JP6655445B2 - リード係留装置 - Google Patents

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Description

本願発明は、動物を繋ぐリードを係留するリード係留装置に関する。
犬等の動物の散歩中に、公園内、店の前等で動物のリードを一時的に係留するリード係留装置が存在する。リード係留装置は、主に店の壁、店の前にある支柱に取り付けられている。リード係留装置は、壁、支柱に固定して取り付けられる固定部材と、固定部材に可動可能に設けられたフックとで構成される(例えば特許文献1)。フックは、先端が固定部材に近接しており、上方に持ち上げて上動(可動)させると、先端が固定部材から離間して、先端と固定部材に隙間ができる。リードをその隙間から差し込み、フックの先端を元の位置に戻すと、隙間が閉じられ、リードがフックから外れないようになる。リードをフックから外す場合には、フックを上方に持ち上げると、前述したように、フックの先端と固定部材に隙間ができるので、その隙間からリードを外すことができる。
また、異なる形態のリード係留装置も存在する(例えば特許文献2)。このリード係留装置は、壁、支柱に固定して取り付けられる固定部材にフックが一体化しており、固定部材とフックの先端との間に隙間が形成されている。この隙間は、固定部材に取り付けられた留め金によって閉じられている。留め金は、弾性によって閉じる方向に付勢され、先端がフックに圧接している。隙間は、留め金を弾性に抗して開く方向に可動すると開放される。リードを留め金に押しつけると、留め金が可動して隙間ができ、リードをフック内に押し込むことができる。リードがフック内に押し込められると、留め金が弾性により自動復帰して隙間を閉じ、リードがフックから外れないようになる。リードをフックから外す場合には、留め金を下方に押し下げると隙間ができるので、その隙間からリードを外すことができる。
特開2013−90599号公報 実用新案登録第3126443号公報
従来のリード係留装置は、フックが剥き出しとなっており、見た目が悪いだけでなく、フックに服、バック等が引っ掛かり、動物を連れている人にとっては便利なものではあるが、動物を連れていない人にとっては邪魔な障害物でしかないという問題点があった。また、従来のリード係留装置は、片手で操作できないという問題点があった。特に繋いだリードをリード係留装置から外す場合、一方の手でフック又は留め金を可動して隙間を開けておき、他方の手でリードを隙間から外さなければならず、両手を使わなければならないという面倒があった。片手が荷物等で塞がっている場合、その荷物を地面等の別の場所に一旦置いて、両手を使えるようにしなければならず、不便であるという問題点があった。
本願発明は、上記問題点に鑑み案出したものであって、動物用リードを引っ掛けるフックを収納できる構成にして、見た目を良くすると共にフックが動物用リード以外のものに引っ掛からないようにし、さらに、片手のみで簡単に扱うことができるリード係留装置を提供することを目的とする。
本願請求項1記載のリード係留装置は、上記目的を達成するため、動物用のリードを係留するリード係留装置であって、ケースと、ケースに出没可能に収納されたフック部材とからなり、フック部材は、フック部材本体と、フック部材本体の突出側端部に設けられたフックで形成され、フック部材本体の一側に第1の係止部と第2の係止部が形成され、ケースには、フック部材を突出する方向に付勢する第1の弾性部材と、第1の弾性部材によって付勢されたフック部材の第1の係止部又は第2の係止部を係止する係止部材と、係止部材を係止する方向に付勢する第2の弾性部材と、第2の弾性部材によって付勢された係止部材を反係止方向に移動させて係止を解除する係止解除手段とが設けられ、フック部材は、第1の係止部が係止部材に係止されるとフックがケース内に収納され、第2の係止部が係止部材に係止されるとフックの先端とケースとの間の隙間がリードより狭くなり、第1の係止部及び第2の係止部の係止が解除されるとフックの先端とケースとの間の隙間がリードより広くなることを特徴とする。
本願請求項2記載のリード係留装置は、上記目的を達成するため、前記フック部材は、前記フック部材本体の一側にさらに第3の係止部が形成され、前記ケースには、第1の弾性部材によって付勢されたフック部材の第3の係止部を係止する係止凸部が形成され、前記フック部材は、第1の係止部及び第2の係止部の係止が解除されると第3の係止部が係止凸部に係止され、フックの先端とケースとの間の隙間がリードより広くなることを特徴とする。
本願請求項3記載のリード係留装置は、上記目的を達成するため、前記フック部材本体は、突出方向に直線状に伸びる形状で形成され、前記フックは、フック部材本体の突出側端部から、ケース側に向かって湾曲又は屈曲していることを特徴とする。
本願請求項4記載のリード係留装置は、上記目的を達成するため、前記係止解除手段は、ケースに取り付けられた弾性板であって、弾性板の一側に押圧突起が設けられ、押圧突起は、素材の弾性に抗して弾性板が押圧されると、係止部材を反係止方向に移動させて係止を解除するようになっていることを特徴とする。
本願発明に係るリード係留装置は、動物用のリードを係留するリード係留装置であって、ケースと、ケースに出没可能に収納されたフック部材とからなる。フック部材は、フック部材本体と、フック部材本体の突出側端部に設けられたフックで形成され、フック部材本体の一側に第1の係止部と第2の係止部が形成されている。ケースには、フック部材を突出する方向に付勢する第1の弾性部材と、第1の弾性部材によって付勢されたフック部材の第1の係止部又は第2の係止部を係止する係止部材と、係止部材を係止する方向に付勢する第2の弾性部材と、第2の弾性部材によって付勢された係止部材を反係止方向に移動させて係止を解除する係止解除手段とが設けられている。フック部材は、第1の係止部が係止部材に係止されるとフックがケース内に収納され、第2の係止部が係止部材に係止されるとフックの先端とケースとの間の隙間がリードより狭くなり、第1の係止部及び第2の係止部の係止が解除されるとフックの先端とケースとの間の隙間がリードより広くなる。
本願発明に係るリード係留装置は、フック部材を収納する収納状態と、フック部材にリードを外れないように取り付けるフック部材の取付状態と、フック部材からリードを解放するフック部材の開放状態の三形態に変化させることができる。フック部材は、第1の係止部が係止部材に係止されるとケース内に収納される。本願発明に係るリード係留装置は、フック部材がケースに収納されるので、見た目が良くなり、フックが服、バック等に引っ掛からなくなり、邪魔な障害物にはならなくなるという効果がある。
本願発明に係るリード係留装置は、フック部材の収納状態から係止解除手段により係止部材の係止を解除すると、第1の弾性部材の弾性により、フック部材が突出し、フックの先端とケースとの間の隙間がリードより広くなり、フック部材の開放状態となる。リードをフックの先端とケースとの間の隙間からフック部材内に入れ、フック部材を第1の弾性部材の弾性に抗して反弾性方向に押し込むと、第2の係止部が係止部材に係止され、フックの先端とケースとの間の隙間がリードより狭くなる。そのため、リードを外れないように取り付けるフック部材の取付状態となる。この取付状態から係止解除手段により係止部材の係止を解除すると、第1の弾性部材の弾性により、フック部材が突出し、フックの先端とケースとの間の隙間がリードより広くなり、リードを解放するフックの開放状態となる。そのため、簡単に隙間からリードを外すことができる。フック部材を第1の弾性部材の弾性に抗して反弾性方向に押し込むと、リードが存在しないので、第1の係止部が係止部材に係止され、フック部材がケースに収納される。本願発明に係るリード係留装置は、片手で簡単に操作でき、一方の手に荷物を抱えていても、他方の手のみでリードの着脱を行うことができるという効果がある。
本願発明に係るリード係留装置は、前記フック部材の前記フック部材本体の一側にさらに第3の係止部が形成されている。前記ケースには、第1の弾性部材によって付勢されたフック部材の第3の係止部を係止する係止凸部が形成されている。前記フック部材は、第1の係止部及び第2の係止部の係止が解除されると第3の係止部が係止凸部に係止され、フックの先端とケースとの間の隙間がリードより広くなる。
本願発明に係るリード係留装置は、上記効果を有し、収納状態から係止解除手段により係止部材の係止を解除すると、第1の弾性部材の弾性により、フック部材が突出し、第3の係止部が係止凸部に係止され、フックの先端とケースとの間の隙間がリードより広くなり、フックの開放状態となる。リードをフックの先端とケースとの間の隙間からフック部材内に入れ、フック部材を第1の弾性部材の弾性に抗して反弾性方向に押し込むと、第2の係止部が係止部材に係止され、リードを外れないように取り付けるフック部材の取付状態となる。この取付状態から係止解除手段により係止部材の係止を解除すると、第1の弾性部材の弾性により、フック部材が突出し、第3の係止部が係止凸部に係止され、リードを解放するフックの開放状態となる。このように、本願発明に係るリード係留装置は、片手で簡単に操作でき、一方の手に荷物を抱えていても、他方の手のみでリードの着脱を行うことができるという効果がある。
本願発明に係るリード係留装置は、前記フック部材本体が突出方向に直線状に伸びる形状で形成され、前記フックがフック部材本体の突出側端部から、ケース側に向かって湾曲又は屈曲している。本願発明に係るリード係留装置は、上記効果を有し、フックの先端がケースに近接してリードが抜け出るのを防止している状態で、フックとケースの間にリードを保持するスペースが十分に確保されるという効果がある。
本願発明に係るリード係留装置は、前記係止解除手段がケースに取り付けられた弾性板であって、弾性板の一側に押圧突起が設けられ、押圧突起は、素材の弾性に抗して弾性板が押圧されると、係止部材を反係止方向に移動させて係止を解除するようになっている。本願発明に係るリード係留装置は、上記効果を有し、弾性板の一部を押すだけで、簡単に操作することができるという効果がある。
本願発明に係るリード係留装置の一つの実施の形態を示す斜視図である。 図1のリード係留装置の収納状態説明図であって、(a)が上面断面図、(b)が正面図である。 図1のリード係留装置の分解図である。 図1のリード係留装置の仕切り板の説明図であって、(a)が上面図、(b)が正面図である。 図1のリード係留装置の操作部材の斜視図である。 図1のリード係留装置の開放状態説明図であって、(a)が上面断面図、(b)が正面図である。 図1のリード係留装置の取付状態説明図であって、(a)が上面断面図、(b)が正面図である。 図1のリード係留装置の取付説明図である。 図1のリード係留装置の使用説明図であって、(a)がフックの収納状態を示す図、(b)がフックの開放状態を示す図、(c)が取付状態を示す図である。
リード係留装置1は、図1,2に示すように、動物用のリードLを係留するものであって、ケース2と、ケース2に出没可能に収納されたフック部材40とからなる。フック部材40は、フック部材本体41と、フック部材本体41の突出側端部に設けられたフック50で形成されている。フック部材本体41の一側には、第1の係止部44と第2の係止部45が形成されている。ケース2には、フック部材40を突出する方向に付勢する第1の弾性部材49と、第1の弾性部材49によって付勢されたフック部材40の第1の係止部44又は第2の係止部45を係止する係止部材60と、係止部材60を係止する方向に付勢する第2の弾性部材67と、第2の弾性部材67によって付勢された係止部材60を反係止方向に移動させて係止を解除する係止解除手段80とが設けられている。
フック部材40は、図2に示すように、第1の係止部44が係止部材60に係止されるとフック50がケース2内に収納され、図7に示すように、第2の係止部45が係止部材60に係止されるとフック50の先端52とケース2との間の隙間がリードLより狭くなり、図6に示すように、第1の係止部44及び第2の係止部45の係止が解除されるとフック50の先端52とケース2との間の隙間がリードLより広くなる。
このように、リード係留装置1は、フック部材40を収納する収納状態と、フック部材40にリードLを外れないように取り付けるフック部材40の取付状態と、フック部材40からリードLを解放するフック部材40の開放状態の三形態に変化させることができる。フック部材40は、第1の係止部44が係止部材60に係止されるとフック50がケース2内に収納される。リード係留装置1は、フック部材40がケース2に収納されるので、見た目が良くなり、フック50が服、バック等に引っ掛からなくなり、邪魔な障害物にはならなくなる。
リード係留装置1は、フック部材40の収納状態から係止解除手段80により係止部材60の係止を解除すると、第1の弾性部材49の弾性により、フック部材40が突出し、フック50の先端52とケース2との間の隙間がリードLより広くなり、フック部材40の開放状態となる。リードLをフック50の先端52とケース2との間の隙間からフック部材40内に入れ、フック部材40を第1の弾性部材49の弾性に抗して反弾性方向に押し込むと、図7に示すように、第2の係止部45が係止部材60に係止され、フック50の先端52とケース2との間の隙間がリードLより狭くなる。そのため、リード係留装置1は、リードLを外れないように取り付けるフック部材40の取付状態となる。
この取付状態から係止解除手段80により係止部材60の係止を解除すると、第1の弾性部材49の弾性により、フック部材40が突出し、フック50の先端52とケース2との間の隙間がリードLより広くなり、図6に示すように、リードLを解放するフック部材40の開放状態となる。そのため、簡単に隙間からリードLを外すことができる。フック部材40を第1の弾性部材49の弾性に抗して反弾性方向に押し込むと、リードLが存在しないので、図2に示すように、第1の係止部44が係止部材60に係止され、フック部材40がケース2に収納される。リード係留装置1は、片手で簡単に操作でき、一方の手に荷物を抱えていても、他方の手のみでリードLの着脱を行うことができる。
リード係留装置1は、前記フック部材40の前記フック部材本体41の一側にさらに第3の係止部47が形成されている。図6に示すように、前記ケース2には、第1の弾性部材49によって付勢されたフック部材40の第3の係止部47を係止する係止凸部6bが形成されている。前記フック部材40は、第1の係止部44及び第2の係止部45の係止が解除されると第3の係止部47が係止凸部6bに係止され、フック50の先端52とケース2との間の隙間がリードより広くなる。
リード係留装置1は、収納状態から係止解除手段80により係止部材60の係止を解除すると、第1の弾性部材49の弾性により、フック部材40が突出し、第3の係止部47が係止凸部6bに係止され、フック50の先端52とケース2との間の隙間がリードLより広くなり、フック50の開放状態となる。リードLをフック50の先端52とケース2との間の隙間からフック部材内40に入れ、フック部材40を第1の弾性部材49の弾性に抗して反弾性方向に押し込むと、第2の係止部45が係止部材60に係止され、リードLを外れないように取り付けるフック部材40の取付状態となる。
この取付状態から係止解除手段80により係止部材60の係止を解除すると、第1の弾性部材49の弾性により、フック部材40が突出し、第3の係止部47が係止凸部6bに係止され、リードLを解放するフック50の開放状態となる。このように、リード係留装置1は、片手で簡単に操作でき、一方の手に荷物を抱えていても、他方の手のみでリードLの着脱を行うことができる。
リード係留装置1は、前記フック部材本体41が突出方向に直線状に伸びる形状で形成れ、前記フック50がフック部材本体41の突出側端部から、ケース2側に向かって湾曲又は屈曲している。リード係留装置1は、フック50の先端52がケース2に近接してリードLが抜け出るのを防止している状態で、フック50とケース2の間にリードLを保持するスペースが十分に確保される。
リード係留装置1は、前記係止解除手段80がケース2に取り付けられた弾性板であって、弾性板の一側に押圧突起83が設けられている。押圧突起83は、素材の弾性に抗して弾性板が押圧されると、係止部材60を反係止方向に移動させて係止を解除するようになっている。リード係留装置1は、弾性板の一部を押すだけで、簡単に操作することができる。
以下、リード係留装置1について具体的に説明する。図1に示すように、リード係留装置1は、ケース2と、ケース2に出没可能に収納されたフック部材40とからなる。ケース2は、図2に示すように、ケース本体3と、ケース本体3の側面開放部を覆う仕切り板70と、仕切り板70に取り付けられる操作部材80とからなる。
ケース本体3は、矩形板状に形成された基壁5と、基壁5の下部に設けられた下壁6と、基壁5の上部に設けられた上壁7と、基壁5の前部に設けられた前壁8と、基壁5の後部に設けられた後壁9とからなる。このケース本体3には、フック部材40のガイド室10と、係止部材60の収納室20と、フック50の収納室30が形成されている。ガイド室10は、前記下壁6と仕切り壁11と前記後壁9によって、前後方向に向かって延びるように形成されている。なお、基壁5には、筒状の取付軸5b、5bが形成されている。
下壁6は、基壁5の前後方向の長さより短く形成され、基壁5の前端5aより手前の位置まで伸びている。下壁6の前端6aには、内側に向かって突出する係止縁6bが形成されている。また、仕切り壁11は、前壁8から前方に突出し、後壁9から基壁5の前端5a近傍の位置まで伸びている。仕切り壁11の前端11aには、内側に向かって突出する係止縁11bが形成されている。また、仕切り壁11の略中央は切り欠かれており、端部11cと端部11dの間に隙間12が形成されている。また、ガイド室10内には、バネ受け室13が設けられている。バネ受け室13は、後壁9に連接された上板13aと下板13bとで形成されている。
係止部材60の収納室20は、前記仕切り壁11と、略L字状のガイド壁15によって形成されている。ガイド壁15は、水平壁16と、水平壁16と略直角の垂直壁17とかなり、水平壁16の前端16aが前壁8に接続され、垂直壁17の後端17aが仕切り壁11の端部11dに接続されている。収納室20の後部とガイド室10の中間部が前記隙間12を介して連通している。フック50の収納室30は、基壁5と前壁8の間で形成されている。
フック部材40は、前後方向に直線状に伸びるフック部材本体41と、フック部材本体41の突出側端部(前端部)に略直角に設けられたフック50とで構成されている。フック部材本体41は、前記ガイド室10に収納され、前後方向に移動可能に案内される。フック部材本体41は、後端42の上部に上部係合アーム43を有し、後端42の下部に下部係合アーム46を有する。上部係合アーム43は、略中間に外側に突出する第1の係止突起44が形成され、後端に外側に突出する第2の係止突起45が形成されている。また、下部係合アーム46は、後端に外側に突出する略L字状の第3の係止突起47が形成されている。
フック部材本体41は、後端42略中央に固定軸48が設けられている。固定軸48には、バネ部材49が巻装されている。フック部材40は、フック部材本体41の後端42と後壁9の間のバネ部材49によって突出方向に付勢され、第3の係止突起47が下壁6の係止縁6bに係止され、突出状態で保持される。
図2に示すように、フック50は、基壁5の前端5aの形状と略同じ形状の輪郭で形成され、前記した収納室30内に収納可能である。フック50は、先部51が内側に略直角となるように湾曲して形成され、先端52の内側に係合突起53が設けられている。前壁8には、フック50が収納室30内に収納されると、前記係合突起53に係合する案内突起8aが設けられている。また、フック部材本体41の突出側端部であって、フック50の反対側の面には、係合段部54が形成されている。係合段部54は、フック50が収納室30内に収納されると、前記係止縁6bに当接する。
収納室20内には、係止部材60が設けられている。係止部材60は、前部の両側に支軸61が設けられ、後部の一方の面に係止爪62が形成されている。係止爪62は、前部に形成された傾斜面63と、後部に形成された垂直面64とで形成され、垂直面64が係止面となる。係止部材60は、後部の他方の面に取付軸66が設けられている。取付軸66には、バネ部材67が巻装されている。
係止部材60は、支軸61,61が収納室20を構成する水平壁16と仕切り壁11に形成された略U字状の軸受け凹部16b,11eに回動可能に軸受けされ、収納室20内で揺動可能に配置されている。係止部材60は、係止部材60と基壁5の間に設けられたバネ部材67によって係止爪62が係止する方向に付勢され、係止爪62が前記隙間12からガイド室10内に突出し、前記フック部材本体41の第1の係止突起44又は第2の係止突起45を係止して、フック部材本体41を位置決めする。
図4に示すように、仕切り板70は、金属板によって形成され、切り抜き加工によって、4カ所に係止片71と、中央にストッパー片72と、2カ所にネジ止め穴73と、さらに2カ所にネジ通し穴75が形成されている。前記ケース本体3の前壁8と後壁9には、ネジ穴8b,9bが形成されている。仕切り板70は、ネジ通し穴75,75をケース本体3の取付軸5b、5bに合わせ、ネジ止め穴73,73をケース本体3のネジ穴8b,9bに合わせ、ネジ穴8b,9bにネジを螺着することにより、ケース本体3に取り付けることができる。ストッパー片72は、図2に示すように、先端が係止部材60に近接し、係止部材60の抜け止めを防止する。
操作部材80は、図5に示すように、ゴム、軟質合成樹脂等の弾性を有する弾性素材で一体成形され、正面板81と、正面板81の周囲に形成された周壁82とからなる。正面板81は、周壁82内部側に、押圧突起83が突設形成され、押圧突起83の周囲4カ所にボス85が形成されている。操作部材80は、可撓性を有するので、図2に示すように、ボス85の内孔86に前記係止片71を圧入することによって、仕切り板70に取り付けられる。前記押圧突起83は、ストッパー片72の抜き穴76を貫通して、先端が係止部材60に当接する。操作部材80は、ケース2を覆うカバーとしても機能する。
リード係留装置1は、構成を有し、次のように使用することができる。リード係留装置1は、支柱、壁等にネジにより取り付けることができる。操作部材80をケース2に取り付ける前に、仕切り板70のネジ通し穴75,75からネジを通してケース本体3の取付軸5b、5bにねじ込み、ねじを壁Wに螺着させて、図8に示すように、ケース2を壁Wに固定する。次に、操作部材80のボス85の内孔86に仕切り板70の係止片71を圧入させることによって、操作部材80を仕切り板70に取り付ける。操作部材82の押圧突起83が、ストッパー片72の抜き穴76を貫通して、先端が係止部材60に当接する。
リード係留装置1は、フック部材40を3カ所で位置決めすることができる。図6に示すように、フック部材40がケース2から突出した状態の時は、バネ部材49の弾性により、フック部材40が突出方向に付勢されており、下部係合アーム46の第3の係止突起47がケース本体3の係止縁6bに圧接係止され、フック50がケース2から大きく開放された状態で位置決めされている。この状態がフック部材40の開放状態である。この開放状態では、フック50の先端52とケース2の前端2aの間に隙間が形成されている。
図7に示すように、フック部材40をバネ部材49の弾性に抗して押し込むと、フック部材本体41の一部がガイド室内10内に収納され、下部係合アーム46の第3の係止突起47がケース本体3の係止縁6bから外れ、上部係合アーム43の第2の係止突起45が係止部材60の係止爪62に圧接係止され、フック50がケース2から少し開放され、フック50の先端52がケース本体3の前端2aに重なった状態で位置決めされる。この状態がフック部材40の取付状態である。この取付状態では、フック50の先端52とケース2の前端2aの間に隙間がほとんどないが、フック50とケース2の前端2aの間に収容スペース55が形成されている。
なお、フック部材40をバネ部材49の弾性に抗して押し込むと、前記第2の係止突起45が前記係止爪62の傾斜面63に接触する。係止爪62は、第2の係止突起45に押圧され、バネ部材67の弾性に抗して反係止方向に移動する。第2の係止突起45が傾斜面63から外れて係止爪62を乗り越えると、係止爪62はバネ部材67の弾性により元の位置に復帰し、第2の係止突起45が係止爪62の垂直面64に圧接係止する。このように、上部係合アーム43の第2の係止突起45が係止部材60の係止爪62に圧接係止される。
図2に示すように、フック部材40をバネ部材49の弾性に抗してさらに押し込むと、フック部材本体41がガイド室内10内に収納され、フック50が収納室30内に収納され、上部係合アーム43の第1の係止突起44が係止部材60の係止爪62に圧接係止され、フック部材40がケース2内に完全に収納されて位置決めされている。この状態がフック部材40の収納状態である。フック50は、係止縁11bに当接し、係合突起53が案内突起8aに係合している。また、係合段部54が係止縁6bに当接している。
なお、フック部材40をバネ部材49の弾性に抗して押し込むと、前記第1の係止突起44が前記係止爪62の傾斜面63に接触する。係止爪62は、第1の係止突起44に押圧され、バネ部材67の弾性に抗して反係止方向に移動する。第1の係止突起44が傾斜面63から外れて係止爪62を乗り越えると、係止爪62はバネ部材67の弾性により元の位置に復帰し、第1の係止突起44が係止爪62の垂直面64に圧接係止する。このように、上部係合アーム43の第1の係止突起44が係止部材60の係止爪62に圧接係止される。
リード係留装置1は、図9(a)に示すように、フック部材40がケース2内に収納された状態で待機している。フック部材40がケース2から突出していないので、フック50に服、バック等が引っ掛かることがなく、邪魔になることはない。片手で操作部材80を押すと、押圧突起83が係止部材60を弾性部材67の弾性に抗して押し込み、係止爪62が反係止方向に移動する。
係止爪62が第1の係止突起44から外れるので、フック部材40がバネ部材49の弾性により突出し、図6,図9(b)に示すように、下部係合アーム46の第3の係止突起47がケース本体3の係止縁6bに圧接係止され、フック50がケース2から大きく開放された状態で位置決めされる。この開放状態の時、フック50の先端52とケース2の前端2aの間に形成された隙間から、動物用リードLを差し込む。
この状態では、動物用リードLが隙間から外れてしまうので、図7,図9(c)に示すように、フック部材40をバネ部材49の弾性に抗して押し込むと、フック部材本体41の一部がガイド室内10内に収納され、上部係合アーム43の第2の係止突起45が係止部材60の係止爪62に圧接係止され、フック50の取付状態になる。動物用リードLは、フック50とケース2の間の収容スペース55に位置しているが、フック50の先端52とケース2の前端2aの間に隙間がほとんどないので、フック50から外れることがない。なお、フック50は、図9(c)に示すように、動物用リードLが引っ掛かっているので、ケース2内に収納することはできない。
リードLをフック50から外す時には、片手で操作部材80を押すと、押圧突起83が係止部材60を弾性部材67の弾性に抗して押し込み、係止爪62が第2の係止突起45から外れるので、フック部材40がバネ部材49の弾性により突出し、図6,図9(b)に示すように、下部係合アーム46の第3の係止突起47がケース本体3の係止縁6bに圧接係止され、フック50がケース2から大きく開放された状態で位置決めされる。この開放状態の時、フック50の先端52とケース2の前端2aの間に形成された隙間から、動物用リードLを引き出すことができる。
リード係留装置1は、フック50から動物用リードLを外したら、図2に示すように、フック部材40をバネ部材49の弾性に抗して押し込み、上部係合アーム43の第1の係止突起44を係止部材60の係止爪62に圧接係止させて、フック部材40をケース2内に完全に収納されておくことが望ましい。リード係留装置1は、フック部材40の出し入れをワンタッチで行うことができ、両手を使わなくてもいいので、他方の手で荷物を持ちながら、一方の手で動物用リードLを引掛かけ、さらに一方の手で動物用リードLを外すことができる。
本願発明は、動物を繋ぐリードを係留するリード係留装置として広く利用可能である。
1 リード係留装置
2 ケース
2a 前端
3 ケース本体
5 基壁
5a 前端
5b 取付軸
6 下壁
6a 前端
6b 係止縁(係止凸部)
7 上壁
8 前壁
8a 案内突起
8b ネジ穴
9 後壁
9b ネジ穴
10 ガイド室
11 仕切り壁
11a 前端
11b 係止縁
11c 端部
11d 端部
11e 軸受け凹部
12 隙間
13 バネ受け室
13a 上板
13b 下板
15 ガイド壁
16 水平壁
16a 前端
16b 軸受け凹部
17 直角壁
17a 後端
20 収納室
30 収納室
40 フック部材
41 フック部材本体
42 後端
43 上部係合アーム
44 第1の係止突起(第1の係止部)
45 第2の係止突起(第2の係止部)
46 下部係合アーム
47 第3の係止突起(第3の係止部)
48 固定軸
49 バネ部材(第1の弾性部材)
50 フック
51 先部
52 先端
53 係合突起
54 係合段部
55 収容スペース
60 係止部材
61 支軸
62 係止爪
63 傾斜面
64 垂直面
66 取付軸
67 バネ部材(第2の弾性部材)
70 仕切り板
71 係止片
72 ストッパー片
73 ネジ止め穴
75 ネジ通し穴
76 抜き穴
80 操作部材(係止解除手段)
81 正面板
82 周壁
83 押圧突起
85 ボス
86 内孔

Claims (4)

  1. 動物用のリードを係留するリード係留装置であって、
    ケースと、ケースに出没可能に収納されたフック部材とからなり、
    フック部材は、フック部材本体と、フック部材本体の突出側端部に設けられたフックで形成され、フック部材本体の一側に第1の係止部と第2の係止部が形成され、
    ケースには、
    フック部材を突出する方向に付勢する第1の弾性部材と、
    第1の弾性部材によって付勢されたフック部材の第1の係止部又は第2の係止部を係止する係止部材と、
    係止部材を係止する方向に付勢する第2の弾性部材と、
    第2の弾性部材によって付勢された係止部材を反係止方向に移動させて係止を解除する係止解除手段とが設けられ、
    フック部材は、第1の係止部が係止部材に係止されるとフックがケース内に収納され、第2の係止部が係止部材に係止されるとフックの先端とケースとの間の隙間がリードより狭くなり、第1の係止部及び第2の係止部の係止が解除されるとフックの先端とケースとの間の隙間がリードより広くなることを特徴とするリード係留装置。
  2. 前記フック部材は、前記フック部材本体の一側にさらに第3の係止部が形成され、
    前記ケースには、第1の弾性部材によって付勢されたフック部材の第3の係止部を係止する係止凸部が形成され、
    前記フック部材は、第1の係止部及び第2の係止部の係止が解除されると第3の係止部が係止凸部に係止され、フックの先端とケースとの間の隙間がリードより広くなることを特徴とする請求項1記載のリード係留装置。
  3. 前記フック部材本体は、突出方向に直線状に伸びる形状で形成され、
    前記フックは、フック部材本体の突出側端部から、ケース側に向かって湾曲又は屈曲していることを特徴とする請求項1又は2記載のリード係留装置。
  4. 前記係止解除手段は、ケースに取り付けられた弾性板であって、弾性板の一側に押圧突起が設けられ、
    押圧突起は、素材の弾性に抗して弾性板が押圧されると、係止部材を反係止方向に移動させて係止を解除するようになっていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のリード係留装置。
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