JP2015143488A - 鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】円滑な排風で排風効率が良く、吸込風量が大きく、軸流式冷却ファンの利点を活かして、ラジエータの冷却効率が向上する鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。【解決手段】車幅方向を指向したクランク軸31を備える内燃機関3の側方にラジエータ6が配置され、クランク軸と連動しクランク軸線と平行な回転軸線Xを有する軸流式冷却ファン7がラジエータの内方に配置され、ラジエータを通過した冷却風を排出する排風口70が形成され且つ内部に軸流式冷却ファンが配置されるファンケース8が、ラジエータよりも下流側に設けられた鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、軸流式冷却ファンは、複数の羽板71aが形成された羽部71と、羽部よりも下流側に配設された後半部72とを備え、排風口が、回転軸線方向で後半部と重なる位置に設けられた。【選択図】図3

Description

本発明は、鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置に関し、特に、ラジエータと軸流式冷却ファンとファンケースを備えた冷却装置に関する。
従来の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置として、車幅方向に指向させたクランク軸を備える内燃機関の車幅方向側方にラジエータが配置され、クランク軸と連動する軸流式冷却ファンがラジエータの内方に配置され、ラジエータを通過した冷却風を排出する排風口が形成されるとともに内部に軸流式冷却ファンが配置されるファンケースが、冷却風の流れ方向においてラジエータよりも下流側に設けられたものが、例えば下記特許文献1に示されるように知られている。
軸流式冷却ファンを採用すると、遠心式冷却ファンに比べてファンの軸方向へ流れる風量が多くなる。すなわちラジエータを通過する風量を増加させることができるため、ラジエータの冷却効率の向上を図ることができる。また、軸流式冷却ファンは、遠心式冷却ファンに比べて回転方向でのフリクションが低減されるため、燃費向上も向上を図ることができる。
しかしながら、特許文献1に示されるもののように、内燃機関の側方にラジエータを配置するようなものにおいては、軸流式冷却ファンがラジエータと内燃機関との間に配置される構成である為、冷却風の流れ方向において軸流式冷却ファンの下流側近傍に、内燃機関または内燃機関に設けられる部品等が配置される可能性が高くなる。
特許文献1に示されるものでは、ファンケースの排風口が、内燃機関を境に軸流式冷却ファンと反対側に設けられるものであり、ラジエータを通って軸流式冷却ファンを通過した冷却風は、排風口に向かう流路上に存在する内燃機関が障害物となって、円滑な排風が難しくなり、排風効率が悪くなることが課題となる。
排風効率が悪くなると、吸込み可能な風量も少なくなってしまうため、軸流式冷却ファンの利点を活かしきれず、ラジエータの冷却効率の向上が望まれる。
特開平2−181017号公報(図1、図2)
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置として、車幅方向に指向させたクランク軸を備える内燃機関の車幅方向側方にラジエータが配置され、クランク軸と連動する軸流式冷却ファンがラジエータの内方に配置され、ラジエータを通過した冷却風を排出する排風口が形成されるとともに内部に軸流式冷却ファンが配置されるファンケースが、冷却風の流れ方向においてラジエータよりも下流側に設けられたものにおいて、円滑な排風ができ、排風効率が良く、吸込み可能な風量を大きくでき、軸流式冷却ファンの利点を活かして、ラジエータの冷却効率が向上する鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車幅方向に指向させたクランク軸を備える内燃機関の車幅方向側方にラジエータが配置され、前記クランク軸と連動するとともにクランク軸線と平行な回転軸線を有する軸流式冷却ファンが前記ラジエータの内方に配置され、前記ラジエータを通過した冷却風を排出する排風口が形成されるとともに内部に前記軸流式冷却ファンが配置されるファンケースが、前記冷却風の流れ方向においてラジエータよりも下流側に設けられた鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、前記軸流式冷却ファンは、複数の羽板が形成された羽部と、同羽部よりも前記冷却風の流れ方向の下流側に配設された後半部とを備え、前記排風口が、前記回転軸線方向で前記後半部と重なる位置に設けられたことを特徴とする鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、前記軸流式冷却ファンは、前記クランク軸または同クランク軸と連動して回転する回転部材に取り付けられる取付けボス部を備え、同取付けボス部を前記後半部としたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、前記クランク軸の同一軸端部にACGと前記軸流式冷却ファンが取り付けられるとともに、クランク軸方向において、前記軸流式冷却ファンが前記ACGと前記ラジエータとの間に配置されたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、前記排風口へ向けて冷却風を案内するガイド部材が、前記軸流式冷却ファンの後半部において前記ACGと前記羽部との間に挟持されるようにして設けられたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、前記軸流式冷却ファンは前記羽部の径方向外縁を連結する円筒部を備え、前記冷却風の流れ方向において、前記円筒部の下流端は、前記羽部の下流端よりも上流側に位置することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、車幅方向に指向させたクランク軸を備える内燃機関の車幅方向側方にラジエータが配置され、前記クランク軸と連動するとともにクランク軸線と平行な回転軸線を有する軸流式冷却ファンが前記ラジエータの内方に配置され、前記ラジエータを通過した冷却風を排出する排風口が形成されるとともに内部に前記軸流式冷却ファンが配置されるファンケースが、前記冷却風の流れ方向においてラジエータよりも下流側に設けられた鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、前記軸流式冷却ファンは、複数の羽板が形成された羽部と、同羽部よりも前記冷却風の流れ方向の下流側に配設される後半部とを備え、前記排風口が、前記回転軸線に直角な方向で前記後半部と重なる位置に設けられたことを特徴とする鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、前記軸流式冷却ファンは前記羽部の径方向外縁を連結する円筒部を備え、前記羽部よりも前記冷却風の流れ方向における下流側へ延出させた延出部を前記円筒部に形成し、同延出部を前記後半部としたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、前記クランク軸の同一軸端部にACGと前記軸流式冷却ファンが取り付けられるとともに、クランク軸方向において、前記軸流式冷却ファンが前記ACGと前記ラジエータとの間に配置され、前記円筒部の前記延出部の外径は、前記ACGの外径よりも大きく形成されたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、前記クランク軸方向において、前記排風口と前記軸流式冷却ファンとの間に、前記ACGが配置されたことを特徴とする。
軸流式冷却ファンが内燃機関または内燃機関に設けられる部品等に近接して配置される場合は、ラジエータおよび軸流式冷却ファンを通過した冷却風が、内燃機関または内燃機関に設けられる部品等に当たって回転軸線に直交する方向へ方向転換することになるが、請求項1に記載の発明の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置によれば、回転軸線方向(回転軸線に直交する方向から見たときに)で軸流式冷却ファンの後半部と重なる位置に、ファンケースの排風口が設けられるようにしたので、ラジエータおよび軸流式冷却ファンを通過し、前記方向転換した冷却風を、円滑に排風口へ導き、排出することができ、排風効率を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、後半部が取り付けボス部なので、羽部と内燃機関側との間に隙間が形成されやすくなり、内燃機関または内燃機関に設けられる部品等に当たって方向転換した冷却風を、前記隙間を通って円滑に排風口へ向かわせることができる。
請求項3の発明によれば、請求項1または請求項2の発明の効果に加え、ラジエータおよび羽部を通過した冷却風を、ACG側の部材に当てて回転軸線に直交する方向へ方向転換し、排風口へ向かわせることができる。
請求項4の発明によれば、請求項3の発明の効果に加え、羽部を出た冷却風をACG側に直接当てることに代えて、羽部からACGの手前のガイド部材によって、回転軸線に直交する方向へ滑らかに方向転換できるので、一層効果的に冷却風を排風口へ案内することができ、排風効率を向上できる。
さらに、ガイド部材は、ACGと軸流式冷却ファンの羽部との間に挟持されるので、ガイド部材の取り付け構造を簡素化でき、ガイド部材の取り付けも容易に行うことができる。
請求項5の発明によれば、請求項1ないし請求項4のいずれか一項の発明の効果に加え、円筒部によって軸流式冷却ファンの剛性を向上しつつ、クランク軸方向において、円筒部を短く形成して内燃機関側との隙間を大きくすることができ、冷却風を円滑に排風口に向かわせることができる。
請求項6に記載の発明の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置によれば、回転軸線に直角な方向(回転軸線方向から見たときに)で軸流式冷却ファンの後半部と重なる位置に、ファンケースの排風口を設けるようにしたので、ラジエータおよび軸流式冷却ファンを通過した冷却風を、そのまま直線的に円滑に排風口へ導き、排出することができ、排風効率を向上させることができる。
請求項7の発明によれば、請求項6の発明の効果に加え、円筒部によって軸流式冷却ファンの剛性を向上しつつ、ラジエータおよび羽部を通過した冷却風を延出部によって排風口に向かうように案内することができ、円滑な排風と排風効率の向上を図ることができる。
請求項8の発明によれば、請求項7の発明の効果に加え、円筒部の延出部の外径がACG外径よりも大きく形成されたので、軸流式冷却ファンの下流側に位置するACGが障害物となるのを回避して、延出部によって円滑に冷却風を排風口に案内することができ、排風効率を向上できる。
請求項9の発明によれば、請求項8の発明の効果に加え、軸流式冷却ファンの外径、すなわち延出部外径の方がACGより大きく形成されているので、ACGが軸流式冷却ファンと排風口との間に介在する場合であっても、排風口への冷却風案内は円滑に行うことができる。
本発明の実施形態に係るスクータ型の自動二輪車の右側面図である。 図1の自動二輪車における、ラジエータカバーを省略した状態でのパワーユニットの要部拡大右側面図である。 図2中III−III矢視による実施形態1の軸流式冷却ファンの回転軸線X周辺の断面図である、 図3中IV−IV矢視による軸流式冷却ファンの右側面図である。 図2中III−III矢視による実施形態2の軸流式冷却ファンの回転軸線X周辺の断面図である、 図5中VI−VI矢視による軸流式冷却ファンの右側面図である。 図2中III−III矢視による実施形態3の軸流式冷却ファンの回転軸線X周辺の断面図である、 図7中VIII−VIII矢視による軸流式冷却ファンの右側面図である。 図2中III−III矢視による実施形態4の軸流式冷却ファンの回転軸線X周辺の断面図である、 図9中X−X矢視による軸流式冷却ファンの右側面図である。
図1から図4に基づき、本発明の実施形態1に係る鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置につき説明する。
本実施形態および後述の他の実施形態において、鞍乗型車両はパワーユニット5を搭載したスクータ型の自動二輪車1であり、特許請求の範囲および本明細書の説明における前後左右上下等の向きは、本実施形態の冷却装置を備えた車両(自動二輪車1)の向きに従うものとする。
また、図1から図10において、図中矢印FRは車両前方を、LHは車両左方を、RHは車両右方を、UPは車両上方を、それぞれ示す。
本実施形態に係る自動二輪車(本発明における「鞍乗型車両」)1の右側面を図1に示すように、本実施形態のスクータ型の自動二輪車1の車体フレーム2は、その前端のヘッドパイプ20と、ヘッドパイプ20に前端部が結合されるメインフレーム21と、車幅方向に延びてメインフレーム21の後部に設けられるクロスパイプ22と、クロスパイプ22の両端部に前端部がそれぞれ連設される左右一対のリヤフレーム23とを備える。
ヘッドパイプ20には、前輪10を支持するフロントフォーク11と、棒状の操向ハンドル12とが操向可能に支承される。メインフレーム21は、ヘッドパイプ20から後下がりに傾斜したダウンフレーム部21aと、ダウンフレーム部21aの後端からほぼ水平にして後方に延びるロアフレーム部21bとを一体に有し、単一のパイプが屈曲成形されて成る。
またリヤフレーム23は、クロスパイプ22から後上がりに傾斜して上方に延びる立ち上がりフレーム部23aと、立ち上がりフレーム部23aの上端から立ち上がりフレーム部23aよりも緩やかな傾斜角度で後ろ上がりに傾斜しつつ後方に延びるシートレール部23bとを一体に有し、単一のパイプが屈曲成形されて成る。
車体フレーム2における左右のリヤフレーム23の前部、すなわち立ち上がりフレーム部23aの下部に設けられるブラケット24に、ユニットスイング式のパワーユニット5の前側下部に設けられるハンガ部55に一端が軸55aを介して連結されるリンク13の他端が、軸24aを介して連結され、パワーユニット5は、上下に揺動することを可能としつつ車体フレーム2に揺動可能に支承され、後輪14はパワーユニット5の後部に軸支される。また左右一対のリヤフレーム23のうち左側のリヤフレーム23のシートレール部23bの後部とパワーユニット5の後部との間にはリヤクッションユニット15が設けられる。
車体フレーム2における両リヤフレーム23の前部間には収納ボックス16が支持されており、収納ボックス16を上方から覆うタンデム型の乗車用シート17が開閉可能として収納ボックス16の前側上部に支持される。さらに収納ボックス16の後方には、両リヤフレーム23で支持される燃料タンク18が乗車用シート17で覆われるようにして配置される。
車体フレーム2、パワーユニット5の一部、収納ボックス16および燃料タンク18は、車体カバー25で覆われており、乗車用シート17に座った乗員の脚部を前方から覆うレッグシールド25aと、乗車用シート18に座った乗員が足を載せるようにしてレッグシールド25aの下部に連設されてパワーユニット5の前方に配置されるステップフロア25bと、ステップフロア25bの両側から下方に垂下される左右一対のスカート部25cを有してメインフレーム21におけるロアフレーム部21bを側方および下方から覆うアンダーカウル25dとで車体カバー25の一部が構成される。
図2において、パワーユニット5は、水冷式の内燃機関3と、内燃機関3の回転動力を前記後輪14に伝達する動力伝達装置(図示せず)とで構成されるものであり、内燃機関3は、車幅方向に沿う軸線を有するクランク軸31を回転自在に支承するクランクケース30と、わずかに前上がりに傾斜したシリンダ軸線を有してクランクケース30に結合されるシリンダブロック32と、シリンダブロック32に結合されるシリンダヘッド33と、シリンダヘッド33に結合されるヘッドカバー34とを備える。
図3に示されるように、クランクケース30は、左右に2分割された左ケース半体30Lおよび右ケース半体30Rが複数のボルト30aで締結されて成るものであり、右ケース半体30Rを回転自在に貫通するクランク軸31の右軸端部31aにはACG40すなわち交流発電機が取り付けられている。
なお、なお、本発明において「ACG」とは、本実施形態の「交流発電機」に加え、「始動兼発電装置」すなわち「ACGスタータ」も含むものとする。
クランク軸31の右軸端部31aにはACG40のアウターロータ41が固定され、アウターロータ41とともにACG40を構成するようにしてアウターロータ41で囲繞されるインナーステータ42が、右ケース半体30Rに締結される支持板35に固定される。
本実施形態の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置においては、車幅方向に指向させたクランク軸31の右側への軸線延長上にラジエータ6が配置され、クランク軸31には、ラジエータ6の内方に配置される軸流式冷却ファン7が同軸に連動、連結されており、ラジエータ6とACG40との間に配置されるようにして軸流式冷却ファン7が複数のボルト75でACG40のアウターロータ41に固定される。
なお、ラジエータ6は、車幅方向に指向させたクランク軸31を備える内燃機関3の車幅方向側方に配置され、軸流式冷却ファン7は、クランク軸31と連動するとともにクランク軸31の中心線と平行な回転軸線Xを有してラジエータ6の内方に配置されたものであればよい。
ラジエータ6とクランクケース30の右ケース半体30Rとの間には、軸流式冷却ファン7を覆ってラジエータ6に固定される筒状のシュラウド(本発明における「ファンケース」)8が介設され、ラジエータ6を外方から覆うラジエータカバー9がシュラウド8に締結される。
ラジエータ6は、上方に延びるフィラーネック60が設けられる上タンク61と、上タンク61の下方に配置される下タンク62と、上タンク61と下タンク62の間に設けられるコア部63と、上タンク61を車幅方向外側から覆うタンクカバー64とを備える。
図2に示されるように、内燃機関3におけるシリンダヘッド33の右側面には、クランク軸31の回転に連動するウォータポンプ36が配設されており、ウォータポンプ36から吐出される冷却水はホース50を介してシリンダブロック32のウォータジャケット(図示せず)に導入される。またシリンダブロック32のウォータジャケットに通じるようにしてシリンダヘッド33に形成されるウォータジャケット(図示せず)から排出される冷却水はホース51を介してラジエータ6の上タンク61に導かれ、上タンク61からコア部63を流通することで冷却された冷却水は、下タンク62からホース52で導出される。一方、シリンダブロック32の右側方にはサーモスタット53が固定的に配設されており、下タンク62からの冷却水を導くホース52はサーモスタット53に接続される。またシリンダヘッド33のウォータジャケットから導出される冷却水はバイパス用のホース54を介してサーモスタット53に導くことも可能であり、サーモスタット53は、ウォータポンプ36の吸入管36aに接続される。
図3に示されるように(図2も参照)、シュラウド8の車幅方向に沿う外端部の下部には下方に突出する1つのラジエータ取付け部81aが一体に設けられており、ラジエータ6における下タンク62に一体に設けられて、ラジエータ取付け部81aに外方から当接する取付け板部65aがねじ部材82でラジエータ取付け部81aに締結される。
また、シュラウド8の車幅方向に沿う外端部の上部には、図2に示されるように、フィラーネック60の前後に分かれる一対のラジエータ取付け部81b、81bが上方に突出するようにして一体に設けられており、ラジエータ6における上タンク61に一体に設けられて、ラジエータ取付け部81b、81bに外方から当接する取付け板部65b、65bがねじ部材82でラジエータ取付け部81b、81bに締結される。すなわちシュラウド8はラジエータ6に締結され、ラジエータ6をクランクケース30の右ケース半体30Rに固定する際には、シュラウド8と、シュラウド8に固定したラジエータ6とから成る小組ユニット66がクランクケース30の右ケース半体30Rに固定される。
小組みユニット66のラジエータ6は、クランクケース30の右ケース半体30Rに直接締結されるものであり、ラジエータ6における上タンク61にはフィラーネック60を前後から挟むようにして一対のクランクケース取付け部67b、67bが側方に突出するようにして一体に設けられ、ラジエータ6における下タンク62の前後に間隔をあけた2箇所にはクランクケース取付け部67a、67aが下方に突出するようにして一体に設けられる。
一方、クランクケース30の右ケース半体30Rには、図3で示されるように、右ケース半体30Rに螺合するねじ軸部56aと、右ケース半体30Rの右側面に当接するようにしてねじ軸部56aの外端から半径方向外方に張り出す第1鍔部56bと、ねじ軸部56aの外端に同軸に連なって外方に延びる軸部56cと、軸部56cの外端から半径方向外方に張り出す第2鍔部56dとを一体に有するとともに軸部56cには有底のねじ孔56eが設けられるボルト56が、ラジエータ6におけるクランクケース取付け部67a、67bに対応した位置にねじ込んで固定される。しかも軸部56cの軸長は、右ケース半体30Rとの間にシュラウド8を介在させた状態にあるラジエータ6におけるクランクケース取付け部67a、67bに第2鍔部56dを当接させるように設定されており、クランクケース取付け部67a、67bに嵌合された円筒状のカラー57に挿通されるボルト58をねじ孔56eに螺合して締めつけることによって、ラジエータ6がクランクケース30の右ケース半体30Rに直接締結される。この状態では、シュラウド8のクランクケース側端部83がクランクケース30の右ケース半体30Rに当接するようにシュラウド8が配置される。
図3に示されるように、ラジエータカバー9は、ラジエータ6のコア部63に対応して開口した冷却風導入口90を有するものであり、複数の羽根板91aを有して冷却風導入口90に配置されるルーバ91がラジエータカバー9に設けられる。
ラジエータカバー9は、シュラウド8の車幅方向に沿う外端部に締結されるものであり、図2に示されるように、シュラウド8における前壁の車幅方向に沿う外端部の上部および下部、ならびにシュラウド8における後壁の車幅方向に沿う外端部の下部に、外側方に突出するカバー取付け部84が、ラジエータカバー9を当接させるようにしてそれぞれ一体に設けられ、各カバー取付け部84にラジエータカバー9が締結される。
本実施形態においては、図3に示されるように、シュラウド8の内部にクランク軸31の軸線を回転軸線Xとする軸流式冷却ファン7が配置され、シュラウド8は、冷却風の流れ方向においてラジエータ6よりも下流側に設けられており、ラジエータ6を通過した冷却風すなわち排風を排出する排風口70が、車両下方から後方に向けて形成されている(図2参照)。
すなわち、本実施形態においてシュラウド8は、排風口70が設けられるとともに内部に軸流式冷却ファン7が配置されるファンケースを構成するものである。
また、軸流式冷却ファン7は、複数(本実施形態では6枚)の羽板71aが形成された羽部71と(図4参照)、羽部71と一体に形成され、羽部71よりも冷却風の流れ方向の下流側に配設された後半部72とを備える。
すなわち、回転軸線Xを有するクランク軸31の右軸端部31aには、ACG40のアウターロータ41を同軸心に固定する座付き六角ナット37が螺結されるが、軸流式冷却ファン7には座付き六角ナット37の外周を同軸心で嵌入させる嵌合円穴73aを有する嵌合ボス部(本発明における「取付けボス部」)73が中央に備えられている。
また、6枚の羽板71aの1枚おきにACG40に向けて突出し、回転軸線Xと平行な方向の締結孔74aを貫通させて有する締結ボス部(本発明における「取付けボス部」)74が備えられている。
嵌合ボス部73と締結ボス部74は、軸流式冷却ファン7において、羽部71よりも冷却風の流れ方向の下流側に配設された後半部72(図3にて点ハッチングで示す部位)を構成する。
クランク軸31と連動して回転するACG40のアウターロータ41には、締結ボス部74の締結孔74aに挿入された取付けボルト75が螺入される雌ねじ孔41aが設けられている。クランク軸31の座付き六角ナット37を嵌合ボス部73の嵌合円穴73aに嵌入させることで、座付き六角ナット37と嵌合円穴73aにより、回転軸心Xの調心がなされ、アウターロータ41の雌ねじ孔41aに取付けボルト75で締結ボス部74を締結することによって、軸流式冷却ファン7が、回転軸線Xと同芯にクランク軸31側に取り付けられ、回転駆動力を受けるように構成される。
その状態で、嵌合ボス部73と締結ボス部74からなる後半部72によって、羽部71とACG40との間には回転軸線X方向に隙間76が得られるとともに、シュラウド(本発明における「ファンケース」)8に設けられた排風口70は、回転軸線X方向(回転軸線Xに直交する方向から見たときに)で後半部72と重なる(図3中L1参照)位置にあり、ラジエータ6および軸流式冷却ファン7を通過して内燃機関3側の部品すなわちACG40に当たって方向転換した冷却風を、隙間76を通して円滑に排風口70へ導き、排出することができ、排風効率を向上させることができる。
特に本実施形態では、クランク軸31の同じ右軸端部31aにACG40と軸流式冷却ファン7が同芯に取り付けられるとともに、クランク軸31方向において、軸流式冷却ファン7がACG40とラジエータ6との間に配置されているので、ラジエータ6および羽部71を通過した冷却風を、ACG40側の部材に当てて回転軸線Xに直交する方向へ容易に方向転換し、排風口へ向かわせることができる。
また、軸流式冷却ファン7は、羽部71の径方向外縁を連結する円筒部77を備えており、冷却風の流れ方向において、円筒部77の下流端77aは、羽部71の下流端71bよりも上流側に位置する。
そのため、円筒部77によって軸流式冷却ファン7の剛性が向上するとともに、回転軸線X方向すなわちクランク軸31方向において、円筒部77を短く形成して内燃機関3側すなわちACG40側との隙間76を大きくすることができるので、冷却風を円滑に排風口70に向かわせることができる。
図5と図6に基づき、本発明の実施形態2に係る鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置につき説明する。
本実施形態は、軸流式冷却ファン107と関連部分が実施形態1のものと一部異なる以外、他は実施形態1と同様であり、図1、図2も同様に参照する。
したがって、本実施形態において実施形態1と同様構成、機能の部位には実施形態1と同じ符号を付し説明を省略し、本実施形態において実施形態1と異なる特徴を備える部位には、100番台で下2桁が対応する実施形態1と同じ符号を付し、実施形態1にない部位には別途の100番台の符号を付して、異なる点を主に以下説明する。
本実施形態においても、図5に示されるように、シュラウド8の内部にクランク軸31の軸線を回転軸線Xとする軸流式冷却ファン107が配置され、シュラウド8は、冷却風の流れ方向においてラジエータ6よりも下流側に設けられており、ラジエータ6を通過した冷却風すなわち排風を排出する排風口70が、車両下方から後方に向けて形成されている(図2参照)。
すなわち、本実施形態においてシュラウド8は、排風口70が設けられるとともに内部に軸流式冷却ファン107が配置されるファンケースを構成するものである。
本実施形態においては、軸流式冷却ファン107は、複数(本実施形態では6枚)の羽板171aが形成された羽部171と(図6参照)、羽部171と一体に形成され、羽部171よりも冷却風の流れ方向の下流側に配設された後半部172とを備える。
すなわち、回転軸線Xを有するクランク軸31の右軸端部31aには、ACG40のアウターロータ41を同軸心に固定する座付き六角ナット37が螺結されるが、右軸端部31aは座付き六角ナット37よりさらに右方に延在する延長軸部138を備え、その先端に段部138aを介して一段小径に形成された雄ねじ部138bを備えている。
一方、軸流式冷却ファン107には座付き六角ナット37を同軸心で相互回転不能に嵌入させる嵌装孔173aを有する嵌合ボス部(本発明における「取付けボス部」)173が中央に備えられている。
嵌装孔173aの羽部171近傍位置には、延長軸部138の雄ねじ部138bを挿通させるが段部138aにおいて延長軸部138を挿通させない径の通孔を備えた鋳込みワッシャが173b鋳込まれており、鋳込みワッシャ173bより左方の嵌装孔173aは座付き六角ナット37の外周
に対応した六角孔173aaであるが、鋳込みワッシャが173bより左方の嵌装孔173aは延長軸部138の雄ねじ部138bに螺合する締結ナット138cの締結作業が可能な径の円孔173abである。
嵌合ボス部173は、軸流式冷却ファン107において、羽部171よりも冷却風の流れ方向の下流側に配設された後半部172(図5にて点ハッチングで示す部位)を構成する。
クランク軸31の延長軸部138を嵌合ボス部173の嵌装孔173aに挿通させつつ、座付き六角ナット37を嵌装孔173aの六角孔173aaに嵌入させることで、座付き六角ナット37と六角孔173aaによって、回転軸線Xの調心がなされ、鋳込みワッシャ173の通孔を挿通した延長軸部138の雄ねじ部138bに締結ナット138cを締め付けることにより、嵌合ボス部173の鋳込みワッシャ173bは、延長軸部138の段部138aと締結ナット138cとの間に締結される。
このとき嵌合ボス部173は、座付き六角ナット37を丁度囲んで嵌装孔173aの六角孔173aaに嵌入した状態となるよう、その長さが設定されている。
したがって、本実施形態では、軸流式冷却ファン107は、中央の嵌合ボス部173のみで、クランク軸31の軸線すなわち回転軸線Xと同芯にクランク軸31側に取り付けられ、座付き六角ナット37との係合によって回転駆動力を受けるように構成される。
ただし、図6に示されるようにクランク軸31は右側面視で時計回り回転Rを行うので、この場合、座付き六角ナット37も、雄ねじ部138bと締結ナット138cも、クランク軸31の回転駆動によって緩まないように左ねじとしている。
その状態で、嵌合ボス部173からなる後半部172によって、羽部171とACG40との間には回転軸線X方向に隙間76が得られるとともに、シュラウド8に設けられた排風口70は、回転軸線X方向(回転軸線Xに直交する方向から見たときに)で後半部172と重なる(図5中L1参照)位置にあり、ラジエータ6および軸流式冷却ファン107を通過して内燃機関3側の部品すなわちACG40に当たって方向転換した冷却風を、隙間76を通して円滑に排風口70へ導き、排出することができ、排風効率を向上させることができる。また、本実施形態では後半部172が嵌合ボス部173のみであるので、隙間76における冷却風の流通の抵抗が抑制されて良好な排風が行われる。
本実施形態でも、クランク軸31の同じ右軸端部31a側にACG40と軸流式冷却ファン107が同芯に取り付けられるとともに、クランク軸31方向において、軸流式冷却ファン107がACG40とラジエータ6との間に配置されているので、ラジエータ6および羽部171を通過した冷却風を、ACG40に当てて回転軸線Xに直交する方向へ容易に方向転換し、排風口へ向かわせることができる。
また、軸流式冷却ファン107においては、羽部171の径方向外縁を連結する同様の円筒部177を備えており、円筒部177の下流端177aは、羽部171の下流端171bよりも上流側に位置するので実施形態1と同様の作用効果が得られる。
図7と図8に基づき、本発明の実施形態3に係る鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置につき説明する。
本実施形態は、軸流式冷却ファン207と関連部分が実施形態1のものと一部異なる以外、他は実施形態1と同様であり、図1、図2も同様に参照する。
したがって、本実施形態において実施形態1と同様構成、機能の部位には実施形態1と同じ符号を付し説明を省略し、本実施形態において実施形態1と異なる特徴を備える部位には、200番台で下2桁が対応する実施形態1と同じ符号を付し、実施形態1にない部位には別途の200番台の符号を付して、異なる点を主に以下説明する。
本実施形態においても、図7に示されるように、シュラウド8の内部にクランク軸31の軸線を回転軸線Xとする軸流式冷却ファン207が配置され、シュラウド8は、冷却風の流れ方向においてラジエータ6よりも下流側に設けられており、ラジエータ6を通過した冷却風すなわち排風を排出する排風口70が、車両下方から後方に向けて形成されている(図2参照)。
すなわち、本実施形態においてシュラウド8は、排風口70が設けられるとともに内部に軸流式冷却ファン207が配置されるファンケースを構成するものである。
また、軸流式冷却ファン207は、複数(本実施形態では6枚)の羽板271aが形成された羽部271と(図8参照)、羽部271と別体に形成され、羽部271よりも冷却風の流れ方向の下流側、すなわちACG40側に配設され、相互に同芯に連結される後半部272(図7にて点ハッチングで示す部位)とを備える。
すなわち、羽部271には、6枚の羽板271aの1枚おきに、回転軸線Xと平行な方向の連結孔245aを貫通させて有する連結ボス部245が備えられ、中央には6枚の羽板271aのハブ部となる中央ボス部246が設けられるとともに、中央ボス部246の後半部272側には中央に回転軸線Xと中心線を一致させるように後半部272に向けた連結円穴246aが設けられている。
一方、後半部272には羽部271に向けて中央が凸の傘部(本発明における「ガイド部材」)248が形成され、中央に中心線が回転軸線Xと一致するように羽部271に向けた連結円突起249が設けられている。
また、回転軸線Xを有するクランク軸31の右軸端部31aには、ACG40のアウターロータ41を同軸心に固定する座付き六角ナット37が螺結されるが、軸流式冷却ファン207の後半部272には座付き六角ナット37の外周を同軸心で嵌入させる嵌合円穴273aを有する嵌合ボス部(本発明における「取付けボス部」)273が中央に備えられている。
また、羽部271に設けられた連結孔245aと一致する位置に3か所、ACG40に向けて突出し、回転軸線Xと平行な方向の締結孔274aを貫通させて有する締結ボス部(本発明における「取付けボス部」)274が備えられている。
したがって、クランク軸31の右軸端部31aの座付き六角ナット37の外周に、軸流式冷却ファン207の後半部272の嵌合ボス部273の嵌合円穴273aを挿通させ、後半部272の連結円突起248に、羽部271の中央ボス部246の連結円穴246aを挿通させることで、座付き六角ナット37と嵌合円穴273a、および連結円突起248と連結円穴246aにより、回転軸線Xの調心がなされ、羽部271の連結ボス部245の連結孔245aと、後半部272の締結ボス部274の締結孔274aとを通して、取付けボルト75でACG40のアウターロータ41の雌ねじ孔41aに締結すれば、軸流式冷却ファン207の羽部271と後半部272とは、回転軸線Xと同軸に調心されて共締めによりクランク軸31に容易に取り付けられ、回転駆動力を受けるように構成される。
その状態で、嵌合ボス部273と締結ボス部274と傘部248からなる後半部272において、羽部271に向けて中央が凸の傘部248がガイド部材として、ACG40と羽部271との間に挟持されるようにして設けられるので、羽部171とACG40との間には回転軸線X方向に隙間76が得られるとともに、シュラウド8に設けられた排風口70は、回転軸線X方向(回転軸線Xに直交する方向から見たときに)で後半部272と重なる(図7中L1参照)位置にあり、ラジエータ6および軸流式冷却ファン7を通過した冷却風を、傘部248によって隙間76を通して円滑に排風口70へ導き、一層効果的に排風することができ、排風効率を向上させることができる。
さらに、ガイド部材としての後半部172の傘部248は、ACG40と軸流式冷却ファン207の羽部271との間に挟持させて設けられたので、ガイド部材の取り付け構造を簡素化でき、ガイド部材の取り付けも容易に行うことができるものとなっている。
特に本実施形態では、クランク軸31の同じ右軸端部31aにACG40と軸流式冷却ファン207が同芯に取り付けられるとともに、クランク軸31方向において、軸流式冷却ファン207がACG40とラジエータ6との間に配置され、軸流式冷却ファン207の羽部271よりもACG側となる後半部272にガイド部材としての傘部248が設けられているので、ラジエータ6および羽部271を通過した冷却風を、ACG40側に直接当てることに代えて、ACG側のガイド部材248によって回転軸線Xに直交する方向へ容易に方向転換し、排風口へ向かわせることができる。
なお、傘部248はACG40のアウターロータ41の側方を覆うように設けられているので、ACG40に対するラジエータ6側からの熱害影響の抑制を図ることができる。
また、軸流式冷却ファン7は、羽部271の径方向外縁を連結する円筒部277を備えており、冷却風の流れ方向において、円筒部277の下流端277aは、羽部271の下流端271bよりも上流側に位置する。
そのため、円筒部277によって軸流式冷却ファン207の剛性が向上するとともに、回転軸線X方向すなわちクランク軸31方向において、円筒部277を短く形成して内燃機関3側すなわちACG40側との隙間76を大きくすることができるので、冷却風を円滑に排風口70に向かわせることができる。
図9と図10に基づき、本発明の実施形態4に係る鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置につき説明する。
本実施形態は、軸流式冷却ファン307と関連部分が実施形態1のものと一部異なる以外、他は実施形態1と同様であり、図1、図2も同様に参照する。
したがって、本実施形態において実施形態1と同様構成、機能の部位には実施形態1と同じ符号を付し説明を省略し、本実施形態において実施形態1と異なる特徴を備える部位には、300番台で下2桁が対応する実施形態1と同じ符号を付し、実施形態1にない部位には別途の300番台の符号を付して、異なる点を主に以下説明する。
本実施形態においては、図9に示されるように、シュラウド8の内部にクランク軸31の軸線を回転軸線Xとする軸流式冷却ファン307が配置され、シュラウド8は、冷却風の流れ方向においてラジエータ6よりも下流側に設けられており、ラジエータ6を通過した冷却風すなわち排風を排出する排風口70が、車両下方から後方に向けて形成されている(図2参照)ほか、ラジエータ6が取り付けられ、ラジエータ6に取り付けられたシュラウド8が当接して包囲し塞ぐクランクケース30の右ケース半体30Rの右開口部30bより、内燃機関中心C寄りの上壁30cに、クランク軸30の軸線方向すなわち軸流式冷却ファン307の回転軸線X方向と、回転軸線Xと直角方向とに斜めに亘る上部排風口(本発明における「排風口」)370が設けられている。
すなわち、本実施形態においてクランクケース30の右ケース半体30Rは、内部に軸流式冷却ファン307が配置されるシュラウド8とともに、上部排風口370が設けられたファンケースを構成するものである。
また、軸流式冷却ファン307は、複数(本実施形態では6枚)の羽板371aが形成された羽部371と(図10参照)、羽部371と一体に形成され、羽部371よりも冷却風の流れ方向の下流側に配設された後述の後半部372(図9にて点ハッチングで示す部位)とを備える。
そして、回転軸線Xを有するクランク軸31の右軸端部31aには、ACG40のアウターロータ41を同軸心に固定する座付き六角ナット37が螺結されるが、羽部371には座付き六角ナット37の外周を同軸心で嵌入させる嵌合円穴373aを有する嵌合ボス部373が中央に備えられている。
また、6枚の羽板371aの1枚おきにACG40に向けて突出し、回転軸線Xと平行な方向の締結孔374aを貫通させて有する締結ボス部374が備えられている。
実施形態1と同様に、クランク軸31と連動して回転するACG40のアウターロータ41には、締結ボス部374の締結孔374aに挿入された取付けボルト75が螺入される雌ねじ孔41aが設けられている。クランク軸31の座付き六角ナット37を嵌合ボス部373の嵌合円穴373aに嵌入させることで、座付き六角ナット37と嵌合円穴373aによって、回転軸線Xの調心がなされ、アウターロータ41の雌ねじ孔41aに取付けボルト75で締結ボス部374を締結することによって、軸流式冷却ファン307が、回転軸線Xと同芯にクランク軸31側に取り付けられ、回転駆動力を受けるように構成される。
しかしながら、本実施形態において軸流式冷却ファン307は、羽部371の径方向外縁を連結する円筒部377を備えているが、実施形態1と異なり、円筒部377の冷却風の流れ方向における下流側は、羽部371の下流端371bよりも下流側に延出され拡径された延出部377bを形成しており、延出部377bが、軸流式冷却ファン307において、羽部371よりも冷却風の流れ方向の下流側に配設された後半部372を構成している。
本実施形態では、延出部337b(本発明における「後半部」)を有する円筒部377によって軸流式冷却ファン307の剛性を向上しつつ、ラジエータ6および羽部371を通過した冷却風を延出部377bによって後述の上部排風口370にそのまま直線的に向かうように案内することができ、円滑な排風と排風効率の向上を図ることができる。
その状態で、嵌合ボス部373と締結ボス部374によって、羽部371とACG40との間には回転軸線X方向に隙間76が得られるとともに、クランクケース30の右ケース半体(本発明における「ファンケース」)30Rに設けられた上部排風口370は、回転軸線Xに直角な方向(回転軸線X方向から見たときに)で後半部となる円筒部377の延出部377bと重なる(図10中L2参照)位置にあり、ラジエータ6および軸流式冷却ファン307を通過した冷却風を、隙間76を通してそのまま直線的に円滑に上部排風口370へ導き、排出することができ、排風効率を向上させることができる。
なお、本実施形態においても、軸流式冷却ファン307が内部に配置されるシュラウド(本発明における「ファンケース」)8に設けられた排風口70は、回転軸線X方向(回転軸線Xに直交する方向から見たときに)で後半部372と重なる(図10中L1参照)位置にあり、ラジエータ6および軸流式冷却ファン307を通過して内燃機関3側の部品すなわちACG40に当たって方向転換した冷却風を、隙間76を通して円滑に排風口70へ導き、排出することができる。
特に本実施形態では、円筒部377の延出部377bの外径は、ACG40の外径よりも大きく形成されているので、ACG40が軸流式冷却ファン307と上部排風口370との間に介在する場合であっても、軸流式冷却ファン307の下流側に位置するACG40が障害物となるのを回避して、延出部377bによって円滑に冷却風を上部排風口370に案内することができ、排風効率が向上する。
上記の実施形態1から実施形態3の特徴を、以下まとめて述べる。
すなわち、車幅方向に指向させたクランク軸31を備える内燃機関3の車幅方向右側方にラジエータ6が配置され、クランク軸31と連動するとともにクランク軸線と平行な回転軸線Xを有する軸流式冷却ファン7、107、207がラジエータ6の内方に配置され、ラジエータ6を通過した冷却風を排出する排風口70が形成されるとともに内部に軸流式冷却ファン7、107、207が配置されるファンケースであるシュラウド8が、冷却風の流れ方向においてラジエータ6よりも下流側に設けられた自動二輪車1用の内燃機関3の冷却装置において、軸流式冷却ファン7、107、207は、複数の羽板71a、171a、271aが形成された羽部71、171、271と、羽部よりも冷却風の流れ方向の下流側に配設された後半部72、172、272とを備え、排風口70が、回転軸線X方向(回転軸線Xに直交する方向から見たときに)で後半部72、172、272と重なる位置に設けられている。
軸流式冷却ファン7、107、207が内燃機関3に設けられるACG40に近接して配置される場合は、ラジエータ6および軸流式冷却ファン7、107、207を通過した冷却風が、ACG40に当たって回転軸線Xに直交する方向へ方向転換することになるが、上述のように、回転軸線X方向(回転軸線Xに直交する方向から見たときに)で軸流式冷却ファン7、107、207の後半部72、172、272と重なる位置に、ファンケースとなるシュラウド8の排風口70が設けられるようにしたので、ラジエータ6および軸流式冷却ファンを通過して前記方向転換した冷却風を、円滑に排風口70へ導き、排出することができ、排風効率を向上させることができる。
また、軸流式冷却ファン7、107、207は、クランク軸31またはクランク軸31と連動して回転するACG40のアウターロータ41に取り付けられる取付けボス部、すなわちクランク軸31の右軸端部31aに嵌合する嵌合ボス部73、または嵌合ボス部73とACG40のアウターロータ41へ締結する締結ボス部74を備え、取付けボス部73、74を前記の後半部72、172、272とした。
したがって、後半部72、172、272が嵌合ボス部73、または嵌合ボス部73と締結ボス部74なので、羽部71と内燃機関3側との間に隙間76が形成されやすくなり、ACG40等に当たって方向転換した冷却風を、隙間76を通って円滑に排風口70へ向かわせることができる。
また、クランク軸31の同じ右軸端部31aにACG40と軸流式冷却ファン7、107、207が取り付けられるとともに、クランク軸31方向において、軸流式冷却ファン7、107、207がACG40とラジエータ6との間に配置されたので、ラジエータ6および羽部71を通過した冷却風を、ACG40側の部材に当てて回転軸線Xに直交する方向へ方向転換し、排風口70へ向かわせることができる。
特に、実施形態3では、排風口70へ向けて冷却風を案内するガイド部材としての傘部248が、軸流式冷却ファン207の後半部272においてACG40と羽部271との間に挟持されるようにして設けられたので、羽部271を出た冷却風をACG40側に直接当てることに代えて、羽部271からACG40の手前の傘部248によって、回転軸線Xに直交する方向へ滑らかに方向転換できるため、一層効果的に冷却風を排風口70へ案内することができ、排風効率を向上できる。
さらに、ガイド部材としての傘部248は、ACG40と軸流式冷却ファン207の羽部270との間に挟持されるので、ガイド部材248の取り付け構造を簡素化でき、ガイド部材248の取り付けも容易に行うことができる。
また、軸流式冷却ファン7、107、207は羽部71、171、271の径方向外縁を連結する円筒部77、177、277を備え、冷却風の流れ方向において、円筒部77、177、277の下流端77a、177a、277aは、羽部71、171、271の下流端71b、171b、271bよりも上流側に位置するので、円筒部77、177、277によって軸流式冷却ファン7、107、207の剛性を向上しつつ、クランク軸31方向において、円筒部77、177、277を短く形成して内燃機関3側との隙間76を大きくすることができ、冷却風を円滑に排風口70に向かわせることができる。
次に、上記の実施形態4の特徴を、以下まとめて述べる。
すなわち、車幅方向に指向させたクランク軸31を備える内燃機関3の車幅方向右側方にラジエータ6が配置され、クランク軸31と連動するとともにクランク軸線と平行な回転軸線Xを有する軸流式冷却ファン307がラジエータ6の内方に配置され、ラジエータ6を通過した冷却風を排出する上部排風口370が形成されるとともに内部に軸流式冷却ファン307が配置されるファンケースであるクランクケース30の右ケース半体30Rとシュラウド8とが、冷却風の流れ方向においてラジエータ6よりも下流側に設けられた自動二輪車1用の内燃機関3の冷却装置において、軸流式冷却ファン307は、複数の羽板371aが形成された羽部371と、羽部371よりも冷却風の流れ方向の下流側に配設される後半部372とを備え、上部排風口370が、回転軸線Xに直角な方向(回転軸線X方向から見たときに)で後半部372と重なる位置に設けられている。
したがって、回転軸線Xと直角な方向(回転軸線X方向から見たときに)で軸流式冷却ファン307の後半部372と重なる位置に、ファンケースとなるクランクケース30の右ケース半体30Rの上部排風口370を設けるようにしたので、ラジエータ6および軸流式冷却ファン307を通過した冷却風を、そのまま直線的に円滑に上部排風口370へ導き、排出することができ、排風効率を向上させることができる。
また、軸流式冷却ファン307は羽部371の径方向外縁を連結する円筒部377を備え、羽部371よりも冷却風の流れ方向における下流側へ延出させた延出部377bを円筒部377に形成し、延出部377bを、羽部371よりも冷却風の流れ方向の下流側に配設された軸流式冷却ファン307の後半部372としたので、円筒部377によって軸流式冷却ファン307の剛性を向上しつつ、ラジエータ6および羽部371を通過した冷却風を軸流式冷却ファン307の後半部372としての延出部377bによって上部排風口370に向かうように案内することができ、円滑な排風と排風効率の向上を図ることができる。
また、クランク軸31の同じ右軸端部31aにACG40と軸流式冷却ファン307が取り付けられるとともに、クランク軸31方向において、軸流式冷却ファン307がACG40とラジエータ6との間に配置され、円筒部377の延出部377bの外径は、ACG40の外径よりも大きく形成されたので、軸流式冷却ファン307の下流側に位置するACG40が障害物となることを回避して、軸流式冷却ファン307の後半部372としての延出部377aによって円滑に冷却風を上部排風口370に案内することができ、排風効率を向上できる。
また、軸流式冷却ファン307の外径、すなわち延出部377bの外径の方がACG40より大きく形成されているので、ACG40が軸流式冷却ファン307と上部排風口370との間に介在する場合であっても、上部排風口370への冷却風案内は円滑に行うことができる。
以上、本発明に係る4つの実施形態の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置につき説明したが、本発明の態様が上記実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲で、多様な態様で実施されるものを含むことは勿論である。
例えば、本発明の鞍乗型車両は、実施形態の自動二輪車1に限らず例えば、3輪、4輪のバギー車等、多様な鞍乗型車両であってよく、請求項1の要件を備える鞍乗型車両であればよい。
本発明における「ファンケース」は、実施形態1から3においてシュラウド8であり、実施形態4においてシュラウド8とクランクケース30の右ケース半体30Rであったが、請求項1または請求項6に記載のように「前記ラジエータを通過した冷却風を排出する排風口が形成されるとともに内部に前記軸流式冷却ファンが配置されるファンケース」であれば、クランクケース30の右ケース半体30Rだけで「ファンケース」を構成してもよい。
なお、各機器の左右の配置は、説明の便宜上、図示のものに特定して記載したが、上記実施形態に示すものと左右逆となる配置のものであってもよく、本発明に含まれる。
1…自動二輪車、3…内燃機関、5…パワーユニット、6…ラジエータ、7…軸流式冷却ファン、8…シュラウド(本発明における「ファンケース」)、9…ラジエータカバー、30…クランクケース、30b…右開口部、30c…上壁、30L…左ケース半体、30R…右ケース半体(本発明における「ファンケース」)、31…クランク軸、31a…右軸端部、37…座付き六角ナット、40…ACG、41…アウターロータ、70…排風口、71…羽部、71a…羽板、71b…下流端、72…後半部、73…嵌合ボス部(本発明における「取付けボス部」)、73a…嵌合円穴、74…締結ボス部(本発明における「取付けボス部」)、74a…締結孔、75…取付けボルト、76…隙間、77…円筒部、77a…下流端、138…延長軸部、138a…段部、138b…雄ねじ部、138c…締結ナット、171…羽部、171a…羽板、171b…下流端、172…後半部、173…嵌合ボス部(本発明における「取付けボス部」)、173a…嵌装孔、173aa…六角孔、173ab…円孔、173b…鋳込みワッシャ、177…円筒部、177a…下流端、207…軸流式冷却ファン、245…連結ボス部、245a…連結孔、246…中央ボス部、246a…連結円穴、248…傘部(本発明における「ガイド部材」)、249…連結円突起、271…羽部、271a…羽板、271b…下流端、272…後半部、273…嵌合ボス部(本発明における「取付けボス部」)、273a…嵌合円穴、274…締結ボス部(本発明における「取付けボス部」)、274a…締結孔、277…円筒部、277a…下流端、307…軸流式冷却ファン、370…上部排風口(本発明における「排風口」)、371…羽部、371a…羽板、371b…下流端、372…後半部、373…嵌合ボス部、373a…嵌合円穴、374…締結ボス部、374a…締結孔、377…円筒部、377b…延出部(本発明における「後半部」)

Claims (9)

  1. 車幅方向に指向させたクランク軸(31)を備える内燃機関(3)の車幅方向側方にラジエータ(6)が配置され、
    前記クランク軸(31)と連動するとともにクランク軸線と平行な回転軸線(X)を有する軸流式冷却ファン(7,107,207)が前記ラジエータ(6)の内方に配置され、
    前記ラジエータ(6)を通過した冷却風を排出する排風口(70)が形成されるとともに内部に前記軸流式冷却ファン(7,107,207)が配置されるファンケース(8)が、前記冷却風の流れ方向においてラジエータ(6)よりも下流側に設けられた鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
    前記軸流式冷却ファン(7,107,207)は、複数の羽板(71a,171a,271a)が形成された羽部(71,171,271)と、同羽部(71,171,271)よりも前記冷却風の流れ方向の下流側に配設された後半部(72,172,272)とを備え、
    前記排風口(70)が、前記回転軸線(X)方向で前記後半部(72,172,272)と重なる位置に設けられたことを特徴とする鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
  2. 前記軸流式冷却ファン(7,107,207)は、前記クランク軸(31)または同クランク軸(31)と連動して回転する回転部材(41)に取り付けられる取付けボス部(73,74)を備え、同取付けボス部(73,74)を前記後半部(72,172,272)としたことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
  3. 前記クランク軸(31)の同一軸端部(31a)にACG(40)と前記軸流式冷却ファン(7,107,207)が取り付けられるとともに、クランク軸(31)方向において、前記軸流式冷却ファン(7,107,207)が前記ACG(40)と前記ラジエータ(6)との間に配置されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
  4. 前記排風口(70)へ向けて冷却風を案内するガイド部材(248)が、前記軸流式冷却ファン(7,107,207)の後半部(72,172,272)において前記ACG(40)と前記羽部(71,171,271)との間に挟持されるようにして設けられたことを特徴とする請求項3に記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
  5. 前記軸流式冷却ファン(7,107,207)は前記羽部(71,171,271)の径方向外縁を連結する円筒部(77,177,277)を備え、前記冷却風の流れ方向において、前記円筒部(77,177,277)の下流端(77a,177a,277a)は、前記羽部(71,171,271)の下流端(71b,171b,271b)よりも上流側に位置することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
  6. 車幅方向に指向させたクランク軸(31)を備える内燃機関(3)の車幅方向側方にラジエータ(6)が配置され、
    前記クランク軸(31)と連動するとともにクランク軸線(31)と平行な回転軸線(X)を有する軸流式冷却ファン(307)が前記ラジエータ(6)の内方に配置され、
    前記ラジエータ(6)を通過した冷却風を排出する排風口(370)が形成されるとともに内部に前記軸流式冷却ファン(307)が配置されるファンケース(30R,8)が、前記冷却風の流れ方向においてラジエータ(6)よりも下流側に設けられた鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
    前記軸流式冷却ファン(307)は、複数の羽板(71a)が形成された羽部(71)と、同羽部(71)よりも前記冷却風の流れ方向の下流側に配設される後半部(372)とを備え、
    前記排風口(370)が、前記回転軸線(X)に直角な方向で前記後半部(372)と重なる位置に設けられたことを特徴とする鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
  7. 前記軸流式冷却ファン(307)は前記羽部(71)の径方向外縁を連結する円筒部(377)を備え、前記羽部(71)よりも前記冷却風の流れ方向における下流側へ延出させた延出部(377b)を前記円筒部(377)に形成し、同延出部(377b)を前記後半部(372)としたことを特徴とする請求項6に記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
  8. 前記クランク軸(31)の同一軸端部(31a)にACG(40)と前記軸流式冷却ファン(307)が取り付けられるとともに、クランク軸(31)方向において、前記軸流式冷却ファン(307)が前記ACG(40)と前記ラジエータ(6)との間に配置され、前記円筒部(377)の前記延出部(377b)の外径は、前記ACG(40)の外径よりも大きく形成されたことを特徴とする請求項7に記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
  9. 前記クランク(31)軸方向において、前記排風口(370)と前記軸流式冷却ファン(307)との間に、前記ACG(40)が配置されたことを特徴とする請求項8に記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
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