JP2015176640A - 拡散フィルム、拡散フィルムの製造方法、積層体、照明及びディスプレイ - Google Patents

拡散フィルム、拡散フィルムの製造方法、積層体、照明及びディスプレイ Download PDF

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Abstract

【課題】面発光体のガラス基板内部に閉じ込められた光の角度強度分布を考慮し、面発光体の光取り出し効率や出射光波長の出射角度依存性を大きく改善する拡散フィルムを提供する。
【解決手段】面発光体の光出射面側に積層する拡散フィルムであって、光の角度強度分布の半値幅αが20°以上又は光の角度強度分布の1/3値幅βが30°以上を満足する拡散フィルム。前記拡散フィルム及び面発光体を含む積層体。前記積層体を含む照明。前記積層体を含むディスプレイ。
【選択図】図1

Description

本発明は、拡散フィルム、拡散フィルムの製造方法、積層体、照明及びディスプレイに関する。
面発光体の中でも、有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子は、フラットパネルディスプレイや蛍光灯等の代替となる次世代照明に用いられることが期待されている。
有機EL素子の構造は、発光層となる有機層を2つの膜で挟んだだけの単純な構造のものから多層化した構造のものまで、多様である。後者の多層化した構造としては、例えば、ガラス基板上に設けられた陽極に、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、陰極が積層されたものが挙げられる。陽極と陰極に挟まれた層は、すべて有機層で構成され、各有機層の厚さは、数十nmと非常に薄い。
有機EL素子は、薄層の積層体であり、各層の材料の屈折率の差により、層間での光の全反射角が決まる。現状では、発光層で発生した光の約80%が、有機EL素子内部に閉じ込められ、外部に取り出すことができていない。具体的には、ガラス基板の屈折率を1.5とし、空気層の屈折率を1.0とすると、臨界角θcは41.8°であり、この臨界角θよりも小さい入射角の光はガラス基板から空気層へ出射するが、この臨界角θよりも大きい入射角の光は全反射してガラス基板内部に閉じ込められる。そのため、有機EL素子表面のガラス基板内部に閉じ込められた光をガラス基板外部に取り出す、即ち、光取り出し効率や法線輝度を向上することが要請されている。
また、等方的発光を行うような有機EL素子に関しては、光取り出し効率や法線輝度の向上とともに、有機EL素子からの出射光波長の出射角度依存性を抑制することが要請されている。即ち、発光層からの出射光がガラス基板を通過してガラス基板から光が出射される際、波長による出射角度の違いが小さいこと、言い換えれば、ガラス基板からの出射光分布に波長依存性ができるだけ抑制されることが要請されている。
このような課題を解決するために、例えば、特許文献1には、凹凸構造を設ける方法が提案されている。また、特許文献2には、反射・屈折角に乱れを生じさせる領域を設ける方法が提案されている。
特開2011−3284号公報 特開2004−296423号公報
特許文献1や特許文献2に提案されている方法は、設けられた凹凸構造や反射・屈折角に乱れを生じさせる領域により、面発光体のガラス基板内部に閉じ込められた光の角度強度分布を変化させ、全反射条件にある光や波長による出射角度の違いを減らすため、面発光体の光取り出し効率や出射光波長の出射角度依存性が改善される。
しかしながら、特許文献1や特許文献2に提案される方法は、面発光体のガラス基板内部に閉じ込められた光の角度強度分布が、どのような分布で存在しているか考慮されていない。そのため、どのような光の角度強度分布においても、言い換えれば、どのような面発光体においても、同様の効果が得られるとは言い難く、面発光体の光取り出し効率や出射光波長の出射角度依存性の改善効果を最大限引き出すことはできていない。
そこで、本発明の目的は、面発光体のガラス基板内部に閉じ込められた光の角度強度分布を考慮し、面発光体の光取り出し効率や出射光波長の出射角度依存性を大きく改善する拡散フィルムを提供することにある。
本発明は、面発光体の光出射面側に積層する拡散フィルムであって、以下の条件1を満たす拡散フィルムに関する。
(条件1)
面発光体から発せられる最も光束量の高い角度をX°とし、
拡散フィルムの光入射面側に入射角度がX°となるように光を入射させたとき、
拡散フィルムの光出射面側から出射する光の角度強度分布の半値幅αが、下記式(1)を満足する。
α≧20° (1)
また、本発明は、面発光体の光出射面側に積層する拡散フィルムであって、以下の条件2を満たす拡散フィルムに関する。
(条件2)
面発光体から発せられる最も光束量の高い角度をX°とし、
拡散フィルムの光入射面側に入射角度がX°となるように光を入射させたとき、
拡散フィルムの光出射面側から出射する光の角度強度分布の1/3値幅βが、下記式(2)を満足する。
β≧30° (2)
また、本発明は、面発光体の光出射面側に積層する拡散フィルムの製造方法であって、以下の条件1を満たす拡散フィルムの製造方法に関する。
(条件1)
面発光体から発せられる最も光束量の高い角度をX°とし、
拡散フィルムの光入射面側に入射角度がX°となるように光を入射させたとき、
拡散フィルムの光出射面側から出射する光の角度強度分布の半値幅αが、下記式(1)を満足する。
α≧20° (1)
また、本発明は、面発光体の光出射面側に積層する拡散フィルムの製造方法であって、以下の条件2を満たす拡散フィルムの製造方法に関する。
(条件2)
面発光体から発せられる最も光束量の高い角度をX°とし、
拡散フィルムの光入射面側に入射角度がX°となるように光を入射させたとき、
拡散フィルムの光出射面側から出射する光の角度強度分布の1/3値幅βが、下記式(2)を満足する。
β≧30° (2)
また、本発明は、前記拡散フィルム及び面発光体を含む積層体に関する。
また、本発明は、前記積層体を含む照明に関する。
更に、本発明は、前記積層体を含むディスプレイに関する。
本発明の拡散フィルムは、面発光体のガラス基板内部に閉じ込められた光の角度強度分布を考慮しているため、面発光体の光取り出し効率や出射光波長の出射角度依存性を大きく改善する。
本発明の積層体は、面発光体のガラス基板内部に閉じ込められた光の角度強度分布を考慮しているため、光取り出し効率に優れ、出射光波長の出射角度依存性の抑制効果に優れる。
本発明の拡散フィルムの断面の一例を示す模式図である。 本発明の拡散フィルムの断面の一例を示す模式図である。 凹凸構造の配置例を光学フィルムの上方から見た模式図である。 凹凸構造の一例を示す模式図である。 本発明の拡散フィルムの一例を光学フィルムの上方から見た模式図である。 本発明の拡散フィルムの製造装置の一例を示す模式図である。 本発明の積層体の断面の一例を示す模式図である。 実施例・比較例で用いた面発光体の光の角度強度分布である。 実施例・比較例で用いた面発光体の全光束角度強度分布光の角度強度分布である。 実施例で得られた積層体の光の角度強度分布である。 比較例で得られた積層体の光の角度強度分布である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いながら説明するが、本発明はこれらの図面に限定されるものではない。
本発明の拡散フィルムは、以下の条件1又は条件2を満たすが、積層体の光取り出し効率に優れ、出射光波長の出射角度依存性を抑制効果に優れることから、条件1及び条件2を満たすことが好ましい。
(条件1)
面発光体から発せられる最も光束量の高い角度をX°とし、
拡散フィルムの光入射面側に入射角度がX°となるように光を入射させたとき、
拡散フィルムの光出射面側から出射する光の角度強度分布の半値幅αが、下記式(1)を満足する。
α≧20° (1)
半値幅αは、積層体の光取り出し効率に優れることから、25°以上が好ましく、30°以上がより好ましい。
(条件2)
面発光体から発せられる最も光束量の高い角度をX°とし、
拡散フィルムの光入射面側に入射角度がX°となるように光を入射させたとき、
拡散フィルムの光出射面側から出射する光の角度強度分布の1/3値幅βが、下記式(2)を満足する。
β≧30° (2)
1/3値幅βは、積層体の光取り出し効率に優れることから、35°以上が好ましく、40°以上がより好ましい。
尚、本明細書において、光の入射角度は、拡散フィルムの光入射面の法線方向となす角度をいい、拡散フィルムの光入射面に対して法線方向が0°、拡散フィルムの光入射面と水平方向が90°である。
また、本明細書において、光の出射角度は、拡散フィルムの光出射面の法線方向となす角度をいい、拡散フィルムの光出射面に対して法線方向が0°、拡散フィルムの光出射面と水平方向が90°である。
拡散フィルムが条件1を満たすということは、拡散フィルムの光入射面側から入射した光が広い角度に反射・屈折され、拡散フィルムの光出射面側から広い角度に広がって出射することを意味し、その結果、全反射条件にある光や波長による出射角度の違いを減らし、面発光体の光取り出し効率や出射光波長の出射角度依存性を大きく改善する。
拡散フィルムが条件2を満たすということは、拡散フィルムの光入射面側から入射した光が広い角度に反射・屈折され、拡散フィルムの光出射面側から広い角度に広がって出射することを意味し、その結果、全反射条件にある光や波長による出射角度の違いを減らし、面発光体の光取り出し効率や出射光波長の出射角度依存性を大きく改善する。
拡散フィルムが条件1を満たすためには、光の吸収ロスを抑制しつつ、広い範囲に拡散する材料設計を行うことが好ましい。
拡散フィルムが条件2を満たすためには、光の吸収ロスを抑制しつつ、広い範囲に拡散する材料設計を行うことが好ましい。
設計内容の詳細は、後述する。
本発明の拡散フィルムは、積層体の光取り出し効率に優れ、出射光波長の出射角度依存性の抑制効果に優れることから、更に以下の条件3を満たすことが好ましい。
(条件3)
面発光体から発せられる最も光束量の高い角度をX°とし、
拡散フィルムの光入射面側から角度0°の光を入射させ、拡散フィルムの光出射面側から法線方向に出射する光の強度をI(0°)とし、
拡散フィルムの光入射面側から角度X°の光を入射させ、拡散フィルムの光出射面側から出射する光のピーク強度をI(X°)としたとき、
光の強度比が、下記式(3)を満足する。
(0°)/I(X°)≦2 (3)
光の強度比は、積層体の光取り出し効率に優れ、出射光波長の出射角度依存性の抑制効果に優れることから、1.95以下が好ましく、1.9以下がより好ましい。
拡散フィルムが条件3を満たすということは、拡散フィルムの光出射面側から出射する光のピーク強度I(X°)が光出射面側から法線方向に出射する光の強度I(0°)に対し1/2以上であるということを意味し、即ち、拡散フィルムの光入射面側から入射した光が広い角度に反射・屈折され、拡散フィルムの光出射面側から広い角度に広がって出射し、かつ、その出射した光が高い強度を示すことを意味し、その結果、全反射条件にある光や波長による出射角度の違いを減らし、面発光体の光取り出し効率や出射光波長の出射角度依存性を大きく改善する。
拡散フィルムが条件3を満たすためには、光の吸収ロスを抑制しつつ、入射した光を入射角度方向に強く出射させる材料設計を行うことが好ましい。
設計内容の詳細は、後述する。
以下、条件1、条件2、条件3を満たすための材料設計について、図面を用いながら説明するが、本発明はこれらの図面に限定されるものではない。
本発明の拡散フィルム10の一例を、図1及び図2に示す。
本発明の拡散フィルム10は、図1及び図2に示すように、光出射面側に凹凸構造11を有し、光拡散粒子13を含む樹脂12で構成されることが好ましい。
拡散フィルム10の光出射面側に凹凸構造11を有することで、その凹凸構造11により光を反射・屈折させて全反射条件にある光や波長による出射角度の違いを減らし、面発光体の光取り出し効率や出射光波長の出射角度依存性を大きく改善する。
拡散フィルム10が光拡散粒子13を含む樹脂12で構成されることで、樹脂12と光拡散粒子13の屈折率の差により光を反射・屈折させて全反射条件にある光や波長による出射角度の違いを減らし、面発光体の光取り出し効率や出射光波長の出射角度依存性を大きく改善する。
凹凸構造11は、突起であっても窪みであってもよいが、拡散フィルム10の生産性に優れることから、突起が好ましい。
凹凸構造11は、転写型を用いて構築してもよく、図2に示すように光拡散粒子13の形状を利用して構築してもよいが、拡散フィルム10の生産性に優れることから、光拡散粒子13の形状を利用して構築方法が好ましい。
凹凸構造11の形状としては、例えば、球欠形状、球欠台形状、楕円体球欠形状(回転楕円体を1つの平面で切り取った形状)、楕円体球欠台形状(回転楕円体を互いに平行な2つの平面で切り取った形状)、角錐形状、角錐台形状、円錐形状、円錐台形状、これらに関連する屋根型形状(球欠形状、球欠台形状、楕円体球欠形状、楕円体球欠台形状、角錐形状、角錐台形状、円錐形状又は円錐台形状が底面部に沿って伸長したような形状)等が挙げられる。これらの凹凸構造11の形状は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの凹凸構造11の形状の中でも、積層体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、球欠形状、球欠台形状、楕円体球欠形状、楕円体球欠台形状、角錐形状、角錐台形状が好ましく、球欠形状、楕円体球欠形状、角錐形状がより好ましく、球欠形状、楕円体球欠形状が更に好ましい。
凹凸構造11の配置例を、図3に示す。
凹凸構造11の配置としては、例えば、六方配列(図3(a))、矩形配列(図3(b))、菱形配列(図3(c))、直線状配列(図3(d))、円状配列(図3(e))、ランダム配置(図3(f))等が挙げられる。これらの凹凸構造11の配置の中でも、積層体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、六方配列、矩形配列、菱形配列が好ましく、六方配列、矩形配列がより好ましい。
凹凸構造11の一例を、図4に示す。
本明細書において、凹凸構造11の底面部14とは、凹凸構造11の底部の外周縁により囲まれる仮想的な面状部分をいう。
また、本明細書において、凹凸構造11の底面部14の最長径Lとは、凹凸構造11の底面部14における最も長い部分の長さをいい、凹凸構造11の底面部14の平均最長径Laveは、拡散フィルム10の凹凸構造11を有する表面を走査型顕微鏡にて撮影し、凹凸構造11の底面部14の最長径Aを5箇所測定し、その平均値とした。
更に、本明細書において、凹凸構造11の高さHとは、突起構造の場合は凹凸構造11の底面部14から最も高い部位までの高さをいい、窪み構造の場合は凹凸構造11の底面部14から最も低い部位までの高さをいい、凹凸構造11の平均高さHaveは、拡散フィルム10の断面を走査型顕微鏡にて撮影し、凹凸構造11の高さBを5箇所測定し、その平均値とした。
凹凸構造11の底面部14の平均最長径Laveは、積層体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、0.5〜150μmが好ましく、1〜130μmがより好ましく、12〜100μmが更に好ましい。
凹凸構造11の平均高さHaveは、積層体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、0.25〜75μmが好ましく、0.5〜65μmがより好ましく、1〜50μmが更に好ましい。
凹凸構造11のアスペクト比は、積層体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、0.3〜1.4が好ましく、0.35〜1.3がより好ましく、0.4〜1.0が更に好ましい。
尚、凹凸構造11のアスペクト比は、凹凸構造11の平均高さHave/凹凸構造11の底面部14の平均最長径Laveから算出した。
凹凸構造11の底面部14の形状としては、例えば、三角形、四角形等の多角形;真円形、楕円形等の円形;不定形等が挙げられる。これらの凹凸構造11の底面部14の形状は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの凹凸構造11の底面部14の形状の中でも、積層体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、多角形、円形が好ましく、円形がより好ましい。
上方から見た拡散フィルム10の一例を、図5に示す。
拡散フィルム10の面積(図5でいう実線で囲まれた面積)に対する凹凸構造11の底面部14の面積(図5でいう点線で囲まれた面積)の割合は、積層体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、20〜99%が好ましく、25〜95%がより好ましく、30〜93%が更に好ましい。
尚、凹凸構造11の底面部14がすべて同一の大きさの円形である場合、拡散フィルム10の面積に対する凹凸構造11の底面部14の面積の割合の最大値は、91%程度となる。
樹脂12としては、可視光波長域(概ね400〜700nm)の光透過率が高い樹脂であれば特に限定されないが、例えば、アクリル樹脂;ポリカーボネート樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹脂;ポリスチレン、ABS樹脂等のスチレン樹脂;塩化ビニル樹脂等が挙げられる。これらの樹脂12の中でも、可視光波長域の光透過率が高く、耐熱性、力学特性、成形加工性に優れることから、アクリル樹脂が好ましい。
凹凸構造11を転写型を用いて構築する場合、樹脂12は、拡散フィルム10の生産性に優れることから、活性エネルギー線硬化性組成物を活性エネルギー線を照射して硬化させた硬化樹脂が好ましい。
活性エネルギー線としては、例えば、紫外線、電子線、X線、赤外線、可視光線等が挙げられる。これらの活性エネルギー線の中でも、活性エネルギー線硬化性組成物の硬化性に優れ、拡散フィルム10の劣化を抑制することができることから、赤外線、紫外線、電子線が好ましく、赤外線、紫外線がより好ましく、紫外線が更に好ましい。
活性エネルギー線硬化性組成物としては、活性エネルギー線により硬化できれば特に限定されないが、活性エネルギー線硬化性組成物の取り扱い性や硬化性に優れ、拡散フィルム10の柔軟性、耐熱性、耐擦傷性、耐溶剤性、光透過性等の諸物性に優れることから、重合性単量体(A)、架橋性単量体(B)及び重合開始剤(C)を含む活性エネルギー線硬化性組成物が好ましい。
重合性単量体(A)としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、iso−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、アルキル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ノルボルニル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、テトラシクロドデカニル(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシメチル−2−メチルビシクロヘプタン、4−(メタ)アクリロイルオキシメチル−2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン、4−(メタ)アクリロイルオキシメチル−2−メチル−2−イソブチル−1,3−ジオキソラン、トリメチロールプロパンホルマール(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性リン酸(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性リン酸(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレート類;(メタ)アクリル酸;(メタ)アクリロニトリル;(メタ)アクリルアミド、N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルホリン、ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、メチレンビス(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド類;ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、テトラブロモビスフェノールA等)とエピクロルヒドリンとの縮合反応で得られるビスフェノール型エポキシ樹脂に、(メタ)アクリル酸又はその誘導体を反応させた化合物等のエポキシ(メタ)アクリレート類;スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル等のビニルエーテル類;酢酸ビニル、酪酸ビニル等のカルボン酸ビニル類;エチレン、プロピレン、ブテン、イソブテン等のオレフィン類等が挙げられる。これらの重合性単量体(A)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの重合性単量体(A)の中でも、活性エネルギー線硬化性組成物の取り扱い性、硬化性に優れ、拡散フィルム10の柔軟性、耐熱性、耐擦傷性、耐溶剤性、光透過性等の諸物性に優れることから、(メタ)アクリレート類、エポキシ(メタ)アクリレート類、芳香族ビニル類、オレフィン類が好ましく、(メタ)アクリレート類、エポキシ(メタ)アクリレート類がより好ましい。
本明細書において、(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートをいう。
活性エネルギー線硬化性組成物中の重合性単量体(A)の含有率は、活性エネルギー線硬化性組成物全量中、0.5〜60質量%が好ましく、1〜57質量%がより好ましく、2〜55質量%が更に好ましい。重合性単量体(A)の含有率が0.5質量%以上であると、活性エネルギー線硬化性組成物の取り扱い性に優れる。また、重合性単量体(A)の含有率が60質量%以下であると、活性エネルギー線硬化性組成物の架橋性や硬化性に優れ、拡散フィルム10の耐溶剤性に優れる。
架橋性単量体(B)としては、例えば、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等のヘキサ(メタ)アクリレート類;ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート等のペンタ(メタ)アクリレート類;ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールエトキシ変性テトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリストールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリストールペンタ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート等のテトラ(メタ)アクリレート類;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリスエトキシレーテッドトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エトキシレーテッドペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、炭素数2〜5の脂肪族炭化水素変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、イソシアヌール酸エチレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート等のトリ(メタ)アクリレート類;トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、メチルペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチルペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(3−(メタ)アクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル)プロパン、1,2−ビス(3−(メタ)アクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)エタン、1,4−ビス(3−(メタ)アクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)ブタン、ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)−2−ヒドロキシエチルイソシアヌレート、シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエトキシレーテッドシクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ポリプロポキシレーテッドシクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ポリエトキシレーテッドビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ポリプロポキシレーテッドビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ポリエトキシレーテッド水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ポリプロポキシレーテッド水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ビスフェノキシフルオレンエタノールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール変性トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールのε−カプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールのγ−ブチロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールのカプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールのカプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールのカプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタンジオールのカプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのカプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAのカプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFのカプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、イソシアヌール酸エチレンオキサイド変性ジ(メタ)アクリレート等のジ(メタ)アクリレート類;ジアリルフタレート、ジアリルテレフタレート、ジアリルイソフタレート、ジエチレングリコールジアリルカーボネート等のジアリル類;アリル(メタ)アクリレート;ジビニルベンゼン;メチレンビスアクリルアミド;多塩基酸(フタル酸、コハク酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸、テレフタル酸、アゼライン酸、アジピン酸等)と、多価アルコール(エチレングリコール、ヘキサンジオール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等)及び(メタ)アクリル酸又はその誘導体との反応で得られる化合物等のポリエステルジ(メタ)アクリレート類;ジイソシアネート化合物(トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等)と、水酸基含有(メタ)アクリレート(2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート等)とを反応させた化合物、アルコール類(アルカンジオール、ポリエーテルジオール、ポリエステルジオール、スピログリコール化合物等の1種又は2種以上)の水酸基にジイソシアネート化合物を付加し、残ったイソシアネート基に、水酸基含有(メタ)アクリレートを反応させた化合物等のウレタン多官能(メタ)アクリレート類;ジエチレングリコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル等のジビニルエーテル類;ブタジエン、イソプレン、ジメチルブタジエン等のジエン類等が挙げられる。これらの架橋性単量体(B)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの架橋性単量体(B)の中でも、拡散フィルム10の柔軟性、耐熱性、耐擦傷性、耐溶剤性、光透過性等の諸物性に優れることから、ヘキサ(メタ)アクリレート類、ペンタ(メタ)アクリレート類、テトラ(メタ)アクリレート類、トリ(メタ)アクリレート類、ジ(メタ)アクリレート類、ジアリル類、アリル(メタ)アクリレート、ポリエステルジ(メタ)アクリレート類、ウレタン多官能(メタ)アクリレート類が好ましく、ヘキサ(メタ)アクリレート類、ペンタ(メタ)アクリレート類、テトラ(メタ)アクリレート類、トリ(メタ)アクリレート類、ジ(メタ)アクリレート類、ポリエステルジ(メタ)アクリレート類、ウレタン多官能(メタ)アクリレート類がより好ましい。
活性エネルギー線硬化性組成物中の架橋性単量体(B)の含有率は、活性エネルギー線硬化性組成物全量中、30〜98質量%が好ましく、35〜97質量%がより好ましく、40〜96質量%が更に好ましい。架橋性単量体(B)の含有率が30質量%以上であると、活性エネルギー線硬化性組成物の架橋性や硬化性に優れ、拡散フィルム10の耐溶剤性に優れる。また、架橋性単量体(B)の含有率が98質量%以下であると、拡散フィルム10の柔軟性に優れる。
重合開始剤(C)としては、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセトイン、ベンジル、ベンゾフェノン、p−メトキシベンゾフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、α,α−ジメトキシ−α−フェニルアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、メチルフェニルグリオキシレート、エチルフェニルグリオキシレート、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−エチルアントラキノン等のカルボニル化合物;テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド等の硫黄化合物類;2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ベンゾイルジエトキシフォスフィンオキサイド等のアシルフォスフィンオキサイド類等が挙げられる。これらの重合開始剤(C)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの重合開始剤(C)の中でも、活性エネルギー線硬化性組成物の取り扱い性や硬化性、拡散フィルム10の光透過性に優れることから、カルボニル化合物、アシルフォスフィンオキサイド類が好ましく、カルボニル化合物がより好ましい。
活性エネルギー線硬化性組成物中の重合開始剤(C)の含有率は、活性エネルギー線硬化性組成物全量中、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜8質量%がより好ましく、1〜5質量%が更に好ましい。重合開始剤(C)の含有率が0.1質量%以上であると、活性エネルギー線硬化性組成物の取り扱い性や硬化性に優れる。また、重合開始剤(C)の含有率が10質量%以下であると、拡散フィルム10の光透過性に優れる。
凹凸構造11を光拡散粒子13の形状を利用して構築する場合、樹脂12は、揮発性の高い溶剤に可溶な樹脂が好ましく、アクリル樹脂がより好ましい。
揮発性の高い溶剤としては、例えば、トルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトン等が挙げられる。
樹脂12の屈折率は、拡散フィルム10の光透過性に優れることから、1.40〜2.00が好ましく、1.43〜1.95がより好ましく、1.46〜1.90が更に好ましい。
光拡散粒子13は、可視光波長域(概ね400〜700nm)の光拡散効果を有する微粒子であれば特に限定されることはなく、公知の微粒子を用いることができる。光拡散粒子13は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
光拡散粒子13の材料としては、例えば、金、銀、ケイ素、アルミニウム、マグネシウム、ジルコニウム、チタン、亜鉛、ゲルマニウム、インジウム、スズ、アンチモン、セリウム等の金属;酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ゲルマニウム、酸化インジウム、酸化スズ、インジウムスズ酸化物、酸化アンチモン、酸化セリウム等の金属酸化物;水酸化アルミニウム等の金属水酸化物;炭酸マグネシウム等の金属炭酸化物;窒化ケイ素等の金属窒化物;アクリル樹脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂等が挙げられる。これらの光拡散粒子13の材料は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの光拡散粒子13の材料の中でも、拡散フィルム10の製造時の取り扱い性に優れることから、ケイ素、アルミニウム、マグネシウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、アクリル樹脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂が好ましく、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、アクリル樹脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂がより好ましく、アクリル樹脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂が更に好ましく、アクリル樹脂、シリコーン樹脂が特に好ましい。
光拡散粒子13の形状としては、例えば、球状、円柱状、立方体状、直方体状、角錐状、円錐状、星型状、不定形状が挙げられる。これらの光拡散粒子13の形状は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの光拡散粒子13の形状の中でも、可視波長域の光を効果的に拡散させることができることから、球状、立方体状、直方体状、角錐状、星型状が好ましく、球状がより好ましい。
光拡散粒子13の屈折率は、拡散フィルム10の光拡散性に優れることから、1.30〜2.00が好ましく、1.35〜1.95がより好ましく、1.40〜1.90が更に好ましい。
樹脂12と光拡散粒子13との屈折率差を有することで、光拡散粒子13の光拡散効果が生じる。樹脂12と光拡散粒子13との屈折率差は、積層体の光取り出し効率や法線輝度に優れ、積層体の出射光波長の出射角度依存性を抑制することから、0.01〜0.20が好ましく、0.03〜0.17がより好ましく、0.05〜0.15が更に好ましい。
樹脂12と光拡散粒子13の組合せとしては、例えば、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がケイ素微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がアルミニウム微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がマグネシウム微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13が酸化ケイ素微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13が酸化アルミニウム微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13が酸化マグネシウム微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13が水酸化アルミニウム微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13が炭酸マグネシウム微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がアクリル樹脂微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がスチレン樹脂微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がシリコーン樹脂微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がウレタン樹脂微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がメラミン樹脂微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がエポキシ樹脂微粒子、樹脂12がポリカーボネート樹脂で光拡散粒子13がケイ素微粒子、樹脂12がポリカーボネート樹脂で光拡散粒子13がアルミニウム微粒子、樹脂12がポリカーボネート樹脂で光拡散粒子13がマグネシウム微粒子、樹脂12がポリカーボネート樹脂で光拡散粒子13が酸化ケイ素微粒子、樹脂12がポリカーボネート樹脂で光拡散粒子13が酸化アルミニウム微粒子、樹脂12がポリカーボネート樹脂で光拡散粒子13が酸化マグネシウム微粒子、樹脂12がポリカーボネート樹脂で光拡散粒子13が水酸化アルミニウム微粒子、樹脂12がポリカーボネート樹脂で光拡散粒子13が炭酸マグネシウム微粒子、樹脂12がポリカーボネート樹脂で光拡散粒子13がアクリル樹脂微粒子、樹脂12がポリカーボネート樹脂で光拡散粒子13がスチレン樹脂微粒子、樹脂12がポリカーボネート樹脂で光拡散粒子13がシリコーン樹脂微粒子、樹脂12がポリカーボネート樹脂で光拡散粒子13がウレタン樹脂微粒子、樹脂12がポリカーボネート樹脂で光拡散粒子13がメラミン樹脂微粒子、樹脂12がポリカーボネート樹脂で光拡散粒子13がエポキシ樹脂微粒子、樹脂12がポリエチレンテレフタレートで光拡散粒子13がケイ素微粒子、樹脂12がポリエチレンテレフタレートで光拡散粒子13がアルミニウム微粒子、樹脂12がポリエチレンテレフタレートで光拡散粒子13がマグネシウム微粒子、樹脂12がポリエチレンテレフタレートで光拡散粒子13が酸化ケイ素微粒子、樹脂12がポリエチレンテレフタレートで光拡散粒子13が酸化アルミニウム微粒子、樹脂12がポリエチレンテレフタレートで光拡散粒子13が酸化マグネシウム微粒子、樹脂12がポリエチレンテレフタレートで光拡散粒子13が水酸化アルミニウム微粒子、樹脂12がポリエチレンテレフタレートで光拡散粒子13が炭酸マグネシウム微粒子、樹脂12がポリエチレンテレフタレートで光拡散粒子13がアクリル樹脂微粒子、樹脂12がポリエチレンテレフタレートで光拡散粒子13がスチレン樹脂微粒子、樹脂12がポリエチレンテレフタレートで光拡散粒子13がシリコーン樹脂微粒子、樹脂12がポリエチレンテレフタレートで光拡散粒子13がウレタン樹脂微粒子、樹脂12がポリエチレンテレフタレートで光拡散粒子13がメラミン樹脂微粒子、樹脂12がポリエチレンテレフタレートで光拡散粒子13がエポキシ樹脂微粒子等が挙げられる。これらの樹脂12と光拡散粒子13の組合せの中でも、拡散フィルム10の耐熱性、力学特性、成形加工性に優れ、屈折率差が前記好ましい範囲であり、積層体の光取り出し効率や法線輝度に優れ、積層体の出射光波長の出射角度依存性を抑制することから、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がケイ素微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がアルミニウム微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がマグネシウム微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13が酸化ケイ素微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13が酸化アルミニウム微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13が酸化マグネシウム微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13が水酸化アルミニウム微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13が炭酸マグネシウム微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がアクリル樹脂微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がスチレン樹脂微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がシリコーン樹脂微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がウレタン樹脂微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がメラミン樹脂微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がエポキシ樹脂微粒子が好ましく、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13が酸化ケイ素微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13が酸化アルミニウム微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13が水酸化アルミニウム微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13が炭酸マグネシウム微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がアクリル樹脂微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がスチレン樹脂微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がシリコーン樹脂微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がウレタン樹脂微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がメラミン樹脂微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がエポキシ樹脂微粒子がより好ましく、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がアクリル樹脂微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がスチレン樹脂微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がシリコーン樹脂微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がウレタン樹脂微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がメラミン樹脂微粒子、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がエポキシ樹脂微粒子が更に好ましく、樹脂12がアクリル樹脂で光拡散粒子13がアクリル樹脂微粒子とシリコーン樹脂微粒子の両者が特に好ましい。
凹凸構造11を転写型を用いて構築する場合、光拡散粒子13の含有量は、樹脂12の含有量100質量部に対し、1〜100質量部が好ましく、2〜80質量部がより好ましく、3〜60質量部が更に好ましい。光拡散粒子13の含有量が1質量%以上であると、積層体の出射光波長の出射角度依存性を抑制する。また、光拡散粒子13の含有量が100質量部以下であると、積層体の光取り出し効率や法線輝度に優れる。
凹凸構造11を転写型を用いて構築する場合、光拡散粒子13の体積平均粒子径は、0.5〜20μmが好ましく、0.8〜15μmがより好ましく、1〜10μmが更に好ましい。微粒子15の体積平均粒子径が0.5μm以上であると、可視波長域の光を効果的に拡散させることができる。また、微粒子15の体積平均粒子径が20μm以下であると、積層体の出射光波長の出射角度依存性を抑制する。
凹凸構造11を光拡散粒子13の形状を利用して構築する場合、光拡散粒子13の含有量は、樹脂12の含有量100質量部に対し、20〜150質量部が好ましく、30〜140質量部がより好ましく、40〜130質量部が更に好ましい。光拡散粒子13の含有量が20質量%以上であると、積層体の出射光波長の出射角度依存性を抑制する。また、光拡散粒子13の含有量が150質量部以下であると、積層体の光取り出し効率や法線輝度に優れる。
凹凸構造11を光拡散粒子13の形状を利用して構築する場合、光拡散粒子13は、1種を単独で用いてもよいが、積層体の光取り出し効率や法線輝度に優れ、積層体の出射光波長の出射角度依存性を抑制することから、アクリル樹脂微粒子とシリコーン樹脂微粒子の両者を混合して用いることが好ましい。
光拡散粒子13としてアクリル樹脂微粒子を単独で用いる場合、出射光波長の出射角度依存性を抑制するために、アクリル樹脂微粒子の含有量を多くしなければならず、その結果、積層体の光取り出し効率や法線輝度が低下する原因となる。
また、光拡散粒子13としてシリコーン樹脂微粒子を単独で用いる場合、シリコーン樹脂微粒子の含有量が少なくても出射光波長の出射角度依存性を抑制することができるが、シリコーン樹脂微粒子の含有量が少なくても積層体の光取り出し効率や法線輝度が低下する原因となる。
光拡散粒子13としてアクリル樹脂微粒子とシリコーン樹脂微粒子の両者を混合して用いることで、上記課題が解決でき、積層体の光取り出し効率や法線輝度に優れ、積層体の出射光波長の出射角度依存性を抑制することができる。
凹凸構造11を光拡散粒子13の形状を利用して構築し、光拡散粒子13としてアクリル樹脂微粒子とシリコーン樹脂微粒子の両者を混合して用いる場合、アクリル樹脂微粒子の含有量は、樹脂12の含有量100質量部に対し、10〜110質量部が好ましく、15〜105質量部がより好ましく、20〜100質量部が更に好ましい。アクリル樹脂微粒子13の含有量が10質量%以上であると、積層体の出射光波長の出射角度依存性を抑制する。また、アクリル樹脂微粒子の含有量が110質量部以下であると、積層体の光取り出し効率や法線輝度に優れる。
凹凸構造11を光拡散粒子13の形状を利用して構築し、光拡散粒子13としてアクリル樹脂微粒子とシリコーン樹脂微粒子の両者を混合して用いる場合、シリコーン樹脂微粒子の含有量は、樹脂12の含有量100質量部に対し、10〜40質量部が好ましく、15〜35質量部がより好ましく、20〜30質量部が更に好ましい。シリコーン樹脂微粒子の含有量が10質量%以上であると、積層体の出射光波長の出射角度依存性を抑制する。また、シリコーン樹脂微粒子の含有量が40質量部以下であると、積層体の光取り出し効率や法線輝度に優れる。
凹凸構造11を光拡散粒子13の形状を利用して構築し、光拡散粒子13としてアクリル樹脂微粒子とシリコーン樹脂微粒子の両者を混合して用いる場合、アクリル樹脂微粒子の体積平均粒子径は、1〜30μmが好ましく、1.2〜25μmがより好ましい。アクリル樹脂微粒子の体積平均粒子径が1μm以上であると、積層体の光取り出し効率や法線輝度に優れる。また、アクリル樹脂微粒子の体積平均粒子径が30μm以下であると、積層体の出射光波長の出射角度依存性を抑制する。
凹凸構造11を光拡散粒子13の形状を利用して構築し、光拡散粒子13としてアクリル樹脂微粒子とシリコーン樹脂微粒子の両者を混合して用いる場合、シリコーン樹脂微粒子の体積平均粒子径は、0.5〜15μmが好ましく、0.6〜12μmがより好ましい。シリコーン樹脂微粒子の体積平均粒子径が0.5μm以上であると、積層体の光取り出し効率や法線輝度に優れる。また、シリコーン樹脂微粒子の体積平均粒子径が15μm以下であると、積層体の出射光波長の出射角度依存性を抑制する。
拡散フィルム10は、性能を損なわない範囲で、樹脂12や光拡散粒子13以外にも他の成分を含んでもよい。
他の成分としては、例えば、離型剤、難燃剤、帯電防止剤、レべリング剤、防汚性向上剤、分散安定剤、粘度調整剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、着色剤等の各種添加剤が挙げられる。
拡散フィルム10中の他の成分の含有量は、拡散フィルム10の本来の性能の低下を抑制することができることから、樹脂12の含有量100質量部に対し、5質量部以下が好ましく、3質量部以下がより好ましく、1質量部以下が更に好ましい。
拡散フィルム10は、凹凸構造11を保護し拡散フィルム10の取り扱い性を高めるため、凹凸構造14を有する表面に保護フィルムを設けてもよい。前記保護フィルムは、拡散フィルム10を用いる際に、拡散フィルム10から剥がせばよい。
保護フィルムとしては、例えば、公知の保護フィルム等が挙げられる。
凹凸構造11を転写型を用いて構築する場合の拡散フィルム10の製造方法について説明する。
凹凸構造11を転写型を用いて構築する場合の拡散フィルム10は、例えば、図6に示すような装置50等を用いて製造することができる。
以下、図6に示す装置50について説明するが、拡散フィルム10の製造方法は、図6に示す装置50に限定されるものではない。
樹脂12の原料となる活性エネルギー線樹脂組成物、光拡散粒子13、必要に応じて他の成分を所望の配合量にて混合し、得られた混合物51を貯蔵タンク55に予め入れておく。
凹凸構造11を形成するための円筒形のロール型52とロール53との間に、基材15を導入する。この状態で、回転するロール型52と基材15との間に、タンク55から先端にノズルを取り付けた配管56を通して、混合物51を供給する。
回転するロール型52と基材15との間に挟まれた混合物51は、活性エネルギー線照射装置54付近で活性エネルギー線により硬化される。得られた硬化物をロール型52から離型することで、拡散フィルム10が得られる。
基材15としては、活性エネルギー線硬化性組成物の硬化性に優れることから、活性エネルギー線を透過する基材が好ましい。
基材15の材料としては、例えば、アクリル樹脂;ポリカーボネート樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹脂;ポリスチレン、ABS樹脂等のスチレン樹脂;塩化ビニル樹脂;ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース等のセルロース樹脂;ポリイミド、ポリイミドアミド等のイミド樹脂;ガラス等が挙げられる。これらの基材15の材料の中でも、柔軟性に優れ、活性エネルギー線の透過性に優れることから、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、セルロース樹脂、イミド樹脂が好ましく、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、イミド樹脂がより好ましい。
基材15の厚さは、活性エネルギー線硬化性組成物の硬化性に優れることから、10〜1000μmが好ましく、20〜500μmがより好ましく、25〜300μmが更に好ましい。
基材15は、密着性を向上させるため、必要に応じて、基材15の表面に易接着処理を施してもよい。
易接着処理の方法としては、例えば、基材15の表面にポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等からなる易接着層を形成する方法、基材15の表面を粗面化処理する方法等が挙げられる。
基材15は、易接着処理以外にも、必要に応じて、帯電防止、反射防止、基材同士の密着防止等の表面処理を施してもよい。
基材15は、活性エネルギー線樹脂組成物の硬化後に剥離してもよく、そのまま拡散フィルム10と密着させたままで用いてもよい。
凹凸構造11を光拡散粒子13の形状を利用して構築する場合の拡散フィルム10の製造方法について説明する。
凹凸構造11を転写型を用いて構築する場合の拡散フィルム10は、例えば、溶剤に、樹脂12を溶解させ、光拡散粒子13を分散させ、面発光体30の光出射面又は基材15に塗布し、溶剤を乾燥させる方法等で製造することができる。
塗布方法としては、例えば、スプレー法、ディップ法、ロールコーター法、カーテンフロー法、メイヤーバー法等が挙げられる。これらの塗布方法の中でも、拡散フィルム10の生産性に優れることから、ロールコーター法が好ましい。
本発明の積層体は、拡散フィルム10及び面発光体30を含む。
本発明の積層体は、例えば、図7に示すような面発光体30等が挙げられる。
以下、図7に示す積層体について説明するが、本発明の積層体は、図7に示す積層体に限定されるものではない。
図7に示す積層体は、ガラス基板31、陽極32、発光層33、陰極34を順次積層している面発光体30のガラス基板31の表面に、粘着層20を介して、拡散フィルム10が設けられている。
面発光体としては、例えば、有機EL素子、無機EL素子、導光板等が挙げられる。これらの面発光体の中でも、本発明の効果がより顕著に現れることから、有機EL素子が好ましい。
尚、図7に示す面発光体30は、有機EL素子を想定している。
拡散フィルム10を面発光体30に積層する場合、拡散フィルム10と面発光体30との間に粘着層20を設けてもよい。
粘着層20を構成する材料としては、拡散フィルム10と面発光体30とを貼り合わせることができれば特に限定されないが、例えば、アクリル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリウレタン系粘着剤、エポキシ系粘着剤等が挙げられる。これらの粘着層20を構成する材料は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの粘着層20を構成する材料の中でも、粘着力が高く、拡散フィルム10の耐候性、柔軟性、耐熱性に優れることから、アクリル系粘着剤が好ましい。
アクリル系粘着剤としては、例えば、主成分となるアルキル(メタ)アクリレート、極性基を含む単量体、必要に応じて、架橋剤を含む単量体組成物を共重合した共重合体等が挙げられる。
アルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、iso−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートが挙げられる。これらのアルキル(メタ)アクリレートは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらのアルキル(メタ)アクリレートの中でも、ガラス転移温度が低く、低温でも粘着力が高いことから、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートが好ましい。
極性基を含む単量体としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の水酸基含有単量体類;(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等のカルボキシル基含有単量体類;N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、アクリロイルモルホルン、(メタ)アクリルアミド等の窒素含有単量体類;グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有単量体類等が挙げられる。これらの極性基を含む単量体は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの極性基を含む単量体の中でも、取り扱い性に優れることから、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートが好ましい。
尚、単量体組成物に架橋剤を含む場合、極性基を含む単量体は、架橋点として作用する。
架橋剤としては、例えば、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチロールプロパントリレンジイソシアネート、ジフェニルメタントリイソシアネート等のイソシアネート架橋剤;ビスフェノールA、エピクロルヒドリン型のエポキシ樹脂、エチレングリコールグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル等のエポキシ架橋剤;ヘキサメチレンジアミン、トリエチルジアミン、ポリエチレンイミン等のアミン架橋剤;アルミニウム、鉄、亜鉛、スズ、チタン、ニッケル等の多価金属がアセチルアセトンやアセト酢酸エチルに配位した金属キレート架橋剤;N,N’−ジフェニルメタン−4,4’−ビス(1−アジリジンカルボキサイド)、N,N’−トルエン−2,4−ビス(1−アジリジンカルボキサミド)、トリエチレンメラミン、ビスイソフタロイル−1−(2−メチルアジリジン)、トリ−1−アジリジニルホスフィンオキサイド等のアジリジン架橋剤等が挙げられる。これらの架橋剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの架橋剤の中でも、取り扱い性に優れることから、イソシアネート架橋剤が好ましい。
架橋剤の含有量は、アルキル(メタ)アクリレートと極性基を含む単量体の合計100質量部に対して、0.01〜40質量部が好ましく、0.05〜30質量部がより好ましい。架橋剤の含有率が0.01質量部以上であると、粘着層20を構成する材料が十分硬く、面発光体30等に貼り合わせる際に粘着層20がはみ出ることを抑制することができる。架橋剤の含有率が20質量部以下であると、粘着力に優れる。
共重合体の質量平均分子量は、粘着力に優れ、剪断力が高いことから、30万〜200万が好ましく、50万〜150万がより好ましい。
単量体組成物の重合方法としては、例えば、バルク重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法等が挙げられる。これらの単量体組成物の重合方法の中でも、単量体組成物の生産性に優れることから、懸濁重合法が好ましい。
単量体組成物を重合する際に、必要に応じて、重合開始剤を用いてもよい。
重合開始剤としては、例えば、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ重合開始剤;過酸化ラウロイル、過酸化ベンゾイル等の過酸化物重合開始剤;ベンゾフェノン等のベンゾフェノン重合開始剤;2−メチルチオキサントン等のチオキサントン重合開始剤;ベンゾインエチルエーテル等のベンゾインエーテル重合開始剤等が挙げられる。これらの重合開始剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの重合開始剤の中でも、重合性に優れることから、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ重合開始剤が好ましい。
粘着層20の積層方法としては、例えば、粘着層20を構成する材料を溶剤に溶解させ、拡散フィルム10の光入射面に塗布し、溶剤を乾燥させる方法等が挙げられる。
粘着層20を構成する材料を溶解させる溶剤としては、例えば、トルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトン等が挙げられる。これらの溶剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
溶剤に粘着層20を構成する材料を溶解させた溶液には、粘着層20の性能を損なわない範囲で、他の成分を含んでもよい。
他の成分としては、例えば、粘度調整剤、可塑剤、充填剤、難燃剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、着色剤等の各種添加剤が挙げられる。
また、粘着層20には、光拡散粒子を含んでもよい。
粘着層20の厚さは、5〜50μmが好ましく、7〜40μmがより好ましく、10〜30μmが更に好ましい。粘着層20の厚さが5μm以上であると、貼り合わせる材料との密着性に優れる。また、粘着層20の厚さが50μm以下であると、粘着層20の積層が容易である。
拡散フィルム10と面発光体30とを粘着層20で貼り合わせる場合、その界面は、光の損失を抑制することから、光学密着していることが好ましい。
粘着層20を構成する材料の屈折率は、拡散フィルム10とガラス基板31に近い屈折率が好ましく、具体的には1.40〜2.00が好ましく、1.43〜1.95がより好ましく、1.46〜1.90が更に好ましい。
本発明の拡散フィルムは、面発光体のガラス基板内部に閉じ込められた光の角度強度分布を考慮しているため、面発光体の光取り出し効率や出射光波長の出射角度依存性を大きく改善するため、本発明の拡散フィルムを用いた積層体は、例えば、照明、ディスプレイ、スクリーン等に好適に用いることができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
尚、実施例中の「部」及び「%」は、「質量部」及び「質量%」を示す。
以下、いずれも面発光体として、「Symfos OLED−010K」(商品名、コニカミノルタ社製、白色OLEDデバイス、寸法74mm×74mm×2.8mm)の光出射面側の表面の拡散フィルムを剥離した有機EL素子を用いた。
(角度X°の算出)
面発光体の光出射面側のガラス基板の表面に、直径2mmの穴の空いた厚さ0.1mmの遮光シートを、カーギル標準屈折液(屈折率1.52、(株)モリテックス製)を用いて光学密着させた。次いで、直径23.6mm、高さ11.8mmの半球状レンズ(材料BK7ガラス)を同様の方法で、半球状レンズの頂部が遮光シートの穴の真上にくるよう配置した。
この状態で、面発光体に10mAの電流を通電して点灯し、輝度計(機種名「BM−7」、トプコン社製)を用いて、ガラス基板表面の法線方向(0°)に対する0°〜90°の範囲の光の角度強度分布を測定した。得られた光の角度強度分布を、図8に示す。
尚、法線方向(0°)のときの光の強度を1とした。
全光束角度強度分布は、「新しい照明ノート」(大山松次郎原著、(株)オーム社刊、平成8年)より、光の角度強度分布が軸対称で発光されている場合、光の強度にsinθを乗じて計算することができる。
図8で得られた光の角度強度分布にsinθを乗じて、全光束角度強度分布を算出した。得られた全光束角度強度分布を、図9に示す。
面発光体から発せられる最も光束量の高い角度をX°は、図9より50°であった。
(α、βの算出)
実施例・比較例で得られた基材を有する拡散フィルムの基材側から、拡散フィルムへの入射角度がX°となるように光を入射させた。拡散フィルムから出射した光を、ゴニオフォトメーター(機種名「GP−200」、(株)村上色彩技術研究所製)を用いて、拡散フィルムの光出射面に対して−90°〜90°の範囲の光の角度強度分布を測定した。得られた光の角度強度分布を、図10及び図11に示す。
拡散フィルムの光出射面側から出射する光の角度強度分布の半値幅α及びβは、図10、図11から確認した。
(I(0°)/I(X°)の算出)
実施例・比較例で得られた基材を有する拡散フィルムの基材側から、拡散フィルムへの入射角度が0°となるように光を入射させた。拡散フィルムから出射した光を、ゴニオフォトメーター(機種名「GP−200」、(株)村上色彩技術研究所製)を用いて、拡散フィルムの光出射面に対して−90°〜90°の範囲の光の角度強度分布を測定した。また、実施例・比較例で得られた基材を有する拡散フィルムの基材側から、拡散フィルムへの入射角度がX°となるように光を入射させた。拡散フィルムから出射した光を、ゴニオフォトメーター(機種名「GP−200」、(株)村上色彩技術研究所製)を用いて、拡散フィルムの光出射面に対して−90°〜90°の範囲の光の角度強度分布を測定した。得られた光の角度強度分布を、図10及び図11に示す。
光の強度をI(0°)とI(X°)は、図10、図11から確認した。
(光取り出し効率の測定)
実施例・比較例で得られた基材を有する拡散フィルムの基材側を、面発光体の光出射面側のガラス基板の表面に、粘着層としてカーギル標準屈折液(屈折率1.52、(株)モリテックス製)を介して光学密着させ、積層体を得た。
得られた積層体の光出射面側に、直径10mmの穴の空いた厚さ0.1mmの遮光シートを配置し、これを、積分球(ラブスフェア社製、内径6インチ)のサンプル開口部に配置した。この状態で、面発光体に10mAの電流を通電して点灯した時の、遮光シートの直径10mmの穴から出射する光を、分光計測器(分光器:機種名「PMA−12」(浜松フォトニクス社製)、ソフトウェア:ソフト名「PMA用基本ソフトウェアU6039−01ver.3.3.1」)にて測定し、標準視感度曲線による補正を行って、積層体の光子数を算出した。
拡散フィルムを積層しない積層体の光子数を100%としたときの、実施例・比較例で得られた基材を有する拡散フィルムを積層した積層体の光子数の割合を、光取り出し効率とした。
(色度変化量の測定)
実施例・比較例で得られた基材を有する拡散フィルムの基材側を、面発光体の光出射面側のガラス基板の表面に、粘着層としてカーギル標準屈折液(屈折率1.52、(株)モリテックス製)を介して光学密着させ、積層体を得た。
得られた積層体の光出射面側に、直径10mmの穴の空いた厚さ0.1mmの遮光シートを配置した。この状態で、面発光体に1.5Aの電流を通電した点灯した時の、遮光シートの直径10mmの穴から出射する光を、輝度計(機種名「BM−7」、トプコン社製)にて、面発光体の法線方向(0°)、面発光体の法線方向から10°傾けた方向、面発光体の法線方向から20°傾けた方向、面発光体の法線方向から30°傾けた方向、面発光体の法線方向から40°傾けた方向、面発光体の法線方向から50°傾けた方向、面発光体の法線方向から60°傾けた方向、面発光体の法線方向から70°傾けた方向、面発光体の法線方向から75°傾けた方向、面発光体の法線方向から80°傾けた方向から、それぞれxy表色系の色度u’、v’を測定した。各角度のu’の値及びu’の平均値を横軸に、各角度のv’の値及びv’の平均値を縦軸にプロットし、u’及びv’の平均値をプロットした点から各角度のu’及びv’の値をプロットした点までの距離を算出し、その距離が最も長くなる時の値を色度変化量とした。
尚、色度変化量が小さいほど、積層体の出射光波長の出射角度依存性が抑制されたことを意味する。
[実施例]
ポリエステルフィルム(商品名「ダイヤホイルT910E125」、三菱樹脂(株)製)の片面に、下記混合物Aを、乾燥後の平均厚さが12μmとなるよう塗布し、基材を有する拡散フィルムを得た。
(混合物A)
アクリルポリオール(商品名「アクリディックA−807」、DIC(株)製、固形分50%)162部
イソシアネート(商品名「タケネートD110N」、武田薬品工業(株)製、固形分60%)32部
アクリル樹脂微粒子(商品名「MX−1000」、綜研化学(株)製、体積平均粒子径10μm、屈折率1.49)55部
シリコーン樹脂微粒子(商品名「トスパール130」、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、体積平均粒子径2.5μm、屈折率1.42)35部
メチルエチルケトン215部
酢酸ブチル215部
[比較例]
ポリエステルフィルム(商品名「ダイヤホイルT910E125」、三菱樹脂(株)製)の片面に、下記混合物Bを、乾燥後の平均厚さが10μmとなるよう塗布し、基材を有する拡散フィルムを得た。
(混合物B)
アクリルポリオール(商品名「アクリディックA−807」、DIC(株)製、固形分50%)162部
イソシアネート(商品名「タケネートD110N」、武田薬品工業(株)製、固形分60%)32部
アクリル樹脂微粒子(体積平均粒子径5μm、屈折率1.51)24部
アクリル樹脂微粒子(体積平均粒子径15μm、屈折率1.49)1部
メチルエチルケトン215部
トルエン215部
実施例・比較例で得られた基材を有する拡散フィルムの評価結果を、表1に示す。
尚、参考例は、拡散フィルム等を何も積層していない、面発光体そのものの評価結果である。
Figure 2015176640
実施例で得られた基材を有する拡散フィルムは、式(1)、式(2)、式(3)を満たし、積層体の光取り出し効率に優れ、積層体の出射光波長の出射角度依存性が抑制された。
一方、比較例で得られた基材を有する拡散フィルムは、式(1)、式(2)、式(3)を満たさず、積層体の光取り出し効率に劣り、積層体の出射光波長の出射角度依存性が抑制されなかった。
本発明の拡散フィルムは、面発光体のガラス基板内部に閉じ込められた光の角度強度分布を考慮しているため、面発光体の光取り出し効率や出射光波長の出射角度依存性を大きく改善するため、本発明の拡散フィルムを用いた積層体は、例えば、照明、ディスプレイ、スクリーン等に好適に用いることができる。
10 拡散フィルム
11 凹凸構造
12 樹脂
13 光拡散粒子
14 凹凸構造の底面部
15 基材
20 粘着層
30 面発光体
31 ガラス基板
32 陽極
33 発光層
34 陰極
50 装置
51 混合物
52 ロール型
53 ロール
54 活性エネルギー線照射装置
55 タンク
56 配管

Claims (13)

  1. 面発光体の光出射面側に積層する拡散フィルムであって、以下の条件1を満たす拡散フィルム。
    (条件1)
    面発光体から発せられる最も光束量の高い角度をX°とし、
    拡散フィルムの光入射面側に入射角度がX°となるように光を入射させたとき、
    拡散フィルムの光出射面側から出射する光の角度強度分布の半値幅αが、下記式(1)を満足する。
    α≧20° (1)
  2. 面発光体の光出射面側に積層する拡散フィルムであって、以下の条件2を満たす拡散フィルム。
    (条件2)
    面発光体から発せられる最も光束量の高い角度をX°とし、
    拡散フィルムの光入射面側に入射角度がX°となるように光を入射させたとき、
    拡散フィルムの光出射面側から出射する光の角度強度分布の1/3値幅βが、下記式(2)を満足する。
    β≧30° (2)
  3. 更に以下の条件3を満たす、請求項1又は2に記載の拡散フィルム。
    (条件3)
    面発光体から発せられる最も光束量の高い角度をX°とし、
    拡散フィルムの光入射面側から角度0°の光を入射させ、拡散フィルムの光出射面側から法線方向に出射する光の強度をI(0°)とし、
    拡散フィルムの光入射面側から角度X°の光を入射させ、拡散フィルムの光出射面側から出射する光のピーク強度をI(X°)としたとき、
    光の強度比が、下記式(3)を満足する。
    (0°)/I(X°)≦2 (3)
  4. 光出射面側に凹凸構造を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の拡散フィルム。
  5. 光拡散粒子を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の拡散フィルム。
  6. 光拡散粒子によって凹凸構造が形成されている、請求項4又は5に記載の拡散フィルム。
  7. 凹凸構造が、球欠形状、球欠台形状、楕円体球欠形状、楕円体球欠台形状、角錐形状及び角錐台形状の少なくとも1種の突起又は窪みである、請求項4又は5に記載の拡散フィルム。
  8. 面発光体の光出射面側に積層する拡散フィルムの製造方法であって、以下の条件1を満たす拡散フィルムの製造方法。
    (条件1)
    面発光体から発せられる最も光束量の高い角度をX°とし、
    拡散フィルムの光入射面側に入射角度がX°となるように光を入射させたとき、
    拡散フィルムの光出射面側から出射する光の角度強度分布の半値幅αが、下記式(1)を満足する。
    α≧20° (1)
  9. 面発光体の光出射面側に積層する拡散フィルムの製造方法であって、以下の条件2を満たす拡散フィルムの製造方法。
    (条件2)
    面発光体から発せられる最も光束量の高い角度をX°とし、
    拡散フィルムの光入射面側に入射角度がX°となるように光を入射させたとき、
    拡散フィルムの光出射面側から出射する光の角度強度分布の1/3値幅βが、下記式(2)を満足する。
    β≧30° (2)
  10. 更に以下の条件3を満たす、請求項8又は9に記載の拡散フィルムの製造方法。
    (条件3)
    面発光体から発せられる最も光束量の高い角度をX°とし、
    拡散フィルムの光入射面側から角度0°の光を入射させ、拡散フィルムの光出射面側から法線方向に出射する光の強度をI(0°)とし、
    拡散フィルムの光入射面側から角度X°の光を入射させ、拡散フィルムの光出射面側から出射する光のピーク強度をI(X°)としたとき、
    光の強度比が、下記式(3)を満足する。
    (0°)/I(X°)≦2 (3)
  11. 請求項1〜7のいずれかに記載の拡散フィルム及び面発光体を含む、積層体。
  12. 請求項11に記載の積層体を含む、照明。
  13. 請求項11に記載の積層体を含む、ディスプレイ。
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