JP5434254B2 - 治具 - Google Patents

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本発明は、治具に関し、より特定的には、ケーブル側コネクタを基板側コネクタに着脱する際に用いられる治具に関する。
ケーブル側コネクタを基板側コネクタに着脱する際に用いられる治具としては、例えば、特許文献1に記載のコネクタ挿抜用治具が知られている。以下に、図面を参照しながら該コネクタ挿抜用治具について説明する。図13(a)は、特許文献1に記載のコネクタ挿抜用治具500の構成図である。図13(b)は、ケーブル側コネクタ600が装着されたときのコネクタ挿抜用治具500の先端部分の拡大図である。
コネクタ挿抜用治具500は、図13(a)に示すように、棒状部材により構成されている。コネクタ挿抜用治具500の先端には、凹部504が形成されている。更に、コネクタ挿抜用治具500の先端には、図13(a)に示すように、凹部504の内側に向かって折り返されて形成されている引っ掛け部506が設けられている。
以上のようなコネクタ挿抜用治具500が使用される際には、図13(b)に示すように、基板側コネクタ602に装着されているケーブル側コネクタ600を、凹部504内に収納する。そして、コネクタ挿抜用治具500を引き上げる。この際、引っ掛け部506が、ケーブル側コネクタ600に引っ掛かり、該ケーブル側コネクタ600が上側に引き上げられる。その結果、ケーブル側コネクタ600は、基板側コネクタ602から外れる。
ところで、特許文献1に記載のコネクタ挿抜用治具500では、ケーブル側コネクタ600が該コネクタ挿抜用治具500から容易に外れてしまうという問題があった。より詳細には、コネクタ挿抜用治具500の凹部504には、ケーブル側コネクタ600が収納されるので、該凹部504は、該ケーブル側コネクタ600よりも大きく形成される必要がある。そのため、コネクタ挿抜用治具500とケーブル側コネクタ600との間にガタツキが発生するおそれがある。その結果、ケーブル側コネクタ600がコネクタ挿抜用治具500から容易に外れてしまい、作業効率が低下してしまうおそれがある。
特開2004−22181号公報
そこで、本発明の目的は、ケーブル側コネクタが容易に外れることを抑制できる治具を提供する。
本発明の一形態に係る治具は、下側に押さえつけてケーブル側コネクタを基板側コネクタに取り付ける際、又は、上側に引き上げて該ケーブル側コネクタを該基板側コネクタから取り外す際に用いられる治具であって、上下方向に直交する方向において開口が形成されている収納空間であって、前記ケーブル側コネクタが収納される収納空間が設けられている本体と、弾性体と、前記弾性体の弾性力により、前記ケーブル側コネクタに対して押し付けられて該ケーブル側コネクタを前記収納空間の内周面に押し付ける押圧部材と、を備え、前記ケーブル側コネクタは、前記開口を介して前記収納空間に出し入れされ、前記ケーブル側コネクタが前記収納空間に収納されていない場合には、前記押圧部材が前記弾性体に押されて前記収納空間内に突出し、前記ケーブル側コネクタが前記収納空間に収納される場合には、前記押圧部材が該ケーブル側コネクタに押されて退避すること、を特徴とする。
本発明によれば、ケーブル側コネクタが容易に外れることを抑制できる。
L型同軸コネクタ及びレセプタクルの断面構造図である。 実施形態に係る治具を示した図である。 第1の実施形態に係る治具の先端部の斜視図である。 図2に示す治具の先端部の分解斜視図である。 治具を構成している第2部材の斜視図である。 先端部の先端近傍を前側から平面視した図である。 L型同軸コネクタが治具に取り付けられた状態を示した外観斜視図である。 L型同軸コネクタが取り付けられた状態における先端部の先端近傍を前側から平面視した図である。 第2の実施形態に係る治具の先端部の分解斜視図である。 治具を構成している第2部材の斜視図である。 第3の実施形態に係る治具の先端部の分解斜視図である。 図11のL型同軸コネクタが治具に取り付けられた状態を示した外観斜視図である。 図13(a)は、特許文献1に記載のコネクタ挿抜用治具の構成図である。図13(b)は、ケーブル側コネクタが装着されたときのコネクタ挿抜用治具の先端部分の拡大図である。
以下に、本発明の実施形態に係る治具の構成について図面を参照しながら説明する。
(コネクタの構成)
まず、本発明に係る治具により着脱されるコネクタの構成について図面を参照しながら説明する。図1は、L型同軸コネクタ100及びレセプタクル230の断面構造図である。なお、図1における鉛直方向を上下方向と定義し、水平方向を前後方向と定義する。
L型同軸コネクタ(ケーブル側コネクタ)100は、図1に示すように、ハウジング112、ブッシング114、ソケット116により構成されている。また、L型同軸コネクタ100には、同軸ケーブル220が接続されている。
同軸ケーブル220は、絶縁膜221、外導体222、絶縁膜223及び中心導体224により構成されている。外導体222と中心導体224とは、絶縁膜223により絶縁されている。また、絶縁膜221は、外導体222の周囲を覆っている。
ハウジング112は、下側に開口を有する円筒形状をなしており、導電性材料(例えば、りん青銅)により作製されている。該ハウジング112は、同軸ケーブル220の外導体222に対して接続されている。
ソケット116は、円筒形状のハウジング112の中心において、上下方向に延在していると共に、L字型に曲げられて、ハウジング112の中心から後側に向かって延在している。該ソケット116は、導電性材料(例えば、りん青銅)により作製されており、同軸ケーブル220の中心導体224に対して接続されている。
ブッシング114は、絶縁性材料(例えば、液晶ポリマー)により作製されており、ハウジング112内に設けられて、該ハウジング112とソケット116とを絶縁している。
レセプタクル230(基板側コネクタ)は、回路基板上に実装され、外部導体232及び中心導体234により構成されている。外部導体232は、ハウジング112の内径と同等の大きさの外径を有する円筒形状をなしており、上側に開口を有している。該外部導体232は、導電性材料(例えば、りん青銅)により作製されている。中心導体234は、円筒形状の外部導体232の中心において、上下方向に延在する細い円筒であり、導電性材料(例えば、りん青銅)により作製されている。
L型同軸コネクタ100をレセプタクル230に取り付ける際には、図1(a)に示すように、L型同軸コネクタ100をレセプタクル230の上側にセットし、該L型同軸コネクタ100を下側に押さえつける。これにより、図1(b)に示すように、外部導体232が上側からハウジング112に挿入される。そして、ハウジング112の内周面と外部導体232の外周面とが接触し、同軸ケーブル220の外導体222とレセプタクル230の外部導体232とがハウジング112を介して電気的に接続されるようになる。この際、ハウジング112は、外部導体232により押し広げられる。これにより、ハウジング112の内周面が、外部導体232の外周面に圧接するようになり、L型同軸コネクタ100がレセプタクル230から容易に外れることが防止されている。
また、外部導体232がハウジング112に挿入されると同時に、図1(b)に示すように、中心導体234がソケット116に挿入される。これにより、中心導体234の外周面とソケット116の内周面とが接触し、同軸ケーブル220の中心導体224とレセプタクル230の中心導体234とがソケット116を介して電気的に接続されるようになる。
一方、L型同軸コネクタ100をレセプタクル230から取り外す際には、図1(b)に示す状態において、L型同軸コネクタ100を上側に引き上げる。これにより、図1(a)に示すように、L型同軸コネクタ100がレセプタクル230から取り外される。
(第1の実施形態)
以下に、第1の実施形態に係る治具10aについて図面を参照しながら説明する。治具10aは、L型同軸コネクタ100のレセプタクル230に対する取り付け及び取り外しの際に用いられる。図2は、実施形態に係る治具10a〜10cを示した図である。図3は、第1の実施形態に係る治具10aの先端部14の斜視図である。図4は、図2に示す治具10aの先端部14の分解斜視図である。図5は、治具10aを構成している第2部材18の斜視図である。なお、以下では、鉛直方向を上下方向と定義し、水平方向を前後方向と定義する。上下方向と前後方向とは直交している。
治具10aは、図2に示すように、グリップ12及び先端部(本体)14を備えている。グリップ12は、例えば、樹脂により作製され、L型同軸コネクタ100のレセプタクル230に対する取り付け及び取り外しの際に、ユーザにより保持される部分である。先端部14は、グリップ12の下側に取り付けられ、金属(例えば、ステンレス)が切削加工等されることにより作製される。
次に、図3及び図4を参照しながら先端部14の詳細について説明する。先端部14は、図3及び図4に示すように、第1部材16、第2部材18及びピン20により構成されており、グリップ12に対して着脱可能である。更に、先端部14は、ばね(弾性体)22及びピン(押圧部材)24を内蔵している。
第1部材16は、板状部16a及び折り返し部16b,16cにより構成されている。板状部16aは、上下方向に長手方向を有する長方形状の板である。板状部16aには、孔h2が設けられている。折り返し部16b,16cはそれぞれ、板状部16aの下側の短辺の両端から下側に突出し、更に、前側に向かってL字型に折り返されることにより構成されている。折り返し部16b,16cは、図4に示すように、上下方向及び前後方向に直交する方向において、間隔W2を空けた状態で設けられている。これにより、板状部16a及び折り返し部16b,16cは、前側から平面視したときに、コ字型をなしている。
第2部材18は、板状部18a及び突出部18b,18cにより構成されている。板状部18aは、上下方向に長手方向を有する長方形状の板である。板状部18aには、孔h1が設けられている。突出部18b,18cはそれぞれ、板状部18aの下側の短辺の両端から下側に突出している。突出部18b,18cは、図4に示すように、上下方向及び前後方向に直交する方向において、間隔W2よりも大きな間隔W1を空けた状態で設けられている。これにより、板状部18a及び突出部18b,18cは、前側から平面視したときに、コ字型をなしている。
また、板状部18aの後側の主面には、図5(a)に示すように、上下方向に延在する溝G1が設けられている。そして、溝G1の下端には、孔h3が設けられている。孔h3は、溝G1の下端と板状部18aの下端とを貫通するように設けられている。
ばね22及びピン24は、図5(b)に示すように、溝G1内に収納される。より詳細には、ピン24は、上部24a,中部24b及び下部24cを有している。上部24aは、ばね22の内径よりも細く形成されており、図5(b)に示すように、ばね22の下側に挿入される。中部24bは、ばね22の内径よりも太く形成されており、上部24aがばね22に挿入されたときに、ばね22により下側に押さえつけられる部分である。下部24cは、孔h3よりも細くかつ長く形成されており、孔h3に挿入される。この際、下部24cの先端は、孔h3より僅かに突出する。また、下部24cの先端は、曲面形状(例えば、球状)に加工されている。
ばね22及びピン24が溝G1内に収納された第2部材18は、第1部材16に対してピン20により取り付けられる。具体的には、孔h1,h2が一致するように、第1部材16と第2部材18とを重ねる。このとき、突出部18b,18cの先端はそれぞれ、図3に示すように、折り返し部16b,16cに接触している。また、板状部16a,18aは、前側から平面視したときに一致している。そして、ピン20を孔h1,h2に挿入することにより、第1部材16と第2部材18とを固定する。これにより、図3に示す先端部14が完成する。なお、ピン20の代わりにねじが用いられてもよい。
ここで、先端部14の先端近傍の構成についてより詳細に説明する。図6は、先端部14の先端近傍を前側から平面視した図である。
先端部14の先端近傍には、図6に示すように、L型同軸コネクタ100を収納するための収納空間SPが設けられている。具体的には、先端部14の先端近傍には、板状部16a,18a(板状部16aは、板状部18aと重なっているので図示せず)の下端と、折り返し部16b,16cと、突出部18b,18cとに囲まれた収納空間SPが形成されている。板状部16a,18aの下端は、収納空間SPの上面S1を構成している。また、収納空間SPには、前側に開口O1が形成され、後側に開口O2が形成され、下側に開口O3が形成されている。
ここで、突出部18bと突出部18cとの間隔W1は、折り返し部16bと折り返し部16cとの間隔W2よりも大きい。よって、開口O1は、図6に示すように、開口O2よりも広い面積を有している。更に、間隔W1が間隔W2よりも大きいので、折り返し部16b,16cはそれぞれ、収納空間SPに向かって突出部18b,18cから突出している。これにより、突出部18b,18cにおいて、折り返し部16b,16cから突出している部分の上面は、収納空間SPの下面S2を構成している。更に、折り返し部16bと折り返し部16cとの間には、開口O3が形成されている。
次に、L型同軸コネクタ100のレセプタクル230に対する取り付け及び取り外しについて説明する。図7は、L型同軸コネクタ100が治具10aに取り付けられた状態を示した外観斜視図である。図8は、L型同軸コネクタ100が取り付けられた状態における先端部14の先端近傍を前側から平面視した図である。
まず、L型同軸コネクタ100のレセプタクル230に対する取り外しについて説明する。図7(a)において、L型同軸コネクタ100は、レセプタクル230に取り付けられているものとする。ただし、図7(a)では、レセプタクル230は記載されていない。
ユーザは、図7(a)の点線に示すように、同軸ケーブル220が収納空間SPを前後方向に通過するように、治具10aをセットする。次に、ユーザは、該治具10aを前側にスライドさせる。これにより、L型同軸コネクタ100は、図7(a)に示すように、開口O1を介して、収納空間SP内に入る(収納される)。ここで、図6に示すように、間隔W1は間隔W2よりも大きいので、開口O1は開口O2よりも大きい。そのため、L型同軸コネクタ100は、開口O2を通過できず、折り返し部16b,16cに引っ掛かる。これにより、治具10aが停止する。
ここで、L型同軸コネクタ100のハウジング112は、図8に示すように、前側から平面視したときに、円筒部112a及び張り出し部112b,112cにより構成されている。円筒部112aは、円筒形状をなしており、外部導体232が挿入される部分である。張り出し部112b,112cは、上下方向及び前後方向に直交する方向に円筒部112aから突出すると共に、下側に折り返されて構成された部分である。
円筒部112aの下側は、開口O3を介して収納空間SPから外部に露出している。一方、円筒部112aの上側には、ピン24が接触している。ピン24は、ばね22の弾性力により、下側に付勢されている。そのため、ピン24は、L型同軸コネクタ100を下側に押し付けている。その結果、張り出し部112b,112cは、下面(内周面)S2に押し付けられている。これにより、L型同軸コネクタ100は、治具10aにより保持される。
次に、ユーザは、治具10aを上側に引き上げる。この際、下面S2が張り出し部112b,112cを上側に押し上げる。これにより、L型同軸コネクタ100は、引き上げられて、レセプタクル230から取り外される。L型同軸コネクタ100がレセプタクル230から取り外された後も、前記の通り、ピン24が、ばね22の弾性力により、L型同軸コネクタ100を下面S2に押し付けているので、L型同軸コネクタ100は、治具10aから容易に外れることはない。この後、ユーザは、同軸ケーブル220を前側に押し出す。これにより、L型同軸コネクタ100は、開口O1を介して、収納空間SP外に出る。
次に、L型同軸コネクタ100のレセプタクル230に対する取り付けについて説明する。以下では、図7(a)において、L型同軸コネクタ100は、レセプタクル230に取り付けられていないものとする。
まず、ユーザは、図7(a)の点線に示すように、同軸ケーブル220が収納空間SPを前後方向に通過するように、治具10aをセットする。次に、ユーザは、該治具10aを前側にスライドさせる。これにより、L型同軸コネクタ100は、図7(a)に示すように、開口O1を介して、収納空間SP内に入る(収納される)。なお、治具10aを前側にスライドさせるのではなく、同軸ケーブル220を後側に引いてもよい。このとき、図8に示すように、ピン24が、ばね22の弾性力により、L型同軸コネクタ100を下面S2に押し付けているので、L型同軸コネクタ100は、治具10aから容易に外れることはない。
次に、ユーザは、L型同軸コネクタ100をレセプタクル230の上側にセットし、L型同軸コネクタ100をレセプタクル230に対して、押さえつける。この際、レセプタクル230からの反力により、ピン24は、円筒部112aの上面に押されて板状部18a内に引っ込む。その結果、円筒部112aの上面は、上面S1に接触する。
ユーザは、治具10aを更に下側に押し付ける。これにより、上面S1がL型同軸コネクタ100を下側に押さえつける。その結果、L型同軸コネクタ100がレセプタクル230に取り付けられる。この後、ユーザは、治具10aを後側に引く。これにより、L型同軸コネクタ100は、開口O1を介して、収納空間SP外に出る。
なお、上記説明では、図7(a)に示すように、同軸ケーブル220がL型同軸コネクタ100の後側に延在している状態で、後側から治具10aを取り付けるものとした。しかしながら、図7(b)に示すように、同軸ケーブル220がL型同軸コネクタ100の前側に延在している状態で、後側から治具10aを取り付けてもよい。
(効果)
以上のように構成された治具10aによれば、以下に説明するように、L型同軸コネクタ100がL型同軸コネクタ10aから容易に外れることを抑制できる。より詳細には、図13の特許文献1に記載のコネクタ挿抜用治具500では、凹部504には、ケーブル側コネクタ600が収納されるので、該凹部504は、該ケーブル側コネクタ600よりも大きく形成される必要がある。そのため、コネクタ挿抜用治具500とケーブル側コネクタ600との間にガタツキが発生するおそれがある。その結果、ケーブル側コネクタ600がコネクタ挿抜用治具500から容易に外れてしまうおそれがある。
そこで、治具10aでは、ピン24及びばね22を用いて、収納空間SPの内周面にL型同軸コネクタ100を押さえつけている。より詳細には、ピン24は、ばね22により付勢されている。よって、図8に示すように、収納空間SP内にL型同軸コネクタ100が収納されると、L型同軸コネクタ100の円筒部112aの上面がピン24によって下側に押さえつけられるようになる。そのため、L型同軸コネクタ100は、ピン24及び下面S2により挟まれるように保持される。その結果、L型同軸コネクタ100が治具10aから容易に外れることが抑制される。
更に、治具10aでは、以下に説明するように、収納空間SPの形成時の加工精度を比較的低くすることができる。より詳細には、特許文献1に記載のコネクタ挿抜用治具500では、ケーブル側コネクタ600は、凹部504の内周面との接触のみでケーブル側コネクタ600を保持している。よって、コネクタ挿抜用治具500からケーブル側コネクタ600が容易に外れないようにするためには、ケーブル側コネクタ600が凹部504の内周面に隙間なく接触するように、凹部504を高精度で加工する必要がある。
一方、治具10aは、ピン24と下面S2とによってL型同軸コネクタ100を保持している。ピン24は、ばね22により付勢されているので、上下方向に動くことができる。よって、L型同軸コネクタ100を保持していない状態(図6参照)において、ピン24と下面S2との間隔を、折り返し部112b,112cの上下方向の幅よりも僅かに小さく設定すればよい。これにより、治具10aがL型同軸コネクタ100を保持した場合には、ピン24がL型同軸コネクタ100によって押されて退避する。そして、L型同軸コネクタ100は、ピン24と下面S2とにより保持されるようになる。よって、治具10aでは、上面S1と下面S2との間隔を高精度に設定する必要がなくなる。その結果、治具10aでは、収納空間SPの形成時の加工精度を比較的低くすることができる。
また、治具10aでは、以下に説明するように、L型同軸コネクタ100を治具10aに容易に取り付けることが可能である。より詳細には、L型同軸コネクタ100を治具10aに取り付ける際には、図7(a)に示すように、ユーザは、同軸ケーブル220が収納空間SPを前後方向に通過するように、治具10aをセットする。次に、ユーザは、該治具10aを前側にスライドさせる。これにより、収納空間SP内にL型同軸コネクタ100が収納される。この際、L型同軸コネクタ100の円筒部112aの上面は、ピン24と摺接する。故に、ピン24は、角を有する形状であると、円筒部112aの上面にて引っ掛かってしまうおそれがある。その結果、治具10aにL型同軸コネクタ100を円滑に取り付けることができないおそれがある。
そこで、治具10aでは、ピン24の先端は、球面に加工されている。これにより、円筒部112aの上面にてピン24が引っ掛かることが抑制される。その結果、L型同軸コネクタ100を治具10aに容易に取り付けることが可能となる。
なお、治具10aにおいて、ばね22及びピン24の代わりに、これらを一体化したコンタクトプローブを適用してもよい。
(第2の実施形態)
以下に、第2の実施形態に係る治具10bについて図面を参照しながら説明する。図9は、第2の実施形態に係る治具10bの先端部14の分解斜視図である。図10は、治具10bを構成している第2部材18の斜視図である。
治具10aと治具10bとの相違点は、治具10bでは、ピン24の代わりに、ボール(球体)24'が用いられている点である。以下に、かかる相違点を中心に治具10bについて説明する。
治具10bの全体構成は、治具10aの全体構成と同じであり、図2に示される。また、治具10bの先端部14の外観は、治具10aの外観と同じであり、図3に示される。
先端部14は、図9に示すように、第1部材16、第2部材18及びピン20により構成されている。更に、先端部14は、ばね(弾性部材)22及びボール(押圧部材)24'を内蔵している。治具10bの第1部材16、ピン20及びばね22については、治具10aの第1部材16、ピン20及びばね22と同じであるので説明を省略する。
また、板状部18aの後側の主面には、図10に示すように、上下方向に延在する溝G2が設けられている。そして、溝G2の下端には、孔h3が設けられている。孔h3は、溝G1の下端と板状部18aの下端とを貫通するように設けられている。ただし、治具10bの孔h3の上下方向の長さは、治具10aの孔h3の上下方向の長さよりも短い。これは、ボール24'の上下方向の長さが、ピン24の上下方向の長さよりも短いためである。治具10bのその他の構成については、治具10aと同じであるので、説明を省略する。
(効果)
治具10bによれば、治具10aと同様に、L型同軸コネクタ100が治具10aから容易に外れることを抑制できる。また、治具10bでは、治具10aと同様に、収納空間SPの形成時の加工精度が比較的低くてすむ。
また、治具10bでは、ボール24'は、全体が球状をなしているので、転がることができる。これにより、L型同軸コネクタ100を治具10bに治具10aよりも容易に取り付けることが可能となる。
なお、治具10bにおいて、ばね22及びボール24'の代わりに、これらを一体化したボールプランジャーを適用してもよい。
(第3の実施形態)
以下に、第3の実施形態に係る治具10cについて図面を参照しながら説明する。図11は、第3の実施形態に係る治具10cの先端部14の分解斜視図である。図12は、L型同軸コネクタ100が治具10cに取り付けられた状態を示した外観斜視図である。
治具10aと治具10cとの相違点は、治具10cでは、ばね22及びピン24の代わりに、板ばね30が用いられている点である。以下に、かかる相違点を中心に治具10cについて説明する。
先端部14は、図11に示すように、第1部材16、第2部材18、ピン20、板ばね30及びねじ32により構成されている。治具10cの第1部材16及びピン20については、治具10aの第1部材16及びピン20と同様であるので説明を省略する。
板ばね30は、長方形状の金属板がL字型に折り曲げられて構成されている。具体的には、板ばね30は、固定部30a、折り曲げ部30b及び接触部30cにより構成されている。固定部30aは、上下方向に延在しており、板状部18aの前側の主面に固定される。具体的には、固定部30aには、図11に示すように孔h4が設けられている。また、板状部18aの前側の主面には、孔h5が設けられている。板ばね30は、孔h4と孔h5とが一致するように第2部材18にセットされ、ねじ32が孔h4,h5に挿入されることにより、第2部材18に固定される。
折り曲げ部30bは、固定部30aの下端に位置し、板ばね30が折り曲げられることにより形成された湾曲部分である。接触部30cは、折り曲げ部30bを介して、固定部30aに接続され、該固定部30aに対して鈍角をなしている。これにより、接触部30cは、固定部30aから下側及び後側に向かって斜め方向に延在している。そして、板ばね30が第2部材18に固定された場合には、接触部30cは、第1部材16及び第2部材18の下端の下側に回りこんでいる。なお、治具10cのその他の構成は、治具10aのその他の構成と同じであるので説明を省略する。
以上のように構成された治具10cでは、図12に示すように、治具10aと同じ手順によりL型同軸コネクタ100が取り付けられると、円筒部112aの上側には、接触部30cが接触する。接触部30cは、折り曲げ部30bの弾性力により、下側に付勢される。そのため、接触部30cは、L型同軸コネクタ100を下側に押し付ける。その結果、張り出し部112b,112cは、下面S2に押し付けられる。これにより、L型同軸コネクタ100は、治具10cにより保持される。
(効果)
治具10cによれば、治具10aと同様に、L型同軸コネクタ100が治具10cから容易に外れることを抑制できる。また、治具10cでは、治具10aと同様に、収納空間SPの形成時の加工精度が比較的低くてすむ。
なお、治具10cにおいて、板ばね30は、ねじ32により第2部材18に固定されているが、例えば、第2部材18に設けられた溝に圧入されることにより、第2部材18に固定されてもよい。
本発明は、治具に有用であり、特に、ケーブル側コネクタが容易に外れることを抑制できる点において優れている。
O1〜O3 開口
S1 上面
S2 下面
SP 収納空間
10a〜10c 治具
14 先端部
22 ばね
24 ピン
24' ボール
30 板ばね
30a 固定部
30b 折り曲げ部
30c 接触部
100 L型同軸コネクタ

Claims (4)

  1. 下側に押さえつけてケーブル側コネクタを基板側コネクタに取り付ける際、又は、上側に引き上げて該ケーブル側コネクタを該基板側コネクタから取り外す際に用いられる治具であって、
    上下方向に直交する方向において開口が形成されている収納空間であって、前記ケーブル側コネクタが収納される収納空間が設けられている本体と、
    弾性体と、
    前記弾性体の弾性力により、前記ケーブル側コネクタに対して押し付けられて該ケーブル側コネクタを前記収納空間の内周面に押し付ける押圧部材と、
    を備え、
    前記ケーブル側コネクタは、前記開口を介して前記収納空間に出し入れされ、
    前記ケーブル側コネクタが前記収納空間に収納されていない場合には、前記押圧部材が前記弾性体に押されて前記収納空間内に突出し、
    前記ケーブル側コネクタが前記収納空間に収納される場合には、前記押圧部材が該ケーブル側コネクタに押されて退避すること、
    を特徴とする治具。
  2. 前記収納空間は、上面及び下面を有しており、
    前記押圧部材は、前記ケーブル側コネクタを前記下面に対して押し付けること、
    を特徴とする請求項1に記載の治具。
  3. 前記押圧部材において、前記ケーブル側コネクタと接触する部分は、球面をなしていること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の治具。
  4. 前記押圧部材は、球状であること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の治具。
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