JP2014134244A - 変速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】動力源を新たに設けることなく、潤滑に伴う駆動力の効率低下を抑制できる変速機を提供する。
【解決手段】デファレンシャルギヤ5は、変速機ケース2内に溜まった潤滑油の油溜に少なくとも一部が浸るように配置される。変速機ケース2内には、デファレンシャルギヤ5によって飛散された潤滑油を溜める油溜部9と、飛散する潤滑油が当たることにより回転する羽根車10と、羽根車10の回転力を利用して、油溜部9内の潤滑油を変速機ケース2内の他方端側に送る潤滑油送り機構11とが設けられる。
【選択図】図1
【解決手段】デファレンシャルギヤ5は、変速機ケース2内に溜まった潤滑油の油溜に少なくとも一部が浸るように配置される。変速機ケース2内には、デファレンシャルギヤ5によって飛散された潤滑油を溜める油溜部9と、飛散する潤滑油が当たることにより回転する羽根車10と、羽根車10の回転力を利用して、油溜部9内の潤滑油を変速機ケース2内の他方端側に送る潤滑油送り機構11とが設けられる。
【選択図】図1
Description
本発明は、変速機内の部品を潤滑油で潤滑する機構を備える変速機に関する。
従来、デファレンシャルギヤに設けられたファイナルドリブンギヤに噛合するポンプ駆動ギヤが回転することにより駆動するオイルポンプを備えた変速機が知られている(例えば、特許文献1参照)。オイルポンプからは潤滑油が吐出され、吐出した潤滑油は、変速機内の潤滑が必要な箇所に供給される。
従来のエンジン等の走行用駆動源を動力源とするオイルポンプを備える変速機は、オイルポンプによって駆動力の一部が使用される。このため、走行用駆動源を動力源としていないオイルポンプを備える変速機と比較して、変速機の効率が低くなる(潤滑に伴う駆動力の効率低下)という問題がある。
そこで、走行用駆動源を用いることなく、別途、電動機等の他の動力源を設けて、これにより、オイルポンプを駆動させることも考えられる。しかしながら、この場合には、他の動力源を設ける必要があるため、変速機の小型化が図れず、また、コストが嵩むという問題がある。
本発明は、以上の点に鑑み、動力源を新たに設けることなく、潤滑に伴う駆動力の効率低下を抑制できる変速機を提供することを目的とする。
[1]上記目的を達成するため、本発明は、変速機ケース内に回転自在に配置され、駆動源の動力が伝達される入力軸と、該入力軸に対して平行に配置された出力軸と、前記変速機ケース内の一方端側に配置され、該出力軸から動力が伝達されるデファレンシャルギヤとを有し、前記入力軸上には、複数の駆動ギヤが配置され、前記出力軸上には、前記駆動ギヤと夫々噛合する複数の従動ギヤが配置され、前記デファレンシャルギヤは、その回転によって前記変速機ケース内に溜まった潤滑油の油溜を飛散させるように、油溜に少なくとも一部が浸るように配置された変速機であって、前記変速機ケース内を飛散する潤滑油を溜める油溜部と、前記デファレンシャルギヤによって飛散された潤滑油が当たることにより回転する羽根車と、該羽根車の回転力を利用して、前記油溜部内の潤滑油を前記変速機ケース内の他方端側に送る潤滑油送り機構とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、デファレンシャルギヤの少なくとも一部は、変速機ケース内に溜まった潤滑油の油溜に浸るように配置されている。従って、デファレンシャルギヤは、効率よく潤滑される。また、デファレンシャルギヤの近傍に位置する一方端側の被潤滑部(潤滑が必要な部分)にも、飛散した潤滑油が供給される。このため、デファレンシャルギヤの周りに位置する被潤滑部も適切に潤滑することができる。
また、デファレンシャルギヤの少なくとも一部が油溜に浸っているが、従来のオイルポンプと比較して、油溜から潤滑油を飛散させるために消費される動力は少ない。
また、本発明では、デファレンシャルギヤによって飛散された潤滑油によって回転する羽根車が設けられ、この羽根車の回転によって作動し、デファレンシャルギヤが位置する一方端とは反対の他方端側に潤滑油を送る潤滑油送り機構が設けられている。
従って、デファレンシャルギヤが位置する一方端とは反対の他方端側に位置する被潤滑部も適切に潤滑することができる。
以上のように、本発明によれば、他の動力源を設けることなく、潤滑に伴う駆動力の効率低下を抑制できる。
[2]また、本発明において、潤滑油送り機構によって、変速機ケース内の他方端側に送られた潤滑油を、潤滑が必要な部分である被潤滑部に供給する供給路を設けることが好ましい。かかる構成によれば、他方端側に送られた潤滑油を、供給路を介して被潤滑部に適切に供給することができる。
[3]また、本発明において、潤滑油送り機構は送り機構ケースを備え、送り機構ケースは、油溜部の油溜部ケースと一体であることが好ましい。かかる構成によれば、潤滑油送り機構と油溜部とを一体化することができ、部品点数の削減を図ることができる。また、潤滑油送り機構と油溜部との間で潤滑油が漏れることを防止するためのシール構造が不要となり、便利である。
[4]また、本発明において、油溜部に、羽根車のデファレンシャルギヤとは反対の側の周面を覆う覆い部を設けることが好ましい。かかる構成によれば、羽根車で受け切れなかった潤滑油を、覆い部で受け止め、油溜部内に導くことができる。従って、より効率よく油溜部に潤滑油を溜めることができる。
図1〜図3を参照して、本発明の変速機の実施形態を説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態の変速機1は、変速機ケース2内に回転自在に配置される入力軸3と、入力軸3に対して平行に配置された出力軸4と、デファレンシャルギヤ5とを備える。
入力軸3上には、複数の駆動ギヤ6が配置されている。出力軸4上には、駆動ギヤ6と夫々噛合する複数の従動ギヤ7が配置されている。また、出力軸4上には、デファレンシャルギヤ5の外歯に噛合する出力ギヤ8が配置されている。
デファレンシャルギヤ5は、その少なくとも一部が変速機ケース2内に溜まった潤滑油の油溜に浸かるように、変速機ケース2内の一方端側(例えば、エンジン側)に配置されている。デファレンシャルギヤ5が回転すると、油溜の潤滑油が変速機ケース2内に飛び散る。
また、変速機ケース2内には、飛散した潤滑油を油溜部ケース9a内に溜める油溜部9と、デファレンシャルギヤ5によって飛散された潤滑油が当たることにより回転する羽根車10とが設けられている。
また、変速機ケース2内には、羽根車10の回転力を利用して、油溜部9内の潤滑油を変速機ケース2内の他方端側(例えば、エンジンの逆側)に送る潤滑油送り機構11が設けられている。
潤滑油送り機構11は、螺旋水車12と、螺旋水車12を覆い、他方端側に開口部13aを有する送り機構ケース13とを備える。
送り機構ケース13は、油溜部ケース9aと連通すると共に一体に形成されている。これにより、変速機1の部品点数を減らし、且つ、油溜部9と潤滑油送り機構11との間で潤滑油が漏れることを防止するためのシール部材を不要とすることができる。
また、油溜部9には、羽根車10の、デファレンシャルギヤ5とは反対の側の周面を覆う覆い部9bが設けられている。これにより、羽根車10で受け切れなかった飛散する潤滑油を、覆い部9bで受け止めて、油溜部9内に導くことができる。従って、効率よく油溜部9内に飛散する潤滑油を溜めることができる。
また、送り機構ケース13の開口部13aには、補助油溜部14が接続されている。補助油溜部14には、潤滑油送り機構11で他方端側に送られた潤滑油が溜められる。補助油溜部14には、樋状の供給路15が接続され、補助油溜部14内の潤滑油が供給路15を流れるように構成している。供給路15には、駆動ギヤ6または従動ギヤ7や他の潤滑が必要な部分である被潤滑部に潤滑油を滴下させるための、複数の貫通孔15aが設けられている。これにより、変速機1内のギヤ6,7などの被潤滑部を適切に潤滑させることができる。
本実施形態の変速機1によれば、デファレンシャルギヤ5の少なくとも一部は、変速機ケース2内に溜まった潤滑油の油溜に浸るように配置されている。従って、デファレンシャルギヤ5は、効率よく潤滑される。また、デファレンシャルギヤ5の近傍に位置する一方端側の被潤滑部(ギヤ6,7や軸受、シンクロメッシュ機構、クラッチ等の潤滑が必要な部分)にも、飛散した潤滑油が供給される。このため、デファレンシャルギヤ5の周りに位置する被潤滑部も適切に潤滑することができる。
また、デファレンシャルギヤ5の少なくとも一部が油溜に浸っているが、従来のオイルポンプと比較して、変速機ケース2内に溜まった油溜から潤滑油を飛散させるために消費される動力は少ない。
また、本実施形態では、デファレンシャルギヤ5によって飛散された潤滑油によって回転する羽根車10が設けられ、この羽根車10の回転によって作動し、デファレンシャルギヤ5が位置する一方端とは反対の他方端側(エンジンの逆側)に潤滑油を送る潤滑油送り機構11が設けられている。
従って、デファレンシャルギヤ5が位置する一方端とは反対の他方端側に位置する被潤滑部も適切に潤滑することができる。
以上のように、本実施形態の変速機1の潤滑装置によれば、他の動力源を設けることなく、潤滑に伴う駆動力の効率低下を抑制できる。
また、本実施形態の変速機1は、車両が高速道路のジャンクションやサービスエリア入り口での旋回中等のときに、変速機ケース2内の潤滑油がデファレンシャルギヤ5側に偏っている場合にも、他方端側を適切に潤滑することができ、特に効果がある。
1 変速機
2 変速機ケース
3 入力軸
4 出力軸
5 デファレンシャルギヤ
6 駆動ギヤ
7 従動ギヤ
8 出力ギヤ
9 油溜部
9a 油溜部ケース
9b 覆い部
10 羽根車
11 潤滑油送り機構
12 螺旋水車
13 送り機構ケース
13a 開口部
14 補助油溜部
15 供給路
15a 貫通孔
2 変速機ケース
3 入力軸
4 出力軸
5 デファレンシャルギヤ
6 駆動ギヤ
7 従動ギヤ
8 出力ギヤ
9 油溜部
9a 油溜部ケース
9b 覆い部
10 羽根車
11 潤滑油送り機構
12 螺旋水車
13 送り機構ケース
13a 開口部
14 補助油溜部
15 供給路
15a 貫通孔
Claims (4)
- 変速機ケース内に回転自在に配置され、駆動源の動力が伝達される入力軸と、
該入力軸に対して平行に配置された出力軸と、
前記変速機ケース内の一方端側に配置され、該出力軸から動力が伝達されるデファレンシャルギヤとを有し、
前記入力軸上には、複数の駆動ギヤが配置され、
前記出力軸上には、前記駆動ギヤと夫々噛合する複数の従動ギヤが配置され、
前記デファレンシャルギヤは、その回転によって前記変速機ケース内に溜まった潤滑油の油溜を飛散させるように、油溜に少なくとも一部が浸るように配置された変速機であって、
前記変速機ケース内を飛散する潤滑油を溜める油溜部と、
前記デファレンシャルギヤによって飛散された潤滑油が当たることにより回転する羽根車と、
該羽根車の回転力を利用して、前記油溜部内の潤滑油を前記変速機ケース内の他方端側に送る潤滑油送り機構とを備えることを特徴とする変速機。 - 請求項1に記載の変速機であって、
前記潤滑油送り機構によって、前記変速機ケース内の他方端側に送られた潤滑油を被潤滑部に供給する供給路が設けられたことを特徴とする変速機。 - 請求項1または請求項2に記載の変速機であって、
前記潤滑油送り機構は送り機構ケースを備え、
該送り機構ケースは、前記油溜部の油溜部ケースと一体であることを特徴とする変速機。 - 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の変速機であって、
前記油溜部は、前記羽根車の前記デファレンシャルギヤとは反対の側の周面を覆う覆い部を備えることを特徴とする変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013002346A JP2014134244A (ja) | 2013-01-10 | 2013-01-10 | 変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013002346A JP2014134244A (ja) | 2013-01-10 | 2013-01-10 | 変速機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=51412676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013002346A Pending JP2014134244A (ja) | 2013-01-10 | 2013-01-10 | 変速機 |
Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111981105A (zh) * | 2020-08-20 | 2020-11-24 | 周风爱 | 一种散热形机械传动齿轮 |
Citations (4)
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JPH01156623A (ja) * | 1987-12-15 | 1989-06-20 | Toshiba Corp | 都市ガスデマンド監視装置 |
JP2005147722A (ja) * | 2003-11-12 | 2005-06-09 | Toyo Keiki Co Ltd | 流体使用量表示システム |
JP2009089508A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Kawamura Electric Inc | 電力モニター |
JP2011061991A (ja) * | 2009-09-10 | 2011-03-24 | Toshiba Corp | 電力デマンド監視装置および電力デマンド監視方法 |
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2013
- 2013-01-10 JP JP2013002346A patent/JP2014134244A/ja active Pending
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CN111981105B (zh) * | 2020-08-20 | 2023-01-03 | 浙江恒荣传动科技有限公司 | 一种散热形机械传动齿轮 |
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