JP2006303152A - エピタキシャル成膜装置およびエピタキシャル成膜方法 - Google Patents

エピタキシャル成膜装置およびエピタキシャル成膜方法 Download PDF

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Abstract

【課題】様々なプロセス条件で膜質、膜厚、不純物濃度等の均一性が良好なSiCエピタキシャル膜を形成するエピタキシャル成膜装置を提供する。
【解決手段】材料ガス30を、反応炉2内のサセプタ5とグラファイト板9の間の領域に、サセプタ5上に載置されたSiCウェハ20の平面方向で反応炉2の内壁に沿う方向に層流で周回するように供給口7から供給する。SiCウェハ20の温度は、パイロメータ11の検出温度に基づき、反応炉2の外部に設けた高周波コイル6とハロゲンランプ10によって制御する。材料ガス30がSiCウェハ20の表面領域を周回することにより、エピタキシャル成膜装置1にウェハ回転機構を設けることなく、SiCウェハ20に様々なプロセス条件で膜質、膜厚、不純物濃度等の均一性の良いSiCエピタキシャル膜を形成することが可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明はエピタキシャル成膜装置およびエピタキシャル成膜方法に関し、特に炭化珪素(SiC)やシリコン(Si)等のエピタキシャル膜の形成に用いられるエピタキシャル成膜装置およびエピタキシャル成膜方法に関する。
現在の半導体装置の材料としてはSiが主流であるが、今後は特に電力用半導体装置等の分野でSiCへの置き換えが進むと予想されている。しかしながら、半導体装置を形成するに当たってSiCをエピタキシャル成長によって成膜する場合、成膜時に発生することのあるマイクロパイプやスタッキングフォルトといった結晶欠陥を確実に防ぐことのできる有効な手段がないのが現状である。結晶品質が高く、かつ、1ウェハ面内および複数ウェハ間で膜厚の均一性やドープした不純物の濃度の均一性が良好なSiCエピタキシャル膜の安定的な形成手段が強く要望されている。
従来、半導体のエピタキシャル成膜装置としては、管状炉内にウェハを配置しそこに材料ガスを一方向に流通させて成膜を行うものや、材料ガス流通下の炉内でウェハを回転させながら成膜を行うもの等、様々な形態のものが開発されており、さらに改良も進められている。例えば、Siエピタキシャル膜の形成に用いるエピタキシャル成膜装置に関し、ウェハ回転機構を設けたときにそのウェハ回転機構のパージ用ガスがSiエピタキシャル成長中のウェハにも流れることで発生する金属汚染を回避するため、材料ガスの排気口とは別にパージ用ガスの排気口を設けたもの等が提案されている(特許文献1参照)。
なお、SiやSiCを堆積して成膜を行うCVD(Chemical Vapor Deposition)装置に関しては、一方向に材料ガスを流通させたときにチャンバ内の温度分布に起因して材料ガスの流れに乱れが生じてしまうのを回避する目的で、チャンバを一端が閉じた外管と両端が開いた内管で構成し、内管内壁にウェハを配置してそこに一方向から材料ガスを流通させ、その後その材料ガスを外管閉端の内壁に沿って内管外側へ導き、装置外部に排出するようにしたもの等も提案されている(特許文献2参照)。
特開平7−221022号公報 特開2002−252176号公報
しかし、従来のエピタキシャル成膜装置によってSiCエピタキシャル膜を形成しようとする場合には、その結晶品質、膜厚均一性、不純物濃度均一性のほか、温度や圧力等のプロセス条件の範囲の広さ等を同時に高次元で満足することができないという問題点があった。
例えば、管状炉内にウェハを配置してそこに材料ガスを一方向に流通させて成膜を行う構成の装置では、SiCエピタキシャル膜を形成する場合に限らずSiエピタキシャル膜を形成する場合であっても、ホットウォール型かコールドウォール型かに関わらず材料ガスの上流と下流で膜厚均一性、不純物濃度均一性に差が生じる。これは、上流から順に材料ガスがウェハに結晶化していき、下流にいくに従って材料ガスの組成が少しずつ変化してしまうためであり、原理的に避けられない問題であった。
また、Siやガリウム砒素(GaAs)等のエピタキシャル成長では、その膜質や膜厚の均一性を高めるために、エピタキシャル成膜装置内にウェハの回転機構を設け、10rpm〜50rpm程度の回転速度で回転させながら成膜を行うのが一般的である。しかし、SiCのエピタキシャル成長では、その成長温度が低いときでも1500℃、高いときには2000℃を超えるため、エピタキシャル成膜装置内にウェハ回転機構を設けること自体構成上難しいという問題があった。
SiCエピタキシャル膜を形成するSiCウェハが載置されるサセプタは、一般にグラファイト製のものが使用されるが、これに回転軸として石英ガラスを接続すれば、使用に伴いその石英ガラスが少しずつ変形し、数十〜数百時間の運転ごとに交換が必要になってくる。一方、サセプタに接続する回転軸をサセプタ同様グラファイトで形成すると、熱伝導によって反応炉の外で回転軸を支える部品にまで高温の熱が伝わり、例えば磁気シールチャック等の気密保持機構や回転用モータ等が破壊されてしまう可能性がある。また、タンタル(Ta)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)といった高温域に強い金属を回転軸に用いると、SiCウェハやSiCエピタキシャル膜に金属汚染が発生する可能性が高くなってしまい、たとえ金属汚染の発生を抑えることのできる構造にしたとしても装置コストが高くなってしまうという問題が残る。
このように、ウェハ回転機構を設けた従来のエピタキシャル成膜装置では、Siエピタキシャル膜等の形成時には問題にならなかったが、SiCエピタキシャル膜の形成時等サセプタが非常に高温になるような場合にはそれを保持するための機構を実現することが難しい。そのため、SiCエピタキシャル膜を形成しようとする場合にも、その成長温度をせいぜい1500℃〜1600℃程度までしか上げることができない。その結果、1800℃〜2000℃強の高温域でのSiCエピタキシャル膜の形成は行えず、プロセス条件の範囲が狭くなるため、所望の性質のSiCエピタキシャル膜を形成することが難しかった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、様々なプロセス条件で膜質、膜厚、不純物濃度等の均一性が良好な種々のエピタキシャル膜を形成することのできるエピタキシャル成膜装置およびエピタキシャル成膜方法を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、エピタキシャル膜の形成を行うエピタキシャル成膜装置において、円筒状の内壁を有する反応炉と、前記反応炉内に設けられて前記エピタキシャル膜の形成される面の平面方向が前記内壁と略直交する方向になるようにウェハが載置されるサセプタと、前記サセプタ上に載置された前記ウェハを加熱する第1の加熱手段と、前記ウェハの前記エピタキシャル膜の形成される面に略平行な方向であって前記反応炉の内壁に沿う方向に周回するように材料ガスを前記反応炉内に供給する供給口と、前記反応炉内の前記材料ガスを排気する排気口と、を有することを特徴とするエピタキシャル成膜装置が提供される。
このようなエピタキシャル成膜装置によれば、反応炉が円筒状の内壁を有しており、ウェハは、エピタキシャル膜を形成する面の平面方向が反応炉の内壁と略直交する方向になるようにサセプタ上に載置される。ウェハは、第1の加熱手段で加熱され、反応炉内には材料ガスが、ウェハのエピタキシャル膜形成面に略平行な方向であって反応炉の内壁に沿う方向に周回するように、供給口から供給され、ウェハにエピタキシャル膜が形成される。反応炉内に残った材料ガスは排気口から排気される。材料ガスが反応炉内を所定方向に周回することにより、ウェハには膜質や膜厚等の均一性の良いエピタキシャル膜が形成され、エピタキシャル成膜装置にはウェハ回転機構が不要になる。よって、静止しているウェハに対し、エピタキシャル膜の形成される面に略平行な方向であって、かつウェハ面上を周回するように供給される材料ガスでエピタキシャル膜の形成を行うことができるようになる。
また、本発明では上記問題を解決するために、エピタキシャル膜の形成を行うエピタキシャル成膜装置において、管状の反応炉と、前記反応炉内に設けられて前記エピタキシャル膜の形成される面の平面方向が前記反応炉の内壁と略平行になるようにウェハが載置されるサセプタと、前記サセプタ上に載置された前記ウェハを加熱する加熱手段と、前記反応炉の両端側からそれぞれ材料ガスを供給する供給口と、前記反応炉の管壁に設けられて前記反応炉内の前記材料ガスを排気する排気口と、を有することを特徴とするエピタキシャル成膜装置が提供される。
このようなエピタキシャル成膜装置によれば、ウェハが、エピタキシャル膜を形成する面の平面方向が管状反応炉の内壁と略平行になるようにサセプタ上に載置され、加熱手段で加熱される。その管内には材料ガスがその両端側からそれぞれ例えば適当なタイミングで供給されてウェハにエピタキシャル膜が形成され、管内に残る材料ガスは排気口から排気される。材料ガスが反応炉の両端側からそれぞれ供給されることにより、管内を一方向に流す場合と異なり、ウェハには膜質や膜厚等の均一性の良いエピタキシャル膜が形成され、エピタキシャル成膜装置にはウェハ回転機構が不要になる。よって、静止しているウェハに対し、エピタキシャル膜の形成される面に略平行な方向であって、かつウェハ面上を異なる方向から交互に供給される材料ガスでエピタキシャル膜の形成を行うことができるようになる。
本発明のエピタキシャル成膜装置は、ウェハ回転機構を設けることなくウェハに膜質、膜厚、不純物濃度等の均一性の良好なエピタキシャル膜を形成することができる。したがって、1500℃を大きく上回るような高温でもエピタキシャル膜の形成が行え、Siエピタキシャル膜をはじめ、SiCエピタキシャル膜等の種々のエピタキシャル膜を様々なプロセス条件で形成することが可能になる。
その結果、SiCを用いた高品質かつ高性能の半導体装置を歩留まり良く製造することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を、SiCエピタキシャル膜を形成する場合を例に、図面を参照して詳細に説明する。
まず、第1の実施の形態について説明する。
図1は第1の実施の形態のエピタキシャル成膜装置の要部断面模式図、図2は図1のA部拡大図、図3は第1の実施の形態のエピタキシャル成膜装置の図1のB−B位置における矢視断面模式図、図4は第1の実施の形態のエピタキシャル成膜装置の要部平面模式図である。
図1に示すエピタキシャル成膜装置1は、石英ガラス製の反応容器2aと、同じく石英ガラス製の蓋2bを備えた反応炉2を有しており、蓋2bがOリング3を介して反応容器2aに取り付けられて反応炉2内が密閉されるようになっている。この反応炉2は、その全体形状が、側部に円筒状の内壁を有すると共に上部に丸みを帯びた略ドーム状になるように構成されている。このように反応炉2を、円筒型ではなくドーム型とすることにより、減圧雰囲気でSiCエピタキシャル膜を形成する場合にも反応炉2が大気圧で押しつぶされないようになっている。
反応容器2a内の底部には、断熱材4を介して、例えばグラファイト製のサセプタ5が設置されており、このサセプタ5上に、SiCエピタキシャル膜が形成されるSiCウェハ20が載置されるようになっている。SiCウェハ20は、SiCエピタキシャル膜が形成される面の平面方向が反応容器2aの内壁にほぼ直交する方向となるよう、サセプタ5上に載置される。
サセプタ5には、ザグリ加工が施されていて、図1および図2に示すように、SiCウェハ20の口径よりも直径が例えば数mm程度大きなザグリ5aが形成されている。SiCウェハ20は、このザグリ5aの部分に載置される。なお、このエピタキシャル成膜装置1は、1度に複数枚、ここでは図3に示すように3枚のSiCウェハ20のバッチ処理が行えるようになっている。
サセプタ5を構成する上で、SiCウェハ20の表面高さとサセプタ5の表面高さとは、図2に示した段差Lが1mm以下、望ましくは300μm以下になるようにする。これは、後述のように材料ガス30はSiCウェハ20の表面領域においてSiCエピタキシャル膜形成面とほぼ平行な方向に層流で流されるが、その層流をSiCウェハ20とサセプタ5との間の段差によって乱さないようにするためである。
また、反応容器2aの底部周辺には、反応炉2内に供給された材料ガス30およびSiCウェハ20を加熱するための高周波コイル6が設置されている。エピタキシャル成膜装置1は、この高周波コイル6の出力、および後述するハロゲンランプ10等のヒータの出力を制御することによって、SiCウェハ20を約1500℃〜約2200℃程度に加熱できるようになっている。
反応容器2aには、材料ガス30がほぼ水平に所定の方向に向かって供給されるように設けた供給口7が複数箇所、ここでは図3に示したように互いに120°角度をずらした3箇所に設けられ、反応炉2内に3方向から材料ガス30の供給が行えるようになっている。図3中、時計回り方向の矢印は、材料ガス30の流れ方向を示している。このように、エピタキシャル成膜装置1では、各供給口7をそこから供給された材料ガス30が反応容器2aの内壁に沿う方向に流れるように設け、さらにその流量等を適当に設定することにより、材料ガス30が反応炉2内のSiCウェハ20の表面領域を層流で周回するような構成とする。そして、このようにして供給された材料ガス30が反応炉2内を周回しながらSiCウェハ20の表面でエピタキシャル成膜反応に用いられる。これにより、SiCウェハ20を機械的な機構で回転させることなく、SiCウェハ20上に均一性良くSiCエピタキシャル膜を形成することができるようになっている。
さらに、反応容器2aには、断熱材8およびその内側のグラファイト板9が、供給口7よりも上(蓋2b側)でサセプタ5から数cm〜数十cm離れた位置に、サセプタ5と平行に設けられている。このようにグラファイト板9を配置することにより、供給口7から反応炉2内を周回するように供給された材料ガス30がSiCウェハ20の表面領域に多く留められ、また、反応炉2内を周回する材料ガス30の流れが蓋2b側に大きく乱れないようになっている。
グラファイト板9は、反応容器2aの外側に設けた高周波コイル6および蓋2bの外側に設けたハロゲンランプ10によって加熱されるようになっている。また、蓋2bの上部外側の中央部には、SiCウェハ20の表面温度をモニタするためのパイロメータ11が設置されている。グラファイト板9を加熱するハロゲンランプ10は、図4に示すように、パイロメータ11を中心にして環状に複数個、ここでは8個設置されている。
SiCエピタキシャル膜の形成時には、SiCウェハ20の面内温度分布および異なるSiCウェハ20間の温度分布の均一性を維持するため、複数点の表面温度がパイロメータ11によって検出されるようになっている。そのため、反応炉2内のグラファイト板9には、パイロメータ11の視線(図1中点線)を確保するために、SiCウェハ20の表面温度のモニタ箇所と同数の細孔9aが設けられている。
ここで、グラファイト板9より下のSiCウェハ20側の領域に供給された材料ガス30がその細孔9aを通過してグラファイト板9より上の蓋2b側に流入しその内壁等に多結晶SiCが付着すると、パイロメータ11による温度検出が不正確になり、また、ハロゲンランプ10による加熱効果も失われる。
これを防ぐため、このエピタキシャル成膜装置1では、反応容器2aのグラファイト板9より上の位置に、微量の水素(H2)またはアルゴン(Ar)等の不活性ガス(「圧調整用ガス」という。)40を供給するための供給口12が設けられている。供給口12から圧調整用ガス40を供給することで、グラファイト板9の上下の領域間に例えば数Torr(1Torr=133.32Pa)の微差圧を生じさせ、圧調整用ガス40が上から下へ流れるようにして、材料ガス30が下から上へ流れるのを防ぐようにしている。
その際、圧調整用ガス40の流量は、サセプタ5およびSiCウェハ20の表面領域における材料ガス30の層流を乱さぬよう、数sccm〜数百sccm程度(1sccm=1mL/min,0℃,101.3kPa)の微量にする。ただし、反応炉2の容積によって圧調整用ガス40の流量の最適値は変動する。
なお、一般に窒素(N2)は不活性ガスとして多用されるが、このようなSiCエピタキシャル膜の形成時には後述のようにN2がn型のドーパントとしてはたらくため、圧調整用ガス40に用いることはできない。
パイロメータ11は、グラファイト板9の細孔9aを通してSiCウェハ20の複数点の表面温度を検出し、エピタキシャル成膜装置1は、1枚のSiCウェハ20面内および異なるSiCウェハ20間の温度分布が均一になるよう、高周波コイル6およびハロゲンランプ10の出力に対しPID制御等のフィードバック制御を行う。SiCウェハ20は、全体的な温度が主に高周波コイル6の出力によって制御され、局所的な温度が主にハロゲンランプ10の出力によって制御されるようになっている。
その際、各ハロゲンランプ10の出力は、SiCウェハ20の特定領域の温度が設定値より低くなったときにその特定領域直上のグラファイト板9を局所的に加熱してグラファイト板9からの輻射熱でSiCウェハ20の特定領域を昇温させるように制御される。このようにエピタキシャル成膜装置1では、各ハロゲンランプ10の出力がそれぞれフィードバック制御されることで、グラファイト板9を介してSiCウェハ20面内の温度分布、および異なるSiCウェハ20間の温度分布が均一に保たれるようになっている。
反応炉2内に供給口7から供給される材料ガス30としては、例えば、H2をキャリアガスとし、モノシラン(SiH4)やプロパン(C38)等の原料ガス、ドーパントとしてn型の場合にはN2、p型の場合にはトリメチルアルミニウム(TMA)を含むガスが用いられる。3方向の供給口7から反応炉2内に供給された材料ガス30は、加熱されたサセプタ5とグラファイト板9の間の領域をSiCウェハ20の表面領域を層流で周回し、排気されるまでの間、SiCウェハ20の表面でエピタキシャル成膜反応が行われる。材料ガス30がSiCウェハ20の表面領域で層流になるようにするのは、形成されるSiCエピタキシャル膜の膜質、膜厚、不純物濃度等の均一性を確保するためである。そのためにエピタキシャル成膜装置1では、供給口7の個数とその配置、供給口7からの材料ガス30の流量、そして後述する排気口17の配置等が適切に設定されている。
また、図3に示したように、このエピタキシャル成膜装置1には、供給口7に、反応炉2へ供給する前の材料ガス30を予備加熱するための予備加熱用ヒータ13が設けられている。このような予備加熱用ヒータ13を設けることにより、サセプタ5、SiCウェハ20、グラファイト板9が新たに供給されてくる材料ガス30によって冷却されてそれらの温度分布の均一性等が損なわれてしまうのを最小限に抑えることが可能になっている。さらに、供給口7にはインジェクションバルブ14が設けられており、その先がOリング15を介して材料ガス30の供給ラインであるSUS管16に接続されている。このような材料ガス30の供給口7と同様、圧調整用ガス40の供給口12にも予備加熱用ヒータおよびインジェクションバルブが設けられており、その先はOリングを介して圧調整用ガス40の供給ラインに接続されている。
なお、材料ガス30の予備加熱は、約200℃〜約300℃の範囲に調整され、現状では300℃を上回らない温度で行うことが望ましい。第1の理由は、SiH4の自己分解が250℃程度から始まるとされている点にある(MSDSデータシート参照)。SiH4の化学的性質や反応性はその取扱いの難しさから正確にわかっていない点も多いが、250℃から徐々に分解が始まり300℃までは緩やかに分解反応が進行すると考えられる。しかし、300℃を上回るとSiH4の自己分解が激しくなると予想され、その場合、その取扱いが非常に難しくなる。また、第2の理由は、Oリング15の耐熱温度が現状では300℃を少し上回る程度である点にある。
ただし、材料ガス30を、ジシラン(SiH6)、モノクロロシラン(SiH3Cl)、ジクロロシラン(SiH2Cl2)、トリクロロシラン(SiHCl3)、テトラクロロシラン(SiCl4)等のより自己分解しにくいガスに代えることによって予備加熱温度を高めることも可能である。また、Oリング15に代えてガスケット等の耐熱性に優れた気密保持機構を導入することによって予備加熱温度を高めることも可能である。
グラファイト板9より下の領域の材料ガス30およびこれに微量含まれる圧調整用ガス40は、図1および図3に示したように、断熱材4およびサセプタ5の中央部に設けられた貫通孔5bを介して排気口17から排気されるようになっている。排気口17は、流量調整バルブを通してSUS配管にOリングを介して接続され、さらに下流で減圧用のドライポンプまたはターボポンプに接続されている。また、材料ガス30の供給前は、この排気口17から反応炉2内のガスを排気できるようになっている。
このような構成のエピタキシャル成膜装置1によってSiCエピタキシャル膜を形成する場合には、まずサセプタ5上にSiCウェハ20を載置して反応炉2内を減圧し、パイロメータ11で温度を検出しながら高周波コイル6およびハロゲンランプ10によってSiCウェハ20の加熱を行う。そして、さらにSiCウェハ20の温度制御を行いながら、予備加熱した材料ガス30を供給口7から所定方向に所定流量で反応炉2内に供給すると共に、予備加熱した圧調整用ガス40を供給口12から所定流量で反応炉2内に供給する。供給口7から供給された材料ガス30は、反応炉2内で加熱され、SiCウェハ20の表面領域を層流で周回する。そして、その際、材料ガス30はエピタキシャル成膜反応に用いられ、残りは排気口17から反応炉2の外部に排気される。なお、SiCエピタキシャル膜形成前後のSiCウェハ20の出し入れには、蓋2bを開けてから清浄なテフロン(登録商標)製のピンセット等を用いたり、非接触型のベルヌーイチャック式の搬送装置を用いたりすることができる。
このようなSiCエピタキシャル膜の形成は、例えば次のようなプロセス条件で行うことが可能である。
気圧:20Torr〜70Torr
キャリアH2流量:5slm〜40slm(1slm=1L/min,0℃,101.3kPa)
SiH4流量:0.4sccm〜20sccm
38流量:0.2sccm〜10sccm
2流量:0.04sccm〜2sccm
TMA流量:0.0006sccm〜0.03sccm
ウェハ温度:1500℃〜2200℃
ただし、材料ガス30を構成する各ガスの流量は、3箇所の各供給口7から供給する量の合計で示している。また、キャリアH2を除く各ガスの流量は実流量であり、実際はH2ベースで10%程度に希釈して供給される。したがって、H2の実流量は、キャリアH2の流量に希釈H2の流量分を足したものになる。
以上説明したように、第1の実施の形態のエピタキシャル成膜装置1によれば、機械的なウェハ回転機構を用いることなく膜質、膜厚、不純物濃度等の均一性の良いSiCエピタキシャル膜を形成することができる。さらに、ウェハ回転機構を設けないため、1500℃〜1600℃を大きく上回る高温でSiCエピタキシャル膜を形成することができる。また、SiCウェハ20を高周波コイル6で加熱すると共に、ハロゲンランプ10によってグラファイト板9を介して局所的に加熱するようにしたので、SiCウェハ20面内および異なるSiCウェハ20間の温度を適正に制御することができる。それにより、様々なプロセス条件で膜質、膜厚、不純物濃度等の均一性に優れた所望のSiCエピタキシャル膜を安定的に形成することができるようになる。
また、このエピタキシャル成膜装置1は、バッチ式であるため、複数枚のSiCウェハ20のそれぞれに対して効率的に所望のSiCエピタキシャル膜を形成することが可能である。
さらに、このエピタキシャル成膜装置1では、ウェハ回転機構を設けず、また、圧調整用ガス40を利用する等して反応炉2内壁の不要なSiC付着を抑えるようにしているため、メンテナンス周期を長くすることができる。
なお、以上の説明では、1度に3枚のSiCウェハ20をバッチ処理するエピタキシャル成膜装置1を例にして述べたが、1度の処理枚数は3枚に限定されるものではなく、サセプタ5の直径を大きくする等して4枚以上並べるようにしても構わない。サセプタ5の形態(ザグリ5aの寸法や個数等)は、SiCウェハ20の口径や1バッチの処理枚数に応じて変更可能である。
また、ここでは、反応炉2の3箇所に設けた供給口7によって材料ガス30を反応炉2内に3方向から供給するようにしたが、供給口7を3箇所以上に設けて3方向以上から材料ガス30を供給するようにしても構わない。
また、ここでは、8個のハロゲンランプ10をパイロメータ11を中心にして環状に設けたが、その個数は必要に応じて増減してよく、また、その配置の仕方もパイロメータ11を中心に同心円状に並べるようにしてもよい。例えば、12個のハロゲンランプ10を、内側の円周上に4個配置し、外側の円周上に8個配置する、といったことも可能である。また、ハロゲンランプ10は比較的安価で高出力であるが、輻射型のヒータであればハロゲンランプ10以外のものを使用しても構わない。
次に、第2の実施の形態について説明する。
図5は第2の実施の形態のエピタキシャル成膜装置の要部断面模式図、図6は第2の実施の形態のエピタキシャル成膜装置の図5のC−C位置における矢視断面模式図である。ただし、図5および図6では、図1および図3に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
図5および図6に示すエピタキシャル成膜装置50は、枚葉式で1枚ずつSiCウェハ20の処理を行う構成としている点で、複数枚のSiCウェハ20をバッチ式で処理する構成とした上記第1の実施の形態のエピタキシャル成膜装置1と相違する。
この第2の実施の形態のエピタキシャル成膜装置50では、枚葉式で処理を行うため、中央部にザグリ51aが形成されたサセプタ51が用いられ、そこにSiCウェハ20が1枚載置される。サセプタ51とSiCウェハ20との段差は、上記第1の実施の形態と同様、SiCウェハ20の表面領域を層流で周回する材料ガス30の流れを乱さないよう、所定の範囲に抑えられる。サセプタ51に対向して配置されたグラファイト板52には、サセプタ51上に載置された1枚のSiCウェハ20のパイロメータ11による温度検出用に複数の細孔52aが設けられている。なお、SiCウェハ20の温度制御は、上記第1の実施の形態と同様の方法で、パイロメータ11、高周波コイル6、ハロゲンランプ10を用いて行われる。
また、このような枚葉式のエピタキシャル成膜装置50の場合、SiCウェハ20をサセプタ51の中心部に配置するため、上記第1の実施の形態のバッチ式のエピタキシャル成膜装置1で排気口17に通じる貫通孔5bをサセプタ5の中心部に設けたのと異なり、反応炉2内に供給された材料ガス30および微量含まれる圧調整用ガス40の排気口53が炉壁の複数箇所に設けられている。このように反応炉2の炉壁に排気口53を設ける場合には、図6に示したように、各供給口7の付近に、反応炉2内を層流で周回する材料ガス30の流れを乱さないようにスムーズに排気されていくような向きで設けることが望ましい。図5、図6では、供給口7と排気口53の構造が理解しやすいように、SiCウェハ20の方向から見た高さを変えて配置している。このように供給口7と排気口53の高さを変えていても材料ガス30の流れが乱されなければ問題ない。より望ましくは、供給口7と排気口53の高さをSiCウェハ20の方向から見て同一平面とするのがよい。
このような構成のエピタキシャル成膜装置50によっても、機械的なウェハ回転機構を用いることなく高温でSiCエピタキシャル膜を形成することができ、かつ、適正な温度制御によって膜質や膜厚等の均一性に優れたSiCエピタキシャル膜を安定的に形成することができる。また、このような枚葉式のエピタキシャル成膜装置50は、バッチ式に比べサセプタ51の直径を小さくすることができるので、全体的な寸法を小さくすることが可能になる。
なお、以上の説明では、反応炉2の3箇所に設けた供給口7に対応して3箇所に排気口53を設けたが、供給口7、排気口53共に3箇所以上に設けて材料ガス30の供給、排気を行うようにしても構わない。また、上記第1の実施の形態と同様、ハロゲンランプ10その他ヒータの個数や配置等は適当に変更して構わない。
次に、第3の実施の形態について説明する。
図7は第3の実施の形態のエピタキシャル成膜装置の要部断面模式図である。ただし、図7では、図1に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
図7に示すエピタキシャル成膜装置60は、石英管の反応炉61を有しており、その内面の所定領域に断熱材62が周設され、さらにその断熱材62の内側にサセプタ63が周設されている。サセプタ63には、一部にここでは2つのザグリ63aが形成されており、そこにSiCウェハ20が1枚ずつ載置されるようになっている。なお、サセプタ63とSiCウェハ20との段差は、反応炉61内に流通する材料ガス30の流れを乱さないよう、所定の範囲に抑えられている。また、反応炉61の外周には、SiCウェハ20および供給後の材料ガス30を加熱するための高周波コイル64が設置されている。SiCウェハ20は、この高周波コイル64により、約1500℃〜約2200℃程度まで加熱できるようになっている。
反応炉61の両端は、それぞれ材料ガス30の供給ラインに接続されており、インジェクションバルブ、予備加熱領域を経て、SiCウェハ20まで材料ガス30を供給する供給口になっている。また、反応炉61には、断熱材62およびサセプタ63が設置されている領域外の2箇所に排気口65が設けられており、材料ガス30は、反応炉61の両端側から供給され、排気口65から排気されるようになっている。
このようにエピタキシャル成膜装置60では、材料ガス30が管状の反応炉61の両端側からそれぞれ供給できるようになっている。すなわち、その一端D側からも、他端E側からも、材料ガス30の供給が行える。実際に成膜を行う際には、D側からの材料ガス30の供給とE側からの材料ガス30の供給をそれぞれ適当なタイミングで行うようにする。
図8および図9は材料ガスの供給量と供給時間の関係を示す図である。なお、図8および図9において、点線はD側からの材料ガス30の供給量と供給時間の関係を示し、鎖線はE側からの材料ガス30の供給量と供給時間の関係を示している。
エピタキシャル成膜装置60において、材料ガス30は、図8に示すように、D,E側からそれぞれ矩形パルスで供給し、SiCウェハ20の表面領域への材料ガス30の供給が重複せず、かつ、途切れないように供給する。そして、供給された材料ガス30の排気は、例えば、材料ガス30がそれぞれD,E側から供給されてSiCウェハ20の表面領域を通過してから排気口65に到達するまでの時間分のタイムラグをおき、D,E側からの材料ガス30の供給と同位相のタイミングで行う。排気に使用する排気口65は、材料ガス30がD,E側のいずれから供給されたかに応じて、バルブ66の開閉により制御される。例えば、材料ガス30がD側から供給されたときにはSiCウェハ20を挟んだE側の排気口65のみから排気を行い、材料ガス30がE側から供給されたときにはSiCウェハ20を挟んだD側の排気口65のみから排気を行う。
なお、ここでは材料ガス30を矩形パルスで供給するようにしたが、同様にして材料ガス30をD,E側からそれぞれ正弦パルスで供給することもできる。
また、図9に示すように、材料ガス30を正弦波状に供給することも可能である。その場合は、例えばD,E側からの材料ガス30の供給波形の位相を1/2波長ずらし、D側からの供給中はE側からの供給を抑え、E側からの供給中はD側からの供給を抑えるようにする。排気は、例えば、D,E側からの各供給波形で多量に供給されたときの材料ガス30がSiCウェハ20の表面領域を通過してから排気口65に到達するまでの時間分のタイムラグをおいて行う。
このように、第3の実施の形態のエピタキシャル成膜装置60によれば、管状の反応炉61を用いた簡単な装置構成によって高温でSiCエピタキシャル膜を成膜することが可能になり、さらに、膜質や膜厚等の均一性に優れたSiCエピタキシャル膜の形成が可能になる。
なお、以上の説明では、SiCエピタキシャル膜を形成する場合を例にして述べたが、勿論、上記第1〜第3の実施の形態のエピタキシャル成膜装置1,50,60は、Siエピタキシャル膜等、その他の種々の半導体のエピタキシャル膜の形成に適用可能である。
第1の実施の形態のエピタキシャル成膜装置の要部断面模式図である。 図1のA部拡大図である。 第1の実施の形態のエピタキシャル成膜装置の図1のB−B位置における矢視断面模式図である。 第1の実施の形態のエピタキシャル成膜装置の要部平面模式図である。 第2の実施の形態のエピタキシャル成膜装置の要部断面模式図である。 第2の実施の形態のエピタキシャル成膜装置の図5のC−C位置における矢視断面模式図である。 第3の実施の形態のエピタキシャル成膜装置の要部断面模式図である。 材料ガスの供給量と供給時間の関係を示す図(その1)である。 材料ガスの供給量と供給時間の関係を示す図(その2)である。
符号の説明
1,50,60 エピタキシャル成膜装置
2,61 反応炉
2a 反応容器
2b 蓋
3,15 Oリング
4,8,62 断熱材
5,51,63 サセプタ
5a,51a,63a ザグリ
5b 貫通孔
6,64 高周波コイル
7,12 供給口
9,52 グラファイト板
9a,52a 細孔
10 ハロゲンランプ
11 パイロメータ
13 予備加熱用ヒータ
14 インジェクションバルブ
16 SUS管
17,53,65 排気口
20 SiCウェハ
30 材料ガス
40 圧調整用ガス

Claims (13)

  1. エピタキシャル膜の形成を行うエピタキシャル成膜装置において、
    円筒状の内壁を有する反応炉と、
    前記反応炉内に設けられて前記エピタキシャル膜の形成される面の平面方向が前記内壁と略直交する方向になるようにウェハが載置されるサセプタと、
    前記サセプタ上に載置された前記ウェハを加熱する第1の加熱手段と、
    前記ウェハの前記エピタキシャル膜の形成される面に略平行な方向であって前記反応炉の内壁に沿う方向に周回するように材料ガスを前記反応炉内に供給する供給口と、
    前記反応炉内の前記材料ガスを排気する排気口と、
    を有することを特徴とするエピタキシャル成膜装置。
  2. 前記反応炉内に前記サセプタの前記ウェハが載置される側に前記サセプタに対向して配置された板を有し、
    前記サセプタと前記板との間の領域に前記供給口から前記材料ガスが前記反応炉内に供給されることを特徴とする請求項1記載のエピタキシャル成膜装置。
  3. 前記板を加熱する第2の加熱手段を有し、
    前記第1,第2の加熱手段の出力を制御することによって前記ウェハの温度を制御することを特徴とする請求項2記載のエピタキシャル成膜装置。
  4. 前記ウェハは、前記第1,第2の加熱手段によって約1500℃〜約2200℃に加熱されることを特徴とする請求項3記載のエピタキシャル成膜装置。
  5. 前記反応炉外に前記板に対向して配置されて前記ウェハの温度を検出する温度検出手段を有し、
    前記板には、前記サセプタ上に載置された前記ウェハの前記温度検出手段による温度検出用の孔が設けられていることを特徴とする請求項2記載のエピタキシャル成膜装置。
  6. 前記板の前記サセプタが配置されている側と反対側の領域に、前記サセプタと前記板との間の領域に供給された前記材料ガスの前記孔を介した流出を防止するための圧調整用ガスを供給する供給口を有していることを特徴とする請求項5記載のエピタキシャル成膜装置。
  7. 前記サセプタは、中央部に前記反応炉内と前記排気口とを連通する貫通孔を有し、
    前記ウェハは、前記貫通孔の周囲に載置されることを特徴とする請求項1記載のエピタキシャル成膜装置。
  8. エピタキシャル膜の形成を行うエピタキシャル成膜装置において、
    管状の反応炉と、
    前記反応炉内に設けられて前記エピタキシャル膜の形成される面の平面方向が前記反応炉の内壁と略平行になるようにウェハが載置されるサセプタと、
    前記サセプタ上に載置された前記ウェハを加熱する加熱手段と、
    前記反応炉の両端側からそれぞれ材料ガスを供給する供給口と、
    前記反応炉の管壁に設けられて前記反応炉内の前記材料ガスを排気する排気口と、
    を有することを特徴とするエピタキシャル成膜装置。
  9. 前記反応炉の一端側からの前記材料ガスの供給と他端側からの前記材料ガスの供給とを異なるタイミングで行うようにしたことを特徴とする請求項8記載のエピタキシャル成膜装置。
  10. 前記排気口は、前記サセプタ上に載置された前記ウェハを挟んで前記反応炉の一端側と他端側の2箇所に設けられ、
    前記反応炉の一端側から供給された前記材料ガスを前記ウェハを挟んだ他端側の排気口から排気し、前記反応炉の他端側から供給された前記材料ガスを前記ウェハを挟んだ一端側の排気口から排気するようにしたことを特徴とする請求項8記載のエピタキシャル成膜装置。
  11. 前記加熱手段は、前記ウェハを約1500℃〜約2200℃に加熱することを特徴とする請求項8記載のエピタキシャル成膜装置。
  12. エピタキシャル膜の形成を行うエピタキシャル成膜方法において、
    円筒状の内壁を有する反応炉と、
    前記反応炉内に設けられて前記エピタキシャル膜の形成される面の平面方向が前記内壁と略直交する方向になるようにウェハが載置されるサセプタと、
    前記サセプタ上に載置された前記ウェハを加熱する第1の加熱手段と、
    前記ウェハの前記エピタキシャル膜の形成される面に略平行な方向であって前記反応炉の内壁に沿う方向に周回するように材料ガスを前記反応炉内に供給する供給口と、
    前記反応炉内の前記材料ガスを排気する排気口と、
    を有するエピタキシャル成膜装置を用い、
    静止している前記ウェハに対し、前記エピタキシャル膜の形成される面に略平行な方向であって、かつ前記ウェハ面上を周回するように供給される前記材料ガスで前記エピタキシャル膜の形成を行うことを特徴とするエピタキシャル成膜方法。
  13. エピタキシャル膜の形成を行うエピタキシャル成膜方法において、
    管状の反応炉と、
    前記反応炉内に設けられて前記エピタキシャル膜の形成される面の平面方向が前記反応炉の内壁と略平行になるようにウェハが載置されるサセプタと、
    前記サセプタ上に載置された前記ウェハを加熱する加熱手段と、
    前記反応炉の両端側からそれぞれ材料ガスを供給する供給口と、
    前記反応炉の管壁に設けられて前記反応炉内の前記材料ガスを排気する排気口と、
    を有するエピタキシャル成膜装置を用い、
    静止している前記ウェハに対し、前記エピタキシャル膜の形成される面に略平行な方向であって、かつ前記ウェハ面上を異なる方向から交互に供給される前記材料ガスで前記エピタキシャル膜の形成を行うことを特徴とするエピタキシャル成膜方法。
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