定することができる効果がある。
実施の形態6.
以下、本実施の形態6について説明するが、実施の形態1と重複するものについては省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図15は、本発明の実施の形態6に係る空調システムの制御装置のフィードバック制御手段4の状態量制御手段13のブロック図である。
実施の形態1ではヒートポンプでお湯を生成し、沸かしたお湯を暖房したいところへ送り、ラジエータ、ファンコイルなどの放熱装置を用いて暖房するATWシステムで説明したが、本実施の形態6では、各部屋に張り巡らせたダクトに暖かい空気や冷たい空気を送り込むことで全館の空調を行うダクト空調システムとする。全館の空調を行うダクト空調システムでは、図2のフィードバック制御手段4の内部の状態量指令は吹き出し温度指令となり、状態量制御手段13は図15となる。
本実施の形態6では、住宅に供給される熱量に関する状態量、および空調システムから住宅に供給される熱量QHVACとして、ダクトに吹き出す空気の吹き出し温度を使用する。ダクトに吹き出す空気の風速をファンで可変にしている場合は、住宅に供給される熱量に関する状態量が吹き出し温度と風速、空調システムから住宅に供給される熱量QHV ACが吹き出し温度×風速となる。
以上より、本実施の形態6によれば、全館の空調を行うダクト空調システムのダクトに吹き出す空気の吹き出し温度に基づいて制御対象熱特性モデル8の熱輸送方程式パラメータを算出するため、全館をダクトにより冷暖房するダクト空調システムのフィードバック制御手段4の制御パラメータを専用運転なしに決定できる効果がある。
実施の形態7.
以下、本実施の形態7について説明するが、実施の形態1と重複するものについては省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
実施の形態1ではヒートポンプでお湯を生成し、沸かしたお湯を暖房したいところへ送り、ラジエータ、ファンコイルなどの放熱装置を用いて暖房するATWシステムで説明したが、本実施の形態7では住宅の一部の部屋にルームエアコンを取り付けた部屋毎の個別の空調システムとする。
部屋毎の個別の空調システムでは、図2のフィードバック制御手段4の内部の状態量指令は吹き出し温度指令となり、状態量制御手段13は図15となる。本実施の形態7では、住宅に供給される熱量に関する状態量、および空調システムから住宅に供給される熱量QHVACとして、各部屋に吹き出す空気の吹き出し温度を使用する。吹き出す空気の風速をファンで可変にしている場合は、住宅に供給される熱量に関する状態量が吹き出し温度と風速、空調システムから住宅に供給される熱量QHVACが吹き出し温度×風速となる。
また(1)〜(3)式の熱輸送方程式は空調システムの取り付けられている部屋での方程式となり、図5、図9、図10の制御対象熱特性モデル8は空調システムの取り付けられている部屋でのモデルとなり、制御対象熱特性モデル算出手段1では、空調システムの取り付けられている部屋の熱特性モデルを算出する。
以上より、本実施の形態7によれば、各部屋に取り付けた空調システムのフィードバック制御手段4の制御パラメータを専用運転なしに決定できる効果がある。
実施の形態8.
以下、本実施の形態8について説明するが、実施の形態1と重複するものについては省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図16は、本発明の実施の形態8に係る空調システムの制御装置102のブロック図である。
本実施の形態8では、図16に示すように制御対象熱特性モデル算出手段1の外部に状態量記録手段14を設けている点が実施の形態1と異なっている。
実施の形態1では、図1のフィードバック制御手段4、制御対象熱特性モデル算出手段1、制御パラメータ決定手段2がいずれも空調システム専用のコントローラに内蔵されている。一方、本実施の形態8では、フィードバック制御手段4、状態量記録手段14は空調システム専用のコントローラに内蔵し、制御対象熱特性モデル算出手段1、制御パラメータ決定手段2は制御パラメータ決定時のみ接続するパーソナルコンピュータに内蔵されている。
そして、空調システムの通常運転時に、住宅に供給される熱量に関する状態量、室温、外気温、日射量を状態量記録手段14に時々刻々記録し、制御パラメータ決定時に記録した住宅に供給される熱量に関する状態量、室温、外気温、日射量を制御対象熱特性モデル算出手段1に送る。
以上より、本実施の形態8によれば、制御対象熱特性モデル算出手段1、制御パラメータ決定手段2は制御パラメータ決定時のみ接続するパーソナルコンピュータに内蔵するため、空調システム専用コントローラのプログラムの規模を小さくできる効果がある。
実施の形態9.
以下、本実施の形態9について説明するが、実施の形態1と重複するものについては省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
本実施の形態9では、住宅に供給される熱量に関する状態量として、出湯温度ではなく、図3に示される出湯温度指令を用いる点が実施の形態1と異なっている。
以上より、本実施の形態9によれば、出湯温度ではなく出湯温度指令を用いてフィードバック制御手段4の制御パラメータを決定するため、出湯温度の測定値に誤差がある場合や、ノイズが入る場合でも制御対象熱特性モデル8の熱輸送方程式パラメータを高精度に算出でき、空調システムの制御パラメータを専用運転なしに決定できる効果がある。
実施の形態10.
以下、本実施の形態10について説明するが、実施の形態1と重複するものについては省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図17は、本発明の実施の形態10に係る空調システムの制御装置103のブロック図である。
本実施の形態10では、図17に示すように制御対象熱特性モデル算出手段1に入力されるパラメータとして、制御対象5である住宅に供給される熱量に関する状態量ではなく、制御対象5である住宅に供給される熱量に関する状態量の目標値(状態量指令)である点が実施の形態1と異なっている。
制御対象熱特性モデル算出手段1は、図17に示すように制御対象5である住宅に供給される熱量に関する状態量である出湯温度の目標値(状態量指令)および流量と、住宅内部の室温と、外部環境計測手段3で計測した外乱である外気温および日射量と、が入力される。
なお、ATWシステムにおいて住宅内部で送っているお湯の流量が一定の場合は、住宅に供給される熱量に関する状態量として出湯温度のみでも構わない。
そして、上記の各入力値に基づいて熱輸送方程式パラメータを算出し、そのパラメータを制御パラメータ決定手段2に出力する。また、熱輸送方程式パラメータは、本発明の「制御対象の熱特性に関するモデルのパラメータ」に相当する。
以上より、本実施の形態10によれば、建物に供給する熱量に関する状態量の測定値にノイズなどが含まれる場合でも、制御対象熱特性モデル8の熱輸送方程式パラメータを高精度に算出できる効果がある。
1 制御対象熱特性モデル算出手段、2 制御パラメータ決定手段、3 外部環境計測手段、4 フィードバック制御手段、5 制御対象、6 温度指令生成手段、7 目標指令生成手段、8 制御対象熱特性モデル、9 外乱生成手段、10 フィードバック制御手段II、11 冷凍サイクル、12 PID制御手段、13 状態量制御手段、14 状態量記録手段、100 制御装置、101 制御装置、102 制御装置、103 制御装置。

Claims (11)

  1. フィードバック制御の制御パラメータおよび室温の目標値と測定された室温との差から状態量指令を生成し、前記状態量指令に基づいて室温を目標値に制御するフィードバック制御手段と、
    通常運転時に、少なくとも制御対象に供給される熱量に関する状態量または前記状態量指令と前記測定された室温とから、制御対象の熱特性に関するモデルのパラメータを算出する制御対象熱特性モデル算出手段と、
    制御対象の熱特性に関するモデルを表す式と前記制御対象の熱特性に関するモデルのパラメータとを用いて前記制御パラメータを決定する制御パラメータ決定手段と、を備え
    前記制御対象の熱特性に関するモデルとして、熱回路網モデルを用いる
    空調システムの制御装置。
  2. 前記制御対象の熱特性に関するモデルを表す式が熱輸送方程式であり、前記制御対象の熱特性に関するモデルのパラメータが熱輸送方程式パラメータであり、
    前記制御パラメータ決定手段が、前記熱輸送方程式と前記熱輸送方程式パラメータとを用いて決定される伝達関数を用いて前記制御パラメータを決定する
    請求項1に記載の空調システムの制御装置。
  3. 前記制御対象に供給される熱量に関する状態量として、出湯温度に関する状態量を用いる
    請求項1または2に記載の空調システムの制御装置。
  4. ダクトを備えた空調システムであって、
    前記制御対象に供給される熱量に関する状態量として、前記ダクトに吹き出す空気の吹き出し温度に関する状態量を用いる
    請求項1または2に記載の空調システムの制御装置。
  5. 圧縮機を備え、
    前記制御対象に供給される熱量に関する状態量として、前記圧縮機の周波数に関する状態量を用いる
    請求項1または2に記載の空調システムの制御装置。
  6. 前記制御パラメータ決定手段は、前記伝達関数を用いたシミュレータを内蔵し、
    あらかじめ定められた規則に従って前記制御パラメータの値を変更しながら、前記制御パラメータの組み合わせごとにシミュレーションを行い、そのシミュレーション結果に基づいて前記制御パラメータを決定する
    請求項2または請求項2に従属する請求項3〜のいずれか一項に記載の空調システムの制御装置。
  7. 前記制御パラメータは、目標指令がステップ状に変化したときの最初に目標値に到達するまでの時間Tおよび最大オーバーシュート量Kと、ステップ状の外乱が作用したときに規定の誤差範囲に収まるまでの時間Tおよび最大オーバーシュート量Kの重みつき和が最小となる制御パラメータに、あらかじめ定められた補正係数を乗じたものである
    請求項に記載の空調システムの制御装置。
  8. 前記制御パラメータ決定手段は、
    あらかじめ定められた規則に従って前記制御パラメータの値を変更しながら、前記フィードバック制御手段と前記制御対象の熱特性に関するモデルとで構成される閉ループの伝達関数の極を算出し、その算出した極の位置に基づいて前記制御パラメータを決定する
    請求項1〜のいずれか一項に記載の空調システムの制御装置。
  9. 前記制御パラメータ決定手段は、
    前記フィードバック制御手段と前記制御対象の熱特性に関するモデルとで構成される閉ループの伝達関数の分母の係数の比に基づいて前記制御パラメータを決定する
    請求項1〜のいずれか一項に記載の空調システムの制御装置。
  10. 前記制御対象熱特性モデル算出手段は、
    前記制御対象に供給される熱量に関する状態量と前記測定された室温に加え、
    外乱から前記パラメータを算出する
    請求項1〜のいずれか一項に記載の空調システムの制御装置。
  11. 通常運転時に、少なくとも制御対象に供給される熱量に関する状態量と測定された室温とから、制御対象の熱特性に関するモデルのパラメータを算出し、制御対象の熱特性に関するモデルの式と前記熱特性に関するモデルのパラメータとを用いて制御パラメータ決定手段で室温を目標値に制御するフィードバック制御手段のフィードバック制御の制御パラメータを決定し、
    前記制御対象の熱特性に関するモデルとして、熱回路網モデルを用いる
    空調システムの制御方法。
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