JP2010235020A - 作業機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】起伏の激しい路面での走行性を維持し、作業フロント装置作業時の作業安定性を向上させることができるとともに、それらの両性能を簡易な構成で実現することができる作業機械を提供する。
【解決手段】作業時に、前側左右2台クローラユニット224a,224bは前端部間隔が後端部間隔より拡開したステアリング姿勢(作業機械前方を上として逆さハの字形状)になるように揺動され、後側左右2台のクローラユニット224c,224dは後端部間隔が前端部間隔より拡開したステアリング姿勢(作業機械前方を上としてハの字形状)になるように揺動される。これにより作業機械1は第1作業時姿勢となり、安定領域は広くなり、作業安定性を向上させることができる。従来の構成に、クローラユニットを能動的に左右揺動するステアリングリシンダ206a〜206dを付加しただけで、走行性能、作業安定性能を簡易な構成で実現することができる。
【選択図】 図8

Description

本発明は、構造物解体工事、廃棄物解体工事、道路工事、建設工事、土木工事、災害復旧作業等に使用される作業機械に係り、特に下部走行体に4つ以上のクローラユニットを設けた作業機械に関する。
各種解体,産業廃棄物処理などの様々な作業に対応した作業機械は、掘削機械として開発されてきた油圧ショベルをべースとして、開発されてきた。さらに近年、地震等の災害復旧作業や林業など、従来の2つの固定クローラや4つのホイールを設けた下部走行体では進入が困難な現場への対応に対する要望は大きくなっており、4つのクローラユニットを設けた作業機械が提案されている。
このような4つのクローラユニットを設けた作業機械としては、従来例えば、特許文献1に記載のものがある。4つのクローラユニットは、下部走行体の前後左右にそれぞれ受動的に前後揺動自在に設けられている。これにより、起伏の激しい路面を乗り越えるようなときでも、路面の傾斜に合わせてクローラユニットを前後に揺動させ、路面に広く接地させることができ、凹凸のある路面での走行性を向上させている。
また、特許文献2に記載の4つのクローラユニットを設けた作業機械は、更にクローラユニットの前後の揺動を制止させる制止装置を備えている。
特開平4−244489号公報 特開平11−129947
ところで、このような作業機械は作業フロント装置の先端で重量物を把持した場合、作業フロント装置の先端に下向きに加わる負荷が増加し、作業機械の重心は前方に移動する。また、上部旋回体を左右いずれかに旋回させて作業フロント装置による作業を行う場合も、作業機械の重心は左右いずれかに移動する。ここで慣性力を考慮した作業機械の重心が安定領域(後述)内から外れると、作業機械は転倒する。したがって、作業機械の安定領域が広いほど転倒する確率が低く、安定した作業が可能となる。
ここで、安定領域について説明する。一般的な、下部走行体の左右に設けられた2台の固定クローラを備えた作業機械においては、左クローラの中心線と、右クローラの中心線と、左右クローラのアイドラ回転軸を結ぶ線と、左右クローラの駆動スプロケット回転軸を結ぶ線とで囲まれた領域が安定領域となる。
特許文献1記載の4つのクローラユニットを設けた作業機械では、クローラユニットが下部走行体に受動的に前後揺動自在に設けられている構成のため、左側前後2台のクローラユニットの中心線と、右側前後2台のクローラユニットの中心線と、前側左右2台のクローラユニットの揺動支点を結ぶ線と、後側左右2台のクローラユニットの揺動支点を結ぶ線とで囲まれた領域が安定領域となる。前側左右2台のクローラユニットの揺動支点はアイドラ回転軸より作業機械中心側に位置し、後側左右2台のクローラユニットの揺動支点は駆動スプロケット回転軸より作業機械中心側に位置するため、特許文献1記載の4つのクローラユニットを設けた作業機械の安定領域は2クローラ作業機の安定領域に比較して狭くなり、作業安定性が低下する。
特許文献2記載の4つのクローラユニットを設けた作業機械では、更にクローラユニットの前後の揺動を制止させる制止装置を備えている構成のため、左側前後2台のクローラユニットの中心線と、右側前後2台のクローラユニットの中心線と、前側左右2台のクローラユニットのアイドラ回転軸を結ぶ線と、後側左右2台のクローラユニットのアイドラ回転軸とで囲まれた領域が安定領域となる。特許文献2記載の4つのクローラユニットを設けた作業機械の安定領域は2クローラ作業機の安定領域に比較して同等であり、すなわち作業安定性を維持するとともに、上述の通り走行性を向上させている。また、特許文献1記載の4つのクローラユニットを設けた作業機械と比較すると、走行性を維持し作業安定性を向上させている。
しかし、特許文献2記載の4つのクローラユニットを設けた作業機械は制止装置および制止装置を駆動するための油圧駆動装置を必要とし、作業機械の構造が複雑になり、コスト面でも不利である。また、制止装置がクローラユニットの前後の揺動を制止させるためには、大きな制止力を必要とし、実現可能性が低い。
本発明の目的は、起伏の激しい路面での走行性を維持し、作業フロント装置作業時の作業安定性を向上させることができるとともに、それらの両性能を簡易な構成で実現することができる作業機械を提供することである。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、運転室を設けた上部旋回体と、前記上部旋回体に設けられた作業フロント装置と、前記上部旋回体の下部に設けられた下部走行体と、受動的に前後揺動自在に前記下部走行体の前後左右に設けられた少なくとも4台のクローラユニットとを備えた作業機械において、前記クローラユニットは、それぞれアクチュエータを介して能動的に左右揺動自在に前記下部走行体に設けられ、前記クローラユニットのうち前側左右2台のクローラユニットは、クローラユニットにおける前端部の間隔がクローラユニットにおける後端部の間隔より拡開したステアリング姿勢になるように揺動され、前記クローラユニットのうち後側左右2台のクローラユニットは、クローラユニットにおける後端部の間隔がクローラユニットにおける前端部の間隔より拡開したステアリング姿勢になるように揺動される。
このように構成した本発明においては、クローラユニットが受動的に前後揺動自在に下部走行体に設けられている。これにより、起伏の激しい路面を乗り越えるようなときでも、路面の傾斜に合わせてクローラユニットを前後に揺動させ、路面に広く接地させることができ、起伏の激しい路面での走行性を確保している。
また、少なくとも4台のクローラユニットは、それぞれアクチュエータを介して能動的に左右揺動自在に下部走行体に設けられ、前側左右2台のクローラユニットは、作業機械の作業時に前端部間隔が後端部間隔より拡開したステアリング姿勢になるように揺動され、後側左右2台のクローラユニットは、作業機械の作業時に後端部間隔が前端部間隔より拡開したステアリング姿勢になるように揺動される。
作業機械の非作業時、すなわちクローラユニットが左右に揺動されないときは、左側前後2台のクローラユニットの中心線と、右側前後2台のクローラユニットの中心線と、前側左右2台のクローラユニットの揺動支点を結ぶ線と、後側左右2台のクローラユニットの揺動支点を結ぶ線とで囲まれた領域が安定領域となる。
一方、作業時は、左前のクローラユニットの中心線とアイドラ回転軸との交点と左後のクローラユニットの中心線とアイドラ回転軸との交点とを結ぶ線と、右前のクローラユニットの中心線とアイドラ回転軸との交点と右後のクローラユニットの中心線とアイドラ回転軸との交点とを結ぶ線と、左前のクローラユニットの中心線とアイドラ回転軸との交点と右前のクローラユニットの中心線とアイドラ回転軸との交点とを結ぶ線と、左後のクローラユニットの中心線とアイドラ回転軸との交点と右後のクローラユニットの中心線とアイドラ回転軸との交点とを結ぶ線と、左前のクローラユニットの揺動支点の形成する揺動軸線と、右前のクローラユニットの揺動支点の形成する揺動軸線と、左後のクローラユニットの揺動支点の形成する揺動軸線と、右後のクローラユニットの揺動支点の形成する揺動軸線とで囲まれた領域が安定領域となる。
これにより作動時における安定領域は広くなり、作業安定性を向上させることができる。
更に、前側左右2台のクローラユニットは、作業機械の作業時に前端部間隔が後端部間隔より拡開したステアリング姿勢になるように揺動されるため、作業機械前方における作業フロント装置の作業範囲を広く取ることができ、これにより作業性を向上させることができる。
本発明は、従来の4つのクローラユニットを設けた作業機械の構成に、クローラユニットを能動的に左右揺動するアクチュエータを付加したのみであり、走行性能、作業安定性能及び作業性能を簡易な構成で実現することができる。
(2)上記目的を達成するために、本発明は、運転室を設けた上部旋回体と、前記上部旋回体に設けられた作業フロント装置と、前記上部旋回体の下部に設けられた下部走行体と、受動的に前後揺動自在に前記下部走行体の前後左右に設けられた少なくとも4台のクローラユニットとを備えた作業機械において、前記クローラユニットは、それぞれアクチュエータを介して能動的に左右揺動自在に前記下部走行体に設けられ、前記クローラユニットのうち前側左右2台のクローラユニットは、クローラユニットにおける後端部の間隔がクローラユニットにおける前端部の間隔より拡開したステアリング姿勢になるように揺動され、前記クローラユニットのうち後側左右2台のクローラユニットは、クローラユニットにおける前端部の間隔がクローラユニットにおける後端部の間隔より拡開したステアリング姿勢になるように揺動される。
このように構成した本発明においても、クローラユニットが受動的に前後揺動自在に下部走行体に設けられている。これにより、起伏の激しい路面を乗り越えるようなときでも、路面の傾斜に合わせてクローラユニットを前後に揺動させ、路面に広く接地させることができ、起伏の激しい路面での走行性を確保している。
また、少なくとも4台のクローラユニットは、それぞれアクチュエータを介して能動的に左右揺動自在に下部走行体に設けられ、前側左右2台のクローラユニットは、作業機械の作業時に後端部間隔が前端部間隔より拡開したステアリング姿勢になるように揺動され、後側左右2台のクローラユニットは、作業機械の作業時に前端部間隔が後端部間隔より拡開したステアリング姿勢になるように揺動される。
作業機械の非作業時、すなわちクローラユニットが左右に揺動されないときは、左側前後2台のクローラユニットの中心線と、右側前後2台のクローラユニットの中心線と、前側左右2台のクローラユニットの揺動支点を結ぶ線と、後側左右2台のクローラユニットの揺動支点を結ぶ線とで囲まれた領域が安定領域となる。
一方、作業時は、左前のクローラユニットの中心線と駆動スプロケット回転軸との交点と左後のクローラユニットの中心線と駆動スプロケット回転軸との交点とを結ぶ線と、右前のクローラユニットの中心線と駆動スプロケット回転軸との交点と右後のクローラユニットの中心線と駆動スプロケット回転軸との交点とを結ぶ線と、左前のクローラユニットの中心線とアイドラ回転軸との交点と右前のクローラユニットの中心線とアイドラ回転軸との交点とを結ぶ線と、左後のクローラユニットの中心線とアイドラ回転軸との交点と右後のクローラユニットの中心線とアイドラ回転軸との交点とを結ぶ線と、左前のクローラユニットの中心線と、右前のクローラユニットの中心線と、左後のクローラユニットの中心線と、右後のクローラユニットの中心線とで囲まれた領域が安定領域となる。
これにより作動時における安定領域は広くなり、作業安定性を向上させることができる。
更に、例えばこの状態で、左側前後2台のクローラユニットを正回転させ、右側前後2台のクローラユニットを逆回転させると、容易に作業機械は時計回りに超信地旋回することができ、これにより作業機械の旋回性を向上させることができる。
本発明は、従来の4つのクローラユニットを設けた作業機械の構成に、クローラユニットを能動的に左右揺動するアクチュエータを付加したのみであり、走行性能、作業安定性能及び旋回性能を簡易な構成で実現することができる。
(3)上記(1)および(2)において、好ましくは、前記左前のクローラユニットを揺動するアクチュエータと前記左後のクローラユニットを揺動するアクチュエータとは、同期して駆動されるようにシリーズに接続され、前記右前のクローラユニットを揺動するアクチュエータと前記右後のクローラユニットを揺動するアクチュエータとは、同期して駆動されるようにシリーズに接続されている。
これにより左前のクローラユニットを揺動するアクチュエータと左後のクローラユニットを揺動するアクチュエータとは、1つの油圧駆動装置により駆動され、右前のクローラユニットを揺動するアクチュエータと右後のクローラユニットを揺動するアクチュエータとは、別の1つの油圧駆動装置により駆動され、各アクチュエータをそれぞれ独立した油圧駆動装置により駆動する構成に比べて、より簡易な構成とすることができる。
本発明によれば、起伏の激しい路面での走行性を維持し、作業フロント装置作業時の作業安定性を向上させることができるとともに、それらの両性能を簡易な構成で実現することができる。
作業機械の一例を示す概略側面図である。 作業機械の下部走行体を示す概略上面図である。 作業機械のシステム構成を示す概略図である。 作業機械のシステムのうちステアリングに係る油圧回路図である。 右方向に曲がりながら走行する場合のステアリング姿勢を示す概略上面図である。 第1作業時のステアリング姿勢を示す概略上面図である。 従来の4つのクローラユニットを設けた作業機械の作業時姿勢の安定領域を示す概略上面図である。 作業機械の第1作業時姿勢の安定領域を示す概略上面図である。 第2作業時のステアリング姿勢を示す概略上面図である。 作業機械の第2作業時姿勢の安定領域を示す概略上面図である。 その他の実施形態の作業機械のステアリングに係る油圧回路図である。 その他の実施形態の作業機械の下部走行体を示す概略上面図である。
本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
〜構成〜
図1は、本発明に係る作業機械の一例を示す概略側面図である。作業機械1は、運転室4を設けた上部旋回体3と、上部旋回体に設けられた作業フロント6と、上部旋回体3の下部に設けられた下部走行体2と、下部走行体の前後左右(左前、右前、左後、右後)に設けられた4台のクローラユニット224とを備えている。
上部旋回体2は旋回モータ9によって旋回駆動され、カウンタウエイト8や、エンジン5、ポンプユニット7、上部用コントロールバルブ30を設けている(図3参照)。
作業フロント6は、ブーム10、アーム12、バケット23から構成される。ブーム10は上部旋回体3に支点40で回動自在に設けられ、アーム12はブーム10に支点41で回動自在に設けられ、バケット23はアーム12に支点42で回動自在に設けられる。ブーム10はブームシリンダ11により上下回動され、ブームシリンダ11は上部旋回体3とブーム10とに連結されている。アーム12はアームシリンダ13により上下回動され、アームシリンダ13はブーム10とアーム12とに連結されている。バケット23はバケットシリンダ15により上下回動され、バケット15はリンク16を介してバケット23とリンク17を介してアーム12とに連結されている。なお、バケット23は、グラップル、カッタ、ブレーカといった、図示しないその他の作業具のいずれか1つに任意に交換可能である。
図2は作業機械1の下部走行体2を示す概略上面図である。図1および図2を用いて下部走行体2およびクローラユニット224について説明する。
下部走行体2はセンタフレーム201を有し、センタフレーム201の前後左右端部にそれぞれ脚ユニット202a〜dが設けられている。以下代表として、左前部の脚ユニット202aについて説明を行うが、残りの3つの脚ユニット202b〜dについても同様の構成である。
左前の脚ユニット202aは、脚根元ブラケット203aから先端のクローラユニット224aまでの部位の総称であり、大別して、脚根元ブラケット203a、脚フレーム204a、脚先端ブラケット205aから構成されている。
脚根元ブラケット203aは、下部走行体2のセンタフレーム201に対し支点208aで前後揺動自在に設けられている。脚フレーム204aは、脚根元ブラケット203aに支点209aで左右揺動自在に設けられている。脚先端ブラケット205aは、脚フレーム204aに支点210aで回動自在に設けられている。
また、脚根元ブラケット203aは脚前後シリンダ214aにより前後揺動され、脚前後シリンダ214aはセンタブレーム201と脚根元ブラケット203aとに連結されている。脚フレーム204aは脚左右シリンダ215aにより左右に揺動され、脚左右シリンダ215aは脚根元ブラケット203aと脚フレーム204aとに連結されている。脚先端ブラケット205aはステアリングシリンダ206aにより左右に揺動され、ステアリングシリンダ206aは脚根元ブラケット203aと脚先端ブラケット205aとに連結されている。
クローラユニット224は下部走行体2の前後左右(左前、右前、左後、右後)に設けられている。すなわち、左前のクローラユニット224aは脚ユニット202aに設けられ、右前のクローラユニット224bは脚ユニット202bに設けられ、左後のクローラユニット224cは脚ユニット202cに設けられ、右後のクローラユニット224dは脚ユニット202dに設けられている。以下代表として、左前のクローラユニット224aについて説明を行うが、残りの3つのクローラユニット224b〜224dについても同様の構成である。
クローラユニット224aは、長手方向に所定長さを有し、予め接地領域を設定している。
クローラユニット224aは、脚先端ブラケット205aの先に設けられている。クローラユニット224aは、サイドフレーム207aと、サイドフレーム207aの周囲に巻回してある履帯222aと、サイドフレーム207a後端側に設けられ履帯222aを駆動する駆動スプロケット220aと、サイドフレーム207aの前端側に回動自在に設けられ履帯222aの駆動に従動するアイドラ217aと、サイドフレーム207aの下部に回動自在に設けられた下部転輪218aと、サイドフレーム207a上部に回動自在に設けられた上部転輪219aとを有している。
駆動スプロケット220aが走行用油圧モータ221a(図3参照)の動作により回動することにより、履帯222aがサイドフレーム207aに対し周回動作し、作業機械1を走行させる構造となっている。
クローラユニット224aのサイドフレーム207aは脚先端ブラケット205aに対し、支点213aで前後揺動自在に設けられている。脚先端ブラケット205aとサイドフレーム207aの間には、アクチュエータが設けられておらず、サイドフレーム207aは支点213aを中心に受動的に前後に揺動される。
また上述の通り脚先端ブラケット205aはステアリングシリンダ206aにより左右に揺動され、これによりクローラユニット224aは能動的に左右に揺動される。
図3は作業機械1のシステム構成を示す概略図である。図3において、作業機械のシステムは、エンジン5と、エンジン5によって駆動されるポンプユニット7と、ポンプユニット7内に配置したメインポンプ70とパイロットポンプ71と、メインポンプ70の先に設けられた上部コントロールバルブ30と、上部コントロールバルブ30のアクチュエータ油路39の先に設けられた複数の上部旋回体用アクチュエータ26(例えば旋回モータ9)と、上部コントロールバルブ30のアクチュエータ油路39の1つの先に設けられた下部コントロールバルブ50と、上部コントロールバルブ30と下部コントロールバルブ50の間に設けられたセンタジョイント88と、下部コントロールバルブ50のアクチュエータ油路59の先に設けられた複数の下部走行体用アクチュエータ27(例えば走行用油圧モータ221a)とを有している。
また、作業機械のシステムは上部旋回体3の操作系として、運転室4内に設けた上部旋回体用の操作装置80と、操作装置80に接続された上部電磁弁コントローラ85と、上部電磁弁コントローラ85からの出力電流を基に上部コントロールバルブ30の流量制御弁を操作する上部電磁比例弁82とを有している。
更に、作業機械のシステムは下部走行体2の操作系として、運転室4内に設けた下部走行体用の操作装置81と、操作装置81の信号を下部走行体2に伝達する通信コントローラ84と、通信コントローラ84からの信号を受け取る下部電磁弁コントローラ86と、下部電磁弁コントローラ86からの出力信号を基に下部コントロールバルブ50の流量制御弁を操作する下部電磁比例弁83とを有している。
センタジョイント88とスリップリング87は上部旋体3と下部走行体2の接続部分に設けられており、上部旋回体3が下部走行体2に対し360度以上回転した場合にも、圧油と電気信号を下部走行体2に伝達することが可能な構成となっている。
図4は作業機械1のシステムのうちステアリングに係る油圧回路図である。下部コントロールバルブ50は、各ステアリングシリンダ206a〜206dに対応した4つの入出力ポート50a〜50dを有している。例えば、油圧ポンプ70から吐出した圧油は入出力ポート50aの一方のポートからステアリングシリンダ206aに供給され、ステアリングシリンダ206aからの戻り油は入出力ポート50aの他方のポート介してタンク25に還流する。また、入出力ポート50aは図示しない切替手段により入力ポートと出力ポートの切替が可能である。このような構成により、各クローラユニット202a〜202dのステアリング角度は各々任意に設定可能となっている。他の入出力ポート50b〜50dについても同様の構成である。
以上において、クローラユニット224a〜224dは、受動的に前後揺動自在に、アクチュエータ206a〜206dを介して能動的に左右揺動自在に、下部走行体2の前後左右に設けられた少なくとも4台のクローラユニットを構成する。
〜動作〜
作業機械のステアリング姿勢を変化させる動作について、走行時姿勢、第1作業時姿勢、第2作業時姿勢にわけて説明する。
<走行時姿勢>
作業機械1が直進走行する場合のステアリング姿勢(基本姿勢)について説明する。クローラユニット224a〜224dは左右に揺動されず、クローラユニット224b〜224dの中心線(平面長手方向の中心線)は、作業機械1の中心線(平面長手方向の中心線)と平行である。また、クローラユニット224a〜224dは、起伏の激しい路面を乗り越えるようなときでも、路面の傾斜に合わせて前後に揺動され、路面に広く接地させ、これにより、起伏の激しい路面での走行性が確保される。
作業機械1が右方向に曲がりながら走行する場合のステアリング姿勢について説明する。図5は右方向に曲がりながら走行する場合のステアリング姿勢を示す概略上面図である。
オペレータが、作業機械1が右方向に曲がりながら走行するように操作装置81を操作すると、下部走行体用の操作装置81から右方向へのステアリング指令が、通信コントローラ84を介して、下部電磁弁コントローラ86に与えられる。下部電磁弁コントローラ86は、指令信号を下部電磁比例弁83に出力し、下部電磁比例弁83は下部コントロールバルブ50の入出力ポート50b〜50dを切替える。油圧ポンプ70から吐出した圧油は、右前側のステアリングシリンダ206bと左後側のステアリングリシンダ206cを伸長方向に駆動し、左前側のステアリングシリンダ206aと右後方のステアリングリシンダ206dを短縮方向に駆動する。この結果、前側左右2台クローラユニット224a,224bは前端部が右方向を向くステアリング姿勢になるように揺動され、後側左右2台のクローラユニット224c,224dは前端部が左方向を向くステアリング姿勢になるように揺動される。これにより作業機械1は旋回性を確保し、右方向に曲がりながら走行する。
作業機械1が左方向に曲がりながら走行する場合のステアリング姿勢については、左右対称につき説明を省略する。
<第1作業時姿勢>
作業時の作業機械1のステアリング姿勢(第1作業時姿勢)について説明する。図6は第1作業時のステアリング姿勢を示す概略上面図である。
オペレータが、作業機械1が第1作業時姿勢となるように操作装置81を操作すると、下部走行体用の操作装置81から第1作業時姿勢へのステアリング指令が、通信コントローラ84を介して、下部電磁弁コントローラ86に与えられる。下部電磁弁コントローラ86は、指令信号を下部電磁比例弁83に出力し、下部電磁比例弁83は下部コントロールバルブ50の入出力ポート50b〜50dを切替える。油圧ポンプ70から吐出した圧油は、左前側のステアリングシリンダ206a、右前側のステアリングシリンダ206b、左後側のステアリングリシンダ206c、右後方のステアリングリシンダ206dを伸長方向に駆動する。この結果、前側左右2台クローラユニット224a,224bは前端部間隔が後端部間隔より拡開したステアリング姿勢(作業機械前方を上として逆さハの字形状)になるように揺動され、後側左右2台のクローラユニット224c,224dは後端部間隔が前端部間隔より拡開したステアリング姿勢(作業機械前方を上としてハの字形状)になるように揺動される。これにより作業機械1は第1作業時姿勢となる。
以上のような動作により本実施形態に係わる作業機械1が第1作業時姿勢となることで、作業安定性を向上させることができることについて、従来の4つのクローラユニットを設けた作業機械と比較しながら説明する。
従来の4つのクローラユニットを設けた作業機械は、4つのクローラユニットが下部走行体の前後左右にそれぞれ受動的に前後揺動自在に設けられた構成となっている。4台のクローラユニットがそれぞれアクチュエータを介して能動的に左右揺動自在に下部走行体に設けられた構成となっていないため、4台のクローラユニットが左右に揺動されることはなく、作業時の作業機械のステアリング姿勢は上記基本姿勢と同じである。
図7は、従来の4つのクローラユニットを設けた作業機械の作業時姿勢の安定領域Lを示す概略上面図である。本実施形態に係わる作業機械と共通の構成については同じ符号を付す。
ここで、安定領域について説明する。作業機械が非作業時には作業機械の重心は作業機械のおおよそ中央に位置している。
作業フロント6の先端で重量物を把持した場合、作業フロント6の先端に下向きに加わる負荷が増加し、作業機械の重心は前方に移動する。このとき慣性力を考慮した作業機械の重心が、前側左右2台224a,224bのクローラユニットの揺動支点213a,213bを結ぶ線240aを超えると転倒を開始する。前側左右2台のクローラユニット224a,224bの揺動支点を結ぶ線を転倒境界線240aとする。同様に後側左右2台のクローラユニット224c,224dの揺動支点を結ぶ線を転倒境界線240bとする。
また、上部旋回体3を右に旋回させて作業フロント6による作業を行う場合、作業機械の重心は右側に移動する。このとき慣性力を考慮した作業機械の重心が、右側前後2台のクローラユニット224b,224dの中心線(平面長手方向の中心線)240cを超えると転倒を開始する。右側前後2台のクローラユニット224b,224dの中心線を転倒境界線240cとする。同様に左側前後2台のクローラユニット224a,224cの中心線を転倒境界線240dとする。
転倒境界線240a〜240dで囲まれた領域を安定領域Lとする。慣性力を考慮した作業機械の重心が安定領域L内から外れると、作業機械は転倒する。したがって、作業機械の安定領域が広いほど転倒する確率が低く、安定した作業が可能となる。
図8は、本実施形態の作業機械の第1作業時姿勢の安定領域Mを示す概略上面図である。
左前のクローラユニット224aの中心線とアイドラ217aの回転軸との交点と右前のクローラユニット224bの中心線とアイドラ217bの回転軸との交点とを結ぶ線が転倒境界線241aとなり、左後のクローラユニット224cの中心線とアイドラ217cの回転軸との交点と右後のクローラユニット224dの中心線とアイドラ217dの回転軸との交点とを結ぶ線が転倒境界線241bとなり、右前のクローラユニット224bの中心線とアイドラ217bの回転軸との交点と右後のクローラユニット224dの中心線とアイドラの217dの回転軸との交点とを結ぶ線が転倒境界線241cとなり、左前のクローラユニット224aの中心線とアイドラ217aの回転軸との交点と左後のクローラユニット224cの中心線とアイドラ217cの回転軸との交点とを結ぶ線が転倒境界線241dとなり、右前のクローラユニット224bの揺動支点213bを形成する揺動軸線が転倒境界線241eとなり、左前のクローラユニット224aの揺動支点213aを形成する揺動軸線が転倒境界線241fとなり、右後のクローラユニット224dの揺動支点213dの形成する揺動軸線が転倒境界線241gとなり、左後のクローラユニット224cの揺動支点213cの形成する揺動軸線が転倒境界線241hとなる。そして転倒境界線241a〜241hで囲まれた領域が安定領域Mとなる。
従来の安定領域Lと第1作業時姿勢の安定領域Mとを比較すると、安定領域は広くなり、作業安定性を向上させることができる。
なお、上記のように安定領域Lから安定領域Mに広がるのは、クローラユニット224aが、長手方向に所定長さを有し、予め接地領域を設定しており、クローラユニット224a中心線のアイドラ217aから駆動スプロケット220aの間で路面に広く接地するためである。クローラユニット224b〜224dについても同様である。例えば、ホイールをピン支点で左右に揺動しても接地点は変更しない。すなわちホイール式の作業機械は、ステアリング姿勢を変えても安定領域は変化しない。
<第2作業時姿勢>
作業時の作業機械1のステアリング姿勢(第2作業時姿勢)について説明する。図9は第2作業時のステアリング姿勢を示す概略上面図である。
オペレータが、作業機械1が第2作業時姿勢となるように操作装置81を操作すると、下部走行体用の操作装置81から第2作業時姿勢へのステアリング指令が、通信コントローラ84を介して、下部電磁弁コントローラ86に与えられる。下部電磁弁コントローラ86は、指令信号を下部電磁比例弁83に出力し、下部電磁比例弁83は下部コントロールバルブ50の入出力ポート50b〜50dを切替える。油圧ポンプ70から吐出した圧油は、左前側のステアリングシリンダ206a、右前側のステアリングシリンダ206b、左後側のステアリングリシンダ206c、右後方のステアリングリシンダ206dを短縮方向に駆動する。この結果、前側左右2台クローラユニット224a,224bは後端部間隔が前端部間隔より拡開したステアリング姿勢(作業機械前方を上としてハの字形状)になるように揺動され、後側左右2台のクローラユニット224c,224dは後端部間隔が前端部間隔より拡開したステアリング姿勢(作業機械前方を上として逆さハの字形状)になるように揺動される。これにより作業機械1は第2作業時姿勢となる。
図10は、本実施形態の作業機械の第2作業時姿勢の安定領域Nを示す概略上面図である。
左前のクローラユニット224aの中心線とアイドラ217aの回転軸との交点と右前のクローラユニット224bの中心線とアイドラ217bの回転軸との交点とを結ぶ線が転倒境界線242aとなり、左後のクローラユニット224cの中心線とアイドラ217cの回転軸との交点と右後のクローラユニット224dの中心線とアイドラ217dの回転軸との交点とを結ぶ線が転倒境界線242bとなり、右前のクローラユニット224bの中心線と駆動スプロケット220bの回転軸との交点と右後のクローラユニット224dの中心線と駆動スプロケット220dの回転軸との交点とを結ぶ線が転倒境界線242cとなり、左前のクローラユニット224aの中心線と駆動スプロケット220aの回転軸との交点と左後のクローラユニット224cの中心線と駆動スプロケット220cの回転軸との交点とを結ぶ線が転倒境界線242dとなり、右前のクローラユニット224bの中心線が転倒境界線242eとなり、左前のクローラユニット224aの中心線が転倒境界線242fとなり、右後のクローラユニット224dの中心線が転倒境界線242gとなり、左後のクローラユニット224cの中心線が転倒境界線242hとなる。そして転倒境界線242a〜242hで囲まれた領域が安定領域Nとなる。
従来の安定領域Lと第2作業時姿勢の安定領域Nとを比較すると、安定領域は広くなり、作業安定性を向上させることができる。
〜効果〜
<第1作業時姿勢による効果>
このように本実施形態においては、第1作業時姿勢の安定領域Mは広くなり、作業安定性を向上させることができる。
更に、前側左右2台のクローラユニット224a,224bは、作業機械1の作業時に前端部間隔が後端部間隔より拡開したステアリング姿勢になるように揺動されるため、作業機械1の前方における作業フロント6の作業範囲を広く取ることができ、これにより作業性を向上させることができる。
<第2作業時姿勢による効果>
このように本実施形態においては、第2作業時姿勢の安定領域Nは広くなり、作業安定性を向上させることができる。
更に、第2作業時姿勢の状態で、左側前後2台のクローラユニット224a,224cを正回転させ、右側前後2台のクローラユニット224b,224dを逆回転させると、容易に作業機械は時計回りに超信地旋回することができ、これにより作業機械の旋回性を向上させることができる。
また、第2作業時姿勢の状態で、左側前後2台のクローラユニット224a,224cを逆回転させ、右側前後2台のクローラユニット224b,224dを正回転させると、容易に作業機械は反時計回りに超信地旋回することができ、これにより作業機械の旋回性を向上させることができる。
<その他の効果>
本実施形態は、従来の4つのクローラユニットを設けた作業機械の構成に、クローラユニットを能動的に左右揺動するステアリングリシンダ206a〜206dを付加しただけで、走行性能、作業安定性能、作業性能、旋回性能を簡易な構成で実現することができる。
〜その他の実施形態〜
以上に本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記第1実施形態に制限されず、本発明の精神の範囲内で種々の変形が可能である。以下にその変形例を説明する。
1.第1実施形態においては、作業機械1のステアリング姿勢制御は、オペレータが作業機械1が第1作業時姿勢となるようにまたは作業機械1が第2作業時姿勢となるように操作装置81を操作する手動制御であったが、自動制御でも良い。
例えば、オペレータが、作業フロント6の操作装置(図示せず)を操作し、所定の操作量を超えると、作業フロント6の操作装置から第1作業時姿勢へのステアリング指令または第2作業時姿勢へのステアリング指令のいずれかが、通信コントローラ84を介して、下部電磁弁コントローラ86に与えられる。これにより作業機械は第1作業時姿勢または第2作業時姿勢となる。
さらに作業機械が第1作業時姿勢または第2作業時姿勢の状態で、オペレータが、通常走行するために走行レバー(図示せず)を操作すると、走行レバー装置から基本姿勢へのステアリング指令が、通信コントローラ84を介して、下部電磁弁コントローラ86に与えられる。これにより作業機械は第1作業時姿勢または第2作業時姿勢から基本姿勢となり、走行可能となる。
以上のような実施形態においても、第1実施形態と同様な効果が得られる。さらに、ステアリング姿勢の自動制御により作業機械の操作容易性を向上させることができる。
2.第1実施形態においては、下部コントロールバルブ50は、各ステアリングシリンダ206a〜206dに対応した4つの入出力ポート50a〜50dを有しており、クローラユニット224a〜224dを揺動するステアリングシリンダ206a〜206dは独立して駆動される構成となっているが、下部コントロールバルブ51は、ステアリングシリンダ206a,206cに対応した入出力ポート51aとステアリングシリンダ206b,206dに対応した入出力ポート51bとを有しており、左前のクローラユニット224aを揺動するステアリングシリンダ206aと左後のクローラユニット224cを揺動するステアリングシリンダ206cとは、同期して駆動されるようにシリーズに接続され、右前のクローラユニット224bを揺動するステアリングシリンダ206bと右後のクローラユニット224dを揺動するステアリングシリンダ206dとは、同期して駆動されるようにシリーズに接続されている構成でも良い。
図11は本実施形態のステアリングに係る油圧回路図である。第1実施形態に係わる作業機械と共通の構成については同じ符号を付す。
下部コントロールバルブ51は、ステアリングシリンダ206a,206cに対応した入出力ポート51aとステアリングシリンダ206b,206dに対応した入出力ポート51bとを有している。左前のクローラユニット224aを揺動するステアリングシリンダ206aと左後のクローラユニット224cを揺動するステアリングシリンダ206cとは、同期して駆動されるようにシリーズに接続されている。右前のクローラユニット224bを揺動するステアリングシリンダ206bと右後のクローラユニット224dを揺動するステアリングシリンダ206dとは、同期して駆動されるようにシリーズに接続されている。
例えば、油圧ポンプ70から吐出した圧油は入出力ポート51aの一方のポートからステアリングシリンダ206aに供給され、ステアリングシリンダ206aからの戻り油はステアリングシリンダ206cに供給され、ステアリングシリンダ206cからの戻り油は入出力ポート51aの他方のポート介してタンク25に還流する。また、入出力ポート50aは図示しない切替手段により入力ポートと出力ポートの切替が可能である。このような構成により、ステアリングシリンダ206aが伸長方向に駆動されるとステアリングシリンダ206cが伸長方向に駆動されるように、ステアリングシリンダ206a,206cは同期して駆動され、その結果、左前のクローラユニット202aのステアリング角度と左後のクローラユニット202cのステアリング角度は同期して設定可能となっている。
同様に、ステアリングシリンダ206b,206dは同期して駆動され、その結果、右前のクローラユニット202bのステアリング角度と右後のクローラユニット202dのステアリング角度は同期して設定可能となっている。
以上のような実施形態においても、作業機械は第1作業時姿勢または第2作業時姿勢となり、第1実施形態と同様な効果が得られる。
更に、下部コントロールバルブ51は2つの入出力ポート51a,51bを有し、4つの入出力ポート50a〜50dを有する下部コントロールバルブ50の構成に比べて簡易な構成であり、作業機械をより簡易な構成とすることができる。
3.第1実施形態においては、脚ユニット202aは、脚根元ブラケット203a、脚フレーム204a、脚先端ブラケット205aと、それらを揺動する脚前後シリンダ214a、脚左右シリンダ215a、ステアリングシリンダ206aを有しているが、脚フレーム204aとそれらを揺動する脚左右シリンダ215aとがない構成でもよい。脚ユニット202b〜202dについても同様の構成である。
図12は本実施形態の作業機械の下部走行体を示す概略上面図である。第1実施形態に係わる作業機械と共通の構成については同じ符号を付す。
脚先端ブラケット205aは、センタフレーム201に支点210aで回動自在に設けられている。
また、脚先端ブラケット205aはステアリングシリンダ206aにより左右に揺動され、ステアリングシリンダ206aは脚根元ブラケット203aとセンタフレーム201とに連結されている。
脚ユニット202b〜202dについても同様の構成である。
以上のような実施形態においても、作業機械は第1作業時姿勢または第2作業時姿勢となり、第1実施形態と同様な効果が得られる。
また、脚フレーム204a〜204dとそれらを揺動する脚左右シリンダ215a〜215dとがない構成であり、作業機械をより簡易な構成とすることができる。
なお、図2における第1実施形態の作業機械が有する脚フレーム204a〜204dとそれらを揺動する脚左右シリンダ215a〜215dとは、脚フレーム204a〜204dが揺動されることで、クローラユニット224a〜204dを平行に移動させ、左右の幅間隔を広げるものである。これにより安定領域は左右に広がる。
したがって、基本姿勢から第1作業時姿勢または第2作業時姿勢へとステアリング姿勢を変えることにより、安定領域を広げる本発明において、脚フレーム204a〜204dとそれらを揺動する脚左右シリンダ215a〜215dは必須の構成ではない。
1 作業機械
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 運転室
5 エンジン
6 作業フロント
7 ポンプユニット
8 カウンタウエイト
9 旋回モータ
10 ブーム
11 ブームシリンダ
12 アーム
13 アームシリンダ
15 バケットシリンダ
16,17 リンク
23 バケット
25 作動油タンク
26 上部旋回体用アクチュエータ
27 下部走行体用アクチュエータ
30 上部コントロールバルブ
39 アクチュエータ油路
50 下部コントロールバルブ
59 アクチュエータ油路
70 メインポンプ
71 パイロットポンプ
80 操作装置(上部旋回体用)
81 操作装置(下部走行体用)
82 電磁比例弁(上部旋回体用)
83 電磁比例弁(下部走行体用)
84 通信用コントローラ
85 電磁弁コントローラ(上部旋回体用)
86 電磁弁コントローラ(下部走行体用)
87 スリップリング
88 センタジョイント
201 センタフレーム
202a〜d 脚ユニット
203a〜d 脚根元ブラケット
204a〜d 脚フレーム
205a〜d 脚先端ブラケット
206a〜d ステアリングシリンダ
207a〜d サイドフレーム
208a〜d 支点(センタフレームー脚根元ブラケット)
209a〜d 支点(脚根元ブラケットー脚フレーム)
210a〜d 支点(脚フレーム-脚先端ブラケット)
211a〜d 支点(脚根元ブラケット-リンクロッド)
212a〜d 支点(リンクロッド-脚先端ブラケット)
213a〜d 支点(サイドフレーム受動軸)
214a〜d 脚上下シリンダ
215a〜d 脚左右シリンダ
217a〜d アイドラ
218a〜d 下側転輪
219a〜d 上側転輪
220a〜d 駆動スプロケット
221a〜d 走行用油圧モータ
222a〜d 履帯
224a〜d クローラユニット
240a〜d転倒境界線(従来)
241a〜h転倒境界線(第1作業時姿勢)
242a〜h転倒境界線(第2作業時姿勢)
L 安定領域(従来)
M 安定領域(第1作業時姿勢)
N 安定領域(第2作業時姿勢

Claims (3)

  1. 運転室を設けた上部旋回体と、前記上部旋回体に設けられた作業フロント装置と、前記上部旋回体の下部に設けられた下部走行体と、受動的に前後揺動自在に前記下部走行体の前後左右に設けられた少なくとも4台のクローラユニットとを備えた作業機械において、
    前記クローラユニットは、それぞれアクチュエータを介して能動的に左右揺動自在に前記下部走行体に設けられ、
    前記クローラユニットのうち前側左右2台のクローラユニットは、クローラユニットにおける前端部の間隔がクローラユニットにおける後端部の間隔より拡開したステアリング姿勢になるように揺動され、
    前記クローラユニットのうち後側左右2台のクローラユニットは、クローラユニットにおける後端部の間隔がクローラユニットにおける前端部の間隔より拡開したステアリング姿勢になるように揺動されることを特徴とする作業機械。
  2. 運転室を設けた上部旋回体と、前記上部旋回体に設けられた作業フロント装置と、前記上部旋回体の下部に設けられた下部走行体と、受動的に前後揺動自在に前記下部走行体の前後左右に設けられた少なくとも4台のクローラユニットとを備えた作業機械において、
    前記クローラユニットは、それぞれアクチュエータを介して能動的に左右揺動自在に前記下部走行体に設けられ、
    前記クローラユニットのうち前側左右2台のクローラユニットは、クローラユニットにおける後端部の間隔がクローラユニットにおける前端部の間隔より拡開したステアリング姿勢になるように揺動され、
    前記クローラユニットのうち後側左右2台のクローラユニットは、クローラユニットにおける前端部の間隔がクローラユニットにおける後端部の間隔より拡開したステアリング姿勢になるように揺動されることを特徴とする作業機械。
  3. 請求項1又は2記載の作業機械において、
    前記左前のクローラユニットを揺動するアクチュエータと前記左後のクローラユニットを揺動するアクチュエータとは、同期して駆動されるようにシリーズに接続され、
    前記右前のクローラユニットを揺動するアクチュエータと前記右後のクローラユニットを揺動するアクチュエータとは、同期して駆動されるようにシリーズに接続されていることを特徴とする作業機械。
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