JP4301449B2 - L型電気コネクタ用工具及びこれを用いたコネクタ抜去方法 - Google Patents
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Description
L型コネクタの抜去のための本発明による工具は、ハンドル部と、該ハンドル部から延出して縦方向に延びる脚部の先端部に該延出方向から横方向に突出する係合部により形成される抜去操作部とを有し、該係合部と上記ハンドル部との間隔が上記軸線方向での保護部の高さ寸法より大きく、かつ上記脚部の延出方向における係合部の高さ寸法が上記回路面と上記保護部との間隔よりも小さく、係合部を回路面と保護部との間に挿入し、上記係合部を傾けることで相手コネクタから抜去可能とすることを特徴としている。
タから抜去するときには、上記工具の係合部を上記回路面と上記保護部との間に挿入し、
係合部を傾けるように工具を操作し、この係合部が上記保護部を上方へ押し上げて、L型
コネクタと相手コネクタとのロックを解除し、該L型コネクタの抜去が可能となる。なお
、本発明において抜去とは、L型コネクタを相手コネクタから完全に分離してしまうこと
のみならず、ロック解除の状態で容易に分離できるようになっていることを含んでいる。
るL型コネクタの部位は保護部であり、ケーブルを捲回圧着していて強度が高い。しかも
上記力は引き上げ力でなく押し上げ力であって静的に印加できる。したがって、衝撃力を
伴わないのでL型コネクタのみならず、周辺部品を傷めることがない。
設けられた係合部同士の対向端間隔がケーブルの直径寸法より大きく保護部の幅寸法より
も小さいこととする形態にできる。この場合、L型コネクタの抜去は両方の脚部に設けられた係合部によってなされる。係合部は、ケーブルの延出方向に沿う幅寸法が高さ寸法よりも大きいことが好ましい。
L型コネクタに対し、ストッパ部が該L型コネクタの嵌合筒状部の上部に位置する蓋部の上面に当接するまで保持部をL型コネクタに当てると、フィンガ部の突起がL型コネクタの肩部に係止する。この状態で、該L型コネクタを相手コネクタの上方位置へもたらした後、該相手コネクタへ嵌合せしめる。しかる後、工具を引き上げれば、コネクタ同士の嵌合力が工具と肩部との係止力よりも大きいために、L型コネクタが相手コネクタと嵌合したまま工具がL型コネクタから外れる。このような保持部はL型コネクタが小型で指で摘んで扱うことが困難な場合に特に好都合である。
端部に保持部を設けるようにするならば、一つの工具で抜去そして嵌合ができて便利である。
本発明において、L型コネクタの相手コネクタからの抜去する本発明方法は、工具のケ
ーブルの延出方向に沿う幅寸法が高さ寸法よりも大きい係合部が設けられた工具の該係合
部を、上記L型コネクタの保護部と回路面との間に挿入した後、該係合部の一部分を上記回路面に当接させ、かつ他の部分を上記保護部に当接させるように工具を傾斜することで、該保護部に対して上方への力を印加してL型コネクタを抜去することを特徴とする。
ら対向するように突出して係合部を有している場合には、該抜去操作部の一対の係合部が
L型コネクタに結線されているケーブルを跨ぐようにして、該係合部が回路面に近接あるいは当接するまで下降せしめ、さらに該係合部がL型コネクタの保護部の下にくるようにケーブルの長手方向に該工具を移動せしめ、しかる後に工具の上端側をケーブルの延出方向に傾けて、工具の係合部の下縁を回路面に当接させ、かつ上縁を上記保護部の下面に当接せしめることにより、該保護部に対して上方への力を印加してL型コネクタを抜去する。
いる対象たるL型コネクタと共に説明する。
た相手コネクタ(図示せず)への嵌合方向AとケーブルCの延出方向Bとが略直角をなしていて、これがL型コネクタと称される所以である。
をもつ嵌合筒状部11と、該嵌合筒状部11から上記軸線に対して略直角方向に延びてケ
ーブルCを直接もしくは間接的に保持して保護する保護部12とを有している。上記嵌合
筒状部11と保護部12とは、金属板を成形して一体に作られている。上記嵌合筒状部1
1は外部導体をなしていて、相手コネクタの対応外部導体と嵌合した際に、相手コネクタ
のロック溝と係合して抜け防止を図る環状のロック突部11Bが内周面に設けられている
。
。
面をそのまま維持して外形づけされている。
よる摘み操作を容易とするように凹み21Aが形成されたハンドル部21を有している。
工具20は使用時に縦方向に延びる姿勢で用いられるので、図2(A)で左右方向(長手
方向)は縦方向となり上下方向が横方向となる。このハンドル部21は、工具の摘み操作
中に撓まないような剛性を有している。該ハンドル部21の左部には、段状に細くなって
延長されている延長部22が設けられ、この延長部22の左方に抜去操作部23が設けら
れている。該抜去操作部23は、上記延長部22から平行に延出する二つの脚部24と、
該脚部24の先端で互いに近づく方向に突出した係合部25とを有している。
部21の延長部22との間隔h1がL型コネクタ10の保護部12の高さ寸法、例えば図
1では高さ寸法の最大値H1よりも大きく、脚部24の延出方向での係合部25の寸法h
2が上記保護部12と回路面Pとの間隔H2よりも小さく、また、上記係合部25同士間
の間隔dがケーブルCの直径Dよりも若干大き目に設定されている。さらには、上記係合部25は、ケーブルCの延出方向での幅寸法が上記寸法h2よりも大きく設定されている。
持部26は平行に延びる二つのフィンガ部27と、該フィンガ部27の先端で互いに近づ
く方向に設けられた突起28と、両フィンガ部27の間にフィンガ部27よりも短く設けられたストッパ部29とを有している。
図3(A)において、相手コネクタ30は回路基板等の回路面Pに取りつけられている
。該相手コネクタ30は外部導体の嵌合筒状部31が外周面に環状のロック溝31Aを有
していて、上記L型コネクタ10の対応ロック突部11Bと係合してロックがなされてい
る。
相手コネクタ30に対し、L型コネクタ10を嵌合させるときには、工具20を上下反
転して、保持部26を用いる。
具20をもたらし(図5(A)参照)、この位置から工具20を降下させる(図5(B)
参照)。二つのフィンガ部27は肩部16の上縁に当接して弾性開脚変位してそのまま降
下し、突起28が肩部16の下側にきたときにフィンガ部27が原形に向けて撓み変位が
減少して、上記突起28が肩部16の下縁と係止する。このとき、ストッパ部29の端面
29Aが上記L型コネクタの蓋部15の上面に当接するので、工具20はこれ以上降下しない。かくして、保持部26はL型コネクタ10を保持する。
に設けられた突起28と上記L型コネクタ10の肩部16における係止力は、上記ロック溝31Aとロック突部11Bとのロック嵌合力よりも小さく設定されているので、L型コネクタ10と相手コネクタ30がロック状態を維持した状態で工具20は上記肩部16から外れる。かくして、L型コネクタ10の相手コネクタ30への嵌合作業が終了する。
である。例えば、図6の工具20にあっては、抜去操作部23Aは、一つの脚部24Aを
有しているのみである。この脚部24Aの先端から係合部25Aが突出している。該係合
部25Aの突出量は、図2のものに比し比較的大きく、好ましくはケーブルCの半径寸法
以上である。この突出量は、不必要に大きくない限り、その限度はない。
11 嵌合筒状部
12 保護部
16 肩部
20 工具
21 ハンドル部
23 抜去操作部
24 脚部
25 係合部
26 保持部
27 フィンガ部
28 突起
29 ストッパ部
30 相手コネクタ
Claims (6)
- 回路面に取付けられた相手コネクタに対し、該回路面と略直角をなす方向で嵌合し、嵌
合方向を軸線とする嵌合筒状部と、該軸線に対して略直角な方向に設けられたケーブルを
保護する保護部とを有しているL型電気コネクタを、相手コネクタから抜去するための抜
去操作部を有するコネクタ用工具において、ハンドル部と、該ハンドル部から延出して縦
方向に延びる脚部の先端部に該延出方向から横方向に突出する係合部により形成される抜
去操作部とを有し、該係合部と上記ハンドル部との間隔が上記軸線方向での保護部の高さ
寸法より大きく、かつ上記脚部の延出方向における係合部の高さ寸法が上記回路面と上記
保護部との間隔よりも小さく、該係合部を回路面と保護部との間に挿入し、上記係合部を
傾けることで相手コネクタから抜去可能とすることを特徴とする電気コネクタ用工具。 - ハンドル部から延出する脚部は、対をなして延びており各脚部に設けられた係合部同士
の対向端間隔がケーブルの直径寸法より大きく保護部の幅寸法よりも小さいこととする請
求項1に記載の電気コネクタ用工具。 - 係合部は、ケーブルの延出方向に沿う幅寸法が高さ寸法よりも大きいこととする請求項
1又は請求項2に記載の電気コネクタ用工具。 - 抜去操作部とは反対側でハンドル部から延びL型電気コネクタを取り上げるための保持部をさらに備え、該保持部は、ハンドル部から対を成して延びて少なくとも一つが弾性変形可能なフィンガ部と、両フィンガ部の間でフィンガ部よりも短く延びるストッパ部とを有し、上記一対のフィンガ部の先端には互いに近づく方向の突起が設けられていることとする請求項1に記載の電気コネクタ用工具。
- 回路面に取付けられた相手コネクタに対し、該回路面と略直角をなす方向で嵌合し、嵌合方向を軸線とする嵌合筒状部と、該軸線に対して略直角な方向に設けられたケーブルを保護する保護部とを有しているL型電気コネクタを相手コネクタから抜去する方法において、工具のケーブルの延出方向に沿う幅寸法が高さ寸法よりも大きい係合部が設けられた工具の該係合部を、上記L型電気コネクタの保護部と回路面との間に挿入した後、該係合部の一部分を上記回路面に当接させ、かつ他の部分を上記保護部に当接させるように工具を傾斜することで、該保護部に対して上方への力を印加してL型電気コネクタを抜去する
ことを特徴とする電気コネクタの抜去方法。 - 工具はハンドル部と該ハンドル部から延出する一対の脚部の先端部から対向するように
突出する係合部により形成される抜去操作部とを有し、該抜去操作部の一対の係合部がL
型電気コネクタに結線されているケーブルを跨ぐようにして、該係合部が回路面に近接あ
るいは当接するまで下降せしめ、さらに該係合部がL型電気コネクタの保護部の下にくるようにケーブルの長手方向に該工具を移動せしめ、しかる後に工具の上端側をケーブルの延出方向に傾けて、工具の係合部の下縁を回路面に当接させ、かつ上縁を上記保護部の下面に当接せしめることにより、該保護部に対して上方への力を印加してL型電気コネクタを抜去することとする請求項5に記載の電気コネクタの抜去方法。
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