JP2019149765A - 異常検出システム、異常検出方法及びプログラム - Google Patents

異常検出システム、異常検出方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】信号発信機から発信された異常情報を確実に携帯端末へ通知しつつ、同一の異常情報が繰り返し携帯端末へ通知されるのを極力防ぐ。【解決手段】管理対象の施設に設置された複数の信号発信機のいずれかに発生した異常を、施設で作業する作業員が携帯する携帯端末に通知する異常検出システムであって、信号発信機は、所定の距離範囲内において他の信号発信機及び携帯端末と通信可能であり、自己の識別情報を含む信号を送信する通信部と、信号発信機における異常の有無を判定する異常判定部と、信号が携帯端末に通知されたときの時刻を含む履歴情報を記憶する記憶部を有する。異常判定部により異常と判定されてから所定の保持期間の間、異常を示す異常情報を記憶し、通信部は、保持期間の間、異常情報を含む信号を発信する。携帯端末は、所定の距離範囲内に存在する信号発信機から信号を受信する近距離通信部を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、警備業務中に警備員に携帯される携帯端末の位置を推定するためのビーコン端末に発生した異常を検出するための異常検出システム、異常検出方法及びプログラムに関する。
従来、ビーコンを利用した人の位置推定技術が存在する。当該技術においては、ビーコン端末(信号発信機)に何らかの異常が生じると、位置推定を正しく実行できなくなることから、当該異常を検出する必要がある。
例えば下記特許文献1には、ビーコン端末間でメッシュネットワークを形成し、異常情報を通信することでビーコン端末に発生した異常を検出することが記載されている。この特許文献1に記載の技術では、ビーコン端末が異常情報を保持する保持期間や、ビーコン端末間での異常情報の転送回数を設定することで、必要以上に長期間または広範囲に異常情報が保持されることを防止している。
特開2017−73614号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、異常情報を保持しているビーコン端末からの信号が携帯端末に読み取られる前に保持期間が経過し、異常情報が携帯端末へ通知されないまま削除されてしまう可能性がある。
ここで、異常情報の保持期間を長く設定すれば、異常情報が携帯端末に読み取られる前に保持期間が終了してしまうのを防ぐことができる。しかし、この場合には、異常情報が削除されるまでの時間が長くなるため、同一の異常情報が繰り返し携帯端末及びセンタ(管理装置)へ通知されやすくなり、センタでの処理の増大や不必要な対処を招く要因となる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、信号発信機から発信された異常情報を確実に携帯端末へ通知しつつ、同一の異常情報が繰り返し携帯端末へ通知されるのを極力防ぐことが可能な異常検出システム、異常検出方法及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る異常検出システムは、管理対象の施設の空間に設置された複数の信号発信機のいずれかに発生した異常を、上記施設で作業する作業員が携帯する携帯端末に通知する異常検出システムである。上記信号発信機は、通信部、異常判定部及び記憶部を有する。上記通信部は、所定の距離範囲内において他の信号発信機及び上記携帯端末と通信可能であり、自己の識別情報を含む信号を送信する。上記異常判定部は、上記信号発信機における異常の有無を判定する。上記記憶部は、上記信号が上記携帯端末に通知されたときの時刻を含む履歴情報を記憶するとともに、上記異常判定部により異常と判定されてから所定の保持期間の間、上記異常を示す異常情報を記憶する。上記異常判定部は、上記履歴情報に応じて時間帯ごとに上記保持期間を設定し、上記通信部は、上記保持期間の間、上記異常情報を含む信号を発信する。上記携帯端末は、所定の距離範囲内に存在する上記信号発信機から上記信号を受信する近距離通信部を有する。
この構成により、信号発信機から発信された異常情報を確実に携帯端末へ通知しつつ、同一の異常情報が繰り返し携帯端末へ通知されるのを極力防ぐことができる。
上記異常判定部は、上記保持期間を、所定の単位時間当たりに上記通知された回数が少ない時間帯ほど長く設定してもよい。
これにより、空間内に配置された警備員の通行頻度に応じて、動的に保持期間を変更し、想定される異常情報の伝達時間に見合った保持時間を設定することができる。
上記通信部は、上記携帯端末に上記信号を通知した信号発信機の所定の単位時間当たりの機数に関する情報を取得してもよい。この場合上記異常判定部は、上記保持期間を、上記機数が少ない時間帯ほど長く設定してもよい。
これにより、空間内に配置された警備員が空間内を移動(カバー)する範囲に応じて、動的に保持期間を変更し、想定される異常情報の伝達時間に見合った保持時間を設定することができる。
上記記憶部は、上記保持期間が経過する前であっても、上記携帯端末に異常情報が通知された場合、当該異常情報を削除してもよい。
これにより、異常情報が一旦携帯端末へ通知された場合には即座に異常情報を削除することで、同一の異常情報が繰り返し通知されるのより防止することができる。
上記通信部は、上記携帯端末に上記異常情報を通知した場合、当該異常情報の通知済み情報を発信してもよい。この場合上記通知済み情報を受信した他の信号発信機は、対応する異常情報を削除してもよい。
これにより、信号発信機は、自身が携帯端末へ異常情報を発信した場合に、他の信号発信機にも異常情報を削除させることができ、同一の異常情報が繰り返し通知されるのをさらに防止することができる。
本発明の他の形態に係る異常検出方法は、管理対象の施設の空間に設置された複数の信号発信機のいずれかに発生した異常を、上記施設で作業する作業員が携帯する携帯端末に通知する方法であって、
上記各信号発信機から、当該各信号発信機の識別情報を含む信号を発信し、
上記各信号発信機が、上記信号発信機における異常の有無を判定し、
上記異常と判定されてから所定の保持期間の間、上記異常を示す異常情報を記憶し、
上記保持期間を、上記携帯端末に上記信号が通知されたときの時刻を含む履歴情報に応じて時間帯ごとに設定し、
上記保持期間の間、上記異常情報を含む信号を発信し、
上記携帯端末により、所定の距離範囲に存在する上記信号発信機から上記信号を受信する、ことを含む。
本発明の他の形態に係るプログラムは、携帯端末を携帯する作業員が作業を行う対象の空間に設置された信号発信機に、
上記各信号発信機から、当該各信号発信機の識別情報を含む信号を発信するステップと、
上記各信号発信機が、上記信号発信機における異常の有無を判定するステップと、
上記異常と判定されてから所定の保持期間の間、上記異常を示す異常情報を記憶するステップと、
上記保持期間を、上記携帯端末に上記信号が通知されたときの時刻を含む履歴情報に応じて時間帯ごとに設定するステップと、
上記保持期間の間、上記異常情報を含む信号を発信するステップと、を実行させる。
以上説明したように、本発明によれば、信号発信機から発信された異常情報を確実に携帯端末へ通知しつつ、同一の異常情報が繰り返し携帯端末へ通知されるのを極力防ぐことができる。しかし、当該効果は本発明を限定するものではない。
本発明の一実施形態に係る位置推定システムの構成を示した図である。 本発明の一実施形態に係るセンタサーバのハードウェア構成を示した図である。 本発明の一実施形態に係るセンタサーバ、携帯端末、ビーコン端末の機能ブロックの構成を示した図である。 本発明の一実施形態に係るセンタサーバが設定する閾値について説明した図である。 本発明の一実施形態に係るセンタサーバが記憶するビーコン端末の識別情報と位置情報のデータベースの例を示した図である。 本発明の一実施形態に係るセンタサーバが記憶する検知データ(警備員の携帯端末で受信されたビーコン端末毎の信号強度の時系列データ)の例を示した図である。 本発明の一実施形態に係るセンタサーバが記憶する、ビーコン端末間における警備員の移動可能な経路条件のテーブルを示した図である。 本発明の一実施形態におけるビーコン端末の異常発生時におけるシステムの処理を説明するための図である。 本発明の一実施形態におけるビーコン端末の異常発生時における携帯端末の通知処理の流れを説明するための図である。 本発明の一実施形態におけるビーコン端末の異常復旧時におけるセンタサーバの異常判定処理の流れを説明するための図である。 本発明の一実施形態におけるビーコン端末の異常情報の削除に関するシステムの処理を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るビーコン端末による異常情報削除処理の流れを示したフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[システムの構成]
図1は、本実施形態に係る位置推定システムの構成を示した図である。
同図に示すように、このシステムは、センタサーバ100と、携帯端末200と、複数のビーコン端末300とを含む。
センタサーバ100は、警備会社が運営する警備センタに設置されるサーバであり、警備員Gやビーコン端末300の状態を管理する。センタサーバ100は、モバイルネットワーク及びインターネットを介して携帯端末200と通信可能である。警備センタには、管制員が常駐しており、警備対象施設Bにおける警備員Gの位置を監視するほか、警備員Gから異常通報を受信すると、警備対象施設Bへの警備員の派遣等の必要な措置が取られる。
警備対象施設Bは、例えば空港、駅、商業施設(デパート、スーパーマーケット等)、興行場、企業等の事務所、個人の住宅等である。
携帯端末200は、例えばスマートフォンまたは警備専用端末であり、上記警備対象施設Bを警備する警備員Gに携帯される。同図では警備員G及び携帯端末200はそれぞれ1人、1台ずつ示されているが、警備対象施設B内に複数存在していてもよい。
ビーコン端末300(A〜T)は、警備対象施設Bの空間各所(壁面、天井、什器等)に複数設置され、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)などのBluetooth(登録商標)の信号(ビーコン信号)によりビーコン端末の識別情報や異常情報等の情報を発信する信号発信機であり、ビーコン信号を受信した機器(携帯端末200など)は異常情報等の情報を知ることができる。またビーコン端末300は、ビーコン端末間で通信し、ビーコン端末300の異常情報等を他のビーコン端末300へ伝達することもできる。ビーコン端末300の異常とは、ビーコン端末300の盗難、バッテリ切れ、その他の故障等、本来の設置位置からの信号発信が不可能になった状態をいう。また、異常情報はビーコン端末300の識別情報を含み、どのビーコンで発生した異常であるかを識別できるようにしている。なお、信号発信機としては、超音波信号を発する超音波発信機でもよい。この場合、携帯端末200は超音波発信機から発せられる超音波信号を受信することで、異常情報等の情報を知ることができる。
携帯端末200は、上記各ビーコン端末300からビーコン信号を受信して、その信号強度に関する情報を、モバイルネットワーク及びインターネットを介してセンタサーバ100へ送信する。センタサーバ100は、当該信号強度に基づいて、警備員Gがどのビーコン端末300の近傍に存在するかを推定する。また携帯端末200は、警備員Gが警備業務中に取得したデータ等をセンタサーバ100に送信する。
[センタサーバのハードウェア構成]
図2は、上記センタサーバ100のハードウェア構成を示した図である。同図に示すように、センタサーバ100は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、入出力インタフェース15、及び、これらを互いに接続するバス14を備える。
CPU11は、必要に応じてRAM13等に適宜アクセスし、各種演算処理を行いながらセンタサーバ100の各ブロック全体を統括的に制御する。ROM12は、CPU11に実行させるOS、プログラムや各種パラメータなどのファームウェアが固定的に記憶されている不揮発性のメモリである。RAM13は、CPU11の作業用領域等として用いられ、OS、実行中の各種アプリケーション、処理中の各種データを一時的に保持する。
入出力インタフェース15には、表示部16、操作受付部17、記憶部18、通信部19等が接続される。
表示部16は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic ElectroLuminescence Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等を用いた表示デバイスである。
操作受付部17は、例えばマウス等のポインティングデバイス、キーボード、タッチパネル、その他の入力装置である。
記憶部18は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、フラッシュメモリ(SSD;Solid State Drive)、その他の固体メモリ等の不揮発性メモリである。当該記憶部18には、上記OSや各種アプリケーション、各種データが記憶される。
特に本実施形態では、記憶部18は、センタサーバ100が警備員の位置推定処理及びその前提となる信号強度の閾値設定処理を実行するためのアプリケーションその他のプログラム及びデータベースを記憶している。
通信部19は、例えばEthernet用のNIC(Network Interface Card)や無線LAN等の無線通信用の各種モジュールであり、上記携帯端末200との間の通信処理を担う。
なお、携帯端末200及びビーコン端末300の基本的なハードウェア構成も上記センタサーバ100のハードウェア構成と略同様である。対応するハードウェア構成を示す符号を図2の各符号のかっこ内に示す。
[システムの各装置の機能及びデータベース]
図3は、上記センタサーバ100、携帯端末200、ビーコン端末300の機能ブロックの構成を示した図である。
(センタサーバの機能ブロック)
同図に示すように、センタサーバ100は、機能ブロックとして、通信部110、記憶部120、閾値設定部130、位置推定部140、状態管理部150、表示出力部160、計時部170及び異常復旧判定部180を有する。
ここで、上記閾値設定部130に関連して、本実施形態において携帯端末200が受信するビーコン信号の信号強度についてセンタサーバ100が設定する閾値について、図4を用いて説明する。
図4に示すように、ビーコン端末300から携帯端末200が受信するビーコン信号の信号強度に関する閾値は、基準となる携帯端末を警備員Gまたは上記警備対象施設Bのスタッフが携帯して施設内を一定時間移動したときに測定した信号強度を基に設定することができる。
当該閾値は、警備センタの管理者が、警備員の位置をどのように把握したいかによって異なってくる。例えば、管理者がビーコン端末300から5m以内に警備員Gが存在するか否かを確認したい場合には、同図に示すように、5m離れた地点での信号強度の平均値から閾値Bを設定すればよい。なお、携帯端末200として単一の機種が用いられる場合には、基準端末で設定した閾値が他の携帯端末200にも同様に適用され得る。センタサーバ100による位置推定処理においては、ビーコン1から閾値B以上の信号強度を測定した場合には、ビーコン1の近傍(概ね5m以内)に警備員Gが存在すると推定する。
一方、管理者が、警備員Gがビーコン1により近い位置(ビーコン端末300から1m以内)に警備員が存在するか否かを確認したい場合には、同図に示すように、1m離れた地点での信号強度の平均値から閾値Aが設定される。なお、閾値の設定方法は、これに限るものではない。例えば、基準となる携帯端末を警備対象施設Bのスタッフが携帯して施設内を所定の経路で移動したときに測定した信号強度と、実際に警備員Gが警備対象施設Bを所定の経路で移動したときに測定した信号強度との差分を基に、位置推定用の信号強度の閾値を設定(初期設定または更新)してもよい。これによれば、複数の機種の携帯端末が用いられる場合でも、機種間の受信感度が考慮された閾値を設定できる。
図3に戻り、通信部110は、携帯端末200と通信を行う機能を備えた通信インタフェースであり、モバイルネットワークやインターネット等を介して、検知データ等を受信する。
記憶部120は、各ビーコン端末300の設置位置の情報を記憶する。図5は、当該設置位置情報の例を示した図である。
同図に示すように、設置位置情報は、上記警備対象施設Bの空間内における各ビーコン端末300の設置位置を、各ビーコン端末300の識別情報(ビーコンID)と対応付けて登録したデータベースである。
同図の例では、ビーコン端末300毎に平面内における位置(緯度及び経度)が登録されているが、さらに高度等の情報を加えて3次元の位置情報が登録されてもよい。また、緯度、経度、高度に限らず、3次元空間のある位置を基準とした座標値(x、y、z)からなる位置情報が登録されてもよい。
また記憶部120は、実際に警備員Gが警備対象施設Bを移動した際に携帯端末200が受信した検知データを携帯端末200から逐次受信して記憶している。当該検知データでは、ビーコン端末300の識別情報と信号強度とが対応付けられて記憶されている。また時系列を示すデータとしては、各ビーコン信号の受信順を示すデータが記憶されてもよいし、各ビーコン信号の受信時刻を示すデータが記憶されてもよい。図6は、当該検知データの例を示した図である。
同図は、図1において、携帯端末200を所持した警備員Gが施設左側の通路からドアを開けて手前の部屋に入り、ビーコン端末A→B→C→I→H→A→B→C→D→O→E→F→G→D→C→B→Aの順で移動したときに得られた検知データである。「RA」「RB」といったデータは、アルファベットで識別される各ビーコン端末300からの信号強度(R)を示しており、それらが時刻t1〜t17に亘る時系列データとして記憶されている。信号強度としては、各ビーコン端末300から受信した信号の強度のうちそれぞれ最大の信号強度(ピーク値)が採用され、例えばdBm(デシベルメートル)等の数値データとして記憶される。
位置推定部140は、ビーコン端末300から受信したビーコン信号の信号強度が上記設定した閾値以上である場合、携帯端末200を所持する警備員Gがその受信元の当該ビーコン端末300の近傍(例えば5m以内)に存在すると判定する。
位置推定部140はさらに、後述の経路判定部150で経路条件を満たすと判定されることを、位置推定の条件に加えてもよい。
状態管理部150は、携帯端末200から受信した検知データから、警備員Gの位置情報やビーコン端末300の異常情報を管理する。
表示出力部160は、携帯端末200から受信した検知データをモニタなどの表示手段に出力する。これにより、警備員Gの位置情報やビーコン端末300の異常情報を管理者が把握することができる。
計時部170は、ビーコン端末300に発生した異常が復旧した時点からの経過時間を計測する。ここで計時部170は、警備員Gから異常が発生したビーコン端末300の復旧完了の報告を受けた時間(及び当該復旧完了情報がセンタサーバ200に入力された時間)を復旧のタイミングとすることができる。
異常復旧判定部180は、ビーコン端末300が復旧してからの経過時間が所定時間に達するまでは、当該ビーコン端末300の異常情報を受信しても、異常対処済みとして判定し、新規に発生した異常とは判定しない。当該所定時間を、便宜上、「異常無視期間」とも称する。
異常復旧判定部180は、上記異常無視期間を、経路条件に沿って異常が発生したビーコン端末300から、携帯端末200に異常情報を発信したビーコン端末300までに経由するビーコン端末300の数である経由数に応じて設定する。具体的には、経由数が多いほど異常無視期間が長く設定される。なぜなら、経由数が多いほど、復旧したビーコン端末300から異常復旧の情報が携帯端末200及びセンタサーバ100へ伝達されるまでに時間を要するからである。なお、後述するようにビーコン端末300における信号の受信間隔を1時間おきに設定した場合、例えばビーコン1からビーコン4まで異常情報が伝達されるには、最大3時間を要することになる。そこで、ビーコン1で発生した異常に関して、ビーコン4から受信した異常情報の異常無視期間は、3時間と設定することができる。なお、ビーコン1からビーコン4まで異常情報が伝達されるまでに必ずしも3時間を要するわけではないため、異常無視期間として3時間よりも短い時間を設定してもよい。この異常復旧判定処理の詳細については後述する。
(携帯端末の機能ブロック)
図3に示すように、携帯端末200は、機能ブロックとして、近距離通信部210、通信部220、信号強度測定部230、記憶部240、経路判定部250及び異常判定部260を有する。
近距離通信部210は、警備対象施設Bの空間内でビーコン端末300と所定の距離範囲(例えば数十m)内における近距離通信を行う機能を備えた通信インタフェースであり、空間内でビーコン端末300から送信されるビーコン信号を受信する。近距離通信には、例えばBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)などのBluetooth(登録商標)や音波等が用いられる。
通信部220は、センタサーバ100と通信を行う機能を備えた通信インタフェースである。通信部220は、例えば、携帯電話網やインターネット網、Wi-Fiなどの無線LANなどを介して、検知データ等をセンタサーバ100へ送信する。
信号強度測定部230は、ビーコン端末300から受信したビーコン信号の信号強度を測定する手段である。ビーコン端末300からのビーコン信号が電波である場合、信号強度測定部230は、受信された電波の振幅を信号強度として検出する。
記憶部240は、警備員Gが上記警備対象施設B内で移動可能な経路を示す経路条件を記憶している。図7は、当該経路条件テーブルの例を示した図である。
図1において、隣接するビーコン端末300同士を接続する実線は、警備員Gが移動可能な経路を示し、図7に示すように、経路条件としてビーコン端末300(の識別情報)毎に登録される。
当該経路条件の登録においては、あるビーコン端末300から所定距離内に位置する他のビーコン端末300が自動的に接続されてもよいし、管理者が手動で登録してもよい。
図1を参照すると、警備員Gがビーコン端末A→B→Cと移動することは可能であるが、ビーコン端末Aからビーコン端末BやI等を経由せずに直接ビーコン端末Cに移動することはできないことが分かる。ここで、当該経路条件を用いた位置推定処理においては、図78のテーブルを参照すると、ビーコンAの移動可能先にビーコンCは存在しないので、検知データからビーコン端末Aの直後の経路としてビーコン端末Cが認識されても、警備員Gがビーコン端末Cの近傍に存在するとは推定されない。
経路判定部250は、ビーコン端末300からビーコン信号を受信すると、上記図7で示した経路条件を参照して、検知データ内でビーコン信号の発信元として記述されているビーコン端末300が経路条件を満たすか否かを判定する。
上記通信部220は、経路判定部250により、ビーコン信号が経路条件を満たすと判定された場合には検知データをセンタサーバ100に送信し、経路条件を満たさないと判定された場合には、原則として検知データをセンタサーバ100に送信しない。
ただし、経路判定部250によりビーコン信号が経路条件を満たさないと判定された場合であっても、当該検知データに異常情報が含まれている場合には、当該検知データをセンタサーバ100に送信する。
異常判定部260は、上記経路条件を満たさないビーコン端末300から信号を受信し、当該ビーコン端末300の経路条件を満たす信号発信機を次に検出した場合、当該経路において検出されなかった(スキップした)ビーコン端末300を異常として判定する。
すなわち異常判定部260は、第1のビーコン端末から信号を受信し、続いて当該第1のビーコン端末からの経路条件を満たさない第2のビーコン端末から信号を受信し、続いて当該第2のビーコン端末からの経路条件を満たす第3のビーコン端末から信号を受信した場合に、経路条件において上記第1のビーコン端末と上記第2のビーコン端末との間の経路に位置するビーコン端末に異常が発生したと判定する。
この場合上記通信部220は、上記異常情報をセンタサーバ100に送信する。当該異常情報を受信したセンタサーバ100の状態管理部150は、警備員Gが上記異常と判定されたビーコン端末300を通過したと判定する。
(ビーコン端末の機能ブロック)
図3に示すように、ビーコン端末300は、機能ブロックとして、近距離通信部310と、記憶部320、異常判定部330を有する。
近距離通信部310は、ビーコン端末300の識別情報(ビーコンID)を含む上記ビーコン信号を電波や音波として発信する。ビーコン信号の発信間隔は1回/秒、受信間隔は1回(5秒間連続)/時間のように設定されるが、これらに限られない。また、近距離通信には、例えばBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)などのBluetooth(登録商標)や音波等が用いられる。
また近距離通信部310は、後述の異常判定部330において判定された異常の情報や他のビーコン端末300から受信した異常情報を上記発信する信号に含ませて発信する。
記憶部320は、上記ビーコンIDや、所定距離範囲内(例えば数m以内)にあり通信可能な他のビーコン端末300の識別情報、他のビーコン端末300から受信した情報等を記憶している。
また記憶部320は、異常判定部330により他のビーコン端末300が異常と判定されてから所定の保持期間、当該他のビーコン端末300のビーコンIDを含む異常情報を保持する。
また記憶部320は、ビーコン端末300からいずれかの携帯端末200がビーコン信号を受信した回数を記憶する。当該回数は、ビーコン信号発信時に、携帯端末200から接続確認が取れた回数として記憶される。
異常判定部330は、所定距離範囲内(例えば数m以内)の他のビーコン端末300から所定時間(例えば1時間)以上信号を受信しない場合、当該ビーコン端末300に異常が発生したと判定する。また異常判定部330は、ビーコン端末300のバッテリの残量を検出し、当該バッテリ残量が所定の閾値以下となった場合(例えばあと数時間でバッテリが切れる場合)にも異常が発生したと判定するようにしてもよい。
また異常判定部330は、上記保持期間を、近距離通信部310により携帯端末200に信号が通知された時刻を含む履歴情報に応じて異常が発生または異常情報を取得した時間帯ごとに設定する。この履歴情報から得られる所定の単位時間(例えば1時間)あたりに信号が通知された回数から警備対象施設Bにおける警備員Gの通行頻度を取得して、この通行頻度により時間帯ごとに保持期間を設定することができる。
例えば、警備員Gの通行頻度の少ない夜の時間帯に発生した異常については保持期間が長く(例えば12時間)設定され、警備員Gの通行頻度の多い昼の時間帯に発生した異常については保持期間が短く(例えば3時間)設定される。
この保持期間は、別の日における同時間帯に適用することができる。さらに、具体的には、履歴情報を参照し、0時から5時における信号の通知回数が0回、5時から6時における信号の通知回数が1回、12時から15時における信号の通知回数が5回という情報が取得された場合、通知回数の少ない(通行頻度の少ない)0時〜6時においては、保持期間が長く(例えば12時間)設定され、通知回数の多い(通行頻度の多い)12時〜15時においては、保持期間が短く(例えば3時間)設定される。
なお、保持期間の設定方法はこれによらず、直近における所定の単位時間(例えば1時間)における通行頻度に基づいて次の時間帯における保持期間を動的に設定するようにしてもよい。すなわち、0時台における通行頻度が低いことをもって、次の時間帯(例えば1時台)においては、保持期間を長く設定するようにしてもよい。
また異常判定部330は、当該保持期間に加えて、異常情報の転送回数を同様に設定してもよい。
また異常判定部330は、上記保持期間が経過する前であっても、異常情報をいずれかの携帯端末200に通知した場合(異常情報を含むビーコン信号発信後に、携帯端末200との接続確認が取れた場合)には、当該異常情報を記憶部320から削除し、当該異常情報の発信を終了する。
しかしながら、異常情報をいずれかの携帯端末200に通知したビーコン端末300以外のビーコン端末300においては、当該異常情報を発信し続けることになってしまう。そこで、異常情報をいずれかの携帯端末200に通知したビーコン端末300は、異常情報に代えて異常の通知済み情報を発信し、他のビーコン端末300の異常判定部330は、当該通知済み情報を受信すると、当該異常情報に含まれるビーコンIDに対応する異常情報を削除し、当該異常情報の発信を終了する。
[システムの動作]
次に、以上のように構成された位置推定システムの動作について説明する。当該動作は、センタサーバ100、携帯端末200及びビーコン端末300のCPU及び通信部等のハードウェアと、記憶部に記憶されたソフトウェアとの協働により実行される。以下の説明では、便宜上、特に明示しない限り、各装置のCPUを動作主体とする。
(異常発生時の処理)
次に、いずれかのビーコン端末300に異常が発生した場合のシステムの処理について説明する。図8は、異常発生時におけるシステムの処理を示した図である。
同図に示すように、いずれかのビーコン端末300に異常が発生した場合(例えば盗難によりビーコン1からの信号が受信できなくなった場合;同図(1)(2))、ビーコン端末300間で異常情報を伝達し(同図(3))、ビーコン端末300を読み取った携帯端末200に異常情報を通知し(同図(4))、異常情報を受信した携帯端末200は、センタサーバ100に異常情報を通知する(同図(5))。
図9は、ビーコン端末300の異常発生時における携帯端末200による通知処理の流れを示した図である。
同図に示すように、携帯端末200のCPU21は、ビーコン信号を受信したか否かを判断する(ステップ111)。
上記ビーコン信号を受信したと判断した場合(Yes)、CPU21(経路判定部250)は、当該ビーコン信号の発信元のビーコン端末300が、上記経路条件を満たすビーコン端末300であるか、及び、信号強度が上記閾値以上であるか否かを判定する(ステップ112)。
上記いずれの条件も満たすと判定した場合(Yes)、CPU21(通信部220)は、上記検知データをセンタサーバ100に送信する(ステップ113)。
一方、上記いずれかの条件を満たさないと判定した場合(No)、CPU21は、検知データに異常情報が含まれるか否かを判定する(ステップ114)。
当該検知データに異常情報が含まれると判断した場合(Yes)、CPU21(通信部220)は、当該検知データをセンタサーバ100に送信する(ステップ113)。
また携帯端末200のCPU21(異常判定部260)は、上述したように、ビーコン端末300から異常情報を受信した場合に限らず、自らビーコン端末300の異常を判定して、異常情報をセンタサーバ100へ送信することもできる。
例えば、上記図6に示す検知データにおいて、t13でビーコンGを認識した後、t14でビーコンGからの経路条件を満たさないビーコンDを認識し、t15ではビーコンDからの経路条件を満たすビーコンCを認識している。
この場合、異常判定部260は、通常であればビーコンGとビーコンDとの間に通過しているビーコンJに異常が発生したと推定し、当該ビーコンJのビーコンIDを含む異常情報を生成してセンタサーバ100へ送信する。この場合センタサーバ100の状態管理部150は、ビーコンGの異常情報を管理し、位置推定部140は、警備員GがビーコンJを通過したと推定する。
(異常復旧時の処理)
次に、上記ビーコン端末300に発生した異常が復旧した際のシステムの処理について説明する。
図10は、ビーコン端末300の異常復旧時におけるセンタサーバ100の異常判定処理の流れを示したフローチャートである。
同図に示すように、センタサーバ100のCPU11(異常復旧判定部180)は、例えば警備員Gからの復旧完了を知らせる通報等を基に、状態管理部150に復旧完了情報が入力されたか否かを判断する(ステップ121)。
復旧完了情報が入力されたと判断した場合(Yes)、CPU11(異常復旧判定部180)は、異常が発生したビーコン端末300から、異常情報を携帯端末200へ伝達するのに経由したビーコン端末300の経由数に応じて、異常無視期間を設定する(ステップ122)。
続いてCPU11(計時部170)は、復旧完了情報入力からの経過時間の計時を開始する(ステップ123)。
続いてCPU11は、携帯端末200から異常情報を受信したか否かを判断する(ステップ124)。
異常情報を受信したと判断した場合(Yes)、CPU11(計時部170)は、上記経過時間が上記異常無視期間を経過しているか否かを判断する(ステップ125)。
異常無視期間を経過していると判断した場合、CPU11(異常復旧判定部180)は、受信した異常情報を新規異常と判定し、状態管理部150に管理させる(ステップ126)。
一方、上記異常無視期間が経過していないと判断した場合、CPU11(異常復旧判定部180)は、上記異常情報を対処済み異常と判定する(ステップ127)。
例えば、図8に示すビーコン2から受信した異常情報は、ビーコン1(経由数1)の異常復旧後、異常無視期間である1時間は対処済みと判定される。また、ビーコン7から受信した異常情報は、ビーコン1(経由数4)の異常復旧後、異常無視期間である4時間は対処済みと判定される。
(異常情報の削除処理)
次に、上記異常情報がビーコン端末300から削除される処理について説明する。図11は、当該異常情報の削除に関するシステムの処理を説明するための図である。
同図に示すように、ビーコン端末4は、異常情報の生成後、保持期間が経過すると異常情報を削除するほか、携帯端末200に異常情報を通知すると(携帯端末200との接続が確認されると)、異常情報を削除するとともに(同図(1´))、通知済み情報を発信する(同図(2´))。通知済み情報を受信したビーコン端末3は、対応する異常情報を削除する(同図(3´))。また、復旧したビーコン端末1から信号を受信した場合も同様に異常情報を削除する(同図(1)〜(4))。
図12は、ビーコン端末300による異常情報削除処理の流れを示したフローチャートである。
同図に示すように、ビーコン端末300のCPU31(異常判定部330)は、異常を検知したか否か、すなわち、所定距離範囲の他のビーコン端末300から、所定時間(例えば1時間)以上ビーコン信号を受信していないか否かを判断する(ステップ141)。
他のビーコン端末300に異常が発生したと判断した場合(Yes)、CPU31(異常判定部330)は、当該他のビーコン端末のビーコンIDを含む異常情報を生成し、記憶部320に保持する(ステップ142)。
続いてCPU31(異常判定部330)は、上記記憶部320に記憶している履歴情報から得られる、当該信号発信機300からのビーコン信号が携帯端末200に通知された回数(携帯端末200と接続確認が取れた回数)を基に、直近の単位時間(例えば1時間)あたりの携帯端末200に対するビーコン信号の通知回数を算出する(ステップ142)。
続いてCPU31(異常判定部330)は、上記算出した通知回数に応じて、保持期間を設定する(ステップ143)。すなわち、異常判定部330は、当該通知回数が小さいほど保持期間を長く設定する。
上記携帯端末200に対する単位時間あたりのビーコン信号の通知回数は、警備員Gの通行頻度とも言える。したがって異常判定部330は、警備員Gの通行頻度が少ない場合には異常情報の伝達時間が長くなり、警備員Gの通行頻度が多い場合には異常情報の伝達時間も短くなることが想定されることから、警備員Gの通行頻度に応じて、動的に保持期間を変更し、想定される異常情報の伝達時間に見合った保持時間を設定することができる。
例えば、上記通知回数により通行頻度「高」・「低」などの多段階に区分し、通行頻度「高」の時間帯(例えば12時〜15時)の場合には保持期間を3時間に設定し、通行頻度「低」の時間帯(例えば0時〜6時)の場合には保持期間を12時間に設定することができる。これにより、通行頻度に応じて時間帯ごとに適切な保持期間を設定することができる。ただし、保持期間の設定方法はこれに限るものではない。
続いて異常判定部330は、上記設定した保持期間が経過したか否かを判断する(ステップ145)。
保持期間が経過したと判断した場合(Yes)、異常判定部330は、上記記憶部320から異常情報を削除する(ステップ146)。
保持期間が経過していないと判断した場合(No)、異常判定部330は、携帯端末200に異常情報を通知したか否か、すなわち、異常情報を含むビーコン信号の携帯端末200による受信が確認できたか否かを判断する(ステップ147)。
携帯端末200に異常情報を通知したと判断した場合(Yes)、異常判定部330は、上記記憶部320から異常情報を削除する(ステップ146)。
携帯端末200にまだ異常情報を通知していないと判断した場合(No)、異常判定部330は、異常から復旧したビーコン端末300(図11のビーコン1)からビーコン信号を受信したか否かを判断する(ステップ148)。
当該復旧したビーコン端末300からビーコン信号を受信したと判断した場合(Yes)、異常判定部330は、上記記憶部320から異常情報を削除する(ステップ146)。
[まとめ]
以上説明したように、本実施形態によれば、複数のビーコン端末300を利用した警備員Gの位置推定システムにおいて、ビーコン端末300の設置場所によらず、ビーコン端末300に発生した異常を速やかに検出することができる。
また、当該異常情報を確実に携帯端末200及びセンタサーバ100に通知しながらも、同一の異常情報が繰り返し携帯端末200やセンタサーバ100に通知されるのを防ぐことができる。
[変形例]
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。
上述の実施形態では、携帯端末200が経路判定部250を有し、経路条件を満たさない第1のビーコン端末300からビーコン信号を受信した後、経路条件を満たす第2のビーコン端末300からビーコン信号を受信した場合、第1のビーコン端末300と第2のビーコン端末300との間の経路に位置するビーコン端末300に異常が発生したと判定していた。しかし、当該経路判定部250の処理は、センタサーバ100が担ってもよい。すなわち、センタサーバ100は、携帯端末200から受信した検知データについて、上記経路条件判定部250と同様の処理を実行し、異常発生と判定したビーコン端末300については、その前を警備員Gが通過したと判定する。
上述の実施形態において、ビーコン端末300の異常判定部330は、当該ビーコン端末300からのビーコン信号の、携帯端末200に対する単位時間当たりの通知回数(警備員Gの通行頻度)に応じて、異常情報の保持期間を設定していた。しかし、当該保持期間の設定に用いるパラメータはこれに限られない。例えば異常判定部330は、センタサーバ100から、いずれかの携帯端末200にビーコン信号を発信したビーコン端末300の直近の単位時間(例えば1時間等)あたりの数(機数)に関する情報(単位時間あたりに携帯端末200に信号を通知したビーコン端末300の数)を受信して、当該機数が小さいほど保持期間を長く設定してもよい。また、ビーコン端末300が発信する信号に、直近の単位時間にいずれかの携帯端末に信号を通知したことを示す情報を含ませることで、ビーコン端末300はセンタサーバ100と通信しなくても、単位時間あたりに携帯端末200と通信したビーコン端末300の数を取得することができる。なお、この数が少ないほど、空間内に配置された警備員Gが空間内を移動(カバー)する範囲が狭いことを示す。すなわち、ビーコン端末300は複数のビーコン端末300の履歴情報により、空間内に配置された警備員Gが空間内を移動(カバー)する範囲を時間帯ごとに検出し、保持期間を時間帯ごとに設定する。これにより、空間内に配置された警備員Gが空間内を移動(カバー)する範囲に応じて、動的に保持期間を変更し、想定される異常情報の伝達時間に見合った保持時間を設定することができる。例えば、上記の機数により警備員Gの移動範囲を「広」・「狭」などの多段階に区分し、移動範囲「広」の時間帯(例えば12時〜15時)場合には保持期間を3時間に設定し、移動範囲「狭」の時間帯(例えば0時〜6時)の場合には保持期間を12時間に設定することができる。ただし、保持期間の設定方法はこれに限るものではない。
またこのほか、異常判定部330は、センタサーバ100から、警備対象施設Bに配置されている現在の警備員Gの数に関する情報を例えば定期的に、または異常発生時に受信し、それに応じて、警備員Gの数が少ないほど保持期間を長く設定してもよい。
また、本実施形態では、警備業務中の警備員の位置推定を本システムを用いて説明したが、本発明の適応範囲はこれに限定されない。例えば、空港やデパートなどのスタッフや清掃作業を行う清掃員など種々の現場で作業を行う作業員の位置推定において適応することが可能である。
また、本実施形態では、閾値設定処理及び位置推定処理はセンタサーバ100が担っていたが、当該各処理を携帯端末200が担ってもよい。この場合、携帯端末200は、上記記憶部120、閾値設定部130及び位置推定部140に相当する機能ブロック並びにハードウェア及びプログラムを有する。
さらに、本実施形態では、携帯端末200は、ビーコン端末300の識別情報と信号強度とが対応付けられた検知データをセンタサーバ100へ送信していたが、携帯端末200で閾値設定処理及び位置推定処理を行う場合には、信号強度の情報をセンタサーバ100へ送信せず、検知データとして識別情報を少なくとも送信すればよい。なお、携帯端末200は位置推定処理により推定した、当該携帯端末200を携帯する警備員Gの位置情報を、センタサーバ100へ送信するようにしてもよい。
本願の特許請求の範囲に記載された発明のうち、「位置情報推定方法」と記載された発明は、その各ステップを、ソフトウェアによる情報処理によりコンピュータ等の少なくとも1つの装置が自動的に行うものであり、人間がコンピュータ等の装置を用いて行うものではない。すなわち、当該「位置情報推定方法」は、コンピュータ・ソフトウェアによる位置情報推定方法であって、コンピュータという計算道具を人間が操作する方法ではない。
11、21、31…CPU
150…状態管理部
170…計時部
180…異常復旧判定部
220…通信部
240…記憶部
250…経路判定部
260…異常判定部
310…近距離通信部
320…記憶部
330…異常判定部
100…センタサーバ
200…携帯端末
300…ビーコン端末
B…警備対象施設
G…警備員

Claims (7)

  1. 管理対象の施設の空間に設置された複数の信号発信機のいずれかに発生した異常を、前記施設で作業する作業員が携帯する携帯端末に通知する異常検出システムであって、
    前記信号発信機は、
    所定の距離範囲内において他の信号発信機及び前記携帯端末と通信可能であり、自己の識別情報を含む信号を送信する通信部と、
    前記信号発信機における異常の有無を判定する異常判定部と、
    前記信号が前記携帯端末に通知されたときの時刻を含む履歴情報を記憶するとともに、前記異常判定部により異常と判定されてから所定の保持期間の間、前記異常を示す異常情報を記憶する記憶部と、を有し、
    前記異常判定部は、前記履歴情報に応じて時間帯ごとに前記保持期間を設定し、
    前記通信部は、前記保持期間の間、前記異常情報を含む信号を発信し、
    前記携帯端末は、所定の距離範囲内に存在する前記信号発信機から前記信号を受信する近距離通信部を有する、
    異常検出システム。
  2. 前記異常判定部は、前記保持期間を、所定の単位時間当たりに前記通知された回数が少ない時間帯ほど長く設定する、請求項1の異常検出システム。
  3. 前記通信部は、前記携帯端末に前記信号を通知した信号発信機の所定の単位時間当たりの機数に関する情報を取得し、
    前記異常判定部は、前記保持期間を、前記機数が少ない時間帯ほど長く設定する、請求項1の異常検出システム。
  4. 前記記憶部は、前記保持期間が経過する前であっても、前記携帯端末に異常情報が通知された場合、当該異常情報を削除する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の異常検出システム。
  5. 前記通信部は、前記携帯端末に前記異常情報を通知した場合、当該異常情報の通知済み情報を発信し、
    前記通知済み情報を受信した他の信号発信機は、対応する異常情報を削除する、請求項4に記載の異常検出システム。
  6. 管理対象の施設の空間に設置された複数の信号発信機のいずれかに発生した異常を、前記施設で作業する作業員が携帯する携帯端末に通知する異常検出方法であって、
    前記各信号発信機から、当該各信号発信機の識別情報を含む信号を発信し、
    前記各信号発信機が、前記信号発信機における異常の有無を判定し、
    前記異常と判定されてから所定の保持期間の間、前記異常を示す異常情報を記憶し、 前記保持期間を、前記携帯端末に前記信号が通知されたときの時刻を含む履歴情報に応じて時間帯ごとに設定し、
    前記保持期間の間、前記異常情報を含む信号を発信し、
    前記携帯端末により、所定の距離範囲内に存在する前記信号発信機から前記信号を受信する
    異常検出方法。
  7. 携帯端末を携帯する作業員が作業を行う対象の空間に設置された信号発信機に、
    前記各信号発信機から、当該各信号発信機の識別情報を含む信号を発信するステップと、
    前記各信号発信機が、前記信号発信機における異常の有無を判定するステップと、
    前記異常と判定されてから所定の保持期間の間、前記異常を示す異常情報を記憶するステップと、
    前記保持期間を、前記携帯端末に前記信号が通知されたときの時刻を含む履歴情報に応じて時間帯ごとに設定するステップと、
    前記保持期間の間、前記異常情報を含む信号を発信するステップと、
    を実行させるプログラム。
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