JP2014041519A - 連携報知システム - Google Patents

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Abstract

【課題】グループ符号の異なる他の報知システムの通信環境を利用した携帯端末の間の呼出報知を可能として通信可能領域を拡張可能とする。
【解決手段】報知システムA1,A2には自己のグループを示すグループ符号G1,G2を割り当て、住宅15−1,15−2内に住警器12−11〜12−22を配置し、携帯端末10−11〜10−22は利用者が保有する。報知システムA1の携帯端末10−11を所持した子供等の利用者X1が報知システムA2の通信可能領域16−2内におり、これを捜す場合、報知システムA1の別の携帯端末10−12を所持した親などの利用者X2は、携帯中継端末14を所持する捜索担当者Zと共に行動し、携帯端末からの呼出信号を携帯中継端末で全ての報知システムに有効な非常グループ符号を含む呼出信号に変換して中継送信し、報知システムA2の住警器を経由して通信可能領域内に位置する携帯端末で受信して呼出を報知させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、住宅に設置し火災等の異状を検知して警報する無線連動機能を備えた警報器の無線通信環境を利用して、利用者が携帯する可搬端末の間で呼出報知を行う連携報知システムに関する。
従来、住宅等における火災を検知して警報する警報器が普及している。このうち、住宅用火災警報器を住警器と言う。
例えば、このような住警器にあっては、電池電源で動作し、住警器内に火災を検知するセンサ部と火災を警報する警報部を一体に備え、センサ部の検出信号に基づき火災を検知すると警報部から火災警報音を出力するようにしており、所謂自動火災報知設備のように受信機等を必要とせず住警器単体で火災監視と警報報知ができることから、設置が簡単でコストも安価であり、一般住宅での設置義務化に伴い広く普及している。
また、複数の住警器間で無線通信を行うことによって、任意の住警器で火災警報音が出力されると、他の住警器でも連動して火災警報音を出力させる無線連動型の住警器も実用化され、普及している。
特開2007−094719号公報 実用新案登録第3143139号公報 特開2009−140236号公報
日常生活においては、住警器を設置している住宅からそれほど離れていない庭や駐車場などの戸外敷地内で作業をしていたり、所用で隣近所に出向いているような場合もあるが、そのような状況で住警器が異状を検知して報知しても、住宅の外まで警報音が届かず、住宅内に戻って初めて異状に気づくことになる。このように、住宅からそれほど離れていない場所であるにもかかわらず、警報か伝わらないという問題がある。
この問題を解決するためには、住警器で検知した異状を、携帯電話網を経由して利用者の携帯電話に例えばメール送信して火災警報を報知することが考えられる。しかし、携帯電話を利用したメール送信による異状報知は、仕事や買い物などにより住警器を設置した家から遠く離れている場合の異状通報を想定しており、メールにより異状を知っても直ちに家に駆けつけて必要な対応をとるようなことはできない。
勿論、家の近くにいる場合に、携帯電話によるメール受信で異状を知ることができれば、直ぐに家に戻って対処することが可能であるが、そのために携帯電話による有料サービスに登録するようなことは合理的とは言えない面がある。また利用するたびに料金が課金されることから、普及しにくい状況にもある。さらに、高齢者等にとってはこのような携帯電話の機能を使いこなすことが簡単でない面があり、使用に抵抗感を抱いているため、機能を設けても利用されないことが考えられる。
このような問題を解決するため、本願出願人にあっては、住宅等に設置した無線連動型の警報器で検知した監視領域の火災等の異状を、警報器を配置した監視領域の外となる通信可能領域で、簡易な装置を用いて、簡単に分かるようにする報知システムを提案している。
この報知システムによれば、可搬端末を携帯した利用者が警報器(例えば住警器)の監視領域(住宅)の外側であっても、住宅近隣の、警報器との通信可能領域内にいる場合には、可搬端末は住警器から送信された火災連動信号を受信して火災を報知するため、利用者は住宅で起きた火災等の異状を知ることができ、直ぐに住宅に戻って迅速且つ適切に対処することができる。また、利用者による可搬端末側での呼出操作により呼出信号を送信し、これを他の可搬端末で受信して呼出を報知し、それぞれ警報器との通信可能領域内に位置する可搬端末相互間で、相手が近くにいることを簡単に確認することを可能とする。
また、呼出信号はこれを発信した可搬端末との通信可能領域にある住警器でも受信され、住警器はこの受信に基づき、必要に応じて呼出を報知する。また、住警器は同じくこの受信に基づき当該呼出信号を中継送信する。中継送信された呼出信号は、当該住警器との通信可能領域に位置する別の可搬端末で受信され、受信した可搬端末でも呼出が報知されるようにしている。
ところで、このような報知システムあっては、報知システム毎に異なる所定のグループ符号を予め割り当て、同じ報知システムに属する住警器や携帯端末は、自己のグループ符号を含めた信号を送信し、また他の住警器や携帯端末から信号を受信した場合には、例えば当該信号に含まれるグループ符号が自己のグループ符号に一致した場合に、当該受信信号を有効な信号として処理し、近隣に存在する他の報知システムとの混信を防止している。
このため、例えば住宅内に居る親が携帯端末を持ち、また子供に別の携帯端末を持たせ、その子供が外で遊んでいる場合、時々、様子を確認するために携帯端末の呼出操作を行って呼出信号を送信し、子供が携帯している携帯端末からの応答信号(呼出信号を受信した携帯端末からの応答信号)が受信されるかどうかを確認するといった使い方ができ、外で遊んでいる子供から目を離していても安心して家事に専念することができる。
何らかのトラブル等により子供が親の携帯端末との通信可能領域内から居なくなった場合には、この応答が確認できないので、親はトラブル発生の可能性を認知することができる。
このような可搬端末間での呼出とその応答確認は、呼出信号及びその応答信号を中継する住警器を介しても行われるので、上記の例でも、必ずしも親が住宅内に居る必要は無く、住宅に設置されている住警器との通信可能領域内に居れば住警器の中継を介して呼出とその応答確認ができるようになっている。
一方、自宅の通信可能領域から外れた別の世帯でも、同様の報知システムを設置している場合があるが、報知システムが異なるとグループ符号が異なるため、例えば行方が分からなくなっている子供が別の報知システムの無線信号の有効到達領域内にいたような場合であっても、使用しているグループ符号が相違するため、別の報知システムの無線通信環境を利用して呼出を行うようなことはできない。このため携帯端末により子供を捜すことのできる領域は限定的なものとなり、捜索に手間と時間がかかる場合がある。
本発明は、グループ符号の異なる他の報知システムの通信環境を利用した携帯端末の間の呼出報知を可能として通信可能領域を簡単に拡張可能とする連携報知システムを提供することを目的とする。
(連携報知システム)
本発明は、連携報知システムに於いて、
可搬自在な複数の可搬通信手段と、所定の監視領域に対応して配置して当該監視領域内及びその外側に所定の通信可能領域を形成する固定通信手段とを備えた報知システムを複数設けると共に、複数の報知システム毎に異なるグループ符号を割り当て、更に、可搬自在な可搬中継手段を設け、
可搬通信手段は、呼出操作に基づき自己のグループを示すグループ符号を含む呼出信号を送信し、一方、自己のグループを示すグループ符号を含む呼出信号を受信した場合に呼出を報知し、
固定通信手段は、自己のグループを示すグループ符号又は全ての報知システムに有効な非常グループ符号を含む呼出信号を受信した場合に当該呼出信号を中継送信し、
可搬中継手段は、呼出信号を受信した場合に前記非常グループ符号を含む非常呼出信号に変換して送信することを特徴とする。
(呼出応答)
可搬通信手段は、自己のグループを示すグループ符号を含む呼出信号を受信して呼出を報知した場合に自己のグループを示すグループ符号を含む呼出応答信号を送信し、一方、非常グループ符号を含む非常呼出信号を受信して呼出を報知した場合に非常グループ符号を含む呼出応答信号を送信し、一方、非常グループ符号を含む呼出応答信号を受信した場合に呼出応答を報知し、
固定通信手段は、自己のグループを示すグループ符号又は非常グループ符号を含む呼出応答信号を受信した場合に当該呼出応答信号を中継送信し、
可搬中継手段は、呼出応答信号を受信した場合に当該呼出応答信号を中継送信する。
(可搬中継手段)
可搬自在な可搬通信手段及び所定の監視領域に配置して当該監視領域及びその外側に通信可能領域を形成する固定通信手段を備えると共に相互に異なるグループ符号を割り当てた複数の報知システムを連携させる可搬中継手段に於いて、
複数の報知システムの何れかの可搬通信手段から所定のグループ符号を含む呼出信号を受信した場合に、全ての報知システムに有効な非常グループ符号を含む非常呼出信号に変換して送信する制御手段を設ける。
(基本的な効果)
本発明によれば、例えば可搬通信手段を携帯した子供などを捜索する場合、消防や警察関係者、地区責任者などが可搬中継手段を携帯して、別の可搬通信手段を持った親などと一緒に捜索するといったことが可能になる。即ちこの場合、親の可搬通信手段から送信した呼出信号は、近くにある可搬中継手段で有効に受信され、親が所持する可搬通信手段が本来属する住宅の報知システム以外の、他の全てのグループの報知システムに属する固定通信手段で有効に受信可能な非常グループ符号を含む呼出信号に変換して送信され、このため可搬中継手段との通信可能領域内にある住宅等の報知システムの固定通信手段では可搬中継手段で変換のうえ送信された呼出信号が受信され、これが更に中継送信され、その固定通信手段との通信可能領域内に、捜索している子供が居たような場合、供所持の可搬通信手段は、当該固定通信手段が中継送信した呼出信号を受信し、呼出を報知する。ここで、本来親の可搬通信端末が属するグループとは異なるグループに属する固定通信手段であるが、このように非常グループ符号を使用することで、自己のグループと相違しても有効な呼出信号の受信と判断して中継送信するようにしている。このためグループの異なる報知システムの通信環境(固定通信手段)を利用して、親の可搬通信手段から子供の可搬通信手段を呼出して、親が近くに来ていることを子供に知らせることができ、親子所持の各可搬通信手段相互の通信可能領域を実質的に拡大でき、可搬通信手段を利用した捜索可能領域を拡大し、迅速且つ確実な捜索活動を可能とする。
そして、仮に可搬中継手段が不正に使用されたとしても、正規のグループに属する可搬通信手段を持たない場合には、正規のグループに属する可搬通信手段を所持している利用者の所在に関する情報を得ることはできない。仮に正規のグループ符号が漏洩するなどしてこれが可能になったとしても、例えば半径100m程度の所定の通信可能領域内に正規利用者が居るかどうかが知られる程度に止まり、また各住宅等に設置された固定通信手段の中継機能が使用されるに止まるので、大きな被害を受ける可能性は高くない。したがって、利用者は報知システムを安心して利用することができる。
(呼出応答による効果)
また、子供所持の可搬通信手段は、非常グループ符号を含む呼出信号を受信した場合に、非常グループ符号を含む呼出応答信号を送信し、親所持の可搬通信手段が、自己のグループの報知システムの固定通信手段、他グループの報知システムの固定通信手段、可搬中継手段の何れかを経由して、又は子供所持の可搬通信手段から直接受信した場合に呼出応答を報知するため、親は、捜している子供が近くにいることが分かり、迅速且つ確実な捜索活動を可能とする。また、子供所持の可搬通信手段からの呼出応答信号の送信は、当該子供所持の可搬通信手段での操作を必要とすることなく、呼出信号を受信した場合に自動的に行われ、操作方法を理解していない子供や高齢者等であっても、これを所持していずれかの報知システム、或いは可搬中継手段との通信可能領域内に入れば呼出信号を受信して、これに基づき呼出応答信号が送信されるので、簡単に、親が近くにいることを確認でき、また親に確認させることができる。
本発明による連携報知システムの設置例を示した説明図 他の報知システムの通信可能領域を利用して端末呼出を行う場合の説明図 図2の端末呼出における呼出信号と呼出応答信号の通信を示した説明図 連動信号、呼出信号及び呼出応答信号の信号形式を示した説明図 住警器の要部機能構成の概略を示したブロック図 携帯端末の外観を示した説明図 携帯端末の要部機能構成の概略を示したブロック図 通信可能領域の報知制御と送信電力制御を示したフロー図 火災警報制御を示したフロー図 同じ報知システム内の携帯端末相互間の呼出制御を示したフロー図 携帯中継端末の外観を示した説明図 携帯中継端末の要部機能構成の概略を示したブロック図 異なる報知システムの通信環境を利用した呼出制御の実施形態を示したフロー図
[連携報知システムの構成]
(システム構成の概略)
図1は本発明による連携報知システムの設置例を示した説明図であり、図2に他の報知システムの通信環境を利用して端末呼出(後述する)を行う場合を示し、図3に図2の端末呼出における呼出信号と呼出応答信号の通信を示し、更に図4に、連動信号、呼出信号及び呼出応答信号の信号形式を示している。
図1及び図2は、報知システムを2つの住宅にそれぞれ設置した例であり、住宅15−1の報知システムA1は、固定通信手段として機能する警報手段である無線連動型の住警器12−11,12−12と、可搬通信手段として機能する複数の携帯端末10−11,10−12で構成する。また住宅15−2の報知システムA2は、同じく固定通信手段として機能する警報手段である無線連動型の住警器12−21,12−22と、可搬通信手段として機能する複数の携帯端末10−21,10−22で構成する。
警報システムA1の住警器12−11,12−12は、無線通信機能を備え、所定の監視領域となる住宅15−1に配置し、住宅15−1内及びその外側に通信可能領域16−1を形成する。また警報システムA2の住警器12−21,12−22は、無線通信機能を備え、所定の監視領域となる住宅15−2に配置し、住宅15−2内及びその外側に通信可能領域16−2を形成する。また報知システムA1に自己のグループを示すグループ符号G1を割り当てて連動グループを形成し、報知システムA2に自己のグループを示すグループ符号G2を割り当てて別の連動グループを形成している。
更に、他の報知システムの通信環境を利用して端末呼出を行う場合には、図2に示すように、可搬自在な可搬中継手段として機能する携帯中継端末14を一時的に配置する。携帯中継端末14には、全ての報知システムに有効な非常グループ符号Geを割り当てている。
以下、携帯端末10−11〜10−22をそれぞれ区別しない場合は携帯端末10といい、住警器12−11〜12−22をそれぞれ区別しない場合は住警器12という。またグループ符号G1,G2をそれぞれ区別しない場合はグループ符号Giという。
可搬通信手段として機能する携帯端末10は、呼出操作に基づき自己のグループを示すグループ符号Giを含む呼出信号を送信し、一方、自己のグループを示すグループ符号Giを含む呼出信号を有効受信した場合に呼出を報知し、更に、全ての報知システム(全てのグループ)に有効な非常グループ符号Geを含む呼出信号を受信した場合に呼出を報知する。
また、携帯端末10は、自己のグループを示すグループ符号Giを含む呼出信号を有効受信した場合、自己のグループを示すグループ符号Giを含む呼出応答信号を送信し、更に、非常グループ符号Geを含む呼出信号を有効受信した場合に非常グループ符号Geを含む呼出応答信号を送信する。これとあわせて、非常グループ符号を含む呼出応答信号を受信した場合には呼出応答を報知する。
携帯端末10の送信する呼出信号及び呼出応答信号は、図4(A)に示すように、送信元を示す送信元符号、報知グループA1を示すグループ符号G1、呼出又は呼出応答を示す事象符号等を含む信号形式とする。
固定通信手段として機能する住警器12は、自己のグループを示すグループ符号Gi又は非常グループ符号Geを含む呼出信号を受信した場合に当該呼出信号を中継送信する。一方で住警器12は警報手段として機能し、所定の監視領域(例えば住宅)内における所定の感知領域(例えば部屋)の火災などの異状を検知して警報すると共に、異状連動信号を送信する。なお、本説明では、呼出信号その他の信号を有効受信してそれを中継送信するまでの一連の処理を総称して、単に「中継」ということがある。
図2に示す携帯中継端末14は、可搬中継手段として機能し、所定のグループ符号Giを含む呼出信号を受信した場合に、非常グループ符号Geを含む呼出信号に変換して送信する。本実施形態に於いては、ここで変換して送信する(中継送信する)非常グループ符号Geを含む呼出信号を、受信した呼出信号に含まれる所定のグループ符号Giと非常グループ符号Geの両方を含む呼出信号とする場合について説明する。これ以外に、変換して送信する呼出信号を、受信した呼出信号に含まれる所定のグループ符号Giを含まず非常グループ符号Geを含む呼出信号とする場合が考えられるが、この場合については説明を省略する。
ここで、携帯端末10が呼出操作に基づき送信する呼出信号及び呼出応答信号は、図4(A)に示すように、送信元を示す送信元符号、グループ符号Gi、呼出又は呼出応答を示す事象符号等を含む信号形式とする。
また、携帯中継端末14が携帯端末10から呼出信号を受信した場合に変換して中継送信する呼出信号は、図4(B)に示すように、送信元を示す送信元符号、グループ符号Gi、非常グループ符号Ge、呼出を示す事象符号等を含む信号形式とする。
更に、携帯端末10が、図4(B)に示す非常グループ符号Geを含む呼出信号を受信した場合に送信する呼出応答信号は、図4(C)のように、送信元符号、グループ符号Gi、非常グループ符号Ge、呼出応答を示す事象符号等を含む信号形式とする。
(住警器の配置)
図1及び図2において、例えば住宅15−1を例にとると、監視領域となる住宅15−1の各部屋に分けて、無線連動型の住警器12−11、12−12を設置している。住警器12−11、12−12を配置した各部屋は、それぞれの住警器の感知領域となる。なお、説明を簡単にするため、2台の住警器を示しているが、必要に応じてそれ以上の台数を設置すること、或いは1台のみとすることを妨げない。
住警器12−11を例にとると、住警器12−11は設置した部屋の温度又は煙濃度を観測し、観測結果が示す温度又は煙濃度に基づいて火災を検知した場合に、連動元を示す火災警報を出力する。
また住警器12−11,12−12はグループ符号G1を割り当てた報知システムA1の連動グループに含まれる。住警器12−11,12−12の間では所定の通信プロトコルに従った相互通信が可能であり、自己のグループを示すグループ符号G1を含めた信号を送受信することで、同じグループ内の信号を識別できるようにしている。住警器12−11と住警器12−12の連動は例えば、住警器12−11が火災を検知した場合、連動元を示す火災警報を出力すると共に他の住警器12−12へ火災連動信号を送信して、これを受信した住警器12−12に、連動先を示す火災警報を出力させるといった動作となる。住警器12が送信する火災連動信号は、図4(A)に示すように、送信元を示す送信元符号、グループ符号Gi、火災を示す事象符号等を含む信号形式とする。
住警器12−11,12−12の連動グループには、携帯端末10−11,10−12も含まれ、同様に、自己のグループを示すグループ符号G1を含めた信号を送受信することで、グループ内での通信を可能とする。そして、これら全体として報知システムA1を形成している。
この点は、住宅15−2に設けた住警器12−21,12−22、携帯端末10−21,10−22の場合も同様であり、こちらはグループ符号G2を使用し、全体として報知スステムA2を形成する。
(通信可能領域)
図1及び図2において、例えば報知システムA1を例にとると、住宅15−1に住警器12−11,12−12を配置しており、概念的に点線で示す領域内が住警器12−11,12−12との通信可能領域16−1となっている。
住警器12の通信プロトコルは、日本国内の場合には、例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格として知られたSTD−30(小電力セキュリティシステム無線局の無線設備標準規格)又はSTD−T67(特定小電力無線局テレメータ用、テレコントロール用及びデータ伝送用無線設備の標準規格)に準拠する。
特定小電力無線局に準拠した住警器12の送信電力は、STD−30の場合は10mW以下であり、STD−T67の場合は10mW以下または1mW以下であり、見通し通信距離は概ね100メートル程度となる。
実際の通信可能領域16−1は、住宅15−1に複数の住警器12−11,12−12を配置しており、それぞれの通信可能領域を合成した領域となる。また住宅15−1における住警器12−11,12−12の設置場所等各種の要因により、住宅15−1の外側まで広がる通信可能領域16−1の範囲形状は様々であり、一義的には決まらない。
携帯端末10−11,10−12には通信可能領域16−1内にいることを報知する機能を設けており、例えば携帯端末10−11を所持した利用者X1が通信可能領域16−1内にいる場合は、当該携帯端末10−11は、通信可能領域内に位置していることを報知し、利用者X1が通信可能領域16−1外にいる場合には、携帯端末10−11は、通信可能領域から外れたことを報知する。
このように通信可能領域から外れたことの報知を行う場合には、少なくとも、携帯端末が通信可能領域16−1内から通信可能領域16−1外へ移動したことを検知したときに、適宜のタイミングで行うようにする。もちろんそれ以外のタイミングで報知しても良く、例えば通信可能領域外に位置している間は所定の周期で繰り返し報知するようにしても良い。
また、上記通信可能領域内に位置することの報知と通信可能領域外に位置する(通信可能領域から外れた)ことの報知は、何れか一方を行うようにしても良い。
なお、住宅15−2の報知システムA2に設けた住警器10−21,10−22との通信可能領域16−2及び携帯端末10−21,10−22も、住宅15−1に設けた報知システムA1の場合と同様となる。
ここで、本説明では、報知システムA1の住警器12−11,12−12の1台あたりで監視する領域(例えば部屋)を感知領域といい、警報器12−1,12−2で構成した報知システムA1全体で監視する領域(例えば住宅15−1)を監視領域とする。この点は報知システム A2の場合も同様とする。
また、検知又は受信した事象或いは事象が発生した旨を示す情報等を住警器12や携帯端末10から利用者に知らせることを報知といい、住警器12による警報は、報知の下位概念に含まれる。
(報知システム内での呼出と呼出応答)
本実施形態にあっては、図1に示すように、例えば報知システムA1の利用者X1の所持する携帯端末10−11が通信可能領域16−1内に位置している場合に、利用者X1が携帯端末10−11で呼出操作を行うと、自己のグループを示すグループ符号G1を含む図4(A)の信号形式の呼出信号を例えば住警器12−11を経由して他の携帯端末10−12へ送信し、続いて携帯端末10−12は自己のグループを示すグループ符号G1を含む呼出信号の有効受信を検知し、これに基づき呼出を報知する。このように、携帯端末10から他の携帯端末10へ呼出信号を送信して、これに基づき他の端末から呼出を報知させることを、本説明では端末呼出という。
この点は報知システムA2も同様であり、利用者Y1が所持する携帯端末10−21が通信可能領域16−2内に位置している場合に、利用者Y1が携帯端末10−21で呼出操作を行うと、自己のグループを示すグループ符号G2を含む図4(A)の信号形式の呼出信号を例えば住警器12−21を経由して他の携帯端末10−22へ送信し、携帯端末10−22は自己のグループを示すグループ符号G2を含む呼出信号の有効受信を検知し、これに基づき呼出を報知する。
一方、呼出報知を行った報知システムA1の携帯端末10−12は、利用者による呼出応答操作を必要とすることなく、自己のグループを示すグループ符号G1を含む図4(A)の信号形式の呼出応答信号を送信(返信)し、住警器10−11による中継を経てこれを携帯端末10−11が有効受信し、これに基づき呼出応答を報知する。これにより利用者X1は呼出信号が相手の携帯端末10−12に届いていることを確認できる。携帯端末10−12から携帯端末10−11を呼び出す場合も同様である。
また、報知システムA2の場合も同様であり、例えば携帯端末10−11での呼出操作に基づき、例えば住警器12―21を経由して呼出信号を受信して呼出報知を行った携帯端末10−22は、自己のグループを示すグループ符号G2を含む図4(A)の信号形式の呼出応答信号を送信(返信)し、住警器10−21による中継を経てこれを携帯端末10−21が有効受信して呼出応答を報知する。これにより利用者Y1は呼出信号が相手の携帯端末10−22に届いていることを確認できる。
なお、図1では携帯端末10−12,10−22がそれぞれ住宅15−1,15−2内に有るが、必要に応じ適宜、これらも各住宅の外側に位置して良い。即ち携帯端末10が何処に位置するかは使用の場面により変化するものであり、任意である。
(報知システム外での呼出と呼出応答)
本実施形態にあっては、例えば図1の報知システムA1の携帯端末10−11を所持している子供などの利用者X1が通信可能領域16−1を出て、トラブルなどにより行方不明となったような場合、他の報知システムの通信環境を利用して携帯端末10−11に対する呼出を行うことで、利用者(子供)X1の捜索を可能とする。
例えば図2に示すように、捜索側として例えば親などの利用者X2が報知システムA1の別の携帯端末10−12を所持し、また、警察や消防等の捜索担当者Zが携帯中継端末14を所持し、利用者X2と共に捜索を行う。ここで、行方不明となった利用者X1が、他の報知システムA2の通信可能領域16−2内に位置していたとする。
このような状況下における捜索中に、利用者X2が所持している報知システムA1の携帯端末10−12で呼出操作を行うと、携帯端末10−12は自己のグループを示すグループ符号G1を含む図4(A)の信号形式の呼出信号を送信する。
携帯端末10−12が送信した呼出信号は、捜索担当者Zが所持する携帯中継端末14で受信され、携帯中継端末14は受信したグループ符号G1を含む呼出信号と、全ての報知システムで有効な非常グループ符号Geの両方を含む図4(B)に示す信号形式の呼出信号に変換して送信する。携帯中継端末14が送信した呼出信号は、例えば報知システムA2の住警器12−21で受信され、住警器12−21は呼出信号中のグループ符号G1が自己のグループを示すグループ符号G2に一致しないことから、この点では有効な信号とは判断しないが、呼出信号中の非常グループ符号Geに基づき有効な信号と判断し、当該呼出信号を中継送信する。
このため通信可能領域16−2内に位置している利用者X1の携帯端末10−11は、住警器12−21が中継送信した非常グループ符号Geを含む呼出信号の有効受信を検知して、これに基づき呼出を報知し、これにより利用者X1は例えば家族が自分を捜して近くに来ていることを知ることができる。
なお、携帯中継端末14及び住警器12−21で中継送信される呼出信号には、図4(B)の信号形式に示すように、中継前の呼出信号、即ち呼出操作が行われた携帯端末10−12から送信された呼出信号に含まれるグループ符号G1を含むようにしているので、携帯端末10−11はこれを受信して呼出を報知するようにしても良いが、この場合については詳細な説明を省略する。
続いて、呼出報知を行った警報システムA1の携帯端末10−11は、利用者X1による呼出応答操作を必要とすることなく、自己のグループを示すグループ符号G1と非常グループ符号Geを含む図4(C)に示す信号形式の呼出応答信号を送信し、呼出信号の場合と同様に住警器12−21及び携帯中継端末14による中継を経て携帯端末10−12がこれを有効受信して呼出応答を報知し、これにより利用者X2は、捜索している利用者X1が近く(通信可能領域16−2内)にいることを確認でき、報知システムA2の通信可能領域16−2内に捜索範囲を絞り込み、利用者X1を迅速に捜し出すことを可能とする。
なお、住警器12−21が中継送信したグループ符号G1と非常グループ符号Geを含む図4(B)に示す形式の呼出信号は、報知システムA2の携帯端末10−21,10−22でも有効受信されるが、グループ符号G1が自己のグループを示さないことから、呼出報知は行わない。この点は、グループ符号G1と非常グループ符号Geを含む図4(C)に示す信号形式の呼出応答信号を受信した場合も同様である。
また、「信号の有効受信」、「信号の有効受信の検知」とは、例えば受信した信号に含まれるグループ符号が、受信装置である自己のメモリに予め登録した自己のグループ符号に一致して自己に宛てた信号と認識し、更に、信号内容としても異常が無いことを認識したことを意味する。また、非常グループ符号Geを含む呼出信号の場合の「信号の有効受信の検知」とは、受信した信号に全ての報知システムで有効な非常グループ符号が含まれていることを認識し、更に、信号内容としても異常が無いことを認識したことを意味する。即ち、信号の有効受信、有効受信の検知とは、受信した信号が自己で処理すべき信号であること及び信号の内容に異常がないことを認識することをいう。以下、有効受信を単に「受信」ということがある。
図3は、図2における携帯端末10−12、携帯中継端末14、住警器12−21及び携帯端末10−11を取出し、携帯端末10−12から呼出信号を送信し、携帯中継端末14及び住警器12−21を経由して携帯端末10−11を呼出し、また、携帯端末10−11から呼出応答信号を、住警器12−21及び携帯中継端末14を経由して携帯端末10−21へ送信(返信)する場合の通信を、呼出信号及び呼出応答信号の信号に含まれる送信元符号、グループ符号、非常グループ符号と共に示している。
なお、図3では、携帯端末10−12の送信元符号を「ID−b」とし、携帯端末10−11の送信元符号を「ID−a」とし、また呼出信号及び応答信号におけるグループ符号は「G1」、非常グループ符号は「Ge」で示している。
図3に示すように、携帯端末10−12が送信した呼出信号E1は、捜索担当者Zが所持する携帯中継端末14で受信され、携帯中継端末14はグループ符号G1と非常グループ符号Geの両方を含む呼出信号E2に変換して中継送信する。実際には、呼出信号E2には更に携帯中継端末14を特定する識別符号(携帯中継端末14の送信元符号)が付加されるが、図示を省略する。携帯中継端末14が中継送信した呼出信号E2(中継された呼出信号)は、例えば報知システムA2の住警器12−21で受信される。
住警器12−21は、受信した呼出信号E2に含まれるグループ符号G1が自己のグループを示すグループ符号G2に一致しないことから、この点では有効な信号とは判断しないが、呼出信号中の非常グループ符号Geに基づき有効な信号と判断し、当該呼出信号E2をさらに中継送信する。呼出信号E2には、携帯中継端末14での場合と同様、住警器12−21で中継送信される場合にも、住警器12−21を特定する識別符号(住警器12−21の送信元符号)が付加されるが、これについても図示を省略する。このように、中継送信毎に中継送信を行う装置の送信元符号が付加される点は、呼出応答信号の場合も同様である。
携帯端末10−11は、住警器12−21が中継送信した、自己のグループ符号G1を含む呼出信号E2の有効受信を検知して呼出を報知する。
続いて、呼出報知を行った携帯端末10−11は、自己の送信元符号ID−a、グループ符号G1、非常グループ符号Geを含む呼出応答信号E3を送信し、呼出信号E2の場合と同様に住警器12−21及び携帯中継端末14による中継を経て携帯端末10−12がこれを有効受信して呼出応答を報知する。
なお、携帯端末10−11から送信する呼出応答信号E3には、その送信の原因となった呼出信号E2に含まれる、携帯端末10−12の送信元符号ID−bも含むようにして良い。
ところで、ここで説明したように携帯端末10が携帯中継端末14により中継送信した非常グループ符号Ge(或いは発信元携帯端末10のグループ符号)を含む図4(C)に示すように、呼出信号を有効に処理する場合、当該呼出信号の発信元である携帯端末10−12(呼出操作が行われた携帯端末10)でも図4(C)に示す信号形式の呼出信号が受信されて呼出が報知されることになる。
これを回避するためには、発信元の携帯端末10−12は、自己が呼出信号を送信してから所定時間の間、他からの呼出信号を受け付けない(呼出応答信号は受け付ける)といった回避処理を行うことが考えられる。また、他の方法として、中継送信端末14及び中継送信を行う住警器12(上の例では住警器12−21)は、中継対象となる呼出信号を受け付けた場合に、自己の送信元符号が含まれている場合にはこれを処理せず、呼出報知を行わないようにしても良い。
この点は呼出応答信号についても同様である。即ち、呼出応答信号を発信した携帯端末10は、所定時間の間、他からの呼出応答信号を受け付けない。または呼出応答信号を受信した携帯端末10は、受信した呼出応答信号に自己の送信元符号が含まれている場合にはこれを処理しない。或いは、呼出応答信号の場合には、呼出応答信号を受信した時点から遡る所定の期間内に呼出操作が行われていない場合には、これを処理しないようにするといった方法も考えられる。以下、このような回避処理については詳細な説明を省略する。
また図2の場合、捜索担当者Zが携帯中継端末14を呼出操作し、これによって携帯中継端末14から非常グループ符号Geを含む呼出信号を送信するようにし、携帯端末10−12を使用せずに直接携帯端末10−11を呼出可能に構成することもできる。この場合、携帯中継端末14が送信する呼出信号は、図4(A)に示す信号形式のグループ符号を非常グループ符号Geに代えた形式となるが、非常グループ符号Geのみでは携帯端末10でこれを有効なものとして認識できないという問題ある。そこで、捜索を開始する場合に、捜索対象の携帯端末10−11(および携帯端末10−12)が属する報知システムを示すグループ符号G1と親が所持している携帯端末10−12の送信元符号を所定の操作により携帯中継端末14のメモリに登録し、携帯中継端末14で呼出操作した場合に、携帯端末10−12の送信元符号、グループ符号G1及び非常グループ符号Geを含む、図4(B)に示す信号形式の呼出信号を送信する。これにより携帯端末10−12で呼出操作を行った場合と同様にして、携帯端末10−11を呼び出してこれから呼出報知を行わせ、また携帯端末10−11からの呼出応答信号を受信して携帯中継端末14で呼出応答報知を行うことができる。
[住警器12の構成]
図5は無線連動型の住警器12−11の要部機能構成の概略を示したブロック図であり、他の住警器12−12〜12−22も同様となる。
図5において、住警器12−11は、警報制御部46、センサ部52、アンテナ50を接続した通信部48、報知部54、操作部56を備え、本実施形態においては図示しない電池電源により動作する。
警報制御部46は、例えばプログラムの実行により実現される機能である。ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
センサ部52は例えば温度検出部または検煙部等である。センサ部52として温度検出部を設けた場合、温度検出素子として例えばサーミスタを使用し、この場合、温度による抵抗値の変化に対応した電圧検出信号を増幅し、温度検出信号として警報制御部46へ出力する。
またセンサ部52として検煙部を設けた場合、公知の散乱光式検煙構造を備え、警報制御部46の指示により、所定周期で赤外LEDを用いた発光部を間欠的に発光駆動し、フォトダイオードなどの受光部で受光した、煙による散乱光の受光信号を増幅し、煙濃度検出信号として警報制御部46へ出力する。これ以外に、センサ部52は炎からの赤外線を検出して炎検出信号を出力するもの等であって良い。これら検出信号に基づき警報制御部46は、感知領域の火災に伴う温度上昇や煙の発生を捉え、感知領域の異状として火災を検知することができる。
通信部48は、同じグループに属する他の住警器12(この場合住警器12−12)との間で、前述した例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格として知られたSTD−30又はSTD−T67に準拠して火災、火災復旧、警報停止など各種の連動信号を送受信する。この連動信号は、送信元を示す送信元符号、報知システム(この場合報知システムA1)を特定するグループ符号Gi(この場合G1)、火災などの事象内容を示す事象符号等を含む形式とする。
また、通信部48は、警報制御部46の指示に基づき、同じグループに属する他の住警器(この場合住警器12−12)が送信した連動信号を受信した場合、当該連動信号を中継送信する。
報知部54は、例えばブザーやスピーカ、表示用のLED及びそれぞれの駆動回路を備え、必要に応じ警報制御部46の指示により例えばスピーカから警報音を出力すると共にLEDの例えば点灯や点滅により警報表示を行う。操作部56は警報音及び又は警報表示を停止するための操作を受け付ける警報停止スイッチなどの操作入力装置を必要に応じて備える。
警報制御部46は、次の火災警報制御、火災復旧制御、警報停止制御等を行う。
(火災警報制御)
警報制御部46は、センサ部52からの検出信号に基づいて火災を検知する。即ち、警報制御部46は、センサ部52から出力された温度又は煙濃度等の検出信号を所定のタイミングでAD変換して読み込み、例えば検出信号レベルが所定の閾値以上である場合に火災を検知する。そして、これに伴い報知部54から連動元を示す火災警報を出力させる制御を行う。この場合の火災警報として例えば「ピー ピー ピー 火事です 火事です」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力すると共にLEDを例えば点灯して行う。
また、警報制御部46は、センサ部52からの検出信号に基づいて火災を検知した場合、火災連動信号を生成し、通信部48に指示し、他の住警器12−12へ火災連動信号を送信させる制御を行い、当該火災連動信号の有効受信を検知した同グループに属する他の住警器12−12の報知部から連動先を示す火災警報を出力させる。
この場合の連動先を示す火災警報としては例えば「ピー ピー ピー 別の火災警報器が作動しました 確認してください」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力すると共にLEDを例えば点滅して行う。
ここでの火災連動信号は、図4(A)の信号形式であり、送信元である住警器12−11を示す送信元符号及び住警器12−11が属するグループ(報知システム)を示すグループ符号、火災の事象符号が含まれる。特記する場合を除き、この点は後述する火災復旧連動信号、警報停止信号、その他の連動信号についても同様である。
また、警報制御部46は、通信部48を介して、住警器12−11と同じグループに属する他の住警器12−2が送信した火災連動信号の有効受信を検知した場合、報知部54から連動先を示す火災警報を出力させる制御を行う。この場合の連動先を示す火災警報は、前述したように例えば「ピー ピー ピー 別の警報器が作動しました 確認してください」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力すると共にLEDを例えば点滅して行う。
(火災復旧制御)
警報制御部46は、連動元としての火災警報制御の後、センサ部52からの検出信号に基づき温度又は煙濃度が閾値を下回る状態が例えば所定時間継続した場合或いは例えば所定回数連続した場合、当該火災警報制御に係る火災の復旧(火災検知状態が解消したこと)を検知し、報知部54からの連動元を示す火災警報出力を停止させると共に、火災復旧連動信号を生成し、通信部48に指示し、当該火災復旧連動信号を同グループに属する他の住警器12−12へ送信させる制御を行い、これを有効受信した他の住警器に、連動先を示す火災警報出力を停止させる。
また警報制御部46は、連動先としての火災警報出力中に、通信部48を介して、同グループに属する他の住警器12−12が送信した火災復旧連動信号の有効受信を検知した場合に、報知部54からの連動先を示す火災警報出力を停止させる制御を行う。このとき、報知部54から、火災が復旧した旨の報知出力を行わせるようにしても良い。
(警報停止制御)
警報制御部46は、連動元として火災警報の出力中(間欠出力の場合の一旦休止期間を含む)に操作部56の警報停止スイッチを介して警報停止操作の入力受付を検知した場合、報知部54からの当該連動元を示す火災警報出力を停止させると共に、警報停止連動信号を生成し、通信部48に指示し、当該警報停止連動信号を同グループに属する他の住警器12−12へ送信させる制御を行い、これを有効受信した他の住警器12−2に、その報知部からの連動先を示す火災警報出力を停止させる。
また警報制御部46は、連動先としての火災警報出力中(間欠出力の場合の一旦休止期間を含む)に、通信部48を介して、同グループに属する他の住警器12−12が送信した警報停止連動信号の有効受信を検知した場合に、報知部54からの連動先を示す火災警報出力を停止させる制御を行う。このとき、報知部54から、警報停止操作が行われた旨の報知出力を行わせるようにしても良い。
[携帯端末10の構成]
(携帯端末の外観)
図6は本発明による携帯端末10−11の外観を示した説明図であり、図6(A)に正面図を、図6(B)に側面図を示しており、他の携帯端末10−12〜10−22も同様となる。なお、ストラップ(紐)34を設けている方を上側とする。
図6において、携帯端末10は本体24の表側に、LEDなどを用いた呼出表示灯26a、警報表示灯26b、エリア表示灯26cを設けている。その下側にはスリット状の音響孔28を設け、この内部にブザーやスピーカを内蔵し(図示せず)、警報音や音声メッセージを出力できるようにしている。本体24の側面には報知停止釦30を設けている。報知停止釦30を警報音又は報知音の出力中に押圧操作すると、これに連動して内蔵した報知停止スイッチ(図示せず)を押圧する。なお、報知停止スイッチは、警報音又は報知音を出力していない通常状態では呼出スイッチとして機能する。
また本体24の側面上部にはアンテナ32を設けている。更に、本体24の上部にはストラップ34を設け、利用者の携帯電話やバッグ等に吊り下げ可能としている。この他に、携帯端末10を例えば腕時計型に形成しても良い。
(携帯端末の機能構成の概略)
図7は図6の携帯端末10−11の要部機能構成の概略を示したブロック図であり、他の携帯端末10−12〜10−22も同様となる。図7において、携帯端末10−11は、制御部36、アンテナ32を接続した通信部38、報知部42、操作部44を備え、図示しない電池電源により動作する。
制御部36は、例えばプログラムの実行により実現される機能である。ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
通信部38は、携帯端末12−11と同じグループ(報知システム)に属する住警器12−11,12−12,他の携帯端末10−12との間で、住警器12の場合と同様、例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格として知られたSTD−30又はSTD−T67に準拠して呼出信号又は呼出応答信号を送受信する。この呼出信号及び呼出応答信号は、住警器12−11の連動信号の場合と同様、送信元を示す送信元符号、報知グループA1を示すグループ符号G1、呼出又は呼出応答を示す事象符号等を含む形式を基本形式とする。
また、通信部38は、携帯中継端末14に対して図4(A)に示す信号形式の呼出信号を送信する。携帯中継端末14からは、図4(B)(C)に示すように、非常グループ符号を加えた信号形式の呼出信号及び呼出応答信号を受信(有効受信)する。
また、通信部38は、受信した呼出信号又は呼出応答信号の受信強度を検知する受信強度把握手段としての機能を備え、受信強度把握手段は適宜の受信強度検知回路等で構成される。通信部38は、制御部36の指示により、受信強度把握手段で把握した受信強度に基づき、必要に応じ送信電力を例えば1mW〜10mWの範囲で可変制御する。
報知部42は、スピーカ、LED及びそれぞれの駆動回路を備え、必要に応じ制御部36の指示によりスピーカから報知音を出力すると共にLEDにより各種の報知表示を行う。
操作部44は報知音及び又は報知表示等の報知出力を停止するための操作を受け付ける報知停止スイッチなどの操作入力装置を必要に応じて備える。操作部44に設けた報知停止スイッチは、例えば、報知部42から報知音や報知表示を出力しているとき(間欠出力の場合の一旦休止期間を含む)に、報知停止スイッチとして機能し、それ以外のときには、呼出スイッチとして機能する。報知停止スイッチ42は、前述の通り報知停止釦30の操作に伴って作動する。
制御部36は、次に説明する通信可能領域報知制御、送信電力制御、異状報知制御、及び報知システム内の呼出制御を行う。
(通信可能領域報知制御)
制御部36は、通信部38に指示し、自己のグループを示すグループ符号Gi(ここではG1)を含むビーコン信号を所定周期で送信させる制御を行う。ここで、ビーコン信号は、携帯端末10が自分の存在を他の通信手段に知らせるための無線標識として機能する無線標識信号である。ビーコン信号は呼出信号等と同じく報知システムで送受信される事象信号のひとつであり、この信号形式は基本的に図4(A)に示すもので、事象符号がビーコン信号を示すものとなるが、次に説明する住警器12−11で中継送信されるときには、最初に送信した携帯端末10−11の送信元符号を含んで送信される。携帯端末10−11と同じ報知システム(ここでは報知システムA1、グループG1)に属する住警器12(ここでは住警器12−11,12−12)で当該ビーコン信号の有効受信が検知された場合、中継送信される。住警器12−11,12−12で中継送信されたビーコン信号(中継ビーコン信号)は、最初にビーコン信号を送信した携帯端末10−11で受信される。つまり、携帯端末10−11は、送信したビーコン信号に対し、住警器12−11又は12−12からの応答信号として中継ビーコン信号を受信することになる。ここで、携帯端末10−11は、受信した中継ビーコン信号に含まれるグループ符号G1と自己の送信元符号から、自己が発信したビーコン信号に対する応答信号であることを認識する(有効受信)。
制御部36は、通信部38を介して、自己が送信し、住警器12−11又は12−12が中継送信した中継ビーコン信号の有効受信を検知した場合、住警器12−11又は12−12の通信可能領域内に位置していることを報知する。この場合の通信可能領域内に位置していることの報知は、例えば「ピッ」といった報知音を出力すると共に図6に示したエリア表示灯26cを間欠的に点灯する。或いは、所定周期でのビーコン信号の受信毎にエリア表示灯26cを点灯駆動しても良い。
住警器12−11又は12−12で中継送信したビーコン信号の有効受信が所定周期で継続している場合、例えば1回目は報知音を出力するが、2回目以降の報知音は出力せず、エリア表示灯26cの間欠的な点灯を維持する。
また、制御部36は、通信部38からビーコン信号を送信した後に、これに対する中継ビーコン信号の有効受信を検知できなかった場合、例えば警報音として「ピッピッ」を出力してエリア表示灯26cを点灯から消灯に切替える制御を行い、利用者に、通信可能領域から外れたことを報知する。
このような通信可能領域内に位置することの報知や通信可能領域内から通信可能領域外へ外れたことの報知は、他の適宜の方法で行っても良い。
図8は、通信可能領域の報知制御による携帯端末10と住警器12の制御処理の概略を、後述する送信電力制御と共に例示したフロー図である。ここでは、携帯端末10−11と住警器12−11との通信を例にとって説明する。
図8において、携帯端末10−11はステップS1(以下「ステップ」は省略)で、所定周期の送信タイミング到来に基づきビーコン信号を送信する。携帯端末10−11が住警器12−11との通信可能領域内に位置していれば、住警器12−11はS2でビーコン信号の有効受信を検知し、S3で当該ビーコン信号を中継送信(返信)する。
携帯端末10−11が住警器12−11の通信可能領域内に位置していれば、S4で中継ビーコン信号の有効受信を検知し、S5で通信可能領域内に位置していることを報知する。
一方、S4で中継ビーコン信号(返信)の有効受信を検知できなかった場合は、S7で通信可能領域を外れたこと報知する。
このような通信可能領域報知制御により、携帯端末10−11を携帯した利用者が住宅15−1の戸外や近隣において、住警器12−11からの事象信号を受信できる場所にいるかどうかが簡単に分かり、例えば通信可能領域16−1内から出ないように行動したり、通信可能領域16−1の外へ出た場合には通信可能領域16−1内へ戻るといった行動を適切にとることを可能とする。
なお、住警器12−11はビーコン信号を受信した場合にこれを中継送信するのに代えて、別の応答信号を送信するようにしても良い。そしてこの場合、携帯端末10による通信可能領域内に位置していること、通信可能領域内から外れて通信可能領域外に位置することの報知は、この応答信号に基づいて行う。
(送信電力制御)
制御部36は、前述した通信可能領域報知制御で通信部38に指示してビーコン信号を送信し、これを受信した住警器12−11は当該ビーコン信号を中継送信(返信)する。こうして中継送信されたビーコン信号(中継ビーコン信号)は、最初にビーコン信号を送信した携帯端末10−11で有効受信される。つまり、携帯端末10−11は、送信したビーコン信号に対し、住警器12−11からの応答信号として中継ビーコン信号を受信することになる。
携帯端末10−11の制御部36は、通信部38を介して、この中継ビーコン信号の有効受信を検知した場合、受信した中継ビーコン信号の受信強度を受信強度把握手段としての機能を備えた通信部38を介して当該中継ビーコン信号の受信強度を検知し、当該検知した受信強度に基づいて、必要に応じ通信部38の送信電力を増加或いは減少させる制御を行う。
制御部36による送信電力制御は、中継ビーコン信号の受信強度が前回の受信強度より所定度合い増加した場合、これに対応して送信電力を所定レベル減少させ、また中継ビーコン信号の受信強度が前回の受信強度より所定度合い減少した場合、これに対応して送信電力を所定レベル増加させる制御を、変更制御可能な送信電力の範囲、例えば最小送信電力1mW、最大送信電力10mWの範囲で行う。
なお、住警器12−11はビーコン信号を受信した場合にこれを中継送信するのに代えて、別の応答信号を送信するようにしても良い。この場合、携帯端末10−11による受信強度の検知は、この応答信号について行うようにする。そして、上記同様に受信強度検知結果に基づく送信電力の制御を行う。
図8のS4,S6,S8は、携帯端末10−11における送信電力制御を示している。図8において、携帯端末10−11はS4で住警器12−11からの中継ビーコン信号の有効受信を検知した場合、S5で通信可能領域16−1内に位置していることを報知すると共に、S6で中継ビーコン信号の受信強度に応じて送信電力を変化させる制御、即ち、受信強度の増加に対応して必要に応じ送信電力を減少し、また受信強度の減少に対応して必要に応じ送信電力を増加させる制御を行う。一方,S4で中継ビーコン信号の有効受信を検知できなかった場合は、S7で通信可能領域16−1内から外れたことを報知すると共に、S4で送信電力を可変範囲の上限となる最大送信電力に制御する。
このような送信電力制御により、例えば住警器12−11から携帯端末10−11が離れて通信距離が増加した場合は送信電力を増加し、住警器12−11に携帯端末10−11が近づいて通信距離が減少した場合は送信電力を低下し、携帯端末10−11の送信電力を、住警器12−11との通信距離に対応して最適な通信可能な送信電力に制御することになり、また、送信電力を例えば10mW(最大送信電力)に固定とする場合に比べ、電池電源で動作する携帯端末10−11の電力消費を低減して電池寿命を伸ばすことを可能にする。
(異状報知制御)
携帯端末10−11の制御部36は、通信部38を介して例えば住警器12−11が送信した火災連動信号の有効受信を検知した場合、報知部42に指示し、火災を報知する制御を行う。この場合の火災報知は、例えば「ピー ピー ピー 火災警報器が作動しました 確認してください」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力すると共に図6に示した警報表示灯26bを点灯又は点滅して行う。また、制御部36は、この警報報知中に、報知停止釦30の操作、即ち操作部44の報知停止スイッチによる報知停止操作の入力受付を検知した場合、報知部42からの当該警報報知出力を停止させる制御を行う。
図9は、住警器12および携帯端末10の異状報知制御の概略を例示したフロー図である。ここでは住警器12−11と携帯端末10−11について説明する。図9において、住警器12−11がS11で火災を検知した場合、S12で報知部54から連動元を示す火災警報を出力し、S13で火災連動信号を送信する。火災連動信号の形式は図4(A)に示すものであり、事象符号が火災を示すものとなっている。
住警器12−11が送信した火災連動信号は、同じ報知システムA1に属する他の住警器12−12で有効受信されて、これに基づき当該他の住警器12−12の報知部54から連動先を示す火災警報を出力させる。また、住警器12−11との通信可能領域16−1内に位置している携帯端末10−11がS14で火災連動信号の有効受信を検知し、S15で報知部42から火災を報知する。
このような異状報知制御により、住宅15−1に設けた報知システムA1に属する携帯端末10−11,10−12を携帯した利用者が戸外敷地内や近隣の住警器12−11,12−12の通信可能領域16−1内にいるときに、火災などの住宅内の異状を知ることができ、適切に対処することを可能とする。このように、利用者は携帯端末10を所持して通信可能領域16―1内で行動する限り、住宅内の異状を知ることが簡単に可能になる。
(報知システム内の呼出制御)
携帯端末10−11の制御部36は、異状報知を行っていない通常状態において、操作部44に設けた報知停止スイッチの操作による呼出操作の入力受付けを検知した場合、通信部38に指示し、自己のグループを示すグループ符号G1を含む呼出信号を送信する制御を行う。この呼出信号の信号形式は図4(A)に示すものであり、事象符号が呼出を示す符号になっている。
また、制御部36は、通信部38を介して、同じ報知システムA1に属する他の携帯端末10−12が送信するか或いは住警器10−11又は12−12で中継送信したグループ符号G1を含む呼出信号の有効受信を検知した場合、報知部42に指示し、呼出を報知する制御を行う。この場合の呼出報知は、例えば「ピッ ピッ X2が近くにいます」といった音声メッセージをスピーカから出力すると共に図6に示した例えば呼出表示灯26aを点灯又は点滅して行う。
この場合、利用者X2が保有する他の携帯端末10−12の送信元符号と利用者名X2との関係を、メモリに予め記憶しておくことで、有効受信した呼出信号の送信元符号に基づきメモリを参照して利用者X2を特定し、呼出報知の音声メッセージに反映することができる。
なお、住警器12−11又は住警器12−12で中継送信される呼出信号の信号形式は図4(A)に示したものであり、事象符号は呼出を示すものになっている。(送信元符号は最初に呼出信号を送信した携帯端末10−11を示すものと、中継送信を行った住警器12を示すものの両方が含まれることになる。)
また、制御部36は、同じ報知システムA1に属する他の携帯端末10−12が送信した呼出信号の有効受信を検知した場合、自動的に、自己のグループを示すグループ符号G1を含む呼出応答信号を生成し、通信部38に指示し、同じ報知システムA1に属する他の携帯端末10−12へ送信させる制御を行う。ここで送信する呼出応答信号は、図4(A)に示す形式であり、事象符号が呼出応答を示すものとなっている。(送信元符号は自己を示すものに加えて、呼出応答信号送信の原因となる最初の呼出信号を送信した携帯端末10−11を示すものが含まれることになる。)
また、制御部36は、通信部38を介して、同じ報知システムA1に属する他の携帯端末10−12が送信するか、或いは住警器12−11又は12−12で中継送信した呼出応答信号の有効受信を検知した場合、報知部42に指示し、呼出応答を報知する制御を行う。この場合の呼出応答報知は、例えば「ピッ ピッ X1が近くにいます」といった音声メッセージをスピーカから出力すると共に図4に示した例えば呼出表示灯26aを点灯又は点滅して行う。
この場合にも、利用者X1が保有する他の携帯端末10−12の送信元符号と利用者名X1との関係を、メモリに予め記憶しておくことで、有効受信した呼出信号の送信元符号に基づきメモリを参照して利用者X1を特定し、呼出応答報知の音声メッセージに反映することができる。
なお、住警器12で中継送信する呼出応答信号は図4(A)に示す形式である。(送信元符号は中継送信を行う住警器12を示すもの、呼出応答信号を送信した携帯端末1012を示すもの、最初に呼出信号を送信した携帯端末10−11を示すものが含まれることになる。)
このような携帯端末10−11,10−12の間の呼出制御は、図1に示した住警器12−11又は12−12の通信可能領域16−1内に位置している場合に限定されず、2台の携帯端末10−11,10−12同士が近づいて、直接相互通信可能な領域内に位置した場合にも行われ、携帯端末を携帯している利用者は、相互に、相手先となる利用者が近くにいることを知ることができる。
なお、このような携帯端末10同士の呼出報知は、携帯端末10が3台以上の場合でも同様に行うことができる。例えば、3台の携帯端末10が全て、相互に、直接的に或いは間接的に通信可能な領域内に位置している場合には、1台の携帯端末で他の2台の携帯端末の呼出報知が行われることになる。
図10は、報知システムA1に属する携帯端末10−11,10−12が住警器12−11を経由して行う呼出制御の概略を例示したフロー図である。図10において、携帯端末10−11がS21で、自己の操作部42で受け付けた呼出操作入力を検知するとS22へ進み、自己のグループを示すグループ符号G1を含む呼出信号を生成し、住警器12−11へ送信する。
住警器12−11は、S23で携帯端末10−11が送信した呼出信号の有効受信を検知し、携帯端末10−12へ中継送信する。
他の携帯端末10−12は、S24で自己のグループを示すグループ符号G1を含む呼出信号の有効受信を検知するとS25で呼出を報知する。続いてS26で自己のグループを示すググループ符号G1を含む呼出応答信号を生成して送信する。携帯端末10−12が送信した呼出応答信号は、S27で住警器12−11によって中継送信され、これがS28で携帯端末10−11により受信されて、これに基づきS29で携帯端末10−11から呼出応答が報知される。
[携帯中継端末14の構成]
(携帯中継端末の外観)
図11は本発明による携帯中継端末14の外観を示した説明図であり、図11(A)に正面図を、図11(B)に側面図を示している。なお、ストラップ(紐)70を設けている方を上側とする。
図11において、携帯中継端末14は、本体60の表側に、LEDなどを用いた呼出表示灯62を設け、その下側にはスリット状の音響孔64を設け、この内部にブザーやスピーカを内蔵し(図示せず)、警報音や音声メッセージを出力できるようにしている。本体60の側面には呼出釦66を設けている。呼出釦66を押圧操作すると、これに連動して内蔵した呼出スイッチ(図示せず)を押圧する。
また本体60の側面上部にはアンテナ68を設けている。更に、本体60の上部にはストラップ70を設けている。この他に、携帯端末10を例えば腕時計型に形成しても良い。
(携帯中継端末の機能構成の概略)
図13は図12の携帯中継端末14の要部機能構成の概略を示したブロック図である。図13において、携帯中継端末14は、制御部72、アンテナ68を接続した通信部74、報知部76、操作部78を備え、図示しない電池電源により動作する。
制御部72は、例えばプログラムの実行により実現される機能である。ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
通信部74は、全ての携帯端末10及び住警器12との間で、住警器12や携帯端末10の場合と同様、例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格として知られたSTD−30又はSTD−T67に準拠して呼出信号又は呼出応答信号を送受信する。
報知部76は、スピーカ、LED及びそれぞれの駆動回路を備え、必要に応じ制御部72の指示によりスピーカから報知音を出力すると共にLEDにより各種の報知表示を行う。操作部78は呼出釦66の操作に伴う呼出操作入力を受付ける呼出スイッチを備える。
制御部72は、次に説明する中継制御を行う。
(呼出信号の中継制御)
携帯中継端末14の制御部72は、通信部74を介して、例えば報知システムA1の携帯端末10−11が送信したグループ符号G1を含む呼出信号の有効受信を検知した場合、当該呼出信号に全ての報知システムに有効な非常グループ符号Geを加えた呼出信号、即ち受信した呼出信号のグループ符号Gi(ここではG1)はそのままで、これに非常グループ符号Geを追加した呼出信号に変換して送信(中継送信)する制御を行う。ここで中継送信される呼出信号は図4(B)に示す形式であり、事象符号は呼出を示すものとなっている。(送信元符号は、中継送信を行う携帯中継端末を示すものと最初に呼出信号を送信した携帯端末10−11を示すもの両方が含まれることになる。)
ここで、制御部72は、報知システムA1,A2に制約されず、全ての報知システムの携帯端末10が送信した呼出信号を有効受信する。このため制御部72は、自己のグループ符号として全ての報知システムのグループ符号Giを予めメモリに登録し、受信した呼出信号のグループ符号がメモリに登録したグループ符号Giの何れか一致し、且つ、信号内容としても異状が無いことを認識した場合に自己に宛てた信号と認識することで、信号の有効受信を検知する。また別の方法として、制御部72は、呼出信号に含まれるグループ符号の認識を行わずに、信号内容として異状が無いことを認識した場合に、信号の有効受信を検知するようにしても良い。
制御部72の制御により通信部74から送信した非常グループ符号Geを含む呼出信号は、携帯中継端末14との通信可能領域内に位置する他の端末で次のように受信される。即ち、携帯端末10−12〜10−22では報知システムA1に割り当てられたグループ符号G1基づき有効受信される。住警器12−11,12−12ではグループ符号G1に優先して非常グループ符号Geに基づき有効受信される。そして、住警器12−21,12−22の場合は受信した非常グループ符号Geに基づき有効受信される。
住警器12−11〜12−21は、携帯端末10−11が送信した、非常グループ符号Geを含む呼出信号を有効受信するとこれを中継送信する。(中継送信される呼出信号の形式は前述したとおりであるが、送信元符号は、中継送信を行う住警器12を示すものと、この中継送信の原因となる呼出信号を最初に送信した携帯端末10を示すものの両方が含まれることになる。)また携帯端末10−12〜10−22の場合は、呼出信号の有効受信を検知した場合、呼出を報知すると共に、自己のグループを示すグループ符号Gi及び非常グループ符号Geを含む呼出応答信号を生成して送信する制御を行う。(この呼出応答信号の形式は前述したとおりであるが、送信元符号は、送信を行う携帯端末10を示すものと、この送信の原因となる呼出信号を最初に送信した携帯端末10を示すものの両方が含まれることになる。)
また、制御部72は、通信部74を介して、携帯端末10−12〜10−22が送信するか、又は住警器12−11〜12−22が中継送信した非常グループ符号Geを含む呼出応答信号(ここで中継送信される呼出応答信号の信号形式は前述の通りであるが、送信元符号は中継送信を行う住警器12を示すものと、呼出応答信号を送信した携帯端末10を示すものと、最初に呼出信号を送信した携帯端末10を示すものが含まれることになる。)の有効受信を検知した場合、当該呼出応答信号を中継送信する制御を行い、これにより当該呼出応答信号を呼出元の携帯端末10−11へ送信して呼出応答を報知させる制御を行う。(ここで中継送信される呼出応答信号の信号形式は前述の通りであるが、送信元符号は中継送信を行う携帯中継端末14を示すものと、呼出応答信号を送信した携帯端末10を示すものと、最初に呼出信号を送信した携帯端末10を示すものが含まれることになる。)
また、制御部72は、通信部74を介して、携帯端末10−12〜10−22が送信するか、又は住警器12−11〜12−22が中継送信した非常グループ符号Geを含む呼出応答信号の有効受信を検知した場合、報知部76に指示し、呼出応答を報知する制御を行う。この場合の呼出応答報知は、例えば「ピッ ピッ X1が近くにいます」といった音声メッセージをスピーカから出力すると共に図9に示した例えば呼出表示灯62を点灯又は点滅して行う。
また、制御部72は、操作部78に設けた呼出スイッチの操作による呼出操作入力の受付けを検知した場合、通信部74に指示し、所定の登録処理により登録された、捜索対象の携帯端末10が属する報知システムを示すグループ符号Gi及び非常グループ符号Geを含む呼出信号を送信する制御を行う。この制御により、携帯中継端末14からも必要に応じた呼出操作により非常グループ符号Geを含む呼出信号を送信し、捜索対象としている報知システムの携帯端末10を呼出す制御を可能とする。
(報知システム外の呼出制御)
図13は、図2に示したように、報知システムA1の携帯端末10−11を所持する例えば子供などの利用者X1が行方不明となり、他の報知システムA2の通信可能領域に位置している場合に、携帯中継端末14を利用して捜索する場合の呼出制御例を概略的に示したフロー図である。
図13において、報知システムA1の携帯端末10−12を所持している、例えば親などの利用者X2は、携帯中継端末14を保有している、例えば警察又は消防等機関の捜索担当者Zと共に捜索活動を行っており、必要に応じて携帯端末10−12で呼出操作を行うと、携帯端末10−12は呼出操作の受付けをS31で検知し、S32に進んで自己のグループを示すグループ符号G1を含む呼出信号を送信する。
携帯端末10−12がS32で送信した呼出信号は、S33において、同行の捜索担当者Zが所持している携帯中継端末14がその受信を検知し、S34で、非常グループ符号Geを加えた呼出信号に変換して送信(中継送信)する。
携帯中継端末14がS34で中継送信した非常グループ符号Geを含む呼出信号は、携帯中継端末14が報知システムA2の住警器12−21の通信可能領域16−2内に位置していることで、S35において住警器12−21で有効受信され、S36で中継送信する。このとき携帯端末10−11を所持している利用者X1が住警器12−21の通信可能領域16−2内に位置していたとすると、住警器12−21がS36で中継送信した非常呼出信号の有効受信を、S37で携帯端末10−11が検知し、これに基づきS38で呼出報知を行い、利用者X2が近くに捜しに来ていることを利用者X1に知らせる。
続いて、S38で呼出報知を行った携帯端末10−11は、S39で自己のグループを示すグループ符号G1及び非常グループ符号Geを含む応答信号を生成して送信し、この応答信号はS40で住警器12−21により中継送信され、またさらにS41で携帯中継端末14により中継送信され、続いて呼出元となる携帯端末10−12でその有効受信が検知され、これに基づきS42で呼出応答を報知して、行方不明となっていた利用者X1が近くにいることを知らせる。
また、携帯中継端末14においても、S41の呼出応答信号の有効受信検知に基づきS43で呼出応答を報知し、行方不明となっている利用者X1が近くにいることを知ることを可能とする。
[本発明の変形例]
上記の実施形態にあっては、携帯中継端末14は、ある報知システムの携帯端末10が送信した、当該携帯端末10が属するグループを示すグループ符号Giを含んだ呼出信号の有効受信を検知した場合、このグループ符号Giに非常グループ符号Geを追加した呼出信号に変換して送信しているが、受信した呼出信号に含まれるグループ符号Giを非常グループ符号Geに置き換えた呼出信号に変換して送信しても良い。この点は、非常グループ信号を含む呼出信号を有効受信した携帯端末が送信する呼出応答信号についても同様であり、自己のグループを示すグループ符号を含まず、非常グループ符号のみを含む呼出応答信号を送信する。
またグループ符号Giを含まず非常グループ符号Geを含む呼出信号を送受信する場合、全ての報知システムの携帯端末10で非常グループ符号Geに基づいて呼出信号を有効受信するようにすると、無関係の報知システムに属する携帯端末10でも不要に呼出信号及び呼出応答信号を有効受信して呼出報知又は呼出応答報知が行われてしまうことから、例えば相互に呼出を行う携帯端末の送信元符号などをメモリに予め登録しておき、受信した呼出信号又は呼出応答信号の送信元符号がメモリに登録した送信元符号に一致した場合に、呼出報知又は呼出応答報知を行うようにすれば良い。
また、上記の実施形態は固定通信手段が警報手段である場合の警報手段として、火災を検知して警報する住警器を例にとるものであったが、本発明の警報手段は住警器以外の他の警報器、例えば火災警報器、ガス漏れ警報器、CO警報器、防犯用警報器やそれらの複合警報器であって良く、また本発明の報知システムはこれら各種の警報器を混在させて配置した場合についても同様に適用できる。
また、固定通信手段としては、警報器以外の固定通信手段を設けても良い。警報器以外の固定通信手段としては、例えば、警報機能を備えていない非常押釦装置、玄関呼出器、防犯検知器などがあり、それぞれに対応した事象を検知した場合に、所定の事象信号を警報器12及び携帯端末10へ送信して事象内容を報知させる。
また、本発明により連携する複数の報知システムの各々は、1台の固定通信手段(警報器)と少なくとも2台の可搬通信手段(携帯端末)が設けられていれば良く、複数の警報器を設けることを必須とせず、またこれら複数の警報器を連動させることを必須としない。また、携帯中継端末は2台以上を使用しても良い。
また、本発明の連携報知システムにおける複数の可搬通信手段の間の直接通信は、呼出操作を行った可搬通信手段から呼出信号を他の可搬通信手段へ送信して呼出を報知させる一方向通信であってもよく、呼出報知に基づき呼出応答信号を送信する双方向通信としなくても良い。
また、上記の実施形態にあっては、携帯端末が音声メッセージを出力するようにしているが、構成を簡単にしてコストを低減するため、音声メッセージを出力せずに、「ピッ」といった報知音のみを出力するようにしても良い。
また、上記の実施形態では、電池電源によって動作する住警器(警報器)を例に取ったが、電池電源以外の電源で動作するものにも本発明を適用できる。
また、上記の実施形態は住宅用に限らずビルやオフィス用など各種用途の警報器にも適用できる。
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10−11~10−22: 携帯端末
12−11~12−22:住警器
14:携帯中継端末
16−1,16−2:通信可能領域
36,72:制御部
38,48,74:通信部
42,54,76:報知部
44,56,78:操作部
46:警報制御部
52:センサ部

Claims (3)

  1. 可搬自在な複数の可搬通信手段と、所定の監視領域に対応して配置して当該監視領域内及びその外側に所定の通信可能領域を形成する固定通信手段とを備えた報知システムを複数設けると共に、前記複数の報知システム毎に異なるグループ符号を割り当て、更に、可搬自在な可搬中継手段を設け、
    前記可搬通信手段は、呼出操作に基づき自己のグループを示すグループ符号を含む呼出信号を送信し、一方、自己のグループを示すグループ符号を含む呼出信号を受信した場合に呼出を報知し、
    前記固定通信手段は、自己のグループを示すグループ符号又は全ての報知システムに有効な非常グループ符号を含む呼出信号を受信した場合に当該呼出信号を中継送信し、
    前記可搬中継手段は、呼出信号を受信した場合に前記非常グループ符号を含む非常呼出信号に変換して送信することを特徴とする連携報知システム。
  2. 請求項1記載の連携報知システムに於いて、
    前記可搬通信手段は、自己のグループを示すグループ符号を含む呼出信号を受信して呼出を報知した場合に自己のグループを示すグループ符号を含む呼出応答信号を送信し、一方、非常グループ符号を含む非常呼出信号を受信して呼出を報知した場合に前記非常グループ符号を含む呼出応答信号を送信し、一方、前記非常グループ符号を含む呼出応答信号を受信した場合に呼出応答を報知し、
    前記固定通信手段は、自己のグループを示すグループ符号又は非常グループ符号を含む呼出応答信号を受信した場合に当該呼出応答信号を中継送信し、
    前記可搬中継手段は、呼出応答信号を受信した場合に当該呼出応答信号を中継送信することを特徴とする連携報知システム。
  3. 可搬自在な可搬通信手段及び所定の監視領域に配置して当該監視領域内及びその外側に通信可能領域を形成する固定通信手段を備えると共に、相互に異なるグループ符号を割り当てた複数の報知システムを連携させる可搬中継手段に於いて、
    前記複数の報知システムの何れかの可搬通信手段から所定のグループ符号を含む呼出信号を受信した場合に、全ての報知システムに有効な非常グループ符号を含む非常呼出信号に変換して送信する制御手段を設けたことを特徴とする可搬中継手段。
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