JP2015146416A - 炭化珪素基板用支持部材、炭化珪素成長装置用部材、および炭化珪素エピタキシャル基板の製造方法 - Google Patents

炭化珪素基板用支持部材、炭化珪素成長装置用部材、および炭化珪素エピタキシャル基板の製造方法 Download PDF

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太郎 西口
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Abstract

【課題】炭化珪素エピタキシャル層の成長時に、炭化珪素基板の裏面の平坦性を良好に保つとともに、炭化珪素基板への不純物の取り込みを抑えることを可能にするための部材、および、その部材を用いた炭化珪素エピタキシャル基板の製造方法を提供する。
【解決手段】基板指示部材21は、炭化珪素基板(ベース基板1)が載せられるための基板搭載面21aと、基板搭載面21aと反対側に位置して、基板支持部材21を炭化珪素成長装置の内部に設置するための設置面21bとを有する。ベース基板1の第1の主面1Aに、エピタキシャル成長によって炭化珪素層が形成される。基板支持部材21の少なくとも基板搭載面21aは、炭化珪素層のエピタキシャル成長が実行される温度において固相を維持する材料の表面である。
【選択図】図5

Description

本発明は、炭化珪素基板用支持部材、炭化珪素成長装置用部材、および炭化珪素エピタキシャル基板の製造方法に関する。
炭化珪素のような化合物半導体を基板上にエピタキシャル成長させる際には、高温下で処理用ガス(原料ガス等)を反応させてエピタキシャル成長を行う必要がある。
従来、炭化珪素のエピタキシャル成長に用いられるエピタキシャル成長装置において、成長室を構成する発熱体あるいはサセプタといった部材には、誘導加熱可能でかつ耐熱性が高い材料が用いられている。
たとえば炭素材料(たとえばグラファイト)が、発熱体あるいはサセプタといった部材に用いられる。炭素材料の表面は、たとえば炭化珪素膜でコーティングされる。コーティング膜は、サセプタ基材からのカーボン粉の脱落を抑制するとともに、加熱による微量の不純物元素の表面拡散を抑制する機能を果たす。たとえば特開2006−28625号公報(特許文献1)は、炭素基材の表面が膜によってコーティングされたサセプタを開示する。このコーティング膜は、キャリアガスに対するエッチング耐性の高い膜であり、たとえば熱分解炭素膜である。
特開2006−28625号公報
炭化珪素のエピタキシャル成長の際には、炭化珪素基板よりもサセプタのほうが温度が高くなる。従来のエピタキシャル成長装置において、炭化珪素基板は、サセプタに接触した状態でサセプタに置かれていた。
サセプタのコーティング材が炭化珪素の膜である場合、炭化珪素膜のエピタキシャル成長時に、コーティング材から炭化珪素が昇華して、その昇華した炭化珪素が炭化珪素基板の裏面において再結晶化する可能性がある。このために、炭化珪素基板の裏面の粗さが大きくなることが起こり得る。炭化珪素基板の裏面の粗さが大きくなると、炭化珪素半導体装置の製造工程において、たとえば炭化珪素基板の吸着(チャック)の不良が発生するといった課題が発生しうる。
このような課題を解決するために、コーティング材の材料を炭化珪素以外の材料に変更することが考えられる。しかしながら、コーティング材から炭化珪素半導体基板に取り込まれる窒素原子の濃度(バックグラウンド濃度)が増える可能性がある。
本発明の目的は、炭化珪素エピタキシャル層の成長時に、炭化珪素基板の裏面の平坦性を良好に保つとともに、炭化珪素基板への不純物の取り込みを抑えることを可能にするための部材、および、その部材を用いた炭化珪素エピタキシャル基板の製造方法を提供することである。
本発明の一態様に係る炭化珪素基板用支持部材は、炭化珪素成長装置の内部で炭化珪素層のエピタキシャル成長が行なわれる炭化珪素基板を支持するための炭化珪素基板用支持部材である。炭化珪素基板用支持部材は、炭化珪素基板が載せられるための基板搭載面と、基板搭載面と反対側に位置して、炭化珪素基板用支持部材を炭化珪素成長装置の内部に設置するための設置面とを有する。炭化珪素基板用支持部材の少なくとも基板搭載面は、炭化珪素層のエピタキシャル成長が実行される温度において固相を維持する材料の表面である。
上記によれば、炭化珪素基板上に炭化珪素エピタキシャル層を成長させる際に、炭化珪素基板の裏面の平坦性を良好に保ちつつ、炭化珪素基板への不純物の取り込みを抑えることができる。
本発明の実施の形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板の製造方法のフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る炭化珪素成長装置を説明するための断面図である。 図3中のIV−IV線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態に係る炭化珪素成長装置において、サセプタ周辺の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る炭化珪素成長装置において、サセプタ周辺の構成を示す平面図である。 ベース基板が反っている場合の課題を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る基板支持部材21の他の形状を示した断面図である。 本発明の実施の形態に係る基板支持部材21のさらに他の形状を示した断面図である。 本発明の実施の形態に係る基板支持部材21の別の構成例を示した図である。 本発明の実施の形態に係る基板支持部材21のさらに別の構成例を示した図である。 本発明の実施の形態に係る基板支持部材21のさらに別の構成例を示した図である。
[本発明の実施形態の説明]
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
(1)本発明の一態様に係る炭化珪素基板用支持部材は、炭化珪素成長装置(100)の内部で炭化珪素層(2)のエピタキシャル成長が行なわれる炭化珪素基板(1)を支持するための炭化珪素基板用支持部材である。炭化珪素基板用支持部材(21)は、炭化珪素基板(1)が載せられるための基板搭載面(21a)と、基板搭載面(21a)と反対側に位置して、炭化珪素基板用支持部材(21)を炭化珪素成長装置(100)の内部に設置するための設置面(21b)とを有する。炭化珪素基板用支持部材(21)の少なくとも基板搭載面(21a)は、炭化珪素層のエピタキシャル成長が実行される温度において固相を維持する材料の表面である。
上記構成によれば、炭化珪素基板上に炭化珪素エピタキシャル層を成長させる際に、炭化珪素基板の裏面の平坦性を良好に保ちつつ、炭化珪素基板への不純物の取り込みを抑えることができる。
炭化珪素基板の周囲の部材(たとえばサセプタ)が炭化珪素を含む場合、その部材に含まれる窒素の濃度を低減できる。これにより、炭化珪素基板上に炭化珪素エピタキシャル層を成長させる際に、炭化珪素基板の周囲の部材から、炭化珪素基板に取り込まれる窒素の濃度(バックグラウンドの窒素の濃度)を低減することができる。
一方、炭化珪素基板上に炭化珪素エピタキシャル層を成長させる際に、炭化珪素を含む部材から、炭化珪素が昇華して炭化珪素基板の裏面に付着する可能性がある。炭化珪素基板を支持部材に載せることにより、炭化珪素基板の裏面は、支持部材の基板搭載面によって塞がれる。これにより炭化珪素基板の周囲の部材から昇華した炭化珪素が炭化珪素基板の裏面に再付着することを防ぐことができる。したがって、炭化珪素基板の裏面の平坦性を良好に保つことができる。
さらに、支持部材の基板搭載面は、炭化珪素層のエピタキシャル成長が実行される温度において、固相を維持する材料の表面である。したがって、炭化珪素層のエピタキシャル成長時に、支持部材の基板搭載面を含む部分の材料が、溶融あるいは昇華によって炭化珪素基板の裏面に付着することを防ぐことができる。これによって炭化珪素基板の裏面の平坦性を良好に保つことができる。
(2)好ましくは、上記材料は、サファイアである。
上記構成によれば、炭化珪素層のエピタキシャル成長が実行される温度において、基板搭載面を含む部分が固相を維持することができる。
(3)好ましくは、上記材料は、ダイヤモンドである。
上記構成によれば、炭化珪素層のエピタキシャル成長が実行される温度において、基板搭載面を含む部分が固相を維持することができる。
(4)好ましくは、上記材料は、炭素材料である。
上記構成によれば、炭化珪素層のエピタキシャル成長が実行される温度において、基板搭載面を含む部分が固相を維持することができる。また、炭化珪素基板用支持部材の加工を容易にすることができる。また、炭化珪素基板用支持部材を安価に実現できる。上記の炭素材料は、たとえばグラファイトである。
(5)好ましくは、炭化珪素基板用支持部材(21)は、炭化珪素基板(1)を支持するための支持面(41a)を有する母材(41)と、支持面(41a)を覆うように配置されたコート部(42)とを含み、基板搭載面(21a)は、コート部(42)の表面である。
上記構成によれば、母材とコート部とに異なる材料を用いて支持部材を構成することができる。したがって最適な材料の組合わせによって、支持部材を構成することができる。
(6)好ましくは、炭化珪素基板用支持部材(21)の少なくとも前記固相を維持する材料の窒素濃度が10ppm以下である。
上記構成によれば、炭化珪素エピタキシャル層における窒素のバックグラウンド濃度を1×1015cm-3以下とすることができる。
(7)好ましくは、炭化珪素基板用支持部材(21)は、平板の形状を有する。
上記構成によれば、支持部材は、炭化珪素基板を安定的に支持することができる。
(8)好ましくは、基板搭載面(21a)は、曲面である。
上記構成によれば、炭化珪素基板が反っている場合にも、炭化珪素基板の裏面の平坦性を良好に保つことができる。炭化珪素基板が反っている場合、支持部材の基板搭載面と炭化珪素基板の裏面との間に隙間が生じ得る。この隙間が大きいと、炭化珪素基板の周囲で昇華した炭化珪素が、その隙間から、炭化珪素基板の裏面に付着する可能性が高くなる。基板搭載面が曲面であることにより、炭化珪素基板が反っている場合に基板搭載面と炭化珪素基板の裏面との間の隙間を小さくすることができる。したがって、炭化珪素基板の周囲で昇華して、炭化珪素基板の裏面に付着する炭化珪素の量を減らすことができる。この結果、炭化珪素基板が反っている場合にも、炭化珪素層のエピタキシャル成長の後に、炭化珪素基板の裏面の平坦性を良好に保つことができる。
(9)好ましくは、基板搭載面(21a)と設置面(21b)との間の距離は、基板搭載面(21a)の端部から基板搭載面(21a)の中央部に向かうに従って小さくなる。
上記構成によれば、炭化珪素基板の裏面が、炭化珪素基板の表側から炭化珪素基板の裏面に向かう向きに凸となるように炭化珪素基板が反っている場合に、基板搭載面と炭化珪素基板の裏面との間の隙間を小さくすることができる。
(10)好ましくは、基板搭載面(21a)と設置面(21b)との間の距離は、基板搭載面(21a)の端部から基板搭載面(21a)の中央部に向かうに従って大きくなる。
上記構成によれば、炭化珪素基板の裏面が炭化珪素基板の表側の面に向かって凸となるように炭化珪素基板が反っている場合に、基板搭載面と炭化珪素基板の裏面との間の隙間を小さくすることができる。
(11)好ましくは、炭化珪素基板用支持部材(21)は、基板搭載面(21a)および設置面(21b)を有する本体部(31)と、基板搭載面(21a)を囲むように配置される外周部(32)とを含む。
上記構成によれば、炭化珪素基板の裏面の平坦性を良好に保つことができる。たとえば炭化珪素基板が湾曲している場合には、上述のように、炭化珪素基板の裏面と支持部材の搭載面との間に隙間が生じやすい。炭化珪素基板の周囲で昇華した炭化珪素が炭化珪素基板の周囲から炭化珪素基板の裏面に付着することを外周部によって抑えることができる。したがって炭化珪素基板の裏面の平坦性を良好に保つことができる。
(12)好ましくは、本体部(31)と外周部(32)とは一体的に形成されている。
上記構成によれば、単一の材料によって支持部材を形成することができる。たとえば支持部材に含まれる窒素濃度を管理することが容易になる。
(13)好ましくは、本体部(31)と外周部(32)とは互いに分離可能に形成されている。
上記構成によれば、本体部および外周部の作製が容易になる。この結果、支持部材を容易に形成することができる。
(14)本発明の他の態様に係る炭化珪素成長装置用部材は、炭化珪素成長装置(100)の内部で炭化珪素基板(1)の表面に炭化珪素層(2)をエピタキシャル成長させるために用いられる炭化珪素成長装置用部材である。炭化珪素成長装置用部材は、上記の炭化珪素基板用支持部材(21)と、炭化珪素基板用支持部材(21)を収容するための空間が形成された収容部(11)とを備える。収容部(11)は、炭化珪素基板用支持部材(21)を支持するための支持面(11c)と、支持面(11c)を覆う炭化珪素膜(12b)とを含む。
上記構成によれば、炭化珪素基板上に炭化珪素エピタキシャル層を成長させる際に、炭化珪素基板の裏面の平坦性を良好に保ちつつ、炭化珪素基板への不純物の取り込みを抑えることができる。
(15)本発明の他の実施の形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板の製造方法は、炭化珪素基板(1)を準備する工程と、上記(14)に記載の炭化珪素成長装置用部材に炭化珪素基板(1)を設置する工程と、炭化珪素成長装置(100)の内部において、炭化珪素成長装置用部材に設置された炭化珪素基板(1)に、炭化珪素エピタキシャル層(2)を形成するための原料ガスを供給し、かつ、炭化珪素基板(1)の温度をエピタキシャル成長温度まで加熱することにより、炭化珪素基板(1)の表面(1A)に炭化珪素層(2)をエピタキシャル成長させる工程とを備える。
上記構成によれば、炭化珪素基板上に炭化珪素エピタキシャル層を成長させる際に、炭化珪素基板の裏面の平坦性を良好に保ちつつ、炭化珪素基板への不純物の取り込みを抑えることができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
次に、本発明の実施の形態の詳細について説明する。本明細書中の結晶学的記載においては、集合面を{}でそれぞれ示している。また結晶学上の指数が負であることは、通常、”−”(バー)をその指数の上に付すことによって表現されるが、本明細書中では、結晶学上の指数が負である場合には、その数字の前に負の符号が付されている。
図1を参照して、本実施の形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板10は、ベース基板1と、炭化珪素エピタキシャル層2とを備える。炭化珪素エピタキシャル層2は、ベース基板1の第1の主面1A上に配置される。
ベース基板1は、単結晶炭化珪素からなる。ベース基板1を構成する炭化珪素は、たとえば六方晶の結晶構造を有している。好ましくは、結晶多形(ポリタイプ)は4H−SiCである。ベース基板1の導電型はn型であり、たとえば窒素(N)などのn型不純物を含む。ベース基板1の不純物濃度は、たとえば1.0×1018cm-3以上1.0×1019cm-3以下程度である。
ベース基板1の外径は、たとえば約100mm、あるいはそれ以上であってもよい。ベース基板1の厚みは、たとえば200μm以上700μm以下程度である。
ベース基板1は、第1の主面1Aと、第2の主面1Bとを有する。第1の主面1Aは、たとえば{0001}面であってもよい。あるいは、第1の主面1Aは、{0001}面に対するオフ角が10°以下である面でもよい。第2の主面1Bは、第1の主面1Aと反対側に位置する面である。ベース基板1の第2の主面1Bを、本明細書では「裏面」とも称する。
第2の主面1Bの表面粗さ(Ra)の値は小さいほど好ましい。1つの実施形態では、第2の主面1Bの表面粗さは、0.6nm以下であり、0.4nm以下が好ましく、0.2nm以下がより好ましい。第2の主面1Bの表面粗さ(Ra)は、たとえば原子間力顕微鏡(AFM)によって測定することができる。
炭化珪素エピタキシャル層2は、炭化珪素からなる層である。炭化珪素エピタキシャル層2は、ベース基板1の第1の主面1A上にエピタキシャル成長により形成される。
炭化珪素エピタキシャル層2は、第3の主面2Aを有している。第3の主面2Aの表面粗さ(Ra)の値は小さいほど好ましい。1つの実施形態では、第3の主面2Aの表面粗さ(Ra)は、0.6nm以下であり、0.4nm以下が好ましく、0.2nm以下がより好ましい。第3の主面2Aの表面粗さ(Ra)は、たとえば原子間力顕微鏡(AFM)によって測定することができる。第3の主面2Aでは、ステップバンチング、および三角欠陥の形成が抑制されるように、C/Si比、あるいは成長温度などの成長条件が調整されている。
炭化珪素エピタキシャル層2の導電型はn型である。炭化珪素エピタキシャル層2は、たとえば窒素(N)などのn型不純物を含む。炭化珪素エピタキシャル層2の不純物濃度は、ベース基板1の不純物濃度よりも低くてもよい。炭化珪素エピタキシャル層2の不純物濃度(窒素濃度)は、たとえば意図的にドーピングしない場合に1.0×1015cm-3以下であり、意図的にドーピングした場合に2×1016cm-3以下である。窒素を意図的にドーピングしない場合の炭化珪素エピタキシャル層2の窒素濃度を、本明細書では「バックグラウンド濃度」と定義する。
炭化珪素エピタキシャル層2中の窒素濃度の第3の主面2Aを含む表面層における面内均一性(σ/Ave.)は、15%以下であり、好ましくは10%以下であり、より好ましくは5%以下である。ここで、面内均一性は、径方向において所定間隔(たとえば9点の測定点)で測定した窒素濃度の標準偏差(σ)と平均値(Ave.)とで表わされる。つまり、炭化珪素エピタキシャル層2の窒素濃度は、極めて低く、かつ面内均一性が高い。炭化珪素エピタキシャル層2の膜厚は、たとえば5μm以上150μm以下程度である。
次に、図2を参照して、本実施の形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板10の製造方法について説明する。本実施の形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板10の製造方法は、ベース基板1を準備する工程(S11)と、炭化珪素成長装置用部材にベース基板1(炭化珪素基板)を設置する工程(S12)と、ベース基板1上に炭化珪素エピタキシャル層2を形成する工程(S13)とを備える。後に詳細に説明するように、本発明の実施の形態に係る炭化珪素成長装置用部材は、基板支持部材21およびサセプタ11(図3および図4を参照)を備えている。また、炭化珪素エピタキシャル層2を形成する工程(S13)では、炭化珪素成長装置100(図3参照)の内部において、炭化珪素成長装置用部材に設置されたベース基板1に対して、炭化珪素エピタキシャル層2を形成するために用いられる原料ガスを供給し、かつ、ベース基板1をエピタキシャル成長温度にまで加熱する。
次に各工程について詳細に説明する。まず、第1の主面1Aおよび第2の主面1Bを有し、単結晶炭化珪素からなるベース基板1を準備する(工程(S11))。1つの実施形態では、ベース基板1の外径は約100mmである。100mmの外径を有するベース基板1は、任意の方法で準備すればよい。ベース基板1の外径は5インチあるいはそれ以上(たとえば150mmなど)であってもよい。ここで1インチは約25.4mmである。
次に、炭化珪素成長装置用部材にベース基板1を設置する(工程(S12))。本実施の形態に係る炭化珪素成長装置100は、一例として、CVD(Chemical Vapor Deposition)装置である。
炭化珪素成長装置用部材は、炭化珪素成長装置100の内部に固定された部材でもよく、炭化珪素成長装置100にローディングおよびアンローディングが可能な部材であってもよい。したがって、炭化珪素成長装置用部材にベース基板1を設置する工程は、炭化珪素成長装置100の内部および炭化珪素成長装置100の外部のいずれで実行されてもよい。
図3および図4を参照して、炭化珪素成長装置(CVD装置)100において、ベース基板1は基板支持部材21に載置される。さらにベース基板1とともに基板支持部材21がサセプタ11に設置される。サセプタ11は、基板支持部材21を収容する収容部に相当する。基板支持部材21は、本発明の実施の形態に係る「炭化珪素基板用支持部材」に相当する。
サセプタ11は、その周囲を発熱体12、断熱材13、石英管14、および誘導加熱用コイル15によって囲まれている。具体的には、サセプタ11は、たとえば発熱体12に形成された凹部内に配置されている。サセプタ11は、発熱体12に配置された状態で自転可能に設けられる。発熱体12は半円筒状の中空構造であって、円孤に沿った曲面と平坦面とを有している。炭化珪素成長装置100において、2つの発熱体12は平坦面を対向させるように配置されている。これにより発熱体12の平坦面に囲まれた反応室が形成されている。上記凹部は、反応室を形成する発熱体12の一方の平坦面上に設けられている。
断熱材13は、発熱体12の外周囲を囲うように配置されている。石英管14は、断熱材13の外周側を囲うように配置されている。誘導加熱用コイル15は、複数のコイル部材を含み、たとえば、石英管14の外周側を巻回するように設けられている。誘導加熱用コイル15に高周波電流を流すと、電磁誘導作用により、発熱体12は誘導加熱される。これにより、ベース基板1およびベース基板1に供給される原料ガス等を所定の温度に加熱することができる。
図5は、本発明の実施の形態に係る炭化珪素成長装置において、サセプタ周辺の構成を示す断面図である。図5を参照して、基板支持部材21は、ベース基板1が載せられる基板搭載面21aと、設置面21bとを有する。設置面21bは、基板搭載面21aの反対側に位置する。設置面21bは、基板支持部材21を、炭化珪素成長装置100の内部に設置するための面である。
1つの実施形態では、基板支持部材21は、平板形状を有する。言い換えると、基板搭載面21aおよび設置面21bの両方は、巨視的に平面である。基板支持部材21が平板形状を有することにより、基板支持部材21をサセプタ11において安定的に設置することができるだけでなく、ベース基板1を安定的に支持することもできる。ただし後に具体的に説明するように、ベース基板1が反りを有する場合に対応して、基板搭載面21aが巨視的に曲面であってもよい。
また、基板支持部材21の外径は、ベース基板1の外径と略同じ大きさであってもよく、ベース基板1の外径よりも大きくてもよい。さらに、基板支持部材21の厚みは、100μm以上、2mm以下が好ましく、300μm以上、1mm以下がより好ましく、400μm以上、700μm以下がさらに好ましい。基板支持部材21の厚みを上記の範囲内に設定することにより、基板支持部材21のハンドリングが容易であり、かつ、昇温および降温による基板支持部材21の形状変化を生じにくくすることができる。一例では基板支持部材21の厚みは、650μmである。
サセプタ11および発熱体12は、高い耐熱性を有する導電性部材であって、窒素濃度の極めて低い部材で構成されている。具体的には、サセプタ11は、図6に示すように、サセプタ母材11aと、サセプタ母材11aを覆うサセプタコート部11bとを有する。また、発熱体12は、発熱体母材12aと、発熱体母材12aを覆う発熱体コート部12bとを有する。
サセプタ母材11aおよび発熱体母材12aは、たとえば炭素材料で構成されている。サセプタ母材11aおよび発熱体母材12aを構成する炭素材料は、窒素濃度が10ppm以下であり、好ましくは、5ppm以下である。
サセプタ母材11aは、基板支持部材21を支持するための支持面11cを有する。少なくともサセプタ母材11aの支持面11cがサセプタコート部11bで覆われている。したがって、基板支持部材21の設置面がサセプタコート部11bに接触する。しかし図5に示されるように、サセプタ母材11aの表面全体がサセプタコート部11bで覆われてもよい。
サセプタコート部11bおよび発熱体コート部12bは、炭化珪素(SiC)で構成されている。サセプタコート部11bおよび発熱体コート部12bを構成するSiCの窒素濃度は、10ppm以下であり、好ましくは、5ppm以下である。これらのコート部を炭化タンタル(TaC)で構成した場合には、窒素濃度をより低減することが難しい。このため本発明の実施の形態では、SiCからなるコート部を採用する。
続いて、ベース基板1の第1の主面1A上に炭化珪素エピタキシャル層2を形成する(工程(S13))。具体的には、炭化珪素成長装置(CVD装置)100において、ベース基板1に対して炭化珪素エピタキシャル層2を形成するために用いられる原料ガスを供給し、かつ、ベース基板1をエピタキシャル成長温度にまで加熱することにより、ベース基板1の第1の主面1A上に炭化珪素エピタキシャル層2を形成する。
図4を再び参照して、原料ガスは、配管16を介してCVD装置100内に導入される。原料ガスは、モノシラン(SiH)、プロパン(C)、窒素(N)、およびアンモニア(NH3)などを含む。このとき、いずれのガスも、ベース基板1の第1の主面1A上に供給される時点で十分に熱分解されているように反応室内に導入される。さらに、原料ガスに加えて、水素(H)を含むキャリアガスも導入される。
ベース基板1上に供給する前にアンモニアガスを予備加熱することにより、アンモニアガスを予め熱分解させておくことが好ましい。アンモニアガスは予備加熱されることにより、確実に熱分解された状態でベース基板1に供給される。これにより、炭化珪素エピタキシャル層2を形成する工程において、ベース基板1の第1の主面1A、あるいは、成長中の炭化珪素エピタキシャル層2の表面において、窒素活性種の分布を均一にすることができる。その結果、炭化珪素エピタキシャル層2にドーピングされる窒素の濃度分布の均一性を上げることができる。
ベース基板1は、加熱されながら上記キャリアガスおよび原料ガスの供給を受ける。これにより、ベース基板1の第1の主面1A上に、窒素(N)原子がドープされた炭化珪素エピタキシャル層2が形成される。具体的には、成長温度1500℃以上1750℃以下、圧力1×103Pa以上3×104Pa以下の条件下で炭化珪素エピタキシャル層2を形成する。炭化珪素エピタキシャル層2の形成に用いられる原料ガスの流量は、Si原子の原子数に対するC原子の原子数の比(C/Si比)が適切な範囲を有するように調整される。さらに、NH3ガスの流量を調整することにより、炭化珪素エピタキシャル層2におけるn型の不純物濃度が調整される。
1つの実施形態では、炭化珪素エピタキシャル層2におけるn型の不純物濃度が1×1015cm-3以上2×1016cm-3以下程度となるようにNH3ガスの流量が調整される。また、炭化珪素エピタキシャル層2の厚みは15μm程度とする。
図6は、本発明の実施の形態に係る炭化珪素成長装置において、サセプタ周辺の構成を示す平面図である。炭化珪素エピタキシャル層2を形成する工程(S13)において、サセプタ11は、図6に示されるように、たとえば矢印Rで示される方向に回転する。サセプタ11の回転により、サセプタ11に設置された基板支持部材21、および基板支持部材21に支持されたベース基板1が回転する。この結果、炭化珪素エピタキシャル層2の厚みの面内均一性を高めることができる。
ベース基板1の外周側の領域は、ベース基板1の内側の領域(中央部の領域)よりも、サセプタ11あるいは発熱体12といった部材の近くに位置する。さらに、ベース基板1における外周側の領域は、原料ガスの流通方向G1の上流側に位置する。したがって、炭化珪素成長装置100を構成する部材から放出される窒素は、炭化珪素エピタキシャル基板10の外周側の領域により多く取り込まれる。この結果、炭化珪素エピタキシャル基板10の外周側の領域の窒素濃度が炭化珪素エピタキシャル基板10の内側の領域に比べて高くなりやすい。このような傾向は、炭化珪素エピタキシャル基板10において、窒素濃度の面内均一性の悪化をもたらす。
このような窒素濃度の面内均一性の悪化は、低い不純物濃度のエピタキシャル層を形成する場合に特に顕著となりやすい。また、ベース基板1の外径が大きくなるほど、炭化珪素エピタキシャル基板10における窒素濃度の面内均一性が悪化しやすい。
本実施の形態に係る炭化珪素成長装置用部材を構成するサセプタ11および基板支持部材21の各々の窒素濃度は10ppm以下である。さらに発熱体12の窒素濃度も10ppm以下である。サセプタ11から放出される窒素ガスG2、発熱体12から放出される窒素ガスG3、および基板支持部材21から放出される窒素ガスの各々の量は、炭化珪素エピタキシャル基板10において問題にならない程度にまで十分に低減されている。したがって、炭化珪素エピタキシャル層における窒素のバックグラウンド濃度を1×1015cm-3以下とすることができる。
図5に戻り、窒素ガスG2aは、サセプタ母材11aから放出される窒素ガスである。窒素ガスG2bは、サセプタコート部11bから放出される窒素ガスである。窒素ガスG3aは、発熱体母材12aから放出される窒素ガスである。窒素ガスG3bは、発熱体コート部12bから放出される窒素ガスである。窒素ガスG4aは、基板支持部材21から放出される窒素ガスである。これらの窒素ガスの量は十分に低減されている。
このため炭化珪素エピタキシャル層2を形成する工程(S13)において、窒素のバックグラウンド濃度が低減された条件下で炭化珪素エピタキシャル層2を形成することができる。その結果、炭化珪素エピタキシャル層2の表面性状を良好とすることができるエピタキシャル成長条件であっても、窒素濃度の面内均一性が高い炭化珪素エピタキシャル層2を形成することができる。したがって本発明の実施の形態によれば、良好な表面性状を有し、かつ、窒素濃度の面内均一性が高い炭化珪素エピタキシャル層2を備える炭化珪素エピタキシャル基板10を製造することができる。
サセプタコート部11bは炭化珪素からなる膜である。炭化珪素エピタキシャル層2の成長時には、サセプタコート部11bの温度が高くなりやすい。このため、炭化珪素エピタキシャル層2の成長時には、サセプタコート部11bから炭化珪素が昇華する可能性がある。
サセプタ11にベース基板1を直接に置いた場合、ベース基板1の第2の主面1Bがサセプタコート部11bに接触する。したがって、サセプタコート部11bから昇華した炭化珪素がベース基板1の第2の主面1Bに付着して再結晶化する可能性がある。
サセプタコート部11bから昇華した炭化珪素がベース基板1の第2の主面1Bにおいて再結晶化することによって、第2の主面1Bの面平坦性が低下する(面粗さが大きくなる)。このために、第2の主面1Bに吸着装置(たとえば静電チャック)を接触させて炭化珪素エピタキシャル基板10を保持する際に、吸着装置が炭化珪素エピタキシャル基板10を十分に吸着できない(保持できない)という問題が生じうる。つまり、炭化珪素半導体装置の製造工程において、炭化珪素エピタキシャル基板10の搬送が難しくなる。エピタキシャル成長後に炭化珪素エピタキシャル基板10の裏面の面粗さが大きい場合、たとえば、炭化珪素半導体装置の製造工程の前に、炭化珪素エピタキシャル基板10の裏面を、CMP(Chemical Mechanical Polishing)等の方法によって平坦化する必要がある。しかしながら、製造コストの上昇等の課題が発生する。
本発明の実施の形態では、ベース基板1は、基板支持部材21に載せられている。したがってベース基板1の第2の主面1B(裏面)は、基板支持部材21によって塞がれている。これにより、サセプタコート部11bから昇華した炭化珪素がベース基板1の第2の主面1Bにおいて再結晶化することを抑制できる。したがって、ベース基板1の第2の主面1Bの面平坦性を良好に保つことができる。
基板搭載面21aは、炭化珪素エピタキシャル層2の成長温度(エピタキシャル成長が実行される温度)において固相を維持する材料の表面である。上記材料が融点を有する場合、「炭化珪素エピタキシャル層2の成長温度において固相を維持する」とは、その融点が、エピタキシャル成長温度よりも高いことと同義である。一方、上記材料が昇華点を有する(融点を有さない)場合、「炭化珪素エピタキシャル層2の成長温度において固相を維持する」とは、炭化珪素エピタキシャル層2の成長時の圧力の下で実質的に昇華を起こさない程度に蒸気圧が低いことと同義である。
基板支持部材21の基板搭載面21aは、ベース基板1の第2の主面1Bと対向している。基板搭載面21aが、炭化珪素エピタキシャル層2の成長温度(エピタキシャル成長が実行される温度)において固相を維持する材料の表面であることにより、炭化珪素エピタキシャル層2の成長時に、上記材料が、溶融あるいは昇華によって、ベース基板1の第2の主面1Bに付着し、再結晶化することを防ぐことができる。したがって、ベース基板1の第2の主面1Bの面平坦性を良好に保つことができる。
1つの実施形態では、基板支持部材21の材料は、サファイアである。サファイアの融点は、2030℃程度である。本発明の実施の形態では、炭化珪素エピタキシャル層2の成長の際の温度は、1500℃以上1750℃以下の範囲である。したがって、サファイアからなる基板支持部材21は炭化珪素エピタキシャル層2の成長時に固相を維持することができる。
別の実施形態では、基板支持部材21の材料は、ダイヤモンドである。ダイヤモンドの融点は、3550℃程度である。たとえば多結晶ダイヤモンドプレートにより、基板支持部材21を実現することができる。さらに別の実施形態では、基板支持部材21の材料は、炭素材料(たとえばグラファイト)である。基板支持部材21に炭素材料を採用することによって、以下の利点を得ることができる。1つ目の利点は、高温でも安定であり、炭化珪素層のエピタキシャル成長が実行される温度において、基板搭載面を含む部分が固相を維持することができるという点である。2つ目の利点は、加工が容易であるという点である。3つ目の利点は、安価であるという点である。
サセプタ11にベース基板1を直接置き、あるエピタキシャル成長条件で炭化珪素エピタキシャル層を形成した場合、第2の主面1Bの面粗さは、たとえば20nm程度であった。一方、本実施の形態に係る基板支持部材21を用いた場合には、同じエピタキシャル成長条件で炭化珪素エピタキシャル層2を形成しても、ベース基板1の第2の主面1B(裏面)の面粗さは、炭化珪素エピタキシャル層2を形成する前の面粗さと同じ程度(たとえば0.6nm以下)に保つことができる。したがって、本発明の実施の形態によれば、ベース基板の第2の主面1B(裏面)の平坦性を良好に保ちつつ、炭化珪素基板への不純物の取り込みを抑えることができる。
<基板支持部材の他の実施形態>
一般的に、炭化珪素基板(ウェハ)は、炭化珪素結晶のインゴットを、回転するブレード、あるいはワイヤソーによってスライスすることにより形成される。ブレードにかけられる張力あるいはブレードの回転軸の寸法精度といった種々の条件により、基板に湾曲(反り)が発生しうる。また、ワイヤソーを用いる場合にも、同様に基板に反りが発生しうる。さらに、炭化珪素エピタキシャル層の成長時においても、ベース基板1の第1の主面1Aと第2の主面1Bとの間の温度差が大きくなると、ベース基板1が湾曲する可能性がある。
昇華したSiCがベース基板1の第2の主面1Bに付着するのを防ぐために、ベース基板1の第2の主面1Bは、基板支持部材21の基板搭載面21aによって完全に塞がれていることが好ましい。しかしながら図7に示されるように、ベース基板1が第2の主面1B側に向かって凸となるように反っている場合、第2の主面1Bの端部が基板支持部材21の基板搭載面21aから離れる。この場合、サセプタコート部11bから昇華したSiCが、第2の主面1Bの端部と基板支持部材21の基板搭載面21aとの間の隙間に入り込み、第2の主面1Bに付着する可能性が考えられる。
したがって基板搭載面21aが曲面であってもよい。以下に具体的な実施の形態を説明する。
図8は、本発明の実施の形態に係る基板支持部材21の他の形状を示した断面図である。図8を参照して、基板支持部材21の中央部は窪んでいる。言い換えると、基板搭載面21aと設置面21bとの間の距離d1は、基板支持部材21の端部から中央部に向かうに従って小さくなる。
ベース基板1の第2の主面1Bが、第1の主面1Aから第2の主面1Bに向けて凸となるように湾曲している場合、図8に示された基板支持部材21にベース基板1を載せることにより、ベース基板1の第2の主面1Bと基板支持部材21との間の隙間を小さくすることができる。
図9は、本発明の実施の形態に係る基板支持部材21のさらに他の形状を示した断面図である。図9を参照して、基板搭載面21aは、基板搭載面21aから設置面21bへの向きとは反対の向きに凸となる曲面である。言い換えると、基板搭載面21aと設置面21bとの間の距離d2は、基板支持部材21の端部から中央部に向かうに従って大きくなる。
図8に示された形状とは逆に、ベース基板1の第2の主面1Bが、第2の主面1Bから第1の主面1Aに向けて凸となるように湾曲している場合、図9に示された基板支持部材21にベース基板1を載せることにより、ベース基板1の第2の主面1Bと基板支持部材21との間の隙間を小さくすることができる。
図8および図9に示されるように、基板搭載面21aが曲面であることにより、ベース基板1が反っている場合に基板搭載面21aとベース基板1の第2の主面1Bとの間の隙間を小さくすることができる。したがって、ベース基板1の周囲で昇華して、ベース基板1の裏面に付着する炭化珪素の量を減らすことができる。この結果、ベース基板1が反っている場合にも、炭化珪素エピタキシャル層2の成長の後に、炭化珪素基板の裏面の平坦性を良好に保つことができる。
なお、図8および図9は、基板搭載面21aの曲率と、ベース基板1の曲率とがほぼ同じ形態を示している。しかし、ベース基板1ごとに曲率は異なり得る。したがって基板搭載面21aの曲率と、ベース基板1の曲率とが一致していなくてもよい。この場合にも、ベース基板1の反り(第1の主面1Aおよび第2の主面1Bのいずれに向けて凸であるか)に応じて、図8または図9に示す支持部材21を選択する。これにより、ベース基板1の第2の主面1Bと基板支持部材21との間の隙間を小さくすることができる。
図10は、本発明の実施の形態に係る基板支持部材21の別の構成例を示した図である。図10を参照して、基板支持部材21は、本体部31と、外周部32とを含む。
本体部31は、基板搭載面21aおよび設置面21bを有する。外周部32は、基板搭載面21aを囲むように本体部31の外側に配置される。
基板搭載面21a上にベース基板1を載せた場合、外周部32は、ベース基板1の外周を囲む。炭化珪素エピタキシャル層2の成長中において、サセプタコート部11bからSiCが昇華した場合に、昇華したSiCがベース基板1の第2の主面1Bと基板支持部材21との間の隙間を通じてベース基板1の第2の主面1Bに付着することを外周部32によって抑えることができる。したがって、ベース基板1の第2の主面1Bの面平坦性を良好に保つことができる。
たとえば図7に示されるように、ベース基板1が湾曲している場合には、ベース基板1の第2の主面1Bと基板支持部材21との間に隙間が生じやすい。外周部32によって、昇華したSiCがベース基板1の第2の主面1Bに付着することを防ぐ効果がより一層高められる。
1つの実施形態では、本体部31は、図6に示される基板支持部材21と同様に平板である。しかしながら、図8あるいは図9に示された基板支持部材21を、図10に示す本体部31として適用してもよい。すなわち、図10に示された構成において、基板搭載面21aが曲面であってもよい。
1つの実施形態では、本体部31と外周部32とは一体的に形成される。これにより、単一の材料によって基板支持部材21を形成することができる。たとえば基板支持部材21に含まれる窒素濃度を管理することが容易になる。したがって、たとえば、炭化珪素エピタキシャル基板の品質の管理に貢献できる。
一方、図11に示されるように、本体部31と外周部32とは分離可能に形成されてもよい。外周部32は、たとえば円環状に形成され、本体部31に通される。このような構成によれば、本体部31および外周部32の作製が容易になる。この結果、基板支持部材21を容易に形成することができる。
また、基板支持部材21は単一の材料によって形成されるものと限定されない。図12は、本発明の実施の形態に係る基板支持部材21のさらに別の構成例を示した図である。図12を参照して、基板支持部材21は、母材41と、コート部42とを有する。
母材41は、たとえばグラファイトにより形成される。母材41は、主面41aを有する。コート部42は、主面41aを覆う。コート部42の表面が、基板搭載面21aを規定する。1つの実施形態では、コート部42は、ダイヤモンドの薄膜である。このように、母材41とコート部42とに異なる材料を用いても基板支持部材21の母材を容易に作製することができる。たとえば母材41とコート部42とに最適な材料を採用して、それらの材料の組み合わせにより、支持部材21を構成することができる。
なお、母材41を構成する材料(たとえば炭素材料)の窒素濃度は、10ppm以下であり、好ましくは、5ppm以下である。同じく、コート部42を構成する材料の窒素濃度は、10ppm以下であり、好ましくは、5ppm以下である。これにより、炭化珪素エピタキシャル層における窒素のバックグラウンド濃度を1×1015cm-3以下とすることができる。
なお、主面41aは、平面でもよく、図8あるいは図9に示された曲面でもよい。また、コート部42は、母材41の表面全体を覆っていてもよい。図10あるいは図11に示されたように基板支持部材21が本体部31と外周部32とに分離可能に構成される場合、コート部42は、ベース基板1と対向する本体部31の表面および外周部32の表面に形成されてもよい。あるいは、コート部42は、本体部31の表面全体および外周部32の表面全体を覆っていてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、炭化珪素エピタキシャル層を含む炭化珪素半導体基板の製造に、特に有利に適用される。
1 ベース基板
1A 第1の主面
1B 第2の主面
2 炭化珪素エピタキシャル層
2A 第3の主面
10 炭化珪素エピタキシャル基板
11 サセプタ
11a サセプタ母材
11b サセプタコート部
11c 支持面
12 発熱体
12a 発熱体母材
12b 発熱体コート部
13 断熱材
14 石英管
15 誘導加熱用コイル
16 配管
21 基板支持部材
21a 基板搭載面
21b 設置面
31 本体部
32 外周部
41 母材
41a 主面
42 コート部
100 炭化珪素成長装置
G1 流通方向
G2,G2a,G2b,G3,G3b,G3a,G4a 窒素ガス
R 矢印
d1,d2 距離

Claims (15)

  1. 炭化珪素成長装置の内部で炭化珪素層のエピタキシャル成長が行なわれる炭化珪素基板を支持するための炭化珪素基板用支持部材であって、
    前記炭化珪素基板が載せられるための基板搭載面と、
    前記基板搭載面と反対側に位置して、前記炭化珪素基板用支持部材を前記炭化珪素成長装置の内部に設置するための設置面とを有し、
    前記炭化珪素基板用支持部材の少なくとも前記基板搭載面は、前記炭化珪素層のエピタキシャル成長が実行される温度において固相を維持する材料の表面である、炭化珪素基板用支持部材。
  2. 前記材料は、サファイアである、請求項1に記載の炭化珪素基板用支持部材。
  3. 前記材料は、ダイヤモンドである、請求項1に記載の炭化珪素基板用支持部材。
  4. 前記材料は、炭素材料である、請求項1に記載の炭化珪素基板用支持部材。
  5. 前記炭化珪素基板用支持部材は、
    前記炭化珪素基板を支持するための支持面を有する母材と、
    前記支持面を覆うように配置されたコート部とを含み、前記基板搭載面は、前記コート部の表面である、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の炭化珪素基板用支持部材。
  6. 前記炭化珪素基板用支持部材の少なくとも前記固相を維持する前記材料の窒素濃度が10ppm以下である、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の炭化珪素基板用支持部材。
  7. 前記炭化珪素基板用支持部材は、平板の形状を有する、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の炭化珪素基板用支持部材。
  8. 前記基板搭載面は、曲面である、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の炭化珪素基板用支持部材。
  9. 前記基板搭載面と前記設置面との間の距離は、前記基板搭載面の端部から前記基板搭載面の中央部に向かうに従って小さくなる、請求項8に記載の炭化珪素基板用支持部材。
  10. 前記基板搭載面と前記設置面との間の距離は、前記基板搭載面の端部から前記基板搭載面の中央部に向かうに従って大きくなる、請求項8に記載の炭化珪素基板用支持部材。
  11. 前記炭化珪素基板用支持部材は、
    前記基板搭載面および前記設置面を有する本体部と、
    前記基板搭載面を囲むように配置される外周部とを含む、請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の炭化珪素基板用支持部材。
  12. 前記本体部と前記外周部とは一体的に形成されている、請求項11に記載の炭化珪素基板用支持部材。
  13. 前記本体部と前記外周部とは互いに分離可能に形成されている、請求項11に記載の炭化珪素基板用支持部材。
  14. 炭化珪素成長装置の内部で炭化珪素基板の表面に炭化珪素層をエピタキシャル成長させるために用いられる炭化珪素成長装置用部材であって、
    請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の炭化珪素基板用支持部材と、
    前記炭化珪素基板用支持部材を収容するための空間が形成された収容部とを備え、
    前記収容部は、
    前記炭化珪素基板用支持部材を支持するための支持面と、
    前記支持面を覆う炭化珪素膜とを含む、炭化珪素成長装置用部材。
  15. 炭化珪素基板を準備する工程と、
    請求項14に記載の炭化珪素成長装置用部材に前記炭化珪素基板を設置する工程と、
    前記炭化珪素成長装置の内部において、前記炭化珪素成長装置用部材に設置された前記炭化珪素基板に、炭化珪素エピタキシャル層を形成するための原料ガスを供給し、かつ、前記炭化珪素基板の温度をエピタキシャル成長温度まで加熱することにより、前記炭化珪素基板の表面に炭化珪素層をエピタキシャル成長させる工程とを備える、炭化珪素エピタキシャル基板の製造方法。
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