JP2015136902A - 繊維強化複合材の成形方法および成形装置 - Google Patents

繊維強化複合材の成形方法および成形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015136902A
JP2015136902A JP2014010854A JP2014010854A JP2015136902A JP 2015136902 A JP2015136902 A JP 2015136902A JP 2014010854 A JP2014010854 A JP 2014010854A JP 2014010854 A JP2014010854 A JP 2014010854A JP 2015136902 A JP2015136902 A JP 2015136902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal foil
reinforced composite
composite material
matrix resin
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014010854A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6089342B2 (ja
Inventor
北村 直也
Naoya Kitamura
直也 北村
英生 峯
Hideo Mine
英生 峯
将一 岡本
Shoichi Okamoto
将一 岡本
一行 原田
Kazuyuki Harada
一行 原田
雅史 田中
Masafumi Tanaka
雅史 田中
毅 切通
Takeshi Kiritooshi
毅 切通
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2014010854A priority Critical patent/JP6089342B2/ja
Priority to CN201510028043.5A priority patent/CN104802421B/zh
Publication of JP2015136902A publication Critical patent/JP2015136902A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6089342B2 publication Critical patent/JP6089342B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

【課題】成形品に放熱性を付与する金属材料の占める面積が、成形品の全表面積に比べて比較的大きい場合であっても、金属材料と成形品との良好な接合状態を実現できる成形方法を提供することを目的とする。【解決手段】繊維強化複合材の成形方法は、強化繊維21とマトリックス樹脂20から成る繊維強化複合材12と、金属箔13とを、キャビティ形成面15aを有する金型10,11内に配置し、金型10,11内で繊維強化複合材12および金属箔13を加熱・加圧・冷却して、キャビティ形成面15aに形成されている凸凹19を金属箔13に転写させ、溶融したマトリックス樹脂20を金属箔13に転写された凸凹13aに流入させた上で固化させて、繊維強化複合材12と金属箔13を接合する。【選択図】図4B

Description

本発明は、熱可塑性のマトリクス樹脂を使用した繊維強化複合材の成形方法および成形装置に関する。
強化繊維と熱可塑性のマトリックス樹脂を含む繊維強化複合材は、比強度、比弾性率が高く、力学特性に優れること、耐候性、耐薬品性などの高機能特性を有することなどから、航空機や自動車部材、建材、スポーツ部材用途において注目され、その需要は年々高まりつつある。
近年では、パソコンやOA機器、携帯電話、AV機器、家電製品などの電気・電子機器の部品や、これら部品や高密度実装回路を収容する筐体部分には、成形性、生産性、経済性に優れる繊維強化プラスチックが頻繁に使用されている。特に高い力学特性、剛性、機械強度、軽量性、導電性が要求される場合は、炭素繊維を強化繊維とし、ナイロン、PC等の熱可塑性樹脂をマトリックス樹脂とする炭素繊維強化熱可塑性樹脂組成物(CFRTP)が、従来の射出成形法で成形していたような複雑な形状であっても、柔軟に対応でき、また大量生産が可能なことから好ましく使用される。
さらに、このような電気・電子機器の部品および筐体には、力学特性、剛性、機械強度、軽量性、導電性に加えて、高い放熱性が求められる。そこで、繊維強化複合材などのような樹脂材料に高い放熱性を有する金属材料を接合することで、繊維強化複合材に金属材料のこのような特性を付与する試みがなされている。
樹脂材料と金属材料の接合には、例えば、繊維強化複合材プリプレグの最外上層に金属箔を載せ、ホットプレスによって成形する方法や、射出成形用金型内に金属材料を挿入し、炭素繊維強化ペレットを用いて射出成形を行う方法が知られている(特許文献1)。
このような方法で、繊維強化複合材に金属材料を接合した成形品は、成形品からの金属箔の突起量は少なく、外観も良好である。
特開2005−285923号公報
しかしながら、前記従来の構成では、金属材料の占める面積が成形品の全表面積の10%を超えた場合、成形の際に基材への圧力のかかり方や熱伝導が不均一になるため、成形性が悪化し、結果として剛性や強度等の成形品の成形品特性に悪影響を及ぼすだけでなく、成形品の表面への金属材料の接合性が悪化する。したがって、金属材料によって繊維強化複合材に放熱性を付与できる成形品上での範囲が、極めて限られる。
本発明は、成形品に放熱性を付与する金属材料の占める面積が、成形品の全表面積に比べて比較的大きい場合であっても、金属材料と成形品との良好な接合状態を実現できる成形方法を提供することを目的とする。
本発明の繊維強化複合材の成形方法は、強化繊維とマトリックス樹脂から成る繊維強化複合材と、金属箔とを、キャビティ形成面を有する金型内に配置し、前記金型内で前記繊維強化複合材および前記金属箔を加熱・加圧・冷却して、前記キャビティ形成面に形成されている凸凹を前記金属箔に転写させ、溶融した前記マトリックス樹脂を前記金属箔に転写された凸凹に流入させた上で固化させて、前記繊維強化複合材と金属箔を接合することを特徴とする。
また、本発明の繊維強化複合材の成形方法は、強化繊維とマトリックス樹脂から成る繊維強化複合材と、孔を有した金属箔とを、金型内に配置し、前記金型内で前記繊維強化複合材および前記金属箔を加熱・加圧・冷却して、溶融した前記マトリックス樹脂を前記金属箔の前記孔に流入させた上で固化させて、前記孔の壁面とこの壁面に接触している固化した前記マトリックス樹脂との摩擦力によって前記繊維強化複合材と前記金属箔を接合することを特徴とする。
また、本発明の繊維強化複合材の成形方法は、強化繊維とマトリックス樹脂から成る繊維強化複合材と、孔を有した金属箔とを、金型内に配置し、前記金型内で前記繊維強化複合材および前記金属箔を加熱・加圧・冷却して、溶融した前記マトリックス樹脂の一部が、前記金属箔の前記マトリックス樹脂の側の面から前記金属箔の前記孔を介して前記金属箔の前記マトリックス樹脂の側とは反対側の面に回り込んで固化して、前記マトリックス樹脂が前記金属箔の両側から前記金属箔を挟むことによって前記繊維強化複合材と前記金属箔を接合することを特徴とする。
また、本発明の繊維強化複合材の成形方法は、強化繊維とマトリックス樹脂から成る繊維強化複合材と、金属箔とを、金型内に配置して型締めし、加熱・加圧・冷却することによって、型締め途中に記金属箔の一部が破断することで前記金属箔の一部に孔が発生し、前記加熱によって溶融した前記マトリックス樹脂の一部が前記金属箔の前記孔に流入し、前記冷却によって前記マトリックス樹脂が固化することによって、前記孔の壁面とこの壁面に接触している固化した前記マトリックス樹脂との摩擦力によって前記繊維強化複合材と前記金属箔を接合することを特徴とする。
また、本発明の繊維強化複合材の成形方法は、強化繊維とマトリックス樹脂から成る繊維強化複合材と、金属箔とを、金型内に配置して型締めし、加熱・加圧・冷却することによって、前記型締めの途中で前記金属箔の一部が破断することで前記金属箔の一部に孔が発生し、前記加熱によって溶融した前記マトリックス樹脂の一部が、前記金属箔の前記マトリックス樹脂の側の面から前記金属箔の前記孔を介して前記金属箔の前記マトリックス樹脂の側とは反対側の面に回り込んで固化して、前記マトリックス樹脂が前記金属箔の両側から前記金属箔を挟むことによって前記繊維強化複合材と前記金属箔を接合することを特徴とする。
また、本発明の繊維強化複合材の成形方法は、金型内に、孔を有した金属箔と、前記金属箔を挟んで前記金属箔の上下面に、強化繊維とマトリックス樹脂から成る第1,第2繊維強化複合材とを配置し、前記金型内で前記第1,第2繊維強化複合材および前記金属箔を加熱・加圧・冷却して、前記加熱によって溶融した前記第1,第2繊維強化複合材の前記マトリックス樹脂の一部が、前記金属箔の両側から前記金属箔の前記孔に流入して前記冷却によって固化して一体化することを特徴とする。
また、本発明の繊維強化複合材の成形方法は、金型内に、金属箔と、前記金属箔を挟んで前記金属箔の上下面に、強化繊維とマトリックス樹脂から成る第1,第2繊維強化複合材を配置して型締めし、加熱・加圧・冷却することによって、前記型締め途中に前記金属箔の一部が破断することで前記金属箔の一部に孔が発生し、前記加熱によって溶融した前記第1,第2繊維強化複合材の前記マトリックス樹脂が、前記金属箔の両側から前記金属箔の前記孔に流入して前記冷却によって固化して一体化することを特徴とする。
本発明によれば、キャビティ形成面に形成されている凸凹を金属箔に転写させ、繊維強化複合材の溶融したマトリックス樹脂を金属箔に転写された前記凸凹に流入させた上で固化させるので、成形品の放熱性を付与する前記金属箔の占める面積が、成形品の全表面積に比べて大きい場合であっても、前記繊維強化複合材と前記金属箔を強固に接合することができる。
また本発明によれば、繊維強化複合材の溶融したマトリックス樹脂を金属箔の孔に流入させた上で固化させるので、成形品の放熱性を付与する前記金属箔の占める面積が、成形品の全表面積に比べて大きい場合であっても、前記繊維強化複合材と前記金属箔を強固に接合することができる。
また本発明によれば、繊維強化複合材の溶融したマトリックス樹脂の一部が、金属箔の前記マトリックス樹脂の側の面から前記金属箔の前記孔を介して前記金属箔の前記マトリックス樹脂の側とは反対側の面に回り込んで固化させるので、成形品の放熱性を付与する前記金属箔の占める面積が、成形品の全表面積に比べて大きい場合であっても、前記繊維強化複合材と前記金属箔を強固に接合することができる。
また本発明によれば、型締め途中に金属箔の一部が破断することで前記金属箔の一部に孔が発生し、加熱によって溶融したマトリックス樹脂の一部が前記金属箔の前記孔に流入し、冷却によって前記マトリックス樹脂が固化させるので、成形品の放熱性を付与する前記金属箔の占める面積が、成形品の全表面積に比べて大きい場合であっても、前記繊維強化複合材と前記金属箔を強固に接合することができる。
また本発明によれば、型締めの途中で金属箔の一部が破断することで前記金属箔の一部に孔が発生し、繊維強化複合材の溶融したマトリックス樹脂の一部が、前記金属箔の前記マトリックス樹脂の側の面から前記金属箔の前記孔を介して前記金属箔の前記マトリックス樹脂の側とは反対側の面に回り込んで固化させるので、成形品の放熱性を付与する前記金属箔の占める面積が、成形品の全表面積に比べて大きい場合であっても、前記繊維強化複合材と前記金属箔を強固に接合することができる。
また本発明によれば、金属箔を挟んで前記金属箔の上下面に、強化繊維とマトリックス樹脂から成る第1,第2繊維強化複合材とを配置し、加熱によって溶融した前記第1,第2繊維強化複合材の前記マトリックス樹脂の一部が、前記金属箔の両側から前記金属箔の孔に流入して冷却によって固化させるので、成形品の放熱性を付与する前記金属箔の占める面積が、成形品の全表面積に比べて大きい場合であっても、前記繊維強化複合材と前記金属箔を強固に接合することができる。
また本発明によれば、金属箔を挟んで前記金属箔の上下面に、強化繊維とマトリックス樹脂から成る第1,第2繊維強化複合材とを配置し、型締め途中に前記金属箔の一部が破断することで前記金属箔の一部に孔が発生し、加熱によって溶融した前記第1,第2繊維強化複合材の前記マトリックス樹脂が、前記金属箔の両側から前記金属箔の前記孔に流入して冷却によって固化させるので、成形品の放熱性を付与する前記金属箔の占める面積が、成形品の全表面積に比べて大きい場合であっても、前記繊維強化複合材と前記金属箔を強固に接合することができる。
本発明の実施の形態1の成形方法に使用する成形装置を示す側断面図 同実施の形態のフローチャート 同実施の形態における型締め前の成形装置の側断面図 同実施の形態における型締め途中の成形装置の側断面図 同実施の形態における型締め時の成形装置の側断面図 同実施の形態における型締め前の金型の要部と金属箔と繊維強化複合材を拡大した側断面図 同実施の形態における型締め時の成形装置の要部と金属箔と繊維強化複合材を拡大した側断面図 本発明の実施の形態2における型締め前の成形装置の要部と金属箔と繊維強化複合材を拡大した側断面図 同実施の形態における型締め時の成形装置の要部と繊維強化複合材の側断面図 本発明の実施の形態3における型締め前の成形装置の要部と金属箔と繊維強化複合材を拡大した側断面図 同実施の形態における型締め時の成形装置の要部と金属箔と繊維強化複合材を拡大した側断面図 本発明の実施の形態4における型締め前の成形装置と金属箔と繊維強化複合材を拡大した側断面図 同実施の形態における型締め時の成形装置と金属箔と繊維強化複合材を拡大した側断面図 同実施の形態における成形装置の具体的な型形状を示す型締め前の側断面図 同実施の形態における成形装置の具体的な型形状を示す型締め時の側断面図 本発明の実施の形態5における型締め前の成形装置と金属箔と繊維強化複合材を拡大した側断面図 同実施の形態における型締め時の成形装置と金属箔と繊維強化複合材を拡大した側断面図 同実施の形態における成形装置の具体的な型形状を示す型締め前の側断面図 同実施の形態における成形装置の具体的な型形状を示す型締め時の側断面図 本発明の実施の形態6における型締め前の成形装置と金属箔と繊維強化複合材を拡大した側断面図 同実施の形態における型締め時の成形装置と金属箔と繊維強化複合材を拡大した側断面図 本発明の実施の形態7における型締め前の成形装置と金属箔と繊維強化複合材を拡大した側断面図 同実施の形態における型締め時の成形装置と金属箔と繊維強化複合材を拡大した側断面図 同実施の形態における成形装置の具体的な型形状を示す型締め前の側断面図 同実施の形態における成形装置の具体的な型形状を示す型締め時の側断面図
以下、本発明の各実施の形態を、図面に基づいて説明する。
なお、同じ構成要素には同じ符号を付して、重複する説明を省略する場合もある。
また、図面は、理解し易くするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示す。図示された各構成要素の厚み、長さ等は図面作成の都合上から、実際とは異なる。
以下の実施の形態で示す各構成要素の形状や寸法等は一例であって特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(実施の形態1)
図1〜図4A,図4Bは本発明の実施の形態1を示す。
図1は成形装置の主要部を示す側断面図である。
この成形装置は、第1金型である可動側金型10と、第2金型である固定側金型11とで構成されている。可動側金型10は凸状のキャビティ形成面15aを有し、固定側金型11の凹状のキャビティ形成面15bと共に成形品を成形する成形空間を形成する。可動側金型10の内部でキャビティ形成面15aの最近傍には、冷却回路16と電気式ヒーター等の加熱回路17が設けられている。固定側金型11の内部でキャビティ形成面15bの最近傍にも、冷却回路16と加熱回路17が設けられている。
なお、ここでは加熱回路17を冷却回路16よりもキャビティ形成面15a,15bの最近傍に配置しているが、加熱回路17よりも冷却回路16をキャビティ形成面15a,15bの最近傍に配置しても良い。
また、凸状のキャビティ形成面15aおよび凹状のキャビティ形成面15bは、それぞれ可動側金型10,固定側金型11のどちらに配置しても良い。
固定側金型11側に配置されている被加工材押さえプレート14は、固定金型11側に可動して、金属箔13および熱可塑性の繊維強化複合材12を、固定側金型11とで挟み込んで繊維強化複合材12および金属箔13を拘束する。図1では、金属箔13が可動側金型10の側で、繊維強化複合材12が固定側金型11の側に配置したが、金属箔13が固定側金型11の側で、繊維強化複合材12が可動側金型10の側に配置しても良い。
図2は成形方法を示すフローチャートである。このフローチャートに基づいて、図3A〜図3Cの成形工程を順に説明する。
ステップS1では、図3Aに示すように繊維強化複合材12および金属箔13を金型内へ搬送する。このとき、繊維強化複合材12および金属箔13は、固定側金型11と被加工材押さえプレート14との間に搬送される。型締め前の要部の拡大図を図4Aに示す。
この図から分かるように、可動側金型のキャビティ形成面15aの表面には、数μmから数百μmの微小凸凹19が施されている。繊維強化複合材12は、マトリックス樹脂20と強化繊維織物21を交互に積層して構成されている。金属箔13は厚さが数μm〜数百μm程度である。
なお、微小凸凹19を有したキャビティ形成面15aは固定側金型側または可動側金型側のいずれに配置しても良いが、金属箔13は微小凸凹19を有したキャビティ形成面と接触する側に配置する。
ステップS2では、被加工材押さえプレート14が固定側金型11の側に移動して、固定側金型11と被加工材押さえプレート14とで繊維強化複合材12および金属箔13を挟み込んで、繊維強化複合材12および金属箔13を拘束する。被加工材押さえプレート14には、次工程でキャビティ形成面15aが通過する孔14aが中央に形成されている。
ステップS3では、図3Bに示すように金型を閉じて、繊維強化複合材12および金属箔13と可動側金型10のキャビティ形成面15aが接するところで一時保持し、繊維強化複合材12および金属箔13を、繊維強化複合材12に含浸しているマトリックス樹脂20の溶融温度以上、強化繊維織物21の溶融温度以下まで加熱する。この例では、可動側金型10が金属箔13を介して繊維強化複合材12に当接している。
ステップS4では、可動側金型10と固定側金型11を型締めして加圧し、繊維強化複合材12のマトリックス樹脂20を金型のキャビティ内に流動させるとともに、マトリックス樹脂20の流動を利用して強化繊維織物21もマトリックス樹脂20と同期させて金型のキャビティ内に流動させる。ここで、可動側金型10のキャビティ形成面15aには微小凸凹19が施されているので、図4Bに示すように、型締め・加圧によって、微小凸凹19は金属箔13に転写され、溶融したマトリックス樹脂20は金属箔13上に転写された微小凸凹19に流入する。
さらに具体的には、上記のように金属箔13の第1面13uおよび第2面13dの両面に微小凸凹19が形成されているので、溶融したマトリックス樹脂20の一部は金属箔13上の微小凸凹19に流入し、その後マトリックス樹脂を固化する。このようにして固化したマトリックス樹脂20は、金属箔13上の微小凸凹19との接触面積が大きくなるため、大きな摩擦力を生じ、マトリックス樹脂20と金属箔13との間に接合効果が得られる。このような効果をアンカー効果といい、アンカー効果によって繊維強化複合材と金属箔とを接合できる。
ステップS5では、固定側金型11のキャビティ形成面15bに配置された冷却回路16により繊維強化複合材12中のマトリックス樹脂20を固化させて、マトリックス樹脂20の固化温度以下で成形品18を金型内から取り出す。
ステップS6では、可動側金型10と固定側金型11を型開きして、可動側金型10の凸形状のキャビティ形成面15aに付着した成形品18を金型から取り出す。
かかる構成によれば、熱可塑性の繊維強化複合材12および金属箔13を金型内で加熱し、マトリックス樹脂20を再溶融させ、同時に圧縮加工することでマトリックス樹脂20を金型のキャビティ内に流動させるとともに、金属箔13をアンカー効果によってマトリックス樹脂20と接合させることで、連続繊維から成る繊維強化複合材12の片側全面に金属箔13を接合した成形品18を得ることが出来る。
なお、キャビティ形成面15aの表面に微小凸凹19を施さずに、同様の方法で成形した場合、繊維強化複合材と金属箔との間に接合効果は得られず、容易に剥がれることが確認されている。キャビティ形成面15aの表面に微小凸凹19を施すことで、繊維強化複合材と金属箔との間には十分な接合効果が得られ、容易には剥がれないことが確認された。
(実施の形態2)
図5Aと図5Bは本発明の実施の形態2を示す。
実施の形態1ではキャビティ形成面15aに微小凸凹19が形成されていたが、この実施の形態2では図5Aに示すように、キャビティ形成面15aには微小凸凹19が形成されていない。さらにこの実施の形態2では、金属箔13には、孔22が予め形成されている。金属箔13の孔22が予め形成されている個所は、例えば、底面が四角形の深皿状の成形物の場合、その四角形底面の四隅の角の頂部15c(図1を参照)の付近、または成形品上で金属箔13が繊維強化複合材から剥がれやすくなる部位に予め生成されている。
孔22は、成形品の平面部にあたる部分に数mm程度の孔22を複数個並べるのが望ましい。孔22の形状や寸法、配列については、成形品の形状に応じて適宜対応するものとする。キャビティ形成面15aにおける微小凸凹19の有無以外の構成や成形方法は、実施の形態1と同様である。
図5Bは型締め中の成形装置の側断面図を示している。
かかる構成によれば、孔22が形成された金属箔13を使用しており、溶融したマトリックス樹脂20の一部が金属箔13上の孔22に流れ込み、冷却後、固化することで、固化したマトリックス樹脂20が孔22を有した金属箔13を、孔22の壁面22aとで接触している部位の摩擦力によって固定するため、繊維強化複合材12と金属箔13との接合効果が得られる。
また、金属箔13は可動側金型のキャビティ形成面15a側、固定側金型のキャビティ形成面15b側のいずれに配置しても良い。
また、実施の形態1に示した微小凸凹19を有したキャビティ形成面15aを用いて、実施の形態2に示す方法で成形を行っても良い。
また、実施の形態2では孔22は金属箔13の下面である第2面13dから上面である第1面13uにまで貫通していたが、孔22は金属箔13の第1面13uに貫通していない場合も、有効であった。
(実施の形態3)
図6Aと図6Bは本発明の実施の形態3を示す。
実施の形態2では金属箔13の孔22に対応する位置のキャビティ形成面15aはフラットであったが、この実施の形態3では図6Aに示すように、金属箔13に形成された孔22の位置に対応して凹部23が、キャビティ形成面15aに形成されている。凹部23の長さL1は孔22の長さL2よりも大きい。
金属箔13における孔22の有無、およびキャビティ形成面15aにおける微小凸凹の有無と凹部23以外の構成や成形方法は、実施の形態1と同様である。また、金属箔13における孔22の形状については実施の形態2と同様である。
図6Bは、型締め中の成形装置の側断面図を示している。かかる構成によれば、溶融したマトリックス樹脂20の一部が金属箔13上の孔22に流れ込み、孔22を通過したマトリックス樹脂20が、キャビティ形成面15aの表面の凹部23内に充填される。その後、冷却によって固化したマトリックス樹脂20が、孔22を有した金属箔13を両面から挟む形状を取り、繊維強化複合材12が金属箔13の上面である第1面13uに係合した状態となるため、金属箔13が剥がれにくくなり、繊維強化複合材12と金属箔13との接合効果が得られる。
また、実施の形態1に示した微小凸凹19を有したキャビティ形成面15aを用いて、実施の形態3に示す方法で成形を行っても良い。
また、金属箔13は可動側金型のキャビティ形成面15a側、固定側金型のキャビティ形成面15b側のいずれに配置しても良い。
(実施の形態4)
図7A〜図7Dは本発明の実施の形態4を示す。
実施の形態2では金属箔13として型締めする前の状態で既に孔22が形成されたものを使用したが、この実施の形態4では図7Aに示すように、金属箔13には孔22が形成されていないものを使用している。
図7Aは実施の形態4における成形装置の型締め前の側断面図を、図7Bは成形装置の型締め時の側断面図を示す。
キャビティ形成面15aに微小凸凹19は施さないものとする。また、金属箔13は可動側金型のキャビティ形成面15a側、固定側金型のキャビティ形成面15b側のいずれに配置しても良い。
金属箔13を型締め中に意図的に破断させることで、型締め中に孔22を発生させる。破断による孔22の生成方法としては、成形品に、金属箔が大きく伸びるような形状を与えることや、Rが小さく尖った形状を与えることが挙げられる。
金属箔13が型締め中に破断し、孔22を生成することおよび、キャビティ形成面15aにおける微小凸凹19の有無以外の構成や成形方法は、実施の形態1,2と同じである。
図7Cと図7Dは型締め中に孔22を発生させる具体例を示している。
型締め前の金属箔13には、図7Cに示したように孔22が形成されていないが、例えば、底面が四角形の深皿状の成形物の場合、型締めすることによって、その四角形底面の四隅の角の頂部15cに位置する金属箔13の部分に張力が作用して、図7Dに示したように頂部15cの付近で金属箔13を破断させることで、容易に孔22を形成することができる。
かかる構成によれば、型締め途中に金属箔13の一部が破断して発生する孔22に、溶融したマトリックス樹脂20の一部が流れ込み、冷却後、固化することで、固化したマトリックス樹脂20が孔22を有した金属箔13を、孔22の壁面で接触している部位の摩擦力によって固定するため、繊維強化複合材12と金属箔13との接合効果が得られる。
また、実施の形態1に示した微小凸凹19を有したキャビティ形成面15aを用いて、実施の形態4に示す方法で成形を行っても良い。
(実施の形態5)
図8A〜図8Dは本発明の実施の形態5を示す。
実施の形態4では、後工程で形成される孔22に対応する位置のキャビティ形成面15aはフラットであったが、この実施の形態5では図8Aに示すように、凹部23がキャビティ形成面15aに形成されている。凹部23の長さL1は、型締めの際に形成される孔22の長さL2よりも大きい。
図8Aは実施の形態5における成形装置の型締め前の側断面図を、図8Bは実施の形態5における成形装置の型締め時の側断面図を示す。
ここで用いる金属箔13は、型締め前の状態では孔22を有していないが、型締め途中に金属箔13の一部が破断することによって、孔22が形成される。キャビティ形成面15aの表面の、金属箔13の破断によって発生する孔22と接触する部位に、凹部23が形成されている。さらに、キャビティ形成面15aには、実施の形態1で見られた微小凸凹19は施さないものとする。
かかる構成によれば、型締め途中に金属箔13が破断することによって、発生する金属箔13上の孔22に、溶融したマトリックス樹脂20の一部が、流れ込み、孔22を通過した後、キャビティ形成面15aの表面の凹部23内に充填される。その後、冷却によって固化したマトリックス樹脂20が孔22を有した金属箔13を、両面から挟む形状を取り、保持することによって、繊維強化複合材12と金属箔13との接合効果が得られる。
図8Cと図8Dは型締め中に孔22を発生させる具体例を示している。
型締め前の金属箔13には、図8Cに示したように孔22が形成されていないが、型締めすることによって、可動側金型のキャビティ形成面15aの角の頂部15cと接する金属箔13の特定個所には、金属箔13の一部を破断する大きさの張力が作用して、図8Dに示したように前記特定個所で金属箔13が破断して孔22が形成される。
また、ここでは金属箔13を可動側金型のキャビティ形成面15aの側に配置したが、固定側金型のキャビティ形成面15b側に金属箔13配置しても良い。
金属箔13の一部が型締め中に破断して孔22を生成すること、およびキャビティ形成面15aにおける微小凸凹19の有無と凹部23以外の構成や成形方法は、実施の形態1と同様である。また、金属箔13への孔22の生成方法は、実施の形態4と同様である。
また、実施の形態1に示した微小凸凹19を有したキャビティ形成面15aを用いて、実施の形態5に示す方法で成形を行っても良い。
(実施の形態6)
図9A,図9Bは本発明の実施の形態6を示す。
実施の形態2では、孔22を有した金属箔13が、繊維強化複合材12とキャビティ形成面15aの間に配置されていたが、この実施の形態6では、キャビティ形成面15a,15bの間に第1,第2繊維強化複合材12a,12bが配置されており、孔22を有した金属箔13が、第1,第2繊維強化複合材12a,12bの間に配置されている。
図9Aは実施の形態6における成形装置の型締め前の側断面図を、図9Bは実施の形態5における成形装置の型締め時の側断面図を示す。
型締め前の状態の金属箔13は、キャビティ形成面15a側、固定側金型のキャビティ形成面15b側のいずれにも接触しない。さらに、キャビティ形成面15aに、微小凸凹19は施さないものとする。金属箔13における孔22の有無および金属箔の配置場所、キャビティ形成面15aにおける微小凸凹19の有無以外の構成や成形方法は、実施の形態1,2と同じである。
かかる構成によれば、図9Bに示したように型締め時には、加熱によって溶融した第1,第2繊維強化複合材12a,12bのマトリックス樹脂20の一部が、金属箔13の孔22に金属箔13の両面側から流れ込み、合流する。その後、冷却によって固化した第1,第2繊維強化複合材12a,12bのマトリックス樹脂20が、孔22で接続された形状によって固定するため、第1,第2繊維強化複合材12a,12bと金属箔13との接合効果が得られる。
また、実施の形態1に示した微小凸凹19を有したキャビティ形成面15aを用いて、実施の形態6に示す方法で成形を行っても良い。
(実施の形態7)
図10A,図10Bは本発明の実施の形態7を示す。
実施の形態6では、孔22を予め形成した金属箔13を、第1,第2繊維強化複合材12a,12bの間に配置したが、この実施の形態7では、型締め前の状態では図10Aに示すように、孔22が形成されていない金属箔13が、第1,第2繊維強化複合材12a,12bの間に配置されている。また、金属箔13は、可動側金型のキャビティ形成面15a側、固定側金型のキャビティ形成面15b側のいずれにも接触しない。さらに、キャビティ形成面15aに、微小凸凹19は施さないものとする。
ここで用いる金属箔13は、最初は孔22を有していないが、型締め途中に金属箔13の一部が破断することによって孔22が形成されている。
金属箔13が型締め中に一部が破断して孔22を生成すること、および金属箔13の配置場所、キャビティ形成面15aにおける微小凸凹19の有無以外の構成や成形方法は、実施の形態1と同様である。また、型締め途中に金属箔13の一部を破断させる方法については、実施の形態4と同様である。
図10Cと図10Dは型締め中に孔22を発生させる具体例を示している。
型締め前の金属箔13には、図10Cに示したように孔22が形成されていないが、型締めすることによって、可動側金型のキャビティ形成面15aの角の頂部15cに対応する金属箔13の特定個所には、金属箔13の一部を破断する大きさの張力が作用して、図10Dに示したように前記特定個所で金属箔13が破断して孔22が形成される。そして、溶融した第1,第2繊維強化複合材12a,12bのマトリックス樹脂20が、孔22に流入して、冷却されることによって、第1繊維強化複合材12aのマトリックス樹脂20と、第2繊維強化複合材12bのマトリックス樹脂20とが孔22の内部で一体化されて固化するため、第1,第2繊維強化複合材12a,12bと金属箔13との接合効果が得られる。
かかる構成によれば、型締め途中に金属箔13が破断することによって、発生する金属箔13上の孔22に、溶融したマトリックス樹脂20の一部が金属箔13上の孔22に金属箔13の両面側から流れ込み、合流する。その後、冷却によって固化した第1,第2繊維強化複合材12a,12bのマトリックス樹脂20が、孔22で接続された形状によって固定するため、第1,第2繊維強化複合材12a,12bと金属箔13との接合効果が得られる。
また、実施の形態1に示した微小凸凹19を有したキャビティ形成面15aを用いて、実施の形態6に示す方法で成形を行っても良い。
上記の各実施の形態の金属箔は、融点と熱伝導率が共に繊維強化複合材の中のマトリックス樹脂よりも高い箔であって、具体的には、アルミ箔,銅箔などを使用できる。
上記の各実施の形態では金属箔として説明したが、これは融点、熱伝導率が繊維強化複合材よりも高い高分子などの箔でも良い。具体的には、熱伝導性のグラファイトシートなどの高熱伝導箔でもよい。
本発明は、高い力学特性、剛性、機械強度および軽量性と、放熱性を両立させることが必要とされる様々な成形品に有用である。
10 可動側金型
11 固定側金型
12 繊維強化複合材
12a,12b 第1,第2繊維強化複合材
13 金属箔
13a 金属箔13に転写された凸凹
14 被加工材押さえプレート
15a 可動側金型のキャビティ形成面
15b 固定側金型のキャビティ形成面
15c キャビティ形成面15aの角の頂部
15d キャビティ形成面15aの平面部
16 冷却回路
17 加熱回路
18 成形品
19 微小凸凹
20 マトリックス樹脂
21 強化繊維織物
22 孔
23 凹部

Claims (10)

  1. 強化繊維とマトリックス樹脂から成る繊維強化複合材と、金属箔とを、キャビティ形成面を有する金型内に配置し、前記金型内で前記繊維強化複合材および前記金属箔を加熱・加圧・冷却して、
    前記キャビティ形成面に形成されている凸凹を前記金属箔に転写させ、溶融した前記マトリックス樹脂を前記金属箔に転写された凸凹に流入させた上で固化させて、前記繊維強化複合材と前記金属箔を接合する
    繊維強化複合材の成形方法。
  2. 強化繊維とマトリックス樹脂から成る繊維強化複合材と、孔を有した金属箔とを、金型内に配置し、前記金型内で前記繊維強化複合材および前記金属箔を加熱・加圧・冷却して、
    溶融した前記マトリックス樹脂を前記金属箔の前記孔に流入させた上で固化させて、前記孔の壁面とこの壁面に接触している固化した前記マトリックス樹脂との摩擦力によって前記繊維強化複合材と前記金属箔を接合する
    繊維強化複合材の成形方法。
  3. 強化繊維とマトリックス樹脂から成る繊維強化複合材と、孔を有した金属箔とを、金型内に配置し、
    前記金型内で前記繊維強化複合材および前記金属箔を加熱・加圧・冷却して、
    溶融した前記マトリックス樹脂の一部が、前記金属箔の前記マトリックス樹脂の側の面から前記金属箔の前記孔を介して前記金属箔の前記マトリックス樹脂の側とは反対側の面に回り込んで固化して、前記マトリックス樹脂が前記金属箔の両側から前記金属箔を挟むことによって前記繊維強化複合材と前記金属箔を接合する
    繊維強化複合材の成形方法。
  4. 強化繊維とマトリックス樹脂から成る繊維強化複合材と、金属箔とを、金型内に配置して型締めし、加熱・加圧・冷却することによって、
    前記型締め途中に金属箔の一部が破断することで前記金属箔の一部に孔が発生し、
    前記加熱によって溶融した前記マトリックス樹脂の一部が前記金属箔の前記孔に流入し、
    前記冷却によって前記マトリックス樹脂が固化することによって、前記孔の壁面とこの壁面に接触している固化した前記マトリックス樹脂との摩擦力によって前記繊維強化複合材と前記金属箔を接合する
    繊維強化複合材の成形方法。
  5. 強化繊維とマトリックス樹脂から成る繊維強化複合材と、金属箔とを、金型内に配置して型締めし、加熱・加圧・冷却することによって、
    前記金属箔が前記型締めの途中で一部が破断することで前記金属箔の一部に孔が発生し、
    前記加熱によって溶融した前記マトリックス樹脂の一部が、前記金属箔の前記マトリックス樹脂の側の面から前記金属箔の前記孔を介して前記金属箔の前記マトリックス樹脂の側とは反対側の面に回り込んで固化して、前記マトリックス樹脂が前記金属箔の両側から前記金属箔を挟むことによって前記繊維強化複合材と前記金属箔を接合する
    繊維強化複合材の成形方法。
  6. 金型内に、孔を有した金属箔と、前記金属箔を挟んで前記金属箔の上下面に、強化繊維とマトリックス樹脂から成る第1,第2繊維強化複合材とを配置し、
    前記金型内で前記第1,第2繊維強化複合材および前記金属箔を加熱・加圧・冷却して、
    前記加熱によって溶融した前記第1,第2繊維強化複合材の前記マトリックス樹脂の一部が、前記金属箔の両側から前記金属箔の前記孔に流入して前記冷却によって固化して一体化する
    繊維強化複合材の成形方法。
  7. 金型内に、金属箔と、前記金属箔を挟んで前記金属箔の上下面に、強化繊維とマトリックス樹脂から成る第1,第2繊維強化複合材を配置して型締めし、加熱・加圧・冷却することによって、
    前記型締め途中に前記金属箔の一部が破断することで前記金属箔の一部に孔が発生し、
    前記加熱によって溶融した前記第1,第2繊維強化複合材の前記マトリックス樹脂が、前記金属箔の両側から前記金属箔の前記孔に流入して前記冷却によって固化して一体化する
    繊維強化複合材の成形方法。
  8. 請求項1から7のいずれかの繊維強化複合材の成形方法によって成形された成形品。
  9. 強化繊維とマトリックス樹脂から成る繊維強化複合材と、金属箔とを、キャビティ形成面を有する金型内に配置し、金型内で繊維強化複合材および金属箔を加熱・加圧・冷却する成形装置であって、
    前記金型の前記金属箔の側のキャビティ形成面に、前記金属箔に転写させる形状の凸凹が形成されている
    繊維強化複合材の成形装置。
  10. 強化繊維とマトリックス樹脂から成る繊維強化複合材と、金属箔とを、キャビティ形成面を有する金型内に配置し、金型内で前記繊維強化複合材および前記金属箔を加熱・加圧・冷却する成形装置であって、
    前記金型の前記金属箔の側のキャビティ形成面に、前記加熱によって溶融して前記マトリックス樹脂が前記金属箔の孔に流入する位置に対応して凹部が形成されている
    繊維強化複合材の成形装置。
JP2014010854A 2014-01-24 2014-01-24 繊維強化複合材の成形方法および成形装置 Active JP6089342B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014010854A JP6089342B2 (ja) 2014-01-24 2014-01-24 繊維強化複合材の成形方法および成形装置
CN201510028043.5A CN104802421B (zh) 2014-01-24 2015-01-20 纤维强化复合材料的成型方法及成型装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014010854A JP6089342B2 (ja) 2014-01-24 2014-01-24 繊維強化複合材の成形方法および成形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015136902A true JP2015136902A (ja) 2015-07-30
JP6089342B2 JP6089342B2 (ja) 2017-03-08

Family

ID=53687804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014010854A Active JP6089342B2 (ja) 2014-01-24 2014-01-24 繊維強化複合材の成形方法および成形装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6089342B2 (ja)
CN (1) CN104802421B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102019106260A1 (de) * 2019-03-12 2020-09-17 HELLA GmbH & Co. KGaA Verfahren zur Herstellung einer Fügeverbindung zwischen einem lichttechnisch wirksamen Kunststoffbauteil und einer Metallkomponente
KR20200127486A (ko) * 2019-05-02 2020-11-11 현대자동차주식회사 이종소재 일체화 구조체 및 일체화 방법
CN112622308B (zh) * 2020-12-01 2022-09-13 北玻院(滕州)复合材料有限公司 一种碳纤维复合材料臂节及其制备方法
CN113752668B (zh) * 2021-09-07 2023-06-13 河北工业大学 一种叶脉仿生负泊松比结构的纤维金属层板制备方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6186245A (ja) * 1984-10-05 1986-05-01 Ube Nitto Kasei Kk 表皮材を貼着した樹脂成形品の成形方法
JP2001230586A (ja) * 2000-02-18 2001-08-24 Takakazu Miyazaki 電磁波遮蔽用筐体及びその製造方法
JP2006517866A (ja) * 2003-01-13 2006-08-03 ファウレシア イネンラオム ズィステーメ ゲーエムベーハー 背面射出されたプラスチック成形物の製造方法
JP2007001226A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Toray Ind Inc 金属シートと繊維強化プラスチックの複合部材の成形方法、及び該成形に使用する金属シートと繊維強化プラスチック基材の複合基材
JP2007512977A (ja) * 2003-11-14 2007-05-24 インテリジェント エンジニアリング (バハマ) リミテッド 改良構造用サンドイッチ板

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6186245A (ja) * 1984-10-05 1986-05-01 Ube Nitto Kasei Kk 表皮材を貼着した樹脂成形品の成形方法
JP2001230586A (ja) * 2000-02-18 2001-08-24 Takakazu Miyazaki 電磁波遮蔽用筐体及びその製造方法
JP2006517866A (ja) * 2003-01-13 2006-08-03 ファウレシア イネンラオム ズィステーメ ゲーエムベーハー 背面射出されたプラスチック成形物の製造方法
JP2007512977A (ja) * 2003-11-14 2007-05-24 インテリジェント エンジニアリング (バハマ) リミテッド 改良構造用サンドイッチ板
JP2007001226A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Toray Ind Inc 金属シートと繊維強化プラスチックの複合部材の成形方法、及び該成形に使用する金属シートと繊維強化プラスチック基材の複合基材

Also Published As

Publication number Publication date
CN104802421B (zh) 2018-01-19
CN104802421A (zh) 2015-07-29
JP6089342B2 (ja) 2017-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015016649A (ja) 繊維強化複合材の成形方法および繊維強化複合材の成形装置
JP6089342B2 (ja) 繊維強化複合材の成形方法および成形装置
US20120315455A1 (en) Preform and method for manufacturing the same
JP2009273104A (ja) 金属部材とプラスチック部材との接合構造、その製造方法及び電子装置の筐体
KR101932783B1 (ko) 프리폼의 제조 장치 및 제조 방법, 및 이 방법에 의해 제조된 프리폼
JP7382117B2 (ja) プリフォーム賦形装置、プリフォーム賦形方法及び複合材成形方法
JP2014055258A (ja) プレス成形用熱可塑性樹脂系繊維強化複合材料とその製造方法
JP2019098704A5 (ja) 複合材料の接合方法
US9919473B2 (en) Method for producing fiber-reinforced resin bonded body
KR102649427B1 (ko) 코일로 권취된 전기 스트립 적층체 제조용 스트립 통과 방법
US20130330991A1 (en) Composite material and method for preparing the same
JP2016179598A (ja) 繊維強化熱可塑性樹脂からなる成形体の成形方法
JP2010105400A (ja) 複合材料メンバーとその作製方法
JP2008137293A (ja) 積層板の製造方法
JP4977715B2 (ja) 凹凸パターン形成方法
JP2013141814A (ja) 複合成形体及び複合成形体の製造方法
JPWO2017061146A1 (ja) 繊維強化複合部材の成形装置
TW201122076A (en) Method for adhesion of heat- activated adherable thin face element
KR101345564B1 (ko) 대면적 사출성형용 단열 코어 및 그 제작 방법
JP6794429B2 (ja) Frpシートプレス成形方法及び装置、並びにfrp成形品
JP5633989B2 (ja) プレス成形方法
JP5288476B2 (ja) 基板の製造方法、回路基板、及び電子機器
Abhyankar et al. Effect of insert temperature on integrity of a thermoplastic circuit board
US20080118670A1 (en) Automatic Connecting Structure for a Shell Structure
JP6287831B2 (ja) プリフォームの製造方法および製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170119

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6089342

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151