JP2015157776A - 1個以上のカルボキシ基を有するカルボン酸エステル化合物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
1個以上のカルボキシ基を有するカルボン酸エステル化合物の製造方法としては、アルコールと過剰のジカルボン酸クロリドとを反応させる方法及び、アルコールと過剰のジカルボン酸とを、縮合剤の存在下で反応させる方法等が知られている(特許文献1)。また、ジカルボン酸の保護及び脱保護を経てモノエステル化を行う方法が知られている(特許文献2)。
[1] 工程(1)〜(3)を含む1個以上のカルボキシ基を有するカルボン酸エステル化合物の製造方法。
工程(1):1個の水酸基を有する化合物(A)と、2個以上のカルボキシ基を有する化合物(B)とを混合することにより、エステル化反応を行う工程
工程(2):得られた反応混合物と、塩基性化合物と、水とを混合し懸濁液を得る工程
工程(3):得られた懸濁液から、1個以上のカルボキシ基を有するカルボン酸エステル化合物を含む固形分を取得する工程
[2] 水酸基を有する化合物(A)1モルに対する、2個以上のカルボキシ基を有する化合物(B)の使用量が3〜50モルである[1]に記載の製造方法。
[3] 工程(1)における反応が、親水性有機溶剤中で行われる[1]又は[2]に記載の製造方法。
[4] 親水性有機溶剤が、非プロトン性極性溶媒である[3]に記載の製造方法。
[5] 工程(1)におけるエステル化反応が、縮合剤の存在下で行われる[1]〜[4]のいずれかに記載の製造方法。
[6] 縮合剤がカルボジイミド化合物である[5]に記載の製造方法。
[7] 2個以上のカルボキシ基を有する化合物(B)1モルに対する、塩基性化合物の使用量が0.05〜50モルである[1]〜[6]のいずれかに記載の製造方法。
[8] 取得された固形分1質量部に対する、該固形分に含まれる2個以上のカルボキシ基を有する化合物(B)の含有量が、0.01質量部以下である[1]〜[7]のいずれかに記載の製造方法。
[9] 1個以上のカルボキシ基を有するカルボン酸エステル化合物が、25℃空気雰囲気下において固体の化合物である[1]〜[8]のいずれかに記載の製造方法。
[10] 水酸基を有する化合物(A)が、式(A1)で表される化合物である[1]〜[9]のいずれかに記載の製造方法。
[式中、A1は、2価の脂環式炭化水素基、又は2価の芳香族炭化水素基を表し、該脂環式炭化水素基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルコキシ基、シアノ基又はニトロ基で置換されていてもよく、該脂環式炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−S−又は−N(R17)−で置き換わっていてもよく、該脂環式炭化水素基に含まれる−CH(−)−は、−N(−)−で置き換わっていてもよい。R17は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
B1は、単結合又は2価の連結基を表す。
J1及びJ2は、それぞれ独立に、炭素数1〜18のアルカンジイル基を表し、該アルカンジイル基に含まれる水素原子は、炭素数1〜5のアルコキシ基又はハロゲン原子で置換されていてもよい。
K1は、単結合又は2価の連結基を表す。
k及びlは、それぞれ独立に、1〜3の整数を表す。kが2以上の整数である場合、複数のA1及びB1は、互いに同一であっても異なっていてもよい。lが2以上の整数である場合、複数のJ1、J2及びK1は、互いに同一であっても異なっていてもよい。
P1は、重合性基を表す。]
[11] 2個以上のカルボキシ基を有する化合物(B)が、式(B1)で表される化合物である[1]〜[10]のいずれかに記載の製造方法。
[式中、式中、A2及びA3は、それぞれ独立に、2価の脂環式炭化水素基、又は2価の芳香族炭化水素基を表し、該脂環式炭化水素基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルコキシ基、シアノ基又はニトロ基で置換されていてもよく、該脂環式炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−S−又は−N(R17)−で置き換わっていてもよく、該脂環式炭化水素基に含まれる−CH(−)−は、−N(−)−で置き換わっていてもよい。R17は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
B2は、単結合又は2価の連結基を表す。
qは1〜3の整数を表す。rは1〜3の整数を表す。sは0又は1を表す。ただし、qが1のとき、rは2又は3である。]
[12] 式(B1)で表される化合物が、式(B2)で表される化合物である[11]に記載の製造方法。
[式中、mは0〜3の整数を表す。pは0又は1を表す。]
[13] 式(B2)で表される化合物が、式(B3)で表される化合物である[12]に記載の製造方法。
[式中、mは0〜3の整数を表す。pは0又は1を表す。]
工程(1):水酸基を有する化合物(A)と、2個以上のカルボキシ基を有する化合物(B)とを混合し、エステル化反応を行う工程
工程(2):得られた反応混合物と、塩基性化合物と、水とを混合し懸濁液を得る工程
工程(3):得られた懸濁液から、1個以上のカルボキシ基を有するカルボン酸エステル化合物を含む固形分を取得する工程
水酸基を有する化合物(A)(以下、化合物(A)ということがある。)は、2価の脂環式炭化水素基又は2価の芳香族炭化水素基を有するのが好ましく、さらに、重合性基を有するのが好ましい。中でも、化合物(A)は、式(A1)で表される化合物であるとより好ましい。
[A1は、2価の脂環式炭化水素基、又は2価の芳香族炭化水素基を表し、該脂環式炭化水素基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルコキシ基、シアノ基又はニトロ基で置換されていてもよく、該脂環式炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−S−又は−N(R17)−で置き換わっていてもよく、該脂環式炭化水素基に含まれる−CH(−)−は、−N(−)−で置き換わっていてもよい。R17は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
B1は、単結合又は2価の連結基を表す。
J1及びJ2は、それぞれ独立に、炭素数1〜18のアルカンジイル基を表し、該アルカンジイル基に含まれる水素原子は、炭素数1〜5のアルコキシ基又はハロゲン原子で置換されていてもよい。
K1は、単結合又は2価の連結基を表す。
k及びlは、それぞれ独立に、1〜3の整数を表す。kが2以上の整数である場合、複数のA1及びB1は、互いに同一であっても異なっていてもよい。lが2以上の整数である場合、複数のJ1、J2及びK1は、互いに同一であっても異なっていてもよい。
P1は、重合性基を表す。]
より好ましくは、−CH2−CH2−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)−、−C(=O)−NH−、−NH−C(=O)−、−O−CH2−、−CH2−O−又は単結合であり、さらに好ましくは−C(=O)−O−又はO−C(=O)−である。
R17は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、前記と同じものが挙げられる。
該アルカンジイル基に含まれる水素原子は、メトキシ基、エトキシ基等の炭素数1〜5のアルコキシ基又は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子で置換されていてもよい。
J1及びJ2は、それぞれ独立に、炭素数1〜8のアルカンジイル基であることが好ましい。
lは、好ましくは1又は2であり、より好ましくは1である。
かかる重合性基としては、重合反応に関与し得る基、重合反応に関与し得る基とB1で表される2価の連結基と同じ基が結合した基及び、重合反応に関与し得る基とK1で表される2価の連結基と同じ基が結合した基が挙げられる。
重合性基は、光重合に適するという点で、ラジカル重合性基又はカチオン重合性基が好ましく、取り扱いが容易で、製造も容易であるという点で、アクリロイル基、アクリロイルオキシ基、メタクリロイル基又はメタクリロイルオキシ基が好ましく、重合性が高いという点で、アクリロイル基又はアクリロイルオキシ基がより好ましい。
[式中、式中、A2及びA3は、それぞれ独立に、2価の脂環式炭化水素基、又は2価の芳香族炭化水素基を表し、該脂環式炭化水素基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルコキシ基、シアノ基又はニトロ基で置換されていてもよく、該脂環式炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−S−又は−N(R17)−で置き換わっていてもよく、該脂環式炭化水素基に含まれる−CH(−)−は、−N(−)−で置き換わっていてもよい。R17は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
B2は、単結合又は2価の連結基を表す。
qは1〜3の整数を表す。rは1〜3の整数を表す。sは0又は1を表す。ただし、qが1のとき、rは2又は3である。]
B2としては、B1と同じものが挙げられる。
qは、好ましくは1である。
rは、好ましくは2である。
sは、好ましくは0である。
さらに、化合物(T)は、好ましくは液晶性の化合物である。
添加剤の使用量は、縮合剤1モルに対して、好ましくは0.03〜1.2モルである。
触媒の使用量は、化合物(A)1モルに対して、好ましくは0.01〜0.5モルである。
溶媒は、好ましくはアセトン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、乳酸エチル、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホリックトリアミド等の親水系有機溶剤であり、より好ましくは、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホリックトリアミド等の非プロトン性極性溶媒である。
溶媒の使用量は、化合物(A)と化合物(B)との合計1質量部に対して、好ましくは0.5〜50質量部であり、より好ましくは1〜20質量部であり、さらに好ましくは2〜10質量部である。
化合物(A)1モルに対する、化合物(B)の使用量が3モルよりも少ないと化合物(T)の収率が低下する傾向がある。また、化合物(B)の使用量が50モルよりも多いと未反応の化合物(B)を除去のための後処理作業が煩雑になり、生産性が低下する傾向がある。
上記の温度範囲及び時間範囲でエステル化反応を行うことにより、反応収率が向上し、生産性がより高くなる傾向がある。
エステル化反応を行った後、得られた反応混合物と、塩基性化合物と、水とを混合することで懸濁液を得ることができる。
具体的には、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、t−ブトキシナトリウム及び、t−ブトキシカリウム等が挙げられる。
化合物(B)1モルに対する塩基性化合物の使用量が0.05モルよりも少ないと、ジ化合物(B)が溶解しにくいために除去が困難になる傾向がある。化合物(B)1モルに対する塩基性化合物の使用量が50モルよりも多いとその後の処理操作が煩雑になり、生産性が低下する傾向がある。
上記範囲の量の塩基性化合物と水とを混合することで、未反応の化合物(B)等の物質を水中に溶解させ、且つ、化合物(T)を析出させることが、より容易になるため好ましい。
懸濁液から、化合物(T)を含む固形分を取得する方法としては、濾過、デカンテーション等の方法が挙げられる。好ましくは濾過である。
<LC分析条件>
測定装置:LC−10AT(株式会社島津製作所製)
カラム:Kinetex(登録商標) ODS(5μm,4.6mmφ×15cm)
カラム温度:40℃
移動相: A:0.1%トリフルオロ酢酸水溶液
B:0.1%トリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液
グラジエント:0min B=2%
30min B=100%
35min B=100%
35.1min B=2%
45min STOP TOTAL分析時間 45分
流量:1.0mL/分
検出:紫外吸収(波長:220nm)
化合物(T−1)の製造を下記のスキームにしたがって行った。
上記式(B−1)で示されるトランス−シクロヘキサンジカルボン酸36g(210mmol)と、N−メチル−2−ピロリドン72gとを混合し溶液を得た。得られた溶液に上記式(A−1)で示されるモノアルコール化合物9.9g(42mmol)と、3,5−ジブチル−4−ヒドロキシトルエン0.7g(2.9mmol)と、4−ジメチルアミノピリジン0.055g(0.4mmol)とを加えて、45℃に温調した。得られた混合物にジイソプロピルカルボジイミド6.9g(55mmol)を1時間かけて滴下し、その後15時間撹拌することよりエステル化反応を行った(反応混合物Aとする)。
一方、水酸化ナトリウム2.1g(53mmol)と、水145gとを混合した。得られた混合物を、前記反応混合物Aに滴下し、2時間撹拌し、懸濁液を得た。得られた懸濁液を濾過することにより得られた固形物を、メタノールと水との混合溶媒(質量比1:1)で6回洗浄し、さらに、減圧乾燥することにより白色固体(1)12.6gを得た。白色固体(1)は25℃空気雰囲気下において固体であった。
上記LC分析条件を用いて、反応混合物A及び白色固体(1)を分析した。
反応混合物Aには、化合物(T−1)と、未反応の化合物(B−1)が含まれていた。
白色固体(1)1質量部に対する、該白色固体に含まれる化合物(B−1)の含有量は0.001質量部であった。
白色固体(1)1質量部に対する、該白色固体に含まれる化合物(T−1)の含有量は0.9質量部であり、化合物(A−1)基準での化合物(T−1)の収率は77%であった。
化合物(T−2)の製造を下記のスキームにしたがって行った。
上記式(B−1)で示されるトランス−シクロヘキサンジカルボン酸65g(378mmol)と、N−メチル−2−ピロリドン130gとを混合し溶液を得た。得られた溶液に上記式(A−2)で示されるモノアルコール化合物20g(76mmol)と、3,5−ジブチル−4−ヒドロキシトルエン1.2g(5.3mmol)と、4−ジメチルアミノピリジン0.098g(0.8mmol)とを加えて、45℃に温調した。得られた混合物にジイソプロピルカルボジイミド12g(98mmol)を1時間かけて滴下し、その後15時間撹拌することによりエステル化反応を行った(反応混合物Bとする)。
一方、水酸化ナトリウム3.8g(95mmol)と、水261gとを混合した。得られた混合物を、前記反応混合物Bに滴下し、2時間撹拌し、懸濁液を得た。得られた懸濁液を濾過することにより得られた固形物を、メタノールと水の混合溶媒(質量比1:1)で6回洗浄し、さらに減圧乾燥することにより白色固体(2)23.7gを得た。白色固体(2)は25℃空気雰囲気下において固体であった。
上記LC分析条件を用いて、反応混合物B及び白色固体(2)を分析した。
反応混合物Bには、化合物(T−2)と、未反応の化合物(B−1)が含まれていた。
白色固体(2)1質量部に対する、該白色固体に含まれる化合物(B−1)の含有量は0.002質量部であった。
白色固体(2)1質量部に対する、該白色固体に含まれる化合物(T−2)の含有量は0.9質量部であり、化合物(A−2)基準での化合物(T−2)の収率は75%であった。
化合物(T−3)の製造を下記のスキームにしたがって行った。
上記式(B−1)で示されるトランス−シクロヘキサンジカルボン酸78g(454mmol)と、N−メチル−2−ピロリドン156gとを混合し溶液を得た。得られた溶液に上記式(A−3)で示されるモノアルコール化合物25g(91mmol)と、3,5−ジブチル−4−ヒドロキシトルエン1.4g(6.4mmol)と、4−ジメチルアミノピリジン0.12g(0.8mmol)とを加えて、45℃に温調した。得られた混合物にジイソプロピルカルボジイミド15g(118mmol)を1時間かけて滴下し、その後15時間撹拌することによりエステル化反応を行った(反応混合物Cとする)。
一方、水酸化ナトリウム4.6g(114mmol)と、水313gとを混合した。得られた混合物を、前記反応混合物Cに滴下し、2時間撹拌し、懸濁液を得た。得られた懸濁液を濾過することにより得られた固形物を、メタノールと水の混合溶媒(質量比1:1)で6回洗浄し、さらに減圧乾燥することにより白色固体(3)28.8gを得た。白色固体(3)は25℃空気雰囲気下において固体であった。
上記LC分析条件を用いて、反応混合物C及び白色固体(3)を分析した。
反応混合物Cには、化合物(T−3)と、未反応の化合物(B−1)が含まれていた。
白色固体(3)1質量部に対する、該白色固体に含まれる化合物(B−1)の含有量は0.001質量部であった。
白色固体(3)1質量部に対する、該白色固体に含まれる化合物(T−3)の含有量は0.9質量部であり、化合物(A−3)基準での化合物(T−3)の収率は73%であった。
Claims (13)
- 工程(1)〜(3)を含む1個以上のカルボキシ基を有するカルボン酸エステル化合物の製造方法。
工程(1):1個の水酸基を有する化合物(A)と、2個以上のカルボキシ基を有する化合物(B)とを混合することにより、エステル化反応を行う工程
工程(2):得られた反応混合物と、塩基性化合物と、水とを混合し懸濁液を得る工程
工程(3):得られた懸濁液から、1個以上のカルボキシ基を有するカルボン酸エステル化合物を含む固形分を取得する工程 - 水酸基を有する化合物(A)1モルに対する、2個以上のカルボキシ基を有する化合物(B)の使用量が3〜50モルである請求項1に記載の製造方法。
- 工程(1)における反応が、親水性有機溶剤中で行われる請求項1又は2に記載の製造方法。
- 親水性有機溶剤が、非プロトン性極性溶媒である請求項3に記載の製造方法。
- 工程(1)におけるエステル化反応が、縮合剤の存在下で行われる請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
- 縮合剤がカルボジイミド化合物である請求項5に記載の製造方法。
- 2個以上のカルボキシ基を有する化合物(B)1モルに対する、塩基性化合物の使用量が0.05〜50モルである請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法。
- 取得された固形分1質量部に対する、該固形分に含まれる2個以上のカルボキシ基を有する化合物(B)の含有量が、0.01質量部以下である請求項1〜7のいずれかに記載の製造方法。
- 1個以上のカルボキシ基を有するカルボン酸エステル化合物が、25℃空気雰囲気下において固体の化合物である請求項1〜8のいずれかに記載の製造方法。
- 水酸基を有する化合物(A)が、式(A1)で表される化合物である請求項1〜9のいずれかに記載の製造方法。
[式中、A1は、2価の脂環式炭化水素基、又は2価の芳香族炭化水素基を表し、該脂環式炭化水素基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルコキシ基、シアノ基又はニトロ基で置換されていてもよく、該脂環式炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−S−又は−N(R17)−で置き換わっていてもよく、該脂環式炭化水素基に含まれる−CH(−)−は、−N(−)−で置き換わっていてもよい。R17は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
B1は、単結合又は2価の連結基を表す。
J1及びJ2は、それぞれ独立に、炭素数1〜18のアルカンジイル基を表し、該アルカンジイル基に含まれる水素原子は、炭素数1〜5のアルコキシ基又はハロゲン原子で置換されていてもよい。
K1は、単結合又は2価の連結基を表す。
k及びlは、それぞれ独立に、1〜3の整数を表す。kが2以上の整数である場合、複数のA1及びB1は、互いに同一であっても異なっていてもよい。lが2以上の整数である場合、複数のJ1、J2及びK1は、互いに同一であっても異なっていてもよい。
P1は、重合性基を表す。] - 2個以上のカルボキシ基を有する化合物(B)が、式(B1)で表される化合物である請求項1〜10のいずれかに記載の製造方法。
[式中、式中、A2及びA3は、それぞれ独立に、2価の脂環式炭化水素基、又は2価の芳香族炭化水素基を表し、該脂環式炭化水素基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4のアルコキシ基、シアノ基又はニトロ基で置換されていてもよく、該脂環式炭化水素基に含まれる−CH2−は、−O−、−S−又は−N(R17)−で置き換わっていてもよく、該脂環式炭化水素基に含まれる−CH(−)−は、−N(−)−で置き換わっていてもよい。R17は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
B2は、単結合又は2価の連結基を表す。
qは1〜3の整数を表す。rは1〜3の整数を表す。sは0又は1を表す。ただし、qが1のとき、rは2又は3である。]
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