JP2015149269A - 治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラグを容易に保持できる治具を提供することである。【解決手段】使用時に、第1の方向に沿って延在し、該第1の方向の一方側の端部である一端部を有する第1の部材と、使用時に、前記第1の部材に沿って延在し、該第1の方向の一方側の端部である一端部を有する第2の部材と、を備えており、前記第1の部材の一端部及び前記第2の部材の一端部のそれぞれには、使用時に、前記第1の方向及び前記第2の方向に直交する第3の方向の一方側に向かって窪む第1の凹部及び第2の凹部が設けられ、前記プラグが前記レセプタクルから取り付けられる際に、前記筒状部は前記第1の部材の一端部と前記第2の部材の一端部とに挟まれ、前記第1の鍔部は前記第1の凹部内に位置し、前記第2の鍔部は前記第2の凹部内に位置すること、を特徴とする治具。【選択図】図6

Description

本発明は、治具に関し、より特定的には、プラグをレセプタクルに取り付けるための治具に関する。
従来の治具に関する発明としては、例えば、特許文献1に記載の電気コネクタ用工具が知られている。図11は、特許文献1に記載の電気コネクタ用工具500及びL型電気コネクタ502を示した図である。
L型電気コネクタ502は、電気コネクタ用工具500により、図示しない相手コネクタに上側から取り付けられる。より詳細には、L型電気コネクタ502は、フィンガ部506a,506b、突起508a,508b及びストッパ部510を備えている。フィンガ部506a,506bは、上下方向に延在している。フィンガ部506aは、フィンガ部506bに対して右側に位置している。突起508aは、フィンガ部506aの下端において左側に向かって突出している。突起508bは、フィンガ部506bの下端において右側に向かって突出している。ストッパ部510は、フィンガ部506aとフィンガ部506bとの間において上下方向に延在している。ただし、ストッパ部510の下端は、フィンガ部506a,506bの下端よりも上側に位置している。
一方、L型電気コネクタ502は、嵌合筒部512及び肩部514a,514bを備えている。嵌合筒部512は、上下方向に延在している。肩部514aは、嵌合筒部512から右側に突出している。肩部514bは、嵌合筒部512から左側に突出している。
ユーザは、平板状に載置されたL型電気コネクタ502に対して上側から電気コネクタ用工具500を押し当てる。これにより、L型電気コネクタ502がフィンガ部506a,506bにより左右方向から挟まれると共に、突起508a,508bがそれぞれ肩部514a,514bに係合するようになる。よって、電気コネクタ用工具500は、L型電気コネクタ502を保持する。そして、ユーザは、L型電気コネクタ502を図示しない相手コネクタ上に移動させ、電気コネクタ用工具500を下降させる。この際、ストッパ部510の下端がL型電気コネクタ502の上面を下側に押し付ける。その結果、L型電気コネクタ502が相手方コネクタに取り付けられる。
ところで、特許文献1に記載の電気コネクタ用工具500では、L型電気コネクタ502を保持することが困難である。より詳細には、L型電気コネクタ502は、同軸ケーブルの先端に設けられている。そのため、同軸ケーブルが平板上に沿わずに上側に反っている場合には、L型電気コネクタ502は、図11に示すように平板上に載置されるのではなく、宙に浮いてしまう。この場合、電気コネクタ用工具500をL型電気コネクタ502に対して上側から押し当てたとしても、電気コネクタ用工具500がL型電気コネクタ502を保持できない。
特開2006−4791号公報
そこで、本発明の目的は、プラグを容易に保持できる治具を提供することである。
本発明の第1の形態に係る治具は、ケーブルの一端に設けられ、かつレセプタクルに装着されるプラグであって、第1の方向に延在する筒状部と、該第1の方向から平面視したときに該筒状部から該第1の方向に直交する第2の方向の一方側及び他方側のそれぞれに沿って突出する第1の鍔部及び第2の鍔部とを備えたプラグを、該第1の方向の一方側に向かって押し込んで該レセプタクルに取り付ける治具であって、前記プラグを前記レセプタクルに取り付ける際に、前記第1の方向に沿って延在し、該第1の方向の一方側の端に位置する一端部を有する第1の部材と、前記プラグを前記レセプタクルに取り付ける際に、前記第1の部材に沿って延在し、該第1の方向の一方側の端に位置する一端部を有する第2の部材と、を備えており、前記第1の部材の一端部と前記第2の部材の一端部とは、相対的に近づいた状態と相対的に離れた状態とを取ることができ、前記第1の部材の一端部及び前記第2の部材の一端部のそれぞれには、前記プラグを前記レセプタクルに取り付ける際に、前記第1の方向及び前記第2の方向に直交する第3の方向の一方側に向かって窪む第1の凹部及び第2の凹部が設けられ、前記プラグが前記レセプタクルから取り付けられる際に、前記筒状部は前記第1の部材の一端部と前記第2の部材の一端部とに挟まれ、前記第1の鍔部は前記第1の凹部内に位置し、前記第2の鍔部は前記第2の凹部内に位置すること、を特徴とする。
本発明の第2の形態に係る治具は、前記ケーブルは、前記プラグに対して前記第3の方向の一方側に向かって引き出されていること、を特徴とする。
本発明の第3の形態に係る治具は、前記第1の部材の一端部と前記第2の部材の一端部とは、該第1の部材及び該第2の部材が前記第2の方向に力を受けたときには、該第1の部材及び該第2の部材が前記第2の方向に力を受けていないときよりも接近することができること、を特徴とする。
本発明の第4の形態に係る治具は、前記第1の部材の前記第2の方向における曲げ剛性は、前記第2の部材の該第2の方向における曲げ剛性よりも低いこと、を特徴とする。
本発明の第5の形態に係る治具は、前記第1の部材と第2の部材は、前記第1の方向に延在する棒状部材を前記第3の方向に貫通するスリットであって、該棒状部材の一端から該第1の方向の他方側に向かって延在するスリットが設けられることにより、形成されていること、を特徴とする。
本発明の第6の形態に係る治具は、前記第1の部材及び前記第2の部材には、前記第1の方向に並ぶ第1の区間及び第2の区間が規定されており、前記スリットは、前記第3の方向から平面視したときに、前記第1の区間において前記棒状部材の前記第2の方向の中央よりも前記第1の部材側を通過しており、かつ、該第1の区間を除く前記第2の区間において該棒状部材の該第2の方向の中央を通過していること、を特徴とする。
本発明の第7の形態に係る治具は、前記スリットは、前記第1の区間の一部において前記第1の方向に沿う直線状をなしており、前記第1の区間に対して前記第1の方向の両側には、前記第2の区間が位置していること、を特徴とする。
本発明の第8の形態に係る治具は、前記第1の区間は、前記スリットの前記第1の方向の中央よりも該第1の方向の一方側に位置していること、を特徴とする。
本発明の第9の形態に係る治具は、前記スリットの幅は、前記第3の方向から平面視したときに、実質的に一定であること、を特徴とする。
本発明の第10の形態に係る治具は、前記第1の部材の一端部と前記第2の部材の一端部とは、該第1の部材及び該第2の部材が前記第2の方向に力を受けたときには、該第1の部材及び該第2の部材が前記第2の方向に力を受けていないときよりも離れることができること、を特徴とする。
本発明の第11の形態に係る治具は、前記第1の部材及び前記第2の部材には、前記第1の方向に並ぶ第3の区間及び第4の区間が規定されており、前記第1の部材と第2の部材は、前記第1の方向に延在する棒状部材を前記第3の方向に貫通するスリットであって、該棒状部材の一端から該第1の方向の他方側に向かって延在するスリットが設けられることにより、形成されており、前記第3の方向から平面視したときに、前記第4の区間における前記スリットの幅は、前記第3の区間における該スリットの幅よりも広く、前記第3の区間は、前記第4の区間よりも前記第1の方向の一方側に位置していること、を特徴とする。
本発明の第12の形態に係る治具は、前記第4の区間において、前記第1の部材の前記第2の方向における曲げ剛性は、前記第2の部材の該第2の方向における曲げ剛性よりも低いこと、を特徴とする。
本発明の第13の形態に係る治具は、前記第1の凹部において前記第1の方向の一方側に位置する内周面の一部は、前記第3の方向の他方側に進むにしたがって、該第1の方向の一方側に進んでいること、を特徴とする。
本発明の第14の形態に係る治具は、前記第1の凹部において前記第1の方向の一方側に位置する内周面から前記第1の部分の該第1の方向の一方側の端面までの距離は、前記筒状部の該第1の方向の一方側の端部から前記第1の鍔部の該第1の方向の一方側の端部までの距離よりも小さいこと、を特徴とする。
本発明によれば、プラグを容易に保持できる。
治具10の正面図である。 治具10の側面図である。 左右方向から力Fを加えたときの治具10の正面図である。 プラグ100をレセプタクル200に取り付ける際の治具10、プラグ100及びレセプタクル200の外観斜視図である。 プラグ100をレセプタクル200に取り付ける際の治具10、プラグ100及びレセプタクル200の外観斜視図である。 プラグ100をレセプタクル200に取り付ける際の治具10、プラグ100及びレセプタクル200の外観斜視図である。 プラグ100をレセプタクル200に取り付ける際の治具10、プラグ100及びレセプタクル200の外観斜視図である。 治具10aの正面図である。 治具10bの正面図である。 治具10cの正面図である。 治具10dの正面図である。 左右方向から力Fを加えたときの治具10dの正面図である。 治具10eの正面図である。 特許文献1に記載の電気コネクタ用工具500及びL型電気コネクタ502を示した図である。
(治具の構成)
以下に、本発明の一実施形態に係る治具の構成について図面を参照しながら説明する。図1は、治具10の正面図である。図2は、治具10の側面図である。図3は、左右方向から力Fを加えたときの治具10の正面図である。以下では、治具10の長手方向を上下方向(第1の方向)と定義し、治具10の把持部材12,14が並ぶ方向を左右方向(第2の方向)と定義し、上下方向及び左右方向に直交する方向を前後方向(第3の方向)と定義する。なお、治具10において定義した方向は、後述するプラグをレセプタクルに取り付ける際、及び、プラグをレセプタクルから取り外す際における治具10の方向である。したがって、治具10が使用されていない状態(例えば、保管状態)では、治具10の長手方向が上下方向と一致してなくてもよい。よって、治具10の長手方向が左右方向や前後方向と一致していてもよい。
治具10は、図1に示すように、ピンセット型をなしている。治具10は、後述するプラグをレセプタクルに対して取り付ける際、及び、プラグをレセプタクルから取り外す際に用いられ、先端においてプラグを挟む。このような治具10は、図1に示すように、把持部材12,14及び接続部15を備えている。
把持部材12は、上下方向に延在しており、上端及び下端に位置する上端部及び下端部を有しており、第1の部材を形成している。把持部材14は、把持部材12の右側において該把持部材12に沿って(すなわち、上下方向に)延在しており、上端及び下端に位置する上端部及び下端部を有しており、第2の部材を形成している。把持部材12の上端部の位置と把持部材14の上端部の位置とは、上下方向において一致しており、把持部材12の下端部の位置と把持部材14の下端部の位置とは、上下方向において一致している。なお、治具10において、把持部材12,14の下端部とは、把持部材12,14の下側の端面のみならず下側の端面近傍の部分も含む概念である。
接続部15は、把持部材12の上端部と把持部材14の上端部とを接続している。
以上のような治具10は、例えば、上下方向に延在する1本の角柱状の棒状部材が加工されて作製される。棒状部材は、例えば、ステンレス製又は銅製である。治具10には、スリットSが設けられている。スリットSは、角柱状の棒状部材を前後方向に貫通しており、棒状部材の下端から上側に向かって延在している。ただし、スリットSは、棒状部材の上端までは到達していない。これにより、スリットSよりも上側には接続部15が形成され、棒状部材においてスリットSが形成された部分が左右に分割されて把持部材12及び把持部材14が形成されている。
ところで、治具10では、把持部材12,14には、上下方向に並ぶ区間A1〜A3が規定されている。区間A1〜A3は、上側から下側へとこの順に並ぶように位置している。すなわち、区間A2の上下方向の両側には、区間A1,A3が位置している。更に、区間A2は、スリットSの上下方向の中央よりも下側に位置している。そして、スリットSは、前側から平面視したときに、区間A1〜A3を通過している。
スリットSは、治具10を前側から平面視したときに、区間A2において棒状部材の左右方向の中央よりも左側(すなわち、把持部材12側)を通過している。また、スリットSは、治具10を前側から平面視したときに、区間A1,A3において棒状部材の左右方向の中央を通過している。これにより、スリットSは、区間A1の上端から下側に向かって延在した後、区間A2において左下に向かって延在する。そして、スリットSは、区間A2において下側に向かって延在した後、右下に向かって延在する。その後、スリットSは、区間A3において下側に向かって延在する。スリットSは、例えば、ワイヤ放電加工により形成される。スリットSがワイヤ放電加工により形成された場合には、スリットSの左右方向の幅Wは、前側から平面視したときに、実質的に一定となる。なお、実質的に一定とは、加工精度のばらつきを許容することを意味する。
以上のようなスリットSが形成されることにより、区間A2において、把持部材12は、把持部材14よりも細くなっている。これにより、把持部材12の左右方向における曲げ剛性は、把持部材14の左右方向における曲げ剛性よりも低くなっている。すなわち、把持部材12は、把持部材14よりも左右方向に曲がりやすい。
ところで、把持部材12,14の下端部にはそれぞれ、プラグを保持するための凹部16,18が設けられている。以下に、凹部16,18の詳細について説明する。
凹部16は、把持部材12の下端部において前側の面が後ろ側に向かって窪むことにより形成されている。具体的には、凹部16は、上面S1、背面S2及び底面S3の3つの内周面により囲まれて形成されている。これにより、凹部16は、前側からプラグの一部が挿入できるように、前側において開口している。また、凹部16は、右側及び左側においても開口している。よって、把持部材12の下端部は、左右方向から平面視したときに、コ字型をなしている。
また、上面S1の前端近傍は、前側に進むにしたがって、上側に進むように傾斜している。底面S3の前端近傍は、前側に進むにしたがって、下側に進むように傾斜している。
凹部18は、把持部材14の下端部において前側の面が後ろ側に向かって窪むことにより形成されている。具体的には、凹部18は、上面S4、背面S5及び底面S6の3つの内周面により囲まれて形成されている。これにより、凹部18は、前側からプラグの一部が挿入できるように、前側において開口している。また、凹部18は、右側及び左側においても開口している。よって、把持部材14の下端部は、左右方向から平面視したときに、コ字型をなしている。
また、上面S4の前端近傍は、前側に進むにしたがって、上側に進むように傾斜している。底面S6の前端近傍は、前側に進むにしたがって、下側に進むように傾斜している。
また、把持部材12の下端部と把持部材14の下端部とは、図1に示すように、左右方向に離れて位置している。より詳細には、右面S9は、スリットSから左側に離れた位置にあり、左面S10は、スリットSから右側に離れた位置にある。これにより、把持部材12の下端部の右面S9と把持部材14の下端部の左面S10とは、互いに離れた状態で対向している。
以上のように構成された治具10では、把持部材12の下端部と把持部材14の下端部とは、相対的に近づいた状態と相対的に離れた状態とを取ることができる。すなわち、把持部材12の下端部と把持部材14の下端部とは、把持部材12及び把持部材14が左右方向に力Fを受けたとき(図3参照)には、把持部材12及び把持部材14が前記第2の方向に力を受けていないとき(図1参照)よりも接近することができる。より詳細には、把持部材12を右側に押し、把持部材14を左側に押すと、把持部材12,14が弾性変形して、スリットSが閉じようとする。これにより、把持部材12の下端部と把持部材14の下端部とが接近する。よって、把持部材12の下端部と把持部材14の下端部とによって、後述するプラグを挟んで保持することができる。なお、力Fが把持部材12,14に加わった状態であっても、図3に示すように、把持部材12の下端部の右面S9と把持部材14の下端部の左面S10とは、互いに離れた状態で対向している。
(プラグの装着)
次に、プラグをレセプタクルに取り付ける際の動作について説明する。図4ないし図7は、プラグ100をレセプタクル200に取り付ける際の治具10、プラグ100及びレセプタクル200の外観斜視図である。
まず、プラグ100の構成について説明する。プラグ100は、図4に示すように、同軸ケーブル108の一端に設けられ、レセプタクル200に対して取り付けられる。プラグ100は、円筒部102、第1の鍔部104、第2の鍔部106及び中心導体(図示せず)を備えている。円筒部102は、上下方向に延在している。円筒部102の下側が開口し、円筒部102の上側が閉じている。円筒部102の上面を上面S11とする。円筒部102は、同軸ケーブルの外導体に接続されることにより接地電位に保たれる。
中心導体は、下側から平面視したときに、円筒部102の中心において上下方向に延在している。中心導体は、同軸ケーブルの芯線に接続されることにより、高周波信号が印加される。
第1の鍔部104は、上側から平面視したときに、円筒部102の上端から左側に突出している。第2の鍔部106は、円筒部102の上端から右側に突出している。
同軸ケーブル108は、プラグ100に対して後方に向かって引き出されている。
次に、レセプタクル200の構成について説明する。レセプタクル200は、回路基板上に実装され、図5に示すように、円筒部202及び中心導体204を備えている。円筒部202は、上下方向に延在している。円筒部202の上側が開口し、円筒部202の下側が閉じている。円筒部202は、プラグ100がレセプタクル200に装着された際には、円筒部102内に挿入される。これにより、円筒部202の外周面と円筒部102の内周面とが接触し、円筒部202と円筒部102とが接続される。よって、円筒部202は、接地電位に保たれる。
中心導体204は、上側から平面視したときに、円筒部202の中心において上下方向に延在している。中心導体204は、プラグ100がレセプタクル200に装着された際には、プラグ100の中心導体と接続される。これにより、中心導体204には高周波信号が印加される。
次に、プラグ100をレセプタクル200に取り付ける際の動作について説明する。
ユーザは、図4に示すように、治具10を同軸ケーブル108上にセットする(第1ステップ)。そして、ユーザは、図5に示すように、治具10を下降させる(第2ステップ)。これにより、把持部材12の下端部と把持部材14の下端部との間に同軸ケーブル108が位置するようになる。
次に、ユーザは、図6に示すように、治具10を同軸ケーブル108に沿って前側に向けて移動させる(第3ステップ)。これにより、円筒部102が把持部材12の下端部と把持部材14の下端部とに挟まれ、第1の鍔部104が凹部16内に位置し、第2の鍔部106が凹部18内に位置する。更に、ユーザは、図6の状態において、把持部材12と把持部材14とを左右方向から挟む(第4ステップ)。これにより、円筒部102が把持部材12の下端部の右面S9及び把持部材14の下端部の左面S10により挟まれて、プラグ100が治具10により保持される。
次に、ユーザは、図7に示すように、治具10を下降させて、プラグ100をレセプタクル200に対して押し込む(第5ステップ)。具体的には、治具10が下降すると、円筒部102と円筒部202とが接触する。そして、治具10の上面S1,S4が円筒部102の上面S11に接触して上面S11を下側に押す。これにより、円筒部202が円筒部102に挿入される。以上の工程により、プラグ100のレセプタクル200への取り付けが完了する。
次に、プラグ100をレセプタクル200から取り外す際の動作について説明する。
まず、ユーザは、治具10によりプラグ100を保持する。この工程は、第1ステップないし第4ステップと同じであるので説明を省略する。第4ステップが完了した段階で、治具10、プラグ100及びレセプタクル200は、図7に示す状態となっている。
次に、ユーザは、治具10を上昇させて、プラグ100をレセプタクル200から引き上げる(第6ステップ)。具体的には、治具10が上昇すると、治具10の底面S3,S6が円筒部102の第1の鍔部104及び第2の鍔部106に接触して第1の鍔部104及び第2の鍔部106を上側に押す。これにより、円筒部202が円筒部102から引き抜かれる。以上の工程により、プラグ100のレセプタクル200への取り外しが完了する。
(効果)
以上のように構成された治具10によれば、プラグ100を容易に保持できる。より詳細には、把持部材12,14の下端部にはそれぞれ、プラグを保持するための凹部16,18が設けられている。凹部16,18はそれぞれ、把持部材12,14の下端部において前側の面が後ろ側に向かって窪むことにより形成されている。これにより、ユーザは、プラグ100の前方又は後方から治具10をスライドさせることにより、第1の鍔部104及び第2の鍔部106を凹部16,18内に納めることができる。更に、ユーザは、この状態で、把持部材12,14を左右方向から挟むことにより、治具10によりプラグ100を保持することができる。以上のように、治具10では、ユーザは、プラグ100を治具10により保持する際に、特許文献1に記載の電気コネクタ用工具500のように、電気コネクタ用工具500をL型電気コネクタ502に対して上方から押さえ付ける必要がない。したがって、ユーザは、プラグ100が宙に浮いた状態であっても、プラグ100を治具10により保持することが可能となる。
また、治具10では、ユーザは、プラグ100を治具10により保持する際に、特許文献1に記載の電気コネクタ用工具500のように、電気コネクタ用工具500をL型電気コネクタ502に対して上方から押さえ付ける必要がない。そのため、治具10によりプラグ100が保持される際に、治具10とプラグ100との間に強い力が働かない。その結果、治具10及びプラグ100の摩耗が軽減される。
また、治具10によれば、以下の理由によっても、プラグ100を容易に保持することができる。より詳細には、同軸ケーブル108は、プラグ100に対して後ろ側に向かって引き出されている。そして、凹部16,18はそれぞれ、把持部材12,14の下端部において前側の面が後ろ側に向かって窪むことにより形成されている。よって、ユーザは、治具10をプラグ100の後ろ側に位置させ、同軸ケーブル108に沿って前側に治具10をスライドさせることにより、治具10によりプラグ100を保持することができる。したがって、同軸ケーブル108を治具10のスライドのためのガイドとして用いることができる。よって、治具10によれば、プラグ100を容易に保持することができる。
また、治具10によれば、以下の理由によっても、プラグ100を容易に保持することができる。より詳細には、スリットSは、均一な幅Wを有している。そのため、ユーザが把持部材12,14を左右方向から挟むと、スリットSの幅Wは、上側から下側に行くにしたがって細くなる。ここで、把持部材12の左右方向における曲げ剛性は、把持部材14の左右方向における曲げ剛性よりも低い。よって、ユーザが把持部材12,14を左右方向から更に強い力で挟むと、把持部材12が左側に向かって反るように曲がる。これにより、図3に示すように、区間A2においてスリットSが閉じる。スリットSは、区間A2の一部において上下方向に直線状に延在している。よって、区間A2においてスリットSが閉じると、区間A2より下側において、把持部材12と把持部材14とが平行に上下方向に延在するようになる。すなわち、把持部材12が把持部材14に対して傾くことが抑制される。これにより、第1の鍔部104及び第2の鍔部106をスムーズに凹部16,18に収めることができるようになり、プラグ100を容易に保持することができる。
また、治具10では、プラグ100をレセプタクル200に取り付ける際には、治具10の上面S1,S4がプラグ100の上面S11を押す。そのため、プラグ100とレセプタクル200との間に擦れが生じない。その結果、治具10及びプラグ100の摩耗が軽減される。
同様に、治具10では、プラグ100をレセプタクル200から取り外す際には、治具10の底面S3,S6がプラグ100の第1の鍔部104及び第2の鍔部106を押す。そのため、プラグ100とレセプタクル200との間に擦れが生じない。その結果、治具10及びプラグ100の摩耗が軽減される。
また、治具10によれば、区間A2は、スリットSの上下方向の中央よりも下側に位置している。これにより、ユーザがスリットSの上下方向の中央よりも上側において把持部材12,14を左右方向から挟んだとしても、区間A2においてスリットSを閉じさせることが可能となる。
また、治具10によれば、以下の理由によっても、プラグ100を容易に保持することができる。より詳細には、図1及び図2に示すように、凹部16における底面S3から把持部材12の下側の端面S7までの上下方向における距離を距離T1とする。また、図4に示すように、円筒部102の下端部から第1の鍔部104の下端部までの上下方向における距離を距離T2とする。この場合、距離T1は、距離T2よりも小さい。これにより、治具10によりプラグ100を保持する際に、底面S3は、第1の鍔部104に引っかかることなく、第1の鍔部104の下側に回り込むようになる。
また、凹部18における底面S6から把持部材14の下側の端面S8までの上下方向における距離を距離T1とする。また、円筒部102の下端部から第2の鍔部106の下端部までの上下方向における距離を距離T2とする。この場合、距離T1は、距離T2よりも小さい。これにより、治具10によりプラグ100を保持する際に、底面S6は、第2の鍔部106に引っかかることなく、第2の鍔部106の下側に回り込むようになる。その結果、治具10によれば、プラグ100を容易に保持することができる。
また、治具10によれば、以下の理由によっても、プラグ100を容易に保持することができる。より詳細には、底面S3,S6の前端近傍は、前側に進むにしたがって、下側に進むように傾斜している。これにより、底面S3,S6はそれぞれ、第1の鍔部104及び第2の鍔部106に引っかかることなく、第1の鍔部104及び第2の鍔部106の下側に回り込むようになる。その結果、治具10によれば、プラグ100を容易に保持することができる。
また、治具10によれば、プラグ100に損傷を与えることが抑制される。より詳細には、ユーザが把持部材12,14を左右方向から挟むと、把持部材12,14の先端によりプラグ100が挟まれる。ここで、把持部材12の左右方向における曲げ剛性は、把持部材14の左右方向における曲げ剛性よりも低い。そのため、把持部材12が左側に向かって反るように曲がる。これにより、把持部材12,14によりプラグ100に対して過度に大きな力が加わることが抑制される。その結果、プラグ100に損傷を与えることが抑制される。
(第1の変形例)
次に、第1の変形例に係る治具10aについて図面を参照しながら説明する。図8は、治具10aの正面図である。
治具10aは、スリットSの形状において治具10と相違する。以下に、かかる相違点を中心に治具10aについて説明する。
治具10aでは、スリットSは、把持部材12,14及び接続部15を構成する棒状部材の左右方向の中央において上下方向に直線状に延在している。このような治具10aにおいても、治具10と同様に、プラグ100を容易に保持することが可能となる。
また、スリットSが直線状をなしているので、治具10に比べて治具10aを容易に作製できる。
(第2の変形例)
次に、第2の変形例に係る治具10bについて図面を参照しながら説明する。図9は、治具10bの正面図である。
治具10bは、スリットSの位置において治具10aと相違する。以下に、かかる相違点を中心に治具10bについて説明する。
スリットSは、把持部材12,14及び接続部15を構成する棒状部材の左右方向の中央よりも左側(すなわち、把持部材12側)において上下方向に直線状に延在している。このような治具10bにおいても、治具10と同様に、プラグ100を容易に保持することが可能となる。
また、把持部材12は、把持部材14よりも細い。そのため、把持部材12の左右方向における曲げ剛性は、把持部材14の左右方向における曲げ剛性よりも低くなる。
(第3の変形例)
次に、第3の変形例に係る治具10cについて図面を参照しながら説明する。図10Aは、治具10cの正面図である。
治具10cは、スリットSの形状において治具10aと相違する。以下に、かかる相違点を中心に治具10cについて説明する。
治具10cのスリットSの幅は、治具10aのスリットSの幅よりも太い。また、把持部材12には、スリットS内に右側に向かって突出する突起20が設けられている。把持部材14には、スリットS内に左側に向かって突出する突起22が設けられている。突起20と突起22とは、左右方向において対向している。このような治具10cにおいても、治具10と同様に、プラグ100を容易に保持することが可能となる。
また、治具10cによれば、プラグ100に損傷を与えることが抑制される。より詳細には、ユーザが把持部材12,14を左右方向から挟むと、把持部材12,14の先端によりプラグ100が挟まれる。ただし、ユーザが把持部材12,14を強い力で左右方向から挟んだとしても、突起20と突起22とが接触し、把持部材12の先端と把持部材14の先端とが近接しすぎることがない。これにより、把持部材12,14によりプラグ100に対して過度に大きな力が加わることが抑制される。その結果、プラグ100に損傷を与えることが抑制される。
(第4の変形例)
次に、第4の変形例に係る治具10dについて図面を参照しながら説明する。図10Bは、治具10dの正面図である。図10Cは、左右方向から力Fを加えたときの治具10dの正面図である。
治具10,10a〜10cでは、把持部材12の下端部と把持部材14の下端部とは、把持部材12及び把持部材14が左右方向に力Fを受けたとき(図3参照)には、把持部材12及び把持部材14が前記第2の方向に力を受けていないとき(図1参照)よりも接近することができる。
一方、治具10dでは、把持部材12の下端部と把持部材14の下端部とは、把持部材12及び把持部材14が、親指と人差し指とで挟まれて、左右方向に力F(参考値:3N〜30N モーメントとして0.015〜1.5N・m)を受けたとき(図10C参照)には、把持部材12及び把持部材14が前記第2の方向に力を受けていないとき(図10B参照)よりも離れることができる。そのため、治具10dのスリットSの形状は、治具10のスリットSの形状と異なっている。以下に、治具10dについて、かかる相違点を中心により詳細に説明する。
治具10dは、例えば、上下方向に延在する1本の角柱状の棒状部材が加工されて作製される。棒状部材は、例えば、ステンレス製又は銅製である。治具10dには、スリットSが設けられている。スリットSは、角柱状の棒状部材を前後方向に貫通しており、棒状部材の下端から上側に向かって延在している。ただし、スリットSは、棒状部材の上端までは到達していない。これにより、スリットSよりも上側には接続部15が形成され、棒状部材においてスリットSが形成された部分が左右に分割されて把持部材12及び把持部材14が形成されている。
ところで、治具10dでは、把持部材12,14には、上下方向に並ぶ区間A4〜A7が規定されている。区間A4〜A7は、下側から上側へとこの順に並ぶように位置している。すなわち、区間A4,A5は、区間A6よりも下側に位置している。そして、スリットSは、治具10dを前側から平面視したときに、区間A4〜A7を通過している。
スリットSは、治具10dを前側から平面視したときに、区間A5,A6において棒状部材の左右方向の中央よりも左側(すなわち、把持部材12側)を通過している。また、スリットSは、治具10dを前側から平面視したときに、区間A4,A7において棒状部材の左右方向の中央を通過している。更に、治具10dを前側から平面視したときに、区間A6におけるスリットSの幅Waは、区間A4,A5,A7におけるスリットSの幅Wbよりも広い。
以上のようなスリットSが形成されることにより、区間A6において、把持部材12は、把持部材14よりも細くなっている。これにより、区間A6における把持部材12の左右方向における曲げ剛性は、区間A6における把持部材14の左右方向における曲げ剛性よりも低くなっている。すなわち、区間A6における把持部材12は、区間A6における把持部材14よりも左右方向に曲がりやすい。
以上のように構成された治具10dでは、把持部材12の下端部と把持部材14の下端部とは、把持部材12及び把持部材14の区間A6が左右方向に力Fを受けたとき(図10C参照)には、把持部材12及び把持部材14の区間A6が前記第2の方向に力を受けていないとき(図10B参照)よりも離れることができる。より詳細には、把持部材12の区間A6を右側に押し、把持部材14の区間A6を左側に押すと、把持部材12,14が弾性変形して、区間A7においてスリットSが閉じようとする。そして、区間A5の上端において把持部材12と把持部材14とが接触する。ただし、区間A6におけるスリットSの幅Waは、区間A5におけるスリットSの幅Wbよりも広い。そのため、区間A6においてスリットSが閉じていない。更に、区間A6における把持部材12の左右方向における曲げ剛性は、区間A6における把持部材14の左右方向における曲げ剛性よりも低くなっている。よって、図10Cに示すように、把持部材12は、区間A6において、下側に行くにしたがって、左側に向かって反るように曲がる。そのため、把持部材12は、区間A5,A4において、左下に向かって延びている。その結果、把持部材12の下端部と把持部材14の下端部とが離れる。
以上のように構成された治具10dでは、ユーザは、プラグ100を治具10dにより保持する場合には、把持部材12と把持部材14とを左右方向から挟まない。これにより、把持部材12の下端部と把持部材14の下端部とは、図10Bに示すように、相対的に近づいて、プラグ100を挟むようになる。一方、ユーザは、プラグ100を治具10dにより保持しない場合には、把持部材12と把持部材14とを左右方向から挟む。これにより、把持部材12の下端部と把持部材14の下端部とは、図10Cに示すように、相対的に離れて、プラグ100を挟まなくなる。
以上のように構成された治具10dによれば、治具10と同様に、プラグ100を容易に保持できる。
更に、治具10dによれば、治具10dによりプラグ100を保持する際には、ユーザは、把持部材12と把持部材14とを左右方向から挟まなくてもよい。すなわち、ユーザが大きな力を加えなくても、治具10dによりプラグ100が保持された状態が維持される。よって、ユーザは、治具10dによりプラグ100が保持された状態を容易に維持できる。
(第5の変形例)
次に、第5の変形例に係る治具10eについて図面を参照しながら説明する。図10Dは、治具10eの正面図である。
治具10eは、スリットSの形状において治具10dと相違する。以下に、かかる相違点を中心に治具10eについて説明する。
ところで、治具10eでは、把持部材12,14には、上下方向に並ぶ区間A8〜A10が規定されている。区間A8〜A10は、下側から上側へとこの順に並ぶように位置している。すなわち、区間A8は、区間A9よりも下側に位置している。そして、スリットSは、前側から平面視したときに、区間A8〜A10を通過している。
スリットSは、前側から平面視したときに、区間A8〜A10において棒状部材の左右方向の中央を通過している。更に、前側から平面視したときに、区間A9におけるスリットSの幅Waは、区間A8,A10におけるスリットSの幅Wbよりも広い。
以上のように構成された治具10eでは、治具10dと同様に、把持部材12の下端部と把持部材14の下端部とは、把持部材12及び把持部材14の区間A9が左右方向に力Fを受けたときには、把持部材12及び把持部材14の区間A9が前記第2の方向に力を受けていないときよりも離れることができる。
以上のように構成された治具10eによれば、治具10dと同様に、プラグ100を容易に保持できる。
更に、治具10eによれば、ユーザは、治具10eによりプラグ100が保持された状態を容易に維持できる。
(その他の実施形態)
なお、本発明に係る治具は、前記治具10,10a〜10eに限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。
治具10,10a〜10eの構成を任意に組み合わせてもよい。
また、治具10,10a〜10eは、ピンセット型であるとしたが、はさみ型であってもよい。
また、治具10,10a〜10eは、1本の棒状部材を加工して作製されているが、例えば、上下方向に延在する2本の板状部材の上端が溶接されることにより作製されてもよいし、その他の方法によって作製されてもよい。
また、治具10,10b,10dにおいて、把持部材12の構造と把持部材14の構造とが入れ替わってもよい。
以上のように、本発明は、治具に有用であり、特に、プラグを容易に保持することができる点において優れている。
10,10a〜10e:治具
12,14:把持部材
15:接続部
16,18:凹部
100:プラグ
102:円筒部
104:第1の鍔部
106:第2の鍔部
108:同軸ケーブル
200:レセプタクル
202:円筒部
204:中心導体
A1〜A10:区間
S:スリット

Claims (14)

  1. ケーブルの一端に設けられ、かつレセプタクルに装着されるプラグであって、第1の方向に延在する筒状部と、該第1の方向から平面視したときに該筒状部から該第1の方向に直交する第2の方向の一方側及び他方側のそれぞれに沿って突出する第1の鍔部及び第2の鍔部とを備えたプラグを、該第1の方向の一方側に向かって押し込んで該レセプタクルに取り付ける治具であって、
    前記プラグを前記レセプタクルに取り付ける際に、前記第1の方向に沿って延在し、該第1の方向の一方側の端に位置する一端部を有する第1の部材と、
    前記プラグを前記レセプタクルに取り付ける際に、前記第1の部材に沿って延在し、該第1の方向の一方側の端に位置する一端部を有する第2の部材と、
    を備えており、
    前記第1の部材の一端部と前記第2の部材の一端部とは、相対的に近づいた状態と相対的に離れた状態とを取ることができ、
    前記第1の部材の一端部及び前記第2の部材の一端部のそれぞれには、前記プラグを前記レセプタクルに取り付ける際に、前記第1の方向及び前記第2の方向に直交する第3の方向の一方側に向かって窪む第1の凹部及び第2の凹部が設けられ、
    前記プラグが前記レセプタクルから取り付けられる際に、前記筒状部は前記第1の部材の一端部と前記第2の部材の一端部とに挟まれ、前記第1の鍔部は前記第1の凹部内に位置し、前記第2の鍔部は前記第2の凹部内に位置すること、
    を特徴とする治具。
  2. 前記ケーブルは、前記プラグに対して前記第3の方向の一方側に向かって引き出されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の治具。
  3. 前記第1の部材の一端部と前記第2の部材の一端部とは、該第1の部材及び該第2の部材が前記第2の方向に力を受けたときには、該第1の部材及び該第2の部材が前記第2の方向に力を受けていないときよりも接近することができること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の治具。
  4. 前記第1の部材の前記第2の方向における曲げ剛性は、前記第2の部材の該第2の方向における曲げ剛性よりも低いこと、
    を特徴とする請求項3に記載の治具。
  5. 前記第1の部材と前記第2の部材は、前記第1の方向に延在する棒状部材を前記第3の方向に貫通するスリットであって、該棒状部材の一端から該第1の方向の他方側に向かって延在するスリットが設けられることにより、形成されていること、
    を特徴とする請求項4に記載の治具。
  6. 前記第1の部材及び前記第2の部材には、前記第1の方向に並ぶ第1の区間及び第2の区間が規定されており、
    前記スリットは、前記第3の方向から平面視したときに、前記第1の区間において前記棒状部材の前記第2の方向の中央よりも前記第1の部材側を通過しており、かつ、該第1の区間を除く前記第2の区間において該棒状部材の該第2の方向の中央を通過していること、
    を特徴とする請求項5に記載の治具。
  7. 前記スリットは、前記第1の区間の一部において前記第1の方向に沿う直線状をなしており、
    前記第1の区間に対して前記第1の方向の両側には、前記第2の区間が位置していること、
    を特徴とする請求項6に記載の治具。
  8. 前記第1の区間は、前記スリットの前記第1の方向の中央よりも該第1の方向の一方側に位置していること、
    を特徴とする請求項7に記載の治具。
  9. 前記スリットの幅は、前記第3の方向から平面視したときに、実質的に一定であること、
    を特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれかに記載の治具。
  10. 前記第1の部材の一端部と前記第2の部材の一端部とは、該第1の部材及び該第2の部材が前記第2の方向に力を受けたときには、該第1の部材及び該第2の部材が前記第2の方向に力を受けていないときよりも離れることができること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の治具。
  11. 前記第1の部材及び前記第2の部材には、前記第1の方向に並ぶ第3の区間及び第4の区間が規定されており、
    前記第1の部材と第2の部材は、前記第1の方向に延在する棒状部材を前記第3の方向に貫通するスリットであって、該棒状部材の一端から該第1の方向の他方側に向かって延在するスリットが設けられることにより、形成されており、
    前記第3の方向から平面視したときに、前記第4の区間における前記スリットの幅は、前記第3の区間における該スリットの幅よりも広く、
    前記第3の区間は、前記第4の区間よりも前記第1の方向の一方側に位置していること、
    を特徴とする請求項10に記載の治具。
  12. 前記第4の区間において、前記第1の部材の前記第2の方向における曲げ剛性は、前記第2の部材の該第2の方向における曲げ剛性よりも低いこと、
    を特徴とする請求項11に記載の治具。
  13. 前記第1の凹部において前記第1の方向の一方側に位置する内周面の一部は、前記第3の方向の他方側に進むにしたがって、該第1の方向の一方側に進んでいること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の治具。
  14. 前記第1の凹部において前記第1の方向の一方側に位置する内周面から前記第1の部分の該第1の方向の一方側の端面までの距離は、前記筒状部の該第1の方向の一方側の端部から前記第1の鍔部の該第1の方向の一方側の端部までの距離よりも小さいこと、
    を特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の治具。
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