JP2016038755A - 利用者所在管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な設備側機器の構成により、施設に在住している人の所在を正確に把握して火災等の異常発生時に適切且つ迅速に対処可能とする。
【解決手段】建物11の部屋等の区画毎にビーコン装置10を設置し、区画IDを含むビーコン信号を繰り返し送信する。建物11を利用する利用者が携帯するスマートフォン等の利用者端末12は、ビーコン信号を受信した場合に、ビーコン信号から取り出した区画IDと自己の端末IDを含む位置通報信号をサーバ14に送信する。サーバ14は利用者端末12から受信した位置通報信号に含まれた端末IDと区画IDに基づいて、利用者端末が存在する区画を示す利用者所在情報を収集して管理し、例えば火災受信機24から火災発生区画を示す火災検出信号を検出した場合に、利用者所在情報から火災発生区画に所在する利用者端末12を検出して逃げ遅れた利用者の情報を出力表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、オフィスビル等の施設に利用している人の所在を管理して火災等の異常発生時の避難誘導等に利用する利用者所在管理システムに関する。
従来、オフィスビルなどの施設にあっては、火災が発生した場合には、人の所在を把握し、万一、逃げ遅れた人がいた場合には、消防隊や警備員に知らせて適切に対処する必要がある。
このような人の所在を把握するシステムとしては、オフィスビルに設置している入退出管理システムを利用することが可能である。入退出管理システムは、扉外側に設置したカードリーダ等の読取端末で、利用者が保有するカードから読み取った利用者ID情報を入退出制御盤で受信し、予め登録した利用者識別情報との一致を判別した場合に、扉の電気錠を解錠するようにし、関係者以外の第三者が施設内に入らないように管理しており、上位のサーバに入退出制御盤から利用者の入退出情報をリアルタイムで送って記録することで、火災発生時には、施設内に入っている人を特定する情報を出力することで、例えば安否確認等の作業を容易にする(特許文献1)。
また別のシステムとして、利用者に識別コードを記憶した無線カードを携帯させ、施設の出入口に設置したアンテナで無線カードの識別コードを受信して上位装置で利用者の入退出を記録し、火災が発生した場合には、施設内に入っている人を特定する情報を出力することで、例えば安否確認等の作業を容易にする(特許文献2)。
更に、在室を監視する区画に人の発する赤外線を検知する人体検出器を設けることで、人の所在を把握可能とするシステムも知られている(特許文献3)。
特開2014−026606号公報 特開平10−209930号公報 特開2008−226076号公報
しかしながら、このような従来の入退出管理システムを利用して人の所在を把握するシステムにあっては、電気錠を設けた施設の扉毎に利用者のガードを読み取る読取端末を設けた設備機器を必要とすることから、入退出管理システムを設けてない施設については適用できず、その場合には、入退出管理システムとは別に、電気錠を設けた施設の扉毎に利用者のガードを読み取る読取端末を設けてサーバで管理する必要があり、設備コストが高くなり実現性が低い。
また、利用者に無線カードを持たせて所在を管理するシステムにあっては、システム専用の無線カードを準備して利用者に配布し、また無線カードとの通信を行うアンテナ等の通信設備を施設内に多数設置する必要があり、これも設備コストが高くなって実現性が低い。
更に、人体検出器を設置して人の所在を把握するシステムにあっては、人の所在の有無は把握できるが、所在している人の人数を把握することができない問題がある。
本発明は、利用者のカード保有やその読取端末等を必要とすることなく、簡単な設備側機器の構成により、施設に在住している人の所在を正確に把握して火災等の異常発生時に適切且つ迅速に対処可能とする利用者所在管理システムを提供することを目的とする。
(利用者所在管理システム)
本発明は、利用者所在管理システムに於いて、
施設の区切り形成された所定の区画毎に設置され、区画識別情報を含むビーコン信号を繰り返し送信するビーコン装置と、
施設を利用する利用者が携帯し、ビーコン信号を受信した場合に、ビーコン信号から取り出した区画識別情報と自己の端末識別情報を含む位置通報信号を送信する利用者端末と、
利用者端末から受信した位置通報信号に含まれた端末識別情報と区画識別情報に基づいて、利用者端末が存在する区画を示す利用者所在情報を収集して管理する上位装置と、
を備えたことを特徴とする。
(携帯電話端末)
利用者端末は、上位装置と通信接続してデータを送受信可能な利用者が所有する携帯電話端末である。
(通信トラヒック抑制)
利用者端末は、ビーコン信号を受信した場合、前回受信したビーコン信号の区画識別情報と相違する場合は、受信したビーコン信号から取り出した区画識別情報と自己の端末識別情報を含む位置通報信号を上位装置に送信し、受信したビーコン信号の区画識別情報と同じ場合は、位置通報信号の送信を所定の送信抑止時間のあいだ抑止する。
(逃げ遅れ報知)
上位装置は、火災報知システムから火災発生区画を示す火災検出信号を受信した場合、利用者所在情報から火災発生区画、火災発生区画に隣接する区画及び又は火災発生区画に近接する区画に所在する利用者端末を検出して逃げ遅れた利用者情報を報知する。
(避難点呼)
上位装置は、火災報知システムから火災発生区画を示す火災検出信号を受信した場合、利用者所在情報から所定の避難区画に所在する利用者端末を検出して点呼に必要な利用者情報を生成して出力する。
(ビーコン装置の感知器組込み)
ビーコン装置を設置区画に設けた火災感知器に組み込むようにする。
(障害対処)
ビーコン装置は、所定の障害を検出した場合に、ビーコン信号に障害検出情報を含めて送信し、
利用者端末は、ビーコン信号を受信した場合に、ビーコン信号から取り出した区画識別情報、端末識別情報及び障害検出情報を含む位置通報信号を送信し、
サーバ装置は、利用者端末から受信した位置通報信号に含まれる障害検出情報に基づいて、保守点検を促すメンテナンス情報を生成して出力する。
(電池切れ対処)
ビーコン装置は、電池により動作し、電池切れが近づいたことを検出した場合に、ローバッテリー検出情報をビーコン信号に含めて送信し、
上位装置は、利用者端末を経由して受信した位置通報信号のローバッテリー検出情報に基づいて利用者端末の電池交換を促すメンテナンス情報を生成して出力する。
(ビーコン装置の通信不能に対する対処)
上位装置は、利用者端末を経由してビーコン装置の区画識別情報を含む位置通報信号を所定の異常監視時間のあいだ受信しなかった場合に、当該ビーコン装置のメンテナンス情報を生成して出力する。
(住宅向けの逃げ遅れ報知)
ビーコン装置を住宅の居室を含む所定の区画毎に設置し、
利用者端末は、住宅に設置した火災警報器から火災検出信号を受信した場合に、火災検出情報と住宅識別情報を含めた位置通報信号を送信し、
上位装置は、利用者端末から受信した位置通報信号に含まれる火災検出情報と住宅識別情報に基づいて逃げ遅れた利用者情報を報知する。
(基本的な効果)
本発明の利用者所在管理システムは、施設の区切り形成された所定の区画毎に設置され、区画識別情報を含むビーコン信号を繰り返し送信するビーコン装置と、施設を利用する利用者が携帯し、ビーコン信号を受信した場合に、ビーコン信号から取り出した区画識別情報と自己の端末識別情報を含む位置通報信号を送信する利用者端末と、利用者端末から受信した位置通報信号に含まれた端末識別情報と区画識別情報に基づいて、利用者端末が存在する区画を示す利用者所在情報を収集して管理する上位装置と設けるようにしたため、利用者が所在する部屋に設置したビーコン装置からの区画識別情報を含むビーコン信号を利用者が携帯している利用者端末で受信した場合に、区画識別情報と利用者識別情報を含む位置通報信号を上位装置としての上位装置に送信することで、利用者とその所在場所をリアルタイムで収集し、利用者の所在を正確に把握可能とする。
(携帯電話端末による効果)
また、利用者端末を、上位装置と通信接続してデータを送受信可能な利用者が所有する携帯電話端末としたため、例えば携帯電話端末としてスマートフォンを使用し、専用の設備機器として準備する必要がないことから、設備コストを大幅に低減可能とし、利用者が増えても設備コストに影響しない利点がある。
(通信トラヒック抑制による効果)
また、利用者端末は、ビーコン信号を受信した場合、前回受信したビーコン信号の区画識別情報と相違する場合は、受信したビーコン信号から取り出した区画識別情報と自己の端末識別情報を含む位置通報信号を上位装置に送信し、受信したビーコン信号の区画識別情報と同じ場合は、位置通報信号の送信を所定の送信抑止時間のあいだ抑止するようにしたため、利用者端末は利用者がビーコン装置を設置した区画に入って最初にビーコン信号を受信した場合に上位装置に位置通報信号を送信し、その区画に留まっている間にビーコン信号を受信しても所定の送信抑止時間のあいだは位置通報信号は送信せず、多数の利用者がビーコン装置を設置した区画に所在していても、上位装置に対する位置通報信号の送信を必要最小限に抑制し、通信トラヒックの増加を防止可能とする。
(逃げ遅れ報知による効果)
また、上位装置は、火災報知システムから火災発生区画を示す火災検出信号を受信した場合、利用者所在情報から火災発生区画、火災発生区画に隣接する区画及び又は火災発生区画に近接する区画に所在する利用者端末を検出して逃げ遅れた利用者情報を報知するようにしたため、逃げ遅れた人数は勿論のこと、誰が逃げ遅れたかも把握でき、この情報を消防隊や警備員に伝えることで、適切且つ迅速な救出活動を可能とし、逃げ遅れた者の安全確保に大きく寄与する。
(避難点呼)
また、上位装置は、火災報知システムから火災発生区画を示す火災検出信号を受信した場合、利用者所在情報から所定の避難区画に所在する利用者端末を検出して点呼に必要な利用者情報を生成して出力するようにしたため、避難区画に集合した人につき一人一人の点呼を必要とすることなく、全員集合しているか、残っている人がいるかを安全管理者等が正確且つ迅速に把握し、避難誘導等の対応を適切に行うことを可能とする。
(ビーコン装置の感知器組込みによる効果)
また、ビーコン装置を設置区画に設けた火災感知器に組み込むようにしたため、区画全域を見渡せる位置に設置した火災感知器にビーコン装置を組み込むことで、利用者端末は防護区画全域でビーコン信号を確実に受信し、区画識別情報及び端末識別情報を含む通報信号を上位装置に送信可能とする。
(障害対処による効果)
また、ビーコン装置は、所定の障害を検出した場合に、ビーコン信号に障害検出情報を含めて送信し、利用者端末は、ビーコン信号を受信した場合に、ビーコン信号から取り出した区画識別情報、端末識別情報及び障害検出情報を含む位置通報信号を送信し、サーバ装置は、利用者端末から受信した位置通報信号に含まれる障害検出情報に基づいて、保守点検を促すメンテナンス情報を生成して出力するようにしたため、運用中にビーコン装置に故障が発生した場合にも、自動的に上位装置にメンテナンス情報を送り、ビーコン装置の交換修理等の対象を可能とする。
(電池切れ対処による効果)
また、ビーコン装置は、電池により動作し、電池の電池切れが近づいた場合に、ローバッテリー検出情報をビーコン信号に含めて送信し、上位装置は、利用者端末を経由して受信した位置通報信号のローバッテリー検出情報に基づいて利用者端末の電池交換を促すメンテナンス情報を生成して出力するようにしたため、ビーコン装置が電池切れにより停止する前に、電池交換が行われ、ビーコン装置の停止による所在管理ができなくなる事態を未然に防止可能とする。
(ビーコン装置の通信不能に対する対処による効果)
また、上位装置は、利用者端末を経由してビーコン装置の区画識別情報を含む位置通報信号を所定の異常監視時間のあいだ受信しなかった場合に、当該ビーコン装置のメンテナンス情報を生成して出力するようにしたため、例えば長期間に亘り誰も立ち入らない特定の区画に設置しているビーコン装置が電池切れを起こした場合や、そのビーコン装置の故障によりビーコン信号を送信できなくなった場合に、上位装置がそのビーコン装置のメンテナンス情報を報知することで、ビーコン装置の異常状態に迅速且つ適切に対処可能とする。
(住宅向けの逃げ遅れ報知による効果)
また、ビーコン装置を住宅の居室を含む所定の区画毎に設置し、利用者端末は、住宅に設置した住宅用火災警報器から火災検出信号を受信した場合に、火災検出情報と住宅識別情報を含めた位置通報信号を送信し、上位装置は、利用者端末から受信した位置通報信号に含まれる火災検出情報と住宅識別情報に基づいて逃げ遅れた利用者情報を報知するようにしたため、一般住宅についても、人の所在を正確に把握し、火災検出時には火災発生住宅に逃げ遅れた人がいることを正確に把握し、消防隊等に知らせて逃げ遅れた人を迅速且つ安全に救出する対処を可能とする。
利用者所在管理システムの概略を示した説明図 利用者所在管理システムの機能構成を示したブロック図 サーバに設けた所在管理ファイルを示した説明図 利用者所在管理システムの動作を示したタイムチャート ビーコン装置を組み込んだ火災感知器を示した説明図 住宅を対象とした利用者所在管理システムの概略を示した説明図
[利用者所在管理システムの概要]
図1は利用者所在管理システムの概略を示した説明図である。図1に示すように、本実施形態の利用者所在管理システムは、オフィスビル等の建物11を対象に設置されており、建物例えば3階建であり、1F01〜3F02で示す6部屋を備えた場合を例にとって示している。
利用者所在管理システムは、各部屋に設置したビーコン装置10、利用者が携帯して保持するスマートフォン等の携帯電話端末を利用した利用者端末12、上位装置として機能するサーバ14で構成している。
また建物11には火災報知設備が設置されており、防災センタ等に設置した火災受信機24から階別に引き出した感知器回線に火災感知器22を接続して火災を監視しており、火災受信機24で火災を検出して警報した場合、サーバ14に対し火災発生区画を示す火災検出信号を移報出力するようにしている。
各部屋に設置したビーコン装置10は、近距離送信機能を備え、その部屋を特定する区画識別情報(以下{区画ID}という)を含む所定形式のビーコン信号を定期的に送信している。ビーコン装置10からのビーコン信号は、設置している部屋の中で利用者端末12が受信でき、外部では受信できないように送信電力を調整して設定している。
利用者端末12は近距離通信機能によりビーコン装置10からのビーコン信号を受信可能であり、また、3G等の携帯電話通信機能により基地局20、携帯電話網18及びインターネット16を介してサーバ14に通信接続可能としている。なお、利用者端末12によるサーバ14との通信接続は、携帯電話通信機能以外に、WiFi通信機能によるLAN又はWANへの接続を介して行うことも可能である。
また、利用者端末12には、システムの利用に先立ちサーバ14からダウンロードした位置通報機能を実現するアプリケーションプログラムをインストールして実行可能としている。
また、利用者端末12は、利用者がビーコン装置10を設置した部屋に入ってビーコン信号を受信した場合、受信したビーコン信号から取り出した区画IDと、自己を特定する所定の端末識別情報(以下「端末ID」という)を含む位置通報信号を生成してサーバ14へ送信する。
また、利用者端末12は、基本的にはビーコン信号を受信する毎に、位置通報信号をサーバ14に送信するが、同じ部屋には多数の利用者の保有する利用者端末12が存在して通信トラヒックが高くなることから、これを回避するため、最初にビーコン信号を受信した場合、又は前回受信したビーコン信号の区画IDと相違した場合にのみ、位置通報信号をサーバ14に送信する。
サーバ14はインターネット16、携帯電話網18及び基地局20を経由して利用者端末12と通信接続可能であり、システムの利用に先立ち、位置通報制御に必要なアプリケーションプログラムを利用者端末12にダウンロードしている。
サーバ14は、利用者端末12から受信した位置通報信号に含まれた端末IDと区画IDに基づいて、利用者が所在している区画を示す利用者所在情報をリアルタイムで収集して管理し、また利用者所在情報を処理して必要な情報を提供可能としている。
例えばサーバ14は、火災受信機24から火災発生区画を示す火災検出信号を受信した場合、そのとき収集している利用者所在情報から火災発生区画に所在する利用者端末を検出し、逃げ遅れた利用者を示す逃げ遅れ情報を生成して出力する。
また、火災時に避難する場所を予め定めた避難計画を立てている場合には、サーバ14は、火災受信機24から火災発生区画を示す火災検出信号を受信した場合、そのとき収集している利用者所在情報から所定の避難区画に所在する利用者端末を検出して点呼に必要な利用者集合リストを生成して出力する。
また、ビーコン装置10は電池駆動であり、電池切れが近づいたことを検出した場合に、電池電圧低情報をビーコン信号に含めて送信し、これを受信した利用者端末12は電池電圧低下情報を含む位置通報信号をサーバ14に送信する。このためサーバ14は受信した位置通報信号に含まれる電池電圧低下情報に基づき、区画IDで特定した部屋に設置しているビーコン装置10の電池交換を促すメンテナンス情報を生成して出力する。
ビーコン装置12は電池電圧低下のみならず、それ以外のビーコン装置12の異常についても、異常情報を同様にしてサーバ14に送信し、異常に対処するためのメンテナンス情報を生成して出力可能とする。
[利用者所在管理システムの機能構成]
図2は利用者所在管理システムの機能構成を示したブロック図、図3はサーバに設けた所在管理ファイルを示した説明である。
(ビーコン装置の機能)
ビーコン装置10は、制御部26及びアンテナ30を接続した近距離通信部28を備え、例えばBluetooth(登録商標)発信機を使用できる。る。制御部26はプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路を使用する。
通信制御部28は2.4GHz帯を複数の周波数チャネルに分け、利用する周波数をランダムに変える周波数ホッピングを行いながら半径10〜100メートル程度の範囲に存在する機器と所定通信速度の無線通信を行い、IEEE802.15.1の規格に適合している。
本実施形態にあっては、ビーコン装置10を設置している部屋の中で利用者端末10がビーコン信号を受信できればよく、部屋の外ではビーコン信号を受信できなくする必要があることから、例えば半径10メートル程度の範囲で受信できるように、送信電力を設定している。
制御部26は、定期的に自己を特定する区画IDを含む所定形式のビーコン信号を設定し、近距離通信部28に指示して定期的に送信させる制御を行う。
また、ビーコン装置10は電池電源で動作している。このため制御部26は、電池切れが近づいたことを電池電圧の低下から検出した場合、電池電圧低下情報を含むビーコン信号を生成し、近距離通信部28に指示して定期的に送信させる制御を行う。
また、制御部26は、電池電圧低下以外の異常も監視しており、異常を検出した場合に、異常内容を示す情報を含むビーコン信号を生成し、近距離通信部28に指示して定期的に送信させる制御を行う。
(利用者端末の機能)
本実施形態の利用者端末12は、個人用の携帯コンピュータの機能を併せもつ携帯電話端末として知られたスマートフォンを例にとっている。
図2に示すように、携帯電話端末を使用した利用者端末12は、制御部32、アンテナ36を接続した近距離通信部34、アンテナ40を接続した携帯電話通信部38、カメラ部42、ディスプレイ44、タッチパネル46、マイクとスピーカを設けた通話入出力部48を備える。
制御部32は、プロセッサを構成するCPU、メモリ、各種入出力インタフェースを備えたLSIで実現され、インストールされたプログラムを実行する。
近距離通信部34は、Bluetooth(登録商標)の通信機能を使用し、IEEE802.15.1に準拠し、ビーコン装置10と同様に、2.4GHz帯を複数の周波数チャネルに分け、利用する周波数をランダムに変える周波数ホッピングを行いながら半径10〜100メートル程度の範囲に存在する機器と所定通信速度の無線通信を行い、ビーコン装置10からのビーコン信号を受信可能とする。
携帯電話通信部38は、第3世代移動通信システム(3G)として知られたW−CDMAにより携帯電話通信を行う。
カメラ部42は、CMOS撮像素子を使用して画像の撮像を行い、静止画及び動画を取得する。ディスプレイ44は、液晶パネルや有機ELパネルなどの表示デバイスを使用し、パネル表面にはタッチパネル46を配置している。通話入出力部48は、マイク、スピーカ、及びオーディオコーデック(Audio CODEC)を備えて音声入出力を行う。
これ以外に制御部32に対しては、IEEE802.16eに準拠したモバイルWiMAX(R)によるモバイル高速移動通信を行う高速移動通信部、米国が運用する周回衛星を使用した全地球測位システム(Global Positioning System)を利用して、現在位置の経度と緯度を取得するための通信を行うGPS通信部、携帯電話番号を識別するための番号であるIMSI(International Mobile Subscriber Identity)番号を格納し、差し替えにより複数の携帯電話端末で同じ携帯電話番号を利用可能とするSIMカード等を設けているが、図示は省略している。
利用者段末12の制御部32は、サーバ14またはインターネット16からダウンロードしてインストールした位置通報制御のアプリケーションプログラムの実行によりに次の制御を行う。
制御部32は、近距離通信部34を介してビーコン装置10が送信したビーコン信号を受信した場合、受信したビーコン信号に含まれる区画IDを取出し、予め記憶した自己の端末IDを読み出し、ビーコン装置10の設置場所を示す区画IDと自己の端末IDを含む所定パケット形式の位置通報信号を生成し、携帯電話通信部38に指示してサーバ14に送信する制御を行う。
また、制御部32は、受信したビーコン信号の区画IDを保持しており、新たにビーコン信号を受信した場合、そのビーコン信号の区画IDと前回のビーコン信号の区画IDとを比較し、区画IDの相違を検出した場合に、区画IDとの端末IDを含む位置通報信号を生成し、携帯電話通信部38に指示してサーバ14に送信する制御を行う。
一方、制御部32は、新たに受信したビーコン信号の区画IDと前回のビーコン信号の区画IDとの一致を検出した場合には、既にサーバ14に所在位置を通報済みであることから、他の区画IDのビーコン信号を受信するまでの間、又は所定の送信抑止時間の間、位置通報信号の送信を抑止する制御を行う。このため利用者が同じ区画内に留まっている場合、利用者端末12は送信抑止時間の送信間隔で位置通報信号の送信を繰り返すことになる。
なお、制御部32による位置通報信号を送信する制御は、新たなビーコン信号を送信した場合に1回の位置通報信号の送信ではなく、予め定めた複数回の位置通報信号の送信として信頼性を高めるようにしても良い。
また、制御部32は、受信したビーコン信号から電池電圧低下情報や異常検出情報を取り出した場合、これらの情報を含む位置通報信号を生成し、携帯電話通信部38に指示してサーバ14に送信する制御を行う。
(サーバの機能)
上位装置として機能するサーバ14は、制御部50、通信部52、操作部54、表示部56及び所在管理ファイル60を備える。制御部50はプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路を使用する。
通信部52はインターネット通信プロトコルに従い、インターネット16及び携帯電話網18を経由して携帯電話端末を利用した利用者端末12と通信接続し、位置通報に必要なアプリケーションプログラムのダウンロードや各種の情報の送受信を行う。
操作部54はキーボード、マウス等の入力操作機器を含む、表示部56は液晶カラーディスプレイである。
所在管理ファイル60には、利用者単位の所在管理に必要な情報を登録して管理している。図3は所在管理ファイル60の一例であり、図1の建物11に入っている会社組織を例にとっており、社員コード、氏名、端末ID、所在区画ID等を利用者単位に格納している。
この内、端末IDは利用者が保有している利用者端末12の端末ID1〜ID7を事前登録しており、所在区画IDは初期状態で空きエリアとなっており、運用中は、所在区画IDに利用者の所在を示す区画IDをリアルタイムで登録している。
制御部50は、利用者端末12で使用する所在通報用のアプリケーションプログラムを保存しており、通信部52を介して利用者端末12からダウンロード要求を受信した場合に、アプリケーションプログラムを読み出してダウンロードする制御を行う。
また、制御部50は、通信部52を介して利用者端末12が送信した位置通報信号を受信し、そこに含まれる端末IDと区画IDに基づいて、利用者の所在位置を所在管理ファイル60に登録する制御を行う。
例えば図1の1F01の部屋に利用者aaaaが入室した場合に、携帯している利用者端末12でビーコン装置10から区画IDとして例えば「1F01」を含むビーコン信号を受信し、端末IDとしての「ID1」と区画IDとしての「1F01」を含む位置通報信号をサーバ14に送信する。
このためサーバ14の制御部50は、受信した位置通報信号に含まれる「ID1」により特定する所在管理ファイル60の所在区画IDの位置に「1F01」を登録する。これによってサーバ10の制御部50は利用者の所在を示す区画IDをリアルタイムで所在管理ファイル60に収集することができる。
また、制御部50は、通信部52を介して火災受信機24から火災発生区画を含む火災検出信号を受信した場合、図3の所在管理ファイル60から火災発生区画に一致する所在区画ID、火災発生区画に隣接している所在区画ID、及び又は火災発生区画に近接している所在区画にDを登録している利用者の氏名を検索し、検索した利用者を一覧表示する逃げ遅れ情報を生成し、警報音を伴って表示部56に逃げ遅れ情報を表示すると共に、通信部52を介して警備員や消防隊側の機器に送信して報知する制御を行う。
また、制御部50は、通信部52を介して火災受信機24から火災発生区画を含む火災検出信号を受信した場合、図3の所在管理ファイル60から避難時に集合場所として定めた所定の避難区画IDに一致する所在区画IDを登録している利用者の氏名を検索し、検索した利用者を一覧表示する集合者リスト情報を生成し、表示部56に集合者リスト情報を表示したり、プリントアウトする制御を行い、実際に点呼を必要とすることなく、集合状況を把握可能とする。
また、建物から避難した利用者が利用者端末を建物内に忘れた場合等に備え、制御部50は、操作部54による編集操作の受付けを検出した場合、生成している逃げ遅れ情報や集合者リスト情報を編集(追加、変更、削除)する制御を行う。
また、制御部50は、通信部52を介して利用者端末12が送信した電池電圧低下情報を含む位置通報信号を受信した場合、そこに含まれる区画IDに基づいて電池低下を検出したビーコン装置10の設置場所を示す電池交換を促すメンテナンス情報を生成し、表示部56にメンテナンス情報を表示したり、プリントアウトする制御を行い、電池切れが近づいたビーコン装置10の電池交換作業を可能とする。
この点は、受信した位置通報信号にビーコン装置10の他の異常検出を示す情報が入っていた場合も、制御部50は、受信した位置通報信号に含まれる区画IDに基づいて、異常を検出したビーコン装置10の設置場所を示すメンテナンス情報を生成し、表示部56にメンテナンス情報を表示したり、プリントアウトする制御を行う。
また、制御部50は、操作部54により特定の利用者の居場所を検索する要求操作を検出した場合、利用者の氏名等により所在管理ファイル60から所在区画を検索して居場所を表示する制御を行う。
また、制御部50による利用者の居場所の検索は、利用者端末12からの操作要求に対しても同様にして検索し、検索した居場所を利用者端末12に送って知られる制御も可能とする。
また、制御部50は、利用者端末12からビーコン装置10の区画IDを含む位置通報信号を所定の異常監視時間のあいだ受信しなかった場合、そのビーコン装置10に関するメンテナンス情報を生成して報知する制御を行う。例えば長期間に亘り誰も立ち入らない特定の区画に設置しているビーコン装置10が電池切れを起こした場合や、ビーコン装置10の故障によりビーコン信号送信できなくなった場合に、サーバ14の制御部50がそのビーコン装置10のメンテナンス情報を生成して報知することで、ビーコン装置10の異常状態に迅速且つ適切に対処可能とする。
また、制御部50は、逃げ遅れ情報を生成する場合、逃げ遅れなのか、帰ってしまったのかを区別するため、利用者端末12から位置通報信号を所定の退出判断時間を経過しても受信していない場合は、その利用者端末12の利用者は施設から退出した退出者と判断し、逃げ遅れ情報には含めないようにする制御を行う。
なお、制御部50は、入退出を管理している別のセキュリティシステムから入退出管理情報を取得し、退出した利用者を逃げ遅れ情報には含めないようにする制御を行っても良い。
[利用者所在管理システムの動作]
図4は図1及び図2の利用者所在管理システムの動作を示したタイムチャートである。
図4に示すように、ビーコン装置10はステップS1(以下「ステップ」は省略)で定期的に区画IDを含むビーコン信号を送信しており、ビーコン装置10を設置した部屋に利用者端末12を持った利用者が入ると、S2でビーコン信号の受信を検出し、ビーコン信号の区画IDが前回受信したビーコン信号の区画IDと相違していれば、S4に進んでビーコン信号から取得した区画IDと自己の端末IDを含む位置通報信号を生成してサーバ14に送信する。
サーバ14はS5で利用者端末12から受信した端末IDで特定される所在管理ファイル60の所在区画IDの位置に、受信した区画IDを登録して現在の所在位置を示す。
一方、運用中に、火災受信機24がS6で火災を検出したとするとS7に進み、火災発生区画を含む火災検出信号をサーバ14に送信する。サーバ14は火災検出信号を受信すると、S8で所在管理ファイル60から少なくとも火災発生区画に対応した端末IDの利用者を検索して逃げ遅れ情報を生成してS9で出力表示する。また、サーバ14は、S10で所在管理ファイル60から所定の避難集合区画に対応した端末IDの利用者を検索して集合者リスト情報を生成してS11で出力表示する。
また、運用中に、ビーコン装置10がS12で電池電圧の低下を検出したとすると、S13で電池電圧低下情報を含むビーコン信号を生成して送信し、これを受信した利用者端末12はS14で電池電圧低下情報を含む位置通報信号を生成してサーバ14に送信する。サーバ14はこの位置通報信号を受信してS15でビーコン装置10の電池交換を促すメンテナンス情報を生成して出力表示する。
[ビーコン装置を組み込んだ火災感知器]
図5はビーコン装置を組み込んだ火災感知器の概略を示した説明であり、図5(A)は組込み状態を示し、図5(B)は組立分解状態を示している。
図5に示すように、火災感知器22は感知器本体22aと感知器ベース22bで構成しており、本実施形態にあっては、感知器ベース22aと感知器本体22aの間に、アンテナ30を備えたビーコン装置10を配置している。
感知器ベース22bは下面に一対の嵌合受け金具23bを設けており、ここにビーコン装置10の上面に設けた一対の嵌合金具25bを嵌合することで機械的且つ電気的に接続している。
またビーコン装置10は下面に一対の嵌合受け金具25aを設けており、ここに感知器本体22aの上面に設けた一対の嵌合金具23aを嵌合することで機械的且つ電気的に接続している。
感知器ベース22bは天井面に取付固定され、一対の嵌合受け部23bに天井裏側から一対の感知回線を接続し、感知器回線はビーコン装置10の嵌合接続を介して感知器本体22aの嵌合端子23aに接続し、受信機からの直量電源を供給し、また感知器本体22aで火災を検出すると感知器回線間を短絡状態にして発報電流を流し、受信機に発報信号を送信するようにしている。
ビーコン装置10は内蔵した電池電源で動作しているが、感知器回線から供給される直流電源を使用して動作しても良い。また、ビーコン装置10は感知器本体22aまたはベース22bに内蔵しても良い。
このようにビーコン装置10を設置区画に設けた火災感知器22に組み込むようにしたため、火災感知器22は区画全域を見渡せる位置に設置いることから、利用者端末12は、火災感知器22に組み込んだビーコン装置10からのビーコン信号を設置区画の全域で確実に受信し、区画ID及び端末IDを含む通報信号をサーバ14に確実に送信可能とする。
[住宅向けの所在管理システム]
図6は、一般住宅向けの利用者所在管理システムの概略を示した説明図である。図6に示すように、住宅向けの利用者所在管理システムは、例えば2階建ての住宅62を例にとると、各部屋に設置したビーコン装置10、利用者が携帯して保持するスマートフォン等の携帯電話端末を利用した利用者端末12、警備会社等の外部機関に設置して上位装置として機能するサーバ14で構成している。
また住宅62にはセンサ部と警報部を一体に備えた住宅用火災警報器として知られた426MHz帯の小電力無線局としての機能をもつ無線連動型の住警器64を設置している。住警器64は火災を検出して火災警報を出力すると共に連動信号を送信して他の住警器64からも火災警報を出力させる。
また、住警器64はBluetooth(登録商標)による近距離通信機能を備えており、火災検出信号を近距離通信機能により利用者端末12に送信することができる。
なお、住警器64にBluetooth(登録商標)による近距離通信機能を設けず、中継アダプタにより住警器64の小電力無線による火災検出信号をBluetooth(登録商標)の近距離通信の火災検出信号に変換して利用者端末12に送信するようにしても良い。
このような住宅向けの利用者所在管理システムは、住宅62の部屋に設けたビーコン装置10は定期的に区画IDを含むビーコン信号を送信しており、ビーコン装置10を設置した部屋に利用者端末12を持った利用者が入ると、ビーコン信号の受信を検出し、ビーコン信号の区画IDが前回受信したビーコン信号の区画IDと相違していれば、ビーコン信号から取得した区画IDと自己の端末IDを含む位置通報信号を生成して外部のサーバ14に送信する。
サーバ14は利用者端末12から受信した端末IDで特定される所在管理ファイルの住宅IDで特定される所在区画IDの位置に、受信した区画IDを登録して現在の所在位置を示す。
一方、運用中に、住警器64で火災を検出したとすると、火災発生区画を含む火災検出信号を利用者端末12を経由してサーバ14に送信する。サーバ14は火災検出信号を受信すると、所在管理ファイルから火災発生区画に対応した端末IDの利用者を検索して逃げ遅れ情報を生成して出力表示する。
また、運用中に、ビーコン装置10が電池電圧の低下を検出したとすると、電池電圧低下情報を含むビーコン信号を生成して送信し、これを受信した利用者端末12は電池電圧低下情報を含む位置通報信号を生成してサーバ14に送信する。サーバ14はこの位置通報信号を受信してSビーコン装置10の電池交換を促すメンテナンス情報を生成し、利用者端末12に送信して出力表示させ、電池交換を促す。
[本発明の変形例]
(近距離通信)
上記の実施形態は、ビーコン装置からのビーコン信号送信としてBlutooth(登録商標)を例にとるものであったが、これ以外に、無線LAN、ZigBee(登録商標)、赤外線通信等の適宜の近距離通信を使用しても良い。
(利用者端末)
上記の実施形態は、利用者端末としてスマートフォン等の携帯電話端末を例にとっているが、これ以外に、広域通信網を経由してサーバと通信接続可能なタブレット等の音声通話機能を持たない適宜の携帯端末を利用者端末として利用してもよい。更に、利用者端末を、無線LANやZigBee(登録商標)などの近距離通信機能を備えたサーバ14と直接的又は間接的に通信接続可能な専用端末とし、この専用端末を利用者のIDカードや来館者章に内蔵するにようにしても良い。
(その他)
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:ビーコン装置
12:利用者端末
14:サーバ
16:インターネット
18:携帯電話網
22:火災感知器ち
24:火災受信機
26,32,50:制御部
28,34:近距離通信部
38:携帯電話通信部
60:所在管理ファイル
64:住警器

Claims (10)

  1. 施設の区切り形成された所定の区画毎に設置され、区画識別情報を含むビーコン信号を繰り返し送信するビーコン装置と、
    前記施設を利用する利用者が携帯し、前記ビーコン信号を受信した場合に、前記ビーコン信号から取り出した区画識別情報と自己の端末識別情報を含む位置通報信号を送信する利用者端末と、
    前記利用者端末から受信した前記位置通報信号に含まれた前記端末識別情報と区画識別情報に基づいて、前記利用者端末が存在する区画を示す利用者所在情報を収集して管理する上位装置と、
    を備えたことを特徴とする利用者所在管理システム。
  2. 請求項1記載の利用者所在管理システムに於いて、前記利用者端末は、前記上位装置と通信接続してデータを送受信可能な前記利用者が所有する携帯電話端末であることを特徴とする利用者所在管理システム。
  3. 請求項1記載の利用者所在管理システムに於いて、
    前記利用者端末は、ビーコン信号を受信した場合、前回受信したビーコン信号の区画識別情報と相違する場合は、前記受信したビーコン信号から取り出した区画識別情報と自己の端末識別情報を含む位置通報信号を前記上位装置に送信し、前回受信したビーコン信号の区画識別情報と同じ場合は、前記位置通報信号の送信を所定の送信抑制時間のあいだ抑止することを特徴とする利用者所在管理システム。
  4. 請求項1記載の利用者所在管理システムに於いて、
    前記上位装置は、火災報知システムから火災発生区画を示す火災検出信号を受信した場合、前記利用者所在情報から前記火災発生区画、前記火災発生区画に隣接する区画、及び又は前記火災発生区画に近接する区画に所在する前記利用者端末を検出して逃げ遅れた利用者を報知することを特徴とする利用者所在管理システム。
  5. 請求項1記載の利用者所在管理システムに於いて、
    前記上位装置は、火災報知システムから火災発生区画を示す火災検出信号を受信した場合、前記利用者所在情報から所定の避難区画に所在する利用者端末を検出して点呼に必要な利用者集合リストを生成して出力することを特徴とする利用者所在管理システム。
  6. 請求項1記載の利用者所在管理システムに於いて、前記ビーコン装置を設置区画に設けた火災感知器に組み込んだことを特徴とする利用者所在管理システム。
  7. 請求項1記載の利用者所在管理システムに於いて、
    前記ビーコン装置は、所定の障害を検出した場合に、前記ビーコン信号に障害検出情報を含めて送信し、
    前記利用者端末は、前記ビーコン信号を受信した場合に、前記ビーコン信号から取り出した区画識別情報、端末識別情報及び前記障害検出情報を含む位置通報信号を送信し、
    前記上位装置は、前記利用者端末から受信した前記位置通報情報に含まれる障害検出情報に基づいて、保守点検を促すメンテナンス情報を生成して出力することを特徴とする利用者所在管理システム。
  8. 請求項7記載の利用者所在管理システムに於いて、
    前記ビーコン装置は、電池により動作し、電池切れが近づいたことを検出した場合に、ローバッテリー検出情報を前記ビーコン信号に含めて送信し、
    前記上位装置は、前記利用者端末を経由して受信した前記位置通報信号の前記ローバッテリー情報に基づいて前記利用者端末の電池交換を促すメンテナンス情報を生成して出力することを特徴とする利用者所在管理システム。
  9. 請求項1記載の利用者所在管理システムに於いて、
    前記上位装置は、前記利用者端末から前記ビーコン装置の区画識別情報を含む位置通報信号を所定の異常監視時間のあいだ受信しなかった場合に、当該ビーコン装置のメンテナンス情報を生成して出力することを特徴とする利用者所在管理システム。
  10. 請求項1記載の利用者所在管理システムに於いて、
    前記ビーコン装置を住宅の居室を含む所定の区画毎に設置し、
    前記利用者端末は、前記住宅に設置した火災警報器から火災検出信号を受信した場合に、火災検出情報と住宅識別情報を含めた前記位置通報信号を送信し、
    前記上位装置は、前記利用者端末から受信した前記位置通報信号に含まれる前記火災検出情報と住宅識別情報に基づいて逃げ遅れた利用者を報知することを特徴とする利用者所在管理システム。
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