JP2015135261A - 薄鋼帯の漏洩磁束探傷装置および方法 - Google Patents

薄鋼帯の漏洩磁束探傷装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】薄鋼帯張力によるリフトオフ変動にかかわらず同一の検出感度でオンライン探傷ができる、薄鋼帯の漏洩磁束探傷装置および方法を提供することを目的とする。【解決手段】薄鋼帯の幅方向に複数個のレーザ距離計を配置し、磁化器の磁極間隙より非磁性中空ロール内面までの距離を計測し、あらかじめ測定され格納された磁気センサのリフトオフに対する相対出力特性と、計測した前記距離から演算した、薄鋼帯に張力が無いときに対する薄鋼帯走行時に張力が生じたときの磁気センサのリフトオフの変動分に基づいて、前記信号処理後の出力に対して、磁気センサのリフトオフの変動分による出力補正を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、薄鋼帯といった被検査体中に存在する微小欠陥を漏洩磁束法により検出する、薄鋼帯の漏洩磁束探傷装置および方法に関するものである。
鋼帯といった磁性体中の欠陥を検出する方法として、漏洩磁束法が広く使用されている。図4は、漏洩磁束法の原理を説明する図である。図中、21は磁気センサ、22は磁化器、23は鋼帯等の被検査体、24は欠陥、および25は磁束をそれぞれ示す。
磁化器22により被検査体23を磁化する。磁化器22により発生する磁束の大部分は磁気抵抗の少ない被検査体23の中を通過するが、被検査体23中に欠陥24が存在すると、その欠陥24により磁束の通過が妨げられ、一部の磁束が空中に漏洩する。この漏洩した磁束を、被検査体より所定のリフトオフだけ離して配置された磁気センサ21で検出することにより欠陥24の存在を検知する。
このような漏洩磁束法を用いた鋼帯の微小欠陥検出装置が、例えば、特許文献1に開示されている。図5は、特許文献1に開示された鋼帯の微小欠陥検出装置を説明する図である。図中、4は非磁性ロール、5は磁化器、11は磁気シールド板、12はE型磁気センサ、13は増幅器、14はハイパスフィルタ、15は全波整流器、16は判定回路、および17は自動カットオフ周波数設定器をそれぞれ示す。
非磁性ロール4内に、磁化コイルを有する磁化器5を配置し、非磁性ロール4を介して、その上方を走行する被検査体(薄鋼帯)3を走行方向に磁化する。非磁性ロール4の上方には、磁気センサとして、磁気シールド板11で囲ったE型形状のE型磁気センサ12を設置する。
図6は、E型磁気センサの動作原理を説明する図である。E型磁気センサ12は、図6に示すように、強磁性体で作られたE型コアの磁極12a〜12cの内、中央の磁極12cにサーチコイル18を巻回し、これら3個の磁極12a〜12cの列が被検査体(薄鋼帯)3の走行方向に沿うように配置されている。
欠陥24が図6(a)で示す位置にあるとき、漏洩磁束19は磁極12aから磁極12cを通過し、サーチコイル18を下向きに通過する。そして、被検査体(薄鋼帯)3が図に示す走行方向に走行して、欠陥24が図6(b)で示す位置に来ると、漏洩磁束19は磁極12cから磁極12bを通過し、サーチコイル18を上向きに通過する。
このように、被検査体(薄鋼帯)3の走行に伴って欠陥24が移動することによってサーチコイル18を通過する磁束量が変化し、サーチコイル18には磁束の変化量に比例した電圧が発生する。ここで、磁気センサにE型磁気センサ12を適用した場合の特長として、鋼帯近傍の浮遊磁束やE型磁気センサの外側から到来する地合ノイズなどは、磁極12aから磁極12bへ直接通過するので、サーチコイル18への影響はなく、低減可能としている。また、鋼帯の振動、センサの振動に起因する磁場変化も、磁極12aと磁極12cで構成される磁気回路と磁極12bと磁極12cで構成される磁気回路とで打ち消され、サーチコイル18の信号内にノイズとして混入することを防ぐことが可能としている。
図5を参照した説明に戻って、E型磁気センサ12からの出力は、増幅器13により電気的に増幅し、ハイパスフィルタ14を介してノイズを抑制してS/N比を改善し、さらに全波整流器15により整流した後、整流した信号に基づいて判定回路16にて欠陥を判定してその結果を出力する。自動カットオフ周波数設定器17は、E型磁気センサ12の磁極間の距離P(mm)、リフトオフL(mm)、被検査体の走行速度V(mm/s)より、これらに応じた最適なカットオフ周波数F(Hz)を設定するもので、これに基づいたハイパスフィルタ14を用いれば、最大に近いS/N比で欠陥の検出を行うことができるとしている。
次に、特許文献2には、磁気センサアレイの校正を行う技術が開示されている。すなわち、非磁性ロール上方に所定のリフトオフだけ離し、幅方向に一定ピッチで配列された複数個の磁気センサについて、非磁性ロールの表面にその胴長方向に導線を貼り付け、この導線に電流を流して磁界を発生させた状態でロールを回転させ、当該磁界を基準磁界として磁気センサの感度校正を行う方法である。
図7は、特許文献2に開示された磁気センサ感度校正方法を説明する図である。図7(a)は正面図、(b)は側断面図である。図7において、31は、非磁性ロール4の胴長方向に沿って張り付けられた導線、32は直流電源である。直流電源32により導線31に規定電流を流し、非磁性ロール4を回転させながら、導線31により生ずる基準磁界を欠陥擬似磁界とすることにより、検出器1内の複数個の磁気センサ2の各々の出力が所定値となるように感度を調整することで、比較的簡便に磁気センサの校正を行うことができるとしている。
これにより、オフライン状態で、例えば板厚0.16mmの鋼板サンプルにφ0.1mmのドリルホールを穴開けし、これが幅方向に一定ピッチで配列された磁気センサの内、代表チャンネルの直下に位置するよう非磁性ロールに鋼板サンプルを貼り付け、リフトオフが0.5mmになるように高さ調整した後、非磁性ロールを回転しながら、所定の感度となるように磁気センサ代表チャンネルの感度調整を行う。次に、鋼板サンプルを取り外し、導線を貼り付け、規定電流を流しながら、ロールを回転させ、磁気センサ代表チャンネルの出力値を読み取る。最後に、他の全ての磁気センサ出力が該磁気センサ代表チャンネルと同じ出力となるよう、感度調整を実施することにより、全チャンネルについての感度校正が可能となる。
上記オフライン状態での感度校正の実施後、オンラインでの薄鋼帯検査においても同様、リフトオフ0.5mmで検査するよう、あらかじめ受信される板厚情報より磁気センサ群の高さ方向についてプリセットを行えば、オフライン感度校正時と同じ検出感度で、薄鋼帯の欠陥の検出が可能となる。
また、特許文献3には、強磁性体金属被検体と磁気センサとの距離を磁気センサと併置した距離計で測定し、測定された距離に応じて、磁気センサの出力を補正する、漏洩磁束探傷の技術が開示されている。
特開平9−145679号公報 特開平9−229905号公報 特開2001−194342号公報
漏洩磁束法では、一定感度で検査を行うためには、常に各磁気センサのリフトオフを一定に保つ必要がある。図2は、センサ欠陥出力信号のリフトオフ相対出力特性を示す図である。オフライン状態で、φ0.1mmのドリルホールを開けた板厚0.16mmの鋼板サンプルを非磁性ロール表面に貼り付け、これを回転させながら、リフトオフを0.45mmから1.0mmまで変えたときの、センサ感度のリフトオフに対する変化特性を図示する。
なお、図2において、縦軸はリフトオフ0.5mmにおけるセンサ出力を100%として相対出力(%)と示している。図2より、検査リフトオフを0.5mmとした場合を基準とすると、これが0.1mm大きくなるとセンサ感度が約30%、また0.2mm大きくなると約60%減衰する。このことから、オフラインでの感度校正と同一の感度でオンライン検査するためには、常にリフトオフを一定に保つことが重要であることが分かる。
これに対し、特許文献1で開示された技術は、高S/Nでの検査が実現可能であるものの、この技術のみでは次のような問題点があった。すなわち、オフライン状態で特許文献2に開示された方法により、磁気センサ群の感度校正は可能であるが、走行する鋼帯をオンライン検査する場合、非磁性ロールには、その表面に所定の張力で引っ張られた鋼帯が所定の巻き付け角度で巻き付けられているので、非磁性ロールの軸受部及びロール表面には鉛直下方向に荷重が加えられ、非磁性ロールが下側方向(磁気センサから遠ざかる方向)に撓むこととなる。
この結果、あらかじめ設定された検査リフトオフよりも、大きなリフトオフで検査することとなり、このリフトオフ拡大分だけ、検査感度が落ちることとなる。なお、本リフトオフ拡大量は張力設定値、すなわち鋼種、板幅、板厚に応じて変動、また、ロール中央部ほど大きく、ロール端に近づくほど小さくなる傾向にある。
図3は、張力無し、有り時でのリフトオフ変動を示す図である。非磁性ロール4内の磁化器5の磁極間隙を通過し、非磁性ロール4の内面へレーザ光が到達するように、レーザ距離計ヘッド6a、6b、6cの3台を、幅方向中央位置及び中央より各々300mm離れた位置へ左右に設置し、板厚0.23mm、板幅1024mmの薄鋼帯3を、非磁性ロールに対する巻き付け角が100°となるよう巻き付け、この状態で、張力が無いときと有るときでの各レーザ距離計6出力を記録した結果を示す。
この結果、オンライン探傷時には、板張力による非磁性ロール部の撓みなどのため、ロール中央部でリフトオフが0.280mmに拡大する。リフトオフの0.280mm拡大と図2のセンサ出力のリフトオフ特性グラフより、オフライン校正時よりも感度が約70%程度減衰した条件で検査を行ってしまうことになる。さらに、ロール中央部から離れたレーザ距離計ヘッド6b、6cでのリフトオフは0.255mmと、ロール中央部に比べて小さくなり、薄鋼帯幅方向でもリフトオフ量の変動があることが分かった。
なお、非磁性ロールの肉厚を厚くすることで、上記撓みによるリフトオフ拡大量を低減することは可能であるものの、漏洩磁束法では被検査材を充分磁化する必要が有り、ロール肉厚を厚くすると被検査材と磁化器磁極との距離が拡大することにより、磁化効率が落ちるため限界が有る。さらに、非磁性ロールへの鋼帯巻き付け角度を小さくすることで、鉛直下方の荷重を小さくはできるものの、鋼帯走行時のスリップの懸念があるため余り小さくできないことから、鋼帯張力によるリフトオフ拡大量をオンライン検査において影響が出ないレベルまで抑えることは不可能である。
また、磁気センサと同じ側に距離計を併置する特許文献3で開示された技術では、磁気センサ側にはスペース的に距離センサの設置が難しいという問題がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、薄鋼帯張力によるリフトオフ変動にかかわらず同一の検出感度でオンライン探傷ができる、薄鋼帯の漏洩磁束探傷装置および方法を提供することを目的とする。
上記課題は、以下の発明によって解決できる。
[1] 非磁性中空ロール内に配置され、該非磁性中空ロールの上を走行する薄鋼帯を走行方向に磁化する磁化器と、
前記薄鋼帯の上方に所定のリフトオフだけ離され、前記薄鋼帯の幅方向に一定ピッチで配置された複数個の磁気センサと、
該磁気センサの信号を、増幅、フィルタ処理、および全波整流処理といった信号処理を行う信号処理部と、
該信号処理部よりの出力に基づき欠陥判定する欠陥判定部とを具備することを特徴とする薄鋼帯の漏洩磁束探傷装置において、
前記幅方向に複数個配置され、前記磁化器の磁極間隙より前記非磁性中空ロール内面までの距離を計測するレーザ距離計と、
該レーザ距離計で計測した前記距離に基づき、前記薄鋼帯に張力が無いときに対する前記薄鋼帯走行時に張力が生じたときの前記リフトオフの変動分を演算するリフトオフ変動演算部と、
あらかじめ測定された前記磁気センサのリフトオフに対する相対出力特性を格納するリフトオフ特性記憶部と、
該リフトオフ特性記憶部に格納された相対出力特性と前記リフトオフ変動演算部で演算された前記リフトオフの変動分に基づき、前記信号処理部からの出力に対して、前記リフトオフの変動分による出力補正を行うリフトオフ補正部とを具備することを特徴とする薄鋼帯の漏洩磁束探傷装置。
[2] 非磁性中空ロール内に配置した磁化器で、前記非磁性中空ロールの上を走行する薄鋼帯を走行方向に磁化し、
前記薄鋼帯の上方に所定のリフトオフだけ離し、前記薄鋼帯の幅方向に一定ピッチで配置された複数個の磁気センサで漏洩磁束を計測し、
計測した信号を増幅、フィルタ処理、および全波整流処理といった信号処理を行い、信号処理後の出力に基づき欠陥判定することを特徴とする薄鋼帯の漏洩磁束探傷方法において、
前記幅方向に複数個のレーザ距離計を配置し、前記磁化器の磁極間隙より前記非磁性中空ロール内面までの距離を計測し、
あらかじめ測定され格納された前記磁気センサのリフトオフに対する相対出力特性と、計測した前記距離から演算した、前記薄鋼帯に張力が無いときに対する前記薄鋼帯走行時に張力が生じたときの前記リフトオフの変動分に基づいて、前記信号処理後の出力に対して、前記リフトオフの変動分による出力補正を行うことを特徴とする薄鋼帯の漏洩磁束探傷方法。
本発明によれば、薄鋼帯張力によるリフトオフ変動量を計測し、幅方向に配列された各磁気センサに対してリフトオフ変動量による出力補正を行うようにしたので、オフラインで校正された検出感度と同一の感度でのオンライン探傷が可能となる。
本発明に係る薄鋼帯の漏洩磁束探傷装置の構成を示す図である。 センサ欠陥出力信号のリフトオフ相対出力特性を示す図である。 張力無し、有り時でのリフトオフ変動を示す図である。 漏洩磁束探傷法の原理を説明する図である。 特許文献1に開示された鋼帯の微小欠陥検出装置を説明する図である。 E型磁気センサの動作原理を説明する図である。 特許文献2に開示された磁気センサ感度校正方法を説明する図である。
本発明を実施するための形態について、以下に説明を行う。図1は、本発明に係る薄鋼帯の漏洩磁束探傷装置の構成を示す図である。図1(a)の左側には本発明による探傷機構の側断面図を、および(a)の右側にはその他の処理部を、さらに(b)には本発明による探傷機構の正面図をそれぞれ示す。図中、1は検出部、2は磁気センサ、3は薄鋼帯、4は非磁性ロール、5は磁化器、6はレーザ距離計ヘッド、7は信号処理部、8はレーザ距離計アンプ、9はリフトオフ補正部、91はリフトオフ特性記憶部、92はリフトオフ変動演算部、および10は欠陥判定部をそれぞれ示す。なお、本発明で対象とする薄鋼帯とは、その板厚が、0.5mm以下の鋼帯を表すものとする。
検出器1は、薄鋼帯3より所定のリフトオフだけ離し、幅方向に一定のピッチで配列された複数個の磁気センサ2からなる。中空の非磁性ロール4の内部には磁化器5が固定され、そして非磁性ロール4の内面までの距離を計測することでリフトオフ変動量を求めるように、レーザ距離計ヘッド6が磁化器5の磁極間隙部よりレーザ光を通過させることができるように設置されている。なお、図1においては、幅方向に所定のピッチでレーザ距離計ヘッド6を5式配置している。
非磁性ロール4には薄鋼帯3が巻き付けられ、走行する際に薄鋼帯3に張力がかかると、図1(b)に示すように、非磁性ロール4及び軸受部(図示しない)には、鉛直下方に荷重が掛かり、非磁性ロールが下側方向(磁気センサから遠ざかる方向)に撓むため、薄鋼帯3と磁気センサ2との正規なリフトオフLに対し、ΔLだけリフトオフが拡大する。なお、このリフトオフ拡大量は、非磁性ロール中央部に位置するセンサで一番大きく、中央部から幅方向に離れた位置にあるセンサほど小さいものとなることは、前掲した図3についての記載でしたところである。
次に、図1(a)において、信号処理部7では、各磁気センサ2からの出力信号を電気的に増幅、フィルタ処理、全波整流処理といった信号処理が施される。リフトオフ補正部9には、信号処理部7からの出力以外に、レーザ距離計ヘッド単位に設けられるレーザ距離計アンプ8からの距離信号(非磁性ロール4の内面までの距離)が入力される。
そして、リフトオフ補正部9では、あらかじめ各磁気センサ2のリフトオフに対する相対出力特性を測定し格納するリフトオフ特性記憶部91と、レーザ距離計ヘッド6で計測した距離に基づき、薄鋼帯3に張力が無いときに対する薄鋼帯3の走行時に張力が生じたときのリフトオフ変動分を演算するリフトオフ変動演算部92とを具備し、リフトオフ特性記憶部91に格納された相対出力特性とリフトオフ変動演算部92で演算されたリフトオフの変動分に基づき、信号処理部からの出力に対して、リフトオフの変動分による出力補正を行う。
そして最終的に、欠陥判定部10では、あらかじめ設定された欠陥判定しきい値とリフトオフ補正部9でリフトオフの変動分を補正された出力値とを比較することによって、欠陥判定が行われる。
以上のような装置構成ならびに処理を行うことにより、オンライン検査状態で薄鋼帯にかかる張力が変化して、各磁気センサのリフトオフ量が変動したとしても、本発明では、幅方向に配列された磁気センサ群に対し、リフトオフ変動分に応じた各センサ出力の感度補正ができるので、あらかじめオフラインで校正された検出感度と同じ感度で且つ鋼種、板幅、板厚に応じて設定変更される張力によらずに一定の感度で、オンライン検査することが可能となる。
なお、幅方向に配列されるレーザ距離計の個数は、その数が多いほど、より正確なリフトオフ補正が可能であるものの、その分、費用や設置の手間がかかることから、例えば3〜5台を設置することが好適である。そしてこの場合には、レーザ距離計ヘッド6の間に位置する磁気センサ群については、これらを挟むレーザ距離計の計測値を線形補間することで、幅方向に配列された個々の磁気センサについてのリフトオフ拡大量をリフトオフ補正部9にて算出するようにすると良い。
1 検出部
2 磁気センサ
3 薄鋼帯
4 非磁性ロール
5 磁化器
6 レーザ距離計ヘッド
7 信号処理部
8 レーザ距離計アンプ
9 リフトオフ補正部
91 リフトオフ特性記憶部
92 リフトオフ変動演算部
10 欠陥判定部
11 磁気シールド板
12 E型磁気センサ
12a〜12c 磁極
13 増幅器
14 ハイパスフィルタ
15 全波整流器
16 判定回路
17 自動カットオフ周波数設定器
18 サーチコイル
19 漏洩磁束
21 磁気センサ
22 磁化器
23 被検査体
24 欠陥
25 磁束
31 導線
32 直流電源

Claims (2)

  1. 非磁性中空ロール内に配置され、該非磁性中空ロールの上を走行する薄鋼帯を走行方向に磁化する磁化器と、
    前記薄鋼帯の上方に所定のリフトオフだけ離され、前記薄鋼帯の幅方向に一定ピッチで配置された複数個の磁気センサと、
    該磁気センサの信号を、増幅、フィルタ処理、および全波整流処理といった信号処理を行う信号処理部と、
    該信号処理部よりの出力に基づき欠陥判定する欠陥判定部とを具備することを特徴とする薄鋼帯の漏洩磁束探傷装置において、
    前記幅方向に複数個配置され、前記磁化器の磁極間隙より前記非磁性中空ロール内面までの距離を計測するレーザ距離計と、
    該レーザ距離計で計測した前記距離に基づき、前記薄鋼帯に張力が無いときに対する前記薄鋼帯走行時に張力が生じたときの前記リフトオフの変動分を演算するリフトオフ変動演算部と、
    あらかじめ測定された前記磁気センサのリフトオフに対する相対出力特性を格納するリフトオフ特性記憶部と、
    該リフトオフ特性記憶部に格納された相対出力特性と前記リフトオフ変動演算部で演算された前記リフトオフの変動分に基づき、前記信号処理部からの出力に対して、前記リフトオフの変動分による出力補正を行うリフトオフ補正部とを具備することを特徴とする薄鋼帯の漏洩磁束探傷装置。
  2. 非磁性中空ロール内に配置した磁化器で、前記非磁性中空ロールの上を走行する薄鋼帯を走行方向に磁化し、
    前記薄鋼帯の上方に所定のリフトオフだけ離し、前記薄鋼帯の幅方向に一定ピッチで配置された複数個の磁気センサで漏洩磁束を計測し、
    計測した信号を増幅、フィルタ処理、および全波整流処理といった信号処理を行い、信号処理後の出力に基づき欠陥判定することを特徴とする薄鋼帯の漏洩磁束探傷方法において、
    前記幅方向に複数個のレーザ距離計を配置し、前記磁化器の磁極間隙より前記非磁性中空ロール内面までの距離を計測し、
    あらかじめ測定され格納された前記磁気センサのリフトオフに対する相対出力特性と、計測した前記距離から演算した、前記薄鋼帯に張力が無いときに対する前記薄鋼帯走行時に張力が生じたときの前記リフトオフの変動分に基づいて、前記信号処理後の出力に対して、前記リフトオフの変動分による出力補正を行うことを特徴とする薄鋼帯の漏洩磁束探傷方法。
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