JP2015136631A - 空気浄化装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】空気の匂いを調整することができる空気浄化装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】香り成分を含む液体9を封入した液体容器8が、液体管6を介して循環タンク4に着脱自在に取り付けられている。また、ニオイセンサー11から取得した実測値と予め設定した目標値とを比較して、実測値が目標値に近づくように液体管6のバルブ7の開閉率を制御する制御回路部10を有している。これにより、気液接触室1から送り出される空気の匂いを調整する。
【選択図】図1
【解決手段】香り成分を含む液体9を封入した液体容器8が、液体管6を介して循環タンク4に着脱自在に取り付けられている。また、ニオイセンサー11から取得した実測値と予め設定した目標値とを比較して、実測値が目標値に近づくように液体管6のバルブ7の開閉率を制御する制御回路部10を有している。これにより、気液接触室1から送り出される空気の匂いを調整する。
【選択図】図1
Description
この発明は、空気浄化装置に関するものであり、特に散水式の空気浄化装置に関する。
従来、通過空気に散水して、その空気の温度や湿度を調整したり粉塵等を除去する散水式の空気浄化装置(いわゆる「エアワッシャー」)が用いられている。
特許文献1及び特許文献2の散水式空調装置は、ケーシングの導入口及び導出口に温度センサ及び湿度センサをそれぞれ設けている。また、検出した調整済み空気の温度及び湿度の、設定された目標温度及び目標湿度からの偏差を演算する演算手段を設けている。これにより、ノズルからの散水量及び散水温度を制御することで、目標温度かつ目標湿度の調整済み空気を得ている。
従来のエアワッシャーは、空気の温度及び湿度を調整することができる。しかしながら、空気の匂いは調整することができない課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、空気の匂いを調整することができる空気浄化装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
この発明の空気浄化装置は、外部と連通した空気流入口及び空気流出口を具備する有底状の気液接触室と、気液接触室の底部に設けた貯水槽と、貯水槽に対して着脱自在に構成され、かつ香りを有する成分を含む液体が封入された液体容器と、貯水槽と液体容器の間に介在された開閉弁と、貯水槽から供給された水及び液体を気液接触室の内部に散布する散水装置と、を具備するものである。
また、この発明の空気浄化装置の制御方法は、外部と連通した空気流入口及び空気流出口を具備する有底状の気液接触室と、気液接触室の底部に設けた貯水槽と、貯水槽に対して着脱自在に構成され、かつ香りを有する成分を含む液体が封入された液体容器と、貯水槽と液体容器の間に介在された開閉弁と、貯水槽から供給された水及び液体を気液接触室の内部に散布する散水装置と、を具備する空気浄化装置の制御方法において、匂い検出器で、検出した匂いに応じた実測値を出力する匂い検出ステップと、制御回路部で、開閉弁の開閉率を制御して実測値を予め設定した目標値に近づける制御ステップと、を具備するものである。
この発明の空気浄化装置及びその制御方法によれば、空気の匂いを調整することができる。
実施の形態1.
図1を参照して、この発明の実施の形態1の空気浄化装置について説明する。
図中、1は有底状の気液接触室である。気液接触室1の側壁の一部に、外部と連通した空気流入口2が設けられている。また、気液接触室1の上端部に、外部と連通した空気流出口3が設けられている。
図1を参照して、この発明の実施の形態1の空気浄化装置について説明する。
図中、1は有底状の気液接触室である。気液接触室1の側壁の一部に、外部と連通した空気流入口2が設けられている。また、気液接触室1の上端部に、外部と連通した空気流出口3が設けられている。
空気流出口3には、図示しない送風機が取り付けられている。この送風機は、気液接触室1の内部の空気を、空気流出口3から連通した浄化対象の建物の室内に送り出すものである。
気液接触室1の底部に、循環タンク(貯水槽)4が設けられている。循環タンク4には、散水用の水5が溜まるようになっている。
循環タンク4には、液体管6の一端部が連通している。液体管6は、バルブ(開閉弁)7を有している。
液体管6の他端部には、液体容器8が取り付けられている。液体容器8は、液体管6の他端部に対して着脱自在に構成されている。また、液体容器8には、香りを有する成分(以下「香り成分」という)を含む液体9が封入されている。
ここで、液体管6に図示しない逆流防止弁を設けるか、または液体管6の他端部を循環タンク4より重力方向に対して高い位置に取り付けることで、水5が液体容器8に流入するのを防いでいる。また、図中実線の矢印で示す如く、バルブ7を開けると液体9が循環タンク4に流入するようになっている。
バルブ7には、制御回路部10が接続されている。また、制御回路部10には、ニオイセンサー(匂い検出器)11が接続されている。
ニオイセンサー11は、金属酸化物半導体を用いて還元性の匂いを検出するものである。ニオイセンサー11は、検出した匂いに応じた値(以下「実測値」という)を制御回路部10に出力するようになっている。ニオイセンサー11は、浄化対象の建物の室内に少なくとも1つ設置されている。
制御回路部10は、ニオイセンサー11から取得した実測値と、予め設定された目標値とを比較するものである。また、この比較結果に応じて、実測値が目標値に近づくようにバルブ7の開閉率を制御する(いわゆる「フィードバック制御」を行う)ものである。
循環タンク4には、循環パイプ12の一端部が連通している。循環パイプ12には、循環ポンプ13が設けられている。循環ポンプ13は、循環タンク4に溜まった水5及び液体容器8から循環タンク4に流入した液体9を、循環パイプ12の他端部に汲み上げるものである。
循環パイプ12の他端部は、気液接触室1の側壁を貫通して気液接触室1の内部に連通しており、この他端部に散水ノズル(散水装置)14が設けられている。散水ノズル14は、循環タンク4から供給された液体9を含む水5を気液接触室1の内部に散布するものである。
散水ノズル14と循環タンク4の間に、気液接触用のフィルター15が介在されている。フィルター15は、空気流入口2と空気流出口3の間に設けられている。
このようにして構成された空気浄化装置100の動作について説明する。
まず、図中白抜きの矢印で示す如く、送風機により、空気浄化装置100の外部の空気が空気流入口2から気液接触室1の内部に送り込まれる。送り込まれた空気は、フィルター15を通過する。通過空気は、空気流出口3から空気浄化装置100の外部に送り出される。
まず、図中白抜きの矢印で示す如く、送風機により、空気浄化装置100の外部の空気が空気流入口2から気液接触室1の内部に送り込まれる。送り込まれた空気は、フィルター15を通過する。通過空気は、空気流出口3から空気浄化装置100の外部に送り出される。
また、散水ノズル14は、循環タンク4から供給された液体9を含む水5をフィルター15に向けて散布する。散布された液体9を含む水5は、図中点線の矢印で示す如く、フィルター15を通過して循環タンク4に落水する。
このようにして、気液接触室1の内部で空気と液体9を含む水5とが接触する。これにより、香り成分を含む空気を浄化対象の建物の室内に送り込むことができる。
図2は、この実施の形態1の制御回路部10の動作を示すフローチャートである。
まず、制御回路部10は、ニオイセンサー11から実測値を取得する(ステップST1)。
まず、制御回路部10は、ニオイセンサー11から実測値を取得する(ステップST1)。
次いで、制御回路部10は、取得した実測値と予め設定された目標値とを比較する(ステップST2)。実測値と目標値との差分の絶対値が閾値未満である場合、制御回路部10はバルブ7の開閉率を維持したまま処理を終了する。
一方、差分の絶対値が閾値以上である場合、制御回路部10は実測値と目標値の大小を判定する(ステップST3)。実測値が目標値より大きい場合、制御回路部10はバルブ7の開閉率を下げて、液体容器8から循環タンク4に流入する液体9の量を減らす(ステップST4)。一方、実測値が目標値より小さい場合、制御回路部10はバルブ7の開閉率を上げて、液体容器8から循環タンク4に流入する液体9の量を増やす(ステップST5)。
以上のように、この実施の形態1の空気浄化装置100は、香り成分を含む液体9を封入した液体容器8が、液体管6を介して循環タンク4に着脱自在に取り付けられている。また、ニオイセンサー11から取得した実測値と予め設定した目標値とを比較して、実測値が目標値に近づくように液体管6のバルブ7の開閉率を制御する制御回路部10を有している。
これにより、気液接触室1から送り出される空気の匂いを調整することができる。その結果、浄化対象の建物の室内にアロマ効果のある空気を送り込むことで、居住者にとってより快適で心地よい空間を提供することができる。
これにより、気液接触室1から送り出される空気の匂いを調整することができる。その結果、浄化対象の建物の室内にアロマ効果のある空気を送り込むことで、居住者にとってより快適で心地よい空間を提供することができる。
なお、制御回路部10は、図示しない風量取得手段を有するものとしてもよい。この風量取得手段は、送風機が送り出す空気の量(以下「風量」という)の値を取得するものである。制御回路部10は、風量の値に応じてバルブ7の開閉率を制御するものとしてもよい。
また、制御回路部10は、図示しないタッチキーやスイッチなどの操作入力部を有するものとしてもよい。この操作入力部は、バルブ7の制御に用いる目標値をユーザーが入力するものである。また、バルブ7の開閉率をユーザーが手動で設定するものである。これにより、水5の交換やフィルター15のメンテナンスのタイミング、室内の環境、ユーザーの感覚などに応じて、循環タンク4に流入する液体9の量を適切に調整できるようになる。
また、ニオイセンサー11は、浄化対象の建物の複数の部屋にそれぞれ設置してもよく、1つの部屋に複数設置してもよい。制御回路部10は、複数のニオイセンサー11の実測値のそれぞれと目標値とを比較してもよく、各部屋のニオイセンサー11の実測値の平均値と目標値とを比較してもよく、選択したいずれか1つのニオイセンサー11の実測値と目標値とを比較してもよい。
また、ニオイセンサー11の構造は、金属酸化物半導体を用いたものに限定されない。空気中に含まれる香り成分の量に応じた値を出力するものであれば、任意の構造のセンサーを用いてよい。
また、送風機を空気流入口2に取り付けたものとしてもよい。
また、空気流出口3に、除滴板を有する調湿装置(いわゆる「デシカントローター」)を取り付けたものとしてもよい。このデシカントローターは、気液接触室1から送り出された空気を連続的に除湿するものである。
また、循環タンク4の内部に、電解用電極を設けたものとしてもよい。この電解用電極は、電気分解により次亜塩素酸を発生させて、循環タンク4に溜まった水5の有効塩素濃度の値を一定値に維持するものである。これにより、気液接触室1の内部における雑菌の繁殖を抑制することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 気液接触室
2 空気流入口
3 空気流出口
4 循環タンク(貯水槽)
5 水
6 液体管
7 バルブ(開閉弁)
8 液体容器
9 液体
10 制御回路部
11 ニオイセンサー(匂い検出器)
12 循環パイプ
13 循環ポンプ
14 散水ノズル(散水装置)
15 フィルター
100 空気浄化装置
2 空気流入口
3 空気流出口
4 循環タンク(貯水槽)
5 水
6 液体管
7 バルブ(開閉弁)
8 液体容器
9 液体
10 制御回路部
11 ニオイセンサー(匂い検出器)
12 循環パイプ
13 循環ポンプ
14 散水ノズル(散水装置)
15 フィルター
100 空気浄化装置
Claims (3)
- 外部と連通した空気流入口及び空気流出口を具備する有底状の気液接触室と、
前記気液接触室の底部に設けた貯水槽と、
前記貯水槽に対して着脱自在に構成され、かつ香りを有する成分を含む液体が封入された液体容器と、
前記貯水槽と前記液体容器の間に介在された開閉弁と、
前記貯水槽から供給された水及び前記液体を前記気液接触室の内部に散布する散水装置と、
を具備することを特徴とする空気浄化装置。 - 検出した匂いに応じた実測値を出力する匂い検出器と、
前記開閉弁の開閉率を制御して前記実測値を予め設定した目標値に近づける制御回路部と、
を具備することを特徴とする請求項1記載の空気浄化装置。 - 外部と連通した空気流入口及び空気流出口を具備する有底状の気液接触室と、前記気液接触室の底部に設けた貯水槽と、前記貯水槽に対して着脱自在に構成され、かつ香りを有する成分を含む液体が封入された液体容器と、前記貯水槽と前記液体容器の間に介在された開閉弁と、前記貯水槽から供給された水及び前記液体を前記気液接触室の内部に散布する散水装置と、を具備する空気浄化装置の制御方法において、
匂い検出器で、検出した匂いに応じた実測値を出力する匂い検出ステップと、
制御回路部で、前記開閉弁の開閉率を制御して前記実測値を予め設定した目標値に近づける制御ステップと、
を具備することを特徴とする空気浄化装置の制御方法。
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JP2014007652A JP2015136631A (ja) | 2014-01-20 | 2014-01-20 | 空気浄化装置及びその制御方法 |
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2014
- 2014-01-20 JP JP2014007652A patent/JP2015136631A/ja active Pending
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