JP7083006B2 - 管理サーバおよび管理システム - Google Patents
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Description
当該中継器のように、例えば情報発信モジュールを備えた情報発信アダプタを、建物の天井等に設置される火災感知器に取付けることで、情報発信モジュール専用の設置箇所を別途設けることなく、複数の情報発信モジュールを建物の適切な位置に適切な間隔で配置することができる。
電池駆動式の情報発信モジュールを備えた情報発信アダプタに搭載されている電池に関する電池情報および当該情報発信アダプタを識別するためのアダプタIDとしてユーザ操作により入力された情報を記憶する記憶手段と、
前記電池情報に基づいて、前記情報発信アダプタの電池交換時期までの残り期間を算出またはカウントする残り期間取得手段と、
前記残り期間が所定の閾値未満である前記情報発信アダプタのアダプタIDを表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
ユーザが携帯可能なユーザ端末と、
前記ユーザ端末と通信可能な管理サーバと、を備え、
前記管理サーバは、
電池駆動式の情報発信モジュールを備えた情報発信アダプタに搭載されている電池に関する電池情報および当該情報発信アダプタを識別するためのアダプタIDとしてユーザ操作により入力された情報を記憶する記憶手段と、
前記電池情報に基づいて、前記情報発信アダプタの電池交換時期までの残り期間を算出またはカウントする残り期間取得手段と、
前記残り期間が所定の閾値未満である前記情報発信アダプタのアダプタIDを前記ユーザ端末に送信する送信手段と、を備え、
前記ユーザ端末は、前記送信手段によって送信されたアダプタIDを表示する表示手段を備えることを特徴とする。
図1は、本発明の実施形態に係る情報発信アダプタの設置例を示す図である。図1(b)は、図1(a)において情報発信アダプタのみを断面で示した図である。図2は、火災感知器の感知器ベースの一例を示す図であって、下面側から見た図である。
本発明の実施形態の情報発信アダプタ100は、例えば図1(a),(b)に示すように、火災感知器200と、当該火災感知器200が取付けられる被取付部Pと、の間に配設可能である。ここで、被取付部Pは、天井面や、屋内配線等に用いられるボックス(アウトレットボックス、露出ボックス等)や、感知器取付金具などである。
火災感知器200は、例えば図1(a),(b)に示すように、円板状の感知器ベース210と、外形ドーム状の感知器本体220と、を備えて構成される。
接続端子212は、火災受信機等から延びる感知器回線Q(電源線や伝送線など)と感知器本体220とを電気的に接続するためのものである。接続端子212は、箱型部分212aと、当該箱型部分212aから延出するブレード状部分212bと、を有している。箱型部分212aは、電線接続端子であり、当該箱型部分212aに設けられた差込穴212a1に感知器回線Qの先端が差込まれるようになっている。ブレード状部分212bは、連結端子であり、火災の感知を実際に行う感知器本体220に設けられた爪片(連結端子)と係合して当該感知器本体220を保持するようになっている。
また、感知器ベース210の本体211の略中央部には、感知器回線Qの先端部を感知器ベース210の上面側から下面側へと引き込むための引込孔214が、上下方向に貫通して設けられている。
情報発信アダプタ100は、例えば図3(a),(b)に示すように、感知器ベース210の外径よりも大きな外径を有する円環板の一部に内方と外方とを連通する開放部120aを設けた形状のベース部材120と、当該ベース部材120の開放部120aを塞ぐ蓋部材130と、当該ベース部材120に装着される情報発信モジュール110と、を備えて構成される。
なお、ベース部材120の外径は、感知器ベース210の外径と同一であってもよいし、感知器ベース210の外径よりも小さくてもよい。
電源部112は、一の電池を着脱自在に収容する収容室112aを複数備えている。複数の収容室112aは並列接続されているため、電源部112は、全ての収容室112aが埋まっていなくても、情報発信端末111に電力を供給することができる。本実施形態の場合、電源部112は、10個の収容室112aを備えているため、情報発信アダプタ100には最大で10個の電池を搭載することができる。
また、情報発信アダプタ100は、電源部112(電池ユニット)全体を交換することによって電池交換する構成であってもよい、電源部112に収容されている電池のみを交換することによって電池交換する構成であってもよい。
情報発信アダプタ100は、新設の火災感知器200の近傍にも、既設の火災感知器200の近傍にも設置可能である。具体的には、情報発信アダプタ100は、例えば新築工事中で火災受信機が電源投入されておらず停止している際に、新設の火災感知器200と、当該火災感知器200が取付けられる被取付部Pと、の間に設置可能である。更に、情報発信アダプタ100は、例えば、保守または点検時などの火災受信機保守モード設定時の際、あるいは自火報設備の機能を阻害せずに作業者が意図的に対象の火災感知器を外す際に、既設の火災感知器200と、当該火災感知器200が取付けられている被取付部Pと、の間に設置可能である。ここでは、既設の火災感知器200の近傍への設置方法を説明する。
次いで、取付ネジ230を緩めて、感知器ベース210と被取付部Pとの間に所定の間隙を作る(第2工程)。
次いで、取付ネジ230を締めて、感知器ベース210と被取付部Pとで情報発信アダプタ100を挟む(第5工程)。
そして、感知器ベース210に感知器本体220を付ける(第6工程)。
ここで、構成要素の交換(電池や情報発信端末などの交換)や、構成要素の追加(例えば、ベース部材120に新たな構成要素を搭載することにより実現可能)や、機能の追加(例えば、情報発信端末を交換することにより実現可能)などを行うには、情報発信アダプタ100を火災感知器200から取外す必要がある。本実施形態の情報発信アダプタ100は、取付ネジ230や感知器回線Qを火災感知器200から外さなくても火災感知器200から取外すことができる、すなわち火災感知器200から容易に取外すことができるため、構成要素の交換や構成要素の追加や機能の追加なども容易に行うことができることとなり、メンテナンス性やリニューアル時の施工性などに優れている。
情報発信アダプタ100は、蓋部材130をベース部材120に着脱可能に係止するための係止構造を有するよう構成されていてもよい。具体的には、図4(a)に示す例では、ベース部材120の開放壁面(開放部120aを形成する壁面)に、嵌合穴部121が設けられている。一方、蓋部材130の当接壁面(ベース部材120と蓋部材130とが合体した状態において、ベース部材120の開放壁面に当接する壁面)に、弾性変形可能な突起部131が設けられており、ベース部材120と蓋部材130とが合体した状態(図3(b)に示す状態)において突起部131が嵌合穴部121に嵌合するよう構成されている。
また、所定以上の力で蓋部材130を引張るだけで、ベース部材120から蓋部材130を外すことができるため、情報発信アダプタ100の取外し作業を容易に行うことが可能となり、ひいては構成要素の交換や構成要素の追加や機能の追加などを容易に行うことも可能となる。
なお、蓋部材130をベース部材120に着脱可能に係止するための係止構造は、嵌合穴部121と突起部131とからなるものに限定されず、適宜変更可能である。
情報発信アダプタ100は、ベース部材120に対する蓋部材130の着脱をガイドするためのガイド構造を有するよう構成されていてもよい。具体的には、図4(b)に示す例では、ベース部材120の開放壁面(開放部120aを形成する壁面)に、ガイド溝122が設けられている。一方、蓋部材130の当接壁面(ベース部材120と蓋部材130とが合体した状態において、ベース部材120の開放壁面に当接する壁面)に、突条132が設けられており、ベース部材120と蓋部材130とが合体した状態(図3(b)に示す状態)において突条132がガイド溝122に嵌合するよう構成されている。
なお、ベース部材120に対する蓋部材130の着脱をガイドするためのガイド構造は、ガイド溝122と突条132とからなるものに限定されず、適宜変更可能である。
情報発信アダプタ100は、ベース部材120に対する蓋部材130の着脱を支援するための支援構造を有するよう構成されていてもよい。具体的には、図5に示す例では、蓋部材130の外周面に、下側に突出する摘み部133が設けられており、摘み部133を指で摘んで蓋部材130を着脱できるよう構成されている。なお、摘み部133は上側に突出していてもよい。
なお、ベース部材120に対する蓋部材130の着脱を支援するための支援構造(着脱支援構造)は、摘み部133からなるものに限定されず、適宜変更可能である。
さらに、図5に示すように、蓋部材130の厚みを、ベース部材120よりも薄くすることも可能である。これにより、蓋部材130の離脱を効率よく行うことが可能となる。
したがって、ユーザは、次の電池交換時期が所望の時期となるように、情報発信アダプタに搭載する電池の個数を選択できるため、電池に関するユーザの負担を軽減することができる。
また、情報発信アダプタ100に搭載する電池の個数を調整することによって次の電池交換時期を制御できる。したがって、例えば、情報発信アダプタ100に搭載する電池の個数を調整して、火災感知器200の点検時期や更新(リニューアル)時期と、情報発信アダプタ100の電池交換時期と、を合わせることができ、これにより、保守料が安くなる等のメリットがある。
図6は、本発明の実施形態に係る管理サーバおよび管理システムの一例を示す図である。
管理システム1は、例えば図6に示すように、ユーザ(情報発信アダプタ100の電池交換を行う作業員等)が携帯可能なユーザ端末20と、インターネット回線や電話回線などの通信ネットワーク30を介してユーザ端末20との間でデータ通信を行う管理サーバ10と、を備えて構成される。
されているプログラムデータとCPUとの協働により各部を統括制御する。
記憶部14には、情報発信アダプタ100に搭載されている電池に関する電池情報と、当該情報発信アダプタ100を識別するためのアダプタIDと、が対応付けて記憶されている。具体的には、電池情報は、情報発信アダプタ100に搭載されている電池の個数と、当該電池を搭載した日付と、を少なくとも含む情報であり、本実施形態の場合、電池情報には、個数および日付に加えて、当該電池(各電池)の寿命が含まれていることとする。
本実施形態では、操作入力部12が、ユーザからの操作入力として、情報発信アダプタ100に搭載されている電池に関する電池情報と、当該情報発信アダプタ100を識別するためのアダプタIDと、の入力を受け付けた場合、制御部11は、当該受け付けた電池情報およびアダプタIDを、記憶部14に記憶させるよう構成されている。
さらに、通信部15が、ユーザ端末20から、ユーザが当該ユーザ端末20を操作して入力した情報(情報発信アダプタ100に搭載されている電池に関する電池情報と、当該情報発信アダプタ100を識別するためのアダプタID)を受信した場合、制御部11は、当該受信した電池情報およびアダプタIDを、記憶部14に記憶させるよう構成されている。
また、当該電池の寿命は、電池情報に含まれていなくてもよい。すなわち、当該電池の寿命は、電池情報とは別に、記憶部14等に予め記憶されていてもよい。この場合、当該電池の寿命として、例えば、情報発信アダプタ100の電源部112に適合する電池の標準的な寿命が、電池情報とは別に、記憶部14等に予め記憶されている。
また、当該電池の寿命に替えて、当該電池の寿命を推定可能な情報が、電池情報とは別に、記憶部14等に予め記憶されていてもよい。この場合、当該電池の寿命を推定可能な情報として、例えば、情報発信アダプタ100の電源部112に適合する電池の標準的な容量等が、電池情報とは別に、記憶部14等に予め記憶されている。
なお、電池情報は、情報発信アダプタ100に搭載されている電池の個数と、当該電池を搭載した日付と、を少なくとも含む情報に限定されず、当該電池情報に基づいて電池交換時期までの残り期間を取得できる情報であれば、適宜変更可能である。
操作入力部22が、ユーザからの操作入力として、情報発信アダプタ100に搭載されている電池に関する電池情報と、当該情報発信アダプタ100を識別するためのアダプタIDと、の入力を受け付けた場合、制御部21は、当該受け付けた電池情報およびアダプタIDを、通信部25から管理サーバ10に送信するよう構成されている。
通信部25が、管理サーバ10から、情報発信アダプタ100のアダプタIDを受信した場合、制御部21は、当該受信したアダプタIDを、表示部23に表示するよう構成されている。
図7は、電池管理処理の一例を示すフローチャートである。
管理サーバ10の制御部11は、定期的に電池管理処理を実行するよう構成されている。
図7に示すように、電池管理処理において、制御部11は、まず、記憶部14に記憶されている一の電池情報に基づいて、当該一の電池情報に対応する情報発信アダプタ100の電池交換時期までの残り期間を算出する(ステップS1)。具体的には、例えば、記憶部14に記憶されている複数の電池情報のうち情報発信アダプタAの電池情報と、現在の日付と、に基づいて、情報発信アダプタAの電池交換時期までの残り期間を算出する。管理サーバ10は、例えば、リアルタイムクロック等の日時を計時する計時部(図示省略)を備えており、制御部11は、当該計時部から現在の日付(現在の日時)を取得することができる。
すなわち、管理サーバ10の制御部11が、電池情報に基づいて、情報発信アダプタ100の電池交換時期までの残り期間を取得する取得手段をなす。なお、電池交換時期までの残り期間を定期的に算出することによって取得したが、電池交換時期までの残り期間の取得法はこれに限定されず、適宜変更可能であり、例えば、電池交換時期までの残り期間をカウントすることによって取得してもよい。電池交換時期までの残り期間をカウントすることによって取得する場合、管理サーバ10は、例えば、電池交換時期までをカウントダウンするカウンタ(図示省略)を備えており、制御部11は、当該カウンタから電池交換時期までの残り期間を取得することができる。
ステップS1にて算出した残り期間が所定の閾値未満でないと判定した場合(ステップS2;No)には、ステップS5の処理に移行する。
すなわち、管理サーバ10の表示部13が、残り期間が所定の閾値未満である情報発信アダプタ100のアダプタIDを表示する表示手段をなす。
すなわち、管理サーバ10の通信部15が、残り期間が所定の閾値未満である情報発信アダプタ100のアダプタIDをユーザ端末20に送信する送信手段をなす。
また、ユーザ端末20の表示部23が、送信手段によって送信されたアダプタIDを表示する表示手段をなす。
全てチェックしていないと判定した場合(ステップS5;No)には、ステップS1に移行して、次の電池情報(例えば、情報発信アダプタBの電池情報)を用いてステップS1~S4の処理を行う。
一方、全てチェックしたと判定した場合(ステップS5;Yes)には、当該電池管理処理を終了する。
なお、残り期間が所定の閾値未満であると判定する毎に報知(アダプタIDを表示部13,23に表示)を行うのではなく、残り期間が所定の閾値未満であると最初に判定した時点にのみ報知を行ってもよい。
また、所定の閾値として第1閾値(例えば1年)と第2閾値(例えば1か月)を設け、残り期間が第1閾値未満であると最初に判定した時点と、残り期間が第2閾値未満であると判定する毎(あるいは、残り期間が第2閾値未満であると最初に判定した時点)と、に報知を行ってもよい。
さらに、管理サーバ10は、電池交換のお知らせ(メール自動転送等)を、管理主(管理会社や警備会社や所有者など)等へ、防災設備点検予定時期の所定期間前(例えば、1年前および/または1か月前)に行うよう構成することも可能である。
無論、本発明の情報発信アダプタ100の構成は、上記の実施形態の構成や下記の各変形例の構成に限定されるものではない。
上記実施形態の情報発信アダプタ100は、例えば図3(b)に示すように、蓋部材130を備えたO字状(円環状)であるが、情報発信アダプタ100の上下方向から見た形状はこれに限定されず、適宜変更可能である。具体的には、例えば、情報発信アダプタ100は、蓋部材130を備えていないC字状であってもよい。
図8は、情報発信アダプタ100の変形例2の一例を示す図である。
上記実施形態の情報発信アダプタ100は、例えば図1(a)に示すように、上面と下面の外径が同一の側面視矩形状であるが、情報発信アダプタ100の側面視形状はこれに限定されず、適宜変更可能である。具体的には、例えば図8に示すように、情報発信アダプタ100は、下面の外径が上面の外径よりも短い側面視台形状であってもよい。
図9は、情報発信アダプタ100の変形例3の一例を示す図である。
情報発信アダプタ100は、火災感知器200と被取付部Pとの間に配設されるため、当該配設された状態(すなわち、火災感知器200の近傍に設置された状態)において、取付ネジ230との干渉を回避するためのネジ用開口と、感知器回線Qとの干渉を回避するための回線用開口と、を有している必要がある。
上記実施形態の情報発信アダプタ100は、例えば図1(b)および図3(a),(b)に示すように、中央開口100aによって、取付ネジ230および感知器回線Qとの干渉を回避することができる。すなわち、上記実施形態の情報発信アダプタ100では、ネジ用開口と回線用開口とが一体となっているが、ネジ用開口と回線用開口とは別体であってもよい。具体的には、例えば、図9(a),(b)に示すように、情報発信アダプタ100は、感知器ベース210の挿通孔213に対応して設けられたネジ用開口100bと、感知器ベース210の引込孔214に対応して設けられた回線用開口100cと、を有していてもよい。
なお、第一ネジ用開口、第二ネジ用開口、および第三ネジ用開口のうちの何れかは、回線用開口と一体的に形成されていてもよい。
ここで、変形例3の情報発信アダプタ100は、取付ネジ230および感知器回線Qを火災感知器200から外さないと、火災感知器200に取付けることができない。したがって、ベース部材120は、開放部120aを有する形状(C字状)でなくてもよい。すなわち、変形例3の情報発信アダプタ100において、ベース部材120は、C字状であってもよいし、図9(b)に示すようにO字状(円環状)であってもよい。
図10は、情報発信アダプタ100の変形例4の一例を示す図である。
情報発信アダプタ100は、例えば図10(a)に示すように、固定ネジ140によって被取付部Pに取付けられるよう構成されていてもよい。具体的には、例えば図10(a),(b)に示すように、情報発信アダプタ100は、火災感知器200の外周側面よりも外方に位置する領域に、固定ネジ140を挿通可能な固定ネジ孔100dを一または複数(本変形例では2つ)有していてもよい。これにより、固定ネジ孔100dに挿通された固定ネジ140によって、情報発信アダプタ100を被取付部Pに安定的に固定することができる。
ここで、変形例4の情報発信アダプタ100は、取付ネジ230および感知器回線Qを火災感知器200から外さないと、火災感知器200に取付けることができない。したがって、ベース部材120は、開放部120aを有する形状(C字状)でなくてもよい。すなわち、変形例3の情報発信アダプタ100において、ベース部材120は、C字状であってもよいし、図10(b)に示すようにO字状(円環状)であってもよい。
変形例3の構成と変形例4の構成とを組合わせた場合、例えば図11(a),(b)に示すように、情報発信アダプタ100は、火災感知器200の外周側面よりも内方に位置する領域に設けられたネジ用開口100bおよび回線用開口100cと、火災感知器200の外周側面よりも外方に位置する領域に設けられた固定ネジ孔100dと、を有している。したがって、この場合、情報発信アダプタ100は、取付ネジ孔(ネジ用開口100b)に挿通された取付ネジ230によって火災感知器200と共締めされることで、被取付部Pに固定されるとともに、固定ネジ孔100dに挿通された固定ネジ140によって、被取付部Pに固定される。
図12および図13は、情報発信アダプタ100の変形例5の一例を示す図である。
情報発信アダプタ100は、火災感知器200と被取付部Pとの間に配設可能に構成されたものに限定されず、火災感知器200の近傍に設置可能であれば、情報発信アダプタ100の構成は適宜変更可能である。例えば、情報発信アダプタ100は、火災感知器200の周囲に配設可能に構成されたものであってもよい。
具体的には、例えば図12に示すように、火災感知器200に固定されたアタッチメント300に情報発信アダプタ100を取付けることによって、情報発信アダプタ100を火災感知器200の周囲に配設することができる。
アタッチメント300は、例えば図12および図13に示すように、火災感知器200の外周側面よりも外方に位置する装着部310と、火災感知器200の外周側面よりも内方に位置する1または複数(本実施形態では2つ)の挟持部320と、からなる。アタッチメント300は、1枚の金属プレートをプレス加工等により成型してなり、係止片311を除く装着部310と挟持部320の各上面および各下面は段差のないフラット状(面一)に構成されている。図13において、格子ハッチングを付した部分が挟持部320である。また、図13においては、情報発信モジュール110の図示を省略している。
また、挟持部320は、装着部310の内周面から内側に突出している。アタッチメント300は、この挟持部320が火災感知器200と被取付部Pとに挟持されることで、火災感知器200に固定される。
情報発信アダプタ100は、火災感知器200に固定されているアタッチメント300に、当該火災感知器200の下方から着脱自在に装着される。これにより、情報発信アダプタ100が、火災感知器200の周囲に配設された状態(火災感知器200の外周側面よりも外方に配設された状態)で着脱自在に保持される。
なお、本変形例では、情報発信アダプタ100の外径がアタッチメント300の外径よりも大きいが、これに限定されず、情報発信アダプタ100の外径は、アタッチメント300の外径と同一であってもよいし、アタッチメント300の外径よりも小さくてもよい。
ここで、アタッチメント300の挟持部320の適宜の箇所には、下側に突出する突起が設けられていてもよい。当該突起が、感知器ベース210の上面に設けられている凹部(図示省略)に引っ掛かることによって、情報発信アダプタ100をアタッチメント300に着脱するために回す際、アタッチメント300が、情報発信アダプタ100とともに回転してしまうことを抑制することができる。
また、変形例5のように、火災感知器200と被取付部Pとの間以外に情報発信アダプタ100を配設する場合、情報発信アダプタ100は、火災感知器200の検出機能を妨害することがない位置(具体的には、火災感知器200が熱検知タイプのものであれば、サーミスタおよびプロテクタ周辺を避けた位置、火災感知器200が煙検知タイプのものであれば、煙流入部周辺を避けた位置)に配設されることが好ましい。
例えば、上記の実施形態および変形例では、情報発信モジュール110として発信機能を有するものを使用した例を示したが、発信機能の他、受信機能を有するものを使用してもよい。
また、火災感知器200は、感知器ベース210と感知器本体220とに分離可能なものに限定されず適宜変更可能であり、例えば、感知器ベース210を備えない火災感知器、すなわち、感知器ベースを介することなく、被取付部Pに一体的な構成のまま取付けられる火災感知器であってもよい。
例えば、火災感知器200の定期点検の際に併せて、情報発信アダプタ100が有する情報発信端末111から信号が発信されているか確認する点検を行い、信号が発信されていることが確認できた場合に、管理サーバ10の記憶部14に記憶されている信号最終受信日のうち、当該情報発信アダプタ100のアダプタIDとともに記憶されている電池情報に含まれる信号最終受信日を、当該点検日で更新するよう構成してもよい。この場合、ユーザ(作業員等)による火災感知器200の定期点検時に得た情報に基づいて、管理サーバ10は、情報発信端末111の動作確認を行うことができる。
また、例えば、ユーザ端末20に、情報発信アダプタ100が有する情報発信端末111からの信号を受信する信号受信手段と、当該信号受信手段によって信号が受信された場合に所定の情報を管理サーバ10に送信する情報送信手段と、を備え、管理サーバ10の記憶部14に記憶されている信号最終受信日のうち、当該情報発信アダプタ100のアダプタIDとともに記憶されている電池情報に含まれる信号最終受信日を、当該所定の情報を受信した日で更新するよう構成してもよい。この場合、ユーザ端末20を携帯するユーザ(作業員等)による火災感知器200の定期点検時に得た情報だけでなく、ユーザ端末20を携帯するユーザ(警備員等)による見回り時等に得た情報に基づいて、管理サーバ10は、情報発信端末111の動作確認を行うことができる。
その他、実施形態および変形例で示した構成は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
11 制御部(取得手段)
13 表示部(表示手段)
14 記憶部(記憶手段)
15 通信部(送信手段)
20 ユーザ端末
23 表示部(表示手段)
100 情報発信アダプタ
100b ネジ用開口(取付ネジ孔)
100d 固定ネジ孔
110 情報発信モジュール
111 情報発信端末
112 電源部
140 固定ネジ
200 火災感知器
230 取付ネジ
P 被取付部
Claims (3)
- 電池駆動式の情報発信モジュールを備えた情報発信アダプタに搭載されている電池に関する電池情報および当該情報発信アダプタを識別するためのアダプタIDとしてユーザ操作により入力された情報を記憶する記憶手段と、
前記電池情報に基づいて、前記情報発信アダプタの電池交換時期までの残り期間を算出またはカウントする残り期間取得手段と、
前記残り期間が所定の閾値未満である前記情報発信アダプタのアダプタIDを表示する表示手段と、を備えることを特徴とする管理サーバ。 - 前記電池情報は、前記情報発信アダプタに搭載されている電池の個数と、当該電池を搭載した日付と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の管理サーバ。
- ユーザが携帯可能なユーザ端末と、
前記ユーザ端末と通信可能な管理サーバと、を備え、
前記管理サーバは、
電池駆動式の情報発信モジュールを備えた情報発信アダプタに搭載されている電池に関する電池情報および当該情報発信アダプタを識別するためのアダプタIDとしてユーザ操作により入力された情報を記憶する記憶手段と、
前記電池情報に基づいて、前記情報発信アダプタの電池交換時期までの残り期間を算出またはカウントする残り期間取得手段と、
前記残り期間が所定の閾値未満である前記情報発信アダプタのアダプタIDを前記ユーザ端末に送信する送信手段と、を備え、
前記ユーザ端末は、前記送信手段によって送信されたアダプタIDを表示する表示手段を備えることを特徴とする管理システム。
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