JP2015147512A - 動力伝達機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】高周波ノイズを安定して低減することが可能な動力伝達機構を提供する。
【解決手段】動力伝達機構は、電動車両に用いられ、入力軸、アイドラ軸22及び出力軸と、入力ギヤ、アイドラギヤ43、ファイナル出力ギヤ、ファイナル出力リングギヤ及びデファレンシャルギヤと、摺接ブラシ52を備える。入力軸、アイドラ軸22及び出力軸は、モータの動力を駆動輪に伝達する。入力ギヤ、アイドラギヤ43、ファイナル出力ギヤ、ファイナル出力リングギヤ及びデファレンシャルギヤは、入力軸、アイドラ軸22及び出力軸の間の動力伝達を行う。摺接ブラシ52は、アイドラ軸22と車体の間を電気的に接続するために、アイドラ軸22に軸方向から押し当てられ、電気的に車体と繋がる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電動車両に用いる動力伝達機構に関する。
電気自動車、ハイブリッド車等の電動車両では、モータが駆動源の少なくとも一部として用いられる。このモータを制御するためにインバータが設けられており、インバータによってモータの制御が行われる際に外部へ高周波ノイズ(ラジオノイズともいう)が放射される。
この高周波ノイズを低減するために、ノイズ発生源であるインバータ及びドライブシャフトを覆った構成の動力伝達機構が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。また、特許文献1には、ドライブシャフトの周表面に、導電性媒体の環状部分を接触させて車体アースとの接続が行われる構成も開示されている。
特開2009−29218号公報(平成21年2月12日公開)
しかしながら、上記従来の動力伝達機構では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、インバータ及びドライブシャフトを単に覆う構成だけではドライブシャフトを通じてサスペンションへと伝わって高周波ノイズが放射される場合があるため、高周波ノイズの低減が不十分である。
また、導電性媒体の環状部分をドライブシャフトに接触させる構成では、たとえ導電性媒体にテンションをかけたとしても、ドライブシャフトに振動が生じると、導電性媒体とドライブシャフトの接触状態を安定して保つことが困難な場合がある。
本発明の目的は、上記従来の動力伝達機構の課題を考慮して、高周波ノイズを安定して低減することが可能な動力伝達機構を提供することである。
本発明に係る電動車両に用いる動力伝達機構は、複数の回転軸と、複数のギヤと、ブラシ状部材とを備えている。複数の回転軸は、モータの動力を駆動輪に伝達する。複数のギヤは、複数の回転軸の間の動力伝達を行う。ブラシ状部材は、回転軸と車体の間を電気的に接続するために、複数の回転軸のうち少なくとも1つの回転軸に軸方向から押し当てられ、電気的に車体と繋がる。
本発明に係る動力伝達装置によれば、高周波ノイズを安定して低減することが出来る。
本発明の実施の形態に係る駆動装置の構成を示す模式図。 本発明の実施の形態に係る動力伝達機構の構成を示す断面図。 本発明の実施の形態に係る動力伝達機構の構成を示す部分拡大断面図。 本発明の実施の形態に係る動力伝達機構の構成を示す部分分解断面図。 本発明の実施の形態の変形例に係る動力伝達機構の構成を示す部分拡大断面図。 本発明の実施の形態の変形例に係る動力伝達機構の構成を示す部分拡大断面図。
本発明の実施の形態に係る動力伝達機構を備えた駆動装置について、図1〜図4を用いて説明すれば以下の通りである。
<1.構成>
[1−1.駆動装置10の構成]
図1は、本実施の形態の駆動装置10の構成を示す模式図である。
本実施の形態の駆動装置10は、電気自動車に用いられ、モータ11と、インバータ12と、二次電池13と、動力伝達機構14と、左右の駆動輪15a,15bとを備えている。
モータ11は、三相交流モータであり、例えばインナーロータ型の場合には、ロータ11aと、ロータ11aの周囲に配置されたステータ11bとを有している。
二次電池13は、インバータ12を介してモータ11に電力を供給する。二次電池13としてはリチウムイオンバッテリー等を用いることが出来る。
インバータ12は、スイッチング素子を有しており、力行の際には二次電池13から得られる直流を三相交流に変換してモータ11へと送る。一方、回生の際には、インバータ12はモータ11から得られる三相交流を直流に変換して二次電池13へと送る。このように、インバータ12はスイッチング素子によって力行と回生の間で電流の向きを変更する。
動力伝達機構14は、モータ11で生じる駆動力を駆動輪15に伝達する。以下に、動力伝達機構14について詳しく説明する。
[1−2.動力伝達機構14の構成]
図2は、本実施の形態の動力伝達機構14の構成を示す断面図である。
図1及び図2に示すように、動力伝達機構14は、筐体20と、入力軸21、アイドラ軸22及び出力軸23(複数の回転軸の一例)と、入力ギヤ41、アイドラギヤ43、ファイナルドライブピニオンギヤ44、デファレンシャルギヤ45及びファイナルドライブリングギヤ46(複数のギヤの一例)と、車体アース接続部50とを備えている。
筐体20は、入力軸21、アイドラ軸22、及び出力軸23を支持しており、図1に示すように車体16と電気的にアース接続されている。この筐体20は金属製であり、筐体20から車体16へのアース接続経路70が図1に示されている。
入力軸21は、モータ11の駆動力を動力伝達機構14に入力する軸である。入力軸21は、ベアリング31,32によって筐体20に回転可能に支持されており、モータ11のロータ11aに固定されている。これにより、入力軸21はロータ11aの回転とともに回転する。また、入力軸21には入力ギヤ41及びロックギヤ42が固定されている。ユーザがシフトレバーをパーキングの位置に移動させることにより、ロックギヤ42にパーク機構80の一部が噛合って動力伝達機構14が動作出来なくなる。
アイドラ軸22はモータ11の回転を減速して出力軸23へと伝達する。アイドラ軸22の両端部分には、ベアリング33,34が配置されており、ベアリング33,34によってアイドラ軸22は筐体20に回転可能に支持されている。また、アイドラ軸22には、アイドラギヤ43及びファイナルドライブピニオンギヤ44が固定されており、アイドラギヤ43はギヤ41と噛合っている。
出力軸23は、左右の駆動輪15a,15bを回転する左右の駆動軸23a,23bを有している。これら左右の駆動軸23a,23bの間にはデファレンシャルギヤ45が配置されており、デファレンシャルギヤ45は、その周囲に配置されたファイナルドライブリングギヤ46を介してファイナルドライブピニオンギヤ44と噛合っている。また、駆動軸23aはベアリング35によって筐体20に回転可能に支持されており、駆動軸23bはベアリング36によって筐体20に回転可能に支持されている。又、図1では、駆動軸23a,23bのそれぞれに接続されたサスペンション71が図示されている。尚、図示していないが、図2において入力軸21の右側にモータ11が配置されている。
[1−3.車体アース接続部50近傍の構成]
図3は、車体アース接続部50近傍の構成を示す断面図である。また、図4は、車体アース接続部50近傍の構成の分解図である。
図2及び図3に示すように、車体アース接続部50はアイドラ軸22の端面22a側に設けられており、アイドラ軸22と筐体20の間を電気的に接続する。
図3及び図4に示すように、アイドラ軸22は、軸本体220と、軸本体220に形成された孔部221及び軽量化孔部223と、挿入部材222を有している。
軽量化孔部223は、軽量化のためにアイドラ軸22の軸方向に沿って形成された孔である。孔部221は、端面22aから反対側の端面に向かって軸方向に形成されており、軽量化孔部223と連通している。
挿入部材222は、略円柱形状の部材であり、その側面から突出し周方向にわたって1周形成された突条部222bを有している。挿入部材222は、軸本体220の孔部221に挿入されており(図4中矢印A参照)、その突条部222bが孔部221の内壁と密着して軸本体220に固定されている。また、挿入部材222の車体アース接続部50側の端面222aはアイドラ軸22の軸方向に対して垂直な平面に形成されている。尚、挿入部材222は、軸本体220の孔部221に圧入や溶接により固定されている。
また、図3に示すように、端面22aとベアリング33の間のアイドラ軸22の表面と筐体20の間には、リング状のシール部材73が配置されており、このシール部材73はアイドラ軸22の端面22a側に空気室74を形成する。このシール部材73が、空気室74に潤滑油が侵入することを防いでいる。そして、空気室74の圧力の調整を行うためのブリーザ72が空気室74から外部に向かって筐体20に配置されている。
更に、図3及び図4に示すように、孔部221には挿入部材222と端面22aの間にリング状部材60が挿入されて配置されている。
[1−4.車体アース接続部50の構成]
図2〜図4に示すように、車体アース接続部50は、ネジ部材51と、摺接ブラシ52と、バネ部材53とを有している。
ネジ部材51は、頭部511と軸部512を有している。頭部511には、六角穴511aが形成されており、六角レンチを差込可能となっている。また、軸部512には、先端部51a(図4参照)から頭部511に向かって軸方向に沿って2つの孔部512aが形成されている。軸部512の頭部511寄りの根元部512bにはネジ加工が施されている。
それぞれの孔部512aには、バネ部材53及び摺接ブラシ52が頭部511側から順に配置されている。摺接ブラシ52は導電性であり、カーボンと銀を焼結されて形成されたものである。バネ部材53は、摺接ブラシ52をアイドラ軸22側に付勢し、挿入部材222の端面222aに押し当てている。摺接ブラシ52とネジ部材51をより確実に電気的に接続するためにバネ部材53の内側にハーネス55が設けられている。
また、アイドラ軸22の端面22aと対向する筐体20の部分には、ネジ部材51を取り付けるための貫通孔20b(図4参照)が形成されており、その内壁20aにはネジ加工が施されている。
ネジ部材51は、その根元部512bが内壁20aと螺合するように頭部511と筐体20の間にワッシャ54を挟んで筐体20に捻じ込まれて筐体20に固定されている。尚、ネジ部材51の筐体20への捻じ込みは、六角レンチを六角穴511aに差し込み回転させることによって行われる。尚、ネジ部材51と孔部221の内壁の間にリング状部材60が配置されている。
<2.動作>
力行時には、インバータ12が二次電池13から直流を取り出して交流に変換しモータ11へと電力を供給する。電力が供給されるとモータ11のロータ11aが回転し、ロータ11aに固定されている入力軸21が回転する。
この入力軸21の回転により入力ギヤ41が回転し、入力ギヤ41と噛合っているアイドラギヤ43が回転する。アイドラギヤ43の回転によりアイドラ軸22が回転し、ファイナルドライブピニオンギヤ44が回転する。そして、ファイナルドライブピニオンギヤ44と噛合っているファイナルドライブリングギヤ46が回転し、各ギヤのギヤ比により減速されてデファレンシャルギヤ45にモータ11の駆動力が伝達される。
そして、デファレンシャルギヤ45により、左右の駆動軸23a,23bが回転して駆動輪15a、15bが回転する。
一方、回生時には、インバータ12はモータ1によって発生する三相交流を直流に変換して二次電池13へと送り、蓄電が行われる。
力行時及び回生時などにアイドラ軸22が回転する際には、軸本体220とともに孔部221に挿入された挿入部材222も回転する。
アイドラ軸22が回転している状態において、挿入部材222の端面222aに摺接ブラシ52が摺接している。そして、摺接ブラシ52とネジ部材51の間は、バネ部材53及びハーネス55によって電気的に接続されている。
このように車体アース接続部50によってアイドラ軸22と筐体20が電気的に接続されており、筐体20は車体16とアース接続経路70により電気的に接続されているため、アイドラ軸22が車体16とアース接続されている。
このため、回生時と力行時の間を切り替える際にインバータ12において発生する高周波ノイズが、出力軸23及びサスペンション71等から放出されることを低減することが出来る。
<3.特徴>
(1)
本実施の形態の動力伝達機構14は、電動車両に用いる動力伝達機構であって、入力軸21、アイドラ軸22及び出力軸23(複数の回転軸の一例)と、入力ギヤ41、アイドラギヤ43、ファイナルドライブピニオンギヤ44、ファイナルドライブリングギヤ46及びデファレンシャルギヤ45(複数のギヤの一例)と、摺接ブラシ52とを備えている。入力軸21、アイドラ軸22及び出力軸23は、モータ11の動力を駆動輪15a,15bに伝達する。入力ギヤ41、アイドラギヤ43、ファイナルドライブピニオンギヤ44、ファイナルドライブリングギヤ及びデファレンシャルギヤ45は、入力軸21、アイドラ軸22及び出力軸23の間の動力伝達を行う。摺接ブラシ52は、アイドラ軸22と車体16の間を電気的に接続するために、入力軸21、アイドラ軸22及び出力軸23のうちの少なくとも1つの軸であるアイドラ軸22に軸方向から押し当てられ、車体16と電気的に繋がる。
これにより、摺接ブラシ52がアイドラ軸22と電気的に接触するため、動力伝達機構14が車体16とアース接続される。
そのため、インバータ12で発生し出力軸23及びサスペンション71から放射される高周波ノイズを低減することが出来る。
また、摺接ブラシ52がアイドラ軸22に軸方向から押し当てられているため、アイドラ軸22の側面の周囲に余分なスペースを設ける必要がなく、省スペース化を図ることが可能となる。
更に、軸の周囲の周速度よりも中心の周速度の方が遅くなるため摺動速度を小さくすることができ、摺接ブラシ52を軸方向に押し当てることによる磨耗が抑えられるので、摺接ブラシ52を長く利用することが出来る。このため、摺接ブラシ52のアイドラ軸22への当接位置は、軸の中心に近い方がより好ましい。
(2)
本実施の形態の動力伝達機構14は、筐体20と、バネ部材53と、ネジ部材51とを備えている。筐体20は、入力軸21、アイドラ軸22及び出力軸23を支持する。バネ部材53は、摺接ブラシ52をアイドラ軸22に押し当てるように付勢する。ネジ部材51は、バネ部材53及び摺接ブラシ52を支持する。ネジ部材51は、その先端部分からアイドラ軸22の軸方向に沿って形成された孔であって、バネ部材53及び摺接ブラシ52が配置される孔部512aを有している。ネジ部材51は筐体20に固定されている。
このように、ネジ部材51を筐体20に固定することにより、摺接ブラシ52をアイドラ軸22に押し当てることが可能となる。このため摺接ブラシ52を格納する空気室74を外部から遮断するためのカバー等を設ける必要がなく、簡易な構成で、アイドラ軸22と筐体20の間の電気的接続を行うことが出来る。
(3)
本実施の形態の動力伝達機構14のアイドラ軸22は、その一方の端面22aに軸方向に向かって形成された孔部221を有しており、摺接ブラシ52は孔部221に配置されている。
このように、摺接ブラシ52がアイドラ軸22の内側に配置されていることにより、動力伝達機構14の軸方向の長さを短くすることが出来るため省スペース化を図ることが出来る。
(4)
本実施の形態の動力伝達機構14のアイドラ軸22は、軸本体220(回転軸本体の一例)と、挿入部材222を有している。孔部221は、軸本体220に形成されている。挿入部材222は、孔部221に挿入され、軸本体220とともに回転する。アイドラ軸22の一方の端面22a側の挿入部材222の端面222aは、アイドラ軸22の軸方向に対して垂直な平面である。摺接ブラシ52は、挿入部材222の端面222aに押し当てられている。
このように、摺接ブラシ52を押し当てる端面222aを軸方向に対して垂直な平面とすることにより、アイドラ軸22の回転により摺接ブラシ52の接触部分の位置が軸方向に変動しないため、安定した接触を保つことが出来る。
また、アイドラ軸22に摺接ブラシ52を配置するための孔部を形成する場合、ドリル等により切削を行うため、摺接ブラシ52の当接部分を軸方向に対して垂直な平面とすることが困難である。本実施の形態のように摺接ブラシ52を当接させるための平面を別部材である挿入部材222の端面222aとすることにより、容易に摺接ブラシ52の当接部分を軸方向に対して垂直な平面とすることができる。
(5)
本実施の形態の動力伝達機構14は、筐体20と、シール部材73と、リング状部材60とを備えている。筐体20は、入力軸21、アイドラ軸22及び出力軸23を支持する。シール部材73は、アイドラ軸22の一方の端面22a側であって、アイドラ軸22と筐体20の間に設けられている。リング状部材60(壁部材の一例)は、摺接によって生じる摺接ブラシ52の磨耗成分の飛散を抑えるために、孔部221の内壁上に立設し、その周方向に向かって設けられている。
これにより、アイドラ軸22との摺動により削れた摺接ブラシ52の磨耗成分が孔部221より外側に飛散することを低減することが出来る。そのため、摺接ブラシ52の磨耗成分がシール部材73側に飛散することを低減出来る。
(6)
本実施の形態の動力伝達機構14のネジ部材51は筐体20に螺合により固定されている。
このように、ネジ部材51が螺合により筐体20に固定可能なためネジ部材51を容易に筐体20に固定することが可能となる。
又、摺接ブラシ52を交換する際等に簡単に筐体20から着脱可能であり、メンテナンスを行いやすい。
(7)
本実施の形態の動力伝達機構14は、複数の回転軸を備えている。複数の回転軸は、モータ11の入力軸21と、駆動輪15に連結されている出力軸23と、モータ11の回転を減速するために、入力軸21と駆動軸23a,23bの間に設けられたアイドラ軸22(減速軸の一例)と、を有し、摺接ブラシ52はアイドラ軸22に押し当てられている。
このように、アイドラ軸22が車体16とアース接続されているため、回生時と力行時の間を切り替えるためのスイッチング操作などによってサスペンション71等から放出される高周波ノイズを低減することが出来る。
<4.他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
尚、上記実施の形態では、摺接ブラシ52の全部が孔部221に配置されているが、摺接ブラシ52の一部だけが孔部221内に配置されていてもよい。摺接ブラシ52の少なくとも一部が孔部221に配置されていれば、孔部221軸方向の長さを短くすることが出来る。
(B)
又、上記実施の形態では、孔部221内に挿入部材222が挿入されているが、挿入部材222が配置されていない構成であってもよい。図5は、挿入部材222を有していないアイドラ軸200の構成を示す部分拡大断面図である。図5に示すように、摺接ブラシ52は、アイドラ軸200の端面22aに形成されている孔部221の底面221aに当接している。
底面221aは、ドリルによる切削によって形成されるため、周辺から中央に向かって軸方向に深くなるように傾斜している。このため、摺接ブラシ52のアイドラ軸22との接触位置は半径方向には異なるが、それぞれの接触位置はアイドラ軸22の回転によっても軸方向には移動しないため、電気的な接触を保つことが出来る。
尚、軽量化孔部223は、図5に示す構成では底面221aを形成する必要があるため、端面222aの反対側の端から切削して形成されている。
(C)
又、上記実施の形態では、アイドラ軸22の軸本体220に孔部221が形成されているが、孔部221が形成されていなくても良い。図6は、アイドラ軸22の代わりに孔部221が形成されていないアイドラ軸90を有する動力伝達機構の部分拡大断面図である。図6に示すように、孔部が形成されていない場合、アイドラ軸90の端面90aに摺接ブラシ52が摺接する。また、アイドラ軸22の軸方向にアイドラ軸22と並んで車体アース接続部50が配置されることになるため、図6の動力伝達機構の構成では、上記実施の形態の筐体20に代わり、アイドラ軸22の軸方向に長く形成された筐体91が設けられている。更に、孔部221に配置されていたリング状部材60に代わり、シール部材73の空気室74側であって、筐体91の内壁にリング状部材92が配置されている。
(D)
又、上記実施の形態では、摺接ブラシ52が2つ並んで配置されているが、2つに限らなくてもよく、電気的な接続が得られるなら1つであっても良い。この場合、出来るだけアイドラ軸22の回転中心と当接するように摺接ブラシ52を配置した方が接触位置の周速度が遅いため摺接ブラシ52の寿命を長くすることが出来る。
(E)
又、上記実施の形態では、支持部材の一例としてネジ部材51が用いられているが、ネジ部材51に限らなくてもよく、筐体20に溶接等で固定されていても良いし、筐体20と一体で形成されていても良い。しかしながら、着脱可能にするためにネジ部材51を用いたほうが、摺接ブラシ52を交換する際等に簡単に筐体20から着脱出来、メンテナンスを行いやすいためより好ましい。
(F)
又、上記実施の形態では、摺接ブラシ52をアイドラ軸22に押し当てるためにバネ部材53が設けられているが、摺接ブラシ52とアイドラ軸22の電気的な接触が保たれる場合には、バネ部材53が設けられていなくても良い。
(G)
又、上記実施の形態では、摺接によって生じる摺接ブラシ52の磨耗成分の飛散を抑えるための壁部材の一例としてリング状部材60が用いられているが、孔部221の内壁の全周にわたって立設されなくてもよい。すなわち、リング状部材60の一部が欠けているような形状の部材が用いられてもよい。要するに、摺接ブラシ52の磨耗成分のシール部材73への飛散が少しでも抑制できる壁部材でありさえすればよい。
(H)
又、上記実施の形態では、車体アース接続部50は入力軸21、アイドラ軸22及び出力軸23のうちアイドラ軸22に設けられているが、アイドラ軸22に限らなくても良く、例えば、入力軸21に設けられていても良い。
(I)
又、本実施の形態では、入力軸21と出力軸23の間に1つの軸(アイドラ軸22)のみ設けられているが、2つ以上軸が設けられていても良く、その軸のいずれに車体アース接続部50が接触していても良い。
(J)
又、上記実施の形態では、摺接ブラシ52とネジ部材51の間であってバネ部材53の内側にハーネス55が設けられているが、バネ部材53により摺接ブラシ52とネジ部材51の間の電気的な接続が保持できる場合には、ハーネス55は設けられていなくても良い。ただし、ハーネス55によって摺接ブラシ52がネジ部材51に接続されているため、ネジ部材51を筐体20に取り付ける際に孔512aから摺接ブラシ52が落下しないので、車体アース接続部50を筐体20に取り付けやすい。
(K)
又、上記実施の形態では、駆動装置10は電気自動車に用いられているが、ハイブリッド車に用いられてもよい。
本発明の動力伝達機構は、安定して高周波ノイズを低減することが出来る効果を奏することから、インバータを備えた電動車両の動力伝達装置等として利用可能である。
10 駆動装置
11 モータ
11a ロータ
11b ステータ
12 インバータ
13 二次電池
14 動力伝達機構
15a,15b 駆動輪
16 車体
20 筐体
20a 内壁
20b 貫通孔
21 入力軸(回転軸の一例)
22 アイドラ軸(回転軸の一例)(減速軸の一例)
22a 端面
23 出力軸
23a,23b 駆動軸(回転軸の一例)
31,32,33,34,35,36 ベアリング
41 入力ギヤ(ギヤの一例)
42 ロックギヤ
43 アイドラギヤ(ギヤの一例)
44 ファイナルドライブピニオンギヤ(ギヤの一例)
45 デファレンシャルギヤ(ギヤの一例)
46 ファイナルドライブリングギヤ(ギヤの一例)
50 車体アース接続部
51 ネジ部材(支持部材の一例)
52 摺接ブラシ(ブラシ状部材の一例)
53 バネ部材
54 ワッシャ
55 ハーネス
60 リング状部材(壁部材の一例)
70 アース接続経路
71 サスペンション
72 ブリーザ
73 シール部材(封止部材の一例)
74 空気室
80 パーク機構
90 アイドラ軸(回転軸の一例)(減速軸の一例)
91 筐体
92 リング状部材(壁部材の一例)
200 アイドラ軸(回転軸の一例)(減速軸の一例)
220 軸本体(回転軸本体の一例)
221 孔部(孔部の一例)
222 挿入部材
223 軽量化孔部
511 頭部
511a 六角穴
512 軸部
512a 孔(支持孔の一例)
512b 根元部

Claims (7)

  1. 電動車両に用いる動力伝達機構であって、
    モータの動力を駆動輪に伝達する複数の回転軸と、
    前記複数の回転軸の間の動力伝達を行う複数のギヤと、
    前記回転軸と車体の間を電気的に接続するために、前記複数の回転軸のうち少なくとも1つの前記回転軸に軸方向から押し当てられ、電気的に車体と繋がるブラシ状部材と、
    を備えた、動力伝達機構。
  2. 前記複数の回転軸を支持する筐体と、
    前記ブラシ状部材を前記回転軸に押し当てるように付勢するバネ部材と、
    前記バネ部材及び前記ブラシ状部材を支持する支持部材と、を備え、
    前記支持部材は、その先端部分から前記回転軸の軸方向に沿って形成された孔であって、前記バネ部材及び前記ブラシ状部材が配置される支持孔を有し
    前記支持部材は、前記筐体に固定されている、請求項1に記載の動力伝達機構。
  3. 前記回転軸は、その一方の端面に軸方向に向かって形成された孔部を有しており、
    前記ブラシ状部材の少なくとも一部は前記孔部に配置されている、請求項1又は2に記載の動力伝達機構。
  4. 前記回転軸は、
    前記孔部が形成された回転軸本体と、
    前記孔部に挿入され、前記回転軸本体とともに回転する挿入部材とを有し、
    前記回転軸の前記一方の端面側の前記挿入部材の端面は、前記回転軸の軸方向に対して垂直な平面であり、
    前記ブラシ状部材は、前記挿入部材の前記端面に押し当てられている、請求項3記載の動力伝達機構。
  5. 前記複数の回転軸を支持する筐体と、
    前記回転軸の前記一方の端面側であって、前記回転軸と前記筐体の間に設けられた封止部材と、
    摺接によって生じる前記ブラシ状部材の磨耗成分の前記封止部材への飛散を抑えるために、前記孔部の内壁上に立設し、その周方向に向かって設けられた壁部材と、
    を備えた、請求項3又は4に記載の動力伝達機構。
  6. 前記支持部材は前記筐体に螺合により固定されている、請求項2記載の動力伝達機構。
  7. 前記複数の回転軸は、
    前記モータの駆動力が入力される入力軸と、
    前記駆動輪に連結されている出力軸と、
    前記モータの回転を減速するために前記入力軸と前記出力軸の間に設けられた減速軸と、
    を有し、
    前記ブラシ状部材は、前記減速軸に押し当てられている、請求項1乃至6に記載の動力伝達機構。
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