JP2015149551A - 音量制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
従来、駅ホームの案内放送は、昼夜を問わず予め設定された一定の音量で行われていた。しかし、夜間等は比較的周囲の騒音が小さいため、一定の音量で案内放送を行うと、近隣住民等に迷惑がかかってしまう。そこで、騒音レベルの変化に対応して放送音量を制御する制御装置、具体的には、集音された外部音響(放送音と騒音との合成音)中に含まれる騒音成分を検出し、この騒音成分のレベルに応じて音量増幅手段の利得を決定する制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
前記音声出力装置から出力される音声を含む周囲音を集音する集音手段と、
前記音声入力信号の中から無音部分を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された無音部分の出力開始タイミングから出力終了タイミングまでの間に前記集音手段によって集音された音の大きさに基づいて、前記音声出力装置から出力される音声の音量を制御するための音量制御信号を出力する制御手段と、を備える。
音声出力装置から出力される音声が無音である間に集音される音は騒音のみであるため、このように、音声出力装置から出力された音声が無音である間に集音された音の大きさに基づいて音声出力装置から出力される音声の音量を制御することで、正確な騒音の大きさ(騒音レベル)に基づいて音声出力装置から出力される音声の音量を制御することができる。したがって、騒音レベルが常に変動しているような場合でも、音声出力装置から出力される音声の音量を的確に制御することが可能となる。
このように構成することで、より正確な騒音の大きさ(騒音レベル)を求めることができる。
このように構成することで、音声出力装置の設置環境等に応じて無音閾値をカスタマイズすることができるため、音声出力装置から出力される音声の音量をより的確に制御することが可能となる。
このように構成することで、音声出力装置の設置環境等に応じて無音期間をカスタマイズすることができるため、音声出力装置から出力される音声の音量をより的確に制御することが可能となる。
このように構成することで、適切な音量の音声を音声出力装置から出力することが可能となる。
図1は、本発明の実施形態にかかる音量制御装置を備える音声放送システムの概略構成の一例を示すブロック図であり、図2は、本発明の実施形態にかかる音量制御装置の概略構成の一例を示すブロック図である。
音声放送システム1000は、例えば、駅ホーム毎に設けられたシステムであり、図1に示すように、主に、駅員等が旅客案内や注意などを行う際に使用するマイク110と、音声情報(例えば、対応する駅ホームに列車が接近していることを報知する列車接近情報、発車番線等を報知する旅客案内情報、所定のキャンペーンについて報知するキャンペーン情報等)を記憶する音声情報メモリ120と、マイク110によって集音された音や音声情報メモリ120に記憶されている音声情報などに基づいて音声入力信号を生成する音声入力信号生成手段100と、音声入力信号生成手段100によって生成された音声入力信号を増幅する増幅器200と、対応する駅ホームの屋根の下面側等に取り付けられ、増幅器200によって増幅された音声入力信号に基づいて音声を出力する複数のスピーカ400と、増幅器200とスピーカ400との間に各スピーカ400のそれぞれに対応付けて設けられた複数の音量制御装置300と、を備えて構成される。
具体的には、音量制御装置300には、図2に示すように、増幅器側端子台(TB)321と、スピーカ側端子台(TB)325と、が設けられている。そして、既存の音声放送システムにおいて増幅器200とスピーカ400とを接続するラインのうち、増幅器200から延びるラインを増幅器側端子台321に接続し、スピーカ400から延びるラインをスピーカ側端子台325に接続することで、音量制御装置300を既存の音声放送システムに導入することが可能となっている。
すなわち、スピーカ400が、音声入力信号に基づき音声を出力する音声出力装置をなす。
また、マイク311が、音声出力装置(スピーカ400)から出力される音声を含む周囲音を集音する集音手段をなす。
ここで、A/D変換部331から出力された音声入力信号が、例えば図3に示すような波形の音声入力信号であったとする。図3に示す音声入力信号の場合、値(音量値)が無音閾値以下の部分は「A」〜「G」の部分であり、これらの部分のうちの、長さ(期間)が無音期間以上の部分は「B」および「G」の部分であるため、「B」および「G」の部分が無音部分として検出される。
すなわち、CPU332が、音声入力信号の中から無音部分を検出する検出手段をなす。そして、本実施形態の場合、検出手段(CPU332)は、音声入力信号のうちの、値が所定の無音閾値以下となる期間が所定の無音期間以上となる部分を、無音部分として検出するよう構成されている。
ここで、“無音部分の出力開始タイミングから出力終了タイミングまでの間”とは、スピーカ400から音声入力信号の無音部分に基づく音声(すなわち、無音声)が出力されている間のことである。
したがって、算出された周囲音の大きさが、現在設定されている音量に対応する許容範囲を上回る場合(すなわち、算出された騒音レベルが、現在設定されている音量に対応する許容範囲内のレベルよりも大きい場合)には、現在設定されている音量に対して騒音レベルが大き過ぎて、現在設定されている音量では、スピーカ400からの音声を駅ホーム上の駅利用者等が聞き取り難いため、スピーカ400の音量を大きくする。
また、算出された周囲音の大きさが、現在設定されている音量に対応する許容範囲を下回る場合(すなわち、算出された騒音レベルが、現在設定されている音量に対応する許容範囲内のレベルよりも小さい場合)には、現在設定されている音量に対して騒音レベルが小さ過ぎて、現在設定されている音量では、スピーカ400からの音声が近隣住民等の迷惑になったり、スピーカ400からの音声を駅ホーム上の駅利用者等がうるさく感じたりするため、スピーカ400の音量を小さくする。
また、無音部分の出力開始タイミングから出力終了タイミングまでの間に集音された音の大きさに基づいて、スピーカ400の音量を制御することができるのであれば、音量の制御の仕方は適宜任意に変更可能である。例えば、スピーカ400の音量は、段階的に切り替えるのではなく、算出した周囲音の大きさ(騒音レベル)に対応する音量に切り替えるよう構成することも可能である。具体的には、CPU332は、例えば、現在設定されている音量にかかわらず、算出した周囲音の大きさが、音量「1」に対応する許容範囲内である場合(すなわち、音量「2」に対応する許容範囲を下回る場合)には音量「1」を設定するよう指示する音量制御信号を、音量「2」に対応する許容範囲内である場合には音量「2」を設定するよう指示する音量制御信号を、音量「3」に対応する許容範囲内である場合には音量「3」を設定するよう指示する音量制御信号を、音量「4」に対応する許容範囲内である場合(すなわち、音量「3」に対応する許容範囲を上回る場合)には音量「4」を設定するよう指示する音量制御信号を、アッテネータ324に出力するよう構成することも可能である。
また、スピーカ400の音量の切替段数は、4段階に限ることはなく、複数段階であれば適宜任意に変更可能である。
また、アッテネータ324が、制御手段(CPU332)から出力される音量制御信号に応じた減衰量で、音声出力装置(スピーカ400)に入力される音声入力信号を減衰させる減衰手段をなす。
なお、無音閾値設定手段334は、ディップスイッチ等からなり、無音閾値を段階的に切り替えることができるよう構成されていてもよいし、回転させたりスライドさせたりすることが可能なつまみ等からなり、無音閾値を連続的に切り替えることができるよう構成されていてもよい。
なお、無音期間設定手段335は、ディップスイッチ等からなり、無音期間を段階的に切り替えることができるよう構成されていてもよいし、回転させたりスライドさせたりすることが可能なつまみ等からなり、無音期間を連続的に切り替えることができるよう構成されていてもよい。
したがって、例えば、駅ホームの長手方向一端側に設置されているスピーカ400用の音量制御装置300に設定する無音閾値と、駅ホームの長手方向中央部に設置されているスピーカ400用の音量制御装置300に設置する無音閾値と、駅ホームの長手方向他端側に設置されているスピーカ400用の音量制御装置300に設定する無音閾値と、を対応するスピーカ400の設置環境等に応じて異ならせることができる。また、音量制御装置300の設置後(すなわち、無音閾値の設定後)に、対応するスピーカ400の設置環境等が大きく変化した場合には、当該音量制御装置300に設定されている無音閾値を、変化後の設置環境等に応じた無音閾値に変更することができる。
したがって、例えば、駅ホームの長手方向一端側に設置されているスピーカ400用の音量制御装置300に設定する無音期間と、駅ホームの長手方向中央部に設置されているスピーカ400用の音量制御装置300に設置する無音期間と、駅ホームの長手方向他端側に設置されているスピーカ400用の音量制御装置300に設定する無音期間と、を対応するスピーカ400の設置環境等に応じて異ならせることができる。また、音量制御装置300の設置後(すなわち、無音期間の設定後)に、対応するスピーカ400の設置環境等が大きく変化した場合には、当該音量制御装置300に設定されている無音期間を、変化後の設置環境等に応じた無音期間に変更することができる。
また、本実施形態の音量制御装置300は、騒音レベルに応じてスピーカ400の音量を制御するものであるため、対応するスピーカ400の設置環境等が多少変化しても、当該スピーカ400の音量を的確に制御することが可能であるが、駅周辺の環境が変化する等して対応するスピーカ400の設置環境が大きく変化し、音量制御装置300に現在設定されている無音閾値や無音期間では、対応するスピーカ400の音量を的確に制御できなくなった場合等には、無音閾値設定手段334や無音期間設定手段335を操作することによって、当該音量制御装置300に設定されている無音閾値や無音期間を変更することができる。
そのため、従来、スピーカ400の音量を騒音レベルに応じた音量に制御(調整)することが検討されてきた。しかしながら、騒音レベルを求めるために集音された周囲音にスピーカ400からの音声も含まれてしまうため、正確な騒音レベルを求めることが困難であった。
また、音量制御装置300は、スピーカ400と1:1で対応付けられていなくてもよい。すなわち、1つの音量制御装置300で、1つのスピーカ400の音量を制御するのではなく、1つの音量制御装置300で、複数のスピーカ400の音量を制御するよう構成することも可能である。この場合、当該複数のスピーカ400を所定の範囲内(例えば、マイク311の集音可能範囲内等)に設置されていることが好ましい。
無論、CPU332は、スピーカ400に音声入力信号が入力されていない間にマイク311によって集音された音の大きさ(騒音レベル)のみに基づいて音量制御信号を出力するよう構成することも可能であるが、スピーカ400に音声入力信号が入力されない間よりも、スピーカ400に入力されている音声入力信号中に含まれる無音部分の間の方が頻繁に出現するため、無音部分の間にマイク311によって集音された音の大きさ(騒音レベル)に基づいて音量制御信号を出力することで、より短い周期で音量制御信号を出力することができ、より的確にスピーカ400の音量を制御することが可能となる。
このように構成することで、より正確な騒音の大きさ(騒音レベル)を求めることができる。
このように構成することで、音声出力装置(スピーカ400)の設置環境等に応じて無音閾値をカスタマイズすることができるため、音声出力装置(スピーカ400)から出力される音声の音量をより的確に制御することが可能となる。
このように構成することで、音声出力装置(スピーカ400)の設置環境等に応じて無音期間をカスタマイズすることができるため、音声出力装置(スピーカ400)から出力される音声の音量をより的確に制御することが可能となる。
このように構成することで、適切な音量の音声を音声出力装置(スピーカ400)から出力することが可能となる。
また、例えば、音声出力装置は、駅ホームに設置されたスピーカ400に限ることはなく、例えば、駅構内の盲導鈴や、列車内、建築現場、公共施設等に設置されたスピーカなどであってもよい。
311 マイク(集音手段)
324 アッテネータ(減衰手段)
332 CPU(検出手段、制御手段)
334 無音閾値設定手段
335 無音期間設定手段
400 スピーカ(音声出力装置)
Claims (5)
- 音声入力信号に基づき音声を出力する音声出力装置から出力される音声の音量を制御する音量制御装置において、
前記音声出力装置から出力される音声を含む周囲音を集音する集音手段と、
前記音声入力信号の中から無音部分を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された無音部分の出力開始タイミングから出力終了タイミングまでの間に前記集音手段によって集音された音の大きさに基づいて、前記音声出力装置から出力される音声の音量を制御するための音量制御信号を出力する制御手段と、を備えることを特徴とする音量制御装置。 - 前記検出手段は、前記音声入力信号のうちの、値が所定の無音閾値以下となる期間が所定の無音期間以上となる部分を、前記無音部分として検出することを特徴とする請求項1に記載の音量制御装置。
- 前記無音閾値を設定・変更するための無音閾値設定手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の音量制御装置。
- 前記無音期間を設定・変更するための無音期間設定手段を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の音量制御装置。
- 前記制御手段から出力される音量制御信号に応じた減衰量で、前記音声出力装置に入力される前記音声入力信号を減衰させる減衰手段を備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の音量制御装置。
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