JP2015157528A - ウィンドシールドロアモール - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも歩行者頭部保護性能の向上が図られるウィンドシールドロアモールの提供を目的とする。【解決手段】本発明に係るウィンドシールドロアモール10は、ウィンドシールド32の下縁部裏面32Mに貼り付けられる帯板部11と、カウルルーバ51の後端部を保持するルーバ保持部12とを備えている。また、帯板部11からは、カウルルーバ51の裏側に配されるカウルパネル52と当接可能な当接突片15が裏側に突出している。そして、当接突片15の基端部から先端部までの全部が、帯板部11に対して傾斜した傾斜部16となっている。【選択図】図3

Description

本発明は、車両のウィンドシールドの下縁部裏面に貼り付けられるウィンドシールドロアモールに関する。
従来、この種のウィンドシールドロアモールとして、カウルルーバと連結するものが知られている。具体的には、このロアモールは、ウィンドシールドよりも前方に迫り出してカウルルーバとカウルパネルとの間に入り込み、先端部分がカウルルーバの後端部と係合する(例えば、特許文献1参照)。
特表2011−508700号公報(図1)
しかしながら、上述した従来のウィンドシールドロアモールでは、歩行者の頭部がカウルルーバに衝突した場合に、衝突エネルギーの吸収が困難であり、歩行者頭部保護性能が低いという問題があった。
本発明は、従来よりも歩行者頭部保護性能の向上が図られるウィンドシールドロアモールの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るウィンドシールドロアモールは、車両の車幅方向に延びてウィンドシールドの下縁部裏面に貼り付けられる帯板部の前側に、カウルルーバの後端部を保持するルーバ保持部を備えたウィンドシールドロアモールにおいて、帯板部からウィンドシールドへの貼付面と反対側に突出して、カウルルーバの裏側に配されるカウルパネルと当接可能な当接突片を備え、当接突片の基端部から先端部までの一部又は全部を、帯板部に対して傾斜した傾斜部としたところに特徴を有する。
なお、ここで、「カウルパネルと当接可能な当接突片」には、ウィンドシールドロアモールが車両に組み付けられた状態で、カウルパネルに当接しているものと、カウルパネルとの間に隙間を有しかつカウルパネルに突き当てられるものとの両方を含むものとする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のウィンドシールドロアモールにおいて、当接突片の基端部を、帯板部のうちルーバ保持部寄り位置に配置したところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のウィンドシールドロアモールにおいて、当接突片は、ウィンドシールドロアモールの全長に亘って形成されたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のうち何れか1の請求項に記載のウィンドシールドロアモールにおいて、当接突片をウィンドシールドロアモールの長手方向から見た形状が直線状であるところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至3のうち何れか1の請求項に記載のウィンドシールドロアモールにおいて、当接突片をウィンドシールドロアモールの長手方向から見た形状が折れ線形状であるところに特徴を有する。
[請求項1〜5の発明]
本発明のウィンドシールドロアモールでは、カウルルーバに歩行者の頭部が衝突すると、その衝突荷重によりカウルルーバがカウルパネルに近づく。そして、カウルパネルと当接するウィンドシールドロアモールの当接突片は、押圧される。ここで、本発明では、当接突片の基端部から先端部までの一部又は全部を、ウィンドシールドの下縁部裏面に貼り付けられる帯板部に対して傾斜した傾斜部としたので、傾斜部を変形させながらカウルルーバをカウルパネルへと近づけることができ、衝突エネルギーを吸収することが可能となる。このように、本発明のウィンドシールドロアモールによれば、歩行者の頭部がカウルルーバに衝突したときの衝突エネルギーの吸収が可能となり、従来よりも歩行者頭部保護性能の向上が図られる。
ここで、ウィンドシールドロアモールのウィンドシールド及びカウルルーバへの組み付けは、ウィンドシールドの下縁部裏面に帯板部を貼り付けてから、ルーバ保持部にカウルルーバを組み付けることで行われる。従って、請求項2の発明のように、当接突片の基端部を、帯板部のうちルーバ保持部寄り位置に配置した構成とすれば、カウルルーバをルーバ保持部に組み付けるときにルーバ保持部が裏側に押されても、当接突片の基端部を中心としたモーメントにより帯板部の貼付面をウィンドシールド側に押し付けることが可能となり、帯板部がウィンドシールドから剥がれることが抑えられる。
なお、当接突片は、ウィンドシールドロアモールの長手方向の一部に形成されてもよいし、請求項3の発明のように、ウィンドシールドロアモールの全長に亘って形成されてもよい。請求項3の発明によれば、当接突片がウィンドシールドロアモールの長手方向に延びるので、ウィンドシールドロアモールをウィンドシールドの下縁部に沿って湾曲させることで、当接突片を湾曲させて、当接突片の強度アップが図られる。しかも、請求項3の発明の構成では、当接突片は、ウィンドシールドロアモールの全長に亘って形成されているので、押出成形によってウィンドシールドロアモールを容易に製造することができる。
なお、当接突片は、ウィンドシールドロアモールの長手方向から見た断面形状が、請求項4の発明のように、直線状であってもよいし、請求項5の発明のように、折れ線形状であってもよい。請求項4の発明によれば、当接突片の強度アップが図られる。また、請求項5の発明によれば、当接突片の折れ曲がりによる弾発力によって衝突エネルギーを徐々に吸収することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るウィンドシールドロアモールの斜視図 ウィンドシールドロアモールが組み付けられる車両の斜視図 車両に組み付けられたウィンドシールドロアモールの側断面図 歩行者頭部が衝突する前のウィンドシールドロアモール周辺の側断面図 歩行者頭部が衝突した後のウィンドシールドロアモール周辺の側断面図 第2実施形態に係るウィンドシールドロアモールの側断面図 第3実施形態に係るウィンドシールドロアモールの側断面図 (A)変形例に係るウィンドシールドロアモールの側断面図、(B)変形例に係るウィンドシールドロアモールの側断面図 (A)変形例に係るウィンドシールドロアモールの側断面図、(B)変形例に係るウィンドシールドロアモールの側断面図
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のウィンドシールドロアモール10(以下、単に、ロアモール10という。)は、全体が車幅方向に延びる帯状をなして、後端部に平板状の帯板部11を備えている。また、ロアモール10の前端部には、後述するカウルルーバ51の後端部を保持するためのルーバ保持部12が備えられている。
ルーバ保持部12は、車幅方向に沿って延びる溝形構造をなし、前後方向で対向した1対の溝側壁12A,12Bのうち前側の溝側壁12Aの先端部には、溝12Mの内側に向かって突出した前側係合突部13が形成されている。また、後側の溝側壁12Bの先端部には、溝12Mの内側と外側の両方に向かって突出した後側係合突部14が形成され、溝側壁12Bのうち後側係合突部14より基端側に帯板部11が連絡している。なお、以下では、ロアモール10におけるルーバ保持部12の溝開口側を表側、溝底側を裏側と呼ぶことにする。
後側係合突部14は、前側に下るように傾斜した直線状をなし、後側係合突部14の後端部14Aは、帯板部11の表側にオーバーラップして配置されている。また、後側係合突部14の後端部14Aには、表側に向かって段付き状に突出したシール突部17が形成されている。なお、シール突部17の表側面は、後側係合突部14の表側面と略平行になっている。
ここで、本実施形態のロアモール10には、帯板部11から裏側に突出した当接突片15が備えられている。当接突片15は、ロアモール10の全長に亘って形成され、当接突片15を長手方向から見た断面形状は、基端部から先端部までの全部が帯板部11に対して傾斜した直線状になっている。即ち、本実施形態では、当接突片15全体が、本発明の傾斜部16となっている。
図3に示すように、当接突片15の基端部は、帯板部11の前端寄り位置、即ち、ルーバ保持部12寄り位置に配置されている。なお、当接突片15の基端部は、同図に示すように、後側係合突部14の後端部14Aの裏側、即ち、ウィンドシールド32の前端と後側溝側壁12Bとの間に配置されていることが好ましい。
ロアモール10は、二色成形品であって押出成形によって製造される。具体的には、シール突部17が、熱可塑性エラストマーで構成され、ロアモール10のうちシール突部17を除いた部分が、主として、ポリオレフィン系樹脂で構成されている。なお、帯板部11と、ルーバ保持部12の1対の溝側壁12A,12B及び溝底壁12Cとには、アルミ等の金属箔で構成された芯材16が備えられている。
図2には、ロアモール10が組み付けられる車両90の前部が示されている。同図に示されるように、車両90の前側上面には、フード31が設けられ、そのフード31の後側かつ車室の前方に、ウィンドシールド32が備えられている。
ウィンドシールド32は、車両90の上方へ向けて後側に傾斜した状態で配置されている。また、ウィンドシールド32は、車幅方向の両端部が後側に向かって湾曲した形状となっている。
ウィンドシールド32の下方には、カウル50が配されている。図3に示すように、カウル50は、フード31の後端部に隣接して車幅方向に延びたカウルルーバ51と、カウルルーバ51の裏側に間隔をあけて配置されたカウルパネル52とを備えている。なお、カウルルーバ51は樹脂製であって、カウルパネル52は板金製である。
詳細には、カウルパネル52は、ウィンドシールド32とカウルルーバ51の裏側で、前方へ下るように傾斜し、カウルパネル52のうちカウルルーバ51の裏側に配された部分は、ウィンドシールド32の下縁部裏面32Mと略平行になっている。なお、図示はしないが、ウィンドシールド32とカウルパネル52との間は、シール材によってシールされ、車室内に雨水等が進入しないようになっている。
さて、本実施形態のロアモール10は、車両90に、以下のようにして組み付けられる。即ち、ロアモール10は、車幅方向に延びるように配置されて、ウィンドシールド32に固定される。具体的には、図3(同図では、ウィンドシールド32の厚さ方向が上下方向となっている。)に示すように、ロアモール10の帯板部11が、ウィンドシールド32の下縁部裏面32Mに裏側から重ねられて、両面テープ33にて接着される。なお、帯板部11の表側面が、本発明の貼付面11Mとなっている。
ここで、上述したように、ウィンドシールド32は、車幅方向の両端部が後側に向かって湾曲した形状となっているので、ウィンドシールド32に接着されたロアモール10も同様に湾曲する。従って、ロアモール10の長手方向に延びた当接突片15も、ウィンドシールド32と同様に湾曲する。
詳細には、帯板部11がウィンドシールド32に接着された状態では、帯板部11の前端部が、ウィンドシールド32より若干前側にはみ出し、ロアモール10の後側係合突部14の後端部14Aが、ウィンドシールド32の下縁部に突き当てられている。そして、シール突部17の後端が、ウィンドシールド32の表側面と略面一となる。なお、このとき、当接突片15の基端部は、ウィンドシールド32との接着部分よりルーバ保持部12側に配置される。
さて、ロアモール10がウィンドシールド32に接着された状態で、ウィンドシールド32よりも前方に迫り出したルーバ保持部12には、カウルルーバ51の後端部が保持される。具体的には、ルーバ保持部12の溝12Mに、カウルルーバ51の後端部裏面から突出しかつ車幅方向に延びた係合突部53が嵌め込まれる。なお、係合突部53は、基端部に対して先端部が前後に張り出したアンカー形状をなし、ルーバ保持部12の前側係合突部13と後側係合突部14とによって抜け止めされる。これにより、カウルルーバ51の後端部がロアモール10に保持される。
ここで、上述の如く、当接突片15の基端部は、帯板部11の前端寄り位置(ルーバ保持部12寄り位置)に配置されているので、カウルルーバ51をルーバ保持部12に組み付けるときにルーバ保持部12が裏側に押されても、当接突片15の基端部を中心としたモーメントにより帯板部11の貼付面11Mをウィンドシールド32側に押し付けることが可能となり、帯板部11がウィンドシールド32から剥がれることが抑えられる。特に、本実施形態では、当接突片15の基端部がウィンドシールド32の前端と後側溝側壁12Bとの間に配置されているので、帯板部11の剥がれを抑える効果が大きい。
カウルルーバ51がルーバ保持部12に保持されると、カウルルーバ51の後端部の表側面は、シール突部17の前端と略面一となる。即ち、カウルルーバ51の表側面と、ウィンドシールド32の表側面とは、略面一に配置される。
ここで、本実施形態のロアモール10では、上述したように、当接突片15の基端部が、ウィンドシールド32との接着部分よりルーバ保持部12側に配置されているので、カウルルーバ51をルーバ保持部12に組み付けるときに、ウィンドシールド32との接着部分をウィンドシールド32に押し付ける方向に力が作用し、ウィンドシールド32との接着が剥がれにくくなる。
このようにして、ロアモール10が車両90の前部に組み付けられると、ロアモール10は、ウィンドシールド32及びカウルルーバ51と、カウルパネル52との間に配置され、当接突片15(傾斜部16)が、カウルパネル52のうちウィンドシールド32の下縁部裏面32Mと略平行な面に斜めに突き当てられる。なお、図3の例では、当接突片15がカウルパネル52と当接しているが、カウルパネル52との間に隙間を有していてもよい。
ところで、車両90の前面に歩行者が接触すると、図4に示すように、歩行者の頭部91(以下、「歩行者頭部91」という。)がカウルルーバ51に衝突することがある。歩行者頭部91がカウルルーバ51に衝突すると、その衝突荷重によりカウルルーバ51がカウルパネル52へと接近し、カウルパネル52と当接する当接突片15が押圧される。なお、図4では、歩行者頭部91の衝突方向は、ウィンドシールド32及びカウルルーバ51の表側面と略直交している。
ここで、本実施形態のロアモール10では、当接突片15全体が、帯板部11に対して傾斜した傾斜部16となっているので、図5に示すように、傾斜部16を変形させながらカウルルーバ51をカウルパネル52へ近づけることができるので、衝突エネルギーを吸収して、カウルルーバ51がカウルパネル52へ当たったときの歩行者頭部91への衝撃を和らげることが可能となる。このように、本実施形態のロアモール10では、歩行者頭部91がカウルルーバ51に衝突したときの衝突エネルギーの吸収が可能となり、従来よりも歩行者頭部保護性能の向上が図られる。
なお、国土交通省や独立行政法人自動車事故対策機構により行なわれる歩行者保護性能試験では、頭部インパクタの衝突方向の水平面に対する傾斜角は、車両90がセダンタイプ、SUVタイプである場合には、45度、車両90が1BOXタイプである場合には、40度となっている。従って、当接突片15の傾斜部16は、ロアモール10が車両90に組み付けられたときに、上述の頭部インパクタの衝突方向に対して傾斜することが望ましい。
また、本実施形態では、当接突片15をロアモール10の長手方向に延びた構成としたので、ロアモール10をウィンドシールド32に接着したときに、当接突片15が湾曲し、当接突片15の強度アップが図られる。
また、当接突片15は、帯板部11から裏側に突出しているので、ルーバ保持部12から突出した場合と比較して、当接突片15を突出方向に長くすることができる。これにより、傾斜部16についても長くすることが可能となり、傾斜部16の変形量を大きくして衝突エネルギーの吸収効果を高めることが可能となる。
このように、本実施形態のロアモール10によれば、当接突片15全体が、帯板部11に対して傾斜した傾斜部16となっているので、歩行者頭部91がカウルルーバ51に衝突したときに、当接突片15を変形させながらカウルルーバ51をカウルパネル52に近づけることができ、衝突エネルギーを吸収することが可能となる。これにより、歩行者頭部91がカウルルーバ51に衝突したときの衝突エネルギーの吸収が可能となり、従来よりも歩行者頭部保護性能の向上が図られる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を図6に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態を変形したものであり、当接突片の構造のみが異なっている。具体的には、図6に示すように、本実施形態のウィンドシールドロアモール10V(以下、単に、ロアモール10Vという。)では、当接突片15Vの断面形状が折れ線形状になっている。
具体的には、当接突片15Vは、基端部から斜め後方に延びた第1の傾斜部16Aと、第1の傾斜部16Aの先端部から斜め前方に延びた第2の傾斜部16Bとで構成されている。第1と第2の傾斜部16A,16Bは、共に、帯板部11に対して傾斜している。即ち、本実施形態の当接突片15Vも、上記実施形態と同様に、基端部から先端部までの全部に本発明の「傾斜部」を有していることとなる。
ロアモール10Vのその他の構成については、上記第1実施形態と同様になっているので、同一符号を付すことで説明を省略する。本実施形態のロアモール10Vによれば、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、ロアモール10Vでは、当接突片15Vの折れ曲がりによる弾発力によって、カウルパネル52へ近づくにつれて衝突エネルギーを徐々に吸収することが可能となる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態を図7に基づいて説明する。図7に示すように、本実施形態のウィンドシールドロアモール10W(以下、単に、ロアモール10Wという。)は、ロアモール本体10Aに取付部材10Bを組み付けてなる。
ロアモール本体10Aは、上記第1実施形態のロアモール10と同様に、帯板部11と、ルーバ保持部12と、シール突部17とを備えている。また、ロアモール本体10Aは、帯板部11の後端部から後側へ向かうに従って裏側へ向かうように傾斜した傾斜壁19Aと、傾斜壁19Aの後端部から帯板部11と平行に延びた後端突壁19Bとを備えている。また、後端突壁19Bの後端部からは、第1係合突部19Tが表側に突出している。
取付部材10Bは、ロアモール本体10Aの帯板部11、傾斜壁19A及び後端突壁19Bそれぞれの裏側に重ねられる帯板部21、傾斜壁22A及び後端突壁22Bを備えている。また、取付部材10Bの後端部には、後端突壁22Bに表側から対向する対向壁23と、後端突壁22Bと対向壁23の後端部同士を連絡する連絡壁24とが備えられている。また、対向壁23の前端からは、第2係合突部23Tが裏側に突出している。そして、取付部材10Bの後端突壁22Bと対向壁23との間の隙間にロアモール本体10Aの後端突壁19Bが挿入されて、第1と第2の係合突部19T,23Tが係合することで、ロアモール本体10Aに取付部材10Bが組み付けられている。
また、本実施形態のロアモール10Wでは、当接突片15は、取付部材10Bの帯板部21から突出している。当接突片15は、上記第1実施形態と同様に、ロアモール本体10Aの帯板部11に対して斜めに傾斜した直線状になっている。なお、図7の例では、当接突片15の基端部が、ロアモール本体10Aの帯板部11の後端寄り位置の裏側に配置されているが、取付部材10Bの帯板部21がロアモール本体10Aの帯板部11の全体に重ねられる場合には、上記第1実施形態と同様に、帯板部11の前端寄り位置に配置されてもよい。
本実施形態のロアモール10Wによれば、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、本実施形態では、当接突片15の帯板部11に対する傾斜角が異なった複数種類の取付部材10Bを用意し、それら複数種類の取付部材10Bから任意に選択された取付部材10Bをロアモール本体10Aに組み付けることで、当接突片15の傾斜角が異なるロアモール10Wのラインナップを増やすことができる。
[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記第1実施形態では、傾斜部16が、当接突片15の先端部から基端部までの全部に設けられていたが、図8(A)に示すように、一部に設けられてもよい。また、図8(B)に示すように、上記第2実施形態の第1と第2の傾斜部16A,16Bを、当接突片15の先端部から基端部までの一部に設けてもよい。なお、図8(A)及び図8(B)の例では、本発明の「傾斜部」が当接突片15,15Vの先端部に配置されているが、基端部に配置されてもよいし、中間部に配置されてもよい。
(2)図9(A)及び図9(B)に示すように、当接突部15は、帯板部11におけるウィンドシールド32との接着部分の裏側から突出してもよい。
(3)上記実施形態では、当接突片15は、ロアモール10の全長に亘って形成されていたが、長手方向の一部に形成されてもよい。このような構成は、上記実施形態のロアモール10における当接突片15の一部を切除することで得られる。なお、この場合においても、当接突片15がロアモール10の長手方向に延びた構成とすれば、ロアモール10をウィンドシールド32に貼り付けたときに、当接突片15を湾曲させることが可能となり、当接突片15の強度アップが図られる。
(4)上記第1実施形態では、当接突片15(傾斜部16)は、基端側から先端側へ向かうに従って前側へ向かうように傾斜していたが、先端側へ向かうに従って後側へ向かうように傾斜してもよい。
10,10V,10W ウィンドシールドロアモール
11 帯板部
12 ルーバ保持部
15,15V 当接突片
16 傾斜部
32 ウィンドシールド
51 カウルルーバ
52 カウルパネル
90 車両

Claims (5)

  1. 車両の車幅方向に延びてウィンドシールドの下縁部裏面に貼り付けられる帯板部の前側に、カウルルーバの後端部を保持するルーバ保持部を備えたウィンドシールドロアモールにおいて、
    前記帯板部から前記ウィンドシールドへの貼付面と反対側に突出して、前記カウルルーバの裏側に配されるカウルパネルと当接可能な当接突片を備え、
    前記当接突片の基端部から先端部までの一部又は全部を、前記帯板部に対して傾斜した傾斜部としたことを特徴とするウィンドシールドロアモール。
  2. 前記当接突片の基端部を、前記帯板部のうち前記ルーバ保持部寄り位置に配置したことを特徴とする請求項1に記載のウィンドシールドロアモール。
  3. 前記当接突片は、前記ウィンドシールドロアモールの全長に亘って形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のウィンドシールドロアモール。
  4. 前記当接突片を前記ウィンドシールドロアモールの長手方向から見た形状が直線状であることを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか1の請求項に記載のウィンドシールドロアモール。
  5. 前記当接突片を前記ウィンドシールドロアモールの長手方向から見た形状が折れ線形状であることを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか1の請求項に記載のウィンドシールドロアモール。
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