JP2015159033A - 光取り出しフィルム、面発光体及び光取り出しフィルムの製造方法 - Google Patents

光取り出しフィルム、面発光体及び光取り出しフィルムの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れ、面発光体の出射光波長の出射角度依存性を抑制効果に優れ、更に、耐光性、特に、紫外線吸収能力に優れる光取り出しフィルムを提供する。
【解決手段】EL素子の基板上に積層する光取り出しフィルムであって、光取り出しフィルムが、表面に複数のマイクロレンズを有し、紫外線吸収剤を含む材料を含む光取り出しフィルム。前記光取り出しフィルム及びEL素子を含む面発光体。EL素子の基板上に積層する光取り出しフィルムの製造方法であって、基材とマイクロレンズの転写部を有する型との間に、紫外線吸収剤を含む活性エネルギー線硬化性組成物を供給し、活性エネルギー線を照射する光取り出しフィルムの製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、光取り出しフィルム、面発光体及び光取り出しフィルムの製造方法に関する。
面発光体の中でも、有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)素子は、フラットパネルディスプレーや蛍光灯等の代わりとなる次世代照明に用いられることが期待されている。
有機EL素子の構造としては、発光層となる有機層を2つの膜で挟んだだけの単純な構造のものから多層化した構造のものまで多様である。後者の多層化した構造としては、例えば、ガラス基板上に設けられた陽極に、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、陰極が積層されたものが挙げられる。陽極と陰極に挟まれた層は、すべて有機層で構成され、各有機層の厚さは、数十nmと非常に薄い。
有機EL素子は、薄層の積層体であり、各層の材料の屈折率の差により、各層間での光の全反射角が決まる。現状では、発光層で発生した光の約80%が、有機EL素子内部に閉じ込められ、外部に取り出すことができていない。具体的には、ガラス基板の屈折率を1.5とし、空気層の屈折率を1.0とすると、臨界角θcは41.8°であり、この臨界角θcよりも小さい入射角の光はガラス基板から空気層へ出射するが、この臨界角θcよりも大きい入射角の光は全反射してガラス基板内部に閉じ込められる。そのため、有機EL素子表面のガラス基板内部に閉じ込められた光をガラス基板外部に取り出す、即ち、光取り出し効率や法線輝度を向上することが要請されている。
また、等方的発光を行うような有機EL素子に関しては、光取り出し効率や法線輝度の向上とともに、有機EL素子からの出射光波長の出射角度依存性が小さいことが要請されている。即ち、発光層からの出射光がガラス基板を通過してガラス基板から光が出射される際、波長による出射角度の違いが小さいこと、言い換えれば、ガラス基板からの出射光分布に波長依存性ができるだけ少ないことが要請されている。
前記課題を解決するために、例えば、特許文献1には、マイクロレンズを有する光取り出し部材が提案されている。また、特許文献2には、ランダムな凹凸を有する光取り出し部材が提案されている。
特開2010−212204号 国際公開第2008/096748号パンフレット
特許文献1に提案される光取り出し部材は、紫外線吸収剤を含まないので、耐光性に劣る。また、特許文献2に提案される光取り出し部材は、凹凸の傾斜が緩やかであるので、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に劣り、面発光体の出射光波長の出射角度依存性に劣る。
ボトムエミッション型のEL素子用の光取り出しフィルムは、EL素子の光出射面となる基板上に積層される。そのため、光取り出しフィルムは、外部に曝されることが多く、光取り出しフィルムを通過した紫外線により、EL素子の寿命を短くさせる。また、光取り出しフィルム中に紫外線により蛍光を発する物質を有すると、EL素子中の発光層の有機化合物が経時的に劣化し、EL素子の寿命を短くさせる。
そこで、本発明の目的は、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れ、面発光体の出射光波長の出射角度依存性を抑制効果に優れ、更に、耐光性、特に、紫外線吸収能力に優れる光取り出しフィルムを提供することにある。
本発明は、EL素子の基板上に積層する光取り出しフィルムであって、光取り出しフィルムが、表面に複数のマイクロレンズを有し、紫外線吸収剤を含む材料を含む、光取り出しフィルムに関する。
また、本発明は、前記光取り出しフィルム及びEL素子を含む面発光体に関する。
更に、本発明は、EL素子の基板上に積層する光取り出しフィルムの製造方法であって、基材とマイクロレンズの転写部を有する型との間に、紫外線吸収剤を含む活性エネルギー線硬化性組成物を供給し、活性エネルギー線を照射する光取り出しフィルムの製造方法に関する。
本発明の光取り出しフィルムは、面発光体の光取り出し効率や法線輝度を向上し、面発光体の出射光波長の出射角度依存性を抑制し、更に、耐光性、特に、紫外線吸収能力に優れる。
本発明の面発光体は、光取り出し効率や法線輝度に優れ、出射光波長の出射角度依存性の抑制効果に優れ、寿命の長期化が期待できる。
本発明の光取り出しフィルムは、生産性に優れ、得られる光取り出しフィルムは、面発光体の光取り出し効率や法線輝度を向上し、面発光体の出射光波長の出射角度依存性を抑制し、更に、耐光性、特に、紫外線吸収能力に優れる。
本発明の光取り出しフィルムの断面の一例を示す模式図である。 本発明の光取り出しフィルムのマイクロレンズの配置例を光取り出しフィルムの上方から見た模式図である。 本発明の光取り出しフィルムのマイクロレンズの一例を示す模式図である。 本発明の光取り出しフィルムの一例を光取り出しフィルムの上方から見た模式図である。 本発明の光取り出しフィルムの製造装置の一例を示す模式図である。 本発明の面発光体の断面の一例を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いながら説明するが、本発明はこれらの図面に限定されるものではない。
(マイクロレンズ11)
本発明の光取り出しフィルム10は、表面に複数のマイクロレンズ11を有する。
本発明の光取り出しフィルム10としては、例えば、図1に示すような光取り出しフィルム等が挙げられる。
図1は、本発明の光取り出しフィルムの断面の一例を示す模式図である。図1に示す光取り出しフィルム10は、マイクロレンズ11を有するマイクロレンズ層12、ベース層13、基材14、粘着層21、保護フィルム22を有する。
本発明の光取り出しフィルム10は、マイクロレンズ11の形状の維持に優れることから、図1に示すように、基材14を有することが好ましく、基材14上にベース層13を介してマイクロレンズ11を有するマイクロレンズ層12を有することがより好ましい。
マイクロレンズ11は、その構造により、面発光体の光取り出し効率や法線輝度を向上させる役割を有する。
マイクロレンズ11は、突起であっても窪みであってもよいが、光取り出しフィルム10の生産性に優れることから、突起が好ましい。
マイクロレンズ11の形状としては、例えば、球欠形状、球欠台形状、楕円体球欠形状(回転楕円体を1つの平面で切り取った形状)、楕円体球欠台形状(回転楕円体を互いに平行な2つの平面で切り取った形状)、角錐形状、角錐台形状、円錐形状、円錐台形状、これらに関連する屋根型形状(球欠形状、球欠台形状、楕円体球欠形状、楕円体球欠台形状、角錐形状、角錐台形状、円錐形状又は円錐台形状が底面部に沿って伸長したような形状)等が挙げられる。これらのマイクロレンズ11の形状は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらのマイクロレンズ11の形状の中でも、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、球欠形状、球欠台形状、楕円体球欠形状、楕円体球欠台形状、角錐形状、角錐台形状が好ましく、球欠形状、楕円体球欠形状、角錐形状がより好ましく、球欠形状、楕円体球欠形状が更に好ましい。
マイクロレンズ11の配置例を、図2に示す。
マイクロレンズ11の配置としては、例えば、六方配列(図2(a))、矩形配列(図2(b))、菱形配列(図2(c))、直線状配列(図2(d))、円状配列(図2(e))、ランダム配置(図2(f))等が挙げられる。これらのマイクロレンズ11の配置の中でも、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、六方配列、矩形配列、菱形配列が好ましく、六方配列、矩形配列がより好ましい。
マイクロレンズ11の一例を、図3に示す。
本明細書において、マイクロレンズ11の底面部15とは、マイクロレンズ11の底部(ベース層13を有する場合は、ベース層13との接面)の外周縁により囲まれる仮想的な面状部分をいう。
また、本明細書において、マイクロレンズ11の底面部15の最長径Lとは、マイクロレンズ11の底面部15における最も長い部分の長さをいい、マイクロレンズ11の底面部15の平均最長径Laveは、光取り出しフィルム10のマイクロレンズ11を有する表面を走査型顕微鏡にて撮影し、マイクロレンズ11の底面部15の最長径Lを任意の5箇所測定し、その平均値とした。
更に、本明細書において、マイクロレンズ11の高さHとは、突起構造の場合はマイクロレンズ11の底面部15から最も高い部位までの高さをいい、窪み構造の場合はマイクロレンズ11の底面部15から最も低い部位までの高さをいい、マイクロレンズ11の平均高さHaveは、光取り出しフィルム10の断面を走査型顕微鏡にて撮影し、マイクロレンズ11の高さHを任意の5箇所測定し、その平均値とした。
マイクロレンズ11の底面部15の平均最長径Laveは、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、6〜150μmが好ましく、10〜130μmがより好ましく、20〜100μmが更に好ましい。
マイクロレンズ11の平均高さHaveは、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、3〜75μmが好ましく、5〜65μmがより好ましく、10〜50μmが更に好ましい。
マイクロレンズ11のアスペクト比は、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、0.3〜1.4が好ましく、0.35〜1.3がより好ましく、0.4〜1.0が更に好ましい。
尚、マイクロレンズ11のアスペクト比は、マイクロレンズ11の平均高さHave/マイクロレンズ11の底面部15の平均最長径Laveから算出した。
マイクロレンズ11の底面部15の形状としては、例えば、三角形、四角形等の多角形;真円形、楕円形等の円形;不定形等が挙げられる。これらのマイクロレンズ11の底面部15の形状は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらのマイクロレンズ11の底面部15の形状の中でも、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、多角形、円形が好ましく、円形がより好ましい。
上方から見た光取り出しフィルムの一例を、図4に示す。
光取り出しフィルム10の面積(図4でいう実線で囲まれた面積)に対するマイクロレンズ11の底面部15の面積(図4でいう点線で囲まれた面積)の割合は、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、20〜99%が好ましく、25〜95%がより好ましく、30〜93%が更に好ましい。
尚、マイクロレンズ11の底面部15がすべて同一の大きさの円形である場合、光取り出しフィルム10の面積に対するマイクロレンズ11の底面部15の面積の割合の最大値は、91%程度となる。
(マイクロレンズ層12)
本発明の光取り出しフィルム10は、紫外線吸収剤(X)を含む材料を含む。
紫外線吸収剤(X)を含む材料は、外部からの紫外線をより多く吸収できることから、マイクロレンズ層12に含むことが好ましい。
マイクロレンズ層12を構成する材料は、光取り出しフィルム10の取り扱い性に優れ、光取り出しフィルム10の生産性に優れることから、紫外線吸収剤(X)を含む樹脂が好ましい。
樹脂としては、可視光波長域(概ね400〜700nm)の光透過率が高い樹脂であれば特に限定されないが、例えば、アクリル樹脂;ポリカーボネート樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹脂;ポリスチレン、ABS樹脂等のスチレン樹脂;塩化ビニル樹脂等が挙げられる。これらの樹脂の中でも、可視光波長域の光透過率が高く、耐熱性、力学特性、成形加工性に優れることから、アクリル樹脂が好ましい。
樹脂の光透過率は、光取り出しフィルム10の外観に優れ、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、50〜95%が好ましく、60〜90%がより好ましい。
尚、光透過率は、JIS K7361に準拠して測定した値とする。
樹脂は、光取り出しフィルム10の生産性に優れることから、活性エネルギー線硬化性組成物に活性エネルギー線を照射することで硬化させた樹脂が好ましい。
活性エネルギー線としては、例えば、紫外線、電子線、X線、赤外線、可視光線等が挙げられる。これらの活性エネルギー線の中でも、活性エネルギー線硬化性組成物の硬化性に優れ、光取り出しフィルム10の劣化を抑制することができることから、紫外線、電子線が好ましく、紫外線がより好ましい。
活性エネルギー線硬化性組成物としては、活性エネルギー線により硬化できれば特に限定されないが、活性エネルギー線硬化性組成物の取り扱い性や硬化性に優れ、光取り出しフィルム10の柔軟性、耐熱性、耐擦傷性、耐溶剤性、光透過性等の諸物性に優れることから、重合性単量体(A)、架橋性単量体(B)、重合開始剤(C)、紫外線吸収剤(X)を含む活性エネルギー線硬化性組成物が好ましい。
ここで、活性エネルギー線を照射することで硬化させた樹脂は、重合性単量体(A)、架橋性単量体(B)、重合開始剤(C)の混合物を硬化させた樹脂とする。
重合性単量体(A)としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、iso−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、アルキル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ノルボルニル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、テトラシクロドデカニル(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシメチル−2−メチルビシクロヘプタン、4−(メタ)アクリロイルオキシメチル−2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン、4−(メタ)アクリロイルオキシメチル−2−メチル−2−イソブチル−1,3−ジオキソラン、トリメチロールプロパンホルマール(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性リン酸(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性リン酸(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレート類;(メタ)アクリル酸;(メタ)アクリロニトリル;(メタ)アクリルアミド、N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルホリン、ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、メチレンビス(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド類;ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、テトラブロモビスフェノールA等)とエピクロルヒドリンとの縮合反応で得られるビスフェノール型エポキシ樹脂に、(メタ)アクリル酸又はその誘導体を反応させた化合物等のエポキシ(メタ)アクリレート類;スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル等のビニルエーテル類;酢酸ビニル、酪酸ビニル等のカルボン酸ビニル類;エチレン、プロピレン、ブテン、イソブテン等のオレフィン類等が挙げられる。これらの重合性単量体(A)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの重合性単量体(A)の中でも、活性エネルギー線硬化性組成物の取り扱い性、硬化性に優れ、光取り出しフィルム10の柔軟性、耐熱性、耐擦傷性、耐溶剤性、光透過性等の諸物性に優れることから、(メタ)アクリレート類、エポキシ(メタ)アクリレート類、オレフィン類が好ましく、(メタ)アクリレート類及びエポキシ(メタ)アクリレート類がより好ましい。
本明細書において、(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートをいう。
重合性単量体(A)の含有率は、重合性単量体(A)、架橋性単量体(B)、重合開始剤(C)の合計100質量%中、0.5〜60質量%が好ましく、1〜57質量%がより好ましく、2〜55質量%が更に好ましい。重合性単量体(A)の含有率が0.5質量%以上であると、活性エネルギー線硬化性組成物の取り扱い性に優れ、光取り出しフィルム10の基材密着性に優れる。また、重合性単量体(A)の含有率が60質量%以下であると、活性エネルギー線硬化性組成物の架橋性及び硬化性に優れ、光取り出しフィルム10の耐溶剤性に優れる。
架橋性単量体(B)としては、例えば、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等のヘキサ(メタ)アクリレート類;ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート等のペンタ(メタ)アクリレート類;ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールエトキシ変性テトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリストールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリストールペンタ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート等のテトラ(メタ)アクリレート類;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリスエトキシレーテッドトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エトキシレーテッドペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、炭素数2〜5の脂肪族炭化水素変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、イソシアヌール酸エチレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート等のトリ(メタ)アクリレート類;トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、メチルペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチルペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(3−(メタ)アクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル)プロパン、1,2−ビス(3−(メタ)アクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)エタン、1,4−ビス(3−(メタ)アクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)ブタン、ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)−2−ヒドロキシエチルイソシアヌレート、シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエトキシレーテッドシクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ポリプロポキシレーテッドシクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ポリエトキシレーテッドビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ポリプロポキシレーテッドビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ポリエトキシレーテッド水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ポリプロポキシレーテッド水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ビスフェノキシフルオレンエタノールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール変性トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールのε−カプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールのγ−ブチロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールのカプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールのカプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールのカプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタンジオールのカプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのカプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAのカプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFのカプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、イソシアヌール酸エチレンオキサイド変性ジ(メタ)アクリレート等のジ(メタ)アクリレート類;ジアリルフタレート、ジアリルテレフタレート、ジアリルイソフタレート、ジエチレングリコールジアリルカーボネート等のジアリル類;アリル(メタ)アクリレート;ジビニルベンゼン;メチレンビスアクリルアミド;多塩基酸(フタル酸、コハク酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸、テレフタル酸、アゼライン酸、アジピン酸等)と、多価アルコール(エチレングリコール、ヘキサンジオール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等)及び(メタ)アクリル酸又はその誘導体との反応で得られる化合物等のポリエステルジ(メタ)アクリレート類;ジイソシアネート化合物(トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等)と、水酸基含有(メタ)アクリレート(2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート等)とを反応させた化合物、アルコール類(アルカンジオール、ポリエーテルジオール、ポリエステルジオール、スピログリコール化合物等の1種又は2種以上)の水酸基にジイソシアネート化合物を付加し、残ったイソシアネート基に、水酸基含有(メタ)アクリレートを反応させた化合物等のウレタン多官能(メタ)アクリレート類;ジエチレングリコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル等のジビニルエーテル類;ブタジエン、イソプレン、ジメチルブタジエン等のジエン類等が挙げられる。これらの架橋性単量体(B)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの架橋性単量体(B)の中でも、光取り出しフィルム10の柔軟性、耐熱性、耐擦傷性、耐溶剤性、光透過性等の諸物性に優れることから、ヘキサ(メタ)アクリレート類、ペンタ(メタ)アクリレート類、テトラ(メタ)アクリレート類、トリ(メタ)アクリレート類、ジ(メタ)アクリレート類、ジアリル類、アリル(メタ)アクリレート、ポリエステルジ(メタ)アクリレート類、ウレタン多官能(メタ)アクリレート類が好ましく、ヘキサ(メタ)アクリレート類、ペンタ(メタ)アクリレート類、テトラ(メタ)アクリレート類、トリ(メタ)アクリレート類、ジ(メタ)アクリレート類、ポリエステルジ(メタ)アクリレート類及びウレタン多官能(メタ)アクリレート類がより好ましい。
架橋性単量体(B)の含有率は、重合性単量体(A)、架橋性単量体(B)、重合開始剤(C)の合計100質量%中、30〜98質量%が好ましく、35〜97質量%がより好ましく、40〜96質量%が更に好ましい。架橋性単量体(B)の含有率が30質量%以上であると、活性エネルギー線硬化性組成物の架橋性や硬化性に優れ、光取り出しフィルム10の耐溶剤性に優れる。また、架橋性単量体(B)の含有率が98質量%以下であると、光学フィルム10の柔軟性に優れる。
光取り出しフィルム10中に芳香環を有する場合、芳香環が紫外線により蛍光を発する場合がある。そのため、重合性単量体(A)及び架橋性単量体(B)として芳香環を有する単量体を用いることを、できる限り抑制することが好ましい。
重合開始剤(C)としては、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセトイン、ベンジル、ベンゾフェノン、p−メトキシベンゾフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、α,α−ジメトキシ−α−フェニルアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、メチルフェニルグリオキシレート、エチルフェニルグリオキシレート、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−エチルアントラキノン等のカルボニル化合物;テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド等の硫黄化合物類;2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ベンゾイルジエトキシフォスフィンオキサイド等のアシルフォスフィンオキサイド類等が挙げられる。これらの重合開始剤(C)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの重合開始剤(C)の中でも、活性エネルギー線硬化性組成物の取り扱い性や硬化性、光取り出しフィルム10の光透過性に優れることから、カルボニル化合物、アシルフォスフィンオキサイド類が好ましい。
活性エネルギー線硬化性組成物中の重合開始剤(C)の含有率は、重合性単量体(A)、架橋性単量体(B)、重合開始剤(C)の合計100質量%中、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜8質量%がより好ましく、1〜5質量%が更に好ましい。重合開始剤(C)の含有率が0.1質量%以上であると、活性エネルギー線硬化性組成物の取り扱い性や硬化性に優れる。また、重合開始剤(C)の含有率が10質量%以下であると、光取り出しフィルム10の光透過性に優れる。
(紫外線吸収剤(X))
紫外線吸収剤(X)は、紫外線を吸収する機能を有し、太陽光等による外部から入射される紫外線を吸収することで、紫外線により蛍光を発する物質の蛍光を抑制し、発光層の有機化合物の経時的な劣化を抑制し、面発光体の寿命の長期化が期待できる。
紫外線吸収剤(X)は、蛍光を発する物質の励起光を吸収することから、少なくとも250〜400nmのいずれかの波長の紫外線を吸収することが好ましく、少なくとも280〜390nmのいずれかの波長の紫外線を吸収することがより好ましい。また、紫外線吸収剤(X)の吸収波長と重合開始剤(C)の吸収波長とは、活性エネルギー線硬化性組成物の重合阻害を回避できることから、異なることが好ましい。
紫外線吸収剤(X)としては、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェノール)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタアクリロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(3’’,4’’,5’’,6’’−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5’−メチルフェニル]ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系化合物;2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリル酸エチル、2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル等のシアノアクリレート系化合物;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン、2,2’−4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、ビス(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルフェニル)メタン等のベンゾフェノン系化合物;2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−ブトキシフェニル)−6−(2,4−ビス−ブトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロピル)オキシ]2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−トリデシルオキシプロピル)オキシ]2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−(ヘキシルオキシ)−フェノール等のトリアジン系化合物等が挙げられる。これらの紫外線吸収剤(X)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの紫外線吸収剤(X)の中でも、活性エネルギー線硬化性組成物の取り扱い性や硬化性、光学フィルム10の耐光性に優れることから、ベンゾトリアゾール系化合物、トリアジン系化合物が好ましく、ベンゾトリアゾール系化合物がより好ましい。
活性エネルギー線硬化性組成物は、重合性単量体(A)、架橋性単量体(B)、重合開始剤(C)、紫外線吸収剤(X)以外にも、更に光安定化剤(Y)を含んでもよい。
光安定化剤(Y)は、ラジカルを捕捉する機能を有し、太陽光等の紫外線の入射により発生するラジカルを捕捉することで、光取り出しフィルム10の化学構造変化による変色の抑制することができる。そのため、光取り出しフィルム10に光安定化剤(Y)が含まれることで、光取り出しフィルム10の長期安定性に優れる。
光安定化剤(Y)としては、例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドリキシフェニル]メチル]ブチルマロネート、コハク酸ジメチルと4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノールの重縮合物、デカン二酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−1−(オクチルオキシ)−4−ピペリジニル)エステルと1,1−ジメチルエチルヒドロペルオキシドとオクタンの反応生成物等のヒンダードアミン系化合物;2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエート系;オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシンナマミド)等のヒンダードフェノール系化合物等が挙げられる。これらの光安定化剤(Y)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの光安定化剤(Y)の中でも、ラジカル捕捉能に優れることから、ヒンダードアミン系化合物が好ましい。
活性エネルギー線硬化性組成物は、重合性単量体(A)、架橋性単量体(B)、重合開始剤(C)、紫外線吸収剤(X)、光安定化剤(Y)以外にも、更に光拡散微粒子(Z)を含んでもよい。
光拡散微粒子(Z)は、光を拡散する機能を有する。そのため、光取り出しフィルム10に光拡散微粒子(Z)が含まれることで、面発光体の出射光波長の出射角度依存性を抑制することができる。
光拡散微粒子(Z)は、可視光波長域(概ね400〜700nm)の光拡散効果を有する微粒子であれば特に限定されることはなく、公知の微粒子を用いることができる。光拡散微粒子(Z)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
光拡散微粒子(Z)の材料としては、例えば、金、銀、ケイ素、アルミニウム、マグネシウム、ジルコニウム、チタン、亜鉛、ゲルマニウム、インジウム、スズ、アンチモン、セリウム等の金属;酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ゲルマニウム、酸化インジウム、酸化スズ、インジウムスズ酸化物、酸化アンチモン、酸化セリウム等の金属酸化物;水酸化アルミニウム等の金属水酸化物;炭酸マグネシウム等の金属炭酸化物;窒化ケイ素等の金属窒化物;アクリル樹脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂等が挙げられる。これらの光拡散微粒子(Z)の材料は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの光拡散微粒子(Z)の材料の中でも、光取り出しフィルム10の製造時の取り扱い性に優れることから、ケイ素、アルミニウム、マグネシウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、アクリル樹脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂が好ましく、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、アクリル樹脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂の粒子がより好ましく、アクリル樹脂、シリコーン樹脂が更に好ましい。
光拡散微粒子(Z)の体積平均粒子径は、0.5〜20μmが好ましく、1〜15μmがより好ましく、1.5〜10μmが更に好ましい。光拡散微粒子(Z)の体積平均粒子径が0.5μm以上であると、可視波長域の光を効果的に散乱させることができる。また、光拡散微粒子(Z)の体積平均粒子径が20μm以下であると、面発光体の出射光波長の出射角度依存性を抑制することができる。
光拡散微粒子(Z)の形状としては、例えば、球状、円柱状、立方体状、直方体状、角錐状、円錐状、星型状、不定形状が挙げられる。これらの光拡散微粒子(Z)の形状は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの光拡散微粒子(Z)の形状の中でも、可視波長域の光を効果的に散乱させることができることから、球状、立方体状、直方体状、角錐状、星型状が好ましく、球状がより好ましい。
活性エネルギー線硬化性組成物は、重合性単量体(A)、架橋性単量体(B)、重合開始剤(C)、紫外線吸収剤(X)、光安定化剤(Y)、光拡散微粒子(Z)以外にも、光取り出しフィルム10の性能を損なわない範囲で、他の添加剤を含んでもよい。
他の添加剤としては、例えば、離型剤、帯電防止剤、レベリング剤、防汚性向上剤、分散安定剤、粘度調整剤等が挙げられる。
紫外線吸収剤(X)を含む材料の組成比は、光拡散微粒子(Z)を含まない場合、紫外線吸収剤(X)を含む材料100質量%中、樹脂80〜99.9質量%、紫外線吸収剤(X)0.1〜20質量%が好ましく、樹脂85〜99.8質量%、紫外線吸収剤(X)0.2〜15質量%がより好ましい。
紫外線吸収剤(X)を含む材料中の樹脂の含有率が80質量%以上であると、光取り出しフィルム10の機械強度に優れ、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れる。また、紫外線吸収剤(X)を含む材料中の樹脂の含有率が99.9質量%以下であると、光取り出しフィルム10の耐光性に優れる。
紫外線吸収剤(X)を含む材料中の紫外線吸収剤(X)の含有率が0.1質量%以上であると、光取り出しフィルム10の耐光性に優れる。また、紫外線吸収剤(X)を含む材料中の紫外線吸収剤(X)の含有率が20質量%以下であると、光取り出しフィルム10の機械強度に優れ、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れる。
紫外線吸収剤(X)を含む材料の組成比は、光拡散微粒子(Z)を含む場合、紫外線吸収剤(X)を含む材料100質量%中、樹脂50〜99.8質量%、紫外線吸収剤(X)0.1〜20質量%、光拡散微粒子(Z)0.1〜40質量%が好ましく、樹脂55〜99.6質量%、紫外線吸収剤(X)0.2〜15質量%、光拡散微粒子(Z)0.2〜35質量%がより好ましい。
紫外線吸収剤(X)を含む材料中の樹脂の含有率が50質量%以上であると、光取り出しフィルム10の機械強度に優れ、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れる。また、紫外線吸収剤(X)を含む材料中の樹脂の含有率が99.8質量%以下であると、光取り出しフィルム10の耐光性に優れ、面発光体の出射光波長の出射角度依存性を抑制することができる。
紫外線吸収剤(X)を含む材料中の紫外線吸収剤(X)の含有率が0.1質量%以上であると、光取り出しフィルム10の耐光性に優れる。また、紫外線吸収剤(X)を含む材料中の紫外線吸収剤(X)の含有率が20質量%以下であると、光取り出しフィルム10の機械強度に優れ、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れる。
紫外線吸収剤(X)を含む材料中の光拡散微粒子(Z)の含有率が0.1質量%以上であると、面発光体の出射光波長の出射角度依存性を抑制することができる。また、光拡散微粒子(Z)を含む材料中の光拡散微粒子(Z)の含有率が40質量%以下であると、光取り出しフィルム10の機械強度に優れ、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れる。
紫外線吸収剤(X)を含む材料中の光安定化剤(Y)の含有率は、光取り出しフィルム10の性能を損なわずに光安定化剤(Y)が有する特性を向上させることができることから、20質量以下が好ましく、15質量%以下がより好ましい。
紫外線吸収剤(X)を含む材料中の他の添加剤の含有率は、光取り出しフィルム10の性能を損なわずに他の添加剤が有する特性を向上させることができることから、5質量以下が好ましく、3質量%以下がより好ましい。
樹脂の屈折率は、光取り出しフィルム10の光透過性に優れ、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、1.40〜2.00が好ましく、1.43〜1.95がより好ましく、1.46〜1.90が更に好ましい。
尚、屈折率は、20℃でナトリウムD線を用いて測定した値とする。
光拡散微粒子(Z)の屈折率は、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、1.30〜2.00が好ましく、1.35〜1.95がより好ましく、1.40〜1.90が更に好ましい。
樹脂と光拡散微粒子(Z)とが屈折率差を有することで、光拡散微粒子(Z)の光拡散効果が生じる。樹脂と光拡散微粒子(Z)との屈折率差は、0.04〜0.20が好ましく、0.05〜0.17がより好ましく、0.07〜0.15が更に好ましい。樹脂と光拡散微粒子(Z)との屈折率差が0.04以上であると、面発光体の出射光波長の出射角度依存性を抑制することができる。また、樹脂と光拡散微粒子(Z)との屈折率差が0.20以下であると、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れる。
樹脂と光拡散微粒子(Z)との組合せは、光取り出しフィルム10の耐熱性、力学特性、成形加工性に優れ、屈折率差が前記好ましい範囲であり、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れ、面発光体の出射光波長の出射角度依存性を抑制することができることから、樹脂がアクリル樹脂で光拡散微粒子(Z)が酸化ケイ素微粒子、樹脂がアクリル樹脂で光拡散微粒子(Z)が酸化アルミニウム微粒子、樹脂がアクリル樹脂で光拡散微粒子(Z)が水酸化アルミニウム微粒子、樹脂がアクリル樹脂で光拡散微粒子(Z)が炭酸マグネシウム微粒子、樹脂がアクリル樹脂で光拡散微粒子(Z)がアクリル樹脂微粒子、樹脂がアクリル樹脂で光拡散微粒子(Z)がスチレン樹脂微粒子、樹脂がアクリル樹脂で光拡散微粒子(Z)がシリコーン樹脂微粒子、樹脂がアクリル樹脂で光拡散微粒子(Z)がウレタン樹脂微粒子、樹脂がアクリル樹脂で光拡散微粒子(Z)がメラミン樹脂微粒子、樹脂がアクリル樹脂で光拡散微粒子(Z)がエポキシ樹脂微粒子が好ましく、樹脂がアクリル樹脂で光拡散微粒子(Z)がアクリル樹脂微粒子、樹脂がアクリル樹脂で光拡散微粒子(Z)がスチレン樹脂微粒子、樹脂がアクリル樹脂で光拡散微粒子(Z)がシリコーン樹脂微粒子、樹脂がアクリル樹脂で光拡散微粒子(Z)がウレタン樹脂微粒子、樹脂がアクリル樹脂で光拡散微粒子(Z)がメラミン樹脂微粒子、樹脂がアクリル樹脂で光拡散微粒子(Z)がエポキシ樹脂微粒子がより好ましく、樹脂がアクリル樹脂で光拡散微粒子(Z)がアクリル樹脂微粒子、樹脂がアクリル樹脂で光拡散微粒子(Z)がシリコーン樹脂微粒子が更に好ましい。
本発明の光取り出しフィルム10は、マイクロレンズ11を保護し光取り出しフィルム10の取り扱い性を高めるため、マイクロレンズ11を有する表面に保護フィルムを設けてもよい。前記保護フィルムは、光取り出しフィルム10を用いる際に、光取り出しフィルム10から剥がせばよい。
保護フィルムとしては、例えば、公知の保護フィルム等が挙げられる。
(ベース層13)
ベース層13は、硬化時の重合収縮等に伴う応力を緩和して、マイクロレンズ11の形状を維持する役割を有する。
ベース層13を構成する材料は、マイクロレンズ層12を構成する材料と同一であってもよく異なってもよいが、光取り出しフィルム10の生産性に優れることから、マイクロレンズ層12を構成する材料と同一であることが好ましい。
ベース層13の厚さは、光取り出しフィルム10の柔軟性、後述する基材15との密着性に優れることから、3〜50μmが好ましく、5〜45μmがより好ましく、10〜40μmが更に好ましい。
マイクロレンズ11の平均高さHaveとベース層13の厚さとの合計は、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、6〜125μmが好ましく、10〜110μmがより好ましく、20〜90μmが更に好ましい。
(基材14)
基材14は、活性エネルギー線硬化性組成物の硬化性に優れることから、活性エネルギー線を透過する基材が好ましい。
基材14の材料としては、例えば、アクリル樹脂;ポリカーボネート樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹脂;ポリスチレン、ABS樹脂等のスチレン樹脂;塩化ビニル樹脂;ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース等のセルロース樹脂;ポリイミド、ポリイミドアミド等のイミド樹脂;ガラス;金属が挙げられる。これらの基材14の材料の中でも、柔軟性に優れ、活性エネルギー線の透過性に優れ、光取り出しフィルム10の取り扱い性に優れることから、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、セルロース樹脂、イミド樹脂が好ましく、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、イミド樹脂がより好ましく、ポリエステル樹脂が更に好ましい。
ポリエステル樹脂は、前記理由により、基材14の材料として好適である一方、ポリエチレンテレフタレートのような芳香族ジカルボン酸骨格を有するポリエステル樹脂は、紫外線により蛍光を発する場合がある。この課題を解決するため、基材14としてポリエステル樹脂を用いる場合、マイクロレンズ層12を構成する材料として紫外線吸収剤(X)を含む材料用いることで、外部から基材14への紫外線の曝露を抑制できるため、好ましい。
基材14の厚さは、光取り出しフィルム10の取り扱い性に優れ、活性エネルギー線硬化組成物の硬化性に優れることから、10〜1000μmが好ましく、20〜500μmがより好ましく、25〜300μmが更に好ましい。
基材14は、密着性を向上させるため、必要に応じて、基材14の表面に易接着処理を施してもよい。
易接着処理の方法としては、例えば、基材14の表面にポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等からなる易接着層を形成する方法、基材14の表面を粗面化処理する方法等が挙げられる。
基材14は、易接着処理以外にも、必要に応じて、帯電防止、反射防止、基材同士の密着防止等の表面処理を施してもよい。
(粘着層21)
本発明の光取り出しフィルム10は、光入射面側の表面に、EL素子30へ接着するため、図1に示すように粘着層21を設けてもよい。光取り出しフィルム10に基材14を有する場合には、図1に示すように基材14の表面に粘着層21を設ければよい。
粘着層21としては、例えば、公知の粘着剤等が挙げられる。
(保護フィルム22)
粘着層21の表面には、光取り出しフィルム10の取り扱い性を高めるため、図1に示すように保護フィルム22を設けてもよい。保護フィルム22は、EL素子30の表面に光取り出しフィルム10等を貼る際に、光取り出しフィルム10等から剥がせばよい。
保護フィルム22としては、例えば、公知の保護フィルム等が挙げられる。
(光取り出しフィルム10の製造方法)
本発明の光取り出しフィルム10の製造方法は、光取り出しフィルム10の生産性に優れることから、基材14とマイクロレンズ11の転写部を有する型との間に、紫外線吸収剤(X)を含む活性エネルギー線硬化性組成物を供給し、活性エネルギー線を照射する方法が好ましい。具体的には、図5に示すような装置50を用いる方法等が挙げられる。
以下、図5に示す装置50を用いた本発明の光取り出しフィルム10の製造方法について説明するが、図5に示す装置50を用いた製造方法に限定されるものではない。
所望の配合量の紫外線吸収剤(X)を含む活性エネルギー線硬化性組成物51を貯蔵タンク55に予め入れておく。
マイクロレンズ11の転写部を有する円筒形のロール型52とゴム製のニップロール53との間に、基材14を導入する。この状態で、回転するロール型52と基材14との間に、タンク55から先端にノズルを取り付けた配管56を通して、活性エネルギー線硬化性組成物51を供給する。
回転するロール型52と基材14との間に挟まれた活性エネルギー線硬化性組成物51は、活性エネルギー線照射装置54付近で活性エネルギー線により硬化される。得られた硬化物をロール型52から離型することで、基材14を含む光取り出しフィルム10が得られる。
活性エネルギー線硬化性組成物51の粘度は、光取り出しフィルム10の製造時の取り扱い性に優れることから、10〜3000mPa・sが好ましく、20〜2500mPa・sがより好ましく、30〜2000mPa・sが更に好ましい。
ロール型52としては、例えば、アルミニウム、黄銅、鋼等の金型;シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ABS樹脂、フッ素樹脂、ポリメチルペンテン樹脂等の樹脂型;樹脂にめっきを施した型;樹脂に各種金属粉を混合した材料で作製した型等が挙げられる。これらのロール型52の中でも、耐熱性や機械強度に優れ、連続生産に適していることから、金型が好ましい。具体的には、金型は、重合発熱に強い、変形しにくい、傷が付きにくい、温度制御が可能である、精密成形に適している等の多くの点で好ましい。
転写面の製造方法としては、例えば、ダイヤモンドバイトによる切削、国際公開第2008/069324号パンフレットに記載されるようなエッチング等が挙げられる。これらの転写面の製造方法の中でも、曲面を有する窪みを形成するのに容易であることから、国際公開第2008/069324号パンフレットに記載されるようなエッチングが好ましい。
また、転写面の製造方法としては、転写面の窪みと反転した突起を有するマスター型から、電鋳法を用いて作製した金属薄膜をロール芯部材に巻きつけて、円筒形のロール型52を製造する方法を用いることができる。
ロール型52の内部又は外部には、表面温度を維持するために、必要に応じて、シーズヒータや温水ジャケット等の熱源設備を設けてもよい。
活性エネルギー線照射装置54から発生する活性エネルギー線としては、例えば、紫外線、電子線、X線、赤外線、可視光線等が挙げられる。これらの活性エネルギー線の中でも、活性エネルギー線硬化性組成物51の硬化性に優れ、光取り出しフィルム10の劣化を抑制することができることから、紫外線、電子線が好ましく、紫外線がより好ましい。
活性エネルギー線照射装置54の活性エネルギー線の発光光源としては、例えば、ケミカルランプ、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、無電極紫外線ランプ、可視光ハロゲンランプ、キセノンランプ等が挙げられる。
活性エネルギー線照射装置54の活性エネルギー線の積算光量は、活性エネルギー線硬化性組成物51の硬化性に優れ、光取り出しフィルム10の劣化を抑制することができることから、0.01〜10J/cmが好ましく、0.5〜8J/cmがより好ましい。
タンク55の内部又は外部には、活性エネルギー線硬化性組成物51の保管温度を維持するために、必要に応じて、シーズヒータや温水ジャケット等の熱源設備を設けてもよい。
(面発光体)
本発明の面発光体は、本発明の光取り出しフィルム10を含む。
本発明の面発光体は、例えば、図6に示すような面発光体等が挙げられる。
以下、図6に示す本発明の面発光体について説明するが、図6に示す面発光体に限定されるものではない。
図6に示す面発光体は、ガラス基板31、陽極32、発光層33、陰極34を順次積層しているEL素子30のガラス基板31の表面に、光取り出しフィルム10が設けられている。
EL素子30に本発明の光取り出しフィルム10を設けた面発光体は、光取り出し効率や法線輝度に優れ、出射光波長の出射角度依存性の抑制効果に優れ、寿命の長期化が期待できることから、例えば、照明、ディスプレイ、スクリーン等に好適に用いることができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
尚、実施例中の「部」及び「%」は、「質量部」及び「質量%」を示す。
(光学フィルムの観察)
実施例で得られた光取り出しフィルムのマイクロレンズ構造を有する表面や断面を、電子顕微鏡(機種名「S−4300−SE/N」、(株)日立ハイテクノロジーズ製)を用いて観察した。
尚、光学フィルムの断面は、実施例で得られた光学フィルムを、マイクロレンズの頂点を通りかつマイクロレンズの底面部に対して垂直に、カミソリ刃を用いて切断して観察した。
(紫外線透過率の測定)
実施例・比較例で得られた光取り出しフィルムの紫外線透過率を、紫外・可視吸光光度計(機種名「U−4100」、(株)日立ハイテクノロジーズ製)を用いて測定した。光取り出しフィルムのマイクロレンズを有する面を光入射面、基材を有する面を光出射面とし、積分球を備えた検出部に設置した。250〜600nmの範囲で波長を走査し、大気における透過率を100%とした場合の、各波長における透過率を検出した。紫外線透過率は、380nmにおける透過率とした。
(光取り出し効率の測定)
実施例・比較例・参考例で得られた面発光体上に、直径10mmの穴の空いた厚さ0.1mmの遮光シートを配置し、これを、積分球(ラブスフェア社製、大きさ6インチ)のサンプル開口部に配置した。この状態で、有機EL素子に10mAの電流を通電して点灯した時の、遮光シートの直径10mmの穴から出射する光を、分光計測器(分光器:機種名「PMA−12」(浜松フォトニクス社製)、ソフトウェア:ソフト名「PMA用基本ソフトウェアU6039−01ver.3.3.1」)にて測定し、標準視感度曲線による補正を行って、面発光体の光子数を算出した。
参考例で得られた面発光体の光子数を100%としたときの、実施例・比較例で得られた面発光体の光子数の割合を、光取り出し効率とした。
(法線輝度の測定)
実施例・比較例・参考例で得られた面発光体上に、直径10mmの穴の空いた厚さ0.1mmの遮光シートを配置した。この状態で、有機EL素子に1.5Aの電流を通電した点灯した時の、遮光シートの直径10mmの穴から出射する光を、輝度計(機種名「BM−7」、トプコン社製)にて、面発光体の法線方向から測定し、面発光体の輝度値を得た。
参考例で得られた面発光体の輝度値を100%としたときの、実施例・比較例で得られた面発光体の輝度値の割合を、光取り出し効率とした。
(色度変化量の測定)
実施例・比較例・参考例で得られた面発光体上に、直径10mmの穴の空いた厚さ0.1mmの遮光シートを配置した。この状態で、有機EL素子に1.5Aの電流を通電した点灯した時の、遮光シートの直径10mmの穴から出射する光を、輝度計(機種名「BM−7」、トプコン社製)にて、面発光体の法線方向(0°)、面発光体の法線方向から10°傾けた方向、面発光体の法線方向から20°傾けた方向、面発光体の法線方向から30°傾けた方向、面発光体の法線方向から40°傾けた方向、面発光体の法線方向から50°傾けた方向、面発光体の法線方向から60°傾けた方向、面発光体の法線方向から70°傾けた方向、面発光体の法線方向から75°傾けた方向、面発光体の法線方向から80°傾けた方向から、それぞれxy表色系の色度x、yを測定した。各角度のxの値及びxの平均値を横軸に、各角度のyの値及びyの平均値を縦軸にプロットし、x及びyの平均値をプロットした点から各角度のx及びyの値をプロットした点までの距離を算出し、その距離が最も長くなる時の値を色度変化量とした。
尚、色度変化量が小さいほど、面発光体の出射光波長の出射角度依存性が抑制されたことを意味する。
(材料)
組成物A:後述する実施例1及び2で製造した活性エネルギー線硬化性組成物(樹脂の屈折率1.52、光拡散微粒子の屈折率1.42)
組成物B:後述する実施例3で製造した活性エネルギー線硬化性組成物(樹脂の屈折率1.52、光拡散微粒子の屈折率1.42)
組成物C:後述する比較例1で製造した活性エネルギー線硬化性組成物(樹脂の屈折率1.52、光拡散微粒子の屈折率1.42)
組成物D:後述する比較例2で製造した光拡散微粒子分散樹脂溶液(樹脂の屈折率1.52、光拡散微粒子の屈折率1.42)
紫外線吸収剤A:ベンゾトリアゾール系化合物(商品名「チヌビン213」、BASF社製)
微粒子A:シリコーン樹脂球状微粒子(商品名「TSR9000」、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、屈折率1.42、体積平均粒子径2μm)
微粒子B:シリコーン樹脂球状微粒子(商品名「トスパール2000B」、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、屈折率1.42、体積平均粒子径6μm)
有機EL素子A:Symfos OLED−010K(コニカミノルタ社製、白色OLEDデバイス)の光出射面側の表面の光学フィルムを剥離した有機EL素子
[参考例1]
有機EL素子Aを、そのまま面発光体とした。
[実施例1]
(組成物Aの製造)
ガラス製のフラスコに、ジイソシアネート化合物としてヘキサメチレンジイソシアネート117.6g(0.7モル)及びイソシアヌレート型のヘキサメチレンジイソシアネート3量体151.2g(0.3モル)、水酸基含有(メタ)アクリレートとして2−ヒドロキシプロピルアクリレート128.7g(0.99モル)及びペンタエリスリトールトリアクリレート693g(1.54モル)、触媒としてジラウリル酸ジ−n−ブチルスズ22.1g、並びに重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテル0.55gを仕込み、75℃に昇温し、75℃に保ったまま攪拌を続け、フラスコ内の残存イソシアネート化合物の濃度が0.1モル/L以下になるまで反応させ、室温に冷却し、ウレタン多官能アクリレートを得た。
得られたウレタン多官能アクリレート49部、下記式(1)で表されるジメタクリレート(商品名「アクリエステルPBOM」、三菱レイヨン(株)製)28部、下記式(2)で表されるジメタクリレート(商品名「ニューフロンティアBPEM−10」、第一工業製薬(株)製)56部、下記式(3)で表されるアクリレート(商品名「ニューフロンティアPHE」、第一工業製薬(株)製)7部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(商品名「イルガキュア184」、BASF社製)2.24部、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(商品名「イルガキュア819」、BASF社製)0.14部、紫外線吸収剤A7部、微粒子A60部を混合し、組成物Aを得た。
Figure 2015159033
Figure 2015159033
Figure 2015159033
(ロール型の製造)
外径200mm、軸方向の長さ320mmの鋼製のロールの外周面に、厚さ200μm、ビッカース硬度230Hvの銅めっきを施した。銅めっき層の表面に感光剤を塗布し、レーザ露光、現像及びエッチングを行い、銅めっき層に直径50μm、深さ25μmの半球状の窪みが最小間隔10μmで六方配列に並んでいる転写部が形成された型を得た。得られた型の表面に、防錆性及び耐久性を付与するため、クロムめっきを施し、ロール型を得た。
(光取り出しフィルムの製造)
得られたロール型に、得られた組成物Aを塗布し、その上に厚さ188μmのポリエチレンテレフタレート基材(商品名「コスモシャインA4300」、東洋紡(株)製)を置き、ベース層の厚さが25μmになるようにニップロールで均一に伸ばした。その後、基材の上から紫外線を照射し、ロール型と基材に挟まれた組成物Aを硬化させ、ロール型と組成物Aの硬化物を剥離し、光取り出しフィルムを得た。尚、硬化物の組成は、樹脂67.6質量%、紫外線吸収剤3.4質量%、光拡散微粒子29.0%である。
得られた光学フィルムの走査型顕微鏡にて撮影した画像から算出した光学フィルムのマイクロレンズ構造の大きさは、ほぼロール型の窪みの大きさに対応した球欠形状の突起が得られた。また、走査型顕微鏡にて撮影した画像から、得られた光学フィルムのマイクロレンズ構造は、ロール型に対応し最小間隔10μmで六方配列に並び、光取り出しフィルムの面積に対する球状突起の底面部の面積の割合は、76%であった。
得られた光取り出しフィルムの紫外線透過率を、表1に示す。
(面発光体の製造)
有機EL素子Aの光出射面側に、粘着層としてカーギル標準屈折液(屈折率1.52、(株)モリテックス製)を塗布し、得られた光取り出しフィルムの基材の面を光学密着させ、面発光体を得た。
得られた面発光体の光取り出し効率、法線輝度、色度変化量、を表1に示す。
[実施例2]
ベース層の厚さを20μmに変更した以外は、実施例1と同様に操作を行い、光取り出しフィルム、面発光体を得た。
得られた光取り出しフィルムの紫外線透過率、得られた面発光体の光取り出し効率、法線輝度、色度変化量を、表1に示す。
[実施例3]
1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン2.24部及びビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド0.14部の代わりに、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド(商品名「ルシリンTPO」、BASF社製)1.4部を混合した以外は、組成物Aの製造と同様に操作を行い、組成物Bを得た。
組成物Aを組成物Bに変更した以外は、実施例1と同様に操作を行い、光取り出しフィルム、面発光体を得た。
得られた光取り出しフィルムの紫外線透過率、得られた面発光体の光取り出し効率、法線輝度、色度変化量を、表1に示す。
[比較例1]
紫外線吸収剤A7部を混合しない以外は、組成物Aの製造と同様に操作を行い、組成物Cを得た。
組成物Aを組成物Cに変更した以外は、実施例1と同様に操作を行い、光取り出しフィルム、面発光体を得た。
得られた光取り出しフィルムの紫外線透過率、得られた面発光体の光取り出し効率、法線輝度、色度変化量を、表1に示す。
[比較例2]
ガラス製のフラスコにトルエン106部、メチルエチルケトン71部、メチルメタクリレート69部、エチルアクリレート25部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート5部、メタクリル酸1部を入れ、撹拌翼により撹拌を行ないながら、窒素によるバブリングを30分間行った。その後、重合開始剤として2,2−アゾビスイソブチロニトリル0.45部を加えた後に、反応容器を90℃に昇温し、その状態で5時間保持した。更に、2,2−アゾビスイソブチロニトリル1部を加えて反応容器を4時間保持した後、室温まで冷却し反応を完了させ、アクリル樹脂(屈折率1.52、質量平均分子量75000)溶液を得た。得られた樹脂溶液に、紫外線吸収剤5部、微粒子B400部を混合し、組成物Dを得た。
得られた組成物Dを、厚さ188μmのポリエチレンテレフタレート基材(商品名「コスモシャインA4300」、東洋紡(株)製上に、ベース層の厚さが20μmになるようにリバースグラビアコート法にて塗工し乾燥させ、微粒子で形成した凹凸構造を有する光取り出しフィルムを得た。
得られた光取り出しフィルムの紫外線透過率を、表1に示す。
有機EL素子Aの光出射面側に、粘着層としてカーギル標準屈折液(屈折率1.52、(株)モリテックス製)を塗布し、得られた光取り出しフィルムの基材の面を光学密着させ、面発光体を得た。
得られた面発光体の光取り出し効率、法線輝度、色度変化量、を表1に示す。
Figure 2015159033
実施例1〜3で得られた面発光体は、光取り出し効率や法線輝度に優れ、出射光波長の出射角度依存性を抑制することができた。また、実施例1〜3で得られた光取り出しフィルムは、紫外線透過率が低いため、面発光体の寿命の長期化が期待できる。
一方、比較例1で得られた光取り出しフィルムは、紫外線透過率が高く、面発光体中の発光層の有機化合物が経時的に劣化する恐れがあり、面発光体の寿命の長期化が期待できない。また、比較例2で得られた光取り出しフィルムは、凹凸の傾斜が緩やかであるので、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に劣り、面発光体の出射光波長の出射角度依存性に劣った。
本発明の光取り出しフィルムは、面発光体の光取り出し効率や法線輝度を向上し、面発光体の出射光波長の出射角度依存性を抑制し、更に、耐光性、特に、紫外線吸収能力に優れる。
そのため、本発明の光取り出しフィルム含む面発光体は、光取り出し効率や法線輝度に優れ、出射光波長の出射角度依存性の抑制効果に優れ、寿命の長期化が期待できることから、例えば、照明、ディスプレイ、スクリーン等に好適に用いることができる。
10 光取り出しフィルム
11 マイクロレンズ
12 マイクロレンズ層
13 ベース層
14 基材
15 凹凸構造の底面部
21 粘着層
22 保護フィルム
30 EL素子
31 ガラス基板
32 陽極
33 発光層
34 陰極
50 装置
51 活性エネルギー線硬化性組成物
52 ロール型
53 ニップロール
54 活性エネルギー線照射装置
55 タンク
56 配管

Claims (13)

  1. EL素子の基板上に積層する光取り出しフィルムであって、
    光取り出しフィルムが、表面に複数のマイクロレンズを有し、紫外線吸収剤を含む材料を含む、
    光取り出しフィルム。
  2. 光取り出しフィルムが、基材上に、紫外線吸収剤を含む材料からなるマイクロレンズ層が積層されたものである、請求項1に記載の光取り出しフィルム。
  3. 紫外線吸収剤が、少なくとも250〜400nmのいずれかの波長の紫外線を吸収する化合物である、請求項1又は2に記載の光取り出しフィルム。
  4. 紫外線吸収剤が、ベンゾトリアゾール系化合物である、請求項1〜3のいずれかに記載の光取り出しフィルム。
  5. 基材が、ポリエステル樹脂である、請求項2〜4のいずれかに記載の光取り出しフィルム。
  6. 基材が、芳香族ジカルボン酸骨格を有する樹脂である、請求項5に記載の光取り出しフィルム。
  7. 紫外線吸収剤を含む材料が、樹脂80〜99.9質量%、紫外線吸収剤0.1〜20質量%を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の光取り出しフィルム。
  8. 紫外線吸収剤を含む材料が、更に光拡散微粒子を含む、請求項7に記載の光取り出しフィルム。
  9. 紫外線吸収剤を含む材料が、樹脂50〜99.8質量%、紫外線吸収剤0.1〜20質量%、光拡散微粒子0.1〜40質量%で構成される、請求項8に記載の光取り出しフィルム。
  10. マイクロレンズ層と基材の間にベース層を有する、請求項1〜9のいずれかに記載の光取り出しフィルム。
  11. マイクロレンズの平均高さとベース層の厚さとの合計が、6〜125μmである、請求項10に記載の光取り出しフィルム。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の光取り出しフィルム及びEL素子を含む、面発光体。
  13. EL素子の基板上に積層する光取り出しフィルムの製造方法であって、
    基材とマイクロレンズの転写部を有する型との間に、紫外線吸収剤を含む活性エネルギー線硬化性組成物を供給し、活性エネルギー線を照射する、
    光取り出しフィルムの製造方法。
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