WO2020195052A1 - 無線通信監視システム、無線通信異常情報提示方法および非一時的なコンピュータ可読媒体 - Google Patents

Abstract

無線通信における不測の電波状態の変動を検知して監視者等に通知できる無線通信監視システムを提供する。無線通信の電波状態の異常を監視する無線通信監視システム（１００）として、無線通信の電波状態の変動の発生を検出して電波状態変動情報として出力する電波状態変動検出手段（２）と、電波状態変動検出手段（２）が出力した前記電波状態変動情報を、予測し得る電波状態の変動および許容される電波状態の変動に関する情報としてあらかじめ保持している通信状況変化予測情報（１５）と突き合わせ、合致していなかった場合には、不測の電波状態の変動が発生したものと判断して、該不測の電波状態の変動に関する詳細情報を採取して出力する不測電波状態変動検出手段（３）と、不測電波状態変動検出手段（３）が出力した前記不測の電波状態の変動に関する詳細情報を無線通信異常情報として監視者に提示する無線通信異常情報提示手段（５）と、を有している。

Description

無線通信監視システム、無線通信異常情報提示方法および非一時的なコンピュータ可読媒体

　本開示は、無線通信監視システム、無線通信異常情報提示方法および無線通信異常情報提示プログラムに関する。本開示は、特に、無線通信における不測の電波状態の変動を監視者等に通知し、監視者等の業務効率等を向上できる無線通信監視システム、無線通信異常情報提示方法および無線通信異常情報提示プログラムに関する。

　特許文献１の特開２０１１－９９７４号公報「無線通信システムおよび無線通信方法」等に記載されているように、無線ＬＡＮ（Local　Area　Network）等の無線通信分野においては、通信状態の可視化などに関する基礎技術は確立しつつある。しかし、それらを効率的に使うためのＵＩ（User　Interface）、ＵＸ（User　Experience）技術に関しては、未だ十分とは言い難い。

　つまり、現状の技術においては、例えば、非特許文献１のＮＥＣ－Ｗｅｂページ“無線通信課題コンサルティング”に記載されているような状況にあり、無線通信の管理を行う監視者等の負担が大きくなっている。この状況とは、無線通信に影響を及ぼす外部の電波発生源や障害物に関する情報を電波測定によって分析して、干渉源の存在などを検知する技術は実用化されているものの、監視結果として収集されるデータは膨大であり、かつ、表示されたデータを見ても専門家しか理解することができないという状況である。

特開２０１１－９９７４号公報

ＮＥＣ、"無線通信課題コンサルティング"、［online］、ＮＥＣのＩｏＴ、［平成３１年２月６日検索］、インターネット（ＵＲＬ：https://jpn.nec.com/iot/platform/consulting-wireless/index.html）

　前述したように、上記現状の技術では、無線通信の監視機能を効率良く活用するという点では、未だ不十分な状況にある。

　例えば、前記非特許文献１に記載されている技術を用いることにより、無線通信全体の電波状態の変動を観測することは可能にはなる。しかし、この技術では、観測結果として専門家向きの表示に留まる。さらにこの技術では、例えば業務上の通信には影響を与えないような予測可能な電波状態の変動や許容される変動についても、検知して観測結果として記録されてしまうので、解析用として記録されているデータ量も膨大になっている。

　一般に、無線通信の監視機能として重要になるのは、不測の電波干渉源の侵入等によって電波状態が変動する事態を検知することである。しかし、前記非特許文献１等の現状の技術においては、監視者等の専門家が、膨大なデータ量になっている全ての電波状態の変動の中から、不測の電波状態の変動（すなわち予測していない無線電波の異常）を目視で探し出すなどの作業が必要になっている。

　本開示の目的は、かかる事情に鑑み、無線通信における不測の電波状態の変動を検知して監視者等に通知することが可能な無線通信監視システム、無線通信異常情報提示方法および無線通信異常情報提示プログラムの提供にある。

　前述の課題を解決するため、本開示による無線通信監視システム、無線通信異常情報提示方法および無線通信異常情報提示プログラムは、主に、次のような特徴的な構成を採用している。

　（１）本開示による無線通信監視システムは、
　無線通信の電波状態を監視し、
　予測し得る前記電波状態の変動及び許容される前記電波状態の変動に関する情報を予測情報として保持する保持手段と、
　前記電波状態の変動の発生を検出して変動情報とする検出手段と、
　前記検出手段が検出した前記変動情報と前記保持手段において保持されている前記予測情報とが合致しない場合に、前記電波状態の変動に関する詳細情報を出力する出力手段と、
　　を含むことを特徴とする。

　（２）本開示による無線通信異常情報提示方法は、
　無線通信の電波状態の発生を検出した旨を提示し、
　予測し得る前記電波状態の変動及び許容される前記電波状態の変動に関する情報を予測情報として保持する保持ステップと、
　前記電波状態の変動の発生を検出して変動情報とする検出ステップと、
　前記検出ステップで検出した前記電波状態の変動に関する情報と前記保持ステップにおいて保持されている前記予測情報とが合致しない場合には、前記電波状態の変動に関する詳細情報を出力する出力ステップと、
　を含むことを特徴とする。

　（３）本開示による無線通信異常情報提示プログラムは、
　無線通信の電波状態の発生を検出した旨を提示する処理をコンピュータによって実行し、
　予測し得る前記電波状態の変動及び許容される前記電波状態の変動に関する情報を予測情報として保持する保持機能と、
　前記電波状態の変動の発生を検出して変動情報とする検出機能と、
　前記検出機能で検出した前記電波状態の変動に関する情報と前記保持機能において保持されている前記予測情報とが合致しない場合には、前記電波状態の変動に関する詳細情報を出力する出力機能と、
　を含むことを特徴とする。

　本開示の無線通信監視システム、無線通信異常情報提示方法および無線通信異常情報提示プログラムによれば、主に、以下のような効果を奏することができる。

　すなわち、監視者等は、実際の対処を必要とする無線通信異常状態の分析と該無線通信異常状態への対応手段の検討に注力することができ、監視者等の業務効率等を向上させることができる。その理由は、本開示においては、予測されていない電波状態の変動に関する詳細情報のみが、異常状態として監視者等に提示され、予測し得る状態変動、許容される状態変動を除外するようなフィルタリング機能を有しているからである。

実施形態に係る無線通信監視システムの一構成例を示すシステム構成図である。 図１に示す無線通信監視システムの不測電波状態変動検出手段の内部構成の一例を示すブロック構成図である。

　以下、本開示による無線通信監視システム、無線通信異常情報提示方法および無線通信異常情報提示プログラムの好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本開示による無線通信監視システムおよび無線通信異常情報提示方法について説明するが、かかる無線通信異常情報提示方法をコンピュータにより実行可能な無線通信異常情報提示プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、無線通信異常情報提示プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。また、以下の各図面に付した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本開示を図示の態様に限定することを意図するものではないことも言うまでもない。

（本実施形態の特徴）
　本実施形態の説明に先立って、本実施形態の特徴についてその概要をまず説明する。無線通信状況の可視化サービスなどにおいて採用されている現状の技術を用いると、静的な電波の伝搬状態の推定の他に、干渉電波源の接近など動的な変化も捉えることができる。例えば、前記非特許文献１に記載されたような現状の技術においては、電波の伝搬状況を測定し、建物内の電波状況等を推定する技術を用いて、干渉源の存在を検知することができ、干渉源等の位置や干渉の状況等の情報を採取することができる。

　しかし、電波状態の全ての変動について監視者等に提示すると、実際の通信には影響を与えないような予測可能な変化や許容される変化についても検知しているので、情報量が膨大となってしまう。その結果、監視結果の情報仕分けに当たって、専門的な技術も必要になり、実際に対処を必要とする予測不可能な異常な電波状態の発生を的確に抽出することが困難であり、現状の技術は異常の監視などの目的には不十分な状況にある。

　そこで、本実施形態は、無線通信において、施設設置の変更や人員の移動、予測され得る電波源の侵入などについては、実質的に無視して、観測対象から除外することを可能にし、実際の対処を必要とする不測の電波状態の変動の発生のみを抽出し、該不測の電波状態の変動に関する詳細な情報を採取して監視者等に対して通知することを、主要な特徴とすることができる。

　すなわち、本実施形態においては、実際に検知した電波状態の変動の発生について、予測し得るものや許容されるものと突き合わせて、予測し得るものや許容されるものとは合致していない電波状態の変動を、対処することが必要な不測（計画外）の電波状態の変動として抽出して、抽出した該変動に関する詳細情報を取得・保存し、監視者等に提示することを、主要な特徴としている。而して、予測していない無線通信異常への監視者等の対応を効率化することができる。

（本実施形態の構成例）
　次に、本実施形態に係る無線通信監視システムの実施形態の構成例について、図１を参照しながら説明する。図１は、本実施形態に係る無線通信監視システムの一構成例を示すシステム構成図である。

　本実施形態として図１に示す無線通信監視システム１００は、電波状況測定手段１、電波状態変動検出手段２、不測電波状態変動検出手段３、詳細情報保存手段４および無線通信異常情報提示手段５を備えることができる。無線通信監視システム１００は、通信機器情報１１、機器稼働予定情報１２、配置変更予定情報１３、ロボット運用予定情報１４および通信状況変化予測情報１５の各情報を用いるように構成することができる。

　無線通信監視システム１００においては、少なくとも持ち込みが許可されている通信機器を特定するための通信機器の属性を示す通信機器情報１１、該通信機器の稼働予定を示す機器稼働予定情報１２、該通信機器の配置変更の予定を示す配置変更予定情報１３、無線通信用の周波数帯の無線電波を発するロボットの運行予定を示すロボット運用予定情報１４等から、予測し得るまたは許容される電波状態の変動に関する情報を取得して、通信状況変化予測情報１５として保持手段によりあらかじめ保持している。つまり、無線通信監視システム１００は、予測し得る電波状態の変動や許容される電波状態の変動に関する情報として、通信状況変化予測情報１５をあらかじめ保持する保持手段を有している。

　また、通信状況（電波状況）は、通信機器情報１１に属性情報が含まれる通信機器によって変化する場合だけでなく、電波源とならないような障害物の移動等の変化などによっても変化し、このような障害物の移動等はあらかじめ把握することができる。よって、機器稼働予定情報１２は、上記通信機器の稼働予定を示す情報に限ったものではなく、上記通信機器を搭載していないような工場内の工作機械等の機器の稼働予定を示す情報とすること、或いはそのような情報も併せて含む情報とすることができる。また、配置変更予定情報１３は、上記通信機器の配置変更の予定を示す情報に限ったものではなく、建物内の仕切り等の障害物の配置変更に関する情報とすること、或いはそのような情報も併せて含む情報とすることができる。また、無線通信用の周波数帯の無線電波を発しないロボットであっても、障害物となるため、その移動により通信状況は変化する。よって、ロボット運用予定情報１４は、そのような無線電波を発しないロボットの運行予定を示す情報とすること、或いはそのような情報も併せて含む情報とすることができる。このように、通信状況変化予測情報１５は、上述した様々な情報の少なくとも１つを含むことができる。

　電波状況測定手段１は、無線通信を連続して観測した結果に基づき、干渉源の出現（すなわち電波状態の変化の出現）を検出し、検出した該干渉源の位置と干渉の可能性がある周波数帯とを特定する。また、電波状態変動検出手段２は、電波状況測定手段１において検出された上記干渉源の位置を継続して監視して、継続して発生していることを確認することにより、電波状態の変動を検出する検出手段である。

　また、不測電波状態変動検出手段３は、電波状態変動検出手段２により検出した電波状態の変動を示す情報を、あらかじめ保持している通信状況変化予測情報１５と突き合わせる。不測電波状態変動検出手段３は、その突き合わせ結果として、該通信状況変化予測情報１５には合致していない場合には、電波状態変動検出手段２により検出した電波状態変動情報を、不測の電波状態変動であると判定し、該不測の電波状態変動に関する詳細情報を採取して詳細情報保存手段４に送出する。不測電波状態変動検出手段３は、上記検出手段が検出した変動情報と上記保持手段において保持されている予測情報とが合致しない場合に、電波状態の変動に関する詳細情報を出力する出力手段の一例である。この例では、該出力手段すなわち不測電波状態変動検出手段３は、上記検出手段すなわち電波状況測定手段１が検出した上記電波状態の変動情報と上記保持手段が保持する予測情報すなわち通信状況変化予測情報１５とを比較する比較手段をさらに含む構成としている。

　また、詳細情報保存手段４は、不測電波状態変動検出手段３から送出されてきた不測の電波状態変動に関する詳細情報を保存する。また、無線通信異常情報提示手段５は、詳細情報保存手段４により保存された不測の電波状態変動に関する詳細情報を、無線通信異常情報として監視者等に提示する。

（本実施形態の動作の説明）
　次に、本実施形態として図１に示した無線通信監視システム１００の動作について、その一例を詳細に説明する。

　電波状況測定手段１において、無線通信における電波干渉等による電波状態の変化が発生したことを検出すると、検出した該電波状態の変化が発生した位置（例えば干渉源の位置）と変化（干渉）の可能性がある周波数帯とを特定して、電波状態変動検出手段２に通知する。電波状態変動検出手段２は、電波状況測定手段１から、電波状態の変化が発生した位置（例えば干渉源の位置）および変化（干渉）の可能性がある周波数帯の通知を受け取ると、該電波状態の変化が発生した位置（すなわち干渉源の位置）を継続して監視し、あらかじめ定めた時間の間継続して電波状態の変化が発生していることか否かをチェックする。このチェックは、電波状態の変動が発生しているか否かのチェックとなる。そして、電波状態の変動の発生を検出すると、その旨を、電波状態変動発生情報として不測電波状態変動検出手段３に通知する。なお、電波状態変動検出手段２は、該電波状態変動発生情報を不測電波状態変動検出手段３にリアルタイムに直ちに通知するのではなく、あらかじめ定めた一定期間の間保存しておき、該一定期間経過した時点で、該電波状態変動発生情報を不測電波状態変動検出手段３に通知するようにしても良い。

　不測電波状態変動検出手段３は、電波状態変動検出手段２から通知されてきた電波状態の変動を、予測し得る変動および許容される変動としてあらかじめ保持している通信状況変化予測情報１５と突き合わせて、通知されてきた該電波状態の変動が、通信状況変化予測情報１５には合致していない不測の電波状態の変動であるか否かを判定する。

　そして、判定結果として、不測の電波状態の変動であると判定した場合には、当該不測の電波状態の変動に関する詳細情報を採取して、詳細情報保存手段４に対して送出する。詳細情報保存手段４は、不測電波状態変動検出手段３から送出されてきた該詳細情報を保存する。

　しかる後、詳細情報保存手段４に保存された上記詳細情報は無線通信異常情報提示手段５によって監視者等に提示される。なお、該詳細情報は、電波状況測定手段１において特定した電波状態の変化が発生した位置（例えば干渉源の位置）と変化（干渉）の可能性がある周波数帯とを少なくとも含む情報、言い換えると、あらかじめ定めた時間の間変化が継続することを意味する電波状態の変動が発生した位置と変動の可能性がある周波数帯とに関する情報を少なくとも含む情報である。

　ここで、不測電波状態変動検出手段３の内部構成の一例について、図２を用いて説明する。図２は、図１に示す無線通信監視システム１００の不測電波状態変動検出手段３の内部構成の一例を示すブロック構成図である。

　図２に示すように、不測電波状態変動検出手段３は、情報照合手段３１、不測電波状態変動判定手段３２、詳細情報採取手段３３および詳細情報出力手段３４を含んで構成される。ここで、情報照合手段３１は、電波状態変動検出手段２から電波状態変動情報２１として通知されてくる電波状態の変動を示す情報と予測し得る変動および許容される変動としてあらかじめ保持している通信状況変化予測情報１５とを比較する比較手段である。

　また、不測電波状態変動判定手段３２は、情報照合手段３１における照合結果として、電波状態変動検出手段２からの電波状態変動情報２１が通信状況変化予測情報１５には合致していなかった場合には、不測の電波状態の変動が発生したものと判定する。また、詳細情報採取手段３３は、不測の電波状態の変動に関する詳細情報を採取する。また、詳細情報出力手段３４は、詳細情報採取手段３３において採取した不測の電波状態の変動に関する詳細情報を、詳細情報保存手段４に対して送出する。

　以上のような動作を行うことによって、監視者等は、予測され得る状態変動および許容される状態変動を除外して、不測の電波状態の変動に関する詳細情報のみを参照することが可能になり、実際の対処を必要とする無線通信異常状態の分析と該無線通信異常状態への対応手段の検討に注力することができる。

（本実施形態の効果の説明）
　以上に詳細に説明したように、本実施形態においては、予測されていない電波状態の変動に関する詳細情報のみが、監視者等に提示されるので、監視者等の業務効率等を向上させることができる。その理由は、図１、図２に示す無線通信監視システム１００は、予測され得る電波状態の変動、許容される電波状態の変動を除外するようなフィルタリング機能を構成要素として、備えているからである。

（他の実施形態）
　本開示に係る無線通信監視システムは、前述した実施形態において説明したように、実質的には、予測し得る電波状態の変動や許容し得る電波状態の変動を除外するフィルタリング機能を有していることが特徴であり、現状の技術を用いて全ての電波状態の変動に関する情報を採取している無線通信監視システムに対しても適用することが可能である。すなわち、本開示に係る無線通信監視システムは、全ての電波状態の変動情報を採取している現状のシステムとの併用を妨げるものではない。

　上述の各実施形態では、ハードウェアの構成としての無線通信監視システムについて、並びにその方法について説明したが、本開示は、これに限定されるものではない。本開示の内容は、任意の処理を、ＣＰＵ（Central Processing Unit）等のプロセッサにコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。

　また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体（non-transitory computer readable medium）を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体（tangible storage medium）を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体（例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ）、光磁気記録媒体（例えば光磁気ディスク）、ＣＤ－ＲＯＭ（Read Only Memory）ＣＤ－Ｒ、ＣＤ－Ｒ／Ｗ、半導体メモリ（例えば、マスクＲＯＭ、ＰＲＯＭ（Programmable ROM）、ＥＰＲＯＭ（Erasable PROM）、フラッシュＲＯＭ、ＲＡＭ（Random Access Memory））を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体（transitory computer readable medium）によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。

（付記）
　上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。

　（付記１）
　無線通信の電波状態を監視し、
　予測し得る前記電波状態の変動及び許容される前記電波状態の変動に関する情報を予測情報として保持する保持手段と、
　前記電波状態の変動の発生を検出して変動情報とする検出手段と、
　前記検出手段が検出した前記変動情報と前記保持手段において保持されている前記予測情報とが合致しない場合に、前記電波状態の変動に関する詳細情報を出力する出力手段と、
　を含む、無線通信監視システム。

　（付記２）
　前記検出手段が検出した前記変動情報と前記保持手段が保持する前記予測情報とを比較する比較手段をさらに含む、
　付記１に記載の無線通信監視システム。

　（付記３）
　前記予測情報は、通信機器に関する属性情報、該通信機器の稼動予定を示す情報、該通信機器の配置変更予定を示す情報、無線通信用の周波数帯の無線電波を発するロボットの運行予定を示す情報、前記通信機器以外の機器の稼働予定を示す情報、障害物の配置変更予定を示す情報、及び前記無線電波を発しないロボットの運行予定を示す情報、のうち少なくとも１つを含む、
　付記１又は２に記載の無線通信監視システム。

　（付記４）
　前記電波状態の変動に関する詳細情報は、無線通信の電波状態の変動が発生した位置、変動の可能性がある周波数に関する情報を含む、
　付記１から３の何れか１に記載の無線通信監視システム。

　（付記５）
　無線通信の電波状態の発生を検出した旨を提示し、
　予測し得る前記電波状態の変動及び許容される前記電波状態の変動に関する情報を予測情報として保持する保持ステップと、
　前記電波状態の変動の発生を検出して変動情報とする検出ステップと、
　前記検出ステップで検出した前記電波状態の変動に関する情報と前記保持ステップにおいて保持されている前記予測情報が合致しない場合には、前記電波状態の変動に関する詳細情報を出力する出力ステップと、
　を含む、無線通信異常情報提示方法。

　（付記６）
　前記検出ステップで検出した前記変動情報と前記保持ステップにおいて保持されている前記予測情報とを比較する比較ステップをさらに含む、
　付記５に記載の無線通信異常情報提示方法。

　（付記７）
　前記予測情報は、通信機器に関する属性情報、該通信機器の稼動予定を示す情報、該通信機器の配置変更予定を示す情報、無線通信用の周波数帯の無線電波を発するロボットの運行予定を示す情報、前記通信機器以外の機器の稼働予定を示す情報、障害物の配置変更予定を示す情報、及び前記無線電波を発しないロボットの運行予定を示す情報、のうち少なくとも１つを含む、
　付記５又は６に記載の無線通信異常情報提示方法。

　（付記８）
　前記電波状態の変動に関する詳細情報は、無線通信の電波状態の変動が発生した位置、変動の可能性がある周波数に関する情報を含む、
　付記５から７の何れか１に記載の無線通信異常情報提示方法。

　（付記９）
　コンピュータに、無線通信の電波状態の発生を検出した旨を提示する処理を実行させ、
　前記コンピュータに、
　予測し得る前記電波状態の変動及び許容される前記電波状態の変動に関する情報を予測情報として保持する保持ステップと、
　前記電波状態の変動の発生を検出して変動情報とする検出ステップと、
　前記検出ステップで検出した前記電波状態の変動に関する情報と前記保持ステップにおいて保持されている前記予測情報とが合致しない場合には、前記電波状態の変動に関する詳細情報を出力する出力ステップと、
　を含む、無線通信異常情報提示プログラム。

　（付記１０）
　コンピュータに、前記検出ステップで検出した前記変動情報と前記保持ステップにおいて保持されている前記予測情報とを比較する比較ステップを実行させるためのプログラムをさらに含む、
　付記９に記載の無線通信異常情報提示プログラム。

　（付記１１）
　前記予測情報は、通信機器に関する属性情報、該通信機器の稼動予定を示す情報、該通信機器の配置変更予定を示す情報、無線通信用の周波数帯の無線電波を発するロボットの運行予定を示す情報、前記通信機器以外の機器の稼働予定を示す情報、障害物の配置変更予定を示す情報、及び前記無線電波を発しないロボットの運行予定を示す情報、のうち少なくとも１つを含む、
　付記９又は１０に記載の無線通信異常情報提示プログラム。

　（付記１２）
　前記電波状態の変動に関する詳細情報は、無線通信の電波状態の変動が発生した位置、変動の可能性がある周波数に関する情報を含む、
　付記９から１１の何れか１に記載の無線通信異常情報提示プログラム。

　以上、好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本願発明の単なる例示に過ぎず、何ら本願発明を限定するものではないことに留意されたい。本願発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。すなわち、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではなく、本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。

　この出願は、２０１９年３月２８日に出願された日本出願特願２０１９－０６３１４９を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

１　　　　電波状況測定手段
２　　　　電波状態変動検出手段
３　　　　不測電波状態変動検出手段
４　　　　詳細情報保存手段
５　　　　無線通信異常情報提示手段
１１　　　通信機器情報
１２　　　機器稼働予定情報
１３　　　配置変更予定情報
１４　　　ロボット運用予定情報
１５　　　通信状況変化予測情報
２１　　　電波状態変動情報
３１　　　情報照合手段
３２　　　不測電波状態変動判定手段
３３　　　詳細情報採取手段
３４　　　詳細情報出力手段
１００　　無線通信監視システム

Claims (12)

1. 　無線通信の電波状態を監視し、
   　予測し得る前記電波状態の変動及び許容される前記電波状態の変動に関する情報を予測情報として保持する保持手段と、
   　前記電波状態の変動の発生を検出して変動情報とする検出手段と、
   　前記検出手段が検出した前記変動情報と前記保持手段において保持されている前記予測情報とが合致しない場合に、前記電波状態の変動に関する詳細情報を出力する出力手段と、
   　を含む、無線通信監視システム。
2. 　前記検出手段が検出した前記変動情報と前記保持手段が保持する前記予測情報とを比較する比較手段をさらに含む、
   　請求項１に記載の無線通信監視システム。
3. 　前記予測情報は、通信機器に関する属性情報、該通信機器の稼動予定を示す情報、該通信機器の配置変更予定を示す情報、無線通信用の周波数帯の無線電波を発するロボットの運行予定を示す情報、前記通信機器以外の機器の稼働予定を示す情報、障害物の配置変更予定を示す情報、及び前記無線電波を発しないロボットの運行予定を示す情報、のうち少なくとも１つを含む、
   　請求項１又は２に記載の無線通信監視システム。
4. 　前記電波状態の変動に関する詳細情報は、無線通信の電波状態の変動が発生した位置、変動の可能性がある周波数に関する情報を含む、
   　請求項１から３の何れか１項に記載の無線通信監視システム。
5. 　無線通信の電波状態の発生を検出した旨を提示し、
   　予測し得る前記電波状態の変動及び許容される前記電波状態の変動に関する情報を予測情報として保持する保持ステップと、
   　前記電波状態の変動の発生を検出して変動情報とする検出ステップと、
   　前記検出ステップで検出した前記電波状態の変動に関する情報と前記保持ステップにおいて保持されている前記予測情報とが合致しない場合には、前記電波状態の変動に関する詳細情報を出力する出力ステップと、
   　を含む、無線通信異常情報提示方法。
6. 　前記検出ステップで検出した前記変動情報と前記保持ステップにおいて保持されている前記予測情報とを比較する比較ステップをさらに含む、
   　請求項５に記載の無線通信異常情報提示方法。
7. 　前記予測情報は、通信機器に関する属性情報、該通信機器の稼動予定を示す情報、該通信機器の配置変更予定を示す情報、無線通信用の周波数帯の無線電波を発するロボットの運行予定を示す情報、前記通信機器以外の機器の稼働予定を示す情報、障害物の配置変更予定を示す情報、及び前記無線電波を発しないロボットの運行予定を示す情報、のうち少なくとも１つを含む、
   　請求項５又は６に記載の無線通信異常情報提示方法。
8. 　前記電波状態の変動に関する詳細情報は、無線通信の電波状態の変動が発生した位置、変動の可能性がある周波数に関する情報を含む、
   　請求項５から７の何れか１項に記載の無線通信異常情報提示方法。
9. 　コンピュータに、無線通信の電波状態の発生を検出した旨を提示する処理を実行させ、
   　前記コンピュータに、
   　予測し得る前記電波状態の変動及び許容される前記電波状態の変動に関する情報を予測情報として保持する保持ステップと、
   　前記電波状態の変動の発生を検出して変動情報とする検出ステップと、
   　前記検出ステップで検出した前記電波状態の変動に関する情報と前記保持ステップにおいて保持されている前記予測情報とが合致しない場合には、前記電波状態の変動に関する詳細情報を出力する出力ステップと、
   　を実行させるための無線通信異常情報提示プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
10. 　前記無線通信異常情報提示プログラムは、前記コンピュータに、前記検出ステップで検出した前記変動情報と前記保持ステップにおいて保持されている前記予測情報とを比較する比較ステップを実行させるためのプログラムをさらに含む、
    　請求項９に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
11. 　前記予測情報は、通信機器に関する属性情報、該通信機器の稼動予定を示す情報、該通信機器の配置変更予定を示す情報、無線通信用の周波数帯の無線電波を発するロボットの運行予定を示す情報、前記通信機器以外の機器の稼働予定を示す情報、障害物の配置変更予定を示す情報、及び前記無線電波を発しないロボットの運行予定を示す情報、のうち少なくとも１つを含む、
    　請求項９又は１０に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
12. 　前記電波状態の変動に関する詳細情報は、無線通信の電波状態の変動が発生した位置、変動の可能性がある周波数に関する情報を含む、
    　請求項９から１１の何れか１項に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。

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