JP2001230586A - 電磁波遮蔽用筐体及びその製造方法 - Google Patents

電磁波遮蔽用筐体及びその製造方法

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JP2001230586A
JP2001230586A JP2000041254A JP2000041254A JP2001230586A JP 2001230586 A JP2001230586 A JP 2001230586A JP 2000041254 A JP2000041254 A JP 2000041254A JP 2000041254 A JP2000041254 A JP 2000041254A JP 2001230586 A JP2001230586 A JP 2001230586A
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resin material
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electromagnetic wave
mold
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Takakazu Miyazaki
孝和 宮崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属箔のしわが生じにくいと共に空気だまりが
生じにくく、接着剤を必要とせずコストの削減が可能で
ある電磁波遮蔽用筐体及びその製造方法を提供すること
にある。 【解決手段】筐体の外壁を成型するための雌型と、筐体
の内壁と一体の突起を成型するための凹部を有する雄型
とを開いた状態で、雄型と雌型との間の雄型側に金属箔
を配置すると共に、雌型側に熱可塑性又は熱硬化性を有
する樹脂材を配置し、次に、雄型及び雌型を閉じること
により樹脂材と金属箔とを加圧して、樹脂材と金属箔と
が対向している面のいずれか一方又は双方に塗布された
接着剤により樹脂材と金属箔とを接着しつつ成型すると
同時に、樹脂材が金属箔を突破して金属箔の破断端部と
共に凹部に侵入することにより突起を成型し、その後、
雄型又は雌型を開いて、成型された筐体を離型してなる
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筐体内に納められ
た電子部品を外来の電磁波から遮蔽し、又は該電子部品
から放出される電磁波を該筐体外に漏出するのを防止す
るための電磁波遮蔽用筐体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、筐体内に納められた電子部品
を外来の電磁波から遮蔽し、又は該電子部品から放出さ
れる電磁波を該筐体外に漏出するのを防止するために、
導電性塗装やメッキや金属箔等を該筐体の内壁に施す方
法が採られてきた。この電磁波遮蔽用筐体の製造方法の
一例として特開昭60−176300号公報がある。
【0003】同公報によれば、まず、金属箔と所定温度
に加熱した熱可塑性樹脂とをスタンピング成形機の金型
の雄型及び雌型の間に挿入する。そして、金型を閉じ
る。スタンピング成形機への挿入にあたっては、金属箔
が雄型のほうになるように挿入する。尚、金属箔の熱可
塑性樹脂と接する面には、予め接着剤を塗布しておく。
【0004】金属箔及び熱可塑性樹脂が筐体形状に成形
されると同時に両者が接着剤により接着される。その
後、金型を開いて成形された筐体を取り出すことにより
電磁波遮蔽用筐体は完成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電磁波遮蔽用筐体の製造方法では、雄型と雌型とを閉じ
る間に、金属箔と熱可塑性樹脂との間の空気が十分に抜
けきらず残ってしまい、成形後に金属箔と熱可塑性樹脂
との間に空気だまりができてしまう。また、金属箔が弛
んだ状態のまま成形されると、成形後金属箔にしわが生
じてしまう。これら空気だまりや弛みにより金属箔が垂
れ下がり電子部品に接触すると、絶縁不良を起こし電子
回路が動作不良を起こすことになる。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、金属箔のしわが生じにくいと共に空気だまり
が生じにくく、接着剤を必要とせずコストの削減が可能
である電磁波遮蔽用筐体及びその製造方法を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電磁波遮
蔽用筐体の製造方法は、筐体の外壁を成型するための雌
型と、筐体の内壁と一体のボスやリブ等の突起を成型す
るための凹部を有する雄型とを開いた状態で、雄型と雌
型との間の雄型側に金属箔を配置すると共に、雌型側に
熱可塑性又は熱硬化性を有する樹脂材を配置し、次に、
雄型及び雌型を閉じることにより樹脂材と金属箔とを加
圧して、樹脂材と金属箔とが対向している面のいずれか
一方又は双方に塗布された接着剤により樹脂材と金属箔
とを接着しつつ成型すると同時に、樹脂材が金属箔を突
破して金属箔の破断端部と共に凹部に侵入することによ
り突起を成型し、その後、雄型又は雌型を開いて、成型
された筐体を離型してなることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の電磁波遮蔽用筐体の製造方
法は、筐体の外壁を成型するための雌型と、筐体の内壁
を成型するための雄型とを開いた状態で、雄型と雌型と
の間の雄型側に、所定径の針穴を有する金属箔を配置す
ると共に、雌型側に熱可塑性又は熱硬化性を有する樹脂
材を配置し、次に、雄型及び雌型を閉じることにより樹
脂材と金属箔とを加圧して樹脂材と金属箔とを成型する
と同時に、樹脂材及び金属箔との間の気体及び樹脂材が
針穴から漏出し、漏出した樹脂材により金属箔と接着
し、その後、雄型又は雌型を開いて、成型された筐体を
離型してなることを特徴とする。
【0009】請求項3記載電磁波遮蔽用筐体の製造方法
は、雄型が筐体の内壁と一体のボスやリブ等の突起を成
型するための凹部を有し、樹脂材が金属箔を突破して金
属箔の破断端部と共に凹部に侵入することにより突起が
成型されてなることを特徴とする。
【0010】請求項4記載の電磁波遮蔽用筐体の製造方
法は、雄型が凹部の底部と雄型の外部とを連通するよう
に穿設されたイジェクトピンホールと、イジェクトピン
ホールに挿入され凹部から出没自在に配置されたイジェ
クトピンとを備え、樹脂材が金属箔を突破した後、樹脂
材と金属箔との間の気体がイジェクトピンホールを介し
て雄型の外に放出され、雄型又は雌型を開いた後、イジ
ェクトピンを凹部から突出させて成型された筐体を離型
してなることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の電磁波遮蔽用筐体は、熱可
塑性又は熱硬化性を有する樹脂材を成形した筐体と、筐
体の内壁面に接着された金属箔とを備え、筐体が金属箔
を突破して内壁から一体に突出するリブやボスなどの突
起を備えることを特徴とする。
【0012】請求項6記載の電磁波遮蔽用筐体は、熱可
塑性又は熱硬化性を有する樹脂材を成形した筐体と、筐
体の内壁面に配置された所定径の針穴を有する金属箔と
を備え、針穴から漏出した樹脂材により金属箔が樹脂材
に接着されていることを特徴とする。
【0013】請求項7記載の電磁波遮蔽用筐体は、筐体
が内壁から一体に突出するリブやボスなどの突起を備え
ることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の形態について図面
を参照しながら具体的に説明する。図1は、本発明に係
わる電磁波遮蔽用筐体を製造するための金型の一例を示
す断面図、図2は同上面図である。図3は同金型に金属
箔を配置した状態を示す断面図である。図4は同金型に
樹脂シートを配置した状態を示す断面図、図5は同金型
を閉じた状態を示す斜視図である。図6は同金型による
成型の様子を示す要部断面図である。図7は同金型を完
全に閉じた状態を示す断面図、図8は同金型から離型す
る様子を示す断面図である。図9は本発明に係わる電磁
波遮蔽用筐体の一例を示す斜視図である。
【0015】電磁波遮蔽用筐体1は、合成樹脂製の筐体
17を有し、内部に納められた電子部品を実装した電子
基板(図示せず)等を外来の電磁波から遮蔽し、又は該
電子基板から放出される電磁波を筐体17外に漏出する
のを防止するための構造を有しているものである。この
電磁波遮蔽のために、電磁波遮蔽用筐体1は、筐体17
の内壁に金属箔10を備えている。尚、筐体17は熱可
塑性又は熱硬化性を有する樹脂シート15を金型により
成型したものである。ボス21は、筐体17の内壁と一
体で突出する突起であって、電磁波遮蔽用筐体1内部に
収容する電子基板等を固定するためのものである。ま
た、リブ20は、ボス21同様、筐体17の内壁と一体
で突出する突起であって、電磁波遮蔽用筐体1内部を区
画したり、内部を構造的に補強するためのものである。
【0016】雄型5及び雌型8は、電磁波遮蔽用筐体1
を成型するための金型である。雄型6は、リブ20を成
型するためのリブ用凹部5aやボス21を成型するため
のボス用凹部5bの凹部が穿設されている。リブ用凹部
5aやボス用凹部5bの底部には、丸孔で雄型8の底面
5eに到るイジェクトピンホール5c,5dが穿設され
ている。イジェクトピンホール5c,5dには、円筒状
のイジェクトピン6,7が挿入されており、リブ用凹部
5aやボス用凹部5bから出没自在に配置されている。
雌型8の内面は、樹脂シート15を成型するためのキャ
ビティ8aが形成されている。
【0017】筐体17は、熱可塑性又は熱硬化性を有す
る樹脂材を成型したものである。熱可塑性を有する樹脂
材は、樹脂シート15のようなシート状のもので、例え
ばABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン)、PP(ポリプロピレン)、PA(ポリアミド)等
が採用可能である。熱硬化性を有する樹脂材は、樹脂シ
ート16のようなシート状やペレット状、塊状のもの
で、例えばフェノール、ユリア、メラミン等が採用可能
である。
【0018】金属箔10は、アルミニウム、鉄、金、
銀、銅、白銀、ステンレス、チタン、フェライト、亜鉛
及びこれらの合金(例えば、黄銅)等で、厚みが約20
μm〜200μmである。尚、金属箔10の材質はこれ
らに限られるものではなく、導電性を有し、後述する成
型が可能な材質であればよい。また、金属箔10は、導
電性物質を織り合わせたり織り込んだ繊維状のものであ
ってもかまわない。
【0019】次に、本実施の形態における電磁波遮蔽用
筐体1の製造方法を説明する。まず、図1に示すように
雄型5と雌型8を開いた状態とする。そして、図3の二
点鎖線で示すように、金属箔10を雄型5と雌型8との
間に挿入し、矢印aの方向に雄型5の上に載置する。図
3においては、載置した金属箔10を雄型5の形状にな
るように予め押し当てているが、単に載置しただけであ
ってもかまわない。また、金属箔10の形状は、トムソ
ン刃等を用いて予め雄型5の形状に打ち抜くなどして合
わせておいてもいいし、成型に必要な大きさを単に確保
しただけの形状であってもいい。
【0020】次に、図3の矢印aの方向から金属箔10
に接着剤を塗布する。接着剤は、例えばアクリル樹脂系
接着剤など、金属箔10と樹脂シート15との接着に適
するものを使用する。接着剤に換えて、アクリル樹脂系
塗料を使用することも可能である。また、金属箔10を
雄型5に載置した後に接着剤を塗布するのではなく、予
め接着剤を塗布した金属箔10を雄型5に載置してもよ
い。この場合、接着剤が塗布された面が、雌型8側に向
くようにする。
【0021】金属箔10に接着剤を塗布した後、図4に
示すように、雄型5と雌型8との間に樹脂シート15を
挿入する。樹脂シート15は約100℃〜約200℃に
予め加熱しておく。次に、雄型5を矢印bの方向に移動
し金型を閉じる。図5に示すように、樹脂シート15を
キャビティ8a内で約30〜250kgf/cmの圧
力で、約30秒から60秒加圧・成型する。尚、接着剤
を備えているのは金属箔10に限られることはなく、樹
脂シート15側に接着剤を設けてもよく、また、接着剤
が塗布された樹脂シート15を用いることも可能であ
る。また、熱可塑性を有する樹脂材を使用する場合に
は、金属箔10の両面あるいは片面に予めポリエチレン
シート(ポリ系フィルム)を積層した金属箔10を使用
することも可能である。このポリエチレンシートが樹脂
シート15の熱により溶解することにより接着剤として
機能する。金属箔10の両面にポリエチレンシートを積
層している場合、樹脂シート15に面しないポリエチレ
ンシートは、雄型5に直接接して冷やされていることか
ら接着剤とはならず金属箔10の保護材としての機能を
果たし、金属箔10の損傷を防止する。
【0022】樹脂シート15を加圧すると、図6に示す
ように、樹脂シート15は、リブ用凹部5aやボス用凹
部5b部分で金属箔10を破り、リブ用凹部5aやボス
用凹部5b内に侵入してくる。樹脂シート15がリブ用
凹部5aやボス用凹部5bを埋め尽くすことにより、リ
ブ20やボス21が成型される。樹脂シート15がリブ
用凹部5aやボス用凹部5b内に侵入してくると同時
に、樹脂シート15と金属箔10との間に溜まっていた
空気も一緒にリブ用凹部5aやボス用凹部5bに吐き出
され(矢印c方向)、この空気は、キャビティ8a内の
圧力により、イジェクトピンホール5c,5dとイジェ
クトピン6,7の間を通って、雄型5の外に放出される
(矢印d方向)。樹脂シート15と金属箔10との間の
空気を排出することにより、より確実に空気だまりの発
生を防止することができる。
【0023】樹脂シート15が金属箔10を破ってリブ
用凹部5aやボス用凹部5b内に侵入してくると、破ら
れた金属箔10の端部は、樹脂シート15の流れに沿っ
てリブ用凹部5aやボス用凹部5bの方向(矢印cの方
向)に引っ張られるので、金属箔10のしわが伸ばさ
れ、成型後の金属箔10にしわが生じにくい。
【0024】図7に示すように、約30秒から60秒加
圧・成型し、筐体17が冷えて固まった後、図8に示す
ように、雌型8を矢印eの方向に開く。そして、イジェ
クトピン6,7を矢印fの方向に突き上げ、成型された
電磁波遮蔽用筐体1を離型する。その後、必要に応じて
不要な樹脂シート15及び金属箔10をトリミングにと
って除去することにより、電磁波遮蔽用筐体1は完成す
る。完成された電磁波遮蔽用筐体1(図9)は、導電性
を有する金属箔10を内壁一面に備えることから、内部
に納められた電子部品を外来の電磁波から遮蔽し、又は
電子部品から放出される電磁波を筐体17外に漏出する
のを防止する機能を有する。
【0025】本実施例によれば、リブ20やボス21等
の突起を容易に成型することが可能で、この方法で製造
した電磁波遮蔽用筐体1であれば内部に電子部品を固定
することが容易であると共に、内部を区画したりするこ
とも容易である。
【0026】また、図9に示すように、完成された電磁
波遮蔽用筐体1のリブ20には、イジェクトピン6によ
って成型された凹部17aを備えている。この凹部17
aの底面は金属箔10が切れることなくつながっている
ことから、リブ20によって区切られた2つの区画は等
しく電磁波遮蔽機能を有している。尚、一般的に、金属
箔10と電子部品や電子基板のGNDとを接続すること
により、電磁波遮蔽機能を確保している。この場合、例
えば、ボス21の上面に導電性テープを貼り、導電性テ
ープの端部を金属箔10に接着し、電子基板をボス21
上にビス止めすることにより、電子基板のGNDパター
ンと導電性テープを接触させ、電子基板のGNDと金属
箔10とを接続する。
【0027】イジェクトピン6をリブ用凹部5aには設
けず、リブ20により金属箔10をも含めて2つの区画
に仕切ることで、電磁波遮蔽能力の異なる区画を作り出
すことも可能である。この場合、例えば、一方の区画の
金属箔10を電子基板のアナログ信号系GNDに接続
し、他方の区画の金属箔10を電子基板のディジタル信
号系GNDに接続するようにする。
【0028】図10は電磁波遮蔽用筐体2の他の一例を
示す斜視図である。この例で使用される金属箔11は、
遮蔽したい電磁波の波長よりも短い直径を有する針穴1
1aを有している。図11の図10に示す電磁波遮蔽用
筐体2の要部断面図にあるように、成型時に樹脂18a
が針穴11aから漏出しつつ成型され、樹脂18aが針
穴11aに入り込むことにより、筐体18と金属箔11
とが接着されることになる。この方法によれば、接着剤
を必要としないことから、製造コストの削減が可能であ
る。
【0029】また、成型時に、樹脂シートと金属箔11
との間の気体が針穴11aから漏出するため、金属箔1
1に空気だまりが生じにくい。尚、リブやボス等の突起
を設けてもよく、前述した突起を形成することによる効
果をも得ることができる。
【0030】図12は電磁波遮蔽用筐体を製造するため
の金型の他の一例を示す断面図である。この例では、雌
型8が下方に配置され、上方には雄型5が配置されてい
る。雄型5の構造は、前述した通りである。このような
金型の配置をした場合には、例えば、樹脂シート16と
して、熱硬化性を有するものを使用する。尚、熱硬化性
を有する樹脂シート16を使用する場合には、雄型5及
び雌型8を予め約150℃〜約180℃に加熱してお
く。
【0031】成型の手順としては、まず、樹脂シート1
6を雌型8のキャビティ8a内に載置する。次に、樹脂
シート16の表面に接着剤を塗布し、予めキャビティ8
aの形状に軽く成型した金属箔10を樹脂シート16の
上に載置する。そして、雄型5及び雌型8を閉じること
により、樹脂シート16をキャビティ8a内で約70〜
450kgf/cmの圧力で、約20秒から240秒
加圧・成型する。樹脂シート16が冷えて固まった後、
雄型5及び雌型8を開き、その後、離型する。
【0032】雄型5を上にした場合について説明した
が、雄型5及び雌型8の位置関係に限定されるものでは
なく、例えば、両者を縦置きするような金型配置であっ
てもよい。当然、接着剤が塗布されている側も限定され
るものではなく、樹脂シート15,16と金属箔10,
11とが対向している面のいずれか一方又は双方でもよ
い。また、使用する樹脂シート15,16も熱可塑性を
有するものか、熱硬化性を有するものかの選択も適宜行
えばよい。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、雄型は、筐体
の内壁と一体のボスやリブ等の突起を成型するための凹
部を有しており、雄型及び雌型を閉じることにより樹脂
材と金属箔とを加圧して、樹脂材と金属箔とを成型する
と同時に、樹脂材が金属箔を突破して金属箔の破断端部
と共に凹部に侵入することにより突起を成型している。
このため、成型時に金属箔の破断端部が凹部方向に引っ
張られ、金属箔のしわが生じにくい。
【0034】請求項2記載の発明によれば、所定径の針
穴を有する金属箔を使用していることから、雄型と雌型
とを閉じたときに、樹脂材及び金属箔との間の気体が針
穴から漏出するため、金属箔に空気だまりが生じにく
い。また、金属箔から漏出した樹脂材により金属箔と接
着しているため、接着剤を必要とせず、コストの削減が
可能である。
【0035】請求項4の発明によれば、樹脂材が金属箔
を突破した後、樹脂材と金属箔との間の気体がイジェク
トピンホールを介して雄型の外に放出されるため、より
確実に空気だまりの発生を防止することができる。
【0036】請求項5の発明によれば、筐体が金属箔を
突破して内壁から一体に突出するリブやボスなどの突起
を備えることから、金属箔により所定の電磁波遮断性能
を維持しつつ、該突起に電子部品を固定したり、筐体内
部を区画したりすることが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる電磁波遮蔽用筐体を製造するた
めの金型の一例を示す断面図である。
【図2】同上面図である。
【図3】同金型に金属箔を配置した状態を示す断面図で
ある。
【図4】同金型に樹脂シートを配置した状態を示す断面
図である。
【図5】同金型を閉じた状態を示す斜視図である。
【図6】同金型による成型の様子を示す要部断面図であ
る。
【図7】同金型を完全に閉じた状態を示す断面図であ
る。
【図8】同金型から離型する様子を示す断面図である。
【図9】本発明に係わる電磁波遮蔽用筐体の一例を示す
斜視図である。
【図10】電磁波遮蔽用筐体の他の一例を示す斜視図で
ある。
【図11】図10に示す電磁波遮蔽用筐体の要部断面図
である。
【図12】電磁波遮蔽用筐体を製造するための金型の他
の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1,2・・・・・・・・電磁波遮蔽用筐体 5・・・・・・・・・・雄型 5a・・・・・・・・・リブ用凹部 5b・・・・・・・・・ボス用凹部 5c,5d・・・・・・イジェクトピンホール 6,7・・・・・・・・イジェクトピン 8・・・・・・・・・・雌型 8a・・・・・・・・・キャビティ 10,11・・・・・・金属箔 11a・・・・・・・・針穴 15,16・・・・・・樹脂シート 17,18・・・・・・筐体 20・・・・・・・・・リブ 21・・・・・・・・・ボス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29L 31:34 B29L 31:34 Fターム(参考) 4F100 AB01A AB33A AK01B BA02 BA10A BA10B CB00 DB18 EC052 EC182 EH461 EJ202 EJ422 GB41 JB13B JB16B JD08 4F202 AA36 AD03 AG03 AH33 CA09 CB01 CB13 CB26 CC10 CK35 CK84 CM03 CN01 CQ05 4F204 AA36 AD03 AG03 AH33 FA01 FB01 FB13 FB24 FE27 FN04 FN15 5E321 AA23 BB21 CC16 GG05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体内に納められた電子部品を外来の電磁
    波から遮蔽し、又は該電子部品から放出される電磁波を
    該筐体外に漏出するのを防止するための電磁波遮蔽用筐
    体の製造方法において、該筐体の外壁を成型するための
    雌型と、該筐体の内壁と一体のボスやリブ等の突起を成
    型するための凹部を有する雄型とを開いた状態で、該雄
    型と該雌型との間の雄型側に金属箔を配置すると共に、
    雌型側に熱可塑性又は熱硬化性を有する樹脂材を配置
    し、次に、該雄型及び該雌型を閉じることにより該樹脂
    材と該金属箔とを加圧して、該樹脂材と該金属箔とが対
    向している面のいずれか一方又は双方に塗布された接着
    剤により該樹脂材と該金属箔とを接着しつつ成型すると
    同時に、該樹脂材が該金属箔を突破して該金属箔の破断
    端部と共に該凹部に侵入することにより該突起を成型
    し、その後、該雄型又は該雌型を開いて、成型された筐
    体を離型してなる電磁波遮蔽用筐体の製造方法。
  2. 【請求項2】筐体内に納められた電子部品を外来の電磁
    波から遮蔽し、又は該電子部品から放出される電磁波を
    該筐体外に漏出するのを防止するための電磁波遮蔽用筐
    体の製造方法において、該筐体の外壁を成型するための
    雌型と、該筐体の内壁を成型するための雄型とを開いた
    状態で、該雄型と該雌型との間の雄型側に、所定径の針
    穴を有する金属箔を配置すると共に、雌型側に熱可塑性
    又は熱硬化性を有する樹脂材を配置し、次に、該雄型及
    び該雌型を閉じることにより該樹脂材と該金属箔とを加
    圧して該樹脂材と該金属箔とを成型すると同時に、該樹
    脂材及び該金属箔との間の気体及び該樹脂材が該針穴か
    ら漏出し、漏出した該樹脂材により該金属箔と接着し、
    その後、該雄型又は該雌型を開いて、成型された筐体を
    離型してなる電磁波遮蔽用筐体の製造方法。
  3. 【請求項3】前記雄型は、前記筐体の内壁と一体のボス
    やリブ等の突起を成型するための凹部を有し、前記樹脂
    材が前記金属箔を突破して該金属箔の破断端部と共に該
    凹部に侵入することにより該突起が成型されてなる請求
    項2記載の電磁波遮蔽用筐体の製造方法。
  4. 【請求項4】前記雄型は、前記凹部の底部と該雄型の外
    部とを連通するように穿設されたイジェクトピンホール
    と、該イジェクトピンホールに挿入され該凹部から出没
    自在に配置されたイジェクトピンとを備え、前記樹脂材
    が前記金属箔を突破した後、該樹脂材と該金属箔との間
    の気体が該イジェクトピンホールを介して該雄型の外に
    放出され、該雄型又は該雌型を開いた後、該イジェクト
    ピンを該凹部から突出させて前記成型された筐体を離型
    してなる請求項1又は請求項3記載の電磁波遮蔽用筐体
    の製造方法。
  5. 【請求項5】筐体内に納められた電子部品を外来の電磁
    波から遮蔽し、又は該電子部品から放出される電磁波を
    該筐体外に漏出するのを防止するための電磁波遮蔽用筐
    体において、熱可塑性又は熱硬化性を有する樹脂材を成
    形した筐体と、該筐体の内壁面に接着された金属箔とを
    備え、該筐体が該金属箔を突破して該内壁から一体に突
    出するリブやボスなどの突起を備えることを特徴とする
    電磁波遮蔽用筐体。
  6. 【請求項6】筐体内に納められた電子部品を外来の電磁
    波から遮蔽し、又は該電子部品から放出される電磁波を
    該筐体外に漏出するのを防止するための電磁波遮蔽用筐
    体において、熱可塑性又は熱硬化性を有する樹脂材を成
    形した筐体と、該筐体の内壁面に配置された所定径の針
    穴を有する金属箔とを備え、該針穴から漏出した該樹脂
    材により該金属箔が該樹脂材に接着されていることを特
    徴とする電磁波遮蔽用筐体。
  7. 【請求項7】前記筐体が、前記内壁から一体に突出する
    リブやボスなどの突起を備えることを特徴とする請求項
    6記載の電磁波遮蔽用筐体。
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