JP2015153177A - 支援システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 防災支援システム(100)は、伝送線(30)を介して火災受信機(10)と通信する第1通信部(41)と、第1通信部を介して受信した指令に応じて局所無線通信を行う第2通信部(43)とを有する複数の中継装置(40)を備える。またシステムは、中継装置の固有アドレスと防火対象物の地図情報(951)とを関連付けて記憶する端末記憶部(95)と、中継装置と通信する第3通信部(91)と、防火対象物の地図情報ともに中継装置の位置を表示部(99)に表示する制御部(93)とを有する携帯端末(90)を備える。またシステムは、第2通信部からそれぞれの固有アドレスを所定時間毎に送信させる位置確認信号を中継装置に指令するように火災受信機を制御する制御装置(20)を備える。
【選択図】 図1
Description
その支援システムは、予め設定された固有アドレスと、防火対象物に配設されて伝送線に接続され、伝送線を介して火災受信機と通信する第1通信部と、第1通信部を介して受信した指令に応じて、電波を用いた無線通信、可視光もしくは赤外光を用いた光通信又は可聴音もしくは超音波を用いた音響通信の少なくとも1つの通信によって所定範囲で局所無線通信を行う第2通信部と、を有し、火災感知器と対応付けられて配設される複数の中継装置を備える。また支援システムは、防火対象物の所定区域毎に任命された複数の防災要員のそれぞれが携帯し、表示部と、中継装置の固有アドレスと防火対象物の地図情報とを関連付けて記憶する端末記憶部と、中継装置と通信する第3通信部と、第3通信部を介して中継装置の固有アドレスを受信すると端末記憶部を参照して防火対象物の地図情報ともに中継装置の位置を表示部に表示する制御部と、を有する携帯端末を備える。また支援システムは、火災受信機と接続され、感知器発報信号又は火災信号を受信した際に、中継装置すべての第2通信部からそれぞれの固有アドレスを所定時間毎に送信させる位置確認信号を中継装置に指令するように火災受信機を制御する制御装置を備える。
図1、2は、本発明の支援システム100を示した説明図である。支援システム100を説明するに先立って、まず、支援システム100が接続される自動火災報知設備(以下、自火報設備)110について、図1及び図2に基づいて説明する。
自火報設備110は、防火対象物である建築物に設置される公知の自動火災報知設備である。自火報設備110は、警戒区画毎に1以上配設される火災感知器50と、伝送線30を介して火災感知器50と接続される火災受信機10とを有する。また、防火対象物に配設されて伝送線33を介して火災受信機10に制御される複数の警報装置60を有する。
火災を監視する火災監視信号を送出する火災感知器50は、警戒区画の火災に起因する二次的物理現象を検出したとき、すなわち火災発報(以下、発報)したときに火災感知信号を送出する火災感知器、又は、火災に起因する二次的物理量に相当する検出レベルを送出する火災感知器を総称するものである。つまり、火災監視信号は、火災感知器50の発報を示す火災感知信号、又は、火災感知器50が検出した火災に起因する二次的物理量に相当する検出レベルのいずれかを含む信号である。火災感知器50は、火災に起因する物理現象、例えば、熱、赤外線もしくは紫外線放射、又は一酸化炭素等の燃焼生成ガス等を感知する。複数の火災感知器50(50−K1〜50−Kn)には、個々を識別する固有アドレスが設定され、伝送線30を介して火災受信機10から電源供給を受けると共に火災受信機10と通信を行う。そして、火災感知器50は、前記検出レベル又は火災感知信号を、その感知器の固有アドレスを含む火災監視信号として、伝送線30を介して火災受信機10に伝送する。各火災感知機50は、固有アドレス57(K1〜Kn(nは火災感知器50の数))が1つずつ割り振られている。
火災受信機10は、伝送線30を介して火災感知器50から送られてくる火災監視信号を受信する。この火災監視信号を受信した火災受信機10は、受信した火災監視信号に基づいて火災感知器50の発報を検出し、蓄積機能等、公知の火災判断手段によって火災か否かを判断する。そして、火災と判断すると、警報装置60を制御して警報を発して火災を報知すると共に、発報した火災感知器50の固有アドレスを火災アドレスとして火災信号と共に後述する支援システム100の制御装置20へ伝送する。なお、火災受信機10は、火災感知器50の発報を検出したときに感知器発報信号を送出するようにしてもよく、警報装置60を制御して警報を発し、火災感知器50の発報を報知するようにしてもよい。このとき、火災受信機10は、火災感知器50の固有アドレスを感知器発報アドレスとして感知器発報信号と共に後述する支援システム100の制御装置20へ伝送するようにしてもよい。なお、火災受信機10は、停電時であっても動作できるように二次電池から成る予備電源18を有し、停電時には自火報設備110に電力を供給する。停電時、予備電源18は伝送線30を介して火災感知器50へも電力を供給する。
警報装置60は、防火対象物に配設され、伝送線33を介して接続された火災受信機10からの火災信号又は感知器発報信号に基づいて、火災の発生や火災感知器50の発報を報知する装置である。ブザーやスピーカ等を使って警報音や音声警報メッセージを出力する地区音響装置、又は、ストロボ(登録商標)等のエレクトロフラッシュやLEDなどのフラッシュ光を使った光警報装置である。なお、自火報設備110の地区音響装置に代えて、スピーカを使って音声警報メッセージを出力する非常放送設備を用いても良い。警報装置60は、火災時には、火災受信機10からの火災信号又は感知器発報信号によって作動し、火災の発生、又は火災感知器の発報、等を報知する。
次に、第1実施形態の支援システム100の構成について、図1〜2に基づいて説明する。支援システム100は、自火報システム110の伝送線30を利用して支援システム100の通信を行うものであり、火災受信機10に接続される制御装置20、火災感知器50と対応付けて配設される中継装置40及び防火対象物の所定区域毎に任命された防災要員が所持する携帯端末90とから構成される。火災受信機10は、停電時に駆動するための二次電池からなる予備電源18を有しており、停電後の所定時間、自機である火災受信機10と火災感知器50とを駆動するとともに、支援システム100の中継装置40を駆動するために伝送線30を介して電力を供給する。
制御装置20は、火災受信機10に接続されて火災受信機10と通信すると共に、火災受信機10を介し、後述する中継装置40と伝送線30を介して通信する。火災発生時には、制御装置20は、火災受信機10からの火災アドレス及び火災信号、又は感知器発報アドレス及び感知器発報信号を受信する。
中継装置40(40−C1〜40−Cn)は、火災感知器50(50−K1〜50−Kn)の本体内部に内蔵される、もしくは本体と天井面等の取付面との間に介在して本体を着脱可能に取り付ける取付ベースに内蔵される。各中継装置40は、各火災感知器50と対応付けられている。本実施形態では、中継装置40−C1が火災感知器50−K1と対応し、中継装置40−Cnが火災感知器50−Knと対応している。
携帯端末90は、防火対象物の所定区域毎に任命された複数の防災要員が所持する携帯用の端末装置であり、例えば、スマートホン(多機能携帯電話)、タブレット端末、一般携帯電話である。それぞれの防災要員は、各携帯端末90(90−B1〜90−Bn)を所持している。
次に、図3〜5に基づいて、支援システム100の動作について説明する。
図3は、防災センター等に配置された制御装置20の表示部29に防火対象物の区画を含む地図を表示して、防災要員の所在位置を表示するチャートを示している。
図4は第1実施形態において防災要員に避難経路を指示する処理を示したタイムチャートである。図4では、防災要員の所在位置に基づいて携帯端末90の表示部99に最適な避難経路を知らせるチャートを示している。
図5は、携帯端末90を所持する防災要員に、自身が防火対象物のどこに居るのかを知らせるとともに、火災の疑いがある場所又は火災発生場所を知らせるタイムチャートである。
ステップS10において、火災受信機10は、火災監視信号及び固有アドレス57(Km)を受信する。第1例では、その火災監視信号に基づいて、火災受信機10から制御装置20に、感知器発報信号と感知器発報アドレス(Km)が送信される。また、第2例では、火災受信機10で火災と判断されると、火災受信機10から制御装置20に火災信号と火災アドレスが送信される。
ステップS20において、制御装置20の位置確認指令部21は、中継装置40に位置確認信号を発信させるように火災受信機10に指令する。図3のステップT20と同様に、制御装置20の所在検出部23から指令する中継装置40は、すべての中継装置40であってもよいし、発報した火災感知器50−Kmから所定範囲内の中継装置40であってもよい。
ステップS25において、制御装置20は、火災受信機10を経由して中継装置40に、感知器発報アドレス又は火災アドレスを携帯端末90に送信させるように制御する。
ステップS45において、各中継装置40の第2通信部43は、感知器発報アドレス又は火災アドレスを送信する。
中継装置40の第2通信部43と携帯端末90の第3通信部91との局所無線通信について、本実施形態では電波による局所無線通信として説明する。
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
上述した実施形態の「(中継装置40と携帯端末90との通信)」で説明した局所無線通信としての無線電波による近距離無線通信に代えて、可視光もしくは赤外光のLED、有機EL素子などの変調可能な光源を用いた近距離光通信を行うようにしてもよい。この場合、中継装置40の第2通信部43には、上記した変調可能な光源を設けるとともに可視光もしくは赤外光を受光するフォトダイオード等の受光素子を設ける。このような第2通信部43について、伝送線30(図1を参照)を介して火災受信機10から供給される電力だけで駆動できないような場合、火災受信機10から中継器40へ伝達される火災信号又は感知器発報信号に基づいて、火災時だけに第2通信部43を動作させるように制御し、その電力を供給する電池を中継装置40に備えるようにしてもよい。このとき、例えば、スマートホン、タブレット端末、携帯電話などの携帯端末90は、内部に備えた赤外線通信ポートを用いるようにしてもよい。あるいは、USB又はマイクロUSB端子、又は、イヤホンとマイクを接続する端子に、モジュール化した第3通信部91を取り付けるようにしてもよい。その第3通信部91には送受光部(変調可能な光源と受光素子)を設けるようにする。第2通信部43の変調可能な光源と第3通信部91の受光素子の間、及び第3通信部91の変調可能な光源と第2通信部43の受光素子との間は、例えばFSK(Frequency shift keying)等の公知の変調方式によって変調された可視光又は赤外線によって双方向に情報が伝達され、通信できる。
上述した実施形態の「(中継装置40と携帯端末90との通信)」で説明した局所無線通信としての無線電波による近距離無線通信に代えて、可聴音もしくは超音波を用いた音響通信を行うようにしてもよい。この場合、中継装置40の第2通信部43には放音するスピーカ等の発音部及び受音するマイク等の受音部を設ける。このような第2通信部43について、伝送線30(図1を参照)を介して火災受信機10から供給される電力だけで駆動できないような場合、火災受信機10から中継器40へ伝達される火災信号又は感知器発報信号に基づいて、火災時だけに第2通信部43を動作させるように制御し、その電力を供給する電池を中継装置40に備えるようにしてもよい。このとき、例えば、スマートホン、タブレット端末、携帯電話などの携帯端末90は、自らが備えるスピーカ及びマイクを用いるようにしてもよい。あるいは、USB又はマイクロUSB端子、又は、イヤホンとマイクを接続する端子に、モジュール化した第3通信部91を取り付けるようにしてもよい。その第3通信部91には発音部と受音部を設けるようにする。第2通信部43の変調可能な発音部と第3通信部91の受音部の間、及び第3通信部91の変調可能な発音部と第2通信部43の受音部との間は、例えばFSK(Frequency shift keying)等の公知の変調方式によって変調された可聴音又は超音波によって双方向に情報が伝達され、通信できる。
(中継装置40と火災受信機10との通信)
上記した実施形態、変形例1〜2において、中継装置40と火災受信機10との間の通信は、伝送線30による有線通信に加えて無線通信を行うようにしてもよい。図6は、中継装置40と火災受信機10とが無線通信する第1実施形態の変形例の防災支援システム120の実施例である(伝送線30は図示せず)。中継装置40の第1通信部41が無線通信部415を有し、火災受信機10が通信装置12を有している。図1と同じ装置に関しては説明を割愛する。
上述した実施形態、変形例1〜3において、火災受信機10、伝送線30、第1通信部41、第2通信部43及び第3通信部91を介して、制御装置20と携帯端末90との間で、所定の文字数以下のメッセージを送受信するようにしてもよい。制御装置20は、所定の文字数以下のメッセージをコードデータに変換し、変換されたコードデータを重畳して伝送線30を介して第1通信部41に送る。そして、上記メッセージのコードデータを受信した中継装置40は、第2通信部43を介して携帯端末90の第3通信部91に送信し、文字によるメッセージの伝達を行うことができる。逆に、端末90で入力された文字によるメッセージは、上記同様にコードデータに変換され、携帯端末90の第3通信部91、中継装置40の第2通信部43、第1通信部41を介し、更に火災受信機10を介して制御装置20へ送信するようにしてもよい。このようにすることによって、携帯端末90から防災センターの制御装置20に文字によるメッセージを伝達することができる。以上のような文字によるメッセージ通信を行うことにより、現場への状況連絡及び指示、現場からの状況報告など、現場と防災センターとの間で文字情報によるコミュニケーションを行うことができる。
上述した変形例2について、更に、自火報設備110の端末装置であって変調可能な光源を有する装置の光源を光通信の光源として兼用し、その端末装置が中継装置40を兼ねるようにしてもよい。本変形例では、中継装置40を兼ねる端末装置として、フラッシュ光によって火災を報知する光警報装置60bを用いて説明する。
上述した変形例5については、光警報装置60bに代えて変調可能な光源を有する他の端末装置を用い、その光源を光通信の光源を兼ねるようにしてもよい。本変形例では、中継装置40を兼ねる端末装置として、LED、有機EL等の変調可能な光源を有する、誘導灯設備の誘導灯を用いて説明する。
上述した変形例3について、更に、自火報設備110の端末装置であって変調可能な発音部を有する装置の発音部を音響通信の発音部として兼用し、その端末装置が中継装置40を兼ねるようにしてもよい。本変形例では、中継装置40を兼ねる端末装置として、音声メッセージによって火災等を報知する音声警報装置60aを用いて説明する。
上記変形例7において、音声警報装置60aに代えて、電子ブザーによる地区音響装置(図示せず)を用いるようにしてもよい。この場合、地区音響装置の発音部を第2通信部43の発音部と兼用すればよい。その他の説明は、変形例7と同じなので割愛する。
変形例2、5、6の中継装置40相当の光源として、火災発生時に現場で手動操作する消防設備の標識としてその近傍に設置される表示灯(図示せず)の光源に、変調可能な光源であるLED光源ランプを用いて、第2通信部43の光源431と同様に用いるようにしてもよい。
上述した実施形態および各変形例において、防災要員に公設消防隊の隊員を含めるようにしてもよい。すなわち、通報によって出動した公設消防隊が到着すると、自衛消防隊は公設消防隊に対応を引き継ぎ、避難することとなる。このとき、本発明に係る携帯端末90を公設消防隊の隊員に引き渡すと、現在位置や火災位置の確認等に利用することが可能となり、その活動を支援することができる。
20:制御装置
21:位置確認指令部
23:所在検出部
25:制御記憶部
251:地図情報、253:避難経路情報、254:感知器固有アドレス情報
255:中継装置固有アドレス情報、257:固有設定番号情報
27:避難経路探索部
29:表示部
30、33、36:伝送線
40(40−C1〜40〜Cn):中継装置、40a:中継部
41:第1通信部
43:第2通信部
47(47−C1〜47〜Cn):固有アドレス
50(50−K1〜50〜Kn):火災感知器
60a:音声警報装置、60b:光警報装置
70:誘導灯
90(90−B1〜90−Bn):携帯端末
91:第3通信部
93:制御部
95:端末記憶部
951:地図情報、953:避難経路情報
97(97−B1〜97−Bn):固有設定番号
99:表示部
100、120、130:支援システム
110:自動火災報知設備(自火報設備)
Claims (10)
- 防火対象物に配設され該防火対象物の火災を監視する火災監視信号を送出する複数の火災感知器と、該火災感知器が接続されて前記火災監視信号を伝送する伝送線と、該伝送線を介して受信した前記火災感知器からの火災監視信号に基いて、感知器発報信号又は火災判断して火災信号を送出する火災受信機と、防火対象物に配設されて前記感知器発報信号又は前記火災信号に基づいて警報を発する複数の警報装置と、を備える自動火災報知設備に設けられる支援システムであって、
予め設定された固有アドレスと、前記防火対象物に配設されて前記伝送線に接続され、前記伝送線を介して前記火災受信機と通信する第1通信部と、前記第1通信部を介して受信した指令に応じて所定範囲で局所無線通信を行う第2通信部と、を有し、前記火災感知器と対応付けられて配設される複数の中継装置と、
前記防火対象物の所定区域毎に任命された複数の防災要員のそれぞれが携帯し、表示部と、前記中継装置の固有アドレスと前記防火対象物の地図情報とを関連付けて記憶する端末記憶部と、前記中継装置と通信する第3通信部と、前記第3通信部を介して前記中継装置の固有アドレスを受信すると前記端末記憶部を参照して前記防火対象物の地図情報ともに前記中継装置の位置を前記表示部に表示する制御部と、を有する携帯端末と、
前記火災受信機と接続され、前記感知器発報信号又は前記火災信号を受信した際に、前記中継装置すべての前記第2通信部からそれぞれの固有アドレスを所定時間毎に送信させる位置確認信号を前記中継装置に指令するように前記火災受信機を制御する制御装置と、
を備える支援システム。 - 前記制御装置は、前記火災監視信号に基づく前記感知器発報信号又は前記火災信号を受信するとともに該火災監視信号を送出した前記火災感知器の固有アドレスを感知器発報アドレス又は火災アドレスとして受信し、前記中継装置からその固有アドレスとともに前記感知器発報アドレス又は火災アドレスを送信させるように前記火災受信機を制御し、
前記端末記憶部は、前記火災感知器の固有アドレスを前記防火対象物の地図情報と関連付けて記憶し、前記第3通信部を介して前記感知器発報アドレス又は火災アドレスを受信したとき、前記制御部は、前記感知器発報アドレス又は火災アドレスに基づいて前記端末記憶部を参照して前記火災監視信号を送出した火災感知器を特定してその位置を前記感知器発報信号に基づくか又は前記火災判断に基づくかを区別して前記表示部に表示する請求項1に記載の防災支援システム。 - 前記携帯端末は固有設定番号を有し、前記端末記憶部は複数の避難経路番号に対応する避難経路を地図情報と関連付けて記憶し、前記第3通信部は前記中継装置からその固有アドレスを受信すると前記固有設定番号を返送し、
前記第2通信部を介して前記固有設定番号を受信した前記中継装置は、前記第1通信部と前記伝送線とを介して前記固有設定番号と自己の固有アドレスとを前記火災受信機へと送出し、
前記制御装置は、
前記火災受信機を介して前記携帯端末の前記固有設定番号とこれを送信した前記中継装置の前記固有アドレスに基づいて、前記携帯端末の所在位置を検出する所在検出部と、
前記防火対象物の地図情報と、該地図情報に関連付けて前記火災アドレスに応じた複数の避難経路と、該避難経路に対応する避難経路番号とを記憶する制御記憶部と、を備え、
前記火災アドレスと前記所在位置とに基づいて、前記制御記憶部を参照して最適な避難経路に対応する避難経路番号を選択し、該当する前記中継装置から該当する前記携帯端末へ選択した前記避難経路番号を送信するように前記火災受信機を制御し、
前記第3通信部を介して前記避難経路番号を受信した前記携帯端末は、前記端末記憶部を参照して前記表示部に避難経路を表示する請求項1又は請求項2に記載の防災支援システム。 - 前記制御装置及び前記火災受信機は、停電時に所定時間駆動できる二次電池から成る予備電源を有し、
前記防災支援システムは、電池駆動の前記携帯端末とともに、停電時であっても非常電源設備からの電源供給を受けることなく、前記制御装置及び前記火災受信機の予備電源により所定時間駆動できる請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の防災支援システム。 - 前記携帯端末と前記制御装置との間で、前記第1通信部と前記第2通信部と前記第3通信部と前記伝送線と前記火災受信機とを介して所定の文字数以下のメッセージを送受信し、前記携帯端末から前記制御装置へのメッセージでの報告又は前記制御装置から前記携帯端末へのメッセージでの報告を送受信する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の防災支援システム。
- 前記第1通信部は、前記伝送線を介さず無線で通信する無線通信部を更に含み、
前記自動火災報知設備は、前記火災受信機と通信する通信装置を含み、
前記無線通信部と前記通信装置との間で無線通信を行う請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の防災支援システム。 - 前記中継装置は、前記火災感知器の本体もしくは前記本体を前記防火対象物に取り付ける取付ベースに内蔵され、又は前記火災感知器との対応が明確となる程度の距離に設置される請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の防災支援システム。
- 前記火災感知器と対応付けられて配設される前記中継装置は、前記火災感知器と共通の固有アドレスを有する請求項7に記載の防災支援システム。
- 前記第2通信部が、前記可視光を用いた光通信である場合、
前記中継装置は、前記警報装置であって光によって警報を発する光警報器、誘導灯、又は火災発生時に現場で手動操作する消防設備の標識としてその近傍に設置された表示灯のいずれかであって、且つ変調可能な光源を有する防災用発光装置に内蔵されて、前記第2通信部は前記光源から放射される光を変調して信号を送信し、前記第2通信部は光を受光する受光素子を有し、
前記第3通信部は、前記第2通信部と光通信する送受信部とを有する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の防災支援システム。 - 前記第2通信部が、可聴音もしくは超音波を用いた音響通信である場合、
前記中継装置は、前記警報装置であって音によって警報を発する音響警報装置に内蔵されて、前記第2通信部は前記音響装置の発音部から放音される音を変調して信号を送信し、前記第2通信部は音を電気信号へ変換する受音部を有し、
前記第3通信部は、前記第2通信部と音響通信する送受信部とを有する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の防災支援システム。
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