JP2015142015A - 半導体ウェーハの加工方法 - Google Patents

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力 相川
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Abstract

【課題】ガラスパシベーション膜のレーザー光線透過による内部からの破壊を抑制してストリートに沿って分割溝を形成できるようにすること。
【解決手段】半導体ウェーハ(W)では、半導体基板(W1)の表面に積層体(W2)が積層され、積層体によってデバイス(D)が形成される。デバイスは、ストリート(ST)によって区画される。デバイス及びストリートの表面にはガラスパシベーション膜(W3)が被覆されて形成されている。ガラスパシベーション膜に対して吸収性を有する波長のCOレーザー光線(Lc)をストリートに沿って照射し、ストリートに沿って分断溝(M1)を形成するパシベーション膜分断溝形成工程を行う。その後、積層体に対して吸収性を有する波長のレーザー光線(Ly)を分断溝に沿って照射し、ストリートに沿って分割溝(M2)を形成する分割溝形成工程を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体ウェーハのストリートに沿って分割溝を形成する半導体ウェーハの加工方法に関する。
IC、LSI等のデバイスが格子状のストリートによって区画されて形成された半導体ウェーハは、ストリートで縦横に切削するダイシングを行うことによって個々のデバイスごとの半導体チップに分割される。デバイス及びストリートは、半導体ウェーハにおける半導体基板の表面に積層された積層体によって形成される。積層体は、例えば、Low−k膜(低誘電率絶縁膜)と、回路を形成する機能膜とを積層してなる。
近時においては、デバイスを保護するために、デバイス及びストリートの表面にSiO、SiF、SiON、SiO(SixOy)等の酸化物からなるパシベーション膜とよばれる保護膜が被覆された半導体ウェーハが実用化されている。かかる半導体ウェーハにおける半導体基板に対し、吸収性を有する波長(355nm)のレーザー光線を照射すると、バンドギャップエネルギーに達し原子の結合力が破壊されアブレーション加工が行われる。デバイス及びストリートの表面に酸化物からなるパシベーション膜が被覆されていると、パシベーション膜を透過したレーザー光線が半導体基板でアブレーション加工され、内部からパシベーション膜を破壊するという問題がある。そこで、例えば、特許文献1においては、パシベーション膜に対して吸収性を有するレーザー光線を照射し、パシベーション膜を除去した後に分割加工を行う加工方法が提案されている。
特開2013−102039号公報
しかし、半導体ウェーハの積層体にガラスパシベーション膜が被覆される場合には、特許文献1におけるレーザー光線の照射条件では、レーザー光線がガラスパシベーション膜を透過してしまう。このため、透過したレーザー光線がガラスパシベーション膜で保護されている積層体等をアブレーション加工し、半導体ウェーハの内部からガラスパシベーション膜を破壊してしまうという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガラスパシベーション膜のレーザー光線透過による内部からの破壊を抑制してストリートに沿って分割溝を形成することができる半導体ウェーハの加工方法を提供することである。
本発明の半導体ウェーハの加工方法は、半導体基板の表面に積層された絶縁膜と機能膜とを含む積層体によって形成されたデバイスがストリートによって区画されるとともに、デバイス及びストリートの表面にガラスパシベーション膜が被覆されて形成されている半導体ウェーハに、ストリートに沿って分割溝を形成する半導体ウェーハの加工方法であって、ガラスパシベーション膜に対して吸収性を有する波長のCOレーザー光線をガラスパシベーション膜側からストリートに沿って照射し、ストリートに沿ってガラスパシベーション膜を除去して分断溝を形成するパシベーション膜分断溝形成工程と、パシベーション膜分断溝形成工程が実施された後に、積層体に対して吸収性を有する波長のレーザー光線を分断溝に沿って照射し、ストリートに沿って積層体を除去して分割溝を形成する分割溝形成工程と、を含むことを特徴とする。
この方法によれば、パシベーション膜分断溝形成工程にて、ガラスパシベーション膜のみに吸収性を有する波長のCOレーザー光線を照射するので、かかるCOレーザー光線がガラスパシベーション膜を透過することを抑制することができる。従って、ガラスパシベーション膜で被覆された積層体がCOレーザー光線の照射によってアブレーション加工されることを抑制することができる。これにより、ガラスパシベーション膜が内部から破壊されることを防止することができ、ストリートに沿ってガラスパシベーション膜を除去して分断溝を形成でき、その後、分断溝に分割溝を形成することができる。
また、本発明の半導体ウェーハの加工方法では、パシベーション膜分断溝形成工程において照射するCOレーザー光線の波長は9.4μm乃至10.6μmに設定されていることが好ましい。
本発明によれば、ガラスパシベーション膜のレーザー光線透過による内部からの破壊を抑制してストリートに沿って分割溝を形成することができる。
本実施の形態に係る加工装置の斜視図である。 図2Aは、本実施の形態に係る半導体ウェーハがフレームに支持された状態の斜視図であり、図2Bは、半導体ウェーハの要部拡大断面図である。 図3Aは、上記加工装置を構成する第1のレーザー光線照射手段のブロック構成図であり、図3Bは、上記加工装置を構成する第2のレーザー光線照射手段のブロック構成図である。 図4A及び図4Bは、本実施の形態に係るパシベーション膜分断溝形成工程の一例を示す図である。 図5A及び図5Bは、本実施の形態に係る分割溝形成工程の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態に係る半導体ウェーハの加工方法ついて説明する。図1は、本実施の形態に係る加工装置の斜視図である。図2Aは、フレームに支持された半導体ウェーハの斜視図であり、図2Bは、半導体ウェーハの要部拡大断面図である。なお、本実施の形態に係る半導体ウェーハの加工方法で用いられる加工装置は、図1に示す構成に限定されるものでなく、本実施の形態と同様に半導体ウェーハを加工可能であれば、どのような加工装置でもよい。
図1に示すように、加工装置1は、基台2上のチャックテーブル3に保持された円板状の半導体ウェーハWを、チャックテーブル3の上方に設けられた第1のレーザー光線照射手段5及び第2のレーザー光線照射手段6により加工するように構成されている。
ここで、図2を参照して、加工対象となる半導体ウェーハWについて説明する。図2Aに示すように、半導体ウェーハWは、シリコンからなる半導体基板W1の表面W1aに格子状に形成された複数のストリートSTによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスDが形成されている。ストリートST及びデバイスDは、図2Bに示すように、半導体基板W1の表面W1aに積層された積層体W2によって形成されている。積層体W2は、Low−k膜(低誘電率絶縁膜)からなる絶縁膜と、回路を形成する機能膜とを有している。ストリートST及びデバイスDを形成する積層体W2の表面W2aには、二酸化珪素(SiO)、SiF、SiON、SiO(Si)等の酸化物からなるガラスパシベーション膜W3が被覆されて形成されている。そして、ガラスパシベーション膜W3の表面W3aには、飛散したデブリがガラスパシベーション膜W3に付着することを防止する水溶性の保護膜W4が形成されている。図2Aに戻り、半導体基板W1の裏面W1bには合成樹脂シートからなる保護テープTが貼着されている。この保護テープTを介して環状のフレームFに半導体ウェーハWが装着されている。
図1に戻り、チャックテーブル3の表面には、ポーラスセラミック材により半導体ウェーハWを裏面側から吸引保持する保持面3aが形成されている。保持面3aは、チャックテーブル3内の流路を通じて吸引源(不図示)に接続されている。チャックテーブル3は、円盤形状を有し、図示しない回転手段によって円盤中心を軸に回転可能に設けられている。チャックテーブル3の周囲には、支持アームを介して一対のクランプ部9が設けられている。各クランプ部9がエアアクチュエータにより駆動されることで、半導体ウェーハWの周囲のフレームFがX軸方向両側から挟持固定される。
チャックテーブル3の下方には、円筒部材10によって支持されたカバー11が設けられている。円筒部材10は、割り出し送り手段13の上方に設置されている。割り出し送り手段13は、Y軸方向に平行な一対のガイドレール14及びボールネジ15と、一対のガイドレール14にスライド可能に設置されたY軸テーブル16とを有している。Y軸テーブル16の背面側には、図示しないナット部が形成され、このナット部にボールネジ15が螺合されている。そして、ボールネジ15の一端部に連結された駆動モータ17が回転駆動されることで、Y軸テーブル16がガイドレール14に沿って割り出し送り方向(Y軸方向)に移動される。
割り出し送り手段13は、加工送り手段20を構成するX軸テーブル21上に設けられている。加工送り手段20は、基台2上に配置されたX軸方向に平行な一対のガイドレール22及びボールネジ23を更に含み、一対のガイドレール22にX軸テーブル21がスライド可能に設置されている。X軸テーブル21の背面側には、図示しないナット部が形成され、このナット部にボールネジ23が螺合されている。そして、ボールネジ23の一端部に連結された駆動モータ24が回転駆動されることで、X軸テーブル21がガイドレール22に沿って加工送り方向(X軸方向)に移動される。
第1のレーザー光線照射手段5は、第1の支持機構27によってチャックテーブル3の上方でY軸方向及びZ軸方向に移動可能に設けられる。第1の支持機構27は、基台2上に配置されたY軸方向に平行な一対のガイドレール28と、一対のガイドレール28にスライド可能に設置されたモータ駆動のY軸テーブル29とを有している。Y軸テーブル29は上面視矩形状に形成されており、そのX軸方向における一端部には側壁部30が立設している。
また、第1の支持機構27は、側壁部30の壁面に設置されたZ軸方向に平行な一対のガイドレール32(1つのみ図示)と、一対のガイドレール32にスライド可能に設置されたZ軸テーブル33とを有している。また、Y軸テーブル29、Z軸テーブル33の背面側には、それぞれ図示しないナット部が形成され、これらナット部にボールネジ34,35が螺合されている。そして、ボールネジ34,35の一端部に連結された駆動モータ36,37が回転駆動されることで、第1のレーザー光線照射手段5がガイドレール28,32に沿ってY軸方向及びZ軸方向に移動される。
第1のレーザー光線照射手段5は、Z軸テーブル33に片持ち支持された円筒形状のケーシング40を含んでいる。また、第1のレーザー光線照射手段5は、ケーシング40の先端に装着された第1の集光器41と、ケーシング40内に配設されたパルスレーザー光線発振手段42及び出力調整手段43(図3A参照)とを具備している。パルスレーザー光線発振手段42は、COレーザー発振器からなるパルスレーザー光線発振器42aと、これに付設された繰り返し周波数設定手段42bとから構成されている。パルスレーザー光線発振器42aは、9.4μm乃至10.6μmの波長を有するCOレーザー光線を発振する。第1の集光器41は、パルスレーザー光線発振手段42から発振された同じ波長のCOレーザー光線を半導体ウェーハWのガラスパシベーション膜W3側(図1中上側)から照射する。第1の集光器41から照射されるCOレーザー光線の波長は、ガラスパシベーション膜W3に対して吸収性を有する波長となる。出力調整手段43は、パルスレーザー光線発振手段42から発振されたCOレーザー光線の出力を所定の値に調整する。
ケーシング40の前端部には、撮像手段45が配設されている。撮像手段45は、顕微鏡によって所定倍率に拡大して投影された半導体ウェーハWの表面領域を撮像可能に設けられている。撮像手段45は、CCDなどの撮像素子(不図示)を備え、撮像素子は、複数の画素で構成されて各画素の受ける光量に応じた電気信号が得られるようになっている。従って、撮像手段45は、半導体ウェーハWの表面を撮像することで、ストリートSTを撮像して検出可能となっている。
第2のレーザー光線照射手段6は、第2の支持機構48によってチャックテーブル3の上方でY軸方向及びZ軸方向に移動可能に設けられる。第2の支持機構48は、基台2上で第1の支持機構27とX軸方向に並んで配設され、第2のレーザー光線照射手段6を第1のレーザー光線照射手段5と近接した位置で線対称に配置している。第2の支持機構48については、上記第1の支持機構27の構成部材と実質的に同一機能を有する各構成部材に同一符号を付して説明を省略する。
第2のレーザー光線照射手段6は、第2の支持機構48におけるZ軸テーブル33に片持ち支持された円筒形状のケーシング50を含んでいる。また、第2のレーザー光線照射手段6は、ケーシング50の先端に装着された第2の集光器51と、ケーシング50内に配設されたパルスレーザー光線発振手段52及び出力調整手段53(図3B参照)とを具備している。パルスレーザー光線発振手段52は、YAGレーザー発振器からなるパルスレーザー光線発振器52aと、これに付設された繰り返し周波数設定手段52bとから構成されている。パルスレーザー光線発振器52aは、積層体W2に対して吸収性を有する、例えば、355nmの波長を有するパルスレーザー光線を発振する。第2の集光器51は、パルスレーザー光線発振手段52から発振された同じ波長のパルスレーザー光線を照射する。出力調整手段53は、パルスレーザー光線発振手段52から発振されたパルスレーザー光線の出力を所定の値に調整する。なお、第2のレーザー光線照射手段6を構成するケーシング50の前端部には、撮像手段は配設されていない。
次に、前述した加工装置1による半導体ウェーハWの加工方法について説明する。この加工において、先ず、不図示のカセットから保護テープTを介してフレームFに装着された半導体ウェーハWを取り出す。そして、半導体ウェーハWの積層体W2を上向き、保護テープTが半導体ウェーハWの下側に位置する向きとしてチャックテーブル3上に搬送されて保持面3aに載置される。その後、保持面3aが吸引源(不図示)に連通し、保護テープTを介して半導体ウェーハWがチャックテーブル3に吸着保持され、環状のフレームFはクランプ9によって固定される。また、第1のレーザー光線照射手段5及び第2のレーザー光線照射手段6をY軸方向に移動し、第1の集光器41及び第2の集光器51におけるレーザー光線のY軸方向の照射位置が同一となるように位置付けられる。
半導体ウェーハWがチャックテーブル3に吸着保持された後、半導体ウェーハWのレーザー加工すべき加工領域を検出し、第1の集光器41及び第2の集光器51におけるレーザー光線照射位置をストリートSTに位置付けるアライメント工程が行われる。アライメント工程では、先ず、チャックテーブル3が加工送り手段20によって撮像手段45の直下に位置付けられる。そして、撮像手段45で半導体ウェーハWのストリートSTが撮像され、ストリートSTと、第1の集光器41及び第2の集光器51との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理が不図示の制御手段で実行される。かかる画像処理の結果から、第1の集光器41及び第2の集光器51におけるレーザー光線照射位置がストリートSTの幅方向中心位置に位置付けられるように、チャックテーブル3を移動させる。チャックテーブル3の位置付け後、第1のレーザー光線照射手段5をZ軸方向に移動し、第1の集光器41から照射されるCOレーザー光線Lc(図4A参照)の集光点をガラスパシベーション膜W3に位置付ける。これと前後して、第2のレーザー光線照射手段6をZ軸方向に移動し、第2の集光器51から照射されるレーザー光線Ly(図5A参照)の集光点を積層体W2に位置付ける。
図4A及び図4Bは、本実施の形態に係るパシベーション膜分断溝形成工程の一例を示す図である。上記アライメント工程の実施後、ガラスパシベーション膜W3にストリートSTに沿って分断溝M1を形成するパシベーション膜分断溝形成工程が実施される。パシベーション膜分断溝形成工程では、第1のレーザー光線照射手段5を作動することで、第1の集光器41からガラスパシベーション膜W3に対して吸収性を有する波長のCOレーザー光線Lcが照射される。この照射を行いながら、チャックテーブル3がX軸方向(図4A中紙面直交方向)となる加工送り方向に所定の加工送り速度で移動される。これにより、ストリートSTに沿ってCOレーザー光線Lcがガラスパシベーション膜W3に照射されてアブレーション加工され、図4Bに示すように、半導体ウェーハWの積層体W2の表面W2aに被覆されたガラスパシベーション膜W3及び保護膜W4が除去される。この結果、ガラスパシベーション膜W3がストリートSTに沿って分断され、分断溝M1が形成される。
上記パシベーション膜分断溝形成工程における加工条件は、例えば次のように設定されている。
光源:COレーザー
レーザー波長:9.4μm
集光スポットサイズ:φ100μm
平均出力:1〜10W
繰り返し周波数:20kHz
加工送り速度:600mm/秒
ここで、平均出力について、上記出力範囲に設定することで、ガラスパシベーション膜W3だけを良好に除去することができる。平均出力が10Wを超えると、アブレーション加工による半導体ウェーハWに対するダメージが大きくなる。
図5A及び図5Bは、本実施の形態に係る分割溝形成工程の一例を示す図である。上記パシベーション膜分断溝形成工程の後、ストリートSTに形成された分断溝M1に沿って積層体W2を除去して分割溝M2を形成する分割溝形成工程が行われる。分割溝形成工程は、パシベーション膜分断溝形成工程における半導体ウェーハWの加工送りおいて、図5Aに示すように、分断溝M1が形成されたストリートSTが第2の集光器51の直下に達したときに、第2のレーザー光線照射手段6を作動することにより行われる。この作動によって、第2の集光器51から積層体W2に対して吸収性を有する波長のパルスレーザー光線Lyが照射され、この照射を行いながら、パシベーション膜分断溝形成工程と同様にしてチャックテーブル3の加工送りが行われる。これにより、ストリートSTに形成された分断溝M1に沿ってパルスレーザー光線Lyが照射されてアブレーション加工され、図5Bに示すように、分断溝M1の底側の積層体W2がストリートSTに沿って除去されて分割溝M2が形成される。
上記分割溝形成工程における加工条件は、例えば次のように設定されている。
光源:YAGパルスレーザー
レーザー波長:355nm
集光スポットサイズ:φ1μm
平均出力:3W
繰り返し周波数:50kHz
加工送り速度:100mm/秒
上記のように、パシベーション膜分断溝形成工程及び分割溝形成工程を、半導体ウェーハWに所定方向に形成された全てのストリートSTに沿って実施した後、チャックテーブル3を90度回動してチャックテーブル3に保持される半導体ウェーハWも90度回動する。そして、半導体ウェーハWに分断溝M1及び分割溝M2が未加工の全てのストリートSTに沿って上述と同様のパシベーション膜分断溝形成工程および分割溝形成工程が実施される。半導体ウェーハWに形成された全てのストリートSTに沿って分断溝M1及び分割溝M2を形成した後、半導体ウェーハWは次工程である分割工程に搬送される。
以上のように、本実施の形態によれば、ガラスパシベーション膜W3だけに吸収性を有する波長のCOレーザー光線を照射して分断溝M1を形成するので、COレーザー光線がガラスパシベーション膜W3を透過することを抑制することができる。これにより、パシベーション膜分断溝形成工程で積層体W2がアブレーション加工されることを抑制でき、ガラスパシベーション膜W3が内部から破壊されることを防止することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、パシベーション膜分断溝形成工程及び分割溝形成工程において、第1の集光器41及び第2の集光器51のY軸方向の位置を同一としたが、これに限られるものでない。ストリートSTのY軸方向の形成間隔分、第1の集光器41及び第2の集光器51を離して位置付け、分断溝M1の形成後、割り出し送り方向(Y軸方向)に半導体ウェーハWを移動してから、分断溝M1に分割溝M2を形成してもよい。
以上説明したように、本発明は、積層体の表面にガラスパシベーション膜が被覆されて形成されている半導体ウェーハのストリートに沿って分割溝を形成する方法に有用である。
1 加工装置
D デバイス
Lc COレーザー光線
Ly パルスレーザー光線
M1 分断溝
M2 分割溝
ST ストリート
W 半導体ウェーハ
W1 半導体基板
W2 積層体
W3 ガラスパシベーション膜

Claims (2)

  1. 半導体基板の表面に積層された絶縁膜と機能膜とを含む積層体によって形成されたデバイスがストリートによって区画されるとともに、該デバイス及び該ストリートの表面にガラスパシベーション膜が被覆されて形成されている半導体ウェーハに、該ストリートに沿って分割溝を形成する半導体ウェーハの加工方法であって、
    該ガラスパシベーション膜に対して吸収性を有する波長のCOレーザー光線を該ガラスパシベーション膜側から該ストリートに沿って照射し、該ストリートに沿って該ガラスパシベーション膜を除去して分断溝を形成するパシベーション膜分断溝形成工程と、
    該パシベーション膜分断溝形成工程が実施された後に、該積層体に対して吸収性を有する波長のレーザー光線を該分断溝に沿って照射し、該ストリートに沿って該積層体を除去して分割溝を形成する分割溝形成工程と、を含む、ことを特徴とする半導体ウェーハの加工方法。
  2. 該パシベーション膜分断溝形成工程において照射するCOレーザー光線の波長は9.4μm乃至10.6μmに設定されている、ことを特徴とする請求項1記載の半導体ウェーハの加工方法。
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