JP2015154670A - 短絡保護継電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 主保護継電装置の主保護機能が失われた場合であっても、高速かつ確実に事故を除去する。
【解決手段】 短絡距離継電装置2A1は、距離継電器第1段が動作したことを示す1段動作情報をPCM情報に含めて、自端子の主保護継電装置1A1から対向端子の主保護継電装置1B1に送信する情報送信部23と、対向端子の主保護継電装置1B1から自端子の主保護継電装置1A1に送信されたPCM情報のなかから、対向端子の短絡距離継電装置2B1の1段動作情報を取得する情報取得部24と、情報取得部24で1段動作情報を取得し、かつ、自端子の距離継電器第2段が動作している場合に、所定時限を削減して自端子の遮断器CBA1に遮断指令を出力する演算出力部25と、を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 短絡距離継電装置2A1は、距離継電器第1段が動作したことを示す1段動作情報をPCM情報に含めて、自端子の主保護継電装置1A1から対向端子の主保護継電装置1B1に送信する情報送信部23と、対向端子の主保護継電装置1B1から自端子の主保護継電装置1A1に送信されたPCM情報のなかから、対向端子の短絡距離継電装置2B1の1段動作情報を取得する情報取得部24と、情報取得部24で1段動作情報を取得し、かつ、自端子の距離継電器第2段が動作している場合に、所定時限を削減して自端子の遮断器CBA1に遮断指令を出力する演算出力部25と、を備える。
【選択図】 図1
Description
この発明は、保護対象の送電線の両端子に配設され情報を伝送可能な主保護継電装置の主保護機能が失われた場合に、後備保護継電装置である短絡距離継電装置により送電線を保護する短絡保護継電システムに関する。
送電線には、自然災害や設備劣化などによって事故が発生した場合に、事故区間を除去して停電範囲を最小限にするための保護継電システムが設置されている。この保護継電システムは、主保護継電装置と、主保護継電装置が不動作時または不使用時のための後備保護継電装置とによって構成され、送電線の短絡保護の後備保護継電装置として短絡距離継電装置(DZリレー)が広く使用されている。
主保護継電装置としては、例えば、系統に発生した事故を高感度で検出し、事故区間を正確に算出することが可能なPCM電流差動保護継電装置(PCMリレー)などが知られている。また、短絡距離継電装置は、多段階限時差距離継電方式で3段階の距離リレーが適用されている。すなわち、距離継電器第1段(DZ1段保護範囲)は、自端から保護区間の例えば0〜約80%の地点までの区間で瞬時保護動作を行い、発生した事故による影響が拡大することを防いでいる。また、距離継電器第2段(DZ2段保護範囲)は、保護区間の約80%〜120%までの区間で、距離継電器第3段(DZ3段保護範囲)は、保護区間の約120%〜300%までの区間で、後備保護動作を行う。
ところで、主保護継電装置が1系列しか設置されていない場合などには、主保護継電装置の主保護機能が失われると、この主保護継電装置が配設されている送電線を運用停止とするか、次のようにして、後備保護継電装置としての短絡距離継電装置のみで送電線を保護しなければならない。すなわち、図12に示す送電系統には、電気所(図示省略)が設置されている自端(A端)および対向端(B端)の間に、2回線の互いに隣接する送電線101L、102Lが敷設されている。また、自端側には、送電電圧を測定用に降圧する計器用変圧器(図示省略)が備えられ、さらに、自端側の送電線101L、102Lには、送電電流を測定用に小さくする変流器CTA101、CTA102と、事故などを検出する保護継電装置300A、600Aと、保護継電装置300A、600Aの指示により、事故の影響が拡大しないように送電線101L、102Lを遮断する遮断器CBA101、CBA102とが備えられている。ここで、保護継電装置300Aは、主保護継電装置100Aおよび短絡距離継電装置200Aによって構成され、保護継電装置600Aは、主保護継電装置400Aおよび短絡距離継電装置500Aによって構成されている。また、主保護継電装置100Aおよび主保護継電装置400Aを1体にしてもよい。
同様に、対向端には、計器用変圧器(図示省略)と、変流器CTB101、CTB102と、保護継電装置300B、600Bと、遮断器CBB101、CBB102とが備えられている。ここで、自端と対向端とは同様に構成されるとともに、送電線101Lと送電線102Lとは同様に構成されているので、以下では主として自端側で送電線101Lを保護する保護継電装置300Aについて説明する。
この短絡距離継電装置200Aには、図13に示すように、リレー要素P11〜P14と動作時限タイマST12、ST13とに基づいて判定を行い、自区間送電線の短絡保護を行うための基本回路が備えられている。すなわち、第1のリレー要素P11は、送電線101Lに事故が発生した場合に、事故検出リレー(FDリレー)から事故電流が検出されると論理値「1」を出力する。第2のリレー要素P12は、距離継電器第1段を構成するリアクタンス継電器(リアクタンス形短絡距離リレー)であり、送電線101Lの保護区間0〜約80%で事故が発生して距離継電器第1段が動作した場合に、論理値「1」を出力する。第3のリレー要素P13は、距離継電器第3段を構成するモー継電器(モー形短絡距離リレー)であり、送電線101Lの保護区間で対向端子方向の事故が発生して距離継電器第3段が動作した場合に、論理値「1」を出力する。第4のリレー要素P14は、距離継電器第2段を構成するリアクタンス継電器(リアクタンス形短絡距離リレー)であり、送電線101Lの保護区間約80〜120%で事故が発生して距離継電器第2段が動作した場合に、論理値「1」を出力する。
そして、相手母線付近(対向端付近)のDZ2段保護範囲での事故は、動作時限タイマST12によって所定時限がカウントされ、遅延してアンドゲートE13に入力されるようになっている。このため、図14に示すように、自端側の遮断器CBA101は、「Ry判定時間+動作時限タイマST12の満了時間+CBA101遮断時間」で遮断、つまり切(開路)になる。
このように、対向端付近での事故の場合は、DZ2段保護範囲となって動作時限タイマST12で所定時限がカウントされるため、事故除去時間が長期化し、系統に与える影響が大きくなるおそれがあった。一方、動作時限タイマST12でカウントされる時限を短縮すると、相手端母線事故や次区間での事故で本来動作すべきリレーよりも先に動作してしまうおそれがあり、このような場合には停電範囲を最小限にすることができずに、広範囲にわたって停電が生じるおそれがあった。
そこで、対向母線方向の事故を検出する保護リレーの動作条件を伝送し、対向端からの転送信号と自端の保護リレーの動作とにより遮断器を遮断する、という技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、リレー動作時にのみ転送信号を出力するため、平衡2回線におけるシリーズ遮断の場合に、相手端が先行動作した後に自端がリレー動作するため、本機能が動作しないおそれがあり、3端子系統の場合には、なおさら不動作のおそれがある。
そこでこの発明は、主保護継電装置の主保護機能が失われた場合であっても、高速かつ確実に短絡事故を除去することが可能な短絡保護継電システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、保護対象の送電線の両端子に配設されPCM情報を伝送可能な主保護継電装置の主保護機能が失われている場合に、多段階限時差距離継電方式の短絡距離継電装置により前記送電線を保護する短絡保護継電システムにおいて、前記短絡距離継電装置は、DZ1段保護範囲で動作する距離継電器第1段と、DZ2段保護範囲で動作する距離継電器第2段と、DZ3段保護範囲で動作する距離継電器第3段と、前記距離継電器第2段または前記距離継電器第3段が動作してから所定時限経過後に、自端子の遮断器に遮断指令を出力する第1の遮断指令手段と、前記距離継電器第1段が動作したことを示す1段動作情報をPCM情報に含めて、自端子の主保護継電装置から対向端子の主保護継電装置に送信する情報送信手段と、対向端子の主保護継電装置から自端子の主保護継電装置に送信されたPCM情報のなかから、対向端子の短絡距離継電装置の前記1段動作情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段で前記1段動作情報を取得し、かつ、自端子の前記距離継電器第2段が動作している場合に、前記所定時限を削減して自端子の遮断器に遮断指令を出力する第2の遮断指令手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、自端子で距離継電器第2段または距離継電器第3段が動作すると、第1の遮断指令手段によって所定時限経過後に自端子の遮断器に遮断指令が出力される。また、自端子で距離継電器第1段が動作すると、情報送信手段によって自端子の主保護継電装置から対向端子の主保護継電装置に1段動作情報が送信される。そして、情報取得手段によって対向端子の短絡距離継電装置の1段動作情報が取得され、かつ、自端子の距離継電器第2段が動作している場合には、第2の遮断指令手段によって所定時限が削減されて自端子の遮断器に遮断指令が出力される。つまり、自端子の距離継電器第2段が動作し、かつ、対向端子の距離継電器第1段が動作した場合には、瞬時に自端子の遮断器が遮断される。
請求項2の発明は、請求項1に記載の短絡保護継電システムにおいて、前記1段動作情報は、所定時間継続して前記情報取得手段によって取得可能となっている、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、自端子の距離継電器第2段が動作し、かつ、対向端子の距離継電器第1段が動作した場合には、自回線事故であると判断されて瞬時に自端子の遮断器が遮断される。このため、主保護継電装置の主保護機能が失われた場合であっても、高速かつ確実に短絡事故を除去することが可能となり、送電線の保護信頼度が高まる。また、主保護継電装置を利用して1段動作情報を送受信するため、通信装置を別途設ける必要がなく、システム構築が容易となる。
請求項2の発明によれば、所定時間継続して1段動作情報を取得可能なため、自端子の短絡距離継電装置の動作タイミングと対向端子の短絡距離継電装置の動作タイミングとがずれた場合であっても、確実に1段動作情報を取得して自回線事故であると判断することができる。この結果、より確実に事故除去することが可能となる。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係る短絡保護継電システムを適用した送電系統を示す系統図である。この短絡保護継電システムは、保護対象の送電線L1、L2の両端子に配設されPCM情報を伝送可能な主保護継電装置1A1、1A2、1B1、1B2の主保護機能が失われている場合(通信機能は保持されている場合)に、多段階限時差距離継電方式の短絡距離継電装置2A1、2A2、2B1、2B2により送電線L1、L2を保護する機能を備えた保護継電システムである。
ここで、送電系統には、電気所(図示省略)が設置されている自端(A端)および対向端(B端)の間に、2回線の互いに平行・並行に隣接する送電線L1、L2が敷設されている。また、自端側には、送電電圧を測定用に降圧する計器用変圧器(図示省略)が備えられている。さらに、自端側の送電線L1、L2には、送電電流を測定用に小さくする変流器CTA1、CTA2と、事故などが発生したときに事故などを検出する保護継電装置3A1、3A2と、保護継電装置3A1、3A2の指示により、事故の影響が拡大しないように送電線L1、L2を遮断する遮断器CBA1、CBA2とが備えられている。ここで、保護継電装置3A1は、主保護継電装置1A1および短絡距離継電装置2A1によって構成され、保護継電装置3A2は、主保護継電装置1A2および短絡距離継電装置2A2によって構成されている。
同様に、対向端には、計器用変圧器(図示省略)と、変流器CTB1、CTB2と、保護継電装置3B1(主保護継電装置1B1および短絡距離継電装置2B1)、3B2(主保護継電装置1B2および短絡距離継電装置2B2)と、遮断器CBB1、CBB2とが備えられている。
このように、自端と対向端とは同様に構成されているとともに、送電線L1と送電線L2とは同様に構成されているので、以下では主として、自端側で送電線L1を保護する保護継電装置3A1について説明し、保護継電装置3A2、3B1、3B2の説明を省略する。
主保護継電装置1A1は、送電線L1を保護区間とし、主保護動作を行う。すなわち、各端子の電流瞬時値を一定周期でサンプリングし、得られたディジタルデータ(PCM情報)をPCM伝送により、相手端に伝送する。そして、受信データと自端データとにより、差動演算を実施し、故障が内部か外部かを判定して遮断信号を出力し、遮断器CBA1を遮断するものである。
短絡距離継電装置2A1は、送電線L1を保護区間とし、自端を基準にした保護区間の0%〜約80%の区間で発生した短絡事故などを検出する。そして、自端側で発生した事故を検出すると、対応する遮断器CBA1に対して、切(開路)の指示である遮断信号を直ちに送る。これにより、保護区間の0%〜約80%の区間、つまり、自端側に事故点がある場合には、発生した事故による影響が拡大することを防いでいる。ここで、短絡距離継電装置2A1は、送電線L1の自端側の主保護継電装置1A1が不動作、不使用時における自区間送電線を保護し、また、保護対象外である次区間送電線の保護継電装置であって、対向端側の次区間送電線に設置されている保護継電装置が不動作であるとき、および対向端側の次区間送電線の遮断器が不動作であるとき、次区間送電線をバックアップ保護する、という後備保護として機能する。
この短絡距離継電装置2A1は、後述するDZ1段保護範囲で動作する距離継電器第1段と、DZ2段保護範囲で動作する距離継電器第2段と、DZ3段保護範囲で動作する距離継電器第3段と、図2に示すように、入力変換器21と、アナログ入力処理部22と、情報送信部(情報送信手段)23と、情報取得部(情報取得手段)24と、演算出力部(第1の遮断指令手段、第2の遮断指令手段)25などを備えている。入力変換器21は、計器用変圧器からの計測電圧と変流器CTA1からの計測電流とを受け取り、アナログ入力処理部22でこれらのA/D変換を行い演算出力部25に出力する。
情報送信部23は、自端子の短絡距離継電装置2A1の距離継電器第1段が動作したことを示す1段動作情報をPCM情報に含めて、自端子の主保護継電装置1A1から対向端子の主保護継電装置1B1に送信するものである。具体的には、自端子の短絡距離継電装置2A1の距離継電器第1段が動作した場合に、後述するようにして演算出力部25からの指令に従って、PCM伝送フォーマットの予備データエリア(例えば、制御(1))に1段動作情報を入力する。これにより、図3に示すように、自端子の主保護継電装置1A1の伝送装置4A1から対向端子の主保護継電装置1B1の伝送装置4B1に、伝送路4を介して1段動作情報を含むPCM情報が伝送されるものである。
情報取得部24は、対向端子の主保護継電装置1B1から自端子の主保護継電装置1A1に送信されたPCM情報のなかから、対向端子の短絡距離継電装置2B1の1段動作情報を取得するものである。具体的には、図3に示すように、対向端子の主保護継電装置1B1の伝送装置4B1から自端子の主保護継電装置1A1の伝送装置4A1に伝送された、PCM情報のなかの所定の予備データエリアに格納されている1段動作情報を検索することで、対向端子の短絡距離継電装置2B1の1段動作情報を取得する。そして、1段動作情報を取得した場合には、演算出力部25に論理値「1」を出力する。
演算出力部25は、自端側で発生した事故を検出し、動作条件が成立したと判断すると、遮断信号を遮断器CBA1に出力する。基本的には、図4に示すように、距離継電器第1段を構成する第1のリアクタンス継電器(第2のリレー要素)P2と、距離継電器第2段を構成する第2のリアクタンス継電器(第4のリレー要素)P4と、送電線L1の対向端子方向に発生した事故を検出する距離継電器第3段を構成するモー継電器(第3のリレー要素)P3に基づいて、動作条件を判定して、遮断器CBA1に遮断信号を出力する。
演算出力部25は、リレー要素P1〜P6に基づいて、事故が検出されてから所定時限経過後に、自端子の遮断器CBA1にトリップ指令(遮断指令)を出力する動作時限タイマST2、ST3と、所定の動作条件を判定するアンドゲートE1〜E5と、を備えている。つまり、演算出力部25は、リレー要素P1〜P6と動作時限タイマST2、ST3とに基づいて、動作条件の成否の判定を行い、自区間送電線の短絡保護を行うための基本回路である。
第1のリレー要素P1は、事故検出リレー(FDリレー)であり、送電線L1に事故が発生した場合に、事故電流が検出されると論理値「1」を出力する。この第1のリレー要素P1は、アンドゲートE3に加えられるようになっている。
第2のリレー要素P2は、距離継電器第1段を構成するリアクタンス継電器(リアクタンス形短絡距離リレー)であり、送電線L1の保護区間0〜約80%(DZ1段保護範囲)で事故が発生して距離継電器第1段が動作した場合に、論理値「1」を出力する。この第2のリレー要素P2は、アンドゲートE1に加えられるようになっている。
第3のリレー要素P3は、距離継電器第3段を構成するモー継電器(モー形短絡距離リレー)であり、送電線L1の保護区間(DZ3段保護範囲)で対向端子方向の事故が発生して距離継電器第3段が動作した場合に、論理値「1」を出力する。この第3のリレー要素P3は、アンドゲートE1、E4に加えられ、または、動作時限タイマST2、ST3によって時限協調が図られるようになっている。
第4のリレー要素P4は、距離継電器第2段を構成するリアクタンス継電器(リアクタンス形短絡距離リレー)であり、送電線L1の保護区間約80%〜120%(DZ2段保護範囲)で事故が発生して距離継電器第2段が動作した場合に、論理値「1」を出力する。この第4のリレー要素P4は、アンドゲートE2、E4に加えられるようになっている。
第5のリレー要素P5は、後述する高速遮断を行う場合に、論理値「1」を出力し、この第5のリレー要素P5は、アンドゲートE4に加えられるようになっている。この第5のリレー要素P5は、通常時は「1」を出力し、何らかの予期せぬ状況変化により、高速遮断(時限短縮)を行うことが好ましくない状態の場合に、「0」を出力可能となっている。
第6のリレー要素P6は、情報取得部24によって対向端子の短絡距離継電装置2B1の1段動作情報が取得された場合、つまり、対向端子の短絡距離継電装置2B1の距離継電器第1段が動作した場合に、論理値「1」を出力する。また、多端子系統の場合には、いずれかの対向端子の短絡距離継電装置2の距離継電器第1段が動作した場合に、論理値「1」を出力する。この第6のリレー要素P6は、アンドゲートE4に加えられるようになっている。
動作時限タイマST2は、第3のリレー要素P3の論理値「1」が入力されると、動作時限のカウントを開始する。そして、所定時間のカウントが満了すると、論理値「1」を出力し、アンドゲートE2に加えるようになっている。つまり、動作時限タイマST2は、誤動作防止のために、第3のリレー要素P3からの検出信号を、所定時間だけ遅延してアンドゲートE2に加える。
動作時限タイマST3は、第3のリレー要素P3の論理値「1」が入力されると、動作時限のカウントを開始する。そして、所定時間のカウントが満了すると、論理値「1」を出力し、アンドゲートE5に加えるようになっている。つまり、動作時限タイマST3は、誤動作防止のために、第3のリレー要素P3からの検出信号を、所定時間だけ遅延してアンドゲートE5に加える。この動作時限タイマST3の満了時間は、動作時限タイマST2の満了時間よりも長く設定されている。
動作時限タイマST4は、第6のリレー要素P6の論理値「1」が入力されると、動作時限のカウントを開始する。そして、所定時間のカウントが満了するまで、論理値「1」を出力し、アンドゲートE4に加えるようになっている。つまり、動作時限タイマST4は、PCM伝送時間や演算出力部25の処理時間を考慮して後述する高速遮断処理を確実に行えるようにするために、第6のリレー要素P6からの検出信号を、所定時間だけ保持してアンドゲートE4に加える。このようにして、対向端子からの1段動作情報を所定時間継続して取得、保持可能となっている。ここで、動作時限タイマST4の満了時間は、後述する3端子系統などにおいて、各端子の短絡距離継電装置2で高速遮断条件を確実に判定できるように設定されている。
アンドゲートE1は、第2のリレー要素P2の論理値「1」が入力され、第3のリレー要素P3の論理値「1」が入力されると、動作条件が成立して論理値「1」を出力し、アンドゲートE5に加えるようになっている。
アンドゲートE2は、動作時限タイマST2が満了して論理値「1」が入力され、第4のリレー要素P4の論理値「1」が入力されると、動作条件が成立して論理値「1」を出力し、アンドゲートE5に加えるようになっている。
アンドゲートE3は、第1のリレー要素P1の論理値「1」が入力され、アンドゲートE1の論理値「1」が入力されると、動作条件が成立して論理値「1」を出力する。これにより、1段動作情報を送信すべき指令が情報送信部23に出力されるようになっている。
アンドゲートE4は、第3のリレー要素P3、第4のリレー要素P4および第5のリレー要素P5の論理値「1」が入力され、第6のリレー要素P6の論理値「1」が入力されると、動作条件が成立して論理値「1」を出力し、アンドゲートE5に加えるようになっている。
アンドゲートE5は、第1のリレー要素P1の論理値「1」が入力され、かつ、(条件1)アンドゲートE1の論理値「1」が入力される、(条件2)動作時限タイマST3の論理値「1」が入力される、(条件3)アンドゲートE2の論理値「1」が入力される、(条件4)アンドゲートE4の論理値「1」が入力される、のいずれかを満たすと、動作条件が成立して遮断器CBA1に対する遮断信号(トリップ指令)を出力する。
ここで、(条件2)の場合は、動作時限タイマST3によって遅延して入力され、(条件3)の場合は、動作時限タイマST2によって遅延して入力される。つまり、(条件2)、(条件3)の場合には、距離継電器第2段または距離継電器第3段が動作してから所定時限経過後に、自端子の遮断器CBA1に遮断指令を出力する第1の遮断指令手段が構成される。また、(条件4)の場合は、動作時限タイマST2や動作時限タイマST3の時限協調を待たずに、遮断器CBA1を高速遮断する。つまり、(条件4)の場合には、情報取得部24で1段動作情報を取得し、かつ、自端子の距離継電器第2段が動作している場合に、タイマST3、ST2の所定時限を削減して即座に自端子の遮断器CBA1に遮断指令を出力する第2の遮断指令手段(高速遮断処理)が構成される。
具体的には、図1に示すように、事故点が対向端から全送電線距離の約20%以内の地点、つまり自端から全送電線距離の約80%以上の地点である場合、自端側では、この地点がDZ2段保護範囲になる。つまり、アンドゲートE5は(条件4)の動作条件が成立するため、遮断器CBA1を高速遮断する。これにより、図5に示すように、自端側の遮断器CBA1は、「Ry判定時間+CBA1遮断時間」のみで遮断される。また、対向端側では、瞬時保護動作をする1段動作範囲内であるため、アンドゲートE5で(条件1)の動作条件が成立し、遮断器CBB1に遮断信号を出力する。これにより、図5に示すように、対向端側の遮断器CBB1も、「Ry判定時間+CBB1遮断時間」のみで遮断される。この結果、事故回線でない回線(送電線2L)には事故電流が流れなくなる。
次に、このような構成の短絡保護継電システムの作用および短絡保護継電システムによる送電線の保護方法について説明する。ここで、主保護継電装置1の主保護機能は失われているが通信機能は保持されているものとする。また、図6〜図11では簡略化して図示しているが、各端子および各送電線における構成は、上記と同等なものである。さらに、各短絡距離継電装置2および遮断器CBの動作順序は、系統や事故時の事故電流、インピーダンスによって異なり、例を以下に説明する。
図1、図6(b)に示すように、送電線L1の対向端(B端)付近で短絡事故が発生した場合、対向端においては、図4に示すアンドゲートE5に、第1のリレー要素P1の論理値「1」が入力されるとともに、1段動作範囲(対向端から0〜約80%以内)の事故であるため、(条件1)アンドゲートE1の論理値「1」が入力される。このため、アンドゲートE5の動作条件が成立し、論理値「1」を出力して、遮断器CBB1にトリップ指令を送信する。このように、対向端においては、図5に示すように、遮断器CBB1が「Ry判定時間+CBB1遮断時間」で高速遮断される。また、1段動作範囲の事故であるため、アンドゲートE3の動作条件が成立して論理値「1」を出力し、1段動作情報を送信すべき指令が情報送信部23に出力される。これにより、距離継電器第1段が動作したことを示す1段動作情報が、自端子(A端)の主保護継電装置1A1に送信される。
一方、自端においては、この事故はDZ2段保護範囲(自端から約80%〜120%以内)で発生しているため、図4に示すアンドゲートE5に、第1のリレー要素P1の論理値「1」が入力されるとともに、アンドゲートE4に、第3のリレー要素P3および第4のリレー要素P4の論理値「1」が入力される。また、情報取得部24によって対向端子の短絡距離継電装置2B1の1段動作情報が取得されると、第6のリレー要素P6で論理値「1」が出力され、アンドゲートE4の動作条件が成立する。この結果、アンドゲートE5の動作条件が成立し、遮断器CBA1に遮断信号が送信され、自端においても遮断器CBA1が、図5に示すように、動作時限タイマST2およびST3のカウントを待たずに、「Ry判定時間+CBA1遮断時間」で高速遮断される。
つまり、本短絡保護継電システムでは、自端と対向端において、ともに高速に遮断器CBA1、CBB1が遮断され、高速に(例えば、100ms以内で)事故が除去される。これに対して、従来のシステムでは、図6(a)に示すように、動作時限タイマST2またはST3が満了するまで遮断器CBA1が遮断されないため、事故除去までに長時間(例えば、500ms以内の時間)を要する。
このように、本短絡保護継電システムによれば、自端子の距離継電器第2段が動作し、かつ、対向端子の距離継電器第1段が動作した場合には、自回線事故であると判断されて瞬時に自端子の遮断器CBA1が遮断される。このとき、対向端子の遮断器CBB1が動作した時点ではなく、距離継電器第1段が動作した時点で自端子の遮断器CBA1が遮断される。このため、主保護継電装置1A1、1B1の主保護機能が失われた場合であっても、高速かつ確実に事故を除去することが可能となり、送電線L1、L2の保護信頼度が高まる。また、主保護継電装置1A1、1B1を利用して1段動作情報を送受信するため、通信装置を別途設ける必要がなく、システム構築が容易となる。
また、動作時限タイマST4によって所定時間継続して1段動作情報を取得、保持可能なため、自端子の短絡距離継電装置2A1の動作タイミングと対向端子の短絡距離継電装置2B1の動作タイミングとがずれた場合であっても、確実に1段動作情報を取得して自回線事故であると判断することができる。この結果、より確実に事故除去することが可能となる。
このような作用、効果は、送電線L1の自端付近で事故が発生した場合や、3端子系統などの場合にも得られるものである。例えば、図7に示すように、送電線L1の自端(A端)付近で事故が発生した場合、上記の場合と逆の動作となり、自端子の短絡距離継電装置2A1の距離継電器第1段が動作すると、対向端子に1段動作情報が送信される。そして、自端子では、1段動作範囲の事故であるため遮断器CBA1を高速遮断し、対向端子では、自端子のCBA1が遮断したことにより距離継電器第2段で検出し、かつ、自端子の距離継電器第1段で検出された動作情報をST4により保持しているため、遮断器CBB1が高速遮断される。
また、図8、図9に示すように、3端子系統においてB端(対向端)付近で送電線L1の事故が発生した場合(bの1)、例えば、まず、A端の2つの短絡距離継電装置2A1、2A2が距離継電器第2段で検出し、B端の短絡距離継電装置2B1が距離継電器第1段で検出し、短絡距離継電装置2B2およびC端の短絡距離継電装置2A1、2A2が動作しない(bの2)。このとき、B端の短絡距離継電装置2B1からA端およびC端の短絡距離継電装置2A1、2C1に対して、1段動作情報が送信される。
次に、上記と同様にして、A端とB端において、ともに遮断器CBA1、CBB1が高速遮断され(bの3)、続いて、C端の短絡距離継電装置2C1が距離継電器第2段で検出する(bの4)。そして、C端の短絡距離継電装置2C1では、動作時限タイマST4によってB端の短絡距離継電装置2B1からの1段動作情報が保持されているため、自端子において距離継電器第2段で検出し、かつ、対向端子において距離継電器第1段で検出する、という高速遮断条件が成立し、遮断器CBC1(C端の送電線L1の遮断器)が高速遮断される(bの5)。このようにして、A端、B端およびC端において、ともに高速遮断が行われ、高速に(例えば、200ms以内で)事故が除去される(bの6)。一方、従来のシステムでは、図8(a)、図9(a)に示すように、A端およびC端において、それぞれ動作時限タイマST2が順次満了するまで遮断器CBA1、CBC1が遮断されないため、事故除去までに長時間(例えば、600ms以内の時間)を要する。
同様に、図10、図11に示すように、3端子系統においてA端(自端)付近で送電線L1の事故が発生した場合(bの1)、例えば、まず、A端の短絡距離継電装置2A1が距離継電器第1段で検出し、他の短絡距離継電装置2A2、2B1、2B2、2C1、2C2が動作しない(bの2)。このとき、A端の短絡距離継電装置2A1からB端およびC端の短絡距離継電装置2B1、2C1に対して、1段動作情報が送信される。
次に、A端の遮断器CBA1が高速遮断され(bの3)、続いて、B端およびC端の短絡距離継電装置2B1、2C1が距離継電器第2段で検出するとともに、A端の短絡距離継電装置2A2が距離継電器第3段で検出する(bの4)。そして、B端およびC端の短絡距離継電装置2B1、2C1では、動作時限タイマST4によってA端の短絡距離継電装置2A1からの1段動作情報が保持されているため、自端子において距離継電器第2段で検出し、かつ、対向端子において距離継電器第1段で検出する、という高速遮断条件が成立し、遮断器CBB1、CBC1が高速遮断される(bの5)。このようにして、A端、B端およびC端において、ともに高速遮断が行われ、高速に(例えば、200ms以内で)事故が除去される(bの6)。一方、従来のシステムでは、図10(a)、図11(a)に示すように、B端およびC端において、それぞれ動作時限タイマST2が順次満了するまで遮断器CBB1、CBC1が遮断されないため、事故除去までに長時間(例えば、600ms以内の時間)を要する。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、動作時限タイマST4を設けることで、対向端子からの1段動作情報を所定時間継続して取得、保持可能となっているが、情報送信部23によって1段動作情報を所定時間継続して送信することで、対向端子において相手端の1段動作情報を所定時間継続して取得、保持できるようにしてもよい。
1 主保護継電装置
2 短絡距離継電装置
23 情報送信部(情報送信手段)
24 情報取得部(情報取得手段)
25 演算出力部(第1の遮断指令手段、第2の遮断指令手段)
3 保護継電装置
P2 第2のリレー要素(距離継電器第1段)
P3 第3のリレー要素(距離継電器第3段)
P4 第4のリレー要素(距離継電器第2段)
CT 変流器
CB 遮断器
A端 自端子
B端、C端 対向端子
L1、L2 送電線
ST2、ST3、ST4 動作時限タイマ
2 短絡距離継電装置
23 情報送信部(情報送信手段)
24 情報取得部(情報取得手段)
25 演算出力部(第1の遮断指令手段、第2の遮断指令手段)
3 保護継電装置
P2 第2のリレー要素(距離継電器第1段)
P3 第3のリレー要素(距離継電器第3段)
P4 第4のリレー要素(距離継電器第2段)
CT 変流器
CB 遮断器
A端 自端子
B端、C端 対向端子
L1、L2 送電線
ST2、ST3、ST4 動作時限タイマ
Claims (2)
- 保護対象の送電線の両端子に配設されPCM情報を伝送可能な主保護継電装置の主保護機能が失われている場合に、多段階限時差距離継電方式の短絡距離継電装置により前記送電線を保護する短絡保護継電システムにおいて、
前記短絡距離継電装置は、
DZ1段保護範囲で動作する距離継電器第1段と、DZ2段保護範囲で動作する距離継電器第2段と、DZ3段保護範囲で動作する距離継電器第3段と、
前記距離継電器第2段または前記距離継電器第3段が動作してから所定時限経過後に、自端子の遮断器に遮断指令を出力する第1の遮断指令手段と、
前記距離継電器第1段が動作したことを示す1段動作情報をPCM情報に含めて、自端子の主保護継電装置から対向端子の主保護継電装置に送信する情報送信手段と、
対向端子の主保護継電装置から自端子の主保護継電装置に送信されたPCM情報のなかから、対向端子の短絡距離継電装置の前記1段動作情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段で前記1段動作情報を取得し、かつ、自端子の前記距離継電器第2段が動作している場合に、前記所定時限を削減して自端子の遮断器に遮断指令を出力する第2の遮断指令手段と、
を備えることを特徴とする短絡保護継電システム。 - 前記1段動作情報は、所定時間継続して前記情報取得手段によって取得可能となっている、
ことを特徴とする請求項1に記載の短絡保護継電システム。
Priority Applications (1)
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JP2014028446A JP2015154670A (ja) | 2014-02-18 | 2014-02-18 | 短絡保護継電システム |
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JP2014028446A JP2015154670A (ja) | 2014-02-18 | 2014-02-18 | 短絡保護継電システム |
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