JP5882178B2 - 駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動モータ、歯車減速機及びトルクリミッタを備えた駆動装置に関するものである。
従来の駆動装置としては、例えば特許文献1に記載されているものが知られている。特許文献1に記載の駆動装置は、電動機と、この電動機と同心に設けられた遊星歯車機構(歯車減速機)と、電動機と遊星歯車機構との間に配設されたトルクリミッタとを備えている。電動機の出力軸にはオイルパイプが設けられ、オイルパイプの一端部にはオイルポンプが接続されている。オイルポンプから吐出された潤滑油は、オイルパイプを通じてトルクリミッタ及び遊星歯車機構へ供給される。
特開2011−202775号公報
上記従来技術においては、歯車減速機を収容する減速機室内にトルクリミッタが配置された構成となっている。ところで、例えば車両搭載用の駆動装置では、小型化等の観点から、トルクリミッタを減速機室の外部に配置することがある。この場合にも、潤滑油を用いてトルクリミッタを適切に潤滑する必要がある。
本発明の目的は、歯車減速機を収容する減速機室の外部にトルクリミッタを配置した構成においても、トルクリミッタを適切に潤滑することができる駆動装置を提供することである。
本発明の駆動装置は、電動モータと、電動モータの回転を減速して出力する歯車減速機と、電動モータのトルクが所定値以上のときに、電動モータから歯車減速機への駆動力の伝達を遮断するトルクリミッタと、電動モータ、歯車減速機及びトルクリミッタを収容するケースとを備え、歯車減速機は、電動モータのモータ出力軸と同軸上に設けられた入力ギア軸を有し、トルクリミッタは、歯車減速機を収容する減速機室の外部に配置されていると共に、モータ出力軸と入力ギア軸とに連結されており、モータ出力軸と入力ギア軸との間には、減速機室の内部に溜められた潤滑油を歯車減速機からトルクリミッタに供給するための潤滑油供給路の少なくとも一部を形成する隙間が設けられていることを特徴とするものである。
このような本発明の駆動装置においては、電動モータのモータ出力軸と歯車減速機の入力ギア軸との間に、歯車減速機を収容する減速機室の内部に溜められた潤滑油を歯車減速機からトルクリミッタに供給するための潤滑油供給路の少なくとも一部を形成する隙間を設けることにより、歯車減速機により掻き上げられた潤滑油がモータ出力軸と入力ギア軸との間の隙間を通ってトルクリミッタに供給され、トルクリミッタが潤滑されることになる。これにより、減速機室の外部にトルクリミッタを配置した構成においても、減速機室の内部に溜められた潤滑油を利用して、トルクリミッタを適切に潤滑することができる。
好ましくは、入力ギア軸は、ケースに入力ギア軸用軸受部を介して回転可能に支持されており、入力ギア軸用軸受部の内部空間は、潤滑油供給路の他の一部を形成している。
この場合には、歯車減速機により掻き上げられた潤滑油をトルクリミッタに供給する途中に、入力ギア軸用軸受部を潤滑することができる。また、特に歯車減速機の入力ギア軸に穴を開けなくても、モータ出力軸と入力ギア軸との間の隙間に潤滑油を導くことができる。
また、好ましくは、トルクリミッタは、ケースにトルクリミッタ用軸受部を介して回転可能に支持されており、ケースには、トルクリミッタの回転遠心力によりトルクリミッタを通過して放出された潤滑油をトルクリミッタ用軸受部に誘導するための潤滑油誘導路が設けられている。
この場合には、トルクリミッタに供給された潤滑油がトルクリミッタの回転遠心力によりトルクリミッタを通過して放出されると、ケースに設けられた潤滑油誘導路を通って当該潤滑油がトルクリミッタ用軸受部に誘導されるようになる。従って、トルクリミッタの潤滑に使用された潤滑油を有効利用して、トルクリミッタ用軸受部を潤滑することができる。
さらに、好ましくは、電動モータは、歯車減速機とトルクリミッタとの間に配置されており、モータ出力軸は、中空状となっており、入力ギア軸には、モータ出力軸を貫通してトルクリミッタに連結された連結シャフトが設けられており、モータ出力軸と連結シャフトとの間の隙間が潤滑油供給路の少なくとも一部を形成している。
このような構成では、歯車減速機により掻き上げられた潤滑油がモータ出力軸と連結シャフトとの間の隙間を通ってトルクリミッタに供給され、トルクリミッタが潤滑されることになる。
また、歯車減速機は、電動モータとトルクリミッタとの間に配置されており、入力ギア軸は、中空状となっており、モータ出力軸には、入力ギア軸を貫通してトルクリミッタに連結された連結シャフトが設けられており、入力ギア軸と連結シャフトとの間の隙間が潤滑油供給路の少なくとも一部を形成していても良い。
このような構成では、歯車減速機により掻き上げられた潤滑油が入力ギア軸と連結シャフトとの間の隙間を通ってトルクリミッタに供給され、トルクリミッタが潤滑されることになる。
本発明によれば、歯車減速機を収容する減速機室の外部にトルクリミッタを配置した構成においても、トルクリミッタを適切に潤滑することができる。これにより、駆動装置の小型化に寄与することが可能となる。
本発明に係る駆動装置の一実施形態を示す断面図である。 図1に示した駆動装置の要部を示す断面図である。 図1に示したトルクリミッタの拡大断面図である。 本発明に係る駆動装置の他の実施形態の要部を示す断面図である。
以下、本発明に係る駆動装置の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る駆動装置の一実施形態を示す断面図であり、図2は、図1に示した駆動装置の要部を示す断面図である。各図において、本実施形態の駆動装置1は、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両に備えられた左右1対の駆動輪(図示せず)を駆動軸2を介して駆動する装置である。
駆動装置1は、駆動源である電動モータ3と、この電動モータ3の回転を減速して出力する歯車減速機4と、電動モータ3のトルクが所定値以上のときに、電動モータ3から歯車減速機4への駆動力の伝達を遮断する湿式多板摩擦型のトルクリミッタ5とを備えている。電動モータ3は、歯車減速機4とトルクリミッタ5との間に配置されている。これらの電動モータ3、歯車減速機4及びトルクリミッタ5は、ケース6に収容されている。
電動モータ3は、ステータ(固定子)7と、このステータ7の内側に配置されたロータ(回転子)8とを有している。ロータ8には、ロータシャフト(モータ出力軸)9が固定されている。ロータシャフト9は、ケース6に2つのモータ用軸受部10を介して回転可能に支持されている。ロータシャフト9には、当該ロータシャフト9の長手方向(軸方向)に延びる中空部11が形成されている。
歯車減速機4は、ケース6の減速機室(ギア室)Gに収容されている。歯車減速機4は、ロータシャフト9と同軸上に設けられた入力ギア軸12と、左右1対の駆動軸2と連結された出力ギア軸13と、入力ギア軸12と出力ギア軸13との間に配置された中間ギア軸14とを有している。出力ギア軸13及び中間ギア軸14は、入力ギア軸12に対して平行に延びている。入力ギア軸12には、電動モータ3側に延びる連結シャフト15が一体的に設けられている。
入力ギア軸12は、ケース6に2つの入力ギア軸用軸受部16を介して回転可能に支持されている。中間ギア軸14は、ケース6に2つの中間ギア軸用軸受部17を介して回転可能に支持されている。出力ギア軸13は、ケース6に2つの出力ギア軸用軸受部18を介して回転可能に支持されている。
入力ギア軸12の外周面には、ギア部19が形成されている。中間ギア軸14には、ギア部19と噛み合うカウンタギア20が固定されている。また、中間ギア軸14の外周面におけるカウンタギア20よりも電動モータ3側には、ギア部21が形成されている。出力ギア軸13には、ギア部21と噛み合うデファレンシャルギア22が固定されている。
入力ギア軸12と一体化された連結シャフト15は、ロータシャフト9の中空部11を貫通してトルクリミッタ5に連結されている。ロータシャフト9と連結シャフト15との間には、例えば2mm程度の隙間Rが設けられている。
トルクリミッタ5は、電動モータ3に対して歯車減速機4の反対側に配置されている。従って、トルクリミッタ5は、当然のことながらギア室Gの外部に配置されている。トルクリミッタ5は、図1〜図3に示すように、円筒状のシャフト保持部23と、このシャフト保持部23の後端部から外側に張り出すようにシャフト保持部23と一体形成された円筒状の取付ブラケット部24とを有している。シャフト保持部23は、ケース6にトルクリミッタ用軸受部25を介して回転可能に支持されている。
また、トルクリミッタ5は、ロータシャフト9の外周面に結合された複数枚(ここでは3枚)の環状の摺動板26と、各摺動板26を挟むように取付ブラケット部24に取り付けられた複数枚(ここでは4枚)の環状の押さえ板27と、摺動板26と押さえ板27との間に介在された摩擦材28と、各押さえ板27を前端側(シャフト保持部23側)に付勢することで、摩擦材28により摺動板26と押さえ板27との間に摩擦力を与えるコーンスプリング29とを有している。なお、摺動板26の枚数としては、1枚でも良い。
このような駆動装置1において、電動モータ3のロータ8が回転すると、その回転がロータシャフト9を介してトルクリミッタ5に伝達されて、トルクリミッタ5が回転する。そして、トルクリミッタ5の回転が連結シャフト15を介して歯車減速機4に伝達されて、歯車減速機4が回転する。そして、歯車減速機4の回転が駆動軸2を介して駆動輪(図示せず)に伝達されて、駆動輪が回転する。
具体的には、電動モータ3の駆動力は、ロータシャフト9からトルクリミッタ5の摺動板26、押さえ板27、取付ブラケット部24、シャフト保持部23を介して連結シャフト15に伝達され、更に歯車減速機4の入力ギア軸12、ギア部19、カウンタギア20、中間ギア軸14、ギア部21、デファレンシャルギア22及び出力ギア軸13を介して出力されることになる。
このとき、電動モータ3からトルクリミッタ5に与えられるトルクが摺動板26と押さえ板27との間の摩擦力(コーンスプリング29の付勢力)以下であるときは、摩擦力により押さえ板27が摺動板26と一緒に回転し、これに伴って連結シャフト15が回転するため、電動モータ3の駆動力が歯車減速機4に伝達される。
一方、電動モータ3からトルクリミッタ5に与えられるトルク、例えばモータ衝撃トルクが付加されて摺動板26と押さえ板27との間の摩擦力よりも高くなったときは、摺動板26が押さえ板27に対して空回りし、押さえ板27が回転しないため、連結シャフト15も回転せず、電動モータ3から歯車減速機4への駆動力の伝達が遮断される。これにより、電動モータ3から歯車減速機4に過大なトルクが入力されることによる歯車減速機4の破損を防ぐことができる。
このように本実施形態の駆動装置1では、トルクリミッタ5をギア室Gの内部ではなくギア室Gの外部に配置するようにしたので、入力ギア軸12と中間ギア軸14との軸間距離、中間ギア軸14と出力ギア軸13との軸間距離を必要最小限に抑え、歯車減速機4の大型化を防ぐことができる。その結果、駆動装置1の小型化を図ることが可能となる。
ところで、ギア室G内の底部には、歯車減速機4、トルクリミッタ5及び軸受部16〜18,25を潤滑するための潤滑油Jが溜められている(図2参照)。その潤滑油Jは、電動モータ3の冷却にも使用される。
駆動装置1には、ギア室G内に溜められた潤滑油Jを歯車減速機4からトルクリミッタ5に供給するための潤滑油供給路31が設けられている。潤滑油供給路31は、電動モータ3側の入力ギア軸用軸受部16の内部空間Sと、ロータシャフト9と連結シャフト15との間の隙間Rとで形成されている。
歯車減速機4が回転動作すると、ギア室G内の潤滑油Jが掻き上げられて入力ギア軸12の上部領域に溜まるようになる。このとき、入力ギア軸12の上部領域はケース6で覆われている(図1参照)ため、入力ギア軸12の上部領域の圧力が上昇する。このため、入力ギア軸12の上部領域に溜まった潤滑油Jが潤滑油供給路31に圧送される。
具体的には、図2の破線Xで示すように、歯車減速機4により掻き上げられた潤滑油Jは、まず電動モータ3側の入力ギア軸用軸受部16の内部空間Sを通過する。これにより、入力ギア軸用軸受部16が潤滑油Jにより潤滑される。そして、潤滑油Jは、ロータシャフト9と連結シャフト15との間の隙間Rを通ってトルクリミッタ5に送られる。そして、トルクリミッタ5の回転遠心力によって、潤滑油Jがトルクリミッタ5の内側から外側に向けて拡散して摩擦材28に達する。これにより、摩擦材28が潤滑油Jにより潤滑される。
また、トルクリミッタ5に供給された潤滑油Jは、トルクリミッタ5の回転遠心力によって、摩擦材28を潤滑しつつトルクリミッタ5内を通過して、トルクリミッタ5の外周部に形成された孔よりケース6に向けてトルクリミッタ5の外部へ放出される。すると、潤滑油Jがケース6の内壁面に当たって付着するようになる。
ここで、ケース6の内壁面におけるトルクリミッタ5の上方部位からトルクリミッタ用軸受部25までの領域は、トルクリミッタ5から放出された潤滑油Jを重力によりトルクリミッタ用軸受部25に誘導するための潤滑油誘導路32を形成している。
従って、ケース6の内壁面におけるトルクリミッタ5の上方部位に付着した潤滑油Jは、図3の破線Xで示すように、重力により潤滑油誘導路32に沿って伝い落ちてトルクリミッタ用軸受部25に達する。これにより、トルクリミッタ用軸受部25が潤滑油Jにより潤滑される。なお、ケース6の内壁面におけるトルクリミッタ5の上方部位からトルクリミッタ用軸受部25までの領域には、潤滑油誘導路32としての溝部が形成されていても良い。トルクリミッタ5及びトルクリミッタ用軸受部25を潤滑した後の潤滑油Jは、戻り油路(図示せず)を通ってギア室G内に戻る。
このように本実施形態においては、ギア室Gの外部にトルクリミッタ5を配置した構成であっても、ギア室G内に溜められた潤滑油Jをトルクリミッタ5及びトルクリミッタ用軸受部25に供給することで、トルクリミッタ5及びトルクリミッタ用軸受部25を簡単に且つ確実に潤滑することができる。
また、ギア室G内にトルクリミッタ5を配置すると、トルクリミッタ5の回転時にトルクリミッタ5がギア室G内の潤滑油Jを攪拌するため、攪拌抵抗によりエネルギーロスが大きくなる。これに対し本実施形態では、トルクリミッタ5がギア室Gの外部に配置されているので、トルクリミッタ5がギア室G内の潤滑油Jを攪拌することは無い。従って、攪拌抵抗によるエネルギーロスの増大を抑制し、駆動装置1を効率良く動作させることができる。
図4は、本発明に係る駆動装置の他の実施形態の要部を示す断面図である。図中、上述した実施形態と同一または同等の要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態の駆動装置40は、上記実施形態と同様に、電動モータ3、歯車減速機4及びトルクリミッタ5を備えている。歯車減速機4は、電動モータ3とトルクリミッタ5との間に配置されている。歯車減速機4は、図示しない減速機室(ギア室)に収容されている。そして、トルクリミッタ5は、ギア室の外部に配置されている。
電動モータ3は、ロータ8に固定されたロータシャフト(モータ出力軸)41を有している。ロータシャフト41には、歯車減速機4側に延びる連結シャフト42が一体的に設けられている。連結シャフト42の外径は、ロータシャフト41の外径よりも小さくなっている。
歯車減速機4は、ロータシャフト41と同軸上に設けられた入力ギア軸43を有している。入力ギア軸43には、当該入力ギア軸43の長手方向(軸方向)に延びる中空部44が形成されている。連結シャフト42は、入力ギア軸43の中空部44を貫通してトルクリミッタ5のシャフト保持部23に連結されている。入力ギア軸43と連結シャフト42との間には、例えば2mm程度の隙間Rが設けられている。
このような駆動装置40において、電動モータ3の駆動力は、ロータシャフト41から連結シャフト42、トルクリミッタ5のシャフト保持部23、取付ブラケット部24、押さえ板27、摺動板26、歯車減速機4の入力ギア軸43、ギア部19、カウンタギア20、中間ギア軸14、ギア部21、デファレンシャルギア22及び出力ギア軸13を介して出力される。
また、駆動装置40には、ギア室内(図示せず)に溜められた潤滑油Jを歯車減速機4からトルクリミッタ5に供給するための潤滑油供給路45が設けられている。潤滑油供給路45は、電動モータ3側の入力ギア軸用軸受部16の内部空間Sと、入力ギア軸43と連結シャフト42との間の隙間Rとで形成されている。
図4の破線Xで示すように、歯車減速機4により掻き上げられた潤滑油Jは、電動モータ3側の入力ギア軸用軸受部16の内部空間Sを通過し、更に入力ギア軸43と連結シャフト42との間の隙間Rを通ってトルクリミッタ5に送られる。そして、トルクリミッタ5の回転遠心力によって、潤滑油Jがトルクリミッタ5の内側から外側に向けて拡散して摩擦材28(図3参照)に達し、摩擦材28が潤滑される。その後、図4では示されていないが、上記実施形態と同様に、トルクリミッタ5の回転遠心力によりトルクリミッタ5内を通過してケース6に向けてトルクリミッタ5の外部へと放出された潤滑油Jによりトルクリミッタ用軸受部25(図3参照)が潤滑される。
このように本実施形態においても、ギア室内に溜められた潤滑油Jを利用して、トルクリミッタ5及びトルクリミッタ用軸受部25を簡単に且つ確実に潤滑することができる。
また、本実施形態では、歯車減速機4により掻き上げられた潤滑油Jを電動モータ3側の入力ギア軸用軸受部16から入力ギア軸43と連結シャフト42との間の隙間Rに導くようにしたので、当該隙間Rに潤滑油Jを供給するための穴を入力ギア軸43に開けなくて済む。ただし、潤滑油Jをトルクリミッタ5にスムーズに供給するためには、隙間Rに潤滑油Jを供給するための穴を入力ギア軸43に開けても良い。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、湿式多板摩擦型のトルクリミッタ5を使用したが、トルクリミッタのタイプとしては、特に摩擦型には限られず、潤滑油Jによる潤滑が必要なものであれば、マグネット型やラチェット型等であっても良い。
1…駆動装置、3…電動モータ、4…歯車減速機、5…トルクリミッタ、6…ケース、9…ロータシャフト(モータ出力軸)、11…中空部、12…入力ギア軸、15…連結シャフト、16…入力ギア軸用軸受部、25…トルクリミッタ用軸受部、31…潤滑油供給路、32…潤滑油誘導路、40…駆動装置、41…ロータシャフト(モータ出力軸)、42…連結シャフト、43…入力ギア軸、44…中空部、45…潤滑油供給路、G…ギア室(減速機室)、J…潤滑油、R…隙間、S…内部空間。

Claims (5)

  1. 電動モータと、
    前記電動モータの回転を減速して出力する歯車減速機と、
    前記電動モータのトルクが所定値以上のときに、前記電動モータから前記歯車減速機への駆動力の伝達を遮断するトルクリミッタと、
    前記電動モータ、前記歯車減速機及び前記トルクリミッタを収容するケースとを備え、
    前記歯車減速機は、前記電動モータのモータ出力軸と同軸上に設けられた入力ギア軸を有し、
    前記トルクリミッタは、前記歯車減速機を収容する減速機室の外部に配置されていると共に、前記モータ出力軸と前記入力ギア軸とに連結されており、
    前記モータ出力軸と前記入力ギア軸との間には、前記減速機室の内部に溜められた潤滑油を前記歯車減速機から前記トルクリミッタに供給するための潤滑油供給路の少なくとも一部を形成する隙間が設けられていることを特徴とする駆動装置。
  2. 前記入力ギア軸は、前記ケースに入力ギア軸用軸受部を介して回転可能に支持されており、
    前記入力ギア軸用軸受部の内部空間は、前記潤滑油供給路の他の一部を形成していることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  3. 前記トルクリミッタは、前記ケースにトルクリミッタ用軸受部を介して回転可能に支持されており、
    前記ケースには、前記トルクリミッタの回転遠心力により前記トルクリミッタを通過して放出された潤滑油を前記トルクリミッタ用軸受部に誘導するための潤滑油誘導路が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の駆動装置。
  4. 前記電動モータは、前記歯車減速機と前記トルクリミッタとの間に配置されており、
    前記モータ出力軸は、中空状となっており、
    前記入力ギア軸には、前記モータ出力軸を貫通して前記トルクリミッタに連結された連結シャフトが設けられており、
    前記モータ出力軸と前記連結シャフトとの間の隙間が前記潤滑油供給路の少なくとも一部を形成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の駆動装置。
  5. 前記歯車減速機は、前記電動モータと前記トルクリミッタとの間に配置されており、
    前記入力ギア軸は、中空状となっており、
    前記モータ出力軸には、前記入力ギア軸を貫通して前記トルクリミッタに連結された連結シャフトが設けられており、
    前記入力ギア軸と前記連結シャフトとの間の隙間が前記潤滑油供給路の少なくとも一部を形成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の駆動装置。
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