JP2015139996A - 油性インク用インクジェット記録用光沢紙 - Google Patents
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Abstract
高速インクジェットプリンターによる印字適性に優れる油性インク用インクジェット記録用光沢紙を提供すること。
【解決手段】
本発明は、紙支持体の少なくとも一方の面にインク受理層を設けた油性インク用インクジェット記録用光沢紙であって、前記インク受理層が塩化ビニル系樹脂を含有し、かつ、前記インク受理層表面がキャストコート法によって光沢付与されていることを特徴とする油性インク用インクジェット記録用光沢紙に関する。
【選択図】 なし
Description
顔料として複数個の球状コロイダルシリカがランダムに連結した非球状コロイダルシリカ(PL−1、アニオン性、1次粒子径15nm、2次粒子径40nm:扶桑化学工業社製)100質量部、結着剤として塩化ビニル系樹脂(ビニブラン700、ガラス転移温度70℃、平均粒子径0.03μm:日信化学工業社製)50質量部を水中に添加し、十分に攪拌して固形分濃度が22%のインク受理層用塗工液を得た。このインク受理層用塗工液を上質紙の一方の面にエアーナイフコーターで絶乾塗工量8g/m2となるように塗工し、乾燥した。次いで、前記インク受理層表面に再湿潤液としてオレイン酸カリウム(高級脂肪酸塩)0.05%水溶液を塗布したのち、塗工層表面が湿潤状態にあるうちに表面温度110℃のキャストドラムに圧着して光沢付与し、油性インク用インクジェット記録用光沢紙を作製した。
実施例1において、塩化ビニル系樹脂(ビニブラン700、ガラス転移温度70℃、平均粒子径0.03μm:日信化学工業社製)の添加量を50質量部から300質量部に変更した以外は、実施例1に記載したとおりの条件で油性インク用インクジェット記録用光沢紙を作製した。
実施例1において、塩化ビニル系樹脂(ビニブラン700、ガラス転移温度70℃、平均粒子径0.03μm:日信化学工業社製)の添加量を50質量部から600質量部に変更した以外は、実施例1に記載したとおりの条件で油性インク用インクジェット記録用光沢紙を作製した。
実施例1において、塩化ビニル系樹脂(ビニブラン700、ガラス転移温度70℃、平均粒子径0.03μm:日信化学工業社製)の添加量を50質量部から10質量部に変更した以外は、実施例1に記載したとおりの条件で油性インク用インクジェット記録用光沢紙を作製した。
実施例1において、塩化ビニル系樹脂(ビニブラン700、ガラス転移温度70℃、平均粒子径0.03μm:日信化学工業社製)の添加量を50質量部から5質量部に変更した以外は、実施例1に記載したとおりの条件で油性インク用インクジェット記録用光沢紙を作製した。
実施例1において、複数個の球状コロイダルシリカがランダムに連結した非球状コロイダルシリカ(PL−1、アニオン性、1次粒子径15nm、2次粒子径40nm:扶桑化学工業社製)100質量部を、球状コロイダルシリカ(スノーテックス50、アニオン性、粒子径20〜30nm:日産化学工業社製)100質量部に変更した以外は、実施例1に記載したとおりの条件で油性インク用インクジェット記録用光沢紙を作製した。
実施例1において、複数個の球状コロイダルシリカがランダムに連結した非球状コロイダルシリカ(PL−1、アニオン性、1次粒子径15nm、2次粒子径40nm:扶桑化学工業社製)100質量部を、複数個の球状コロイダルシリカがパールネックレス状に連結した非球状コロイダルシリカ(スノーテックスPS−S、アニオン性、1次粒子径10〜15nm、2次粒子径80〜120nm:日産化学工業社製)100質量部に変更した以外は、実施例1に記載したとおりの条件で油性インク用インクジェット記録用光沢紙を作製した。
実施例1において、塩化ビニル系樹脂(ビニブラン700、ガラス転移温度70℃、平均粒子径0.03μm:日信化学工業社製)50質量部を、塩化ビニル系樹脂(SE1010、ガラス転移温度0℃、平均粒子径0.2μm:住化ケムテックス社製)50質量部に変更した以外は、実施例1に記載したとおりの条件で油性インク用インクジェット記録用光沢紙を作製した。
実施例1において、塩化ビニル系樹脂(ビニブラン700、ガラス転移温度70℃、平均粒子径0.03μm:日信化学工業社製)50質量部を、塩化ビニル系樹脂(SE1320、ガラス転移温度30℃、平均粒子径0.2μm:住化ケムテックス社製)50質量部に変更した以外は、実施例1に記載したとおりの条件で油性インク用インクジェット記録用光沢紙を作製した。
実施例1において、複数個の球状コロイダルシリカがランダムに連結した非球状コロイダルシリカ(PL−1、アニオン性、1次粒子径15nm、2次粒子径40nm:扶桑化学工業社製)100質量部を、球状コロイダルシリカ(SYLOJET4000C、カチオン性、粒子径30nm:グレースデビソン社製)100質量部に変更した以外は、実施例1に記載したとおりの条件で油性インク用インクジェット記録用光沢紙を作製した。
実施例1において、インク受理層用塗工液に、更に水酸化ナトリウムを0.8部添加した以外は、実施例1に記載したとおりの条件で油性インク用インクジェット記録用光沢紙を作製した。
実施例1において、塩化ビニル系樹脂(ビニブラン700、ガラス転移温度70℃、平均粒子径0.03μm:日信化学工業社製)50質量部を、カゼイン50質量部に変更した以外は、実施例1に記載したとおりの条件で油性インク用インクジェット記録用光沢紙を作製した。
実施例1において、塩化ビニル系樹脂(ビニブラン700、ガラス転移温度70℃、平均粒子径0.03μm:日信化学工業社製)50質量部を、ポリビニルアルコール(PVA−117、クラレ社製)50質量部に変更した以外は、実施例1に記載したとおりの条件で油性インク用インクジェット記録用光沢紙を作製した。
得られた各光沢紙について、JISP8142に従い、白紙部の75度鏡面光沢度(%)を測定した。光沢紙の場合は光沢度のより高いものが好まれ、50%以上が好ましい。
得られた各光沢紙について、JAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法 No.49−2紙及び板紙−表面pH試験方法−第2部(指示薬法)に従い、インク受理層表面の表面pHを測定した。
得られた各光沢紙に、油性インク専用高速インクジェットプリンター(ORHPIS HC5500、理想科学工業社製)を使用して、フルカラーにてベタ及び文字をライン印字した。ベタ部の各色の境界及び文字のにじみの程度を目視によって評価した。なお、印字速度は約25m/分(A4横送り、120枚/分、片面印字)であった。
◎:境界がくっきりしてにじみが全く無く、文字が鮮明であり、実用できる。
○:境界のにじみが目立たず、文字が鮮明であり、実用できる。
△:境界のにじみが目立ち、文字が不鮮明で実用上問題がある。
×:境界のにじみがひどく、文字が判別できなくなり実用上不可。
得られた各光沢紙に、油性インク専用高速インクジェットプリンター(ORHPIS HC5500、理想科学工業社製)を使用して、フルカラーにてベタをライン印字した。印字直後にベタ部を指で擦って、インクの擦れ落ち具合を目視で評価した。なお、印字速度は約25m/分(A4横送り、120枚/分、片面印字)であった。
◎:擦れ落ちが全く無く、実用できる。
○:擦れ落ちが僅かにあるが、実用できる。
△:擦れ落ちが目立ち、実用上問題がある。
×:擦れ落ちが著しく目立ち、実用上問題がある。
Claims (4)
- 紙支持体の少なくとも一方の面にインク受理層を設けた油性インク用インクジェット記録用光沢紙であって、前記インク受理層が塩化ビニル系樹脂を含有し、かつ、前記インク受理層表面がキャストコート法によって光沢付与されていることを特徴とする油性インク用インクジェット記録用光沢紙。
- 前記インク受理層がコロイダルシリカを含有することを特徴とする請求項1に記載の油性インク用インクジェット記録用光沢紙。
- 前記インク受理層の表面pHが5〜8であることを特徴とする請求項1又は2に記載の油性インク用インクジェット記録用光沢紙。
- 前記インク受理層用塗工液を紙支持体の少なくとも一方の面に塗工し、前記インク受理層塗工面を乾燥して1層以上のインク受理層を形成する工程と、前記インク受理層の最表層の表面に再湿潤液を塗布し、前記インク受理層が再湿潤状態にある間に加熱した鏡面ロールに圧着して乾燥するリウェット法によるキャストコート法によって光沢付与する工程と、を有する請求項1〜3のいずれかに一つに記載の油性インク用インクジェット記録用光沢紙の製造方法。
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