JP2015147555A - クローラ式不整地作業車両 - Google Patents

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青木 英明
Hideaki Aoki
英明 青木
森口 和磨
Kazuma Moriguchi
和磨 森口
丹生 秀和
Hidekazu Nibu
秀和 丹生
達也 藤森
Tatsuya Fujimori
達也 藤森
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Abstract

【課題】傾斜地や凹凸の激しい不整地において、安定して走行できるとともに操作性が向上したクローラ式不整地作業車両を提供する。【解決手段】車体フレームと、クローラ走行装置30と、懸架装置40とを備えるクローラ式不整地作業車両において、クローラ走行装置30は、該クローラ走行装置30を上下方向を軸として回動自在に支持するクローラ連結部材610を介して懸架装置40に連結し、懸架装置40は、左右一対の牽引アーム41と、揺動アームと、左右一対の連結アームとからなり、クローラ走行装置30を上下方向を軸として回動させるクローラ回動装置630を備える。【選択図】図10

Description

本発明は、車体フレームと、少なくとも左右一対のクローラ走行装置と、前記左右一対のクローラ走行装置を前記車体フレームに懸架する懸架装置とを備えるクローラ式不整地作業車両に関する。
従来、軟弱地や傾斜地等の不整地を走行する作業車両には、安定して走行できるようにクローラ式の走行装置が用いられている。そして、左右一対のクローラ走行装置をイコライザバーで連結し、このイコライザバーを車体フレームに前後方向を軸として回動自在に懸架することで、左右方向の地面の傾斜に合わせてクローラ走行装置を傾動可能とし、クローラ走行装置の接地性を向上させているもの(例えば、特許文献1)がある。また、作業機及び運転室を備えた上部旋回体を旋回自在に搭載したシャシフレームの下部に、それぞれの下端部に走行用のクローラ走行装置を有する4個の伸縮アームを設け、不整地の凹凸に合わせて4個の伸縮アームをそれぞれ伸縮して上部旋回体を水平に保持することを可能としているもの(例えば、特許文献2)がある。
特開平11−291960号公報 特開2000−335457号公報
しかし、特許文献1は、斜面横断走行時にクローラ走行装置の十分な接地性が確保できずに横滑りや横転する危険性が高く、操作性や走行性が低下する場合がある。また、特許文献2は、不整地の凹凸に合わせて4個の伸縮アームをそれぞれ伸縮させるため、その操作が複雑であるとともに、不整地の凹凸に対するクローラ走行装置の接地の追従性が遅いため、操作性や走行性が低下する場合がある。
そこで、本発明の目的は、傾斜地や凹凸の激しい不整地において、安定して走行できるとともに操作性が向上したクローラ式不整地作業車両を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明のクローラ式不整地作業車両は、
車体フレームと、
少なくとも左右一対のクローラ走行装置と、
前記左右一対のクローラ走行装置を前記車体フレームに懸架する懸架装置とを備えるクローラ式不整地作業車両において、
前記クローラ走行装置は、該クローラ走行装置を上下方向を軸として回動自在に支持するクローラ連結部材を介して前記懸架装置に連結し、
前記懸架装置は、
前後方向に延設され、一端が前記車体フレームに左右方向を軸として回動自在に支持され、他端が前記クローラ連結部材に左右方向を軸として回動自在に支持される左右一対の牽引アームと、
左右方向に延設され、左右方向の中心で前記車体フレームに前後方向を軸として回動自在に支持される揺動アームと、
一端が自在継手を介して前記揺動アームに連結され、他端が自在継手を介して前記クローラ連結部材に連結される左右一対の連結アームとからなり、
前記左右一対のクローラ走行装置を上下方向を軸として回動させるクローラ回動装置を備えることを特徴とする。
更に、前記クローラ回動装置は、ピストンロッドとシリンダーライナーとからなる左右一対のシリンダーであり、一端が前記クローラ走行装置に連結し、他端が前記クローラ連結部材に連結することを特徴とする。
更に、前記左右一対のシリンダーを連結することを特徴とする。
更に、前記クローラ回動装置は、右旋回時に前記右クローラ走行装置を前記左クローラ走行装置よりも大きく回動し、左旋回時に前記左クローラ走行装置を前記右クローラ走行装置よりも大きく回動することを特徴とする。
本発明のクローラ式不整地作業車両によれば、車体フレームと、少なくとも左右一対のクローラ走行装置と、前記左右一対のクローラ走行装置を前記車体フレームに懸架する懸架装置とを備えるクローラ式不整地作業車両において、前記クローラ走行装置は、該クローラ走行装置を上下方向を軸として回動自在に支持するクローラ連結部材を介して前記懸架装置に連結し、前記懸架装置は、前後方向に延設され、一端が前記車体フレームに左右方向を軸として回動自在に支持され、他端が前記クローラ連結部材に左右方向を軸として回動自在に支持される左右一対の牽引アームと、左右方向に延設され、左右方向の中心で前記車体フレームに前後方向を軸として回動自在に支持される揺動アームと、一端が自在継手を介して前記揺動アームに連結され、他端が自在継手を介して前記クローラ連結部材に連結される左右一対の連結アームとからなり、前記左右一対のクローラ走行装置を上下方向を軸として回動させるクローラ回動装置を備える。
これにより、斜面横断走行時におけるクローラ走行装置の横滑りを低減することができ、斜面横断走行時の走行性が向上する。また、車体フレームの左右方向における傾きを変更することができ、斜面横断走行時の走行性や操作性が向上する。また、車両の左右方向における不整地の上下方向の段差に対して、クローラ走行装置の上下方向の揺動の応答性が良くなり、走行性や操作性や乗り心地が向上する。また、クローラ走行装置が回動して走行方向を変更するため、確実に走行方向の変更が可能である。また、車両の操舵が容易に行え、操作性が向上する。したがって、傾斜地や凹凸の激しい不整地において、安定して走行できるとともに操作性が向上したクローラ式不整地作業車両を提供することができる。
更に、本発明のクローラ式不整地作業車両によれば、前記クローラ回動装置は、ピストンロッドとシリンダーライナーとからなる左右一対のシリンダーであり、一端が前記クローラ走行装置に連結し、他端が前記クローラ連結部材に連結するので、車両の操舵が簡易な構成によって行えるため、生産性、メンテナンス性、耐久性が向上する。
更に、本発明のクローラ式不整地作業車両によれば、前記左右一対のシリンダーを連結するので、車両の操舵が簡易な構成によって行えるため、生産性、メンテナンス性、耐久性が向上する。
更に、本発明のクローラ式不整地作業車両によれば、前記クローラ回動装置は、右旋回時に前記右クローラ走行装置を前記左クローラ走行装置よりも大きく回動し、左旋回時に前記左クローラ走行装置を前記右クローラ走行装置よりも大きく回動するので、車両の旋回がスムースに行える。
本発明の実施形態に係るクローラ式不整地作業車両の一例を示す左側面図である。 図1の平面図である。 主に車体フレームと懸架装置の構成を示す左側面図である。 図3の平面図である。 車体フレームの斜視図である。 後クローラ走行装置の左側面図である。 後クローラ走行装置の主要部拡大図である。 前クローラ走行装置の左側面図である。 前クローラ走行装置と前懸架装置との連結を説明する背面図である。 前クローラ走行装置と前懸架装置との連結を説明する平面図である。 後懸架装置を説明する背面図である。 牽引アームの斜視図である。 揺動アームの斜視図である。 不整地走行時の後懸架装置の状態を説明する背面図である。 図14における左側面図である。 図14における右側面図である。 斜面の横断走行時の後懸架装置の状態を説明する概略模式図である。 斜面の横断走行時の後懸架装置の別の状態を説明する概略模式図である。 斜面の横断走行時の後懸架装置の別の状態を説明する概略模式図である。 後クローラ走行装置の上下方向の揺動を説明するための概略模式図である。 後クローラ走行装置の上下方向の揺動を説明するための概略模式図である。 後クローラ走行装置の上下方向の揺動を説明するための概略模式図である。 別の形態の揺動アームにおける後クローラ走行装置の上下方向の揺動を説明するための概略模式図である。 別の形態の揺動アームにおける後クローラ走行装置の上下方向の揺動を説明するための概略模式図である。 操舵油圧回路を説明するための図である。 別の形態の操舵油圧回路を説明するための図である。 別の形態の操舵油圧回路を説明するための図である。 別の実施形態に係るクローラ式不整地作業車両の一例を示す左側面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態について詳述する。なお、この明細書において、「前」とはクローラ式不整地作業車両の前進方向を、「後」とは後進方向を、「左右」とはそれぞれ前進方向に向かって「左右」を、「上下」とはそれぞれクローラ式不整地作業車両の「上下」方向を意味するものとする。図1は、本発明の実施形態に係るクローラ式不整地作業車両(以下作業車両と称する)の一例を示す左側面図である。図2は、図1の平面図である。図3は、主に車体フレームと懸架装置の構成を示す左側面図である。図4は、図3の平面図である。図5は、後方の斜め上方から見る車体フレームの斜視図である。
図1〜図4に示されるように、クローラ式不整地作業車両(作業車両)1は、車体フレーム10と、前部に備える左右一対の前クローラ走行装置30と、この左右一対の前クローラ走行装置30を車体フレーム10に懸架する前懸架装置40と、後部に備える左右一対の後クローラ走行装置60と、この左右一対の後クローラ走行装置60を車体フレーム10に懸架する後懸架装置70とを備える。また、作業車両1は、原動機としてのエンジンEと、エンジンEによって駆動するポンプPと、各装置を制御する制御部90なども備える。
車体フレーム10の上には、本体カバー100を被せる。本体カバー100は、車体フレーム10を覆うものである。本体カバー100は、前クローラ走行装置30の上方にフロントフェンダ101を備え、後クローラ走行装置60の上方にリアフェンダ102を備える。
前クローラ走行装置30と後クローラ走行装置60との間で本体カバー100上には、運転シート103を備える。
運転シート103の前方には、作業車両1の走行操作をするためのハンドル104を備える。ハンドル104は、ステアリングシャフト105と、ステアリングシャフト105の上端に設けられた左右の外方に突出するハンドルバー106と、ハンドルバー106の一端に設けられるアクセルグリップ107などから構成される。
ステアリングシャフト105は、車体フレーム10に対して回動自在に支持される。ステアリングシャフト105の下端には、ステアリングシャフト105の回動角度を検出するハンドルセンサ108を備える。
アクセルグリップ107は、ハンドルバー106に回動自在に支持される。アクセルグリップ107は、アクセルグリップの回動角度を検出する不図示のアクセルグリップセンサを備える。
運転シート103とハンドル104との間には、左右のステップフロア110を備える。作業車両1は鞍乗型作業車両である。乗員は運転シート103に跨って座り、左右のステップフロア110に足を乗せて乗車する。
次に、車体フレーム10について説明する。なお、車体フレーム10は、左右対称形状であるため、必要に応じて、右側を構成する部材には符号R、左側を構成する部材には符号Lを適宜付す。
図3〜図5に示すように、車体フレーム10は、複数の鋼材を溶接などによって結合して構成される。鋼材は円筒状のパイプである。車体フレーム10は、前後に延設された左右一対のメインフレーム11(11R,11L)と、フロントフレーム12と、リアフレーム13と、左右一対のフロントアッパーフレーム14(14R,14L)と、左右一対のリアアッパーフレーム15(15R,15L)と、フロントロアフレーム16と、リアロアフレーム17と、前懸架装置40が取り付けられるフロントサポートフレーム18と、後懸架装置70が取り付けられるリアサポートフレーム19などを備える。
メインフレーム11は、フロント部20と、リア部21と、フロント部20とリア部21より下方に位置するセンター部22と、フロント部20とセンター部22との間で前高後低に傾斜するフロントスロープ部23と、センター部22とリア部21との間で前低後高に傾斜するリアスロープ部24とからなる。フロントスロープ部23とリアスロープ部24は、正面視において、上方から下方に向けて作業車両1の内方へも傾斜している。
フロントフレーム12は、左右のメインフレーム11R,11Lのフロント部20R,20Lの各々の前端に連結した正面視逆U字形状である。
リアフレーム13は、左右のメインフレーム11R,11Lのリア部21R,21Lの各々の後端に連結した背面視逆U字形状である。
フロントアッパーフレーム14は、メインフレーム11のフロント部20とフロントスロープ部23との間と、フロントフレーム12とに連結したL字形状である。この左右のフロントアッパーフレーム14R,14Lとフロントフレーム12とによって、後述する前懸架装置40の揺動アーム42の回動スペースを確保し、前懸架装置40を保護している。
リアアッパーフレーム15は、メインフレーム11のリア部21とリアスロープ部24の間と、リアフレーム13とに連結したL字形状である。この左右のリアアッパーフレーム15R,15Lとリアフレーム13とによって、後述する後懸架装置70の揺動アーム72の回動スペースを確保し、後懸架装置70を保護している。
フロントロアフレーム16は、中空の四角柱部材であり、左右のメインフレーム11R,11Lのセンター部22R,22Lの各々の前端に連結する。
リアロアフレーム17は、中空の四角柱部材であり、左右のメインフレーム11R,11Lのセンター部22R,22Lの各々の後端に連結する。
フロントサポートフレーム18は、中空の四角柱部材であり、左右のメインフレーム11R,11Lのフロント部20R,20Lの各々の中央に連結する。また、フロントサポートフレーム18は、中央に垂下された支持部25を備える。この支持部25に前懸架装置40が取り付く。
リアサポートフレーム19は、中空の四角柱部材であり、左右のメインフレーム11R,11Lのリア部21R,21Lの各々の中央に連結する。また、リアサポートフレーム19は、中央に垂下された支持部26を備える。この支持部26に後懸架装置70が取り付く。
なお、車体フレーム10は、上述の構成に限定されるものではない。車体フレーム10は、前懸架装置40および後懸架装置70の取り付けが可能であり、作業車両としての十分な剛性を備えるものであればよい。例えば、車体フレーム10は、円筒状のパイプの替わりに、中空の四角柱部材や断面がL字形状やH字形状の鋼材などから構成されるものであっても良い。
次に、左右一対の後クローラ走行装置60について説明する。なお、左右の後クローラ走行装置60は左右対称形状であるため、以下では左の後クローラ走行装置60を取り上げて説明を行う。右の後クローラ走行装置60の構成については説明を省略する。また、必要に応じて、右の後クローラ走行装置には符号R、左の後クローラ走行装置には符号Lを適宜付す。図6は後クローラ走行装置60の左側面図であり、図7は後方から見た後クローラ走行装置60の主要部拡大図である。
図6、図7に示すように、後クローラ走行装置60は、上部に駆動輪61と、下部に2つの従動輪62と、この2つの従動輪62の間に3つの補助ローラ63と、クローラベルト64と、取付フレーム65と、油圧モータ66と、シリンダー67などを備える。
クローラベルト64は、駆動輪61、2つの従動輪62、3つの補助ローラ63に外接するように掛け回されている。
取付フレーム65は、略三角形状であり、駆動輪61、従動輪62、補助ローラ63が回動自在に支持される。
後クローラ走行装置60の駆動装置としての油圧モータ66は、駆動輪61の車両内側に位置する。この油圧モータ66によって駆動輪61を回転させる。油圧モータ66は、U字形状のブラケット120に固定されており、このブラケット120に後懸架装置70が連結される。
シリンダー67は、一端にピストンヘッドを有するピストンロッドと、シリンダーライナーなどから構成される。シリンダー67の一端は取付けフレーム65に左右方向を軸として回動自在に支持され、他端はブラケット120に左右方向を軸として回動自在に支持されている。
後クローラ走行装置60は、2つの従動輪62の間にあるクローラベルト64が地面と接地する。つまり、後クローラ走行装置60は、底辺が接地部68となる上向き三角形状である。なお、この三角形状は、駆動輪61が位置する頂点が前方に偏った形状である。
後クローラ走行装置60は、上述のような構成にすることで、クローラベルト64の接地部68を広くすることができ、安定した走行が可能となる。
また、後クローラ走行装置60の上部に駆動輪61が位置しており、駆動輪61を回転させる油圧モータ66は駆動輪61と同軸上に配設され、油圧モータ66の車両内方への突出を少なくしている。つまり、油圧モータ66は、駆動輪61に対して、インホイール状に配設されている。したがって、左右の後クローラ走行装置60R,60L間での車体フレーム10の下方には大きな空間を形成することができる。そして、後述する斜面横断走行時において、油圧モータ66や後懸架装置70の連結部が斜面と当接することを低減できる。
また、シリンダー67は、後クローラ走行装置60自体の左右方向を軸とした回動を抑制している。後クローラ走行装置60は、この抑制部材としてのシリンダー67を備えることで、安定して接地することができ、走行性が向上する。また、後クローラ走行装置60が不正地の凹凸と当接する際、後懸架装置70との連結部へのねじれや衝撃などの負荷をシリンダー67によって低減することができ、耐久性が向上する。
なお、後クローラ走行装置60は、取付フレーム65に対する従動輪62の位置を移動させることでクローラベルト64のテンションを調節する不図示のテンション調節装置、駆動輪61の回転を止める不図示のブレーキ装置なども備える。
次に、左右一対の前クローラ走行装置30について説明する。なお、左右の前クローラ走行装置30は左右対称形状であるため、以下では左の前クローラ走行装置30を取り上げて説明を行う。右の前クローラ走行装置30の構成については説明を省略する。また、必要に応じて、右の後クローラ走行装置には符号R、左の後クローラ走行装置には符号Lを適宜付す。図8は前クローラ走行装置30の左側面図である。
図8に示すように、前クローラ走行装置30は、上部に駆動輪31と、下部に2つの従動輪32と、この2つの従動輪32の間に3つの補助ローラ33と、クローラベルト34と、取付フレーム35と、油圧モータ36と、シリンダー37などを備える。
ここで、前クローラ走行装置30は、上述の後クローラ走行装置60とは側面視の形状が異なるものであり、後クローラ走行装置60と同じ構成については説明を省略する。
前クローラ走行装置30は、2つの従動輪32の間が下方に彎曲した形状である。駆動輪32は、前クローラ走行装置30における前後方向の中央に位置している。そして、この下方に彎曲した2つの従動輪32の間にあるクローラベルト34が地面と接地する。つまり、前クローラ走行装置30は、後クローラ走行装置60より接地部38が少ない構成である。また、前方の従動輪32が接地部38より上方に位置している。
前クローラ走行装置30は、上述のような構成にすることで、地面の上方に隆起した凸部を乗り越える際、凸部にクローラベルト34が引っかかり易くなり、走行が安定する。
ここで、図9,図10に示すように、前クローラ走行装置30は、クローラ連結部材としてのブラケット610を介して後述の前懸架装置40に連結する。ブラケット610は、略U字形状であり、板状部材の上板部611と下板部612と側板部613などから構成される。上板部611と下板部612には、上下方向に貫通した貫通穴を設ける。また、ブラケット610は、更に、前方であって、上板部611と下板部612と側板部613とに連設する板状部材の前板部614を備える。
前クローラ走行装置30の駆動装置としての油圧モータ36は、駆動輪31の車両内側に位置する。この油圧モータ36によって駆動輪31を回転させる。油圧モータ36は、ブラケット620に固定される。ブラケット620は、背面視略H字形状であり、板状部材の上板部621と下板部622と中央板部623とから構成される。ブラケット620の車両外側の上板部621と下板部622と中央板部623とから形成される空間に油圧モータ36を挟み込むように固定する。車両内側の上板部621と下板部622には、上下方向に貫通した貫通穴を設ける。なお、この油圧モータ36の固定方法は、上述のブラケット120での固定方法と同じである。
ブラケット610とブラケット620の上下方向に貫通した貫通穴に回動シャフト615が挿通される。また、ブラケット610の側板部613には、前懸架装置40が連結する。したがって、ブラケット610は、前クローラ走行装置30を上下方向を軸として回動自在に支持するとともに、前懸架装置40が連結する。
ここで、クローラ連結部材としてのブラケット610は、上述の構成に限定されるものではない。クローラ連結部材は、前クローラ走行装置30を上下方向を軸として回動自在に支持するとともに、前懸架装置40が連結すればよい。
また、クローラ回動装置としてのシリンダー630を前クローラ走行装置30とブラケット610との間に設ける。シリンダー630は、一端に不図示のピストンヘッドを有するピストンロッド631と、このピストンヘッドを内部に挿入可能とする有底筒状のシリンダーライナー632などから構成される。なお、シリンダー630を取り付けるために、油圧モータ36の前部には前方に突出したフランジ部616を設け、ブラケット610の前板部614には前方に突出したフランジ部617を設ける。
シリンダー630の一端をフランジ部616に、上下方向を軸として回動自在に取り付ける。シリンダー630の他端をフランジ部617に、上下方向を軸として回動自在に取り付ける。より詳細には、ピストンロッド631のピストンヘッドとは反対側の端部をフランジ部616に上下方向を軸として回動自在に取り付ける。シリンダーライナー632の底部側の端部をフランジ部617に上下方向を軸として回動自在に取り付ける。そして、このシリンダー630を伸縮させることにより、前クローラ走行装置30を上下方向を軸として回動することができる。
なお、右側の前クローラ走行装置30Rは、上述と左右対称形状の機構によって上下方向を軸として回動することができる。
ここで、前クローラ走行装置30および後クローラ走行装置60は、エンジンEの駆動力によって駆動する。エンジンEの駆動力は、ポンプPに伝達され、さらに不図示の比例電磁弁を介して油圧モータ36,66に伝達される。そして、油圧モータ36,66を駆動させることで前クローラ走行装置30および後クローラ走行装置60が駆動し、作業車両1を走行させることができる。なお、前後のクローラ走行装置30,60への駆動力の伝達は、柔軟性のある部材、例えばホースによって伝達することが望ましい。前後のクローラ走行装置30,60は、後述する前後の懸架装置40,70によって上下方向へ大きく揺動可能である。そこで、駆動力の伝達に柔軟性のある部材を用いることで、この上下方向の揺動を阻害することがなく、駆動力を前後のクローラ走行装置30,60に伝達することができる。
なお、前クローラ走行装置30および後クローラ走行装置60は、上述の構成に限定されるものではない。例えば、側面視の形状が四角形状や台形状のクローラ走行装置であってもよい。また、前クローラ走行装置30と後クローラ走行装置60とが同じ形状であってもよく、部品点数が少なくなり、生産性が向上する。
また、駆動輪31,61と油圧モータ36,66との間に変速装置を備え、油圧モータ36,66の駆動力をこの変速装置を介して駆動輪31,66に伝達する構成であってもよい。このような構成にすることで、前後のクローラ走行装置30,60を所望の出力で駆動することがさらに容易にできる。
また、前後のクローラ走行装置30,60自体の左右方向を軸とした回動を抑制する抑制部材は、上述のシリンダー37,67の構成に限定されるものではない。例えば、スプリングから構成されるものであってもよい。
また、前後のクローラ走行装置30,60の駆動装置は、油圧モータ36,66によるものに限定されるものではない。例えば、油圧モータに替わって電動モータで駆動輪31,61を回転する構成であってもよい。この電動モータを用いる場合、エンジンEからクローラ走行装置への駆動力は、電気(電力)によって伝達されるものであり、柔軟性のある部材、例えば、フレキシブルなワイヤーハーネスを用いて伝達する。このような構成にすることで、上述のホースと同様に、前後のクローラ走行装置の上下方向の揺動を阻害することがない。
次に、前懸架装置40および後懸架装置70について説明する。なお、前懸架装置40と後懸架装置70とは、前後対称形状であるため、以下では後懸架装置70を取り上げて説明を行い、前懸架装置40の構成については説明を省略する。また、後懸架装置70は左右対称形状であるため、必要に応じて、右側を構成する部材には符号R、左側を構成する部材には符号Lを適宜付す。図11は後懸架装置70を説明する背面図であり、図12は後方の斜め上方から見た牽引アーム71の斜視図であり、図13は前方の斜め上方から見た揺動アーム72の斜視図である。
後懸架装置70は、左右一対の牽引アーム71(71R,71L)と、揺動アーム72と、左右一対の連結アーム73(73R,73L)などを備える(図3,図4,図11参照)。
図12に示すように、前後に延設された牽引アーム71(71R,71L)は、後端に左右方向に貫通した貫通孔74(74R,74L)を有し、前端に車両の内方に向かって垂設された円筒状の支持部材75(75R,75L)を有する。また、牽引アーム71と支持部材75とに筋交い状に連結する補強部材76(76R,76L)を設ける。
左右の牽引アーム71R,71Lは、円筒状の支持部材75に回動シャフト77が挿通される。この回動シャフト77は、ブラケット121R,121Lを介して、左右のメインフレーム11R,11Lのセンター部22R,22Lの後端の間に取り付けられる。したがって、左右の牽引アーム71R,71Lは、前端が車体フレーム10に左右方向を軸として回動自在に支持される。
また、左の牽引アーム71Lは、後端の貫通穴74Lに回動シャフト78Lが挿通される(図7参照)。回動シャフト78Lはブラケット122Lを介して左の後クローラ走行装置60Lの油圧モータ66Lを支持するブラケット120Lに取り付けられる。ここで、回動シャフト78Lは、左の後クローラ走行装置60Lの油圧モータ66Lの回動シャフトと同軸上に位置している。右の牽引アーム71Rは、上述の左の牽引アーム71Lと同様に、右の後クローラ走行装置60Rの油圧モータ66Rを支持するブラケット120Rに取り付けられる。
なお、前懸架装置40の左右の牽引アーム41は、上述のように、前クローラ走行装置30Lを上下方向を軸として回動自在に支持するブラケット610に取り付けられる(図9、図10参照)。
したがって、左右の牽引アーム71R,71Lは、後端が後クローラ走行装置60R,60Lにそれぞれ左右方向を軸として回動自在に支持されている。
ここで、牽引アーム71は上述の構成に限定されるものではない。牽引アーム71は、前後方向に延設され、一端が車体フレーム10に左右方向を軸として回動自在に支持され、他端が後クローラ走行装置60に左右方向を軸として回動自在に支持されるものであればよい。
例えば、牽引アーム71は、補強部材76を備えない構成であってもよい。また、牽引アーム71は、支持部材75を備えない構成であってもよく、前端と後端とにそれぞれ左右方向に貫通した貫通孔を有する構成であってもよい。しかし、牽引アーム71の強度を高くするためには、円筒状の支持部材75や補強部材76を備えることが好ましい。
図13に示すように、揺動アーム72は、左右方向に延設された角柱部材であり、中央には上下方向に幅広に形成された支持部78を有する。揺動アーム72の左右方向の中心(支持部78)には、前後方向に貫通した貫通孔を有する。ここで、リアサポートフレーム19の支持部26は、前方に向かって垂設された回動シャフト79を備える。そして、この回動シャフト79は、揺動アーム72の貫通孔に挿通される。したがって、揺動アーム72は、左右方向の中心で車体フレーム10に前後方向を軸として回動自在に支持されている。
ここで、揺動アーム72は上述の構成に限定されるものではない。揺動アーム72は、左右方向に延設され、左右方向の中心で車体フレーム10に前後方向を軸として回動自在に支持されるものであればよい。
例えば、揺動アーム72は、上方に彎曲した円弧状であって、両端が回動中心よりも下方に位置するものであってもよい。逆に、下方に彎曲した円弧状であって、両端が回動中心よりも上方に位置するものであってもよい。
また、揺動アーム72が後方に向かって垂設された回動シャフトを備え、車体フレーム10がこの回動シャフトを回動自在に支持する構成としてもよい。また、揺動アーム72は、上下方向に幅広に形成された支持部78を備えない構成であってもよい。しかし、揺動アーム72の強度を高くするために、この支持部78を備えることが好ましい。
連結アーム73は、スプリング80とシリンダー81などから構成される伸縮自在な棒状の防振装置であり、いわゆるダンパーである。
左の連結アーム73Lの一端は自在継手としてのボールジョイント82Lを介して揺動アーム72の左側端部に連結される(図13参照)。左の連結アーム73Lの他端は、自在継手としてのボールジョイント83Lを介して、左の後クローラ走行装置60Lの油圧モータ66Lを支持するブラケット120Lに連結される(図7参照)。
右の連結アーム73Rは、上述の左の連結アーム73Lと同様に、一端が自在継手としてのボールジョイント82Rを介して揺動アーム72の右側端部に連結される。また、右の連結アーム73Rの他端は、自在継手としてのボールジョイント83Rを介して、右の後クローラ走行装置60Rの油圧モータ66Rを支持するブラケット120Rに連結される。
つまり、連結アーム73は、一端がボールジョイント82を介して揺動アーム72に連結され、他端がボールジョイント83を介して後クローラ走行装置60に連結されている。
ここで、連結アーム73は上述の構成に限定されるものではない。連結アーム73は、一端が自在継手を介して揺動アーム72に連結され、他端が自在継手を介して後クローラ走行装置60に連結されるものであればよい。
例えば、自在継手のボールジョイントの替わりに、十字軸式の自在継手を用いてもよい。また、連結アーム73は、伸縮自在な防振装置でなくてもよく、鋼材からなるアームであってもよい。しかし、安定して走行するとともに乗り心地を向上させるためには、連結アーム73はダンパーの役割を果たす防振装置であることが好ましい。また、このような構成にすることで、車体フレームとクローラ走行装置との間に別途防振装置を設けることがなくなり、部品点数の削減や生産性が向上する。
次に、前懸架装置40および後懸架装置70の動作について説明する。なお、前懸架装置40と後懸架装置70とは、前後対称形状であるため、以下では後懸架装置70を取り上げて説明を行い、前懸架装置40については説明を省略する。
まず、左右方向で高低差(段差)を有する不整地の走行時について説明する。図14は、不整地走行時の後懸架装置70の状態を説明する背面図である。地面G1は、基準面G2と、基準面G2から上方に隆起した凸部を有し、基準面G2と凸部の上面G3との高低差はHである。基準面G2と凸部の上面G3は、それぞれ水平である。そして、右の後クローラ走行装置60Rが凸部の上面G3に接地し、左の後クローラ走行装置60Lが基準面G2に接地している。図15、図16には、図14における左側面図と右側面図をそれぞれ示す。
図14に示すように、右の後クローラ走行装置60Rが凸部にさしかかると、右の後クローラ走行装置60Rは上方に移動する。右の後クローラ走行装置60Rが上方に移動することにより、右の連結アーム73Rは上方へ移動する。右の連結アーム73Rが上方へ移動することにより、揺動アーム72は反時計周り回動する。揺動アーム72が反時計回りに回動することにより、左の連結アーム73Lには下方へ押す力が加わる。左の連結アーム73Lは、地面G1に接地している左の後クローラ走行装置60Lに連結しているため、上下方向へは移動しない。したがって、揺動アーム72が反時計回りに回動する際、車体フレーム10が上方へ移動する。そして、左右の後クローラ走行装置60R,60Lの高低差がHとなり、車体フレーム10はH/2だけ上方へ移動している。
このように後懸架装置70によって左右のクローラ走行装置60R,60Lが上下方向に揺動することによって、左右方向で高低差を有する不整地を安定して走行することができる。
ここで、車体フレーム10を基準とすると、右の後クローラ走行装置60Rは上方へ移動し、左の後クローラ走行装置60Lは下方へ移動している。また、図示しないが、上述とは逆に、左の後クローラ走行装置60Lが凸部の上面G3に接地し、右の後クローラ走行装置60Rが基準面G2に接地する場合、右の後クローラ走行装置60Rが下方に移動し、左の後クローラ走行装置60Lは上方へ移動する。つまり、左右の後クローラ走行装置60R,60Lは、上下方向にそれぞれ逆向きに連動して揺動する。
これは、左右の後クローラ走行装置60R,60Lが、車体フレーム10に前後方向の軸AX1を回動軸として支持される揺動アーム72を介して、連結されているためである。
なお、後クローラ走行装置60は、左右方向へ移動することなく、また、前後方向を軸とて回動することなく、上下方向に揺動する。そして、後クローラ走行装置60の接地部68は、車体フレーム10に対して、常に平行状態に保たれている。つまり、後クローラ走行装置60は、背面視において、車体フレーム10に対して、上下方向にスライド移動する。
これは、左右の後クローラ走行装置60R,60Lが、一端が車体フレーム10に左右方向の軸AX2を回動軸として支持され、他端が後クローラ走行装置60に左右方向の軸AX3を回動軸として支持される牽引アーム71R,71Lにそれぞれ連結しているためである。
なお、図15、図16に示すように、左右方向からみた後クローラ走行装置60の移動軌跡(軸AX3の軌跡)は、軸AX2を中心とする円弧69R,69Lとなる。そして、後クローラ走行装置60は前後方向へも移動することとなる。この後クローラ走行装置60の前後方向の移動による連結アーム73へのねじれを吸収するために、連結アーム73の両端には自在継手としてのボールジョイント82,83を備えている。
ここで、左右の後クローラ走行装置60R、60Lは、車体フレーム10を基準とすると、高低差がない状態からそれぞれ上下逆方向にH/2だけ移動することでその高低差がHとなっている。つまり、車体フレーム10を基準とすると、左右の後クローラ走行装置60R、60Lの上下方向の移動量は、基準面G2と凸部の上面G3との高低差Hの半分である。また、車体フレーム10の上下方向の移動量は、基準面G2と凸部の上面G3との高低差Hの半分である。
したがって、地面Gの凹凸の変化に対する後クローラ走行装置60の上下方向の追従性が速く、走行性や操作性や乗り心地が良い。また、前後の懸架装置40,70は、左右のクローラ走行装置30R,30L,60R,60Lを一体として車体フレーム10に懸架する構成であり、それぞれのクローラ走行装置を独立して懸架する構成よりも簡易であり、部品定数が削減され、生産性やメンテナンス性が良い。
次に、斜面の横断走行時について説明する。図17、図18は、斜面の横断走行時の後懸架装置70の状態を説明する概略模式図である。ここで、地面G4は、右側が山であり、左側が谷である斜面である。また、ボールジョイント82、83はボールジョイントの回動中心を示すものである。
まず、図17に示すように、斜面の横断走行時には、車体フレーム10は斜面の傾斜に沿って(左側下がりに)傾斜する。この状態で走行すると、作業車両1は谷の方向へ横転や横滑りをする場合がある。
このような状態の時、乗員は車体フレーム10の右側へ体重を移動して荷重を加え、車体フレーム10の左右方向の傾きをなくすように(水平に近づけるように)操作する。乗員が右側へ体重を移動すると、図18に示すように、右の後クローラ走行装置60Rは上方へ移動し、左の後クローラ走行装置60Lは下方へ移動する。そして、左右の後クローラ走行装置60R、60Lが接地した状態で、車体フレーム10の左右方向の傾きは小さくなる(水平に近づく)。
この時、後クローラ走行装置60の接地部68は車体フレーム10に対して常に平行状態に保たれるため、後クローラ走行装置60の接地部68の山側部が斜面にエッジとして食い込むことになる。また、左右の後クローラ走行装置60R,60Lは連動して上下方向逆向きに揺動するため、素早く水平に近づけることができる。したがって、車体フレーム10の左右方向の傾きを小さくできるとともに、後クローラ走行装置60が横滑りをしにくくり、斜面横断走行を安定してでき、走行性や操作性や乗り心地が良い。
なお、上述の斜面横断走行の説明では、図18に示すように、車体フレーム10の左右方向の傾きが小さくなる(水平に近づく)ようにすることで走行を安定させるが、安定した走行が可能であればよく、このような走行に限定されるものではない。斜面の表面の硬さ、斜面の傾斜角度、走行速度などの走行状況によって、車体フレーム10の左右方向の傾きは適宜調節するものである。
例えば、斜面の表面が硬い場合には、後クローラ走行装置60の接地部68の山側部が斜面にエッジとして食い込みにくくなる。そこで、図19に示すように、車体フレーム10を水平位置から斜面の山側(右側)へ角度θだけ傾けて走行する。ここで、直線L1は鉛直線、L2は水平線であり、地面G5は、右側が山であり、左側が谷である斜面である。このように走行することで、後クローラ走行装置60の接地部68の山側部が斜面にエッジとして食い込みやすくなり、斜面横断走行を安定してできる。また、山側に車体フレーム10を傾けて走行することで、谷側に横転する危険性を低減することができる。横滑りをするよりも谷側に横転する方が危険であり、より重大な危険を回避するように、あえて山側に車体フレーム10を傾けて走行してもよい。
ここで、左右の後クローラ走行装置60R,60Lは、上下方向にそれぞれ逆向きに連動して揺動するが、その揺動は揺動アーム72の形態に依存する。これは、後懸架装置70が揺動アーム72や連結アーム73などから構成されるクランク機構であるからである。そこで、揺動アーム72の形態による左右の後クローラ走行装置60R,60Lの上下方向の揺動について説明する。
図20〜図22には、上述の揺動アーム72の形態における左右の後クローラ走行装置60R,60Lの上下方向の揺動を説明する概略模式図を示す。図23には別の形態の揺動アームを、図24には更に別の形態の揺動アームを示す。なお、図20〜図24におけるボールジョイントは、ボールジョイントの回動中心を示すものである。
図20に示すように、揺動アーム72の回動軸AX1は、左右のボールジョイント82R,82Lの回動中心を結ぶ線上にある。なお、左右の後クローラ走行装置60R,60Lは、上下方向に移動していない状態である。
図21には、揺動アーム72が車体フレーム10に対して反時計回りにθ11回動した状態を示す。H1Rは、回動軸AX1と右の後クローラ走行装置60R(ボールジョイント83R)との上下方向の距離を示す。H1Lは、回動軸AX1と左の後クローラ走行装置60L(ボールジョイント83L)との上下方向の距離を示す。ここで、距離H1Rは、揺動アーム72の回動角度が増加するにしたがって減少する。距離H1Lは、揺動アーム72の回動角度が増加するにしたがって増加する。揺動アーム72の回動角度と距離H1R,H1Lの増加および減少との関係は、揺動アーム72や連結アーム73の長さなどによって決まる。
図22に、揺動アーム72を更に回動させた状態を示す。揺動アームの回動角度はθ12である。図22に示す状態から更に揺動アーム72を反時計回りに回動させると、距離H1Rは減少し、距離H1Lも減少する。したがって、左右のクローラ走行装置60R,60Lは、車体フレーム10を基準とした場合、どちらも上方に移動していることになる。
このように、揺動アーム72の回動角度がある角度以上になると、左右のクローラ走行装置60R,60Lが上下方向にそれぞれ逆向きに連動して揺動しない場合がある。この時、左右のクローラ走行装置60R,60Lは、不整地の凹凸に対してスムースに追従しなくなってしまう。これは、揺動アーム72と連結アーム73とによってクランク機構が形成されているためである。この現象は、揺動アーム72の回動軸AX1と、連結アーム73の両端のボールジョイント82、83の回動中心が一直線上に位置する状態(変曲状態)を変曲点として起こる。
次に、図23に示す別の形態の揺動アーム272について説明する。揺動アーム272は、上方に彎曲した円弧状である。そして、揺動アーム272の回動軸AX21は、左右のボールジョイント282R,282Lの回動中心を結ぶ線より上方にある。また、ボールジョイント282の回動中心と回動軸AX21とを結ぶ線と、水平線とのなす角度は、α21である。
ボールジョイント282の回動中心は、回動軸AX21に対して下方に位置している。ここで、前述の揺動アーム72のボールジョイント82の回動中心は、回動軸AX1と同じ高さに位置している。したがって、揺動アーム272を反時計回りに回動させた場合、前述の揺動アーム72の場合よりも小さい回動量で上述の変曲状態となる。
次に、図24に示す別の形態の揺動アーム372について説明する。揺動アーム372は、下方に彎曲した円弧状である。そして、揺動アーム372の回動軸AX31は、左右のボールジョイント382R,382Lの回動中心を結ぶ線より上方にある。また、ボールジョイント382の回動中心と回動軸AX31とを結ぶ線と、水平線とのなす角度は、α31である。
ボールジョイント382の回動中心は、回動軸AX31に対して上方に位置している。したがって、揺動アーム372を反時計回りに回動させた場合、前述の揺動アーム72の場合よりも大きい回動量で上述の変曲状態となる。
ここで、左右の後クローラ走行装置60R,60Lを上下方向にそれぞれ逆向きに連動して揺動可能な揺動量(後クローラ走行装置60の上下方向の移動量)をより大きくするためには、上述の変曲状態となりにくくする必要がある。
変曲状態となる条件は、揺動アーム72や連結アーム73の長さなどによって決まるものであり、複雑なものとなる。しかし、揺動アームの回動角度と変曲状態との関係は、揺動アームに連結するボールジョイントの回動中心と揺動アームの回動軸とを結ぶ線と、水平線とのなす角度α21,α31によっておおよその表現をすることができる。
揺動アームに連結するボールジョイントの回動中心が揺動アームの回動軸より上方にある時を正とし、揺動アームに連結するボールジョイントの回動中心が揺動アームの回動軸より下方にある時を負とする。経験則から、この角度α21,α31は、−45°以上かつ45°以下であること好ましく、ゼロであることがさらに好ましい。なお、図20に示す揺動アーム72におけるこの角度は、ゼロである。
この角度が−45°未満の場合、揺動アームの回動量を大きくすることができず、左右のクローラ走行装置の上下方向の移動量を大きくすることができない。また、揺動アームの回動量に対する左右のクローラ走行装置の上下方向の移動量が小さくなってしまう。また、この角度が45°を超える場合、揺動アームの回動量に対する左右のクローラ走行装置の上下方向の移動量が小さくなってしまう。
また、上述の前後の懸架装置40,70における牽引アーム41,71は、一端が車体フレーム10に支持され、他端がクローラ走行装置30,60に支持される。しかし、前後の懸架装置40,70は、この牽引アーム41,71に替わって、公知のダブルウィッシュボーン式サスペンションで用いられる上下2組のアーム(アッパーアームとロワアーム)を車体フレーム10とクローラ走行装置30,60との間に設ける構成であってもよい。このような構成にすることで、車体フレーム10とクローラ走行装置30,60との間の連結の強度が高くなる。しかし、このような構成にすることで、クローラ走行装置30,60の上下方向の揺動可能量(上下方向への移動可能量)が小さくなってしまうため、上述の牽引アーム41,71による構成の方が好ましい。
次に、作業車両1の操舵について説明する。図9、図10に示すように、前クローラ走行装置40は、ブラケット610を介して前懸架装置40に連結する。また、ブラケット610は、前クローラ走行装置40を上下方向を軸として回動自在に支持する。そして、クローラ回動装置としてのシリンダー630によって、前クローラ走行装置30を上下方向を軸として回動することが可能である。
したがって、シリンダー630を作動し、前クローラ走行装置40の向きを変えることによって作業車両1の走行方向を変更するため、確実に作業車両1の走行方向の変更を行うことができる。また、前クローラ走行装置40の回動は、クローラ回動装置としてのシリンダー630によって行うため、乗員のハンドル104操作には大きな負荷かはかからず、車両の操舵が容易に行え、操作性が向上する。
ここで、図25には、シリンダー630が接続された操舵油圧回路を示す。シリンダー630は、フレキシブルなホース633,634によって比例電磁弁635と接続している。より詳細には、ホース633は、底部側のシリンダーライナー632と比例電磁弁635とを接続する。ホース634は、ピストンロッド631を挿入する開口部側のシリンダーライナー632と比例電磁弁635とが接続する。そして、ピストンロッド631のピストンヘッドは、シリンダーライナー632とホース633との接続部と、シリンダーライナー632とホース634との接続部との間に位置している。また、比例電磁弁635はポンプPやタンクTと接続している。左右のシリンダー630R,630Lは、比例電磁弁625に並列して接続されている。
そして、上述のハンドルセンサ108の検出値に基づいて制御部90が比例電磁弁635を制御することで、シリンダー630の伸縮を制御し、前クローラ走行装置30の上下方向を軸としての回動を制御することができ、作業車両1の走行方向を変更することができる。したがって、簡易な構成による比例電磁弁の制御によって作業車両1の走行方向を変更することが可能となるため、生産性やメンテナンス性がよい。
また、上述のような構成にすることで、左右の前クローラ走行装置30R,30Lを上下方向を軸としてそれぞれ異なった回動を容易にさせることができる。つまり、公知のアッカーマン機構のように、右旋回時には右の前クローラ走行装置30Rを左の前クローラ走行装置30Lよりも大きく回動し、左旋回時には左の前クローラ走行装置30Lを右の前クローラ走行装置30Rよりも大きく回動することを容易に行える。したがって、作業車両1の旋回をよりスムースにすることができる。
ここで、上述したように、前クローラ走行装置30は、前懸架装置40によって上下方向へ大きく揺動可能である。したがって、車体フレーム10とクローラ回動装置としてシリンダー630との間における駆動力の伝達は、この上下方向の揺動を阻害することなく行うことが好ましい。
シリンダー630の駆動力は、エンジンEからポンプPを介して油圧によって伝達されるものである。そして、車体フレーム10とシリンダー630との間においては、シャフトなどの剛性部材ではなく、フレキシブルなホース633,634を用いて伝達する。このホース633,634は、前クローラ走行装置30の上下方向の揺動に追従可能であり、上下方向の揺動を阻害することがない。したがって、簡易な構成によって、前クローラ走行装置30の上下方向の揺動を阻害することなく、シリンダー630を駆動することができ、作業車両1の走行方向を変更することができる。
なお、クローラ回動装置(シリンダー630)は、上述の構成に限定されるものではない。前クローラ走行装置30を上下方向を軸として回動するものであればよい。例えば、図26に示すように、左右のシリンダー630R,630Lを直列に接続した油圧回路であってもよい。
ホース633は、底部側のシリンダーライナー632と比例電磁弁635とを接続する。ホース636は、右のシリンダーライナー632Rと左のシリンダーライナー632Lとを接続する。より詳細には、右のシリンダーライナー632Rのピストンロッド631Rを挿入する開口部側と、左のシリンダーライナー632Lのピストンロッド631Lを挿入する開口部側とを接続する。そして、ピストンロッド631のピストンヘッドは、シリンダーライナー632とホース633との接続部と、シリンダーライナー632とホース636との接続部との間に位置している。また、比例電磁弁635はポンプPやタンクTと接続している。つまり、左右のシリンダー630R,630Lは、比例電磁弁635を介して直列に接続されている。
ここで、右のシリンダー630Rを伸長すると、それに伴って左のシリンダー630Lは収縮する。そして、左右の前クローラ走行装置30R,30Lは、いずれも上方から見て時計回りに回動し、作業車両1は右旋回が可能となる。また、右のシリンダー630Rを収縮すると、それに伴って左のシリンダー630Lは伸長する。そして、左右の前クローラ走行装置30R,30Lは、いずれも上方から見て反時計回りに回動し、作業車両1は左旋回が可能となる。このような構成にすることで、作業車両1の走行方向を変更する際の比例電磁弁635の制御が簡易となる。
また、図27に示すような構成であってもよい。上述のクローラ回動装置としてのシリンダー630の駆動源を変更したものである。上述のポンプPや比例電磁弁635に替わって、ステアリングシャフト105の下端に連結したギヤボックス637と、ギヤボックス637と連結したシリンダー638とを用いて、シリンダー630を駆動する。
シリンダー638は、一端にピストンヘッドを有するピストンロッド639と、このピストンヘッドを内部に挿入可能とする有底筒状のシリンダーライナー640などから構成される。ピストンロッド639のピストンヘッドとは反対側の端部は、ギヤボックス637と連結している。ピストンロッド639のピストンヘッドはシリンダーライナー640の内部に挿入されている。ギヤボックス637は、不図示のラックやピニオンを備え、ステアリングシャフト105の回動を直線運動に変換してピストンロッド638に伝達する。
ホース641は、シリンダー638のシリンダーライナー640の底部側と、右のシリンダー630Rのシリンダーライナー632Rの底部側とを接続する。ホース642は、シリンダー638のシリンダーライナー640のピストンロッド639を挿入する開口部側と、左のシリンダー630Lのシリンダーライナー632Lの底部側とを接続する。そして、ピストンロッド639のピストンヘッドは、シリンダーライナー640とホース641との接続部と、シリンダーライナー640とホース642との接続部との間に位置している。
上述の構成において、ハンドル104を回動すると、ステアリングシャフト105が回動する。このステアリングシャフト105の回動はギヤボックス627によってピストンロッド639に伝達され、ピストロッド639がシリンダーライナー640に沿って移動する。そして、このピストンロッド639が移動することで、シリンダー630R,630Lが伸縮し、左右の前クローラ走行装置30R,30Lを上下方向を軸として回動させることができる。
このような構成にすることで、クローラ回動装置としてのシリンダー630は、ハンドル104の操作力によって駆動することができ、エンジンEなどから駆動力を得る必要がなく、簡易な構成とすることができる。
なお、上述のように、クローラ回動装置(シリンダー630)によって前クローラ走行装置30を上下方向を軸として回動する場合、前クローラ走行装置30は、図8に示すように、2つの従動輪32の間が下方に彎曲した形状であり、後クローラ走行装置60より接地部38が小さい構成であることが好ましい。接地部38が小さく構成されていることで、前クローラ走行装置30を上下方向を軸として回動しやすくすることができる。
また、クローラ回動装置は、上述のシリンダー630に替わり、油圧モータや電動モータなどによって前クローラ走行装置30を上下方向を軸として回動するものであってもよい。
なお、作業車両1は、前後左右4つのクローラ走行装置30R,30L,60R,60Lで走行するものに限定されるものではない。少なくとも左右一対のクローラ走行装置で走行すればよい。例えば、前部に左右一対のクローラ走行装置と後部に従動輪としての左右一対の車輪を備える構成であってもよい。
また、作業車両1は、鞍乗型作業車両に限定されるものではなく、図28に示すように、キャビン111を備え、乗車時に乗員が座席112に腰掛けて着座する作業車両2などであってもよい。このような構成にすることによって、キャビン111によって乗員の安全が確保される。
また、作業車両の走行操作をする操作装置は、上述のハンドル104の構成に限定されるものではなく、車両の走行方向や走行速度を操作できるものであればよい。例えば、図示しないが、上述の鞍乗型の作業車両1において、手で操作するアクセルグリップ107を足で操作するアクセルペダルとしてもよい。アクセルペダルは、一端が車体フレーム10に回動自在に支持されるものであり、ステップフロア110に設ける。そして、上述のアクセルグリップセンサに替わり、アクセルペダルの回動角度を検出するアクセルペダルセンサを備える。
また、図28に示す、ハンドル113とアクセルペダル114から構成されるものであってもよい。ハンドル113は、ステアリングシャフトの上端に円形状のハンドルバーを有するものであり、座席112の前方に設ける。ハンドル113のステアリングシャフトは、車体フレームに対して回動自在に支持され、ステアリングシャフトの下端には、ステアリングシャフトの回動角度を検出する不図示のハンドルセンサを備える。また、アクセルペダルは、足で操作するものであり、ハンドル113の下方に設ける。アクセルペダルの上端は車体フレームに対して回動自在に支持されるとともに、アクセルペダルの回動角度を検出する不図示のアクセルペダルセンサを備える。そして、このハンドルセンサの検出値とアクセルペダルセンサの検出値とに基づいて、前後のクローラ走行装置30,60とクローラ回動装置としてのシリンダー630とを制御する。このようなハンドル104,113の構成にすることで、乗員はこのハンドル104,113を把持することで姿勢を保持できるため、安全性が向上する。
また、図示しないが、操作装置は、一端が車体フレームに回動自在に支持され、前後方向に傾倒可能な左右一対の操作レバーと、左右の操作レバーの回動角度を検出する操作レバーセンサとから構成されるものであってよい。操作レバーは、乗車時の乗員の右側と左側とにそれぞれ配設される。乗員は、右の操作レバーを右手で操作し、左の操作レバーを左手で操作する。
右の操作レバーの前後方向の傾倒(回動角度)と左の操作レバーの前後方向の傾倒(回動角度)に基づいて、前後のクローラ走行装置30,60とクローラ回動装置としてのシリンダー630とを制御する。したがって、乗員は左右の操作レバーの傾倒操作のみによって作業車両の走行操作を行えるため、走行操作が容易に行える。
なお、このような左右の操作レバーによって走行操作を行う場合、乗員は操作レバーを把持することで姿勢を保持することは難しい。したがって、図28に示すような、乗車時に乗員が座席に腰掛けて着座する作業車両に用いることが好ましい。
また、本発明は上述の例に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内であらゆる形態を取ることができる。
本発明のクローラ式不正地作業車両は、例えば、トラクタ、コンバイン、移植機、建設機械など不整地で作業するあらゆるクローラ式走行車両に適用しうる。また、これらに適用するにあたり、上述のように運転者が乗車するようにしてもよいし、遠隔操作で無人走行させるようにしてもよい。
1,2 クローラ式不整地作業車両(作業車両)
10 車体フレーム
30 前クローラ走行装置
31,61 駆動輪
32,62 従動輪
36,66 油圧モータ
37,67 シリンダー(抑制部材)
40 前懸架装置
41,71 牽引アーム
42,72 揺動アーム
43,73 連結アーム
60 後クローラ走行装置
70 後懸架装置
82,83 ボールジョイント(自在継手)
610 ブラケット(クローラ連結部材)
630 シリンダー(クローラ回動装置)

Claims (4)

  1. 車体フレームと、
    少なくとも左右一対のクローラ走行装置と、
    前記左右一対のクローラ走行装置を前記車体フレームに懸架する懸架装置とを備えるクローラ式不整地作業車両において、
    前記クローラ走行装置は、該クローラ走行装置を上下方向を軸として回動自在に支持するクローラ連結部材を介して前記懸架装置に連結し、
    前記懸架装置は、
    前後方向に延設され、一端が前記車体フレームに左右方向を軸として回動自在に支持され、他端が前記クローラ連結部材に左右方向を軸として回動自在に支持される左右一対の牽引アームと、
    左右方向に延設され、左右方向の中心で前記車体フレームに前後方向を軸として回動自在に支持される揺動アームと、
    一端が自在継手を介して前記揺動アームに連結され、他端が自在継手を介して前記クローラ連結部材に連結される左右一対の連結アームとからなり、
    前記左右一対のクローラ走行装置を上下方向を軸として回動させるクローラ回動装置を備えることを特徴とする、クローラ式不整地作業車両。
  2. 前記クローラ回動装置は、ピストンロッドとシリンダーライナーとからなる左右一対のシリンダーであり、一端が前記クローラ走行装置に連結し、他端が前記クローラ連結部材に連結することを特徴とする、請求項1に記載のクローラ式不整地作業車両。
  3. 前記左右一対のシリンダーを連結することを特徴とする、請求項2に記載のクローラ式不整地作業車両。
  4. 前記クローラ回動装置は、
    右旋回時に前記右クローラ走行装置を前記左クローラ走行装置よりも大きく回動し、
    左旋回時に前記左クローラ走行装置を前記右クローラ走行装置よりも大きく回動することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載のクローラ式不整地作業車両。
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JPH0648315A (ja) * 1992-07-30 1994-02-22 Ryoichiro Oikawa クローラ式車輛の操舵方法および操舵装置
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