JP2019176269A - 監視システム、監視方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザによる通信端末の監視作業の負担を低減すること。【解決手段】監視システム1は、取得部(通信部)11と、監視部12と、を備える。取得部11は、定置型の通信端末2と通信することにより、通信端末2の通信品質を表す通信パラメータを取得する。監視部12は、通信パラメータが閾値を下回り、かつ、通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致しない場合に、通信端末2に異常が発生していることを表す警報を報知する。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に監視システム、監視方法、及びプログラムに関し、より詳細には、定置型の通信端末の通信状態を監視する監視システム、監視方法、及びプログラムに関する。
特許文献1には、集合住宅などの1つの建物に複数台の電力計測装置が配置された遠隔検針システムが開示されている。電力計測装置は、住戸に設置され、住戸で消費した電力量を計測する。このシステムは、電力計測装置から計量データを取得する端局と、端局で得られた計量データを電力線搬送通信により収集する親局と、を備えている。親局は、電力会社が管理するサーバとの間でインターネットのようなネットワークを通して通信を行う。これにより、サーバは、各住戸での電力の使用量を個別に取得している。
特開2010−157983号公報
特許文献1に記載のシステムのように親局及び複数の端局を含む通信システムでは、通信システムの通信品質が一定の品質を保てるように、通信端末である端局及び親局の通信品質が一定の品質を保っているか否かを監視することが重要である。しかしながら、実際の環境においては、無線通信であれば他の電波との干渉、電力線通信であれば他の機器の利用によるノイズの干渉などの影響を受けることにより、一定周期で決まった時間帯に通信品質が低下する状況が起こり得る。このような場合に、通信端末の通信品質の低下が起こるたびにシステムの管理者(ユーザ)が通信端末を監視すれば、ユーザによる通信端末の監視作業の負担が大きくなり、本来監視すべき通信品質の低下を効率的に監視しにくい、という問題があった。
本開示は、上記の点に鑑みてなされており、ユーザによる通信端末の監視作業の負担を低減することのできる監視システム、監視方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る監視システムは、取得部と、監視部と、を備える。前記取得部は、定置型の通信端末と通信することにより、前記通信端末の通信品質を表す通信パラメータを取得する。前記監視部は、前記通信パラメータが閾値を下回り、かつ、前記通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致しない場合に、前記通信端末に異常が発生していることを表す警報を報知する。
本開示の一態様に係る監視方法は、定置型の通信端末と通信することにより、前記通信端末の通信品質を表す通信パラメータを取得する。この監視方法は、前記通信パラメータが閾値を下回り、かつ、前記通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致しない場合に、前記通信端末に異常が発生していることを表す警報を報知する。
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、第1ステップと、第2ステップと、を実行させるためのプログラムである。前記第1ステップは、定置型の通信端末と通信することにより、前記通信端末の通信品質を表す通信パラメータを取得するステップである。前記第2ステップは、前記通信パラメータが閾値を下回り、かつ、前記通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致しない場合に、前記通信端末に異常が発生していることを表す警報を報知するステップである。
本開示は、ユーザによる通信端末の監視作業の負担を低減することができる、という利点がある。
図1は、本開示の一実施形態に係る監視システムを示すブロック図である。 図2は、同上の監視システムの動作の一例を示すフローチャートである。 図3A及び図3Bは、それぞれ同上の監視システムの第1動作例の説明図である。 図4は、同上の監視システムの第2動作例の説明図である。 図5は、同上の監視システムの第3動作例の説明図である。 図6は、同上の監視システムの第4動作例の説明図である。
(1)概要
本実施形態に係る監視システム1は、図1に示すように、ネットワーク51を介して複数の通信端末2のうちの1以上の通信端末2(ここでは、中継器20)と通信可能に構成されている。複数の通信端末2は、それぞれ他の通信端末2と通信可能に構成されており、ネットワーク51とは異なるネットワーク52を構築している。ネットワーク52は、1以上(ここでは、複数)存在している。つまり、監視システム1は、1以上のネットワーク52の各々に属する通信端末2と通信可能に構成されている。
以下では、1以上のネットワーク52のうち1つのネットワーク52に属する通信端末2と、監視システム1との関係に焦点を当てて説明する。残りのネットワーク52に属する通信端末2と監視システム1との関係は、上記の関係と同様であるため、説明を省略する。
監視システム1は、通信部(取得部)11と、監視部12と、を備えている。
通信部11は、定置型の通信端末2と通信することにより、通信端末2の通信品質を表す通信パラメータを取得する。つまり、本実施形態では、通信端末2は、例えばスマートフォン等のユーザが所有する携帯型の通信端末とは異なり、設置場所を変更する等の事情が無い限り、設置された場所から移動することはない。本開示でいう「通信品質」は、通信端末2と他の通信装置(ここでは、監視システム1の通信部11又は他の通信端末2)との通信の良し悪しを表す。例えば、通信端末2と他の通信装置との間の通信速度が一定値以上であれば通信品質は良いと言え、一定値を下回れば通信品質は悪いと言える。
通信パラメータは、例えば、通信端末2と他の通信装置との通信の成功率である通信成功率、及び通信端末2と他の通信装置との間の通信速度など、通信端末2の通信品質を表す1以上のパラメータを含んでいる。本実施形態では、通信成功率は、他の通信装置にてデータを受信した回数と、通信端末2によるデータの送信の試行回数との比率である。
監視部12は、通信パラメータが閾値を下回り、かつ、通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致しない場合に、通信端末2に異常(例えば、通信端末2の故障、及び通信端末2の劣化など)が発生していることを表す警報を報知する。閾値は、例えば上述の一定値に設定される。本開示でいう「通信パラメータの時間的変化」とは、一定期間において1回のみ現れる、又は一定期間において間隔を空けて複数回繰り返して現れる通信パラメータの時間的変化をいう。また、本開示でいう「例外パターン」とは、通信端末2(又は他の通信装置)の通信パラメータの時間的変化であって、通信端末2(又は他の通信装置)の設置された環境に起因して、通信端末2(又は他の通信装置)が正常な場合にも生じ得るパターンである。
上述のように、本実施形態では、監視部12は、通信端末2の通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致しない、つまり通信パラメータの時間的変化が不規則である場合に、警報を報知する。このため、本実施形態では、通信端末2が正常な場合に生じ得る通信端末2の通信品質の低下に対しては警報を報知しないので、警報の報知対象となる通信端末2の数を減らすことができる。結果として、本実施形態では、ユーザ(ここでは、監視システム1のオペレータ)による通信端末2の監視作業の負担を低減することができる、という利点がある。
(2)構成
以下、本実施形態の監視システム1、及び監視システム1と通信する通信端末2の構成について説明する。ここで、本実施形態では、監視システム1は、表示部41を備える管理装置4と通信可能に構成されている。表示部41は、例えば液晶ディスプレイ、又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどの薄型のディスプレイ装置である。本実施形態では、管理装置4は、パーソナルコンピュータ(デスクトップ型、又はラップトップ型など)である。なお、管理装置4は、パーソナルコンピュータに限らず、例えばスマートフォン、タブレット端末などの携帯情報端末、又はスマートテレビ等の装置であってもよい。
(2.1)監視システム
まず、監視システム1について説明する。本実施形態において、監視システム1はサーバであって、通信端末2が設置される建物から離れた場所、例えば通信端末2の提供元、又は通信端末2を用いたサービスの提供元が所有する施設に設けられている。監視システム1は、上述の通信部(取得部)11及び監視部12の他に、記憶部13を更に備えている。
通信部11は、通信端末2と通信するための通信インタフェースである。通信部11は、例えばWAN(Wide Area Network)又はLAN(Local Area Network)等のネットワーク51を介して、通信端末2の第1通信部21(後述する)と通信可能に構成されている。ネットワーク51は、有線通信方式のネットワークであってもよいし、無線通信方式のネットワークであってもよい。更には、ネットワーク51は、有線通信方式のネットワークと、無線通信方式のネットワークとを組み合わせたネットワークであってもよい。通信部11は、ネットワーク51を介して通信端末2(ここでは、中継器20)の第1通信部21と通信することにより、通信端末2の記憶している状態情報(後述する)を取得する。取得した状態情報は、通信パラメータの送信元の通信端末2の識別子と対応付けて記憶部13に記憶される。
監視部12は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで構成されている。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが監視部12として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
監視部12は、通信部11にて取得した状態情報(通信パラメータ)に基づいて、通信端末2が正常であるか異常であるかを判定する判定処理を実行する。判定処理では、第1に、通信パラメータと閾値とを比較する処理を実行する。通信パラメータが閾値を下回る場合、判定処理では、第2に、通信パラメータの時間的変化と例外パターンとを比較する処理を実行する。判定処理については、後述する「(3)動作」にて詳細に説明する。
判定処理において、通信端末2に異常が発生していると判定すると、監視部12は、通信端末2に異常が発生していることを表す警報を報知する。具体的には、監視システム1の監視部12は、通信端末2に異常が発生していることを表す警告用の画像又はメッセージのデータを含む警報信号を、管理装置4へ送信する。そして、警報信号を受信した管理装置4は、警告用の画像又はメッセージを表示部41に表示する。これにより、ユーザ(監視システム1のオペレータ)は、異常の発生している通信端末2を把握することが可能である。一方、判定処理において、通信端末2が正常であると判定すると、監視部12は、警報を報知しない。
記憶部13は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)のような書き換え可能な不揮発性メモリを含んでいる。記憶部13は、通信端末2の状態情報を、通信端末2の識別子と対応付けた形で記憶している。状態情報は、例えば隣接する他の通信端末2の識別子、及びホップ数等、通信端末2の通信状態を表す1以上のパラメータを含んでいる。また、状態情報は、例えば通信端末2と他の通信装置との通信成功率、及び通信端末2と他の通信装置との間の通信速度など、通信端末2の通信品質を表す1以上の通信パラメータを含んでいる。中継器20と監視システム1との通信成功率については、例えば、一定期間における中継器20からの通信の試行回数と、中継器20から状態情報を取得した回数とに基づいて、監視部12が算出する。記憶部13は、監視部12の内蔵メモリであってもよい。
本実施形態では、記憶部13は、更に通信端末2の位置を表す位置情報を記憶している。本開示でいう「位置情報」は、例えば緯度、経度、及び高度などの実空間上の座標で表される通信端末2の位置を表す情報である。通信端末2の位置情報は、例えば監視部12による判定処理において、通信端末2と他の通信端末2との間の距離を算出する場合に用いられる。本実施形態では、通信端末2の位置情報は、ユーザ(監視システム1のオペレータ)が入力することにより、予め記憶部13に記憶されている。
(2.2)通信端末
次に、通信端末2について説明する。本実施形態では、複数の通信端末2が、1つの電力線3に電気的に接続されている。ここで、配電方式が単相三線式であれば、L1、L2、及びNの3線(3本の電線)で構成される1組の電力線を、1つの電力線3とする。同様に、配電方式が単相二線式であれば、2線(2本の電線)で構成される1組の電力線を1つの電力線3とし、配電方式が三相四線式であれば、4線(4本の電線)で構成される1組の電力線を、1つの電力線3とする。複数の通信端末2は、電力線3を通信信号の伝送路として用いて、互いに電力線搬送通信(PLC:Power Line Communication)を行う。つまり、本実施形態では、通信端末2は、電力線搬送通信により他の通信端末2と通信する機能を有している。
ここでは一例として、通信端末2は、電力線搬送通信の方式として、高速電力線通信(HD−PLC:High Definition Power Line Communication)を採用している。ただし、通信端末2の電力線搬送通信の方式は、高速電力線通信に限らず、例えば、G3−PLC(ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector) G.9903参照)等であってもよい。
複数の通信端末2は、それぞれ第2通信部22と、制御部23と、記憶部24と、を備えている。また、複数の通信端末2のうちの1つの通信端末2は、他の通信端末2と監視システム1とを中継する中継器20として機能する。中継器20である通信端末2は、更に第1通信部21を備えている。
第1通信部21は、監視システム1と通信するための通信インタフェースである。第1通信部21は、ネットワーク51を介して、監視システム1の通信部11と通信可能に構成されている。第1通信部21は、同じネットワーク52に属する複数の通信端末2(中継器20を含む)の各々の状態情報を、監視システム1へ送信する。本実施形態では、第1通信部21は、複数の通信端末2の各々の状態情報を定期的に監視システム1へ送信する。すなわち、中継器20は、自身の状態情報と、他の通信端末2の状態情報とを定期的に取得し、取得した複数の通信端末2の各々の状態情報を監視システム1へ送信する。また、第1通信部21は、いずれかの通信端末2の状態情報が更新されたときに、更新された通信端末2の状態情報を監視システム1へ送信してもよい。この場合、中継器20は、状態情報が更新された通信端末2から状態情報を取得し、取得した状態情報を監視システム1へ送信する。
第2通信部22は、同じネットワーク52に属する他の通信端末2と通信するための通信インタフェースである。第2通信部22は、電力線搬送通信方式により他の通信端末2の第2通信部22と通信可能に構成されている。本実施形態では、第2通信部22は、シングルホップ方式又はマルチホップ方式により、他の通信端末2の第2通信部22と通信可能に構成されている。なお、第2通信部22は、電力線搬送通信方式以外の有線通信方式、又は無線通信方式により他の通信端末2の第2通信部22と通信可能に構成されていてもよい。
制御部23は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで構成されている。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部23として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
制御部23は、第2通信部22を介して、同じネットワーク52に属する他の通信端末2との間でデータを送受する機能を有している。また、制御部23は、第2通信部22にて取得したデータのサイズ、及びデータの取得に要する時間に基づいて、隣接する他の通信端末2(ここでは、データの送信元の他の通信端末2)との間の通信速度を算出する。制御部23は、算出した通信速度を、状態情報として記憶部24に記憶する。また、制御部23は、例えば、一定期間における隣接する他の通信端末2からの通信の試行回数と、他の通信端末2からデータを取得した回数とに基づいて、隣接する他の通信端末2との通信成功率を算出する。制御部23は、算出した通信成功率を、状態情報として記憶部24に記憶する。
記憶部24は、例えばEEPROMのような書き換え可能な不揮発性メモリを含んでいる。記憶部24は、通信端末2の状態情報を記憶している。状態情報は、例えば隣接する他の通信端末2の識別子、及びホップ数等、通信端末2の通信状態を表す1以上のパラメータを含んでいる。また、状態情報は、例えば隣接する他の通信端末2との通信成功率、及び隣接する他の通信端末2との間の通信速度など、通信端末2の通信品質を表す1以上の通信パラメータを含んでいる。記憶部24は、制御部23の内蔵メモリであってもよい。
(3)動作
以下、本実施形態の監視システム1の動作の一例について図2を用いて説明する。以下に示す監視システム1の動作は、1以上のネットワーク52に属する全ての通信端末2の各々に対して行われる。
まず、監視システム1の監視部12は、通信部11にて通信端末2の状態情報(通信パラメータ)を取得すると、取得した状態情報(通信パラメータ)を通信端末2の識別子と対応付けて記憶部13に記憶する(S1)。本実施形態では、既に述べたように、中継器20は、複数の通信端末2(中継器20を含む)の各々の状態情報を定期的に監視システム1へ送信している。したがって、本実施形態では、監視部12は、記憶部13に記憶している通信端末2の状態情報を定期的に更新する。
次に、監視部12は、判定処理の第1の処理として、通信パラメータと閾値とを比較する(S2)。本実施形態では、監視部12は、通信パラメータとして通信成功率(又は通信速度)と、閾値とを比較する。通信パラメータとして通信成功率を用いる場合と、通信速度を用いる場合とでは、閾値は互いに異なっている。比較の結果、通信パラメータが閾値以上であれば(S3:No)、監視部12は、警報を報知しない(S7)。一方、比較の結果、通信パラメータが閾値を下回れば(S3:Yes)、監視部12は、判定処理の第2の処理として、通信パラメータの時間的変化と、例外パターンとを比較する(S4)。
ここで、監視部12は、通信端末2の置かれる環境に応じて、以下の第1動作例〜第4動作例のいずれかの動作例にて、通信パラメータの時間的変化と例外パターンとを比較する。第1動作例と、第2動作例〜第4動作例との相違点は、監視部12が用いる例外パターンのみであるので、第2動作例〜第4動作例では、第1動作例と共通する点については説明を省略する。
(3.1)第1動作例
第1動作例では、監視部12は、記憶部13に記憶している通信端末2の過去の通信パラメータの時間的変化を例外パターンとして用いる。第1動作例は、通信端末2が既設の通信端末であって、一定期間以上の運用により通信パラメータの過去のデータが存在する場合に有効である。
例外パターンの一例について図3A及び図3Bを用いて説明する。図3Aに示す例では、現在の1日前及び2日前の各々の特定期間T1において、通信端末2の通信成功率がm1〔%〕から零近くまで低下している。つまり、図3Aに示す例では、過去の特定期間T1における通信パラメータ(通信成功率)の時間的変化が、例外パターンとなる。図3Bに示す例では、現在の1日前及び2日前の各々の特定期間T2において、通信端末2の通信速度がn1〔Mbps〕からn2〔Mbps〕まで低下している。つまり、図3Bに示す例では、過去の特定期間T2における通信パラメータ(通信速度)の時間的変化が、例外パターンとなる。
このような例外パターンは、例えば通信端末2の設置場所の周囲にノイズの発生源が存在する場合など、通信端末の置かれる環境に応じて生じ得る。一例として、通信端末2の設置場所の周囲に工場がある場合、工場の操業時間(例えば、昼間)にノイズが発生しやすく、通信端末2が正常であっても通信パラメータの低下を招きやすい。
監視部12は、通信パラメータが閾値を下回った時点から特定期間T1(又は特定期間T2)が経過するまでの通信パラメータの時間的変化と、上記の例外パターンとが一致するか否かを判定する。図3A(又は図3B)に示す例では、通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致している。したがって、通信パラメータの時間的変化と例外パターンとが一致した場合(S5:No)、監視部12は、警報を報知しない(S7)。一方、通信パラメータの時間的変化と例外パターンとが一致しない場合(S5:Yes)、監視部12は、警報を報知する(S6)。
(3.2)第2動作例
第2動作例では、監視部12が、記憶部13に記憶している第1通信端末2A(図4参照)の過去の通信パラメータの時間的変化を例外パターンとして用いている点で、第1動作例と相違する。言い換えれば、第2動作例では、例外パターンは、通信端末2とは異なる第1通信端末2Aでの通信パラメータの時間的変化である。第2動作例は、通信端末2が、新たに設置した通信端末2N(図4参照)であって、通信パラメータの過去のデータが存在しない場合に有効である。
第1通信端末2Aは、通信端末2Nと同じネットワーク52に属しており、通信端末2Nと同じ通信経路にある通信端末2である。図4に示す例では、第1通信端末2Aは、ネットワーク52に属する既設の通信端末であり、新たに設置した通信端末2Nの上位に位置する。つまり、通信端末2Nの置かれる環境と、第1通信端末2Aの置かれる環境とは近似している。このため、監視部12は、第1通信端末2Aにおける通信パラメータの時間的変化を、例外パターンとして用いることが可能である。
第2動作例では、監視部12は、通信端末2Nの通信パラメータが閾値を下回ると、記憶部13に記憶している第1通信端末2Aの過去の通信パラメータの時間的変化を例外パターンとして、ステップS4を実行する。
(3.3)第3動作例
第3動作例では、監視部12が、記憶部13に記憶している第2通信端末2B(図5参照)の過去の通信パラメータの時間的変化を例外パターンとして用いている点で、第1動作例と相違する。言い換えれば、第3動作例では、例外パターンは、通信端末2とは異なる第2通信端末2Bの通信パラメータの時間的変化である。第3動作例は、通信端末2が、新たに設置した通信端末2N(図5参照)であって、通信パラメータの過去のデータが存在しない場合に有効である。
第2通信端末2Bは、通信端末2Nと同じネットワーク52に属しており、通信端末2Nとの間の距離が所定の範囲内である通信端末2である。図5に示す例では、第2通信端末2Bは、通信端末2Nと異なる通信経路にあるが、各々の上位に位置する通信端末2は共通している。言い換えれば、上位の通信端末2を始点とするホップ数が、通信端末2Nと第2通信端末2Bとで同じである。ホップ数が同じであれば、通信端末2N及び第2通信端末2Bのそれぞれにおいて、共通する上位の通信端末2との間の距離が殆ど同じであり、通信端末2Nと第2通信端末2Bとの間の距離も所定の範囲内に収まっているとみなせる。つまり、通信端末2Nの置かれる環境と、第2通信端末2Bの置かれる環境とは近似している。このため、監視部12は、第2通信端末2Bにおける通信パラメータの時間的変化を、例外パターンとして用いることが可能である。
第3動作例では、監視部12は、通信端末2Nの通信パラメータが閾値を下回ると、記憶部13に記憶している第2通信端末2Bの過去の通信パラメータの時間的変化を例外パターンとして、ステップS4を実行する。
(3.4)第4動作例
第4動作例では、監視部12が、記憶部13に記憶している第3通信端末2C(図6参照)の過去の通信パラメータの時間的変化を例外パターンとして用いている点で、第1動作例と相違する。言い換えれば、第4動作例では、例外パターンは、通信端末2とは異なる第3通信端末2Cの通信パラメータの時間的変化である。第4動作例は、通信端末2が既設のネットワーク52A(図6の破線参照)とは異なる他のネットワーク52B(図6の一点鎖線参照)にて新たに設置した通信端末2N(図6参照)である場合に有効である。
第3通信端末2Cは、通信端末2Nの属するネットワーク52Bとは異なるネットワーク52Aに属しており、通信端末2Nとの間の距離が所定の範囲(例えば、数百〔m〕〜1〔km〕)内である通信端末2である。図6に示す例では、第3通信端末2Cは、ネットワーク52Aに属する複数の通信端末2のうち最も通信端末2Nに近い位置にある。また、第3通信端末2C及び通信端末2Nは、いずれもノイズ発生源である特定エリアB1(例えば、工場)の周囲に設置されている。つまり、通信端末2Nの置かれる環境と、第3通信端末2Cの置かれる環境とは近似している。このため、監視部12は、第3通信端末2Cにおける通信パラメータの時間的変化を、例外パターンとして用いることが可能である。
第4動作例では、監視部12は、通信端末2Nの通信パラメータが閾値を下回ると、記憶部13に記憶している第3通信端末2Cの過去の通信パラメータの時間的変化を例外パターンとして、ステップS4を実行する。
上述のように、本実施形態では、監視部12は、通信端末2の通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致しない、つまり通信パラメータの時間的変化が不規則である場合に、警報を報知する。言い換えれば、監視部12は、通信端末2の通信パラメータが閾値を下回っていたとしても、通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致する、つまり通信パラメータの時間的変化が規則的であれば、警報を報知しない。
つまり、本実施形態では、通信端末2の置かれる環境に起因する通信端末2の通信品質の低下に対しては、警報を報知しない。このため、本実施形態では、通信品質の低下のみをトリガとして警報を報知する場合と比較して、警報の報知対象となる通信端末2の数を減らすことができる。結果として、本実施形態では、ユーザによる通信端末2の監視作業の負担を低減することができ、本来監視すべき通信品質の低下を効率的に監視しやすくなる、という利点がある。本実施形態は、監視対象の通信端末2が例えば数万台、又は数十万台と多数存在する場合に、警報の報知対象となる通信端末2の数を減らすことができるので、特に有効である。
なお、本実施形態では、電力線搬送通信方式で複数の通信端末2のネットワーク52が構築されているため、特に有効である。電力線搬送通信方式では、通信端末2の設置箇所の周囲からのノイズの影響を受けやすく、通信端末2が正常な場合でも通信品質が低下する可能性が比較的高いからである。
(4)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、監視システム1と同様の機能は、制御方法、コンピュータプログラム、又はコンピュータプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
一態様に係る監視方法は、定置型の通信端末2と通信することにより、通信端末2の通信品質を表す通信パラメータを取得する。この監視方法は、通信パラメータが閾値を下回り、かつ、通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致しない場合に、通信端末2に異常が発生していることを表す警報を報知する。
一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、第1ステップと、第2ステップと、を実行させるためのプログラムである。第1ステップは、定置型の通信端末2と通信することにより、通信端末2の通信品質を表す通信パラメータを取得するステップである。第2ステップは、通信パラメータが閾値を下回り、かつ、通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致しない場合に、通信端末2に異常が発生していることを表す警報を報知するステップである。
以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における監視システム1は、例えば、監視部12等に、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における監視部12等の機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
上述の実施形態において、監視部12は、距離及び通信速度の相関に応じて、警報を報知するか否かを決定してもよい。距離は、通信端末2と他の通信端末2との間の距離である。通信速度は、通信端末2と他の通信端末2との間の通信速度である。例えば、通信端末2の通信パラメータとしての通信速度が閾値を下回った場合に、監視部12は、この通信端末2と、この通信端末2に隣接する他の通信端末2との間の通信速度が、これらの端末間の距離に見合った速度であるか否かを判定する。つまり、端末間の距離が長ければ長いほど通信速度が低下するので、単に通信速度が閾値を下回っているだけでは、通信端末2が正常であるか異常であるかを判定しにくい場合がある。このような場合に、この態様では、監視部12は、通信速度が端末間の距離に見合った速度であれば、警報を報知しない。
上述の実施形態において、監視部12は、通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致する場合でも、通信パラメータが一定時間(例えば、数時間〜数日)以上、継続して閾値を下回る場合は、警報を報知してもよい。上記の一定時間は、定期的に通信品質の変化が生じると想定される時間(例えば、特定期間T1,T2)よりも長い。例えば、通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致する場合は、原則、通信端末2が正常であると考えられるが、通信端末2の置かれる環境としては好ましくない。この態様では、通信端末2の通信品質が低下する事象が継続する場合に、警報を報知する、又は通常の警報とは異なる態様で警報を報知することにより、ユーザに通信端末2の設置場所を再考するように促すことが可能である、という利点がある。
上述の実施形態において、監視部12は、通信端末2の通信パラメータの時間的変化の発生している時間が所定時間よりも短い場合、警報を報知しなくてもよい。例えば、偶発的に通信障害が発生した場合、通信端末2の通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致しないことから、監視部12は警報を報知することがある。この場合、通信端末2が正常であっても、偶発的な通信障害が発生するたびに警報が報知される可能性がある。この態様では、通信端末2の通信パラメータの一時的な低下に対しては警報を報知しないようにすることで、偶発的な通信障害が発生するたびに警報が報知されるのを防ぐことができる、という利点がある。
上述の実施形態において、監視部12は、通信端末2の通信品質とは異なる所定の条件に応じて、警報を報知するか否かを決定してもよい。例えば、監視部12は、通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致しても、所定の条件(予め設定された時間帯にて通信品質が低下する)を満たす場合は、警報を報知する。また、例えば、監視部12は、通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致しなくても、所定の条件(通信端末2の周囲に工場などのノイズ発生源がある)を満たす場合は、警報を報知しない。所定の条件は、ユーザにより適宜設定することが可能である。この態様では、監視システム1の運用方法をユーザが柔軟に変更することが可能である、という利点がある。
上述の実施形態において、監視部12は、通信パラメータの低下の大きさに応じて、警報の報知態様を変えてもよい。例えば、通信速度が0〔Mbps〕まで低下した場合、監視部12は、通信端末2の修理又は交換を強く推奨するような警告用の画像又はメッセージを表示部41に表示する等してもよい。
上述の実施形態において、監視部12は、通信端末2からイベント情報を取得した場合、判定処理を行わずに警報を報知してもよい。イベント情報は、例えば通信端末2の性能が劣化している、又は通信端末2が故障している等の情報である。イベント情報は、例えば通信端末2が自己診断することにより、通信端末2が取得することが可能である。
上述の実施形態では、監視部12は、通信端末2の通信パラメータが閾値を下回ってから特定期間T1(又は特定期間T2)が経過するのを待って、通信端末2が正常であるか否かを判定しているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、通信端末2の通信パラメータが閾値を下回る時点が、特定期間T1(又は特定期間T2)の開始時点と殆ど一致する場合、監視部12は、通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致するとみなして、通信端末2が正常であると判定してもよい。この場合、監視部12は、通信端末2の通信パラメータが閾値を下回った時点で、通信端末2が正常であると判定することが可能である。
上述の実施形態では、監視システム1は、管理装置4の表示部41に警告用の画像又は警告メッセージを表示させることにより、警報を報知しているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、監視システム1は、管理装置4の有するスピーカから警告用の音声を出力させることにより、警報を報知してもよい。また、例えば、監視システム1は、管理装置4の有するLED(Light Emitting Diode)等の発光素子を点灯させることにより、警報を報知してもよい。これらの態様では、管理装置4は表示部41を備えていなくてもよい。
上述の実施形態において、監視システム1の監視部12は、警報を報知するときに、異常の発生している通信端末2の位置を記した地図情報を表示部41に表示させてもよい。本実施形態では、地図情報は、例えば地理情報システム(GIS:Geographic Information System)にて作成した電子地図であってもよいし、例えばインターネット等のネットワークを介して提供されている有償又は無償で利用可能な電子地図であってもよい。前者の場合、地図情報は、管理装置4が予め記憶しているのが好ましい。後者の場合、地図情報は、例えばユーザの操作に応じて、インターネット等のネットワークを介して管理装置4が適宜取得することが好ましい。その他、地図情報は、監視システム1の記憶部13に予め記憶されていてもよい。この場合、監視部12は、地図情報を含む警報信号を管理装置4へ送信すればよい。
上述の実施形態では、通信端末2の位置情報は、ユーザが入力することにより、予め監視システム1の記憶部13に記憶されているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、通信端末2が測位部を更に備えている場合、測位部の測位結果を通信端末2の位置情報として監視システム1の記憶部13に記憶させてもよい。測位部は、例えばGPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを用いて、通信端末2の位置(緯度、経度、高度)を計測するように構成されている。測位部の測位結果は、例えばネットワーク51を介して第1通信部21から監視システム1の通信部11へ送信される。そして、監視システム1の監視部12は、受信した測位部の測位結果を、通信端末2の位置情報として記憶部13に記憶する。
ここで、通信端末2は、測位部を有する場合、定期的に又は不定期に自身の位置を計測してもよい。この場合、例えば何らかの事情により通信端末2の位置が変更されても、変更後の通信端末2の測位結果を監視システム1へ送信することで、監視システム1にて通信端末2の位置情報を自動的に更新することが可能である。
その他、通信端末2の設置作業を行う作業員が、上記の測位部と同等の測位部を有する携帯端末を所持している場合、この測位部の測位結果を通信端末2の位置情報として監視システム1の記憶部13に記憶させてもよい。例えば、通信端末2の設置作業後に、作業員が携帯端末を操作することにより、設置された通信端末2の位置を測位部に計測させる。その後、作業員が携帯端末を操作することにより、測位部の測位結果が、ネットワーク51を介して携帯端末から監視システム1の通信部11へ送信される。そして、監視システム1の監視部12は、受信した測位部の測位結果を、通信端末2の位置情報として記憶部13に記憶する。
上述の実施形態では、監視システム1の記憶部13は、通信端末2の位置情報を記憶しているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、監視システム1の監視部12が第1動作例〜第3動作例のいずれかの動作例にて判定処理を実行する場合、通信端末2の位置情報はなくてもよい。
上述の実施形態では、複数の通信端末2のうち1つの通信端末2(中継器20)が第1通信部21を備えているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、複数の通信端末2は、いずれも第1通信部21を備えていてもよい。この場合、複数の通信端末2の各々がネットワーク51を介して監視システム1の通信部11と通信することで、状態情報を監視システム1へ送信してもよい。
上述の実施形態では、通信端末2は、状態情報を監視システム1に送信する機能を備えているが、更に他の機能を有していてもよい。例えば、通信端末2は、需要家(customer’s facility)で使用される電力量を計測する計測装置と連携する機能を有していてもよい。この場合、通信端末2は、計測装置の近傍に設置され、計測装置が計測した電力量のデータを受信して、監視システム1、又は監視システム1とは異なるシステム(例えば、データ収集システム)に送信する機能を有していてもよい。また、例えば、通信端末2は、センサと連携する機能を有していてもよい。この場合、通信端末2は、センサの近傍に設置され、センサが検知した検知結果を受信して、監視システム1、又は監視システム1とは異なるシステムに送信する機能を有していてもよい。つまり、通信端末2は、他のデバイスと連携する機能を有していてもよい。
上述のように通信端末2を他のデバイスと連携させる場合、他のデバイスが設置される位置情報を通信端末2の位置情報として用いてもよい。基本的に、他のデバイスが設置される箇所の近傍に、通信端末2も設置されるからである。
(まとめ)
以上述べたように、第1の態様に係る監視システム(1)は、取得部(通信部)(11)と、監視部(12)と、を備える。取得部(11)は、定置型の通信端末(2)と通信することにより、通信端末(2)の通信品質を表す通信パラメータを取得する。監視部(12)は、通信パラメータが閾値を下回り、かつ、通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致しない場合に、通信端末(2)に異常が発生していることを表す警報を報知する。
この態様によれば、ユーザによる通信端末(2)の監視作業の負担を低減することができる、という利点がある。
第2の態様に係る監視システム(1)では、第1の態様において、通信端末(2)は、電力線搬送通信により他の通信端末(2)と通信する機能を有している。
この態様によれば、ユーザによる通信端末(2)の監視作業の負担を低減することができる、という利点がある。
第3の態様に係る監視システム(1)では、第1又は第2の態様において、例外パターンは、通信端末(2)とは異なる第1通信端末(2A)での通信パラメータの時間的変化である。第1通信端末(2A)は、通信端末(2,2N)と同じネットワーク(52)に属しており、通信端末(2,2N)と同じ通信経路にある。
この態様によれば、通信端末(2)が新たに設置した通信端末(2N)であって、通信パラメータの過去のデータが存在しない場合にも、例外パターンを用いた処理を実行することが可能である、という利点がある。
第4の態様に係る監視システム(1)では、第1〜第3のいずれかの態様において、例外パターンは、通信端末(2)とは異なる第2通信端末(2B)での通信パラメータの時間的変化である。第2通信端末(2B)は、通信端末(2,2N)と同じネットワーク(52)に属しており、通信端末(2,2N)との間の距離が所定の範囲内である。
この態様によれば、通信端末(2)が新たに設置した通信端末(2N)であって、通信パラメータの過去のデータが存在しない場合にも、例外パターンを用いた処理を実行することが可能である、という利点がある。
第5の態様に係る監視システム(1)では、第1〜第4のいずれかの態様において、例外パターンは、通信端末(2)とは異なる第3通信端末(2C)での通信パラメータの時間的変化である。第3通信端末(2C)は、通信端末(2,2N)の属するネットワーク(52B)とは異なるネットワーク(52A)に属しており、通信端末(2,2N)との間の距離が所定の範囲内である。
この態様によれば、通信端末(2)が既設のネットワーク(52A)とは異なる他のネットワーク(52B)にて新たに設置した通信端末(2N)である場合にも、例外パターンを用いた処理を実行することが可能である、という利点がある。
第6の態様に係る監視システム(1)では、第1〜第5のいずれかの態様において、監視部(12)は、距離及び通信速度の相関に応じて、警報を報知するか否かを決定する。距離は、通信端末(2)と他の通信端末(2)との間の距離である。通信速度は、通信端末(2)と他の通信端末(2)との間の通信速度である。
この態様によれば、通信速度が距離に見合った速度であるか否かを考慮に入れることで、通信端末(2)が正常であるか異常であるかが判定しやすい、という利点がある。
第7の態様に係る監視システム(1)では、第1〜第6のいずれかの態様において、監視部(12)は、通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致する場合でも、通信パラメータが一定時間以上、継続して閾値を下回る場合は、警報を報知する。
この態様によれば、通信端末(2)の通信品質が低下する事象が継続する場合に、警報を報知する、又は通常の警報とは異なる態様で警報を報知することにより、ユーザに通信端末(2)の設置場所を再考するように促すことが可能である、という利点がある。
第8の態様に係る監視システム(1)では、第1〜第7のいずれかの態様において、監視部(12)は、通信パラメータの時間的変化の発生している時間が所定時間よりも短い場合、警報を報知しない。
この態様によれば、通信端末(2)の通信パラメータの一時的な低下に対しては警報を報知しないようにすることで、偶発的な通信障害が発生するたびに警報が報知されるのを防ぐことができる、という利点がある。
第9の態様に係る監視システム(1)では、第1〜第8のいずれかの態様において、監視部(12)は、通信端末(2)の通信品質とは異なる所定の条件に応じて、警報を報知するか否かを決定する。
この態様によれば、監視システム(1)の運用方法をユーザが柔軟に変更することが可能である、という利点がある。
第10の態様に係る監視方法は、定置型の通信端末(2)と通信することにより、通信端末(2)の通信品質を表す通信パラメータを取得する。この監視方法は、通信パラメータが閾値を下回り、かつ、通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致しない場合に、通信端末(2)に異常が発生していることを表す警報を報知する。
この態様によれば、ユーザによる通信端末(2)の監視作業の負担を低減することができる、という利点がある。
第11の態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、第1ステップと、第2ステップと、を実行させるためのプログラムである。第1ステップは、定置型の通信端末(2)と通信することにより、通信端末(2)の通信品質を表す通信パラメータを取得するステップである。第2ステップは、通信パラメータが閾値を下回り、かつ、通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致しない場合に、通信端末(2)に異常が発生していることを表す警報を報知するステップである。
この態様によれば、ユーザによる通信端末(2)の監視作業の負担を低減することができる、という利点がある。
第2〜第9の態様に係る構成については、監視システム(1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 監視システム
11 通信部(取得部)
12 監視部
2,2N 通信端末
2A 第1通信端末
2B 第2通信端末
2C 第3通信端末
52,52A,52B ネットワーク

Claims (11)

  1. 定置型の通信端末と通信することにより、前記通信端末の通信品質を表す通信パラメータを取得する取得部と、
    前記通信パラメータが閾値を下回り、かつ、前記通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致しない場合に、前記通信端末に異常が発生していることを表す警報を報知する監視部と、を備える、
    監視システム。
  2. 前記通信端末は、電力線搬送通信により他の通信端末と通信する機能を有している、
    請求項1記載の監視システム。
  3. 前記例外パターンは、前記通信端末とは異なる第1通信端末での前記通信パラメータの時間的変化であり、
    前記第1通信端末は、前記通信端末と同じネットワークに属しており、前記通信端末と同じ通信経路にある、
    請求項1又は2に記載の監視システム。
  4. 前記例外パターンは、前記通信端末とは異なる第2通信端末での前記通信パラメータの時間的変化であり、
    前記第2通信端末は、前記通信端末と同じネットワークに属しており、前記通信端末との間の距離が所定の範囲内である、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の監視システム。
  5. 前記例外パターンは、前記通信端末とは異なる第3通信端末での前記通信パラメータの時間的変化であり、
    前記第3通信端末は、前記通信端末の属するネットワークとは異なるネットワークに属しており、前記通信端末との間の距離が所定の範囲内である、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の監視システム。
  6. 前記監視部は、前記通信端末と他の通信端末との間の距離、及び前記通信端末と前記他の通信端末との間の通信速度の相関に応じて、前記警報を報知するか否かを決定する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の監視システム。
  7. 前記監視部は、前記通信パラメータの時間的変化が前記例外パターンと一致する場合でも、前記通信パラメータが一定時間以上、継続して前記閾値を下回る場合は、前記警報を報知する、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の監視システム。
  8. 前記監視部は、前記通信パラメータの時間的変化の発生している時間が所定時間よりも短い場合、前記警報を報知しない、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の監視システム。
  9. 前記監視部は、前記通信端末の通信品質とは異なる所定の条件に応じて、前記警報を報知するか否かを決定する、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の監視システム。
  10. 定置型の通信端末と通信することにより、前記通信端末の通信品質を表す通信パラメータを取得し、
    前記通信パラメータが閾値を下回り、かつ、前記通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致しない場合に、前記通信端末に異常が発生していることを表す警報を報知する、
    監視方法。
  11. コンピュータシステムに、
    定置型の通信端末と通信することにより、前記通信端末の通信品質を表す通信パラメータを取得する第1ステップと、
    前記通信パラメータが閾値を下回り、かつ、前記通信パラメータの時間的変化が例外パターンと一致しない場合に、前記通信端末に異常が発生していることを表す警報を報知する第2ステップと、を実行させるための、
    プログラム。
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