JP2015134616A - 封緘用クリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】袋体を構成している対向側壁が薄い場合や剛性を高くできない場合にも適用できるようにする。
【解決手段】袋体6の開口側を形成して互いに対向している一方の開口縁6Aと他方の開口縁6Bとを封止して袋体内から物品が抜けないようにする封緘用クリップである。要部は、基板10及び可動片15を有し、基板と可動片とが一方の開口縁6Aを挟持した状態で互いに係合する第1部材1と、第1部材1に連結されて他方の開口縁6Bを可動片15とで挟持する第2部材2とからなり、第1部材及び第2部材が一方側に設けられた係止脚25と、他方側に設けられて前記係止脚25を受け入れて係合する孔部14とを有し、第1部材を一方の開口縁6Aに基板と可動片との係合により取り付けた状態で、係止脚と孔部とを係脱することにより袋体6の開口を閉じたり開放可能となる。
【選択図】図5

Description

本発明は、各種の容器や鞘等の袋体に取り付けられて袋体の開口を閉じたり開放可能にする封緘用クリップに関する。
図7は特許文献1に開示されている鞘の抜け止め機構を示している。ここで、刃物の身Bを収容する鞘1が本願の袋体に対応し、鞘1の開口側に取り付けられて収納孔2に収容した身Bが抜けないようにするロック部材6が本願のクリップに対応している。このロック部材6は、鞘1の開口縁の板幅方向に配置される概略片状をなし、基端内側に設けられた取付溝7と、一側に連結されて鞘1の開口部分を塞ぐ係止部8と、先端側に設けられた指掛け部9とを有している。一方、鞘1には、ロック部材6に対応して取付凹部4及び支持ピン5が設けられている。ロック部材6は、同図のごとく鞘1に対し取付溝7が支持ピン5に係合した状態に取り付けられる。同図の状態では、刃物は身Bが収納孔2の一部を塞いでいる係止部8に当たって抜けない。鞘1を外す場合は、指掛け部9を利用してロック部材6を矢印Pの方向へ回動操作すると、係止部8が収納孔2から邪魔にならない箇所へ移動されることになる。
特開2002−277040号公報
上記特許文献1には、図7に示した構造以外の例も開示されているが、何れもがロック部材を枢支するための支持ピン、或いは軸支部を鞘の開口縁側に設けなくてはならないため鞘等の袋体として複雑化なものとなる。加えて、鞘等の袋体に支持ピンや軸支部を一体に形成するには所定の剛性を有していなくてはならず、例えば紙製のごとく袋体の材質的な制約から適用不可能となることもある。
本発明の目的は、以上のような背景から、特に、袋体に収容した物品(例えば、特許文献1と同様な刃物の身や刃、それらと類似するもの)の移動及び抜けだしを防止する構造として、袋体を構成している対向側壁が薄い場合や剛性を高くできない場合にも適用でき、また、取付性及び使い勝手に優れる封緘用クリップを提供することにある。他の目的は、以下の内容説明のなかで明らかにする。
上記目的を達成するため本発明は、袋体の開口側を形成して互いに対向している一方の開口縁と他方の開口縁とを封止して前記袋体内から物品が抜けないようにする封緘用クリップであって、基板及び該基板に連結された可動片を有し、前記基板と前記可動片とが前記一方の開口縁を挟持した状態で互いに係合する第1部材と、前記第1部材に連結されて前記他方の開口縁を前記可動片とで挟持する第2部材とからなり、前記第1部材及び前記第2部材が一方側に設けられた係止脚と、他方側に設けられて前記係止脚を受け入れて係合する孔部とを有しており、前記第1部材を前記一方の開口縁に前記基板と前記可動片との係合により取り付けた状態で、前記係止脚と前記孔部とを係脱することにより前記袋体の開口を閉じたり開放可能となることを特徴としている。
以上の本発明は、請求項2〜6で特定したように具体化されることがより好ましい。
(ア)、前記係止脚及び前記孔部による前記第1部材と前記第2部材との係合強度が前記基板と前記可動片との係合強度より大きい構成である(請求項2)。
(イ)、前記孔部は前記基板に突設した筒部により区画形成され、その筒部先端側が前記可動片に設けられた開口部と係合すると共に、前記係止脚は前記第2部材に突設されて第2部材の前記第1部材側への回動により前記孔部と係合する構成である(請求項3)。
(ウ)、前記可動片は、前記基板にヒンジ部を介して連結され、かつ前記袋体内に位置するように設けられていると共に、前記基板よりも薄肉となっている構成である(請求項4)。
(エ)、前記基板は、前記筒部をその自由端側に設けていると共に、前記可動片との係合部分に対応した内面部分に凹部を形成している構成である(請求項5)。
(オ)、前記基板又は/及び前記可動片に設けられて、一方から他方に向かって突出している位置ズレ防止用の突起を有している構成である(請求項6)。
請求項1の発明では、特許文献1との対比から以下に挙げるような利点を有している。
第1に、本発明のクリップは、袋体に対し基板と可動片とが一方の開口縁を挟持した状態で互いに係合することにより取り付けられる。従って、この構造では、袋体に対する取付構造として、図4及び図6(b)に例示されるごとく基体と可動片とを係合可能にするための単純な挿通孔を袋体側の開口縁に設けるだけでよいため、袋体を特許文献1のごとく複雑化することなく、紙製の袋体であっても適用容易となり、しかも袋体に後付方式で取り付けることも可能となる。
第2に、袋体ないしは物品の抜け防止構造としては、第1部材及び第2部材が一方側に設けられた係止脚と、他方側に設けられて係止脚を受け入れて係合する孔部とを有し、図5及び図6(c)に例示されるごとく第1部材を袋体の一方の開口縁に取り付けた状態で、係止脚と孔部とを係脱することにより袋体の開口を閉じたり開放可能となるため、操作性や使い勝手に優れている。
請求項2の発明では、第1部材と第2部材との係止脚及び孔部による係合強度が基板と可動片との係合強度より大きいため、袋体の開口を両部材で挟持して閉じた使用状態を確実に維持できる。
請求項3の発明では、まず、基板と可動片との係合構造が図4に例示されるごとく基板側の筒部と可動片側の開口部との係合であり、基板と第2部材との係合構造が図5に例示されるごとく第2部材側の係止脚と前記筒部の孔部との係合である。この利点は、筒部(その孔部)が可動片側の開口部との係合、及び第2部材の係止脚との係合を兼ねるため全体を簡素化でき、かつ、図5(c)に例示されるごとく係止脚が孔部に係合した使用状態では可動片側の開口部に対する筒部の係合が解除不能となるため袋体に対する取付強度も向上できる。
請求項4の発明では、可動片が基板にヒンジ部を介して連結されているため例えば袋体の開口縁が1mm以下の厚さでも、可動片がヒンジ部を介して基板側に接近されるため袋体の開口縁を可動片と基体との間に隙間なく挟持可能となる。また、可動片が基板よりも薄肉となっている点は、図6(b)から推察されるように物品を袋体内に出し入れするときに可動片が邪魔にならず、使い勝手を維持できるようにする。
請求項5の発明では、特に、基板が筒部をその自由端側に設け、また可動片との係合部分に対応した内面部分に凹部を形成しているため、筒部と可動片側の開口部との係合しろを確保し易くしたり、図4(a)から推察されるように袋体の開口縁を可動片との間に挟持したときに挟持状態を安定維持可能にする。
請求項6の発明では、基板又は/及び可動片に設けられて、一方から他方に向かって突出している位置ズレ防止用の突起を有していると、突起の食い込み作用、或いは図4に例示したごとく袋体の一方の開口縁に設けられた孔7aに係合したり、更に基板の孔10bにも係合し、それらにより袋体に対する取付状態を安定維持できる。
(a)と(b)は形態例の封緘用クリップを成形状態で異なる方向から見た斜視図である。 図1の封緘用クリップの細部を示し、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は下面図、(d)は左端面図、(e)は右端面図である。 (a)は図2(a)のA−A線断面図、(b)と(c)は図2(b)のB−B線断面図とC−C線断面図である。 上記封緘用クリップを袋体に第1部材により取り付けた状態を示し、(a)は側面図、(b)は断面図、(c)は図4(b)のD−D線断面図である。 上記封緘用クリップを更に袋体に第2部材を第1部材に係合した使用状態を示し、(a)は側面図、(b)は断面図、(c)は図5(b)のE−E線断面図である。 上記封緘用クリップの使用説明図で、(a)は袋体の上面図、(b)はクリップを取り付けた状態での袋体の上面図、(c)はクリップの使用状態での袋体の上面図である。 特許文献1の構造を示す説明図である。
次に、本発明の形態例について添付図面を参照しながら説明する。この説明では、本発明を適用したクリップの構造を詳述した後、使用要領を作動と共に明らかにする。
(構造)この封緘用クリップ5は、図1及び図6に示されるごとく、樹脂の射出成形体であり、容器や鞘等の袋体6に取り付けられて、袋体6の開口側を形成して互いに対向している一方の開口縁6Aと他方の開口縁6Bとを封止して袋体6内から物品9が抜けないようにするものである。言い換えると、袋体6に取り付けられて、袋体6の開口側を形成して互いに対向している一方の開口縁6Aと他方の開口縁6Bとを封止して、袋体6が物品9から不用意に抜けたり外れないようにするものである。
主な要部は、クリップ5が基板10及び基板10に連結された可動片15を有し、基板10と可動片15とが一方の開口縁6Aを挟持した状態で互いに係合する第1部材1と、第1部材1に連結されて他方の開口縁6Bを可動片15とで挟持する第2部材2とからなる点、第1部材1及び第2部材2が一方側に設けられた係止脚25と、他方側に設けられて係止脚25を受け入れて係合する孔部14とを有している点、第1部材1が一方の開口縁6Aに対して基板10と可動片15との係合により取り付けられる点、その取付状態で、係止脚25と孔部14とを係脱することにより袋体6の開口を閉じたり開放可能となる点、孔部14が基板10に突設した筒部13により区画形成され、その筒部先端側が可動片15に設けられた開口部18と係合する点、等にある。以下、それらの具体的構成について詳述する。
まず、第1部材1は、舌ないしは片状の基板10と、基板10にヒンジ部3を介して回動可能に連結された可動片15とからなる。基板10は、可動片15と対向する内面にあって、自由端11側に突設された筒部13と、筒部13の根本の両側に設けられた凹部10aと、筒部13と後端12との間に設けられた小径の孔10bとを有している。
筒部13は、矩形筒状であり、図3のごとく筒内が上下に貫通した孔部14となっている。筒部13には凸形の係合部13aが先端の両側(左右)に突設されると共に、孔部14には凸形の係合部14aが左右内面に対向して突設されている。このうち、各係合部13aは、筒部13の両側にあって、側部における前後方向の略中間より手前側(自由端11)に突出されている。各係合部14aは、孔部14の両側にあって、孔部14の上下略中間に突設されている。
各凹部10aは、図1のごとく基板10の内面にあって筒部13の根本の両側を一段低く形成した段差状となっている。このような凹部構成は、係合部13aと後述する可動片15側の凹状係合部18aとの係合しろを確保し易くしたり、袋体6の一方の開口縁6Aを基体10と可動片15との間に安定挟持し易くする。一方、孔10bは、後述する可動片側の突起19と嵌合する箇所である。
これに対し、可動片15は、基板10に重ねられる大きさの片状であり、ヒンジ部3を介して基板10の内面に向けて回動可能ないしは弾性変位可能となっている。また、可動片15は、板厚寸法が基板10より薄く形成されると共に、外面周縁部がヒンジ部3と連結している後端17を除いて次第に薄くなる傾斜状に形成されている。なお、ヒンジ部3は、可動片15の板幅よりも小さく形成され、クリップ5の使用状態で目視されないようになっている。
可動片15には、自由端16側に位置して基板側の筒部13と係合する開口部18と、基板10と対向する内面にあって開口部18と後端17との間に突出された突起19とが設けられている。開口部18は、筒部13に対応した矩形状であり、可動片15がヒンジ部3を介して基板10の内面側に回動されたときに筒部13を嵌入可能な大きさである。開口部18には、筒部13の凸状係合部13aと係合する凹状の係合部18aが設けられている。
係合部18aは、開口部18の両内側にあって、前後方向の略中間より手前側(自由端16)に設けられて、断面が略L形となっている。突起19は、略針状であり、第1部材1が図4のごとく袋体6に対し、一方の開口縁6Aを基体10と可動片15との間に挟持し、かつ、係合部13aと係合部18aとの係合により取り付けられた状態で、開口縁Aに喰い付いたり、図4のごとく開口縁6Aの孔7aに嵌合したり、更に基板10の孔10bに嵌合することにより、袋体6に対する第1部材1の取付強度を向上する。但し、この突起19や孔10bなどは任意であり省略しても差し支えない。
一方、第2部材2は、基体10と略同じ大きさの片状であり、基板10に対しヒンジ部4を介して回動可能に連結されている。この第2部材2は、自由端側を外面21側へ反らすよう変形した指掛けないしは摘み部22と、後端側を内面20上にあって斜めに立設した起立部23と、内面20に突設した係止脚25とを有している。摘み部22は、クリップ5が図5の使用状態から、第2部材2を第1部材1から係合解除して図4の非使用状態にするときに摘み易くする。起立部23は、第2部材2と第1部材1の基板10との間に可動片15及び袋体6の他方の開口縁6Bを安定配置可能にする。
係止脚25は、図1と図3(b)のごとく筒部の孔部14に嵌入される矩形の脚形状であり、内面20に起立された脚部26と、脚部26の先端の両側に設けられた凸状の係合部27とを有している。係止脚25の内側には、穴26aが設けられ、かつ、穴26aを二分するリブ26bが設けられている。穴26aは係合部27に弾性を付与する。リブ26bは、脚部26の前後内面に接合された状態で、係合部27の弾性を損なわないようにして、脚部26の剛性を補強する。
(使用要領)次に、以上の封緘用クリップ5の使用例を図4〜図6により説明する。
ここで、袋体6としては、刃物9の刃9bなどを収容する鞘タイプの例であるが、刃物以外の物品、好ましくは板状物品を収容する他の袋体であっても同様に適用可能である。刃物9は、替刃式ノコギリ等を想定しており、柄9aと、刃9bと、刃9bの根本に取り付けられて柄9aの支持部に着脱可能に連結する接続金具9cとからなる。
図6の袋体6は、長手方向に沿う両側6a,6b及び一端側6cが閉じられた状態で上下の壁面の間に収容空間を形成し、また、他端側6dがヒンジ部6eを介して折り返し可能に連結された対向している一方の開口縁6A、及び他方の開口縁6Bにより出入口を形成している。すなわち、この袋体6は、開口縁6A,6Bにそれぞれ重なるよう設けられた矩形の挿入孔7と、一端側6cの近くに設けられた引掛け孔7aと、図4(b)のごとく一方の開口縁6Aにあって挿通孔7の近くに設けられた小径の孔7aとを有している。
このうち、開口縁6Aの挿入孔7は、基板の筒部13を嵌入可能な大きさである。これに対し、開口縁6Bの挿入孔7は、便宜上、開口縁6Aの挿入孔7と略同形に形成したが、開口縁6Aの挿入孔7より小さく形成つまり係止脚25が嵌入される大きさであればよい。引掛け孔7aは、袋体6をフック等に吊り下げるための孔であるが、省略されたり、形状変更されることもある。
(1)図6(b)と図3(a)及び図4は、以上のクリップ5を袋体6に取り付けるときの要領を示している。この取付操作では、図6(b)のごとく袋体6の開口縁6Bをヒンジ部6eを介して外方向へ折り曲げた状態にしてから、クリップ5を持って図3(a)のごとく基板10と可動片15との間に開口縁6Aを配置し、かつ、基板側の筒部13を開口縁6Aの挿入孔7に下から上向きに嵌入する。その後は、可動片7を開口縁6Aに当たるまで下向きに押す。すると、可動片7は、図4のごとくヒンジ部3を支点として回動されて開口縁6Aを基板10との間に挟持し、同時に開口部18に筒部13の先端側が入って筒部側の凸状係合部13aと開口部側の凹状係合部18aとが係合する。図6(a)は以上の操作によりクリップ5が袋体の開口縁6Aに取り付けられた状態を示している。この状態では、袋体の開口縁6A,6B同士が未だ封止されず開口されており、刃物の刃9b及び接続金具9cの一部を袋体内に出し入れできる。
(2)図6(c)及び図5は、クリップ5が以上のようにして袋体6に取り付けられ、また、袋体内に刃物の刃9b及び接続金具9cの一部を挿入した後、開口縁6A,6B同士を封止するときの要領を示している。この封止操作では、図6(b)のクリップ取付状態から、開口縁6Bを元の位置である開口縁6A側に重ねた後、第2部材2をヒンジ部4を介して開口縁6Bの挿入孔7側に回動する。すると、第2部材2は、図5のごとく開口縁6Bを可動片15との間に挟持し、同時に第2部材側の係止脚25が筒部13の孔部14に入って筒部側の凸状係合部14aと係止脚側の凸状係合部27とが係合する。この係合では、係止脚側の係合部27が係合部14aを通過するときに穴26を介して弾性縮径し、通過と同時に元の形状に復帰される。
(3)図6(c)は以上の操作によりクリップ5が袋体の開口縁6A,6B同士を封止した状態を示している。この状態では、刃物9を構成している刃9b及び接続金具9cの一部が袋体6内に収容された状態で開口縁6A,6B同士の間の開口から抜け止めされ、かつ、接続金具9cがクリップ5の一部、特に可動片15に規制されることにより袋体6内で動かなくなるよう拘束される。なお、以上の構造では、第1部材1と第2部材2との係止脚25及び孔部14による係合強度が基板10と可動片15との係合部14a,27による係合強度より大きくなるよう設定されている。このため、このクリップ5を使用すると、袋体6の開口を両部材1,2で挟持して閉じた使用状態を確実に維持できる。
(4)刃9b及び接続金具9cを袋体6から引き出したり袋体6を外す場合は、第2部材2が図5の状態から摘み部22を摘んで第1部材1側から離れる方向へ回動操作される。すると、第2部材2は、係合部14aに対する係合部27の係合を解除した後、再び図4の状態となって開口縁6Aと開口縁6Bとの間を開放する。
(5)以上のクリップ5では、袋体6に対する取付構造として、基体10と可動片15とを係合可能にするための単純な挿通孔7を袋体側の開口縁6A,6Bに設けるだけでよいため、特許文献1のごとく袋体に支持ピンや軸支部を設ける構造に比べ、袋体6を複雑化することなく、紙製の袋体6であっても適用容易となり、しかも袋体6に後付方式で取り付けることも可能となる。
(6)また、物品の抜け防止構造として、第1部材1及び第2部材2が一方側に設けた係止脚25と、他方側に設けて係止脚25を受け入れて係合する孔部14とを有し、第1部材1を袋体6の一方の開口縁6Aに取り付けた状態で、係止脚25と孔部14とを係脱することにより袋体6の開口を閉じたり開放可能となることから、全体として操作性や使い勝手にも優れている。
(7)以上の構造では、基板10と可動片15との係合構造が基板側の筒部13と可動片側の開口部18との係合であり、基板10と第2部材2との係合構造が第2部材側の係止脚25と筒部側の孔部14との係合である。これにより、この構造では、例えば、筒部13(その孔部14)が可動片側の開口部18との係合、及び第2部材2の係止脚25との係合を兼ねるため全体を簡素化し易くなり、かつ、係止脚25が孔部14に係合した使用状態では可動側の開口部18に対する筒部13の係合が解除し難くなるため袋体6に対する取付強度も向上できることになる。
(8)以上の構造では、可動片15が基板10にヒンジ部3を介して連結されていることから、例えば袋体6の開口縁6A,6Bが1mm以下の厚さであっても、可動片15がヒンジ部3を介して基板側に接近可能となり、これによって袋体6の開口縁6A又は6Bを可動片15と基体10との間に隙間なく挟持できる。この利点は、例えば、樹脂の金型成形において挟持形状としてU形状に形成すると、金型構造上の制約でU形の隙間が少なくとも0.8mmとなり、袋体の開口縁が厚さ0.5mmの場合だとガタが生じ問題となるため、そのような対策となる。
(9)また、可動片15が基板10よりも薄肉となっているため、特に薄い物品を袋体6内に出し入れするときに可動片15が邪魔にならず、使い勝手を良好に維持できる。また、この構造では、特に基体10が可動片15との係合部分に対応した内面部分に凹部10aを形成しているため、筒部13と開口部18との係合しろを確保し易く、袋体の開口縁6Bを可動片15との間に挟持したときに挟持状態を安定維持し易い。
なお、本発明の封緘用クリップは、請求項で特定される構成を備えておればよく、細部は形態例を参考にして変更したり展開可能なものである。その例を挙げると、袋体としては用途的な制約はなく、封緘用クリップの使用数は複数を同時に使用するようにしてもよい。構造的には、係止脚25を第1部材の基板10側に設け、孔部14を第2部材2側に設けることも可能である。また、板位置ズレ防止用突起19は、基板側に設けたり、基板及び可動片の両方に設けるようにしてもよい。
1・・・・第1部材
2・・・・第2部材
3・・・・ヒンジ部
4・・・・ヒンジ部
5・・・・クリップ
6・・・・袋体(6eはヒンジ部、6Aと6Bは一方と他方の開口縁)
7・・・・挿通孔
8・・・・吊り下げ用孔
9・・・・刃物(物品に相当し、9aは柄、9bは刃、9cは接続金具)
10・・・基板(13は筒部、14は孔部、13aと14aは係合部)
15・・・可動板(18は開口部、18aは係合部、19は突起)
22・・・摘み部
25・・・係止脚(26は脚部、27は係合部)

Claims (6)

  1. 袋体の開口側を形成して互いに対向している一方の開口縁と他方の開口縁とを封止して前記袋体内から物品が抜けないようにする封緘用クリップであって、
    基板及び該基板に連結された可動片を有し、前記基板と前記可動片とが前記一方の開口縁を挟持した状態で互いに係合する第1部材と、
    前記第1部材に連結されて前記他方の開口縁を前記可動片とで挟持する第2部材とからなり、
    前記第1部材及び前記第2部材が一方側に設けられた係止脚と、他方側に設けられて前記係止脚を受け入れて係合する孔部とを有しており、
    前記第1部材を前記一方の開口縁に前記基板と前記可動片との係合により取り付けた状態で、前記係止脚と前記孔部とを係脱することにより前記袋体の開口を閉じたり開放可能となることを特徴とする封緘用クリップ。
  2. 前記係止脚及び前記孔部による前記第1部材と前記第2部材との係合強度が前記基板と前記可動片との係合強度より大であることを特徴とする請求項1に記載の封緘用クリップ。
  3. 前記孔部は前記基板に突設した筒部により区画形成され、その筒部先端側が前記可動片に設けられた開口部と係合すると共に、前記係止脚は前記第2部材に突設されて第2部材の前記第1部材側への回動により前記孔部と係合することを特徴とする請求項1又は2に記載の封緘用クリップ。
  4. 前記可動片は、前記基板にヒンジ部を介して連結され、かつ前記袋体内に位置するように設けられていると共に、前記基板よりも薄肉となっていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の封緘用クリップ。
  5. 前記基板は、前記筒部をその自由端側に設けていると共に、前記可動片との係合部分に対応した内面部分に凹部を形成していることを特徴とする請求項3又はは4に記載の封緘用クリップ。
  6. 前記基板又は前記可動片に設けられて、一方から他方に向かって突出している位置ズレ防止用の突起を有していることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の封緘用クリップ。
JP2014005790A 2014-01-16 2014-01-16 封緘用クリップ Active JP6146815B2 (ja)

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