JP2015157374A - 包装用積層フィルム及び液体用袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐蒸気透過性に優れた包装用積層フィルム及び液体用袋を経済的に提供する。
【解決手段】一方の表面側にシーラント層11が設けられた包装用積層フィルム1Aであって、その包装用積層フィルム1Aの層構成中にアルミニウム蒸着樹脂フィルム12及びシリカ蒸着樹脂フィルム13を有するようにして上記課題を解決した。このとき、他方の表面側には、シリカ蒸着層13aと樹脂基材13bとを有するシリカ蒸着樹脂フィルム13におけるその樹脂基材13bが他方の表面側に向けて設けられており、一方の表面側に設けられたシーラント層11とシリカ蒸着樹脂フィルム13との間には、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12が設けられており、シリカ蒸着樹脂フィルム13とアルミニウム蒸着樹脂フィルム12との間には、印刷層が設けられていることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、包装用積層フィルム及び液体用袋に関し、さらに詳しくは、液体又は流動体を収納する包装容器を構成するのに適した蒸気透過性の小さい低コストの包装用積層フィルム及び液体用袋に関する。
近年、環境問題への配慮やリサイクルコストの低減等の観点から、ガラス瓶や各種プラスチック製ボトルから軟包装材への転換が進められている。液体や流動体、例えばシャンプー、リンス等のトイレタリー製品、化粧水、乳液等の化粧料、又は飲料、流動性食品等の食品の包装容器として、積層フィルムを袋状に成形した包装体が広く用いられている。
上記のような包装体としては、内容物となる製品の減少や変質を防ぐために水蒸気バリア性やガスバリア性が必要とされ、また、光の影響により変質したり劣化したりすることを防ぐために遮光性等も必要とされる場合が多い。
水蒸気バリア性や遮光性等に優れた包装用積層フィルム材料としては、従来、アルミニウム箔を積層体中に含むものが知られているが、このような積層フィルム材料は、廃棄の際にアルミニウム箔と、他層を構成する樹脂フィルムとの分離が困難であるため、環境保全の面から好ましくなく、また、コスト的にも高いものであった。
このため、アルミニウム箔を積層構成中に有する積層フィルムに代えて、アルミニウム蒸着樹脂フィルムに代表される金属蒸着樹脂フィルムや、シリカ蒸着樹脂フィルム、アルミナ蒸着樹脂フィルムに代表される酸化金属蒸着樹脂フィルムをガスバリア性層として設けた積層フィルム材料も開発されている。
このような金属蒸着樹脂フィルム又は酸化金属蒸着樹脂フィルムを有する積層フィルムは、蒸着された金属又は金属酸化物の量がごく少量であるので、アルミニウム箔を用いたものと比較して、廃棄性の面では大きな問題は生じない。しかし、水蒸気バリア性、ガスバリア性、及び遮光性等といった特性は、アルミニウム箔を用いたものと比較して、十分な作用をもたらさないものであった。
さらに、水蒸気バリア性を改善しようとする観点から、特許文献1には、積層構成中にアルミニウム蒸着層を2層設けたフィルム材料が提案され、また、特許文献2には、積層構成中にシリカ蒸着樹脂フィルムやアルミナ蒸着樹脂フィルムを2層以上積層させたフィルム材料が提案されている。
特開平7−125133号公報 特開2002−331688号公報
しかしながら、特許文献1で提案されるように、アルミニウム蒸着樹脂フィルムを2層にしたものは、十分な水蒸気バリア性やガスバリア性が達せられないという難点がある。また、特許文献2で提案されるように、シリカ蒸着樹脂フィルムやアルミナ蒸着樹脂フィルムを2層以上積層させたフィルム材料も、十分な水蒸気バリア性やガスバリア性が達せられないという難点があった。
なお、水蒸気バリア性やガスバリア性を高めるために、蒸着層の厚さを厚くすることも考えられるが、蒸着層の厚さを厚くしても一定限度以上にその性能を高めることは困難であり、また、蒸着層の厚さを厚くすると、層間剥離等の積層フィルムの機械的強度の問題が生じやすくなるとともに、コストが嵩むという難点がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、液体や流動体を収納する包装容器を構成するのに適した水蒸気透過性が小さい低コストの包装用積層フィルム及び液体用袋を提供することにある。
(1)上記課題を解決するための本発明に係る包装用積層フィルムは、一方の表面側にシーラント層が設けられた包装用積層フィルムであって、前記包装用積層フィルムの層構成中にアルミニウム蒸着樹脂フィルム及びシリカ蒸着樹脂フィルムを有することを特徴とする。
この発明によれば、層構成中にアルミニウム蒸着樹脂フィルム及びシリカ蒸着樹脂フィルムを有するので、アルミニウム蒸着樹脂フィルムを2層にしたものに比べて十分な水蒸気バリア性やガスバリア性を示すことができる。また、アルミナ蒸着樹脂フィルムを2層以上積層させたものに比べて十分な水蒸気バリア性やガスバリア性を示すことができる。また、シリカ蒸着樹脂フィルムを2層以上積層させたものに比べてコスト面で優位である。また、アルミニウム蒸着樹脂フィルムを有するので、従来のようなシリカ蒸着樹脂フィルムを用いただけの場合に比べて遮光性も良好であった。
本発明に係る包装用積層フィルムにおいて、前記アルミニウム蒸着樹脂フィルムが、アルミニウム蒸着層が設けられたポリエチレンテレフタレートフィルムであり、前記シリカ蒸着樹脂フィルムが、シリカ蒸着層が設けられたポリエチレンテレフタレートフィルムであることが好ましい。
本発明に係る包装用積層フィルムにおいて、他方の表面側には、シリカ蒸着層と樹脂基材とを有する前記シリカ蒸着樹脂フィルムが、当該樹脂基材を前記他方の表面側に向けるように設けられており、前記一方の表面側に設けられた前記シーラント層と前記シリカ蒸着樹脂フィルムとの間には、前記アルミニウム蒸着樹脂フィルムが設けられており、前記シリカ蒸着樹脂フィルムと前記アルミニウム蒸着樹脂フィルムとの間には、印刷層が設けられていることが好ましい。
この発明によれば、シーラント層が設けられていない外表面側(他方の表面側)には、透明性のあるシリカ蒸着樹脂フィルムが設けられており、そのシリカ蒸着樹脂フィルムとアルミニウム蒸着樹脂フィルムとの間に印刷層が設けられているので、不透明なアルミニウム蒸着層よりも外表面側に印刷層が設けられている。その結果、印刷層を良好に視認することができる。また、その印刷層の上にはシリカ蒸着樹脂フィルムが設けられているので、そのシリカ蒸着樹脂フィルムが保護層として好ましく機能する。その結果、印刷層を覆う保護層を別に設ける必要がないので、層数を削減でき、低コストにすることができる。
本発明に係る包装用積層フィルムにおいて、前記シーラント層側から、シーラント層、接着層、アルミニウム蒸着樹脂フィルムの樹脂基材、アルミニウム蒸着樹脂フィルムのアルミニウム蒸着層、接着層、印刷層、シリカ蒸着樹脂フィルムのシリカ蒸着層、及びシリカ蒸着樹脂フィルムの樹脂基材がその順で配置されていることが好ましい。
(2)上記課題を解決するための本発明に係る液体用袋は、上記した本発明に係る包装用積層フィルムを使用したことに特徴を有する。
本発明によれば、水蒸気透過性が小さく、コスト的にも安価で、液体や流動体を収納する包装容器を構成するのに適した包装用積層フィルムを提供することができる。その結果、積層フィルムを通しての経時的な揮発による内容液体等の減量を効果的に防止することができる。また、その包装用積層フィルムを用いた液体用袋を提供することができる。
本発明に係る包装用積層フィルムの一例を示す概略断面図である。 本発明に係る包装用積層フィルムの他の一例を示す概略断面図である。 本発明に係る包装用積層フィルムのさらに他の一例を示す概略断面図である。 本発明に係る包装用積層フィルムのさらに他の一例を示す概略断面図である。 液体用袋であるパウチの一例を示す正面図である。
本発明に係る包装用積層フィルムについて図面を参照して詳しく説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されず、本発明の要旨を有する範囲で種々の態様を含むことができる。
[包装用積層フィルム]
本発明に係る包装用積層フィルム1(以下「積層フィルム1」という。)は、図1〜図4に示すように、一方の表面S1側にシーラント層11が設けられた積層フィルムである。そして、その積層フィルム1の層構成中に、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12及びシリカ蒸着樹脂フィルム13を有することに特徴がある。
こうした積層フィルム1は、層構成中にアルミニウム蒸着樹脂フィルム12及びシリカ蒸着樹脂フィルム13をそれぞれ1つ有するので、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12を2層にしたものに比べて十分な水蒸気バリア性やガスバリア性を示すことができる。また、アルミナ蒸着樹脂フィルムを2層以上積層させたものに比べて十分な水蒸気バリア性やガスバリア性を示すことができる。また、シリカ蒸着樹脂フィルムを2層以上積層させたものに比べてコスト面で優位である。また、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12を有するので、従来のようなシリカ蒸着樹脂フィルム13を用いただけの場合に比べて遮光性も良好である。
この積層フィルム1において、上記構成を少なくとも有するものであれば、その他の構成等については特に限定されるものではない。例えば、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12とシリカ蒸着樹脂フィルム13とのシーラント層11に対する配置位置、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12及びシリカ蒸着樹脂フィルム13のそれぞれにおける各蒸着層面と反対面である樹脂基材面の配置方向、必要に応じて含まれる任意の層(例えば、補強層、ガスバリア層、遮光層、印刷層、表面保護層等他の機能層や、接着層又はアンカー層等)の有無については、任意のものである。
また、本発明に係る包装用積層フィルム1C,1Dは、図3及び図4に示すように、他方の表面S2側には、シリカ蒸着層13aと樹脂基材13bとを有するシリカ蒸着樹脂フィルム13が、その樹脂基材13bを他方の表面S2側に向けるように設けられており、一方の表面S1側に設けられたシーラント層11とシリカ蒸着樹脂フィルム13との間には、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12が設けられており、そのシリカ蒸着樹脂フィルム13とアルミニウム蒸着樹脂フィルム12との間には、印刷層15が設けられていてもよい。
この積層フィルム1C,1Dは、シーラント層11が設けられていない外表面S2側(他方の表面S2側)には、透明性のあるシリカ蒸着樹脂フィルム13が設けられており、そのシリカ蒸着樹脂フィルム13とアルミニウム蒸着樹脂フィルム12との間に印刷層15が設けられている。そのため、不透明なアルミニウム蒸着層12aよりも外表面S2側に印刷層15が設けられているので、印刷層15を良好に視認することができる。また、その印刷層15の上にはシリカ蒸着樹脂フィルム13が設けられているので、そのシリカ蒸着樹脂フィルム13が保護層として好ましく機能する。その結果、印刷層15を覆う保護層を別に設ける必要がないので、層数を削減でき、低コストにすることができる。
(層構成)
図1に示す積層フィルム1Aは、一方の表面S1側のシーラント層11から順に、接着層14a、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12、接着層14b、シリカ蒸着樹脂フィルム13が積層されている。この例では、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12のアルミニウム蒸着層12aは、樹脂基材12bよりも積層構成の内部側、すなわちシーラント層11よりも遠い側に位置しており、また、シリカ蒸着樹脂フィルム13のシリカ蒸着層13aも、樹脂基材13bよりも積層構成の内部側に位置している。各蒸着層12a,13aを内部側に位置させることにより、外部からの擦れや衝撃等から保護することができる。
図2に示す積層フィルム1Bは、一方の表面S1側のシーラント層11から順に、接着層14a、シリカ蒸着樹脂フィルム13、接着層14b、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12が積層されている。この例でも、シリカ蒸着樹脂フィルム13のシリカ蒸着層13aは、樹脂基材13bよりも積層構成の内部側、すなわちシーラント層11よりも遠い側に位置しており、また、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12のアルミニウム蒸着層12aも、樹脂基材12bよりも積層構成の内部側に位置している。各蒸着層12a,13aを内部側に位置させることにより、外部からの擦れや衝撃等から保護することができる。
図3に示す積層フィルム1Cは、印刷層15を層構成中に含む例であり、一方の表面S1側のシーラント層11から順に、シーラント層11、接着層14a、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12の樹脂基材12b、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12のアルミニウム蒸着層12a、接着層14b、印刷層15、シリカ蒸着樹脂フィルム13のシリカ蒸着層13a、シリカ蒸着樹脂フィルムの樹脂基材13bが積層されている。この例では、印刷層15がシリカ蒸着樹脂フィルム13のシリカ蒸着層13a上に形成され、この印刷層15を施したシリカ蒸着樹脂フィルム13を、例えば、ドライラミネーション等によって接着層14bを介してアルミニウム蒸着樹脂フィルム12に貼着させている。これにより、印刷層15を、積層構成体内部側に形成している。
図4に示す積層フィルム1Dも、印刷層15を層構成中に含む例であり、一方の表面S1側のシーラント層11から順に、シーラント層11、接着層14a、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12の樹脂基材12b、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12のアルミニウム蒸着層12a、印刷層15、接着層14b、シリカ蒸着樹脂フィルム13のシリカ蒸着層13a、シリカ蒸着樹脂フィルムの樹脂基材13bが積層されている。この例では、印刷層15がアルミニウム蒸着樹脂フィルム12のアルミニウム蒸着層12a上に形成され、この印刷層15を施したアルミニウム蒸着樹脂フィルム12を、例えば、ドライラミネーション等によって接着層14bを介してシリカ蒸着樹脂フィルム13に貼着させている。これにより、印刷層15を、積層構成体内部側に形成している。
以下、本発明に係る包装用積層フィルム1の構成要素について詳しく説明する。
(シーラント層)
シーラント層11は、積層フィルム1の一方の表面S1側に設けられている。このシーラント層11は、積層フィルム1を向かい合わせてヒートシールする際に機能する層である。包装袋(液体用袋)又は包装容器は、このシーラント層同士を対向させた状態でヒートシール(熱融着)することにより得ることができる。すなわち、シーラント層11は、内容物に接する側の最内層に配置される。このシーラント層11は、積層フィルム1の一方の表面S1の全面に設けられていてもよいし、ヒートシールする部分だけに設けられていてもよい。
シーラント層11は特に限定されるものではないが、シール強度、耐衝撃性、充填適性等の点から、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、好ましくは、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)を用いることができる。このシーラント層11の厚さは、10μm以上、160μm以下の範囲内であることが好ましい。そうしたシーラント層11は、例えば120℃〜160℃程度でヒートシールされるものであることが好ましい。
シーラント層11の形成方法としては、Tダイから押し出された熱溶融状態の膜を、一定温度に保持された冷却ロールや金属の無端ベルト等で直接急冷して単層フィルムを得る方法、Tダイから押し出された熱溶融状態の膜を、基材(すなわちアルミナ蒸着樹脂フィルム又はシリカ蒸着樹脂フィルムの樹脂基材等のフィルム)上に設け、そのフィルムとともに冷却ロールで急冷しつつピンチロールで圧着する押出ラミネート法、又は水冷インフレーション法等を挙げることができる。
(アルミニウム蒸着樹脂フィルム)
アルミニウム蒸着樹脂フィルム12は、図1〜図4に示すように、積層フィルム1の層構成中に設けられている。アルミニウム蒸着樹脂フィルム12は、アルミニウム蒸着層12aと、樹脂基材12bとで構成されている。なお、樹脂基材12bとアルミニウム蒸着層12aとの間には、密着性を向上させるアンカー層等が設けられていてもよい。
アルミニウム蒸着フィルム12は、積層フィルム1の層構成中であればどこに配置されていてもよいが、例えば層構成中に印刷層15や絵柄層(図示しない)等のような表示層を設ける場合には、図3に示すように、積層フィルム1の外表面S2側、すなわちシーラント層の側とは反対側の表面S2から視認できるように、その表面S2側にシリカ蒸着樹脂フィルム13を配置し、このシリカ蒸着樹脂フィルム13よりも内部側(シーラント層11側)に印刷層15等を設け、さらにシーラント層11側にアルミニウム蒸着樹脂フィルム12を設けることが好ましい。このように配置することにより、印刷層15は、透過性のよいシリカ蒸着樹脂フィルム13を介して視認することができる。
すなわち、包装用積層フィルム1においては、その内部に収納する内容物等を表示するため又は装飾等を目的として印刷層15や絵柄層(図示しない)を積層構成中に設ける必要がある場合が多いが、シリカ蒸着樹脂フィルム13のシリカ蒸着層13aは透明性を有することから、図3に示すように、そのシリカ蒸着樹脂フィルム13を印刷層15よりも外表面S2側に位置させれば、外部から視認することができるとともに、別途の保護層等を設ける必要なく印刷層15を積層構成の内部側に配置させることができる。このため、層構成をより簡素化することができる。
樹脂基材12bは特に限定されないが、強度や耐熱性等の機械的特性、印刷適性に優れた延伸フィルムが好ましく、具体的には例えば、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(O−PET)フィルム、2軸延伸ナイロン(O−Ny)フィルム、2軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム等を挙げることができる。また、無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)等を用いることもできる。このうち、内容物となる各種液体又は流動体に対する安定性、低い蒸気透過性という観点から、特にO−PETフィルムが望ましい。樹脂基材12bの厚さは、10μm以上、40μm以下の範囲内であることが好ましい。
アルミニウム蒸着層12aは、上記した樹脂基材12bの一方の表面に、アルミニウムを蒸着させたものである。アルミニウム蒸着層12aの厚さは、例えば30nm以上、100nm以下の範囲内であることが好ましい。この範囲内で良好な水蒸気バリア性、ガスバリア性及び強度を有する。その厚さが余りに薄い場合は、それらのバリア性が不足し、一方その厚さが余りに厚い場合は、層間剥離等の積層フィルム1の構造的脆弱性の原因となるおそれがある。
アルミニウム蒸着層12aの形成方法は特に限定されないが、公知の形成方法、例えば真空蒸着法、スパッタリング法又はイオンプレーティング法等を用いて形成することができるが、操作性及び経済性の観点から、真空蒸着法が好ましい。例えば、樹脂基材12bの片面にコロナ放電処理を行った後、そのコロナ放電処理面にアルミニウムの真空蒸着により所定厚さのアルミニウム蒸着層12aを形成させることができる。
(シリカ蒸着樹脂フィルム)
シリカ蒸着樹脂フィルム13は、図1〜図4に示すように、積層フィルム1の層構成中に設けられている。具体的には、例えば、シリカ蒸着樹脂フィルム13は、シリカ蒸着層13aと、樹脂基材13bとで構成されている。なお、樹脂基材13bとシリカ蒸着層13aとの間には、密着性を向上させるアンカー層等が設けられていてもよい。
シリカ蒸着フィルム13は、積層フィルム1の層構成中であればどこに配置されていてもよいが、例えば層構成中に印刷層15や絵柄層(図示しない)等のような表示層を設ける場合には、図3に示すように、積層フィルム1の外表面S2側、すなわちシーラント層の側とは反対側の表面S2から視認できるように、その表面S2側にシリカ蒸着樹脂フィルム13を配置し、このシリカ蒸着樹脂フィルム13よりも内部側(シーラント層11側)に印刷層15等を設けることが好ましい。このように配置することにより、印刷層15は、透過性のよいシリカ蒸着樹脂フィルム13を介して視認することができる。また、このシリカ蒸着樹脂フィルム13は透明性を有することから、図3に示すように、そのシリカ蒸着樹脂フィルム13を印刷層15よりも外表面S2側に位置させて保護フィルムとして機能させることができる。その結果、別途の保護層等を設ける必要なく印刷層15を積層構成の内部側に配置させることができ、層構成をより簡素化することができる。
樹脂基材13bは特に限定されず、上記したアルミニウム蒸着樹脂フィルム12を構成する樹脂基材12bと同様のものを適用できる。樹脂基材13bの厚さは、10μm以上、40μm以下の範囲内であることが好ましい。
シリカ蒸着層13aは、上記した樹脂基材13bの一方の表面に、シリカ(SiOx)を蒸着させたものである。シリカ蒸着に用いられるSiOx蒸着材料は、少なくとも金属ケイ素とその酸化物とシリカゾルを含むことが望ましい。ケイ素酸化物としては、二酸化ケイ素を好ましく使用することができる。
シリカ蒸着層13aの厚さは、例えば10nm以上、100nm以下の範囲内であることが好ましい。この範囲内で良好な水蒸気バリア性、ガスバリア性及び柔軟性を有する。その厚さが余りに薄い場合は、それらのバリア性が不足し、一方その厚さが余りに厚い場合は、柔軟性を保持することができず、成膜後の折り曲げや引っ張り等の外的要因により蒸着層表面に割れ(クラック)が生じてバリア性が低下したり、層間剥離等の積層フィルムの構造的脆弱性の原因となったりするおそれがあるとともに、シリカ蒸着層13aに透明性が必要とされる場合にも十分な透明性が得られなくなるおそれがある。
シリカ蒸着層13aの形成方法は特に限定されないが、上記したアルミニウム蒸着と同様の真空蒸着法、スパッタリング法又はイオンプレーティング法等の物理的蒸着(PVD)方式、又はプラズマCVD等の化学的蒸着方式を挙げることができる。操作性及び経済性の観点から、真空蒸着法やプラズマCVD法が好ましい。例えば、樹脂基材13bの片面にコロナ放電処理を行った後、そのコロナ放電処理面にシリカの真空蒸着により所定厚さのシリカ蒸着層13aを形成させることができる。このうち、被形成面が樹脂基材13bである等の点を考慮すると真空蒸着方式が適しており、またシリカの融点は約1700℃とアルミニウムと比較して高融点であるため、効率よくシリカ蒸着材料を蒸発させるには真空蒸着方式のうち電子銃を用いたエレクトロンビーム(EB)方式が好ましい。またシリカ蒸着膜13bとの密着性を良くするために前処理としてコロナ処理、低温プラズマ処理等を施しておいても良い。
(印刷層)
印刷層15は、図3及び図4に示すように、シリカ蒸着樹脂フィルム13とアルミニウム蒸着樹脂フィルム12との間に設けられていることが好ましい。印刷層15の形成にあたっては、他方の表面S2側には、シリカ蒸着層13aと樹脂基材13bとを有するシリカ蒸着樹脂フィルム13が、その樹脂基材13bを他方の表面S2側に向けるように設けられているとともに、一方の表面S1側に設けられたシーラント層11とシリカ蒸着樹脂フィルム13との間には、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12が設けられているものに対して形成されている。
印刷層15は、一般に、包装体の内部に収納する内容物等を表示するため、又は装飾等を目的として設ける必要がある場合が多いが、このような印刷層15を包装用積層フィルム1の最表面に位置させることは望ましくない。例えば、バリア層として2層のアルミニウム蒸着樹脂フィルムを用いた場合、この上に印刷層15を形成すると、さらにその上部に透明な保護フィルム層等を設けなければならない。しかしながら、本発明では、シーラント層が設けられていない外表面S2側(他方の表面S2側)に透明性のあるシリカ蒸着樹脂フィルム13が設けられている形態のもとで、印刷層15は、そのシリカ蒸着樹脂フィルム13とアルミニウム蒸着樹脂フィルム12との間に設けられている。すなわち、不透明なアルミニウム蒸着層12aよりも外表面S2側に印刷層15が設けられている。その結果、印刷層15を良好に視認することができる。また、その印刷層15の上にはシリカ蒸着樹脂フィルム13が設けられているので、そのシリカ蒸着樹脂フィルム13が保護層として好ましく機能する。その結果、印刷層15を覆う保護層を別に設ける必要がないので、層数を削減でき、低コストにすることができる。
印刷層15は、グラビア印刷法、フレキソ印刷法等の通常の印刷法により形成することができる。印刷層15をシリカ蒸着樹脂フィルム13上に印刷するか、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12上に印刷するかは、図3及び図4に示すように任意であるが、シリカ蒸着樹脂フィルム13上に印刷すると印刷層15の外表面S2側に接着層が存在しないので、外観上好ましい。印刷層15の厚さは特に限定されないが、1μm以上5μm以下の範囲内であることが好ましい。
(接着層)
接着層14a,14bは、シーラント層11、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12、及びシリカ蒸着樹脂フィルム13の相互間を接着するために好ましく設けられる。なお、接着層は、接着機能を有するアンカー層と呼ばれることもある。
接着層14aは、図1〜図4に示すように、シーラント層11を積層フィルム1の一方の面S1に密着性よく設けるために形成されている。接着層14aを構成する接着剤としては、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリエーテル系、アルキルチタネート(有機チタン化合物)系等、一般的に押出ラミネート法やドライラミネートに使用される接着剤が使用でき、積層フィルム1の用途に合わせて選択することができる。
接着層14aは、シーラント層11を押出ラミネート法で形成する場合に、樹脂基材12b,13bのシーラント層11側の面に接して設けることができる。予め単層フィルムとして作製したシーラント層11をドライラミネート法によって樹脂基材12b,13bに接着する場合には、樹脂基材12b,13bのシーラント層11側の面に接着層14aを設ける。また、共押出法を用いる場合には、酸変性ポリオレフィン等の接着性樹脂を接着層14aとして用いてもよい。
接着層14bは、図1〜図4に示すように、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12とシリカ蒸着樹脂フィルム13とを貼り合わせるために設けられる。その貼り合わせは、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12を構成するアルミニウム蒸着層12aと、シリカ蒸着樹脂フィルム13を構成するシリカ蒸着層13aとの間に設けた接着層14bによって行う。なお、図3及び図4に示すように、印刷層15がいずれかの蒸着層上に設けられている場合には、その印刷層と他方の蒸着層との間に接着層14aが設けられる。
接着層14bを構成する接着剤としては、上記同様、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリエーテル系、アルキルチタネート(有機チタン化合物)系等を挙げることができる。
接着層14a,14bの厚さは特に限定されないが、接着層がアンカーコートの場合では0.1μm以上、0.5μm以下、接着層がドライラミネートの場合では1μm以上、5μm以下の範囲内であることが好ましい。
(その他の層)
積層フィルム1には、補強層、低温シール層、非吸着層、イージーピール層等の機能層を必要に応じて設けてもよい。補強層(図示しない)は、積層フィルム1の強度を補完する役割を有し、例えば図1や図2等に示すように、シーラント層11の内側の接着層14aと樹脂基材12b,13bとの間に設けてもよい。補強層を構成する樹脂としては、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等のポリオレフィン系樹脂、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(O−PET)、2軸延伸ナイロン(O−Ny)、2軸延伸ポリプロピレン(OPP)等を挙げることができる。補強層の厚さは、通常、5μm以上、50μm以下の範囲内であり、10μm以上30μm以下の範囲内であることが好ましい。
[包装用積層フィルムの製造方法]
積層フィルム1の製造方法は特に限定されないが、押出ラミネート法、ドライラミネート法、共押出法又はこれらの併用により、積層フィルム1を構成する各層を適宜積層すればよい。具体的には、シーラント層11、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12、及びシリカ蒸着樹脂フィルム13を各構成単位とし、これらをそれぞれドライラミネート法により、必要に応じて設けられる接着層14a,14b介して接合し、所期の積層構成とすることが好ましい。こうした製造方法により、製造工程を簡略化でき、低コストで製造することができる。
なお、積層構成中に印刷層15を形成する場合にも、前記したような方法によって、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12又はシリカ蒸着樹脂フィルム13の一方の面に印刷層15を形成した後、ドライラミネートを行うことにより、簡便に所期の積層構成とすることができる。
積層フィルム1は、通常の製袋機や製袋充填機を用いて製袋することができる。例えば、積層フィルム1をシーラント層11が対向するように重ね、重ね合わせたシーラント層11をヒートシールすることにより、図5に示す包装袋20を製造することができる。図5において、符号21は内容物を収容する袋部であり、符号22は積層フィルム1の折り返し部であり、符号23は重ね合わせたシーラント層11のシール部である。
こうした包装袋20(又は包装容器)は、液体又は流動体、例えばシャンプー、リンス等のトイレタリー製品、化粧水、乳液等の化粧料、又は飲料、流動性食品等の食品の液体用袋として用いることができる。包装袋20の形態としては、三方袋、四方袋、合掌貼り袋、ガゼット袋、自立袋等の比較的小型の包装袋(パウチ)のほか、例えばバッグインボックス用の内袋やドラム缶内装袋等の大型の袋等、特に限定なく適用することができる。
なお、包装袋20に注出口(図示しない)を設ける場合、注出口としては、包装袋20を構成する積層フィルム1のシーラント層11に接合して密封性が確保できれば、好ましく適用できるが、より好ましくは、積層フィルム1のシーラント層11とヒートシール可能な樹脂からなる注出口を用いて、注出口と積層フィルム1とをヒートシールによって接合することが望ましい。
以下、本発明を実施例に基づきより具体的に説明する。
[実施例1]
アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レフィルム加工株式会社製、商品名:VM1310、厚さ:12μm)と、シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(三菱樹脂株式会社製、商品名:テックバリアHX、厚さ:12μm)とを互いの蒸着面が向き合うようしてドライラミネート法により貼り合わせた。貼り合わせは、接着剤としてエステル系接着剤(東洋モートン株式会社製、商品名:[主剤]TSS−4815[硬化剤]CAT−RT86L、塗布量:3.5g/m)を介して行った。
次いで、上記積層フィルムのアルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム側にアンカーコート剤としてエステル系アンカーコート剤(DICグラフィックス株式会社製、商品名:[主剤]LX703VL、[硬化剤]KR90、塗布量:0.25g/m)を塗布し、そのアンカーコート剤側から、ポリエチレン樹脂(株式会社プライムポリマー製、商品名:モアテック0818Dと、日本ポリエチレン株式会社製、商品名:ノバテックLC600Aとを8:2でブレンド)厚さ15μmと、ポリエチレン樹脂(日本ポリエチレン株式会社製、商品名:カーネルKC570S)厚さ25μmの順となるよう共押し出してラミネートし、シーラント層11を形成した。こうして、シーラント層11、接着層14a、アルミニウム蒸着樹脂フィルム12、接着層14b、シリカ蒸着樹脂フィルム13がその順で積層した実施例1の積層フィルム1を得た。
得られた積層フィルム1の水蒸気透過度は、0.15〜0.3g/m・dayであった。なお、水蒸気透過度は、JIS
K7129の赤外線センサ法に準拠し、40℃、100%RHにて、シーラント層11側を高湿度チャンバ側として測定した。
この積層フィルム1を用いて、図5に示すような外寸80mm×50mm、シール幅10mmの三方袋をインパルスシーラーを用いて作製し、袋内に2.2gの水道水を充填して密封し、三方袋を縦置きの状態として、50℃に保存し、内容物の経時的減少率を4週間にわたり調べた。結果は3つのサンプルの結果の平均値である(n=3)。その結果を表1に示す。
[実施例2]
実施例1において、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レフィルム加工株式会社製、商品名:VM1310、厚さ:12μm)の代わりに、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(尾池工業株式会社製、商品名:テトライトEXE、厚さ:12μm)を用いた。それ以外は実施例1と同様にして実施例2の積層フィルム1を得た。得られた積層フィルムの水蒸気透過度は、0.2g/m・dayであった。
[参考例1]
実施例1において、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レフィルム加工株式会社製、商品名:VM1310、厚さ:12μm)の代わりに、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(中井工業株式会社製、商品名:MY15、厚さ:12μm)を用い、シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(三菱樹脂株式会社製、商品名:テックバリアHX、厚さ:12μm)の代わりに、アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(凸版印刷株式会社製、商品名:GL−AEC−F、厚さ:12μm)を用いた。それ以外は実施例1と同様にして参考例1の積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの水蒸気透過度は、2.8g/m・dayであった。このことにより、シリカ蒸着樹脂フィルムに代えてアルミナ蒸着樹脂フィルムを用いた場合には、蒸気バリア性が十分なものとはならないことが明らかとなった。
[比較例1]
実施例1において、シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(三菱樹脂株式会社製、商品名:テックバリアHX、厚さ:12μm)の代わりに、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レフィルム加工株式会社製、商品名:VM1310、厚さ:12μm)の代わりに、厚さ9μmのアルミニウム箔を厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに貼り合わせたフィルムを用いた。それ以外は実施例1と同様にして比較例1の積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの水蒸気透過度は、0g/m・dayであった。
[比較例2]
実施例1において、シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(三菱樹脂株式会社製、商品名:テックバリアHX、厚さ:12μm)の代わりに、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。それ以外は実施例1と同様にして比較例2の積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの水蒸気透過度は、0.4〜0.9g/m・dayであった。
この積層フィルムを用いて、実施例1と同様にして、三方袋を作製し、袋内に2.2gの水道水を充填して密封し、三方袋を縦置きの状態として、50℃で保存し、内容物の経時的減少率を4週間にわたり調べた結果を表1に示した。
[比較例3]
実施例1において、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レフィルム加工株式会社製、商品名:VM1310、厚さ:12μm)の代わりに、ハイバリアタイプのアルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レフィルム加工株式会社製、商品名:VM1517、厚さ:12μm)を用い、シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(三菱樹脂株式会社製、商品名:テックバリアHX、厚さ:12μm)の代わりに、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。それ以外は実施例1と同様にして比較例3の積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの水蒸気透過度は、0.4〜0.5g/m・dayであった。
この積層フィルムを用いて、実施例1と同様にして、三方袋を作製し、袋内に2.2gの水道水を充填して密封し、三方袋を縦置きの状態として、50℃で保存し、内容物の経時的減少率を4週間にわたり調べた結果を表1に示した。
Figure 2015157374
1,1A,1B,1C,1D 包装用積層フィルム
11 シーラント層
12 アルミニウム蒸着樹脂フィルム
12a アルミニウム蒸着樹脂フィルムのアルミニウム蒸着層
12b アルミニウム蒸着樹脂フィルムの樹脂基材
13 シリカ蒸着樹脂フィルム
13a シリカ蒸着樹脂フィルムのシリカ蒸着層
13b シリカ蒸着樹脂フィルムの樹脂基材
14a,14b 接着層
15 印刷層
20 包装袋(液体用袋)
21 袋部
22 折り返し部
23 シール部
S1 一方の表面(袋の内側になる表面)
S2 他方の表面(袋の外側になる表面)

Claims (5)

  1. 一方の表面側にシーラント層が設けられた包装用積層フィルムであって、
    前記包装用積層フィルムの層構成中にアルミニウム蒸着樹脂フィルム及びシリカ蒸着樹脂フィルムを有することを特徴とする包装用積層フィルム。
  2. 前記アルミニウム蒸着樹脂フィルムが、アルミニウム蒸着層が設けられたポリエチレンテレフタレートフィルムであり、
    前記シリカ蒸着樹脂フィルムが、シリカ蒸着層が設けられたポリエチレンテレフタレートフィルムである、請求項1に記載の包装用積層フィルム。
  3. 他方の表面側には、シリカ蒸着層と樹脂基材とを有する前記シリカ蒸着樹脂フィルムが、当該樹脂基材を前記他方の表面側に向けるように設けられており、
    前記一方の表面側に設けられた前記シーラント層と前記シリカ蒸着樹脂フィルムとの間には、前記アルミニウム蒸着樹脂フィルムが設けられており、
    前記シリカ蒸着樹脂フィルムと前記アルミニウム蒸着樹脂フィルムとの間には、印刷層が設けられている、請求項1又は2に記載の包装用積層フィルム。
  4. 前記シーラント層側から、シーラント層、接着層、アルミニウム蒸着樹脂フィルムの樹脂基材、アルミニウム蒸着樹脂フィルムのアルミニウム蒸着層、接着層、印刷層、シリカ蒸着樹脂フィルムのシリカ蒸着層、及びシリカ蒸着樹脂フィルムの樹脂基材がその順で配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の包装用積層フィルム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の包装用積層フィルムを使用した液体用袋。
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