JP2015160245A - 給電ユニット、制御ユニット、管理装置、および給電制御装置 - Google Patents

給電ユニット、制御ユニット、管理装置、および給電制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】半田機器20の制御を容易にし、もって利便性を高めること。
【解決手段】半田機器20と接続される接続部104と、接続部104を介して半田機器20に給電する給電部110と、予め設定された温度設定信号Tsに基づいて、給電部110から出力される給電を制御する給電制御部111とを備えている給電ユニット100が開示される。給電ユニット100は、当該給電ユニット100と物理的に分離して前記温度設定信号を出力する装置200、800との間で通信を司る給電側通信手段112、120と、給電側通信手段112、120が前記装置200、800から温度設定信号Tsを受信した場合に、当該温度設定信号Tsを給電制御部111に入力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、給電ユニット、制御ユニット、管理装置、および給電制御装置に関する。
エレクトロニクス産業においては、今日でも、マニュアル操作で半田を取り扱う作業(半田取扱作業)が行われている。半田取扱作業は、作業台の上に作業エリアを設定して行う。作業者は、作業エリアに臨み、半田機器を操作する。非限定的な例示として、半田機器は、半田ごて、半田吸取器、ツィーザ等である。半田機器は、給電制御装置に接続される。給電制御装置は、半田機器の発熱量を主に電圧の調整によって制御する。従来の給電制御装置は、半田機器に給電する給電部と、給電部から出力される電圧を制御する給電制御部と、給電制御部の制御目標となる設定温度を入力する温度設定部と、温度設定部の設定情報等を表示する表示部と、各部を収容するハウジングとを含む。作業者は、表示部に表示された情報を目視しながら、温度設定部を操作する。この操作は、設定情報を温度設定部に設定または更新する処理を含む。設定情報は、半田機器の設定温度を決定するための条件に関する情報である。上記先行技術の一例としては、特許文献1に開示された半田ごて装置が例示される。
特開2010−64111号公報
従来の半田ごて装置は、給電制御装置のハウジングに給電部と給電部を制御するユニット(温度設定部、表示部)が物理的に一体化されていた。そのため、半田ごて装置の利用態様によっては、種々の不便があった。
例えば、表示部がハウジングに取り付けられていたので、ハウジングを作業台の上に設置しなければならない、ということがある。作業者が表示部を目視できなくなるからである。そのため、作業スペースが狭くなるという不具合があった。一方、近年では、半田機器の高出力化が要請されている。そのため、給電部もより大きなものが必要となる。よって、かかる要請に応えるべく、高出力の仕様にすると、給電部、ひいては半田ごて装置が大型化する。そのため、作業スペースが逼迫されるという問題があった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、利便性を高めることのできる給電ユニット、制御ユニット、管理装置、および給電制御装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、半田機器と接続される接続部と、前記接続部を介して前記半田機器に給電する給電部と、予め設定された温度設定信号に基づいて、給電部からの給電を制御する給電制御部とを備えた半田機器の給電ユニットであって、前記給電ユニットと物理的に分離して前記温度設定信号を出力する装置との間で、前記温度設定信号の受信を含む通信を司る給電側通信手段とを備え、前記給電側通信手段が前記装置から前記温度設定信号を受信した場合に、当該温度設定信号を前記給電制御部に入力するように構成されていることを備えていることを特徴とする半田機器の給電ユニットである。この態様では、給電ユニットは、給電制御部の制御に基づき、接続部に接続された半田機器への給電することができる。給電制御部は、予め設定された温度設定信号に基づき、上記給電を制御する。温度設定信号は、給電ユニットとは物理的に分離した装置から出力される。出力された温度設定信号は、給電側通信手段によって、給電制御部に入力される。このため、温度設定信号を出力する装置は、必ずしも、給電ユニットと物理的に同じ位置に配置する必要がない。よって、給電ユニットを作業台から離れた場所(例えば、作業台の下)に設置することができる。
好ましい態様の給電ユニットは、前記給電側通信手段が前記装置から前記温度設定信号を受信した場合に、当該温度設定信号を前記給電制御部に入力する給電側受信信号処理部をさらに備えている。
好ましい態様の給電ユニットは、前記給電制御部が出力信号を前記装置に出力するように前記給電側通信手段を作動する給電側送信信号処理部をさらに備え、前記給電側受信信号処理部および前記給電側送信信号処理部は、前記給電制御部が前記装置によるフィードバック制御に基づいて前記給電部を制御するように、協働して前記給電側通信手段を作動する機能を有している。この態様では、給電ユニットと物理的に分離した装置と給電ユニットの間で、フィードバック制御を実現することができる。加えて、従来、給電制御部をフィードバック制御していたユニットが分離独立した装置として構成されることと相俟って、給電ユニットと物理的に分離した装置は、給電ユニットに接続されたあらゆる半田機器(換言すれば、あらゆる給電ユニット)に対応して、好適なフィードバック制御を実現することができる。すなわち、従来、給電部分と制御部分とが1対1の関係であったのに対し、本態様では、1対1の他、1対多、多対1、多対多の関係で利用することが可能となる。
好ましい態様の給電ユニットにおいて、前記給電側送信信号処理部は、前記接続部に接続されている半田機器の識別信号を前記装置に出力するように前記給電側通信手段を作動する機能を有する。この態様では、トレーサビリティに必要な情報として、半田機器の識別信号を制御側の装置に送信することができる。よって、制御側の装置は、当該装置に種々の半田機器(または給電ユニット)が汎用的に接続される環境においても、半田機器(または給電ユニット)の違いに影響されず、確実なトレーサビリティを確保することができる。
好ましい態様の給電ユニットは、ハウジングをさらに備え、前記ハウジングは、前記装置として機能する装置を着脱可能に装着する装着部を備えている。この態様では、給電ユニットと上記装置で一体型の給電制御装置を構成することができる。また、給電ユニットから上記装置を分離することにより、上記装置を視認性のよい場所に設置する一方、給電ユニットを作業スペースから外れた位置に設置し、作業スペースを広く確保することができる。
本発明のさらに別の態様は、上述した給電ユニットと物理的に分離して前記温度設定信号を出力する装置として機能するように構成され、前記給電ユニットに温度設定信号を出力する制御ユニットであって、前記給電ユニットとの通信を司る制御側通信手段と、半田機器の設定温度を決定するための条件に関する情報である設定情報に基づいて、前記温度設定信号を生成するファームウェアを含むフィードバック制御部と、前記フィードバック制御部が生成した前記温度設定信号を前記給電ユニットに出力するように前記制御側通信手段を作動する制御側送信信号処理部とを備えていることを特徴とする制御ユニットである。この態様では、給電ユニットに対し、当該給電ユニットが半田機器に出力する電圧の基準となる温度設定信号を出力することができる。温度設定信号は、設定情報に基づいて生成される。設定情報は、半田機器の設定温度を決定するための条件に関する情報である。
好ましい態様の制御ユニットにおいて、前記ファームウェアは、複数種類の半田機器にそれぞれ適合して複数種類の温度設定信号を生成する設定プログラムを含む。この態様では、一台の制御ユニットによって、複数種類の半田機器に対応することができる。したがって、給電ユニットが複数種類の半田機器に応じて複数種類ある場合、あるいは一つの給電ユニットに複数種類の半田機器がある場合にも、制御ユニットは、温度設定信号を出力することができる。
好ましい態様の制御ユニットは、前記制御側通信手段により受信されたファームウェアプログラムを前記ファームウェアとしてインストールするファームウェア管理部をさらに備えている。この態様では、制御側通信手段の通信機能を活かして、ファームウェアの配信を受け、ファームウェアの自動更新を実現することが可能になる。
好ましい態様の制御ユニットは、前記フィードバック制御部に対し、前記設定情報の設定または変更をロックするロック部をさらに備えている。この態様では、ロック部によって設定情報の設定または変更を行うことのできる作業者(管理者)以外の作業者にアクセス制限をかけることができる。したがって、管理者のみがロック部によるロックを解除できるようにしておき、作業者は、管理者が設定した設定情報で生成される温度設定信号のみに基づいて、給電ユニットから半田機器に電圧を供給するときの条件が定まるようにしておくことができる。よって、設定情報の完全性(Integrity)を確保することができる。
本発明の別の態様は、接続部に接続されている半田機器の識別信号を制御ユニットに対して出力するように給電側通信手段を作動する機能を有する給電側送信信号処理部を備えた給電ユニットと物理的に分離して前記温度設定信号を出力する機能を有し、かつ前記給電ユニットの前記給電制御部をフィードバック制御するように構成された制御ユニットであって、前記給電ユニットとの通信を司る制御側通信手段と、前記制御側通信制御部を介して前記給電ユニットから出力された半田機器の識別信号ごとに製造履歴に関する履歴データを生成する履歴管理部とを備えていることを特徴とする制御ユニットである。この態様では、制御ユニットは、給電ユニットに接続されたあらゆる半田機器(換言すれば、あらゆる給電ユニット)に対応して、好適なフィードバック制御を実現することができる。加えて、トレーサビリティに必要な情報として、半田機器の識別信号を受信することができるので、種々の半田機器(または給電ユニット)が汎用的に上記装置に接続される環境においても、半田機器(または給電ユニット)の違いに影響されず、確実なトレーサビリティを確保することができる。
本発明の別の態様は、上記制御ユニットの親機として機能する管理装置であって、前記制御ユニットとの通信を司るメイン側通信手段と、前記制御ユニットの前記フィードバック制御部に対し、前記設定情報を出力するように前記メイン側通信手段を作動する設定情報制御部とを備えていることを特徴とする管理装置である。この態様では、親機としての管理装置によって、制御ユニットの設定情報を変更することが可能になる。あるいは、制御ユニット単体で変更可能な項目を制約したり、複数の制御ユニットに対し、共通の設定情報を画一的に設定したりすることが可能になる。
本発明のさらに別の態様は、上記ロック部を備えた制御ユニットの親機として機能する管理装置であって、前記制御ユニットとの間で通信を司るメイン側通信手段と、前記制御ユニットの前記ロック部によるロックを解除可能なロック制御部と、前記ロック制御部により前記ロック部によるロックが解除されているときに、前記制御ユニットの前記フィードバック制御部に対し、前記設定情報を出力するように前記メイン側通信手段を作動する設定情報制御部とを備えていることを特徴とする管理装置である。この態様では、ロック部に対し、アクセス権を有する作業者が管理装置を用いて制御ユニットのロックを解除し、設定情報制御部が、設定情報を設定または更新することができる。
好ましい態様の管理装置において、前記メイン側通信手段に前記制御ユニットが前記メイン側通信手段に接続されているか否かを判定する制御ユニット識別部をさらに備え、前記ロック制御部は、前記制御ユニットが前記メイン側通信手段に接続されていると判定した場合に、前記ロック部によるロックを解除するものである。この態様では、管理装置のメイン側通信手段に制御ユニットを接続することにより、自動的にロックを解除して設定情報制御部による設定情報の設定または更新を実行することができる。
好ましい態様の管理装置において、前記ロック制御部は、前記設定情報制御部による設定情報の設定後または更新後に前記ロック部によるロックを復帰する機能を有する。この態様では、制御ユニットに対する所定の処理が終了した後は、自動的に、作業者が任意にロックを解除することができなくなる。従って、制御ユニットに設定(または更新)された設定情報の完全性が確保される。
好ましい態様の管理装置において、前記メイン側通信手段は、ネットワークを介して少なくとも一台の制御ユニットと接続されるものであり、前記ネットワークを介して前記設定情報と前記制御ユニット用のファームウェアプログラムの少なくとも一方を前記制御ユニットに配信する配信手段をさらに備えている。この態様では、ネットワークを介して、単数または複数の制御ユニットに対し、一斉に設定情報やファームウェアを配信することができる。したがって、管理者は、管理装置から、多数の制御ユニットに対する更新処理を実行することも可能になる。
本発明の別の態様は、上述した給電ユニットと、前記給電ユニットの前記装着部に着脱可能に構成されている、上述の制御ユニットとを備えたことを特徴とする給電制御装置である。この態様では、給電ユニットから制御ユニットを分離することにより、制御ユニットを視認性のよい場所に設置する一方、給電ユニットを作業スペースから外れた位置に設置し、作業スペースを広く確保することができる。
好ましい態様の給電制御装置において、前記給電制御装置と併用されるスタンドをさらに備え、前記スタンドは、前記給電ユニットから取り外された前記制御ユニットを着脱可能に担持する担持部と、前記担持部に担持された制御ユニットが少なくとも当該制御ユニットの表示部を視認可能に外向きに臨む姿勢になるように、設置部位に着脱可能に取り付けられる取付部とを有している。この態様では、給電ユニットから取り外された制御ユニットをスタンドに取り付けて、このスタンドを適宜、所望の設置部位に取り付けることにより、視認性や利便性のよい場所に制御ユニットを配置し、効率よく作業を行うことができる。
好ましい態様の給電制御装置において、前記スタンドは、前記給電ユニットの装着部を構成する凹部に一部を入り込ませて、前記凹部を区画する壁部に係止する屈曲凹部を有し、前記屈曲凹部は、前記屈曲凹部が前記壁部に係止しているときに、前記担持部が担持している前記制御ユニットの少なくとも前記表示部が視認可能に外向きに臨む姿勢になるように形成されている。この態様では、本体の屈曲凹部を第2の取付部として機能させ、制御ユニットの表示部を作業者の視認性がよい位置に配置することができる。
好ましい態様の給電制御装置において、前記スタンドは、樹脂成型品である。この態様では、樹脂で廉価なスタンドを構成することができる。
以上説明したように、本発明によれば、給電ユニットと上記装置とを物理的に同じ位置に配置する必要がない。よって、給電ユニットおよび上記装置の配置の自由度が高くなるなど、半田ごて装置の利便性を高めることができるという顕著な効果を奏する。
本発明のさらなる特徴、目的、構成、並びに作用効果は、添付図面と併せて読むべき以下の詳細な説明から容易に理解できるであろう。
本発明の実施の一形態に係る給電制御装置の使用例を示す斜視図である。 図1の給電制御装置に接続される半田機器の一例を示す斜視図である。 図1の給電制御装置の構成要素である給電ユニットの斜視図である。 図1の給電制御装置に接続される半田機器の種類を示す説明図である。 図1の給電制御装置の制御ユニットを正面側からみた斜視図である。 図1の給電制御装置の制御ユニットを裏面側からみた斜視図である。 図1の給電制御装置の斜視図である。 図1の給電制御装置に係るスタンドを上側からみた斜視図である。 図1の給電制御装置に係るスタンドを下側からみた斜視図である。 図1の給電制御装置に係るスタンドの側面を含む取り付け部分の拡大図である。 図1の給電制御装置に係る制御ユニットとスタンドの関係を示す斜視図である。 図1の給電制御装置に係る給電ユニットにスタンドを取り付けた状態を示す斜視図である。 図12のスタンドに制御ユニットを取り付けた状態を示す斜視図である。 図1の給電制御装置の別の使用態様を示す斜視図である。 図1の給電制御装置のブロック図である。 図1の給電制御装置の動作を示すフローチャートである。 図1の給電制御装置に係る制御ユニットと管理装置との接続状態を示すブロック図である。 図17の管理装置による設定情報の設定時または更新時における同管理装置の動作を示すフローチャートである。 図18の管理装置による温度監査作業時における同管理装置の動作を示すフローチャートである。 図1の給電制御装置および図17の管理装置で構築されたシステム例を示す接続図である。 図1の給電制御装置に係る給電ユニットを携帯電話で制御する状態を示す斜視図である。 本実施形態の信号系統の入出力関係を示す説明図(ブロック図)である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1を参照して、非限定的に例示した給電制御装置10は、半田機器20と組み合わされて、半田取扱装置を構成する。給電制御装置10は、半田取扱作業を実施する作業台1で用いられる。作業台1には、作業シート2が設置される。作業者は、この作業シート2の上で半田付け作業、半田除去作業等を実施する。作業シート2の傍らには、半田機器20が配置される。図2に例示するように、半田機器20は、半田ごて20aである。図示の例において、半田機器20は、こて先ユニット21と、こて先ユニット21に給電するための給電ケーブル22、給電ケーブル22の先端に設けられたコネクタ23とを備えている。半田機器20は、上記コネクタ23を介して本実施形態に係る給電制御装置10に接続される。給電制御装置10は、半田機器20の給電を制御する。
給電制御装置10は、給電ユニット100と、制御ユニット200とを備えている。図示のように、給電ユニット100に対し、制御ユニット200は、物理的に分離可能な装置で構成されている。以下、各部について詳述する。
図3および図4を参照して、給電ユニット100は、ボックス型のハウジング101を備えている。ハウジング101は、樹脂製の成型品であり、いくつかのパーツを組み合わせて、下筐体部102と、この下筐体部102の上部に張り出す上筐体部103とを一体に有している。下筐体部102の前面には、半田機器20のコネクタ23と接続されるコネクタ104が設けられている。コネクタ104は、本発明の接続部の一例である。コネクタ104は、このコネクタ104に接続可能な複数種類の半田機器20と択一的に接続可能に構成されている。
図4に示すように、半田機器20の例としては、図2に示した半田ごて20aの他、ツィーザ20b、マイクロツィーザ20c、吸取器20d、ホットエアー20eが例示される。各半田機器20(20a〜20e)は、何れも、コネクタ104に接続可能な共通仕様のコネクタ23を備えている。従って、作業者は、作業目的に応じて適宜、半田機器20を選定し、給電ユニット100に接続することができる。また、各半田機器20は、それぞれの発熱部(こて先ユニット21の先端作業部等)の温度を検出する温度センサを備えている。温度センサの出力は、コネクタ23からコネクタ104を介して給電ユニット100に入力される。さらに、半田機器20には、種別を識別ごとに抵抗値の異なる抵抗が接続されている。したがって、半田機器20ごとに、電圧の異なる識別電流が流れるように構成されている。上述のような各半田機器20のさらなる詳細については、本件出願人が先に提案している特開2005−169428号に詳細に開示されているので、残余の説明を省略する。
また、コネクタ104の側部には、電源スイッチ105が設けられている。
図3に示すように、上筐体部103は、前方が下向きに傾斜した頂部を含む立方体形状を呈している。上筐体部103の頂部には、矩形の凹部106が形成されている。凹部106の一辺には、一部が後方に窪む段部107が形成されている。凹部106は、制御ユニット200を着脱するために形成されたものである。凹部106の底面には、コネクタ108が設けられている。このコネクタ108を介し、給電ユニット100は、制御ユニット200と通信可能に接続される。
次に、図5および図6を参照して、制御ユニット200は、樹脂製のハウジング201を備えている。ハウジング201は、凹部106の輪郭に沿う矩形平面形状を有する立方体である。ハウジング201の平面には、表示部202が設けられている。表示部202は、例えば、LEDディスプレイで具体化される。表示部202の側部(図5の下側)には、操作ボタン203〜205が配置されている。操作ボタンは、設定温度の上昇を指示する昇温ボタン203と、設定温度の降下を指示する降温ボタン204と、実行コマンドを指示する実行ボタン205で具体化されている。これらの操作ボタン203〜205は、後述するフィードバック制御部212と電気的に接続されている。フィードバック制御部212は、操作ボタン203〜205からの出力に基づいて、設定温度を変更できるようになっている。ただし、詳しくは後述するように、上記フィードバック制御部212は、パスワードでロックがかかる構成になっている。そのため、所定の条件でパスワードが入力されない限り、操作ボタン203〜205から設定を変更することができないようになっている。
図6に示すように、制御ユニット200の底面には、コネクタ206が設けられている。コネクタ206は、制御ユニット200を給電ユニット100の凹部106に嵌め込んだ際、凹部106のコネクタ108と接続される。
図7を参照して、給電ユニット100の凹部106に制御ユニット200を配置すると、制御ユニット200の側部は、凹部106内に入り込み、制御ユニット200の底部は、凹部106に着座する。制御ユニット200の上部(表示部202、操作ボタン203〜205が配置された部位)は、僅かに凹部106の上側に突出し、外部に臨む。段部107は、凹部106に嵌り込んだ制御ユニット200の一部を解放する隙間を区画する。作業者は、この段部107が区画する隙間に指を入れて、凹部106に嵌り込んだ制御ユニット200を取り外すことができる。
図1に示した作業台1が充分に広い場合、作業者は、給電ユニット100に制御ユニット200を組み付けた状態で作業台1の上に載置し、使用することができる。しかしながら、一般に、作業台1の上には、半田供給装置、半田リール台、半田リール、およびこて先のメンテナンスユニット等、種々の周辺機器を設置する必要がある。そのため、作業台1の上には、あまり充分なスペースが取れないことも少なくはない。そのような場合には、給電ユニット100を作業台1の下に配置することになる。すると、制御ユニット200の視認性が悪くなる。また、制御ユニット200の操作も不便になる。そこで、本実施形態に示すように、給電ユニット100から制御ユニット200を取り外し、制御ユニット200を視認性のよい場所に設置することが要請される。
図1の例では、スタンド300を作業台1に取り付け、スタンド300に制御ユニット200を設置する構成を採用している。
図8〜図11を参照して、スタンド300は、樹脂の一位成型品である。スタンド300の本体301は、くの字に屈曲した側面形状を有している。本体301は、一端部分302と他端部分303とを有する。一端部分302と他端部分303とは、屈曲凹部304を区画する。以下の説明では、本体301の突出側を仮に正面とする。また、一端部分302側を仮に下側とする(図10参照)。
本体301は、補強を兼ねる一対のサイドフランジ305を有する。サイドフランジ305は、全体的に本体301よりも外側に突出している側壁である。本体301の幅寸法Lは、制御ユニット200の幅寸法と適合している。
サイドフランジ305のうち、一端部分302を覆う部位305aは、下側が本体301よりも前方に突出し、外向きに広くなる略台形形状に形成されている。その台形の部位305aの頂部305bは、屈曲凹部304の接線方向に沿って平行に延びている。頂部305bの終端は、他端部分303を覆う部位305cと一体に連続している。他端部分303を覆う部位305cは、下側が本体301よりも外側に突出して広くなる台形形状に形成されている。他端部分303を覆う部位305cの高さH1は、一端部分302を覆う部位305aの高さH2よりも低く設定されている。
部位305cの終端は、一方のサイドフランジ305と他方のサイドフランジ305との間に形成されるフランジ部306と連続している。フランジ部306は、本発明のフランジ部の一例である。フランジ部306には、長手方向に沿って並ぶ一対の長孔307が形成されている。長孔307は、ビス、ボルト等の締結部材を挿通するために利用することができる。
サイドフランジ305、305間には、当該サイドフランジ305と同一形状の一対の補強リブ308、308が一体形成されている。サイドフランジ305と補強リブ308は、概ね等間隔を隔てて配設されている。また、一方の長孔307は、一方のサイドフランジ305とこのサイドフランジ305と対向する一方の補強リブ308との間に形成されている。他方の長孔307は、他方のサイドフランジ305とこのサイドフランジ305と対向する他方の補強リブ308との間に形成されている。
補強リブ308、308間には、一端部分302側から外側に突出するホルダ309が一体形成されている。ホルダ309は、本発明の担持部の一例である。ホルダ309は、上下に延びる長方形の板部310を有している。板部310の両側部には、それぞれスライドレール311、311が長手方向に沿って一体形成されている。スライドレール311、311は、本発明のスライドレールの一例である。
図9に示すように、ホルダ309は、一対の壁部309aを備えている。壁部309aは、若干、補強リブ308よりも外側に突出している。各壁部309aは、補強リブ308よりも若干外側で、板部310の側部と一体に連続している。
図1、図10、図11を参照して、フランジ部306を作業台1の上に載置し、長孔307を挿通するビス3で固定することにより、スタンド300は、作業台1の前部から一端部分302を前方に突出させた姿勢で固定される。このときのホルダ309は、下側が前方に突出する傾斜姿勢を呈している。
一方、図6、図11に示すように、制御ユニット200のハウジング201には、当該制御ユニット200の背面に、下向きに開く溝207が形成されている。溝207は、下側が開いており、上側が制御ユニット200の背面途中部分で途切れている。溝207の横断面は、スライドレール311を含む板部310の横断面に適合して起伏している。よって、制御ユニット200の溝207にホルダ309の板部310を差し込むことにより、制御ユニット200は、ホルダ309に対し、挿抜可能に保持される。よって、制御ユニット200は、作業台1の前部に取り付けられる。作業者が立って作業をする場合や、座って作業する場合などの作業環境によって、制御ユニットの操作のしやすさは異なる。しかしながら、このように制御ユニット200を取り付けることにより、作業者は、何れの作業環境においても、制御ユニット200の表示部202を視認しやすくなる。そのため、作業効率が向上する。
図1に示したように、制御ユニット200を給電ユニット100から分離して使用する場合、両者の通信を確保するために通信手段30が用いられる。図示の例において、通信手段30は、コネクタ108、206間を接続するケーブルである。もっとも、通信手段30は、Bluetooth(登録商標)や、WiFi等の規格に基づいて構成された無線機構であってもよい。
さらに、上記スタンド300は、給電ユニット100の凹部106に取り付けることも可能である。
上述したように、本体301は、屈曲凹部304を区画している。図12に示すように、この屈曲凹部304が給電ユニット100の凹部106の前部に嵌合するように、本体301の他端側を凹部106内に向けて嵌め合わせることにより、スタンド300を凹部106の前部に取り付けることができる。
よって、図13に示すように、給電ユニット100の前部に制御ユニット200を傾けて保持した姿勢をとることができ、視認性、操作性を高めることができる。
さらに、図14に示すように、スタンド300の屈曲凹部304を利用して、例えば、作業台1の上部に設置した桟4にスタンド300を固定し、そのスタンド300に制御ユニット200を取り付けてもよい。
次に、給電ユニット100と制御ユニット200の電気的構成について説明する。
図15を参照して、給電ユニット100は、コネクタ104を介して半田機器20に給電する給電部110を備えている。給電部110は、トランスやトランスに付属する電気機器で構成されている。給電部110は、上述した電源スイッチ105と接続された電源コード115を介して電源と接続される。
また、給電ユニット100は、給電制御部111を備えている。給電制御部111は、給電部110が出力する電圧を制御する電子基板で具体化されている。この電子基板は、マイクロプロセッサ、不揮発性メモリ、並びに給電回路116を備えている。給電回路116には、コネクタ104が接続されている。給電制御部111は、制御ユニット200から入力される温度設定信号Tsに基づいて、給電部110から給電される電圧を制御する。また、このコネクタ104を介し、フィードバック制御に必要な信号が生成される。フィードバック制御に必要な信号としては、半田機器20の出力に基づく発熱温度を示す温度信号Fiや、半田機器20の種類を識別する識別信号IDsが含まれる。生成された信号は、コネクタ108を介して制御ユニット200に送信される。制御ユニット200は、送信された信号に基づいてフィードバック処理を実行する。
上述したように、給電ユニット100には、多種の半田機器20(20a〜20e)を接続することが可能である。しかし、給電部110から出力される電圧は、半田機器20によって個別に設定する必要がある。そこで、制御ユニット200が給電ユニット100に接続されている半田機器20の機種を識別することができるようするため、給電ユニット100の給電回路116は、図略の判別回路を含んでいる。この判別回路は、半田機器20の接続時に識別用の電圧を検出する。判別回路には、半田機器20のコネクタ23がコネクタ104に接続され、電源スイッチ105がONになったときに、半田機器20の機種毎に異なる電圧の識別電流が流れるように構成されている。この電圧値は、識別信号IDsとして制御ユニット200に出力される。
給電ユニット100は、通信制御部112を備えている。通信制御部112は、本発明の給電側通信手段の要部を構成する一例である。通信制御部112は、入出力装置120に接続されている。入出力装置120は、給電ユニット100を構成する基板に設けられたモジュールである。
通信制御部112には、入出力装置120が通信可能に接続されている。入出力装置120は、制御ユニット200との間で通信を司るインターフェイス装置である。入出力装置120は、通信制御部112とともに、本発明の給電側通信手段の要部を構成する一例である。入出力装置120には、上記コネクタ108が接続されている。
給電ユニット100は、受信信号処理部113を論理的に構成している。受信信号処理部113は、入出力装置120を介して通信制御部112が受信した温度設定信号Tsを給電制御部111に出力するプログラムで具体化されるモジュールである。
給電ユニット100は、送信信号処理部114を論理的に構成している。送信信号処理部114は、給電制御部111によって生成された信号を制御ユニット200に送信するように、通信制御部112を作動させるプログラムで具体化されるモジュールである。送信信号処理部114は、識別信号IDsや、温度信号Fiの送信が可能に構成されている。また、後述する制御を実現するため、送信信号処理部114は、給電ユニット100から給電制御部111等を構成する電子基板のマックアドレスを示す識別信号MC1が識別情報として制御ユニット200に出力するように構成されている。
給電ユニット100と制御ユニット200が有線でつながれる場合、入出力装置120は、図1における通信手段30、すなわちコネクタ108、206間を接続するケーブルである。この場合、給電ユニット100側の、受信信号処理部113、送信信号処理部114は省略でき、直接制御ユニット200の受信信号処理部217、送信信号処理部218が給電制御部111の入出力装置120と通信制御部112を通して給電制御部111に入力されることになる。
次に、制御ユニット200には、マイクロプロセッサ、不揮発性メモリ等を含む電子基板が設けられている。この電子基板や、不揮発性メモリに記憶されるプログラムや、各種データにより、制御ユニット200は、以下に説明する各種モジュールを論理的に構成する。
制御ユニット200は、上記メモリに判定表を記憶する領域を有している。判定表は、プログラムの呼び出しに用いられるデータ群である。本実施形態に係る判定表は、例えば、表1に示すデータ構成になっている。
Figure 2015160245
以下の説明では、データ構造として判定表の属性(アトリビュート)を指すときは、{}でくくって示す。
判定表は、{識別信号の電圧、半田機器、設定プログラム}等の属性を含んでいる。{識別信号の電圧}は、半田機器20の種類を一意に識別するためのデータを保存する属性である。{識別信号の電圧}に保存されたデータは、後述する半田機器判定部210によって利用される。{半田機器}は、制御可能な半田機器20のリストを保存する属性である。{識別信号の電圧}の値と、{半田機器}の値とは、1対1で関連づけられている。したがって、識別信号IDsの値が決まれば、当該識別信号IDsに係る半田機器20を特定することが可能となる。{設定プログラム}は、半田機器20ごとに決定される設定プログラム名を保存する属性である。設定プログラムは、対応可能な半田機器20ごとにメモリに記憶されており、後述する設定プログラム選定部211によって呼び出すことにより、実行される。
エラートラッププログラムは、基板に接続されている報知機器(例えば、ブザー)が作動され、作業者にエラー報知を行い、給電を遮断して中止するように構成されている。
各設定プログラムは、設定温度とオフセットとを引数として、それぞれ対応する半田機器に適合した温度設定信号Tsを戻り値として出力するように構成されている。ここで、オフセットは、目標値との差によって、半田機器20ごとに温度「℃」で決定される補正値である。設定温度とオフセットとは、後述する管理装置400から通信を介して、または直接、制御ユニット200に入力される。これら設定温度とオフセットとは、後述するフィードバック制御部212のパラメータとされる。
制御ユニット200は、半田機器判定部210を論理的に構成している。半田機器判定部210は、半田機器20の種類を一意に識別するモジュールである。半田機器判定部210は、給電ユニット100から入力された識別信号IDsの値と、判定表に設定される識別信号IDsの値とを照合することにより、給電ユニット100に接続されている半田機器20の種別を識別し、後述するフィードバック制御部212の実体をなす設定プログラムを上記判定表(表1)から選定して呼び出す。
制御ユニット200は、設定プログラム選定部211を論理的に構成している。設定プログラム選定部211は、入力された識別信号IDsに基づき、判定表から呼び出す設定プログラムを選定するモジュールである。設定プログラム選定部211により、例えば、1.5V未満では、エラー判定となり、エラートラッププログラムが呼び出される。同様に、2.5V未満〜1.5V以上では、半田ごてが接続されていると判定され、半田ごて用設定プログラムが呼び出される。3.5V未満〜2.5V以上では、ツィーザが接続されていると判定され、ツィーザ用設定プログラムが呼び出される。4.5V未満〜3.5V以上では、吸取器が接続されていると判定され、吸取器用設定プログラムが呼び出される。5.5V未満〜4.5V以上では、ホットエアーが接続されていると判定され、ホットエアー用設定プログラムが呼び出される。5.5V以上では、半田機器20が未接続であると判定され、待機する。
制御ユニット200は、フィードバック制御部212を論理的に構成している。フィードバック制御部212は、温度設定信号Tsや、フィードバック制御に伴う補正信号Asを生成するモジュールである。フィードバック制御部212は、設定プログラム選定部211によって選定された設定プログラムに基づいて、半田機器20ごとに好適な温度設定信号Tsまたは補正信号Asを出力する。稼動の最初の段階において、フィードバック制御部212は、半田機器20の設定温度を決定するための条件に関する情報である設定情報Siに基づいて、温度設定信号Tsを生成する。また、制御が開始されると、フィードバック制御部212は、給電ユニット100から出力される温度信号Fiと、設定プログラムのアルゴリズムとに基づき、補正信号Asを生成する。この補正信号Asは、後述するように、給電ユニット100に出力される。制御ユニット200は、この補正信号Asにより、給電ユニット100でのフィードバック制御が実現できるように構成されている。
制御ユニット200は、履歴管理部213を論理的に構成している。履歴管理部213は、給電ユニット100から出力された識別信号IDsや識別信号MC1に基づき、給電ユニット100ごと、半田機器20ごとにその稼動履歴に関する履歴データを生成するモジュールである。
制御ユニット200は、ロック部214を論理的に構成する。ロック部214は、所定のパスワードに基づき、作業者のアクセス権を制限するモジュールである。図示の実施形態では、デフォルトの状態において、フィードバック制御部212へのアクセスが禁止(ロック)されるようになっている。したがって、操作ボタン203〜205を操作しても、フィードバック制御部212に設定情報Siを入力したり、更新したり、削除したりすることはできない。もっとも、所定の条件で操作ボタン203〜205を操作することにより、ロック部214によるロックを解除できるようにしてもよい。通常は、後述する親機としての管理装置400によって、ロック部214が操作され、ロックが解除されるようになっている。ロック部214によるロック状態、ロック解除状態は、例えばBoolean型のフラグ(以下、ロックフラグという)により、逐次更新される。ロックフラグの値は、例えば、ロック状態が「True」であり、ロック解除状態が「False」である。よって、制御ユニット200と通信可能な機器は、ロックフラグの値を参照することにより、制御ユニット200がロック状態にあるのか否かを識別することができる。
制御ユニット200は、ファームウェア管理部215を論理的に構成している。ファームウェア管理部215は、後述する配信機能によって、管理装置400から配信されたファームウェアプログラムをインストールするためのプログラム(インストーラ)で構成されている。
制御ユニット200は、通信制御部216を論理的に構成している。通信制御部216は、本発明の制御側通信手段の要部を構成する一例である。通信制御部216は、入出力装置220に接続されている。入出力装置220は、制御ユニット200を構成する基板に設けられているインターフェイス装置である。入出力装置220は、通信制御部216とともに、本発明の制御側通信手段の要部を構成する一例である。入出力装置220には、コネクタ206が接続されている。
制御ユニット200は、受信信号処理部217を論理的に構成している。受信信号処理部217は、入出力装置220を介して通信制御部216が受信した識別信号IDsや、温度信号Fi、識別信号MC1等を所要のモジュールに出力するプログラム等で具体化されるモジュールである。
制御ユニット200は、送信信号処理部218を論理的に構成している。送信信号処理部218は、フィードバック制御部212によって生成された温度設定信号Tsや補正信号Asを制御ユニット200に送信するように、通信制御部216を作動させるプログラム等で具体化されるモジュールである。
図16を参照して、制御ユニット200の基本的な動作について説明する。
まず、制御ユニット200は、給電ユニット100が接続されるのを待機する(ステップS1)。具体的には、PING等のソフトウェアによって信号を給電ユニット100に出力し、応答を待機する。応答がなければ、未接続と判定し、応答があれば、そのマックアドレスを読み取って、給電ユニット100を個別に特定する。
次に、制御ユニット200は、給電ユニット100に接続されている半田機器20の種別を識別する(ステップS2)。給電ユニット100が接続されることにより、給電ユニット100から識別信号IDsが制御ユニット200に入力される。この識別信号IDsの電圧と表1の判定表に示されている識別情報とに基づいて、制御ユニット200は、何れの半田機器20a〜20eが接続されているかを識別することができる。
次に、制御ユニット200は、接続されている半田機器20に対応する設定温度とオフセットに基づいて、温度設定信号Tsを生成する(ステップS3)。
次いで、生成された温度設定信号Tsが制御ユニット200から出力され、給電ユニット100に送信される(ステップS4)。給電ユニット100の受信信号処理部113は、制御ユニット200から送信された温度設定信号Tsを受信し、給電制御部111に出力する。この温度設定信号Tsに基づいて、給電制御部111は、出力電圧を決定する。決定された出力電圧に基づき、給電部110は、半田機器20に給電する。半田機器20が給電されることにより、加熱部が発熱すると、その温度が図略の温度センサによって検出される。検出された温度に関する情報は、温度信号Fiとして、通信制御部112により制御ユニット200に出力される。
制御ユニット200は、受信信号処理部217の制御により、温度信号Fiを受信する。受信した温度信号Fiに基づき、制御ユニット200は、フィードバック制御を実行する(ステップS5)。具体的には、フィードバック制御部212が温度信号Fiを読み取り(ステップS51)、補正値を決定する(ステップS52)。決定された補正値に基づき、フィードバック制御部212は、補正信号Asを生成する(ステップS53)。生成された補正信号Asは、送信信号処理部218が通信制御部216を作動するによって、給電ユニット100に出力される(ステップS54)。この補正信号Asは、給電ユニット100の通信制御部112によって、給電ユニット100に受信され、給電制御部111に入力される。給電制御部111は、補正信号Asに基づき、給電部110から出力される電圧を制御する。
制御ユニット200は、給電ユニット100の作業が終了するまで、フィードバック制御を実行する(ステップS6)。給電ユニット100の作業完了の検出は、給電ユニット100とのセッションが遮断したこと、あるいは、給電ユニット100から所定時間、信号の送信がないこと等に基づいて判別される。
このように、図1、図14に示したように、給電ユニット100と制御ユニット200とを物理的に分離して使用可能に独立させた場合であっても、従来の装置と同様に、フィードバック制御による半田機器20の温度制御を実行することができる。
次に、本実施形態に係る給電制御装置10のさらなる利用例について説明する。
給電ユニット100と制御ユニット200とを物理的に分離して使用可能に独立させたことに伴い、制御ユニット200を単体で持ち運びすることも容易になった。そのため、所定のタイミングで制御ユニット200と半田機器20だけを管理者のところに持ち運び、管理者のみが操作できる管理装置(親機)400に接続して、設定温度の監査を実施することが可能となる。そのような構成例を図17に示す。
図17を参照して、管理装置400は、マイクロプロセッサ、不揮発性メモリ、入出力装置、並びにこれらのドライバおよび各種プログラムで構成された装置である。これらのハードウェアおよびソフトウェアにより、管理装置400は、以下のようなモジュールを論理的に構成する。
管理装置400は、作業処理部401を論理的に構成している。作業処理部401は、当該管理装置400が設置される工場で要請される作業工程を管理するためのモジュールである。
管理装置400は、制御ユニット識別部402を論理的に構成している。制御ユニット識別部402は、制御ユニット200のMACアドレス等を表す識別信号MC2に基づいて、接続される制御ユニット200を一意に識別するためのモジュールである。
管理装置400は、設定情報制御部403を論理的に構成している。
図22を参照して、設定情報制御部403は、制御ユニット200に設定される設定プログラムの変数の値の新規設定、更新、削除を処理するモジュールである。
また、設定情報制御部403は、制御ユニット200の設定プログラムに用いられる変数の値を補正するモジュールでもある。
図22を参照して、設定情報制御部403には、設定温度やオフセットが入力される。その手順としては、まず、設定温度が管理者によって決定され、入力される。次いで、後述する温度計測ユニット500が出力した計測温度信号に基づいて、半田機器20の実測値の値を読み取る。その後、設定温度と実測値とに基づいて、オフセットが決定され、このオフセットが入力される。オフセットは、目標値に対する偏差として、設定情報制御部403により、演算されるようにしてもよい。これら設定温度、オフセットは、通信により、制御ユニット200のフィードバック制御部212に入力され、フィードバック制御部212を構成する設定プログラムの引数とされる。
再び図17を参照して、管理装置400は、履歴管理部405を論理的に構成している。履歴管理部405は、制御ユニット200の履歴管理部213から出力された履歴情報を読み取って、制御ユニット200ごと、給電ユニット100ごと、半田機器20ごとの履歴情報を集計するモジュールである。
管理装置400は、ロック制御部406を論理的に構成している。ロック制御部406は、制御ユニット200ごとにパスワードを記憶している。よって、パスワードを送信することにより、制御ユニット200のロック部214によるロック/ロック解除を制御できるようになっている。また、ロック制御部406は、制御ユニット200との接続時に制御ユニット200のロック部214によるロック/ロック解除を制御できるように構成されている。さらに、ロック制御部406は、ロック解除されたロック部214を操作して、ロック状態にするコマンドを出力する機能を有する。
管理装置400は、ファームウェア配信部408を論理的に構成している。ファームウェア配信部408は、制御ユニット200のフィードバック制御部212(すなわち、設定プログラム)を実質的に構成するファームウェアプログラムを配信するモジュールである。制御ユニット200のファームウェア管理部215は、配信されたファームウェアプログラムを実行(インストール)することにより、ファームウェアの新規設定、または更新する。半田機器20の種類によっては、単に設定温度等のパラメータを変更するだけではなく、パラメータを変更するためのアルゴリズムを変更する方が好適な場合もある。そこで、本実施形態では、管理装置400によって、制御ユニット200のファームウェアを設定、あるいは変更できるように構成されているのである。
管理装置400は、通信制御部410を論理的に構成している。通信制御部410は、本発明のメイン側通信手段の要部を構成する一例である。通信制御部410は、入出力装置420に接続されている。入出力装置420は、管理装置400を構成するインターフェイス装置である。入出力装置420は、通信制御部410とともに、本発明の制御側通信手段の要部を構成する一例である。入出力装置420には、コネクタ421が接続されている。コネクタ421は、制御ユニット200のコネクタ206を接続可能な仕様に設定されている。このコネクタ421を介し、通信制御部410を構成するプログラムによって、所定のプロトコルで、制御ユニット200から出力される信号の受信や設定情報Siの送信が可能になっている。コネクタ421は、本発明のメイン側コネクタの一例である。
管理装置400は、温度判定部411を論理的に構成している。温度判定部411は、半田機器20の温度計測ユニット500による実測結果に基づいて、設定温度の適否を判定するモジュールである。温度判定部411の判定結果は、設定情報制御部403の制御に反映されるようになっている。
半田機器20の温度を計測するために、温度判定部411には、入出力装置420を介して、温度計測ユニット500が接続されている。温度計測ユニット500は、半田機器20の発熱部と接触させる熱電対501と、熱電対501から伝達される熱に基づいて、温度を演算する演算部と、演算部による演算結果を表示する表示部502とを有している。上記演算部は、管理装置400の入出力装置420を介して温度判定部411に接続されている。よって演算部の演算結果は、温度判定部411に入力される。
次に、図17の構成による使用例を、図18、図19のフローチャートとともに説明する。図17の構成によれば、作業者は、作業開始時に、制御ユニット200をもって管理者のところに赴き、管理者に制御ユニット200を渡す。管理者は、制御ユニット200を受け取って、管理装置400のコネクタ421に制御ユニット200のコネクタ206を接続する。この接続により、制御ユニット200と管理装置400の通信が確立する。
管理装置400は、制御ユニット200が接続されるのを待機している(ステップS20)。制御ユニット200と管理装置400の通信が確立すると、このタイミングで、管理装置400は、ロック処理を実行する(ステップS21)。このロック処理では、ロック制御部406が、制御ユニット200の識別信号MC2(MACアドレス)に基づき、制御ユニット200を一意に識別する。ついで、識別された制御ユニット200に設定されているパスワードを制御ユニット200のロック部214に送信する。このパスワードが真正の場合には、ロック部214は、ロック状態を解除する。ロック状態が解除されると、ロックフラグも更新される。管理装置400は、ロックフラグの値を参照して、ロックの解除を識別する。
このロック解除処理が実行されると、管理装置400は、設定処理を実行する(ステップS22)。この設定処理は、種々の態様で実現することが可能である。
たとえば、設定処理は、管理装置400にインストールされたプログラムを実行することにより、自動的に処理することが可能である。その場合、管理装置400は、設定情報制御部403により、設定プログラムに対する設定、更新を実行する。これにより、管理者が意図する設定条件を制御ユニット200に設定することができる。
また、別の態様として、作業者が、管理装置400に接続されている制御ユニット200の操作ボタン203〜205を手動で操作する方法を採用してもよい。
設定プログラムに対する設定、更新が終了した時点で、管理装置400のロック制御部406は、制御ユニット200のロック制御部406を操作する(ステップS24)。これにより、制御ユニット200は、再びロック状態となる。この時点で、設定作業は完了する。その後、データやプログラムの損傷を防止するために、管理装置400は、所定の接続完了処理を実行する(ステップS25)。これにより、管理装置400内での処理が完了する。設定作業が完了すると、管理者は、制御ユニット200を管理装置400から取り外して作業者に渡す。
設定作業が完了すると、作業者は、制御ユニット200を作業台1の前に持ち帰り、図1に示したように、制御ユニット200を通信手段30で給電ユニット100と結線する。その後、作業者は、制御ユニット200をスタンド300に設置する。これにより、制御ユニット200を給電ユニット100から離れた場所で目視し、作業を開始することができる。
次に、図17、図19、および図22を参照して、使用中の半田機器20の監査を行う場合について説明する。
半田取扱作業におけるあるタイミングで、作業者は、今使用している半田機器20と制御ユニット200とを給電ユニット100から取り外し、再び、管理者のところに持参する。管理者は、制御ユニット200を受け取って、管理装置400にセットする。
管理装置400は、制御ユニット200が接続されるのを待機している(ステップS30)。そして、接続が検出されると、管理装置400のロック制御部406は、制御ユニット200のロック部214を操作し、ロックを解除する(ステップS31)。
また、管理者は、作業者から半田機器20を受け取り、温度計測ユニット500の熱電対501に発熱部を当てて、半田機器20の温度を計測する。これにより、半田機器20が所定の温度で作動しているか否かを監査することが可能になる。
管理装置400は、ロック解除後、温度計測ユニット500から温度検出信号が入力されるのを待機している(ステップS32)。温度検出信号が入力されると、管理装置400は、温度判定処理を実行する(ステップS33)。この温度判定処理では、設定温度やオフセットが予め定められたアルゴリズムで検証され、補正の要否が決定される(ステップS34)。補正が必要であると判定した場合、管理装置400は、更新情報Riを生成する(ステップS35)。次いで、管理装置400は、更新処理を実行する(ステップS36)。この更新処理では、制御ユニット200の設定プログラムに定められている設定温度やオフセットを更新する作業が含まれる。更新処理が終了した後、管理装置400は、再度、ロック操作を実行し(ステップS37)、その後、接続完了処理を実行して処理を終了する(ステップS38)。また、ステップS34において、補正が不要であると判定した場合、管理装置400は、直ちにステップS37に移行する。
なお、上記ステップS33からS36の処理は、管理者による手動であってもよい。制御ユニット200のロック状態は、管理装置400に接続された時点で、解除されている。そのため管理者は、必要があれば、制御ユニット200の操作ボタン203〜205を操作し、上記ステップS33からS36の処理を手動で実行して、設定プログラムに定められた設定温度やオフセットを変更することができる。
この監査作業後、作業者は、制御ユニット200と半田機器20とを作業台1に持ち帰り、再度、給電ユニット100にこれら制御ユニット200と半田機器20とを接続し、制御ユニット200をスタンド300に設置して作業を再開する。これにより、きわめて簡便に、作業中の監査作業を実施することができる。
ところで、半田取扱作業は、比較的多くの人員を用いて実施される場合がある。さらに、各作業者が個別に異なる半田機器20を用いることもある。そのような場合には、制御ユニット200にインストールされているファームウェアを一斉に設定したり、更新したりできるようにすることが好ましい。しかし、従来は、管理者が、ファームウェア更新用のユニットを持ち歩いて、給電制御装置ごとに、ファームウェアの更新作業を行っていた。そのため、ファームウェアの更新作業が繁雑で時間のかかるものとなっていた。
これに対し、本実施形態では、通信用の入出力装置を備えた制御ユニット200が用いられているので、これら制御ユニット200をネットワークに接続して、制御ユニット200をノードとするクライアントサーバシステムを構築することも可能である。そのような構築例を図20に示す。
図20の例は、ファクトリコンピュータ600と、管理装置400とをサーバ側とし、制御ユニット200をクライアント側とするクライアントサーバシステムを構築している。
ファクトリコンピュータ600は、種々のデータベースや、各データベースに基づく生産管理、作業管理、履歴管理等を処理するように構成されている。ファクトリコンピュータ600は、管理装置400と接続され、管理装置400が要求する種々のデータを提供する。
サーバとしての管理装置400は、ファクトリコンピュータ600から提供された情報に基づいてファームウェアの更新処理を実行する。
管理装置400と各制御ユニット200は、入出力装置220に接続された通信コネクタ230を備えている。通信コネクタ230は、中継機器700を介して管理装置400と通信可能に接続される。中継機器700としては、ハブやルータが例示される。
図20のような構成例では、例えば、ファクトリコンピュータ600をデータベースサーバとし、管理装置400をアプリケーションサーバ(配信サーバ)として、ノードとしての各制御ユニット200にファームウェアを一斉または個別に配信し、制御ユニット200のニーズに適合したファームウェアを自動的に変更することが可能になる。また、ファクトリコンピュータ600に構築されるデータに基づいて、各作業台1で実施された半田取扱作業のトレーサビリティを確保することも可能となる。
なお、トレーサビリティを確保するための運用方法としては、図略のバーコードリーダ等で半田取扱作業のワークの識別番号(例えば、製造番号)を識別し、直接または間接的に制御ユニット200に入力するようにしてもよい。その場合、給電ユニット100の通信機能を利用して、バーコードリーダで読み取った情報を制御ユニット200に送信するように構成してもよい。あるいは、制御ユニット200の履歴管理部213が、制御対象となっている半田機器20の作業時刻等と関連づけてデータを保存するようにしてもよい。これにより、給電ユニット100が設置された作業台1上の半田機器20の情報と、ワークとを関連づけて、記録し、トレーサビリティを確保することができる。
また、制御ユニット200は、給電ユニット100と通信機能があれば、データ処理に基づいて、給電ユニット100を制御することが可能な装置である。従って、給電ユニット100に所定の通信機能を持たせることにより、図21に示すように、携帯電話800を制御ユニットとして構成し、半田機器20の温度制御を実行することも可能となる。その場合、通信手段30は、携帯電話の通信プロトコルを採用した構成であってもよい。
以上説明したように本実施形態は、給電制御装置10に関する。この半田取扱い装置10は、給電ユニット100を含む。この給電ユニット100は、半田機器20と接続される接続部としてのコネクタ104を備えている。給電ユニット100は、コネクタ104を介して半田機器20に給電する給電部110を備えている。給電ユニット100は、予め設定された温度設定信号Tsに基づいて、給電部110から出力される給電(実施形態では電圧)を制御する給電制御部111を備えている。本実施形態では、この給電ユニット100と物理的に分離して温度設定信号Tsを出力する装置(例えば、制御ユニット200、または携帯電話800等の情報機器)が利用される。給電ユニット100は、上記情報機器との間で通信を司る給電側通信手段としての入出力装置120および通信制御部112を備えている。給電ユニット100は、受信信号処理部113を備えている。受信信号処理部113は、通信制御部112が受信した制御ユニット200からの信号を給電制御部111に入力する。このため本実施形態では、給電ユニット100は、給電制御部111の制御に基づき、コネクタ104に接続された半田機器20へ給電することができる。給電制御部111は、予め設定された温度設定信号Tsに基づき、上記給電を制御する。温度設定信号Tsは、給電ユニット100とは物理的に分離して温度設定信号Tsを出力する装置としての制御ユニット200から出力される。出力された温度設定信号Tsは、入出力装置120を介して給電制御部111に入力される。このため、温度設定信号Tsを出力する装置は、必ずしも、給電ユニット100と物理的に同じ位置に配置する必要がない。よって、図1、図12、図14、図21に示したように、給電ユニット100を作業台から離れた場所に設置することができる。
また、本実施形態に係る給電ユニット100は、給電制御部111が出力信号を制御ユニット200に出力するように通信制御部112、入出力装置120を作動する送信信号処理部114をさらに備えている。受信信号処理部113および送信信号処理部114は、給電制御部111が制御ユニット200によるフィードバック制御に基づいて給電部110を制御するように、協働して通信制御部112、入出力装置120を作動する機能を有している。この機能により、制御ユニット200は、電圧のフィードバック制御に必要な情報を初めとする種々の情報を収集し、その後の制御に利用することが可能となる。このため本実施形態では、制御ユニット200と給電ユニット100の間で、フィードバック制御を実現することができる。また、制御ユニット200は、給電ユニット100に接続されたあらゆる半田機器20(換言すれば、あらゆる給電ユニット100)に対応して、好適なフィードバック制御を実現することができる。上述したように給電ユニット100には、種々の半田機器20が接続される。例えば、半田機器20が吸取器20dやホットエアー20e等の場合、ポンプが必要となる。一方、半田機器20が半田ごて20aの場合、上記ポンプ等の部品は、不要である。こういった、制御に影響する部品の有無の別があるため、製品のグレードに応じて、特定の半田機器20に特化された廉価なものや、汎用性を持たせた高価なもの等、種々のバリエーションでユーザに提供される場合があると考えられる。そのような場合であっても、本実施形態では、送信信号処理部114は、接続部104に接続されている半田機器20の識別信号IDsを制御ユニット200に出力するように通信制御部112、入出力装置120を作動する機能を有するので、制御ユニット200は、それ単体であらゆる給電ユニット100に対応することができる。よって、従来、給電部分と制御部分とが1対1の関係であったのに対し、本実施形態では、給電ユニット100と制御ユニット200とを、1対1の関係の他、1対多、多対1、多対多の関係で利用することが可能となる。
また、本実施形態に係る給電ユニット100において、送信信号処理部114は、接続部104に接続されている半田機器20の識別信号IDsを制御ユニット200に出力するように通信制御部112、入出力装置120を作動する機能を有する。具体的には、給電ユニット100は、コネクタ104を有する。コネクタ104は、同一仕様に設定されたコネクタ23をそれぞれ有する複数種類の半田機器20と接続可能に構成されている。給電ユニット100は、送信信号処理部114を備えている。送信信号処理部114は、接続された半田機器20の識別信号IDsを制御ユニット200に出力する機能を有する。このため本実施形態では、半田作業の種類に応じて、適切な半田機器20を接続することができる。
加えて、制御ユニット200では、トレーサビリティに必要な情報として、半田機器20の識別信号IDsを受信することができるので、給電ユニット100の種類(専用品であるか、汎用品であるか)に拘わらず、半田機器20を特定し、履歴情報の管理を実行することができる。よって、半田機器20(または給電ユニット100)の違いに影響されず、確実なトレーサビリティを確保することができる。
また、本実施形態に係る給電ユニット100は、ハウジング101をさらに備え、ハウジング101は、制御ユニット200を着脱可能に装着する装着部としての凹部106を備えている。このため本実施形態では、給電ユニット100と制御ユニット200で一体型の給電制御装置10を構成することができる。また、給電ユニット100から制御ユニット200を分離することにより、制御ユニット200を視認性のよい場所に設置する一方、給電ユニット100を作業スペースから外れた位置に設置し、作業スペースを広く確保することができる。
また、本実施形態の別の態様は、制御ユニット200である。制御ユニット200は、上述した給電ユニット100と物理的に分離して温度設定信号Tsを出力する装置として機能し、給電ユニット100に温度設定信号Tsを出力する装置である。制御ユニット200は、給電ユニット100との間で通信を司る制御側通信手段として入出力装置220および通信制御部216を備えている。制御ユニット200は、設定情報Siに基づいて、温度設定信号Tsを生成するフィードバック制御部212を備えている。制御ユニット200は、送信信号処理部218を備えている。送信信号処理部218は、フィードバック制御部212が生成した温度設定信号Tsを給電ユニット100に送信するように通信制御部216を作動する。このため本実施形態では、給電ユニット100に対し、当該給電ユニット100が半田機器20に出力する電圧の基準となる温度設定信号Tsを出力することができる。温度設定信号Tsは、設定情報Siに基づいて生成される。設定情報Siは、半田機器20の設定温度を決定するための条件に関する情報であり、表1に例示したように、設定温度、オフセット、各種係数等である。
また、本実施形態に係る制御ユニット200において、フィードバック制御部212は、複数種類の半田機器20(半田ごて20a、ツィーザ20b、マイクロツィーザ20c、吸取器20d、ホットエアー20e等)にそれぞれ適合する複数種類の温度設定信号Tsを生成する設定プログラム(表1参照)を含む。このため本実施形態では、一台の制御ユニット200によって、複数種類の半田機器20に対応することができる。したがって、給電ユニット100が複数種類の半田機器20に応じて複数種類ある場合、あるいは一つの給電ユニット100に複数種類の半田機器20がある場合に対応して、制御ユニット200は、温度設定信号Tsを出力することができる。
本実施形態に係る制御ユニット200は、給電ユニット100の送信信号処理部114から送信された信号を受信する受信信号処理部217をさらに備えている。このため本実施形態では、給電ユニット100から出力される各種信号に基づいて、制御ユニット200による好適なフィードバック制御を実現することが可能になる。無論、給電ユニット100の給電制御部111にフィードバック処理を実行するモジュールを設けていてもよい。
また、本実施形態に係る制御ユニット200において、フィードバック制御部212に対し、設定情報Siの設定または変更をロックするロック部214をさらに備えている。このため本実施形態では、ロック部214によって設定情報Siの設定または変更を行うことのできる作業者(管理者)以外の作業者にアクセス制限をかけることができる。したがって、管理者のみがロック部214によるロックを解除できるようにしておき、作業者は、管理者が設定した設定情報Siで生成される温度設定信号Tsのみに基づいて、給電ユニット100から半田機器20に電圧を供給するときの条件が定まるようにしておくことができる。よって、設定情報Siの完全性(Integrity)を確保することができる。
また、本実施形態に係る制御ユニット200は、入出力装置220を介して受信されたファームウェアプログラムを、フィードバック制御部212を構成するファームウェアとしてインストールするファームウェア管理部215をさらに備えている。このため、本実施形態では、入出力装置220や通信制御部216の通信機能を活かして、ファームウェアプログラムの配信を受け、ファームウェアの自動更新を実現することが可能になる。
また、本実施形態に係る制御ユニット200は、給電ユニット100から出力された半田機器20の識別信号IDsごとに製造履歴に関する履歴データを生成する履歴管理部213を備えている。送信信号処理部218は、前記履歴データを、生産管理を実行する装置(例えば、管理装置400)に出力するように通信手段としての通信制御部216、入出力装置220を作動する機能を備えている。このため本実施形態では、制御ユニット200は、給電ユニット100に接続されたあらゆる半田機器20(換言すれば、あらゆる給電ユニット100)に対応して、好適なフィードバック制御を実現することができる。加えて、トレーサビリティに必要な情報として、半田機器20の識別信号IDsを受信することができるので、種々の半田機器20(または給電ユニット100)が汎用的に上記装置に接続される環境においても、半田機器20(または給電ユニット100)の違いに影響されず、確実なトレーサビリティを確保することができる。
本実施形態のさらに別の態様は、管理装置400に関する。管理装置400は、制御ユニット200の親機として機能する。
第1の態様に係る管理装置400は、制御ユニット200との間で通信を司るメイン側通信手段としての通信制御部410および入出力装置420を備えている。管理装置400は、制御ユニット200のフィードバック制御部212に対し、設定情報Siを設定または更新する設定情報制御部403を備えている。このため本実施形態では、親機としての管理装置400によって、制御ユニット200に保存されている設定情報Siを変更することが可能になる。あるいは、制御ユニット200単体で変更可能な項目を制約したり、複数の制御ユニット200に対し、共通の設定情報Siを画一的に設定したりすることが可能になる。
具体的な態様として、本実施形態に係る管理装置400は、上記通信制御部410および入出力装置420の他、制御ユニット200のロック部214によるロックを解除可能なロック制御部406を備えている。管理装置400は、ロック制御部406によりロック部214によるロックが解除されているときに、入出力装置420を介して制御ユニット200のフィードバック制御部212に対し、設定情報Siを設定または更新する設定情報制御部403を備えている。このため本実施形態では、ロック部214に対し、アクセス権を有する作業者が管理装置400を用いて制御ユニット200のロックを解除し、制御ユニット200に対し、設定情報制御部403が更新情報Riを出力することにより、設定情報Siを設定または更新することができる。
また、本実施形態に係る管理装置400は、入出力装置420に制御ユニット200が入出力装置420に接続されているか否かを判定する制御ユニット識別部をさらに備えている。ロック制御部406は、制御ユニット200が入出力装置420に接続されていると判定した場合に、ロック部214によるロックを解除するものである。このため本実施形態では、管理装置400の入出力装置420に制御ユニット200を接続することにより、自動的にロックを解除して、設定情報制御部403による設定情報Siの設定または更新を実行することができる。
また、本実施形態に係る管理装置400において、ロック制御部406は、設定情報制御部403による設定情報Siの設定後または更新後にロック部214によるロックを復帰する機能を有する。このため本実施形態では、制御ユニット200に対する所定の処理が終了した後は、自動的に、作業者が任意にロックを解除することができなくなる。従って、制御ユニット200に設定(または更新)された設定情報Siの完全性が確保される。
また、本実施形態に係る管理装置400において、入出力装置420は、図20に示したように、ネットワークを介して少なくとも一台の制御ユニット200と接続されるものである。管理装置400は、ネットワークを介してファームウェアプログラムを制御ユニット200に配信するファームウェア配信部408をさらに備えている。このため本実施形態では、ネットワークを介して、単数または複数の制御ユニット200に対し、一斉にファームウェアを配信することができる。したがって、管理者は、管理装置400から、多数の制御ユニット200に対する更新処理を実行することも可能になる。ファームウェア配信部408は、配信手段の一例である。ファームウェアの他、設定温度やオフセット等の設定情報Siを一斉に配信するモジュール(配信手段の別の例)を設けて、各種パラメータ等のデータを一斉配信(設定、更新)できる構成を採用してもよい。
本実施形態に係る給電制御装置10は、上述した給電ユニット100と、給電ユニット100の凹部106に着脱可能に構成されている、上述の制御ユニット200とを備えている。このため本実施形態では、給電ユニット100から制御ユニット200を分離することにより、制御ユニット200を視認性のよい場所に設置する一方、給電ユニット100を作業スペースから外れた位置に設置し、作業スペースを広く確保することができる。
また、本実施形態の給電制御装置10は、スタンド300をさらに備えている。スタンド300は、給電制御装置10と併用される。スタンド300は、給電ユニット100から取り外された制御ユニット200を着脱可能に担持する担持部としての一端部分302と、一端部分302に担持された制御ユニット200が、少なくとも当該制御ユニット200の表示部202を視認可能に外向きに臨む姿勢になるように、設置部位(例えば、作業台1の上)に着脱可能に取り付けられる取付部としてのフランジ部306とを有している。このため本実施形態では、給電ユニット100から取り外された制御ユニット200をスタンド300に取り付けて、このスタンド300を適宜、作業台1等、所望の設置部位に取り付けることができる。これにより、視認性や利便性のよい場所に制御ユニット200を配置し、効率よく作業を行うことができる。
また、スタンド300は、給電ユニット100の装着部を構成する凹部106に一部を入り込ませて、凹部106を区画する壁部に係止する屈曲凹部304を有する。屈曲凹部304は、屈曲凹部304が前記壁部に係止しているときに、一端部分302が担持している制御ユニット200の少なくとも表示部202が視認可能に外向きに臨む姿勢になるように形成されている。このため本実施形態では、本体の屈曲凹部304を第2の取付部として機能させ、制御ユニット200の表示部202を作業者の視認性がよい位置に配置することができる。
また、スタンド300は、樹脂成型品である。このため本実施形態では、樹脂で廉価なスタンド300を構成することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることはいうまでもない。
1 作業台(設置部位の一例)
10 給電制御装置
20 半田機器
20a 半田ごて(半田機器の具体例)
20b ツィーザ(半田機器の具体例)
20c マイクロツィーザ(半田機器の具体例)
20d 吸取器(半田機器の具体例)
20e ホットエアー(半田機器の具体例)
23 コネクタ
100 給電ユニット
104 コネクタ(接続部の一例)
106 凹部
108 コネクタ
110 給電部
111 給電制御部
112 通信制御部(給電側通信手段の要部の一例)
120 入出力装置(給電側通信手段の要部の一例)
200 制御ユニット
201 ハウジング
202 表示部
203 昇温ボタン(操作ボタン)
204 降温ボタン(操作ボタン)
205 実行ボタン(操作ボタン)
206 コネクタ
210 半田機器判定部
211 設定プログラム選定部
212 フィードバック制御部
215 通信制御部(制御側通信手段の要部の一例)
220 入出力装置(制御側通信手段の要部の一例)
300 スタンド
301 本体
302 一端部分
303 他端部分
304 屈曲凹部
305 サイドフランジ
309 ホルダ(担持部の一例)
400 管理装置
403 設定情報制御部
406 ロック制御部
408 ファームウェア配信部
410 通信制御部(メイン側通信手段の要部の一例)
411 温度判定部
420 入出力装置(メイン側通信手段の要部の一例)
500 温度計測ユニット
800 携帯電話(制御ユニットの別の例)

Claims (19)

  1. 半田機器と接続される接続部と、
    前記接続部を介して前記半田機器に給電する給電部と、
    予め設定された温度設定信号に基づいて、給電部からの給電を制御する給電制御部と
    を備えた半田機器の給電ユニットであって、
    前記給電ユニットと物理的に分離して前記温度設定信号を出力する装置との間で、前記温度設定信号の受信を含む通信を司る給電側通信手段を備え、
    前記給電側通信手段が前記装置から前記温度設定信号を受信した場合に、当該温度設定信号を前記給電制御部に入力するように構成されている
    ことを備えていることを特徴とする半田機器の給電ユニット。
  2. 請求項1に記載の給電ユニットにおいて、
    前記給電側通信手段が前記装置から前記温度設定信号を受信した場合に、当該温度設定信号を前記給電制御部に入力する給電側受信信号処理部をさらに備えている
    ことを特徴とする半田機器の給電ユニット。
  3. 請求項2に記載の給電ユニットにおいて、
    前記給電制御部が出力信号を前記装置に出力するように前記給電側通信手段を作動する給電側送信信号処理部をさらに備え、
    前記給電側受信信号処理部および前記給電側送信信号処理部は、前記給電制御部が前記装置によるフィードバック制御に基づいて前記給電部を制御するように、協働して前記給電側通信手段を作動する機能を有している
    ことを特徴とする半田機器の給電ユニット。
  4. 請求項3に記載の給電ユニットにおいて、
    前記給電側送信信号処理部は、前記接続部に接続されている半田機器の識別信号を前記装置に出力するように前記給電側通信手段を作動する機能を有する
    ことを特徴とする半田機器の給電ユニット。
  5. 請求項1から4の何れか1項に記載の給電ユニットにおいて、
    ハウジングをさらに備え、
    前記ハウジングは、前記装置として機能する制御ユニットを着脱可能に装着する装着部を備えている
    ことを特徴とする半田機器の給電ユニット。
  6. 請求項1から5の何れか1項に記載の給電ユニットと物理的に分離して前記温度設定信号を出力する装置として機能するように構成され、前記給電ユニットに温度設定信号を出力する制御ユニットであって、
    前記給電ユニットとの通信を司る制御側通信手段と、
    半田機器の設定温度を決定するための条件に関する情報である設定情報に基づいて、前記温度設定信号を生成するファームウェアを含むフィードバック制御部と、
    前記フィードバック制御部が生成した前記温度設定信号を前記給電ユニットに出力するように前記制御側通信手段を作動する制御側送信信号処理部と
    を備えていることを特徴とする制御ユニット。
  7. 請求項6に記載の制御ユニットにおいて、
    前記ファームウェアは、複数種類の半田機器にそれぞれ適合して複数種類の温度設定信号を生成する設定プログラムを含む
    ことを特徴とする制御ユニット。
  8. 請求項6または7に記載の制御ユニットにおいて、
    前記制御側通信手段により受信されたファームウェアプログラムを前記ファームウェアとしてインストールするファームウェア管理部をさらに備えている
    ことを特徴とする制御ユニット。
  9. 請求項6から8の何れか1項に記載の制御ユニットにおいて、
    前記フィードバック制御部に対し、前記設定情報の設定または変更をロックするロック部をさらに備えている
    ことを特徴とする制御ユニット。
  10. 請求項4に記載の給電ユニットと物理的に分離して前記温度設定信号を出力する機能を有し、かつ前記給電ユニットの前記給電制御部をフィードバック制御するように構成された制御ユニットであって、
    前記給電ユニットとの通信を司る制御側通信手段と、
    前記制御側通信制御部を介して前記給電ユニットから出力された半田機器の識別信号ごとに製造履歴に関する履歴データを生成する履歴管理部と
    を備えていることを特徴とする制御ユニット。
  11. 請求項6から10の何れか1項に記載の制御ユニットの親機として機能する管理装置であって、
    前記制御ユニットとの通信を司るメイン側通信手段と、
    前記制御ユニットの前記フィードバック制御部に対し、前記設定情報を出力するように前記メイン側通信手段を作動する設定情報制御部と
    を備えていることを特徴とする管理装置。
  12. 請求項10に記載の制御ユニットの親機として機能する管理装置であって、
    前記制御ユニットとの通信を司るメイン側通信手段と、
    前記制御ユニットの前記ロック部によるロックを解除可能なロック制御部と、
    前記ロック制御部により前記ロック部によるロックが解除されているときに、前記制御ユニットの前記フィードバック制御部に対し、前記設定情報を出力するように前記メイン側通信手段を作動する設定情報制御部と
    を備えていることを特徴とする管理装置。
  13. 請求項12に記載の管理装置において、
    前記メイン側通信手段に前記制御ユニットが前記メイン側通信手段に接続されているか否かを判定する制御ユニット識別部をさらに備え、
    前記ロック制御部は、前記制御ユニットが前記メイン側通信手段に接続されていると判定した場合に、前記ロック部によるロックを解除するものである
    ことを特徴とする管理装置。
  14. 請求項12または13に記載の管理装置において、
    前記ロック制御部は、前記設定情報制御部による設定情報の設定後または更新後に前記ロック部によるロックを復帰する機能を有する
    ことを特徴とする管理装置。
  15. 請求項11から14の何れか1項に記載の管理装置において、
    前記メイン側通信手段は、ネットワークを介して少なくとも一台の制御ユニットと接続されるものであり、前記ネットワークを介して前記設定情報と前記制御ユニット用のファームウェアプログラムの少なくとも一方を前記制御ユニットに配信する配信手段をさらに備えている
    ことを特徴とする管理装置。
  16. 請求項5に記載の給電ユニットと、
    前記給電ユニットの前記装着部に着脱可能に構成されている、請求項6から10の何れか1項に記載の制御ユニットと
    を備えたことを特徴とする給電制御装置。
  17. 請求項16記載の給電制御装置において、
    前記給電制御装置と併用されるスタンドをさらに備え、
    前記スタンドは、
    前記給電ユニットから取り外された前記制御ユニットを着脱可能に担持する担持部と、
    前記担持部に担持された制御ユニットが少なくとも当該制御ユニットの表示部を視認可能に外向きに臨む姿勢になるように、設置部位に着脱可能に取り付けられる取付部と
    を有していることを特徴とする給電制御装置。
  18. 請求項17に記載の給電制御装置において、
    前記スタンドは、
    前記給電ユニットの装着部を構成する凹部に一部を入り込ませて、前記凹部を区画する壁部に係止する屈曲凹部を有し、
    前記屈曲凹部は、前記屈曲凹部が前記壁部に係止しているときに、前記担持部が担持している前記制御ユニットの少なくとも前記表示部が視認可能に外向きに臨む姿勢になるように形成されている
    ことを特徴とする給電制御装置。
  19. 請求項17または18に記載の給電制御装置において、
    前記スタンドは、樹脂成型品である
    ことを特徴とする給電制御装置。
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