JP2015155314A - 開封容易な通気性多層紙袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】通気性を有して内容物の蒸れや結露を防止し、粉粒体漏れも阻止して、開封を容易且つ完全に行え、開口縁も容易に開け得る開封容易な通気性多層紙袋を提供する。【解決手段】紙による2層以上の多層筒3を折り潰し、多層筒3の粉粒体P取出側の開口端部4に折り目5を付け、最内層2の内周面2Aを易剥離性接着剤6にて貼り付け最内層2を塞ぎ、折り目5に沿い開口端部4を折り畳んで、この折畳み片4bにV字状折り目23を付けて開口縁2aを一層分開く状態で、開封用オーバーテープ7にて覆って多層筒3外面に貼り付け、開口端部4を密封する。粉粒体P充填側の開口端部8に折り目9を付け、この折り目9から開口縁8a側に位置する最内層2の内周面2Aに、熱接着性接着剤10を予め塗布してなり、この開口端部8も粉粒体Pを充填した後に、封緘用オーバーテープ27にて上記の開口端部4の場合と同様に密封することで、上記課題を達成する。【選択図】 図4

Description

本発明は、米、麦、コンスターチ、デンプンなどの食品由来の粉粒体、飼料、プラスチック樹脂、セメント、石灰、カーボンブラックなどの粉粒体を収納するための開封容易な通気性多層紙袋に関するものであり、より詳しくは、通気性のある紙により、内容物が蒸れたり結露したりするのを防止すると共に、粉粒体の漏れの完全な阻止を満足した上で、開封用オーバーテープによる開封を容易且つ完全に行うことが出来る通気性多層紙袋に関するものである。
従来の開封容易な多層紙袋として、図14に示すように、2層以上の紙製の多層筒50を折り潰し、この折潰し多層筒50の一方の開口端部51にその開口縁52に平行な折り目53を付け、この折り目53に沿って一方の開口端部51を折り畳み、この一方の折畳み片54をカットテープ55付の開封用オーバーテープ56で覆い貼り付けて、一方の開口端部51を密封してなり、折潰し多層筒50の他方の開口端部57は、その開口縁58に平行な折り目59を予め付けておくものが知られている。
そして、他方の開口端部57から、例えば、米、麦、コンスターチ、デンプンなどの食品に由来する粉粒体を袋内に充填したあと、予め付けてある折り目59に沿って、他方の開口端部57を折り畳み、この他方の折畳み片60における開口縁58を、熱接着性接着剤を内側に予め塗布した封緘用オーバーテープ61で覆い、ヒートシーラーにて貼り付けて、他方の開口端部57を密封するものである。
実開昭55−86741号公報
しかしながら、図14に示す従来の開封容易な多層紙袋は、一方および他方の開口端部51および57がいずれも予め付けてある折り目53および59に沿って折り畳み、一方の折畳み片54における開口縁52を、カットテープ55付の開封用オーバーテープ56で覆い、接着剤にて貼り付け塞ぐものであり、他方の折畳み片60における開口縁58を、熱接着性接着剤を内側に予め塗布した封緘用オーバーテープ61で覆い、ヒートシーラーにて貼り付けたものであるから、粉粒体の粒径によっては、一方および他方の開口端部51および57の折り目53および59を通り、双方の開口縁52および58に達することがある。このため、カットテープ55にて開封用オーバーテープ56をカットして、一方の開口端部51を開封すると、一方の開口縁52に達している粉粒体がこぼれて周囲を汚したり、他方の開口縁58に達している粉粒体は袋内から取り出しづらく、結局、一方の開口縁52からこぼれた粉粒体および他方の開口縁58に留まった粉粒体は無駄となる。
さらに、一方の開口端部51を開封して、多層紙袋内の粉粒体の全量を他の容器に移す場合は、多層紙袋を逆さにすれば一方の開口縁52が粉粒体の自重で開き、他の容器に粉粒体を容易に移すことが出来る。しかし、粉粒体の一部を他の容器に移す場合は、一方の開口縁52を手指などで開けなければならず、その際手袋などをしていることが多いので、一方の開口縁52を開くのになお一層手間取ることになる。
そこで、本発明の目的は、内容物が蒸れたり結露したりするのを防止すると共に、粉粒体の漏れの完全な阻止を満足した上で、ワンタッチ開封を容易且つ完全に行え、開口縁も容易に開けることが出来る開封容易な通気性多層紙袋を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであって、下記の構成からなることを特徴とするものである。
すなわち、本発明によれば、紙よりなる2層以上の多層筒を折り潰し、この折潰し多層筒の一方の開口端部にその開口縁に平行な折り目を付け、この折り目から開口縁側に位置する最内層の内周面に、易剥離性接着剤を全周にわたり塗布して貼り付け、前記最内層における開口縁を塞ぎ、前記折り目に沿って一方の開口端部を折り畳んで、この一方の折畳み片における開口縁を開封用オーバーテープにて少なくとも覆い且つ貼り付け、前記一方の開口端部を密封してなり、前記折潰し多層筒の他方の開口端部にその開口縁に平行な折り目を付け、この折り目から開口縁側に位置する最内層の内周面に、熱接着性接着剤を予め全周にわたり塗布してなることを特徴とする開封容易な通気性多層紙袋が提供される。
また、本発明によれば、封緘用オーバーテープは、前記他方の開口端部に付けた前記折り目に沿って他方の開口端部を折り畳んで形成した他方の折畳み片における前記開口縁を少なくとも覆うと共に、その内側に前記熱接着性接着剤を予め塗布してなり、前記他方の折畳み片の反対側に位置する他方の開口端部に、前記封緘用オーバーテープを予め貼り付けている開封容易な通気性多層紙袋が提供される。
また、本発明によれば、前記最内層の内周面にある前記易剥離性接着剤の塗布部位から前記開口縁側の前記一方の開口端部に、V字状折り目を付けて、前記最内層の開口縁が前記多層筒の少なくとも一層分の厚み以上開くようにした開封容易な通気性多層紙袋が提供される。
また、本発明によれば、前記多層筒の一方の開口端部における開口縁を、それぞれ隣接する多層筒の一層に対して順次ズレを生じるように形成し、これらズレの合計長さが1mmないし5mmの範囲内にある開封容易な通気性多層紙袋が提供される。
また、本発明によれば、前記多層筒の一方の開口端部における開口縁を、それぞれ隣接する多層筒の一層に対して内側に位置する層ほど順次凹みズレを生じるように形成し、これら凹みズレの合計長さが1mmないし5mmの範囲内にある開封容易な通気性多層紙袋が提供される。
また、本発明によれば、前記開封用および封緘用オーバーテープは、紙製であり且つ幅方向の紙伸度が8%未満である開封容易な通気性多層紙袋が提供される。
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、多層筒の一方の開口端部の折り目から開口縁側に位置する最内層の内周面を、易剥離性接着剤によりその全周を貼り付け、多層筒の他方の開口端部の折り目から開口縁側に位置する最内層の内周面を、熱接着性接着剤により予めその全周にわたり塗布してあり、袋内に内容物たる粉粒体を充填したあと、加熱して最内層の内周面をその全周にわたり貼り付けるから、粉粒体の粒径の大小にかかわらず、双方の最内層の貼付け部位で粉粒体が止まり、一方および他方の開口端部の開口縁にまで粉粒体が達することがなく、加えて、通気性のある紙製であるから粉粒体が蒸れたり結露したりしない。
また、上記第2の課題解決手段による作用は、他方の開口端部に予め貼り付けてある封緘用オーバーテープを、折り目に沿って他方の折畳み片側に折り畳んでこれを覆い、封緘用オーバーテープを加熱して他方の折畳み片側の開口端部に貼り付ける。
また、上記第3の課題解決手段による作用は、開封用オーバーテープをカットして開封し一方の開口端部を開放すると、V字状折り目により付与した多層筒を構成する紙材のバネ弾性によって、最内層の開口縁が多層筒の少なくとも一層分の厚み以上開き、その開口縁に手指を引っ掛けて開ける。
また、上記第4の課題解決手段による作用は、開封用オーバーテープをカットして開封して一方の開口端部を開放すると、その開口縁にそれぞれ隣接する多層筒の一層に対して順次ズレが生じているから、そのズレている最内層の開口縁に手指を引っ掛けて開ける。
また、上記第5の課題解決手段による作用は、開封用オーバーテープをカットして開封して一方の開口端部を開放すると、その開口縁にそれぞれ隣接する多層筒の一層に対して
、内側に位置する層ほど順次凹みズレが生じているから、その凹みズレのある最内層の開口縁に手指を引っ掛けて開ける。
また、上記第6の課題解決手段による作用は、開封用および封緘用オーバーテープが紙製であるが、その幅方向の紙伸度が8%未満であるから、袋内に粉粒体を充填してその粉粒体の重さなどにより、双方のオーバーテープが伸びても僅か8%未満内であり、ずれたり剥がれたりしない。
本発明の開封容易な通気性多層紙袋によれば、通気性のある紙により、内容物が蒸れたり結露したりするのを防止すると共に、粉粒体の漏れの完全な阻止を満足した上で、開封用オーバーテープによる開封を容易且つ完全に行うことが出来る効果がある。
また、本発明の開封容易な通気性多層紙袋によれば、上記の効果に加えて、封緘用オーバーテープによる他方の開口端部への貼り付けも容易に出来る効果がある。
また、本発明の開封容易な通気性多層紙袋によれば、上記の効果に加えて、開封用オーバーテープによる開封後、V字状折り目により最内層の開口縁が少なくとも一層分の厚み以上開いているから、その開口縁に手指を引っ掛け得て、容易に開けることが出来る効果がある。
また、本発明の開封容易な通気性多層紙袋によれば、上記の効果に加えて、開封用オーバーテープによる開封後、開口縁にそれぞれ隣接する多層筒の一層に対してズレが生じているから、最内層の開口縁のズレに手指を引っ掛け得て、容易に開けることが出来る効果がある。
また、本発明の開封容易な通気性多層紙袋によれば、上記の効果に加えて、開封用オーバーテープによる開封後、開口縁にそれぞれ隣接する多層筒の一層に対して凹みズレが生じているから、最内層の開口縁の凹みズレに手指を引っ掛けて得て開けることが出来る効果がある。
また、本発明の開封容易な通気性多層紙袋によれば、上記の効果に加えて、開封用および封緘用オーバーテープが袋内に充填した粉粒体の重さなどにより伸びても、ずれたり剥がれたりせず粉粒体が外に漏れることがない効果がある。
実施例1に示した本発明の実施の形態を示す内容物入りの開封容易な通気性多層紙袋の斜視図である。 同じく開封容易な通気性多層紙袋に用いる多層筒を示す斜視図である。 同じく開封容易な通気性多層紙袋に用いる他形状の多層筒を示す斜視図である。 同じく本発明の実施の形態を示す開封容易な通気性多層紙袋の縦断面図である。 図1のI-I線に沿う縦断面図である。 図1のI-I線に沿う一方の開口縁が他形状の縦断面図である。 同じく本発明の実施の形態を示す他形状の開封容易な通気性多層紙袋の縦断面図である。 同じく開封容易な通気性多層紙袋の製作状態を示す平面図である。 同じく開封容易な通気性多層紙袋の製作状態を示す平面図である。 同じく開封容易な通気性多層紙袋の製作状態を示す平面図である。 同じく開封容易な通気性多層紙袋の封緘状態を示す平面図である。 同じく開封容易な通気性多層紙袋の封緘状態を示す平面図である。 同じく開封容易な通気性多層紙袋の封緘状態を示す平面図である。 従来例を示す斜視図である。
以下に、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図面において、1は開封容易な通気性多層紙袋(以下、単に「多層紙袋」という」であり、この多層紙袋1は、例えば、紙よりなる最内層2および外層20を有する2層以上の多層筒3を折り潰し、この折潰し多層筒3の一方の開口端部4は、内容物たる粉粒体Pを取り出す側となり、後述の他方の開口端部8は、粉粒体Pを充填する側となる。この折潰し多層筒3は、一方の開口端部4にその開口縁4aに平行な折り目5を付け、この折り目5から開口縁4a側に位置する最内層2の内周面2Aに、易剥離性接着剤6を全周にわたり塗布して貼り付け、最内層2における開口縁2aを塞ぎ、折り目5に沿って一方の開口端部4を折り畳んで、この一方の折畳み片4bにおける開口縁4aを開封用オーバーテープ7にて少なくとも覆い、且つ多層筒3外面に接着剤G(図4参照)にて貼り付け、粉粒体P(図5、6参照)を充填する側の一方の開口端部4を密封してなるものであり、さらに、上述の粉粒体Pを充填する側となる、他方の開口端部8にその開口縁8aに平行な折り目9を付け、この折り目9から開口縁8a側に位置する最内層2の内周面2Aに、熱接着性接着剤10を予め全周にわたり塗布してなるものである。そして、この他方の開口端部8も、粉粒体Pを充填した後であるが、後に詳述する封緘用オーバーテープ27にて、一方の開口端部4の場合と同様に密封している。
前記多層筒3は、径及び長さとも使用目的に合わせた任意のものが選択され、この実施例では、最内層2および外層20の2層とし、いずれも紙であり、最内層2および外層20を接着剤21にて胴貼りして2枚重ね状態の筒状とし、さらに、外層20の内周面の上方部と下方部に塗った点貼のり22により、最内層2と外層20とを貼り付け互いにズレが生じないようにしている。この多層筒3は、2層に限定されず、3層以上の多層でも良いがいずれも紙であるとする。なお、多層筒3は、図2で示すヒダ無し以外に、図3で示すヒダ3a付きの多層筒3Aであってもよい。この実施例では、図2のヒダ無しのものについて、主に説明するものとする。
上記した紙の材質は、通気性を有するクラフト紙(JIS P3401)、クラフト伸長紙、晒クラフト紙、耐水紙および耐油紙など一般に包材に使用するものが例示される。これら例示したものに限らず、通気性があり且つ所定の強度を有したものであれば、特に限定がない。なお、最内層2および外層20は、紙であることが必須条件である。いずれにしても、多層筒3は、通気性、強度、適度の防湿性など用途目的に応じて適宜材料を選択し、最内層2および外層20は紙で構成する。
前記多層筒3は、図4に示すように、上記の一方の開口端部4にV字状折り目23を付け、そのV字状折り目23の位置は、最内層2にある易剥離性接着剤6の塗布部位から開口縁4a側よりにある。このV字状折り目23により、開封用オーバーテープ7をカットし開封して一方の開口端部4を開放すると、最内層2および外層20を構成する紙のバネ弾性によって、これらの少なくとも一層分の厚みt以上開くことになるから、手指を最内層2の開口縁2aに掛け易く容易に開けることが出来、多層紙袋1内の粉粒体Pを取り出し易くなる。
また、上記の手指を最内層2の開口縁2aに掛け易くする方式は、図5に示すように、多層筒3の一方の開口端部4における開口縁4aを、それぞれ隣接する最内層2および外層20の一層に対して順次ズレ24を生じるように形成し、これらズレ24の合計長さが1mmないし5mmの範囲内にあるようにしてもよい。したがって、開封用オーバーテープ7をカットして開封し一方の開口端部4を開放すると、その開口縁4aにそれぞれ隣接する最内層2および外層20の一層に対して、順次ズレ24が生じているから、手指を最内層2の開口縁2aに掛け易く、容易に開けることが出来て、多層紙袋1内の粉粒体Pを取り出し易くなる。なお、ズレ24の合計長さが1mmないし5mmの範囲内とする理由は、多層筒3の製作機械のカッター刃の山と谷との高低差が、標準的に最大5mmであり、ズレ24の合計長さが1mmないし5mmの範囲内であれば、多層筒3を製作する過程で、その位置規制時に紙の有する剛性により、開口縁4aが折れたり、曲がったりすることが無く、ズレ24によって手指を最内層2の開口縁2aに掛けることが出来る。
さらに、手指を最内層2の開口縁2aに掛け易くする方式は、図6に示すように、多層筒3の一方の開口端部4における開口縁4aを、それぞれ隣接する最内層2および多層筒3の一方の開口端部4における開口縁4aを、それぞれ隣接する最内層2および外層20に対して内側に位置する最内層2ほど順次凹みズレ25を生じるように形成し、これら凹みズレ25の合計長さが1mmないし5mmの範囲内にあるようにしてもよい。したがって、開封用オーバーテープ7をカットして開封して一方の開口端部4を開放すると、その開口縁4aにそれぞれ隣接する最内層2および外層20の一層に対して、順次凹みズレ25が生じているから、手指を最内層2の開口縁2aに掛け易く、容易に開けることが出来て、多層紙袋1内の粉粒体Pを取り出し易くなる。なお、凹みズレ25の合計長さが1mmないし5mmの範囲内とする理由は、ズレ24の場合と同様である。
前記易剥離性接着剤6は、エチレンビニルアセテート、アクリルー酢酸ビニル、ポリビニルアルコールなどが例示されるが、接着したあと比較的剥がし易いものであれば、特に限定されるものではない。また、これに関連して、熱接着性接着剤10は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ホットメルトなどが例示されるが、これらはいずれも接着しようとして加熱しない限り、べた付かないことが条件となる。また、胴貼り用の接着剤21および点貼のり22は、エチレンビニルアセテート、アクリルー酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ゴム系、澱粉、カルボキシメチルセルロース(CMC)などが例示される。
前記開封用オーバーテープ7は、カットテープ26が設けられ、このカットテープ26の両脇に位置する開封用オーバーテープ7には切り込み7aが入り、カットテープ26により一気に容易且つ完全に切り裂くことができ、前記多層紙袋1を容易に開封できるようになっている
また、この実施例においては、前記開封用オーバーテープ7および前記封緘用オーバーテープ27の材質は、上記した紙と同じものが選択され、秤量70g/m2ないし140g/m2(JIS P8124)であり、且つ、幅方向の紙伸度(JIS P8113)が8%未満のものを使用している。双方の開封用および封緘用オーバーテープ7および27が所定の強度を備え、紙伸度が8%未満であることにより、層紙袋1内の粉粒体の重みにより多層紙袋1が多少伸び連れて、双方のオーバーテープ7および27が伸びても、その伸びがほぼ8%の範囲内に収まって粉粒体が外に漏れることがない。また、特に開封用オーバーテープ7の場合、後述のカットテープ26により切り裂くことができるものであれば良い。
一方、折潰した多層筒3は、すでに述べたように、前記他方の開口端部8に付けた折り目9から開口縁8a側に位置する最内層2の内周面2Aに、熱接着性接着剤10を予め全周にわたり塗布してある。そして、封緘用オーバーテープ27は、他方の開口端部8側から袋内に粉粒体Pを充填したあと、折り目9に沿って他方の開口端部8を折り畳んで出来た他方の折畳み片8bにおける開口縁8aを少なくとも覆うものであり、その内側に前記熱接着性接着剤10を予め塗布してあるものである。したがって、図7に示すように、この封緘用オーバーテープ27を、他方の折畳み片8bの反対側に位置する他方の開口端部8に、予め接着剤Gにて貼り付けた状態のものを多層紙袋1Aとし、これを需要家用に供することも可能である。
そして、粉粒体Pを充填する側である他方の開口端部8から粉粒体Pを充填した後、折り目9に沿って他方の開口端部8を折り畳み、ヒートシーラーなどで加熱して、熱接着性接着剤10により他方の開口端部8を閉じ、開口縁8aから粉粒体Pが漏れないようにする。さらに、封緘用オーバーテープ27も、他方の開口端部8の上から折り目9に沿って折り畳んで、他方の折畳み片8bにおける開口縁8aを覆い、同様にヒートシーラーなどで加熱して熱接着性接着剤10により他方の開口端部8上に貼り付ける。なお、このヒートシーラーなどで加熱して、他方の開口端部8を閉じる作業と、他方の開口端部8上に封緘用オーバーテープ27を貼り付ける作業とは、同時進行で行うことも可能である。
上記構成になる開封容易な通気性多層紙袋1は、以下のようにして作られる。
まず、図8に示すように、最内層2および外層20となる紙を用意し、最内層2用の紙において、折り目5とする開口縁4a側に位置する最内層2の内周面2Aに、易剥離性接着剤6を全周にわたり塗布して貼り付け、最内層2における開口縁2aを塞ぎ、接着剤21にて胴貼りして筒状にする。外層20となる紙において、折り目9とする開口縁8a側に位置する最内層2の内周面2Aに、熱接着性接着剤10を予め全周にわたり塗布しておき、さらに、外層20となる紙に接着剤21および点貼のり22を塗布し、最内層2を包み込んだ状態で接着剤21にて胴貼りし筒状にすると共に、点貼のり22にて最内層2および外層20がずれないようにして、多層筒3とする。
次に、多層筒3の一方および他方の開口端部4および8に、折り目5および9を付け、図9に示すように、一方の開口端部4を折り目5に沿って折り畳み、図10に示すように
、この一方の折畳み片4bの開口縁4aを開封用オーバーテープ7にて少なくとも覆い貼り付け、粉粒体Pを充填する側の一方の開口端部4を密封する。この状態で粉粒体Pを充填する前の多層紙袋1が完成し、需要家に引き渡しできる状態になる。なお、すでに述べたように、封緘用オーバーテープ27の内側に前記熱接着性接着剤10を予め塗布し、その封緘用オーバーテープ27を、他方の折畳み片8bの反対側に位置する他方の開口端部8に予め接着剤Gにて貼り付けておくようにして(図7参照)、需要家に引き渡しできる状態にしてもよい。この封緘用オーバーテープ27付きの多層紙袋1Aは、多層紙袋1内に粉粒体Pを充填した後、封緘用オーバーテープ27による他方の開口端部8の密封作業を容易にすることが出来る。
上記構成になる開封容易な通気性多層紙袋1の使用形態について説明する。
図4、10の多層紙袋1あるいは 図7の封緘用オーバーテープ27付きの多層紙袋1Aを、図11に示すように、粉粒体Pを充填する側の他方の開口端部8を上にして、粉粒体Pを貯蔵しているホッパーなどの下に置く。次いで、開口縁8aを開きホッパーなどから粉粒体Pを多層紙袋1内に充填し、図12に示すように、充填完了後に折り目9に沿って他方の開口端部8を折り畳み、さらに、図13に示すように、他方の折畳み片8bの開口縁8aを封緘用オーバーテープ27にて少なくとも覆い、ヒートシーラーにより開口縁8aの層最内層2における開口縁2aを塞ぎ閉じると共に、他方の開口端部8に封緘用オーバーテープ27を貼り付け、粉粒体Pを充填する側の他方の開口端部8を密封して、粉粒体P入りの多層紙袋1として、市場に出荷する。
粉粒体P入りの多層紙袋1は、カットテープ26にて開封用オーバーテープ7を切り裂き、一方の開口端部4を裸出すると、最内層2の開口縁2aがV字状折り目23による一層分の厚み以上開き、ズレ24および凹みズレ25などにより手指を掛け易い状態になっているから、直ちに開口縁2aに手指を掛けることが出来、易剥離性接着剤6の粘着力に抗して開口縁2aを開け得て、多層紙袋1内あるいは多層紙袋1A内の粉粒体Pを容易に取り出すことが出来る。
以上、本発明の実施例1を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更は適宜可能であることは理解されるべきである。
本発明の開封容易な通気性多層紙袋は、内容物の蒸れや結露を防止出来、粉粒体の漏れの完全な阻止を満足した上で、ワンタッチ開封を容易且つ完全に行え、開口縁も容易に開け得て内容物を容易に取り出したいような場合に、利用可能性が極めて高くなる。
1、1A 開封容易な通気性多層紙袋(多層紙袋)
2 最内層
2A 内周面
2a、4a、8a、52、
58 開口縁
3、3A、50 多層筒
3a ヒダ
4、51 一方の開口端部
4a 一方の折畳み片の開口縁
4b、54 一方の折畳み片
5、9、53、59 折り目
6 易剥離性接着剤
7、56 開封用オーバーテープ
7a 切り込み
8、57 他方の開口端部
8a 他方の折畳み片の開口縁
8b、60 他方の折畳み片
10 熱接着性接着剤
20 外層
21 胴ばり用の接着剤
22 点貼のり
23 V字状折り目
24 ズレ
25 凹みズレ
26、55 カットテープ
27、61 封緘用オーバーテープ
G 接着剤
P 粉粒体
t 厚み

Claims (6)

  1. 紙よりなる2層以上の多層筒を折り潰し、この折潰し多層筒の一方の開口端部にその開口縁に平行な折り目を付け、この折り目から開口縁側に位置する最内層の内周面に、易剥離性接着剤を全周にわたり塗布して貼り付け、前記最内層における開口縁を塞ぎ、前記折り目に沿って一方の開口端部を折り畳んで、この一方の折畳み片における開口縁を開封用オーバーテープにて少なくとも覆い且つ貼り付け、前記一方の開口端部を密封してなり、 前記折潰し多層筒の他方の開口端部にその開口縁に平行な折り目を付け、この折り目から開口縁側に位置する最内層の内周面に、熱接着性接着剤を予め全周にわたり塗布してなることを特徴とする開封容易な通気性多層紙袋。
  2. 封緘用オーバーテープは、前記他方の開口端部に付けた前記折り目に沿って他方の開口端部を折り畳んで形成した他方の折畳み片における前記開口縁を少なくとも覆うと共に、その内側に前記熱接着性接着剤を予め塗布してなり、前記他方の折畳み片の反対側に位置する他方の開口端部に、前記封緘用オーバーテープを予め貼り付けている請求項1記載の開封容易な通気性多層紙袋。
  3. 前記最内層の内周面にある前記易剥離性接着剤の塗布部位から前記開口縁側の前記一方の開口端部に、V字状折り目を付けて、前記最内層の開口縁が前記多層筒の少なくとも一層分の厚み以上開くようにした請求項1または2記載の開封容易な通気性多層紙袋。
  4. 前記多層筒の一方の開口端部における開口縁を、それぞれ隣接する多層筒の一層に対して順次ズレを生じるように形成し、これらズレの合計長さが1mmないし5mmの範囲内にある請求項1または2記載の開封容易な通気性多層紙袋。
  5. 前記多層筒の一方の開口端部における開口縁を、それぞれ隣接する多層筒の一層に対して内側に位置する層ほど順次凹みズレを生じるように形成し、これら凹みズレの合計長さが1mmないし5mmの範囲内にある請求項1または2記載の開封容易な通気性多層紙袋。
  6. 前記開封用および封緘用オーバーテープは、紙製であり且つ幅方向の紙伸度が8%未満である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の開封容易な通気性多層紙袋。
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