JP2004022181A - コネクタ挿抜用治具 - Google Patents

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茎田 啓明
Koji Konno
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Abstract

【課題】本発明は、コネクタの挿入と抜去の両方の作業を容易に行うことができ、さらにコネクタに治具を装着するためのスペースを極力少なくすることができるコネクタ挿抜用治具を提供することを目的とする。
【解決手段】嵌合面27が基板面30に平行となるように設けられた基板側コネクタ28に対して前記嵌合面27の垂直方向に挿抜されるケーブル側コネクタ26のコネクタ挿抜用治具1であって、作業者に把持される胴部2と、前記胴部2の先端に設けられ、前記ケーブル側コネクタ26の側方から該ケーブル側コネクタ26を着脱自在に嵌入させて前記垂直方向に保持可能なコネクタ保持部3とを有している。
【選択図】    図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品と共に基板に設けられた基板側コネクタに対してケーブル側コネクタを挿抜させるコネクタ挿抜用治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信機器、電気機器等の小型化が進み、機器内部の部品組み付けスペースが小さくなり、部品自体も極小化してきている。このような中で、機器内部に電子部品と共に組み込まれるケーブル側コネクタを挿抜させるためのスペースを設けることは、機器内部の実装密度の向上を妨げることとなる。このため、ケーブル側コネクタ付近にできるだけスペースを設ける必要がなく、ケーブル側コネクタの挿抜作業性の良い挿抜用治具の要望が高まっている。
【0003】
従来のケーブル側コネクタの挿抜作業では、作業者が指でケーブル側コネクタを掴んだり、ピンセットをもちいて作業を行っていた。このケーブル側コネクタの外装に用いられているシェルの金属材料は、銀メッキ等が施されており、この銀メッキはもともと酸化しやすい性質を有している。このようなシェルに銀メッキが施されているケーブル側コネクタを人間の手指で触れると汗や皮脂が付着して、さらに酸化を促進させる原因となっていた。コネクタシェルが酸化腐食すると外観上および伝送特性上において不具合となるため、不良品が発生することとなる。そこで、ケーブル側コネクタに人間の手指が触れないように手袋をはめてピンセットをもちいて、挿抜作業を行っていた。しかし、ピンセットではケーブル側コネクタを挟持して作業を行うため、ケーブル側コネクタの挿抜作業が容易にできず、コンタクトを変形させる可能性があり、また、ケーブル側コネクタの側面にキズをつける等の問題があった。
【0004】
上記のような問題に対して、特開2001―35592号公報に、コネクタ抜去用治具について開示されているものがある。このものは、金属シートあるいはプラスチックシートのような強度の大きい帯状部材にケーブル側コネクタのシェルの周縁との係合のための周縁部を有する孔部が穿設され、孔部の周縁部とケーブル側コネクタの延出部に引上げ力を作用させる作用部を形成し、帯状部材の長手方向で孔部と離間した位置で引上げるための掴み部を有しているタブ状の引き抜き治具であり、このタブ状の引き抜き治具の掴み部を引上げることによって、ケーブル側コネクタの周縁に治具の孔部の周縁部を引掛けて孔部の周縁部とケーブル側コネクタの延出部に引上げ力を作用させて引き抜きを行うものである。この構成によれば、引き抜き治具がタブ状であるため、帯状の部材を簡単に加工して安価に作ることができ、ケーブル側コネクタに組み込んでもケーブル側コネクタ自体の高さが増大することがなく、既存のケーブル側コネクタ自体をそのまま使用できる。また、ケーブル側コネクタに組み込まれているタブの掴み部を引上げることによって、直接、ケーブル側コネクタに手指で触れずにケーブル側コネクタの抜去作業が行える。従って、コネクタシェルに手指の汗や皮脂が付着して酸化を促進させることを、防ぐことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のタブ状である引き抜き治具の構成では、ケーブル側コネクタの抜去は行えても挿入を行うことができず、ケーブル側コネクタの抜去時には、掴み部を引上げてケーブル側コネクタを引き抜くため、ケーブル側コネクタの嵌合面に対して垂直方向に引上げられずにコンタクトを変形させる可能性がある。また、ケーブル側コネクタの組み付け箇所の周囲には、タブ状の引き抜き治具を存在させる一定のスペースが必要となり、機器内部に無駄なスペースが生じる。また、ケーブル側コネクタの周縁に治具の孔部の周縁部を引掛けて引き抜きを行うため、機器内部にケーブル側コネクタを組み込む際に、一緒にタブ状の引き抜き治具を組み込む必要がある。従って、ケーブル側コネクタ周囲の他の部品を組み付ける際に、タブ状の引き抜き治具が障害となったり、作業者がケーブル側コネクタにタブ状の引き抜き治具の組み込みを忘れてしまい、ケーブル側コネクタの抜去を容易にできなくなる等の問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、前述のような問題点を考慮し、作業者が直接、ケーブル側コネクタに触れずにケーブル側コネクタの挿入と抜去の両方の作業を容易に行うことができ、さらにコネクタの嵌合面の垂直方向にケーブル側コネクタを挿抜することができ、また、ケーブル側コネクタに治具を装着するためのスペースを極力小さくすることができるコネクタ挿抜用治具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載のコネクタ挿抜用治具は、嵌合面が基板面に平行となるように設けられた基板側コネクタに対して前記嵌合面の垂直方向に挿抜されるケーブル側コネクタのコネクタ挿抜用治具であって、作業者に把持される胴部と、前記胴部の先端に設けられ、前記ケーブル側コネクタの側方から該ケーブル側コネクタを着脱自在に嵌入させて前記垂直方向に保持可能なコネクタ保持部とを有することを特徴とするものである。
【0008】
上記の構成によれば、胴部の先端に設けられたコネクタ保持部をケーブル側コネクタの側方に位置させることによって、この側方からケーブル側コネクタをコネクタ保持部に嵌入させることができる。そして、コネクタ保持部を基板側コネクタに対して嵌合面の垂直方向に押し付ければ、ケーブル側コネクタを基板側コネクタに挿入することができ、コネクタ保持部を基板側コネクタに対して嵌合面の垂直方向に引き抜けば、ケーブル側コネクタを基板側コネクタから抜去することができる。従って、基板側コネクタの側方にコネクタ保持部を位置させる小さなスペースを基板面に確保すれば、ケーブル側コネクタの挿抜を行うことができるため、基板の実装密度を高めることができる。また、コネクタ保持部にケーブル側コネクタを嵌入させれば、このコネクタ保持部にケーブル側コネクタを嵌合面の垂直方向に保持することができるため、作業性が良好なものになって作業者の作業負担を軽減することができる。また、作業者がケーブル側コネクタに直接、手指を触れずに挿抜作業を行うことができるため、ケーブル側コネクタの酸化腐食を促進させる心配がない。
【0009】
請求項2に記載のコネクタ挿抜用治具は、請求項1において、前記ケーブル側コネクタは、側面位置に突出された突出部を有し、前記コネクタ保持部は、前記ケーブル側コネクタを側方から嵌入させるように、前記基板面に対向される先端面から側面にかけて開口された収容空間部と、前記収容空間部の両側面壁において開口端から嵌入方向に形成され、前記突出部を前記垂直方向に支持する一対の支持凹部とを有することを特徴とするものである。
【0010】
上記の構成によれば、ケーブル側コネクタを基板側コネクタに対して嵌合面の垂直方向に抜去することができる。また、作業者がケーブル側コネクタの抜去作業時に、ケーブル側コネクタを斜めに引上げ、基板側コネクタとケーブル側コネクタとの嵌合部のコンタクトを変形させることがなく、作業者の抜去作業性が向上する。
【0011】
請求項3に記載のコネクタ挿抜用治具は、請求項1または2において、前記コネクタ保持部の収容空間部の上面壁は、前記ケーブル側コネクタの上面に面状に当接するように形成されていることを特徴とするものである。
【0012】
上記の構成によれば、ケーブル側コネクタの上面をコネクタ保持部の収容空間部の上面壁で、面状に当接して基板側コネクタに対して嵌合面の垂直方向に押し付ければ、確実にケーブル側コネクタを挿入することができる。また、作業者がケーブル側コネクタの挿入作業時に、ケーブル側コネクタを基板側コネクタに対して斜めに挿入し、基板側コネクタとケーブル側コネクタとの嵌合部のコンタクトを変形させることがなく、作業者の挿入作業性が向上する。
【0013】
請求項4に記載のコネクタ挿抜用治具は、請求項2または3において、前記支持凹部の両側面壁は、開口端側における前記垂直方向の幅が拡大されていることを特徴とするものである。
【0014】
上記の構成によれば、ケーブル側コネクタの突出部を支持凹部に容易に嵌入することができ、ケーブル側コネクタの抜去作業の作業性が向上する。
【0015】
請求項5に記載のコネクタ挿抜用治具は、請求項2乃至4のいずれか1項において、前記支持凹部には、該支持凹部に嵌入される前記ケーブル側コネクタの前記突出部に当接することによって、前記ケーブル側コネクタを前記収容空間部の最適位置に位置決めする規制部が設けられていることを特徴とするものである。
【0016】
上記の構成によれば、ケ―ブル側コネクタをコネクタ保持部の収容空間部の最適位置に収容することができ、ケーブル側コネクタの抜去作業の作業性が向上する。
【0017】
請求項6に記載のコネクタ挿抜用治具は、請求項1乃至5のいずれか1項において、前記コネクタ保持部よりも前記胴部が太く形成されていることを特徴とするものである。
【0018】
上記の構成によれば、コネクタ保持部より胴部を太く形成することにより、胴部が把持しやすく、基板側コネクタへのケーブル側コネクタの挿抜作業の際、力を伝えやすく、挿抜作業性が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1ないし図10に基づいて以下に説明する。また、以下に示す本実施の形態では、基板側コネクタに対して挿抜されるケーブル側コネクタは同軸コネクタとして例を示しているが特に限定するものではない。
【0020】
本実施の形態に係るコネクタ挿抜用治具は、図1に示すように作業者に把持される胴部2と胴部先端に図6のケーブル側コネクタ26を側方から着脱自在に嵌入させて、嵌合面27の垂直方向に保持可能なコネクタ保持部3とを有している。
【0021】
図6および図7に示すように、前述のケーブル側コネクタ26のシェル20は、ハウジングを収容する円筒形状のシェル本体21と、シェル本体21に一体的に設けられたシェル蓋22とを有している。シェル本体21の上部を覆うシェル蓋22には、シェル蓋22が閉じられた時に、シェル本体21の側面位置に突出するように突出部23が設けられている。また、シェル蓋22には、固定板24がシェル蓋22に一体的に形成されている。固定板24は、シェル蓋22が閉じられた時にケーブル25を覆うようにかしめられて固定され、ケーブル25が引張られてもケーブル25がコンタクトから外れ抜け出さないように固定するためのものである。なお、図6に示すように、ケーブル側コネクタ26と基板側コネクタ28の嵌合面27は、基板29の基板面30に平行となるように設けられている。
【0022】
図3に示すコネクタ保持部3は、基板面30に対向する先端面5から側面にかけてケーブル側コネクタ26を収容することが可能な大きさに開口された収容空間部7を有している。この収容空間部7の両側面壁6・6には、図2に示す開口端9からケーブル側コネクタ26を嵌入する方向、すなわちケーブル側コネクタ26の嵌合面27に対して水平方向に形成され、ケーブル側コネクタ26の突出部23を垂直方向に支持することができる一対の支持凹部4・4が形成されている。この支持凹部4は、側面壁6に溝が形成されたような形状である。また、支持凹部4・4が形成されていることによって、ケーブル側コネクタ26の突出部23・23が支持凹部4・4に引掛り、ケーブル側コネクタ26を基板側コネクタ28に対して嵌合面27の垂直方向に支持して抜去することができる。
【0023】
また、図2に示すように支持凹部4の開口端9には、ケーブル側コネクタ26が嵌入される入り口に向かって、ケーブル側コネクタ26の嵌合面27に対して垂直方向の幅が傾斜状に拡大されている。このように傾斜状に拡大された開口端9によって、ケーブル側コネクタ26を収容空間部7内に嵌合方向から収容する際、ケーブル側コネクタ26の突出部23を容易に嵌入することができ、作業者によるコネクタの抜去作業の作業性が向上する。
【0024】
また、支持凹部4・4には、図3に示す規制部10・10が設けられている。これらの規制部10・10は、ケーブル側コネクタ26が収容空間部7に収容される際、ケーブル側コネクタ26の中心軸と収容空間部7の中心とが略重なるような位置(以下、最適位置と称する。)に位置決めすることができるように設けられている。このように規制部10・10が設けられることによって作業者は、ケーブル側コネクタ26を容易に収容空間部7の最適位置に収容し、抜去作業をすることができ作業性も向上する。
【0025】
また、収容空間部7には、ケーブル側コネクタ26の上面に面状に当接する平坦な上面壁8が形成されている。この上面壁8は、ケーブル側コネクタ26の上面と面状に接して、嵌合面27の垂直方向にケーブル側コネクタ26を押し付けることができれば良く、例えば、ケーブル側コネクタ26の上面が半球状のような形状であっても、その半球状の形状に適合した上面壁を形成することによって後述する効果と同様の効果を得ることができる。
【0026】
このような収容空間部7の上面壁8により、ケーブル側コネクタ26の上面に適合した上面壁8で面状に当接してケーブル側コネクタ26を固定した状態で基板側コネクタ28に対して嵌合面27の垂直方向に押し付けることができる。従って、作業者がピンセット等をもちいてケーブル側コネクタ26を挟持し、基板側コネクタ28へケーブル側コネクタ26を挿入する場合は、ケーブル側コネクタ26のコンタクトの先端部を基板側コネクタ28の嵌合部に挿入し、次にピンセットの先端部でケーブル側コネクタ26の上面を基板側コネクタ28に対して押し付けようとするため、ケーブル側コネクタ26が振れてコンタクトが変形する可能性があったが、上面壁8とケーブル側コネクタ26の上面が面で接して固定された状態では、振れずに確実に基板側コネクタ28に挿入することができる。このようにコンタクトを変形させることがないので、作業者がケーブル側コネクタ26を基板側コネクタ28に挿入する時の注意力を軽減させることができ、作業性が向上する。
【0027】
また、図1に示す胴部2は角柱状であり、コンタクト保持部3から胴部2に向かってテーパ状に形成されており、胴部2は、そのテーパ状の面から端面まで一様な太さで形成されている。この胴部2は、作業者が把持しやすく、ケーブル側コネクタ26の挿抜作業時に他の部品に影響がない範囲であれば、どのような形状でも良く、例えば、図4(a)・(b)に示すような断面が四角状であるT字状の胴部41でも良く、T字状であれば、作業者も把持しやすく、また、ケーブル側コネクタ26の挿抜作業時に引き抜き力、押し付け力を十分に伝えることが可能である。また、この他にも挿抜作業にそれほど力を伝える必要性がない場合等では、図5(a)・(b)に示すようにコネクタ保持部3から胴部端面までテーパ状に形成された胴部51でも良い。このような形状であればT字状に比べて力を伝えにくいが、親指と人差し指で挟むように掴むことができ、作業者の作業性が向上する。なお、図1の胴部2の端部側に示す貫通孔11は、コネクタ挿抜用治具1を整理整頓するためのフック等が取り付けられた壁などに引掛けておき、紛失しないようにするためのものである。
【0028】
前述のコネクタ挿抜用治具1を形成するコネクタ保持部3と胴部2の素材は、金属または、合成樹脂材料である。金属材料としては、特に種類を限定するものではなく、強度および耐久力の面で許容できる材料の中から、できるだけ安価で加工の容易な材料(例えば鉄の丸棒等)を選択すれば良い。金属材料ならば、加工は切削加工により容易に製作でき、金型等の専用の設備を必要としないので加工費は安価である。
【0029】
また、種々のコネクタ搭載機器について、それぞれのコネクタ組み付け部の周囲のスペースにあわせて、強度および耐久力の面で支障のない範囲においてコネクタ保持部3の支持凹部4の肉厚や大きさ等を決めることができ、胴部2の太さや大きさは、作業者が把持しやすく、力を伝え易い形状とすることができ、強度等を考慮して決めることができる。
【0030】
また、合成樹脂材料も特に種類を限定するものではなく、強度および耐久力の面で適切な材料を選択すれば良い。合成樹脂ならば成形は、大量生産が可能な金型による成形方法を選択することができる。
【0031】
以上のような構成のコネクタ挿抜用治具1を用いたケーブル側コネクタ26の挿抜作業についての実施の形態を図8ないし図10に基づいて以下に説明する。
【0032】
図8に示すようにコネクタ挿抜用治具1のコネクタ保持部3を基板29に設けられた基板側コネクタ28と嵌合状態のケーブル側コネクタ26のケーブルの上方にコネクタ保持部3を位置させ、このコネクタ保持部3をケーブル方向に下降させる。そして、コネクタ保持部3の収容空間部7内にケーブル25を存在させることによって、コネクタ保持部3をケーブル側コネクタ26の側方(以下、ケーブル側側方と称する。)に位置させる。なお、ケーブル側コネクタ26のケーブル側側方に位置させることによって、他の組み付け部品との間に無駄なスペースを設ける必要がなくなる。
【0033】
この後、コネクタ保持部3をケーブル側側方から基板面に沿って基板側コネクタ28方向に水平移動させ、基板側コネクタ28の突出部23・23をコネクタ保持部3の支持凹部4・4に嵌入させる。この際、支持凹部4・4は、開口端側における垂直方向の幅が拡大されている。従って、コネクタ保持部3が上下動したり、斜め方向に移動する等のようにコネクタ保持部3の水平方向の移動精度が低くても、突出部23・23は、支持凹部4・4に確実に嵌入する。この結果、作業者は、突出部23・23を支持凹部4・4に嵌入させる作業を容易に行うことができる。
【0034】
そして、支持凹部4・4をさらに水平移動させると、支持凹部4・4に嵌入された突出部23・23が、規制部10・10に当接し、この当接位置で強制的に停止される。従って、作業者は、特に注意しなくても自然とケーブル側コネクタ26を収容空間部7の最適位置に収容することができる。
【0035】
このようしてコネクタ保持部の収容空間部7の最適位置に収容され、支持凹部4・4に突出部23・23を引掛けて保持して、ケーブル側コネクタ26を嵌合面27の垂直方向に引上げることができ、基板側コネクタ28から抜去することができる。
【0036】
次に、ケーブル側コネクタ26を基板側コネクタ28に挿入する方法について説明する。はじめに、図9(a)・(b)に示すようなケーブル側コネクタ26がコネクタ保持部3の収容空間部7に収容された状態になるようにする。
【0037】
たとえば、作業者が片手にコネクタ挿抜用治具1を持ち、他方の手にケーブル側コネクタ26から直ぐのケーブル25等を掴む。次に、ケーブル側コネクタ26のケーブル側側方にコネクタ保持部3を位置させる。次にコネクタ保持部3の開口端9側よりケーブル側コネクタ26の突出部23・23を支持凹部4・4に嵌入させる。この際、開口端9側における垂直方向の幅が拡大されているので、作業者の手先の振れがあっても容易に突出部23・23を支持凹部4・4に嵌入することができる。そして、前述した規制部10・10に当接するまでケーブル側コネクタ26をコネクタ保持部3に嵌入し、収容空間部7の最適な位置に収容する。
【0038】
このようにして、コネクタ保持部3に収容したケーブル側コネクタ26を図9(a)・(b)に示すような位置まで移動させる。次に、ケーブル側コネクタ26を基板側コネクタ28に嵌合面27の垂直方向に押し付けてケーブル側コネクタ26を挿入する。この際、収容空間部7の上面壁8とケーブル側コネクタ26の上面とは、平坦な面であるため、面状に当接している。従って、ケーブル側コネクタ26がコネクタ保持部3において固定した状態で保持されているため、作業者がコネクタ挿抜用治具1を垂直に押し下げれば、ケーブル側コネクタ26は、基板側コネクタ28に挿入されるときに振れることがない。この結果、ケーブル側コネクタ26が嵌合面27の垂直方向に真直ぐ挿入されるため、コンタクトが予期しない振れにより変形することがない。
【0039】
上記のように、ケーブル側コネクタ26をコネクタ挿抜用治具1のコネクタ保持部3に容易に嵌入し、コネクタ保持部3の収容空間部7に収容することによって、基板側コネクタ28に対して嵌合面27の垂直方向に抜去、挿入することができる。また、ケーブル側コネクタ26の収容時に必要なスペースは、コネクタ保持部3の支持凹部4・4の肉厚分のスペースだけとなり、無駄なスペースを極力減らすことができる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、作業者が直接ケーブル側コネクタに触れずに、ケーブル側コネクタを容易に嵌入して、基板側コネクタからケーブル側コネクタを嵌合面の垂直方向に抜去することができ、さらにコネクタ保持部にケーブル側コネクタを保持して嵌合面の垂直方向に基板側コネクタへ挿入することができる。また、ケーブル側コネクタをコネクタ保持部に収容する際の基板上のスペースを極力少なくできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタ挿抜用治具の一実施形態例の概略正面図である。
【図2】本発明に係るコネクタ挿抜用治具の一実施形態例の概略側面図である。
【図3】本発明に係るコネクタ挿抜用治具の一実施形態例の要部拡大図である。
【図4】本発明に係るコネクタ挿抜用治具の他の一実施形態例の概略図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図5】本発明に係るコネクタ挿抜用治具の他の一実施形態例の概略図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図6】同軸コネクタと基板側コネクタの嵌合状態を示す説明図である。
【図7】同軸コネクタと基板側コネクタの嵌合状態を示す説明図である。
【図8】本発明に係るコネクタ挿抜用治具と同軸ケーブルとの収容方法を示す説明図である。
【図9】本発明に係るコネクタ挿抜用治具での同軸コネクタ抜去方法を示す説明図であり、(a)は正面視した状態、(b)は側面視した状態である。
【図10】本発明に係るコネクタ挿抜用治具での同軸コネクタ挿入方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 コネクタ挿抜用治具
2 胴部
3 コネクタ保持部
4 支持凹部
5 先端面
6 側面壁
7 収容空間部
8 上面壁
9 開口端
10 規制部
11 貫通孔
20 シェル
21 シェル本体
22 シェル蓋
23 突出部
24 固定板
25 ケーブル(同軸ケーブル)
26 ケーブル側コネクタ(同軸コネクタ)
27 嵌合面
28 基板側コネクタ
29 基板
30 基板面
41、51 胴部

Claims (6)

  1. 嵌合面が基板面に平行となるように設けられた基板側コネクタに対して前記嵌合面の垂直方向に挿抜されるケーブル側コネクタのコネクタ挿抜用治具であって、
    作業者に把持される胴部と、
    前記胴部の先端に設けられ、前記ケーブル側コネクタの側方から該ケーブル側コネクタを着脱自在に嵌入させて前記垂直方向に保持可能なコネクタ保持部と
    を有することを特徴とするコネクタ挿抜用治具。
  2. 前記ケーブル側コネクタは、側面位置に突出された突出部を有し、
    前記コネクタ保持部は、
    前記ケーブル側コネクタを側方から嵌入させるように、前記基板面に対向される先端面から側面にかけて開口された収容空間部と、
    前記収容空間部の両側面壁において開口端から嵌入方向に形成され、前記突出部を前記垂直方向に支持する一対の支持凹部と
    を有することを特徴とする請求項1に記載のコネクタ挿抜用治具。
  3. 前記コネクタ保持部の収容空間部の上面壁は、前記ケーブル側コネクタの上面に面状に当接するように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ挿抜用治具。
  4. 前記支持凹部の両側面壁は、開口端側における前記垂直方向の幅が拡大されていることを特徴とする請求項2または3に記載のコネクタ挿抜用治具。
  5. 前記支持凹部には、該支持凹部に嵌入される前記ケーブル側コネクタの前記突出部に当接することによって、前記ケーブル側コネクタを前記収容空間部の最適位置に位置決めする規制部が設けられていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のコネクタ挿抜用治具。
  6. 前記コネクタ保持部よりも前記胴部が太く形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のコネクタ挿抜用治具。
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